トップ :: A 生活必需品 :: A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コ−ヒ−ひき;香辛料ひき;真空掃除機一般




【発明の名称】 シャワー用バルブ装置
【発明者】 【氏名】大嶋 利幸
【住所又は居所】神奈川県横浜市保土ヶ谷区岩井町51番地 株式会社パイオラックス内

【要約】 【課題】泡沫機能と水抜き機能を兼ね備えたシャワー用バルブ装置の提供。

【解決手段】シャワーホースの間に接続される弁ケース1と、該弁ケース1内に移動可能に配されて弁ケース1の弁座2を開閉する弁体3と、該弁体3に対向して装着される形状記憶合金ばね4及びバイアスばね5と、弁ケース1を貫通して上記弁座2が開放された時に弁ケース1の内外を連通させる貫通孔6とを備え、通水高温時には、湯圧とバイアスばね5のばね圧の和が形状記憶合金ばね4のばね圧に勝り、止水低温時には、バイアスばね5のばね圧が形状記憶合金ばね4のばね圧に勝ることを特徴とすることにより、シャワーホース内を湯が流動する時には、貫通孔6が開放されて、該貫通孔6から弁ケース1内に空気が吸引され、シャワーホース内を湯が流動しない時には、貫通孔6が開放されて、シャワーホース内に溜まった冷水が外部に排水される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャワーホースの間に接続される弁ケースと、該弁ケース内に移動可能に配されて弁ケースの弁座を開閉する弁体と、該弁体に対向して装着される形状記憶合金ばね及びバイアスばねと、弁ケースを貫通して上記弁座が開放された時に弁ケース内外を連通させる貫通孔とを備え、通水高温時には、湯圧とバイアスばねのばね圧の和が形状記憶合金ばねのばね圧に勝り、止水低温時には、バイアスばねのばね圧が形状記憶合金ばねのばね圧に勝ることを特徴とするシャワー用バルブ装置。
【請求項2】
弁体に受圧板部を設けたことを特徴とする請求項1記載のシャワー用バルブ装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、シャワーヘッドとシャワー用混合水栓を連結するシャワーホースの間に接続されて、その使用に供されるバルブ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のシャワー構造は、シャワーヘッドの管路内壁にベンチュリー管形状を付与する一方、該ベンチュリー管形状のスロート部に外部と連通する吸入口を貫設して、湯をシャワーホースを介してシャワーヘッドから散水させる場合には、外気との圧力差で、空気が上記吸入口から吸引されてスロート部で湯に混入するので、これにより、気泡を含む湯を提供できる構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平6−209873号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、従来のシャワー構造の下では、この気泡を含む湯を全身に浴びせると、みかけの水量が増えて、身体に適度の刺激を与えてマッサージ効果が得られる利点を有することとなるが、反面、シャワーの使用後は、時間が経つにつれて、シャワーホース内の湯が冷めて冷水となるので、再使用時の初めには、この冷水を全身に浴びる恐れがあった。又、特に、寒冷地にあって、シャワーホース内に冷水が留まることは、当該冷水が凍結する恐れもあった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明のバルブ装置は、斯かる従来のシャワー構造が抱える課題を有効に解決するために開発されたもので、請求項1記載の発明は、シャワーホースの間に接続される弁ケースと、該弁ケース内に移動可能に配されて弁ケースの弁座を開閉する弁体と、該弁体に対向して装着される形状記憶合金ばね及びバイアスばねと、弁ケースを貫通して上記弁座が開放された時に弁ケース内外を連通させる貫通孔とを備え、通水高温時には、湯圧とバイアスばねのばね圧の和が形状記憶合金ばねのばね圧に勝り、止水低温時には、バイアスばねのばね圧が形状記憶合金ばねのばね圧に勝ることを特徴とする。
【0005】
請求項2記載の発明は、請求項1を前提として、弁体に受圧板部を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
依って、請求項1記載の発明にあっては、シャワーホース内を湯が流動する時には、例え、形状記憶合金ばねが湯の温度を感知して作動しようとしても、当該形状記憶合金ばねのばね圧よりも湯圧とバイアスばねのばね圧の和の方が勝るので、弁体が弁ケースの弁座を開放することにより、貫通孔が開放されて、該貫通孔から弁ケース内に空気が吸引されて湯に混入して、気泡を含む湯を提供でき、逆に、シャワーホース内を湯が流動しない時には、形状記憶合金ばねのばね圧よりもバイアスばねのばね圧の方が勝るので、同様に、弁体が弁ケースの弁座を開放することにより、貫通孔が開放されて、シャワーホース内に溜まった冷水を外部に排水するので、その後のシャワー使用時に、冷水を浴びる心配がなくなると共に、特に、寒冷地では、シャワーホース内における冷水の凍結防止にも役立つこととなる。
【0007】
請求項2記載の発明にあっては、弁体が受圧板部を有するので、湯圧を正確に感知して、弁体の確実な開放状態を保障できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明は、バルブ装置自体に泡沫機能と水抜き機能を兼ね備えさすことにより、身体のマッサージ効果に加えて、シャワーホース内に溜まった冷水を排水して、シャワー使用時には、湯を即座に提供できるようになしたものである。
【実施例】
【0009】
以下、本発明を図示する好適な実施例に基づいて詳述すれば、該実施例に係るシャワー用バルブ装置は、図示する如く、シャワーホースの最も垂れ下がった部位の間に接続される弁ケース1と、該弁ケース1内に移動可能に配されて弁ケース1の弁座2を開閉する弁体3と、該弁体3に対向して装着される形状記憶合金ばね4及びバイアスばね5と、弁ケース1を貫通して上記弁座2が開放された時に弁ケース1の内外を連通させる貫通孔6とを備えることを特徴とする。
【0010】
そして、弁ケース1は、環状の弁座2を有する円筒状の第1部材1Aと複数の貫通孔6を有する円筒状の第2部材1Bとから成り、弁体3は、この第2部材1Bの内部に移動量を規制されながら配される円筒状を呈して、一端部側に上記弁座2を開閉する環状のシール部7を外方に突出する状態に設けると共に、他端部側の内面に間欠的な受圧板部8を設ける構成となっている。
【0011】
又、この弁体3に装着されるコイル状の形状記憶合金ばね4は、弁体3の外側において、弁体3のシール部7と第2部材1Bの段部9間に装着されて、弁体3を常時閉塞方向に付勢し、同コイル状のバイアスばね5は、弁体3の内側において、第1部材1Aの弁座2と弁体3の段部10間に装着されて、弁体3を常時開放方向に付勢するように構成されているが、当該形状記憶合金ばね4とバイアスばね5との力関係は、通水高温時には、シャワーホース内を流動する湯圧とバイアスばね5のばね圧の和が形状記憶合金ばね4のばね圧に勝り、止水低温時には、バイアスばね5のばね圧が形状記憶合金ばね4のばね圧に大いに勝り、且つ、止水高温時には、形状記憶合金ばね4のばね圧がバイアスばね5のばね圧に勝るように設定されている。
【0012】
依って、斯かる構成のバルブ装置をシャワーホース(図示せず)の最も垂れ下がる部位に接続して使用に供する場合には、まず、通常の不使用時の状態にあっては、図1に示す如く、形状記憶合金ばね4のばね圧がバイアスばね5のばね圧に打ち勝って伸長しているので、弁ケース1の弁座2は弁体3のシール部7で閉塞されている。
【0013】
そして、この状態からシャワーを使用しようとして蛇口をひねると、好みの温度の湯がシャワーホースを経てシャワーヘッドから散水されることとなるが、この時には、形状記憶合金ばね4が湯の温度を感知して伸長しようとしても、当該形状記憶合金ばね4のばね圧よりも湯圧とバイアスばね5のばね圧の和の方が勝るので、図2に示す如く、弁体3が弁ケース1の弁座2を開放することにより、貫通孔6が開放されて、該貫通孔6から弁ケース1内に空気が吸引されて湯に混入して、これにより、シャワーヘッドは気泡を含む湯を提供することとなる。従って、本実施例の下でも、従来と同様に、気泡を含む湯を全身に浴びせることにより、みかけの水量が増えて、身体に適度の刺激を与えてマッサージ効果が得られる利点がある。又、この場合には、弁体3の受圧板部8で湯圧を正確に感知して、弁体3の確実な開放状態を保障できる。
【0014】
次に、シャワーの使用後に、未だ、シャワーホース内に高温の湯が溜まっている場合には、形状記憶合金ばね4のばね圧がバイアスばね5のばね圧に勝っているので、図1と同様に、形状記憶合金ばね4が伸長して、弁体3のシール部7で弁ケース1の弁座2を閉塞しているが、時間が経つにつれて、シャワーホース内の湯が冷めて冷水となると、今度は、形状記憶合金ばね4が冷水の温度を感知して収縮するので、これにより、バイアスばね5のばね圧が形状記憶合金ばね4のばね圧よりも大きく勝る結果、図3に示す如く、やはり、弁体3が弁ケース1の弁座2を開放することにより、貫通孔6が開放されて、シャワーホース内に留まる冷水を貫通孔6から外部に排水するので、その後のシャワー使用時に、冷水を浴びる心配がなくなると共に、特に、寒冷地では、シャワーホース内における冷水の凍結防止にも大いに役立つこととなる。
【産業上の利用可能性】
【0015】
本発明に係るシャワー用バルブ装置は、新製品のシャワー構造は勿論のこと、既存のシャワー構造に対しても容易に実施応用できるので、頗る好都合なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施例に係るバルブ装置を通常の不使用状態をもって示す断面図である。
【図2】同バルブ装置を空気を吸引した使用状態をもって示す断面図である。
【図3】同バルブ装置をシャワーホース内の冷水を排水する状態をもって示す断面図である。
【符号の説明】
【0017】
1 弁ケース
1A 第1部材
1B 第2部材
2 弁座
3 弁体
4 形状記憶合金ばね
5 バイアスばね
6 貫通孔
7 シール部
8 受圧板部
9 段部
10 段部
【出願人】 【識別番号】000124096
【氏名又は名称】株式会社パイオラックス
【住所又は居所】神奈川県横浜市保土ヶ谷区岩井町51番地
【出願日】 平成16年4月30日(2004.4.30)
【代理人】 【識別番号】100077735
【弁理士】
【氏名又は名称】市橋 俊一郎

【公開番号】 特開2005−312717(P2005−312717A)
【公開日】 平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願番号】 特願2004−135168(P2004−135168)