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【発明の名称】 ロール状衛生薄葉紙
【発明者】 【氏名】清水 芳紀
【住所又は居所】静岡県富士宮市野中町329番地 大宮製紙株式会社内

【氏名】大野 浩
【住所又は居所】静岡県富士宮市野中町329番地 大宮製紙株式会社内

【氏名】藤森 和明
【住所又は居所】静岡県富士宮市野中町329番地 大宮製紙株式会社内

【要約】 【課題】適度のクッション感、厚み感を有するとともに、柔らかさ及び滑らかさを備え、かつロール状に巻き取った後でも、エンボスが潰れにくく、使用時においても、嵩高性、柔軟性、クッション感などが消失していないロール状衛生薄葉紙を提供する。

【解決手段】それぞれにエンボスを付与した2枚のペーパーシート2,3を貼り合わせ、ロール状に巻いたロール状衛生薄葉紙1において、前記ロール状衛生用紙1は、ロール密度が80〜110kg/mであり、かつ紙厚×巻長さ/ロール断面積の値が70〜87%とする。また、前記ロール状衛生用紙1は、巻長さをロール断面積で割った値として定まる巻密度が0.28〜0.36×10−1とし、前記2枚のペーパーシート2,3の貼り合わせは、一方側のペーパーシート2の凸部2aが他方側のペーパーシート3の凹部3aに接着されているネステッド方式とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれにエンボスを付与した2枚のペーパーシートを貼り合わせ、ロール状に巻いたロール状衛生薄葉紙において、
前記ロール状衛生用紙は、ロール密度が80〜110kg/mであり、かつ紙厚×巻長さ/ロール断面積の値が70〜87%であることを特徴とするロール状衛生薄葉紙。
【請求項2】
前記ロール状衛生用紙は、巻長さをロール断面積で割った値として定まる巻密度が0.56〜0.72×10−1である請求項1記載のロール状衛生薄葉紙。
【請求項3】
前記2枚のペーパーシートは、一方側のペーパーシートの凸部が他方側のペーパーシートの凹部に接着されている請求項1、2いずれかに記載のロール状衛生薄葉紙。
【請求項4】
前記2枚のペーパーシートの両者若しくは一方側において、エンボス深さの異なる2種類以上のエンボスが付与されている請求項1〜3いずれかに記載のロール状衛生薄葉紙。
【請求項5】
前記2枚のペーパーシートの内の少なくとも一方側のペーパーシートに、前記エンボスよりも寸法及び深さが小さい第2エンボスが付与されている請求項1〜3いずれかに記載のロール状衛生薄葉紙。
【請求項6】
前記ペーパーシートは、JIS P 8113に基づく縦方向(MD)引張強度が250〜400CN/25mmであり、横方向(CD)引張強度が80〜300CN/25mmである請求項1〜5いずれかに記載のロール状衛生薄葉紙。
【請求項7】
前記ペーパーシートは、JIS P 4501に基づく水解性が8〜40secである請求項1〜6いずれかに記載のロール状衛生薄葉紙。
【請求項8】
前記2枚のペーパーシートを貼り合わせる接着剤の粘度が4〜50mpsである請求項1〜7いずれかに記載のロール状衛生薄葉紙。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、特にクッション感、厚み感に優れたトイレットペーパーなどロール状に巻かれた衛生薄葉紙に関する。
【背景技術】
【0002】
トイレットペーパー、キッチンペーパーなどの衛生薄葉紙には、風合い、拭き取りやすさ、吸水性など、消費者の要求に応じて、1枚重ね(1プライ)又は2枚重ね(2プライ)のペーパーシートを紙管にロール状に巻いたものや、更にふんわり感や厚み感を出すために、ペーパーシートに凹凸状のエンボス加工を施したものが提供されている。製品形状は、前記トイレットペーパーの場合は、通常1プライで約60m前後、2プライで約30m前後の薄葉紙を、外径38〜45mm程度の紙管に巻き付け、外径約110mm前後とするのが一般的である。
【0003】
近年では、温水洗浄便座に適するように、シート自身が持つ吸水力に加え、シートを重ねることによって生ずる空隙を利用することで吸水性を向上するように、3枚以上のシートを重ね合わせてロール状に巻いたトイレットペーパー(下記特許文献1参照)や、エンボスパターンを有する対のペーパーシートを、各ペーパーシートに形成したエンボスの凸面同士が近接して向かい合うように接合して一体化したり、前記対のペーパーシートのいずれか一方に、第1のエンボスと異なりかつエンボス深さが大きい第2のエンボスパターンを施して一体化した2プライ以上の衛生製品(下記特許文献2参照)なども提案されている。
【特許文献1】特開2002−172072号公報
【特許文献2】特開2003−116741号公報
【特許文献3】特開昭57−195430号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記特許文献1記載のトイレットペーパーの場合には、吸水性のよいふんわりした感触を与えるようになるけれども、巻長さが短くなるとともに、1回の使用量が増えるため資源的無駄が多い。また、プライ数を多くすれば、吸水量が増えることは事実であるが、使用時にふんわり感や柔らか感が無くなり、固くゴワついた感じとなるため、消費者の満足感は得られていない。
【0005】
ところで、消費者は店頭で、実際にトイレットロールを手に掴んで、その感触を確かめた上で、購入を決定することが多い。感触が固すぎるトイレットペーパーの場合には使用時にも固さを感じ使用感が悪いと感じ、柔らか過ぎる場合には使用時に破れが生じるのではないかとの懸念を抱くことがある。
【0006】
巻きを固くしながら、ふんわり感や厚み感を出すためには、エンボスを付与することが効果的であると一般的に考えられている傾向があるが、ロール状に巻き取られるトイレットペーパーなどの場合には、巻き圧や時間経過によってエンボスが消失し、必ずしもエンボスの効果が得られていない。前記特許文献2記載の衛生製品は、2枚のペーパーシート50、51の接合を、上記特許文献3に開示された所謂Tip To Tip方式(図4参照)によって行うことにより、嵩高性やふんわり感等を出すものであるが、この接合形態はエンボスの凸部同士を対面させるため、圧力によってエンボスが潰れやすいという欠点がある。従って、エンボスが機能している状態、すなわちエンボスが潰れていない、紙管に巻く前の製造直後の状態であれば、嵩高性、シート表面特性、柔軟性及びクッション性などの諸特性を満足し得るものとなるが、これらの衛生薄葉紙の多くは、ロール状に巻かれて市場に出荷される間に、巻き圧や時間経過に伴ってエンボスが平坦化されたり、消失してしまうため、使用時に巻き出した際には、既に嵩高性、柔軟性やクッション感が失われているなどの問題があった。
【0007】
そこで本発明の第1の課題は、適度のクッション感、厚み感を有するロール状衛生薄葉紙を提供することにある。第2に、加えて柔らかさ及び滑らかさを備え、かつロール状に巻き取った後でも、エンボスが潰れにくく、消費者の使用時においても、嵩高性、柔軟性、クッション感などが消失していないロール状衛生薄葉紙を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、それぞれにエンボスを付与した2枚のペーパーシートを貼り合わせ、ロール状に巻いたロール状衛生薄葉紙において、
前記ロール状衛生用紙は、ロール密度が80〜110kg/mであり、かつ紙厚×巻長さ/ロール断面積の値が70〜87%であることを特徴とするロール状衛生薄葉紙が提供される。
【0009】
上記請求項1記載の本発明においては、ロール密度が80〜110kg/mとし、かつ紙厚×巻長さ/ロール断面積の値が70〜87%のロール状衛生薄葉紙とするものである。前記ロール密度及び紙厚×巻長さ/ロール断面積の値を上記数値範囲とすることにより、適度のクッション感、厚み感を有するロール状衛生薄葉紙とすることができる。
【0010】
請求項2に係る本発明として、前記ロール状衛生用紙は、巻長さをロール断面積で割った値として定まる巻密度が0.56〜0.72×10−1である請求項1記載のロール状衛生薄葉紙が提供される。
【0011】
上記請求項2記載の本発明では、巻密度を0.56〜0.72×10−1としてある。巻密度を上記数値範囲とすることにより、クッション感、厚み感、柔らかさを有しながら、変形を起こし難くなる。
【0012】
請求項3に係る本発明として、前記2枚のペーパーシートは、一方側のペーパーシートの凸部が他方側のペーパーシートの凹部に接着されている請求項1、2いずれかに記載のロール状衛生薄葉紙が提供される。
【0013】
上記請求項3記載の本発明においては、一方側のペーパーシートの凸部が他方側のペーパーシートの凹部に接着されたラミネート構造、すなわち「Nested(ネステッド)方式」と呼ばれる貼り合わせ構造を採用する。ネステッド方式は、前述したTipToTip方式と比べると、ペーパーシート間を繋ぐ支柱部分(凸部と凹部との接合部分)が格段に多くなり、巻き圧や時間経過によってもエンボスが潰れ難い。エンボスが潰れ難いため、使用時においても、嵩高性、柔らかさ、クッション感などの感触が残ったままとなる。また、凹凸の程度が小さく、エンボスがきっちりと画成されるため、滑らかな感じとなる。また、2枚のペーパーシート間に形成される間隙を利用することにより吸水量が向上できるため、例えば温水便座用としても好適に使用可能となる。
【0014】
請求項4に係る本発明として、前記2枚のペーパーシートの両者若しくは一方側において、エンボス深さの異なる2種類以上のエンボスが付与されている請求項1〜3いずれかに記載のロール状衛生薄葉紙が提供される。
【0015】
上記請求項4記載の本発明においては、ペーパーシートの両者若しくは一方側に、エンボス深さの異なる2種類以上のエンボスを付与するようにした。
【0016】
上記請求項4記載の発明では、相対的にエンボスの深さの深いエンボスが嵩高性を与え、相対的にエンボス深さの浅いエンボスが手触り感や柔軟感、更には滑らか感などの感触を与えるようになる。
【0017】
請求項5に係る本発明として、前記2枚のペーパーシートの内の少なくとも一方側のペーパーシートに、前記エンボスよりも寸法及び深さが小さい第2エンボスが付与されている請求項1〜3いずれかに記載のロール状衛生薄葉紙が提供される。
【0018】
上記請求項5記載の本発明においては、ペーパーシートの少なくとも一方側に、エンボス寸法及び深さが小さい第2エンボスを付与するようにした。前記第2エンボスは、他方のペーパーシートの基面に接触していないため、手触り感として高い柔軟性と滑らか感とを与えることができる。
【0019】
請求項6に係る本発明として、前記ペーパーシートは、JIS P 8113に基づく縦方向(MD)引張強度が250〜400CN/25mmであり、横方向(CD)引張強度が80〜300CN/25mmである請求項1〜5いずれかに記載のロール状衛生薄葉紙が提供される。
【0020】
上記請求項6記載の本発明においては、ペーパーシートのJIS P 8113に基づく縦方向(MD)引張強度を250〜400CN/25mmとし、横方向(CD)引張強度を80〜300CN/25mmとするものである。縦方向引張強度と横方向引張強度を上記数値範囲となるように設定することにより、柔らかさ、クッション感、厚み感を有しながら、巻き圧や時間経過によって潰れ難いエンボスとすることが可能となる。
【0021】
請求項7に係る本発明として、前記ペーパーシートは、JIS P 4501に基づく水解性が8〜40secである請求項1〜6いずれかに記載のロール状衛生薄葉紙が提供される。水解性(ほぐれやすさ)、衛生薄葉紙が水洗便器から流出する際、配水管等の機能を阻害しないように、一般的な範囲、具体的には8〜40secの範囲とするのが望ましい。
【0022】
請求項8に係る本発明として、前記2枚のペーパーシートを貼り合わせる接着剤の粘度が4〜50mpsである請求項1〜7いずれかに記載のロール状衛生薄葉紙が提供される。
【0023】
上記請求項8記載の本発明においては、接着剤の粘度を4〜50mpsとする。接着剤粘度が4mps未満の場合には、使用時に剥がれが生じ、50mpsを超える場合には、塗布ロールにペーパーが巻き付くなどの操業トラブルが発生するようになる。
【発明の効果】
【0024】
以上詳説のとおり本発明によれば、適度のクッション感、厚み感を有するものとなり、加えて柔らかさ及び滑らかさを備え、かつロール状に巻き取った後でも、エンボスが潰れにくく、消費者の使用時においても、嵩高性、柔軟性、クッション感などが消失していない衛生薄葉紙とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
図1は本発明に係るロール状衛生薄葉紙1の斜視図である。
【0026】
本発明に係るトイレットペーパーなどのロール状衛生薄葉紙1は、それぞれに凹凸状のエンボスを付与した2枚のペーパーシート2,3を貼り合わせ、紙管5にロール状に巻き付けた衛生薄葉紙であり、特に本発明ではロール密度が80〜110kg/mであり、かつ紙厚×巻長さ/ロール断面積の値が70〜87%としたものである。ここで、前記「巻長さ」とは薄葉紙の巻取り方向(長手方向)の長さをいい、前記「ロール断面積」とはロールの中心軸と直交する面の面積S(紙管及び中央の空間を除く。)をいう。また、前記紙厚の測定は、JIS P 8111の条件下で、尾崎製作所ダイヤルシックネスゲージ「PEACOCK G型」を用いて測定する。具体的には、プランジャーと測定台の間にゴミ、チリ等がないことを確認してプランジャーを測定台の上におろし、前記ダイヤルシックネスゲージのメモリを移動させてゼロ点を合わせ、次いで、プランジャーを上げて試料(ペーパーシート)を試験台の上におき、プランジャーをゆっくりと降ろしそのときのゲージを読み取る。このとき、プランジャーを載せるだけとする。なお、測定は2枚重ねのままで行い、10回の平均値とする。
【0027】
前記ロール密度(kg/m3)は、ペーパーシート2,3をロールに巻いた状態での単位体積当たりの重量を表し、米坪×(紙幅)×巻長さ×重ね枚数/ロール断面積×(紙幅)の式によって算出されるものである。このロール密度は、巻き固さの指標値となるものである。すなわち、前記ロール密度が80kg/m3未満である場合には、潰れない強いエンボスを施すこととなって滑らかさが無くなることとなり好ましくない。また、110kg/m3を超える場合にはクッション感とふんわり感が無くなり好ましくない。
【0028】
また、紙厚×巻長さ/ロール断面積の算式は、展開状態の体積(紙厚×紙幅×巻長さ)/ロール状態の体積(ロール断面積×紙幅)の値を示し、空隙の度合(嵩高性)の指標値となるものである。すなわち、前記紙厚×巻長さ/ロール断面積の値が70%未満である場合には、空隙が多くロールが変形し易くなり好ましくなく、87%を超える場合にはエンボスが潰れてしまうこととなり好ましくない。
【0029】
前記ロール状衛生薄葉紙1においては、巻長さをロール断面積で割った値として定まる巻密度が0.56〜0.72×10−1であることが望ましい。巻密度が上記数値範囲の場合には、クッション感、厚み感、柔らかさを有しながら、変形を起こし難くなる。前記巻密度が、0.56×10−1未満の場合には、ロールが変形することとなり、0.72×10−1を超える場合にはエンボスが潰れてしまうこととなる。なお、前記巻密度の調整は、紙管に巻き取る際の薄葉紙に加える引張力を調節することにより行うことができる。
【0030】
前記2枚のペーパーシート2,3に形成されるエンボスは、3〜8個/cm、好ましくは4〜6個/cmとし、径φは0.5〜3mm、好ましくは1〜2mm、深さhは0.5〜2mm、好ましくは0.5〜1.5mmとするのが望ましい。
【0031】
前記エンボスの付与方法としては、例えばエンボスパターンを付与したスチールロールとゴムロール間に薄葉紙を通し加圧してエンボスを付与する方法、或いは雄型のエンボスパターンを有するスチールロールと雌型のスチールロールとの間に薄葉紙を通し加圧してエンボスを付与する方法などを挙げることができる。また、前記エンボスは種々の形状のものを任意の配置パターンで形成することが可能である。
【0032】
前記2枚のペーパーシート2,3は、図2に示されるように、一方のシート2のエンボス凸部2aが他方のシート3のエンボス凹部3aに嵌り込むとともに、その嵌り込み域において空間Hを残すようにし、かつ前記エンボス凸部2aの頂部と、エンボス凹部3aの底面とを接着剤4により接着するようにしている。前記接着剤としては、衛生上問題のないもの、例えばカルボキシメチルセルロース又はその塩、ポリビニルアルコール又はその塩などを使用することができる。
【0033】
前記ペーパーシート2,3の貼り合わせに使用する接着剤の粘度は4〜50mpsとするのが望ましい。粘度が4mps未満の場合には接着強度が弱過ぎて使用中にシートの剥がれが生じるようになる。また、50mpsを超える場合には、製造ラインにおいて粘着剤の塗布ロールにシートが巻き付いてしまうなどの操業トラブルが発生することがあるとともに、固化した接着剤が肌に違和感を与えるようになる。
【0034】
前記2枚のペーパーシート2,3のエンボスパターンは、ペーパーシート2,3の両者若しくは一方側において、エンボス深さの異なる2種類以上のエンボスを付与するようにするのが望ましい。相対的にエンボス深さの深いエンボスが嵩高性を与え、相対的にエンボス深さの浅いエンボスが手触り感や柔軟感、更には滑らか感などの感触を与えるようになる。
【0035】
例えば図3に示される例は、2枚のペーパーシート2,3の両方に、前記エンボス(ベースエンボス)よりも寸法及び深さが小さい第2エンボス2b、3bを形成した例である。前記第2エンボス2b、3bは、他方のペーパーシート2(3)の基面に接触していない小さなエンボスであるため、手触り感として高い柔軟性と滑らか感を与えるようになる。なお、前記第2エンボス2b、3bがペーパーシート2,3の一方にのみ形成するようにしてもよい。
【0036】
他方、前記ペーパーシート2,3は、JIS P 8113に基づく縦方向(MD)引張強度が250〜400CN/25mmであり、横方向(CD)引張強度が80〜300CN/25mmとすることが望ましい。縦方向引張強度と横方向引張強度を上記数値範囲となるように設定することにより、クッション感、厚み感を有しながら、巻き圧や時間経過によって潰れ難いエンボスとすることが可能となる。さらに、衛生薄葉紙がトイレットペーパーなどの要水解性である場合には、JIS P 4501に基づく水解性が8〜40secであることが望ましい。
【0037】
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、芯有りタイプのロール状衛生薄葉紙1について述べたが、巻芯を省略した芯無しタイプに対しても同様に適用することができる。
【実施例】
【0038】
以下、実施例により本発明の効果を明らかにする。表1に示すように、米坪、、紙厚、引張強度、水解性、巻長さ、巻径、紙管径、エンボス方式、ロール断面積、紙厚/米坪、紙厚×巻長さ/ロール断面積、巻密度及びロール密度がそれぞれ異なる8種(実施例2種、比較例6種)のトイレットペーパーを製造、或いは入手し、柔らかさ、滑らかさ、クッション・厚み感について、官能評価を行った。官能評価は、○:優れている、△:普通、×:劣っている、の3段階評価とした。
【0039】
【表1】


【0040】
表1から明らかなように、本発明に係るトイレットペーパーの場合には、柔らかさ、滑らかさ、クッション・厚み感のいずれについても優れていることが判明している。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、トイレットペーパーなどの衛生薄葉紙の他、キッチンペーパーなどの衛生薄葉紙にも適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明に係るロール状衛生薄葉紙1の斜視図である。
【図2】衛生薄葉紙1の断面図である。
【図3】衛生薄葉紙1の他のエンボス形成例を示す断面図である。
【図4】従来のTipToTip方式に係る貼り合わせ断面構造を示す断面図である。
【符号の説明】
【0043】
1…ロール状衛生薄葉紙、2・3…ペーパーシート、4…接着剤、5…紙管
【出願人】 【識別番号】390029148
【氏名又は名称】大王製紙株式会社
【住所又は居所】愛媛県四国中央市三島紙屋町2番60号
【出願日】 平成16年3月31日(2004.3.31)
【代理人】 【識別番号】100104927
【弁理士】
【氏名又は名称】和泉 久志

【公開番号】 特開2005−287725(P2005−287725A)
【公開日】 平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願番号】 特願2004−106111(P2004−106111)