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【発明の名称】 スライド式ロール紙ホルダ
【発明者】 【氏名】久米 和隆

【要約】 【課題】上下間隔が狭い場所に埋め込み設置したロール紙ホルダに対してロール紙類を容易に枢支セット可能とすると共に、ロール紙の繰り出し切断を確実に実現すること。

【解決手段】平面ほぼコ字状のロール紙ホルダ1における左右の各側体2にスライド溝3を対向形成し、これら各溝3に平面ほぼコ字状のスライダ4を前後にスライド可能に係入してその抜け止めを施し、このスライダ4の後部段縁Sに弾接係合してその後退使用位置を仮固定する係止弾片9Aを前記側体の所定個所に設ける一方、スライダ4の前部に前記ロール紙空心受け5を上向き傾動可能に対向枢支し、これら各空心受け5で支持したロール紙6を紙切板7の前辺刃先8でカット可能となした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面ほぼコ字状のロール紙ホルダにおける対をなすロール紙空心受けで回転可能に支持したロール紙の上部前寄り外周面に前記ホルダ後部に枢支した紙切板の前辺下面を圧接し、この圧接部を経たロール紙繰り出し部を紙切板の前辺刃先でカットできるロール紙ホルダにおいて、前記ホルダの左右各側体に後部開放のスライド溝を対向形成してこれら各溝に平面ほぼコ字状のスライダを前後方向にスライド可能に係入し、前記スライド溝前辺とスライダ後部とにそれぞれ形成した段縁同士の対接係合でスライダの抜け止めを施し、かつ、スライダの後部段縁に弾接係合してスライダの後退使用位置を仮固定する係止弾片をホルダ後部に設ける一方、スライダの前部には前記ロール紙空心受けを上向き傾動後対向復帰可能に枢支すると共に、これら各空心受けで回転可能に支持したロール紙繰り出し部を紙切板前辺刃先でカット可能となしたスライド式ロール紙ホルダ。
【請求項2】
前記ホルダにおける左右の各側体に後部開放のスライド溝を前下がり傾斜で対向形成し、これら各溝に前記スライダを前後方向にスライド可能に係入してなる請求項1に記載のスライド式ロール紙ホルダ。
【請求項3】
前記紙切板の上向き傾斜状態を保持する保持弾片を紙切板枢支部付近におけるホルダに設けた請求項1または請求項2に記載のスライド式ロール紙ホルダ。
【請求項4】
前記スライダの後退使用位置を仮固定する係止弾片と紙切板の上向き傾斜状態を保持する保持弾片とを一体形成してなる請求項3に記載のスライド式ロール紙ホルダ。
【請求項5】
前記左右のロール紙空心受けをプラスチックで成形し、その対向復帰用ばねをロール紙空心受けの枢軸端に蔓巻きばね状に一体的に突設し、その端部を前記スライダに固定してなる請求項1から請求項4までのいずれか一つに記載のスライド式ロール紙ホルダ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、上下の棚板間や壁面凹所などの上下間隔が狭い場所に埋め込み設置したロール紙ホルダに対してロール紙類を容易に枢支セット可能とすると共に、ロール紙繰り出し切断を確実に実現できるスライド式ロール紙ホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
トイレットなどの壁面に突出固定して使用するタイプの従来のロール紙ホルダとしては、例えば下記の特許文献1や特許文献2に記載のものが周知である。
これら各従来例は、平面ほぼコ字状のロール紙ホルダにおける左右の側体に上向き傾動後対向復帰可能に枢支したロール紙空心受けにロール紙を回転可能に支持し、その上部前寄り外周面に前記ホルダ後部に枢支した紙切板の前辺下面を圧接し、この圧接部を経たロール紙繰り出し部を紙切板の前辺刃先でカットできるロール紙ホルダである。
また、下記の特許文献3に記載のように、平面ほぼコ字状のロール紙ホルダにおける左右の側体にロール紙空心受けを前後水平方向に傾動後対向復帰可能に枢支して備え、これら各空心受けで回転可能に支持したロール紙の上部前寄り外周面に前記ホルダ後部に枢支した紙切板の前辺下面を圧接し、この圧接部を経たロール紙繰り出し部を紙切板の前辺刃先でカットできるロール紙ホルダも周知である。
【特許文献1】特開平8−322759号公報
【特許文献2】特開平10−117966号公報
【特許文献3】特開平9−215628号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記各従来例のうち、特許文献1と特許文献2に記載のものは、それぞれトイレなどの壁面に露出突設して使用するタイプのロール紙ホルダであり、そのロール紙空心受けにロール紙をその空心で枢支するには、左右のロール紙空心受け間にその下側空所からロール紙を差し込みつつ、これら各空心受けをその復帰弾力に抗して上向きに傾動させ、ロール紙空心や芯管側縁に左右のロール紙空心受けが対向した時点で、これら各空心受けをその復帰弾力でロール紙空心や芯管内に対向復帰させ係入することで、ロール紙を回転可能に枢支セットするものだから、これら従来のロール紙ホルダを上下の棚板間や壁面凹所などに埋め込み設置して使用する場合には、ホルダの下側と棚板や壁面凹所の上面との間隔を大きく空けてロール紙を差し込む空所を設ける必要があり、棚板や壁面凹所に大きな上下間隔が必要となるので、これら各従来例によるロール紙ホルダは、上下間隔が狭い設置場所には設置できず、スペース的に著しく不利であるし、ロール紙空心受けにロール紙を枢支セットし辛くかつ、見栄えも悪いという本質的、かつ大きな問題点が有る。
【0004】
また、前記特許文献3のロール紙ホルダにおけるロール紙空心受けにロール紙を枢支するには、左右のロール紙空心受け間にその前側からロール紙を差し込みつつ、これら各空心受けをその復帰弾力に抗して奥向き傾動させ、ロール紙空心や芯管側縁に左右のロール紙空心受けが対向した時点で、これら各空心受けをその復帰弾力でロール紙空心や芯管内に前向きに対向復帰させ係入することで、ロール紙を回転可能に枢支セットできるので、上下の棚板間や壁面凹所などの上下間隔が狭いホルダ設置場所に埋め込み設置しても、ロール紙空心受けにロール紙を手前から枢支セットして使用できるが、この従来例における各ロール紙空心受けは、ホルダ左右の側体に前後方向に傾動後対向復帰可能に対向枢支したものだから、ロール紙の前方繰り出し時やロール紙カット時に上記ロール紙空心受けがロール紙と共に前方へ「フラフラ」と動き易く、不安定でロール紙を繰り出しカットし辛く、使用勝手が誠に悪いという本質的かつ、大きな問題点が有る。
【0005】
この発明は、上向き傾動後対向復帰可能なロール紙空心受けをロール紙ホルダに対して前後方向にスライド可能に設けることで、上下の棚板間や壁面凹所などの上下間隔が狭い場所に埋め込み設置したロール紙ホルダに対してロール紙類を容易に枢支セット可能とすると共に、ロール紙繰り出しとその切断とを安定確実に実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記本発明の目的は、平面ほぼコ字状のロール紙ホルダにおける対をなすロール紙空心受けで回転可能に支持したロール紙の上部前寄り外周面に前記ホルダ後部に枢支した紙切板の前辺下面を圧接し、この圧接部を経たロール紙繰り出し部を紙切板の前辺刃先でカットできるロール紙ホルダを構成するに当たり、前記ホルダの左右各側体に後部開放のスライド溝を対向形成してこれら各溝に平面ほぼコ字状のスライダを前後スライド可能に係入し、前記スライド溝前辺とスライダ後部とにそれぞれ形成した段縁同士の対接係合でスライダの抜け止めを施し、かつ、スライダの後部段縁に弾接係合してスライダの後退使用位置を仮固定する係止弾片をホルダ後部に設ける一方、スライダの前部には前記ロール紙空心受けを上向き傾動後対向復帰可能に枢支すると共に、これら各空心受けで回転可能に支持したロール紙繰り出し部を紙切板前辺刃先でカット可能となしたことで達成できた。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、以上のような手段を採用したので、以下に記載の効果を奏する。
この発明における請求項1の発明によれば、前記スライド溝にその後部から係入したスライダは、前記スライド溝前辺とスライダ後部とにそれぞれ形成した段縁同士の対接係合で前向きの抜け止めを施せるから、使用に当たりロール紙ホルダからスライダが妄りに抜去しないので、安全かつ無造作に使用できるし、スライダの後退使用位置を仮固定する係止弾片の弾力に抗してスライダを手指で前方へ引き出した後、左右のロール紙空心受け間にその下側空所からロール紙を差し込みつつ上向きに移動させ、上記各空心受けをその復帰弾力でロール紙空心内に対向復帰係入させることで、ロール紙を左右のロール紙空心受けに回転可能に枢支セットでき、その後スライダをセット済のロール紙と共に上記係止弾片の弾力に抗して手指で後退させてその使用位置を確保できる。
【0008】
したがって、本発明によるスライド式ロール紙ホルダは、上下の棚板間や壁面凹所などの上下間隔が狭いホルダ設置場所に埋め込み設置してもロール紙の枢支セットが容易にでき、スペース的に著しく有利になったという優れた効果が有るほかに、スライダをスライド溝に対して軽く動かせる程度に係入しても、前記スライダの後退使用位置を係止弾片で保持できるので、ロール紙の繰り出し時やそのカット時にスライダの無用な妄動を阻止できると共に、スライダは前述したように抜け止めを施したから、ロール紙ホルダからスライダが妄りに抜去せず、常に軽快に使用できるという優れた効果が有るし、本発明によるロール紙空心受けは、ホルダやスライダに対して前後に動かない構成だから、ロール紙の前方繰り出し時やそのカット時に上記空心受けはスライダと共に妄りに動かず、安定で使用勝手が良いという効果も有る。
【0009】
また、本発明における請求項2の発明のように、前記ホルダの左右各側体に後部開放のスライド溝を前下がり傾斜で対向形成し、各スライド溝にスライダを係入してその抜け止めを施すと共に、後退使用位置を前述したように保持すれば、スライダの前下がり斜め引き出し後のスライダの上部に大きな空所ができ、ロール紙を空心受けにセットし易くなったという効果を付加でき、また本発明における請求項3の発明では、前記紙切板の上向き傾斜状態を保持する保持弾片を紙切板枢支部付近におけるホルダに設けたので、ロール紙の補充や芯管の取り除き時に紙切板が邪魔にならず、より一層便利に使用できると共に、保持弾片自体が目立たずスマートに構成できるという効果を付加できた。
【0010】
本発明における請求項4の発明のように、前記スライダの後退使用位置を仮固定する係止弾片と紙切板の上向き傾斜状態を保持する保持弾片とを側面ほぼS字状に一体形成すれば、上記係止弾片と保持弾片とを同時にホルダ後部の所定位置に取着でき、その部品管理・組立製造・保守点検などのすべての面で扱い易く、価格的にも有利になったという効果を付加でき、さらに前記左右のロール紙空心受けをプラスチックで成形し、その対向復帰用ばねをロール紙空心受けの枢軸端に蔓巻きばね状に一体的に突設し、その端部を前記スライダに固定することで、上記ロール紙空心受けを素材固有の弾力で上向き傾動後対向復帰可能に簡素な構成で枢支でき、部品管理・組立製造・保守点検などのすべての面でより一層扱い易く、価格的にも有利になったという効果を付加できた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の実施の形態のうち、先ず、本発明の基本的な形態例を説明する。
本発明の基本的な実施形態は、図1・図2のような平面ほぼコ字状にプラスチックなどで成形したロール紙ホルダ1における左右の中空側体2の対向面に後部開放のスライド溝3を上記各図のように対向形成すると共に、これら各溝3にその後部開放端3Aから図2のようにプラスチックや金属を平面ほぼコ字状に成形して作ったスライダ4を図1・図3のように前後方向にスライド可能に係入すると共に、スライド溝3の前辺に図4のように形成した段縁Sに上記スライダ4の後部段縁S(図2参照)を図4のように係合当接させることで、スライダ4の引き出し寸法を制限し、抜去しないようにする。
【0012】
次いで、上記スライダ4の前部にそれぞれ図2のように対向形成した凹部対向辺4Aに形成した各枢支孔4Bにそれぞれプラスチックなどで成形した図2のような左右のロール紙空心受け5をそれぞれ前後の枢軸5Aで上向き傾動可能に図1のように対向枢支すると共に、上記各枢軸5Aの先端に図2のように一体突設した蔓巻き状復帰ばね5Bの先端をスライダ4の上記枢支孔4B付近に図5のように固定することで、これら各復帰ばね5Bの弾力に抗し左右のロール紙空心受け5を外力で図6のように上向き傾動させた後、この外力の解除により各空心受け5を上記各復帰ばね5Bの弾力で図1・図3のように互いに対向復帰可能にしておく。
【0013】
そして、図1・図3のように引き出したスライダ4のロール紙空心受け5には、トイレットペーパなどのロール紙6または、ロール巻アルミホイールやフィルム・シート類をその芯管6Aで、図1の鎖線および図4のように回転可能に枢支セットするのであるが、このセット例としては、各ロール紙空心受け5の自由端にロール紙6の側縁を図6のように宛がい、各空心受け5を前記復帰ばね5Bの復帰弾力に抗して上記図6のように上向きに傾動させつつ上昇させると、ロール紙芯管(または空心)6Aの側縁に左右のロール紙空心受け5の先端が対向した時点で、これら各空心受け5をその復帰ばね5Bの弾力でロール紙芯管6A内に図1・図3のように対向復帰して係入させることで、ロール紙6を左右のロール紙空心受け5に上記各図のように回転可能に枢支セットしておく。
【0014】
さらに、図2のように前記左右の側体2の後部枢支孔2Aにプラスチックなどで成形した紙切板7をその後部枢支部7Aで図1・図6のように起伏回動可能に枢支し、その前辺下面7Bを前記枢支セット済ロール紙6の上部前寄り外周面に上記各図のように圧接させた後、スライダ4をロール紙6と共に上記スライド溝3に対する係合摩擦に抗して図3・図7のように奥方向に押し動かすことで、各図のようなロール紙の使用待機状態にでき、紙切板の前辺下面7Bを経て前方へ繰り出したロール紙6の繰り出し部Pを前記紙切板7の前辺に埋設した櫛歯状刃先などの紙切板前辺刃先8でカットできるように構成する。
【0015】
次いで、スライダ4の後部段縁Sに係合してスライダ4の後退使用位置を図7のように仮固定するV字状斜面付きの係止弾片9Aと、紙切板7の枢支部7Aを経た後部突片7Cに係合して紙切板7の上向き傾斜状態を図4のように保持するへ字状斜面付きの保持弾片9Bとを図2のようにS字状に纏めて一体形成した複合弾片9をその中央部で止めねじNによりホルダ側体2の後側中空部内に図1を初めとして上記各図のように取着することで、本発明によるスライド式ロール紙ホルダを構成できた。
【0016】
ただし、上記各弾片9A・9Bは、それぞれ弾性プラスチックなどで成形し、これら各弾片9A・9Bの弾撥力は、それぞれ後退使用位置まで押し込んだスライダ4および上向き傾斜させた紙切板7が、それぞれ妄動しない程度に仮固定できる強度で、スライダ4および紙切板7をそれぞれ人の手指では所定位置まで動かせる程度の弾撥強度とする。
なお、図4・図6および図7における符号10で示す部分は、上下の棚板空所や壁面凹所などの上下間隔が狭いロール紙ホルダ設置場所であり、その奥の直立面10Aにロール紙ホルダ1の後面板1Aを図4のように止めねじNで取着することで、ホルダ1を不動にできると共に、スライダ4の後退使用位置を規制できる。
【0017】
本発明の構成は以上のようなもので、以下その使用動作例につき説明する。
ロール紙ホルダ1における左右のロール紙空心受け5にロール紙6をその芯管6Aで図1のように枢支するには、先ずスライダ4を手指で前記スライド溝3に沿って図1・図4のように前記段縁S同士が当接する個所まで前方へ引き出した後、紙切板7を上向きに傾動させると、その枢支部7Aを経た後部突片7Cに前記保持弾片9Bがへ字状斜面を経て図4のように係合し、紙切板7の上向き傾斜状態を仮固定して保持できる。
【0018】
次いで、左右のロール紙空心受け5間にその下側空所からロール紙6を図6のように差し込みつつ、これら各空心受け5をその復帰ばね5Bの弾力に抗して同図のように上向きに傾動させ、ロール紙芯管6Aの側縁に左右のロール紙空心受け5の先端が対向した時点で、これら各空心受け5をその復帰ばね5Bの弾力でロール紙芯管6A内に図1・図5のように対向復帰係入させることで、ロール紙6を左右のロール紙空心受け5に回転可能に枢支セットでき、次いでスライダ4をセット済のロール紙6と共に上記スライド溝3に沿わせ図4の状態から図7のように奥方向に向け押し動かせば、スライダ4の後部段縁Sに係止弾片9Aがその弾力で係合してスライダ4の後退使用位置を仮固定できから、ロール紙の繰り出し時やそのカット時にスライダの無用な妄動を阻止できる態勢となる。
【0019】
その後、紙切板7を保持弾片9Bの弾力に抗して図3・図7のように閉じると、ロール紙の上部前寄り外周面に紙切板7の前辺下面7Bが自己重力やばねの弾力で圧接した状態となり、上記前辺下面7Bを経て前方へ繰り出したロール紙6の繰り出し部Pを図7の鎖線のように紙切板前辺刃先8に沿わせて上向き斜めに引っ張り上げることで、ロール紙6をそのカット部分Qで上記紙切板前辺刃先8によりカットして使用できる。
【0020】
したがって、本発明によるスライド式ロール紙ホルダは、図4・図6・図7のような上下の棚板間や壁面凹所などの上下間隔が狭いホルダ設置場所10に固定設置しても、図6のようにロール紙を枢支セットしたり、使用済芯管を容易に取り出せたり、図7のようにロール紙6をそのカット部分Qで上記紙切板前辺刃先8によりカットして使用できるから、ロール紙ホルダの設置スペースが高さ的に著しく有利になったし、ロール紙空心受け5は、スライダ4に対し前後には妄りに動かないので、ロール紙の前方繰り出し時やロール紙カット時に上記ロール紙空心受け5は妄動せず、安定で使用勝手が良い。
【0021】
ロール紙6を使い終え、新しいロール紙6をホルダ1にセットする場合のように、前記後退使用位置にあるスライダ4を図1・図4のように前記段縁S同士が当接する個所まで前方へ再び引き出すに当たっては、スライダ4の後部段縁Sに係合している係止弾片9Aが、そのV字状斜面を経て段縁Sの高さ分だけ弾力に抗して上向きに撓むので、後退使用位置にあるスライダ4を図1・図4のように前記段縁S同士が当接係合する位置までスムーズに引き出せる。
【0022】
このようにスライダ4を前方へ引き出した後、前記紙切板7をその枢支部7Aを支点とし、保持弾片9Bの弾力に抗して図4・図6のように上向き回動させ、この状態を保持弾片9Bて前記のように弾力的に仮固定することで、ロール紙ホルダ1をオープン状態にでき、使用済のロール紙芯管6Aを前記ロール紙空心受け5から取り外し、新しいロール紙6を前記のようにロール紙空心受け5にその下側から枢支セットした後、スライダ4を枢支セット済のロール紙6と共に図4のように奥方向に押し動かして後退使用位置に係止弾片9Aで前述したように定位し、紙切板7を保持弾片9Bの弾力に抗してロール紙の上部に被せれば、上記各図のようなロール紙の使用待機状態にできる。
【実施例】
【0023】
前記ホルダ1の左右各側体2にスライド溝3を図8のように前下がり傾斜で対向形成してスライダ4を前述したように係入してその抜け止めを施すと共に、スライダ4をセット済のロール紙6と共に上記スライド溝3に沿わせ図4の状態から図7のように奥方向に向け押し動かせば、スライダ4の後部段縁Sに係止弾片9Aがその弾力で係合してスライダ4の後退使用位置を仮固定できから、ロール紙の繰り出し時やそのカット時にスライダの無用な妄動を阻止できる一方、前下がり引き出し後のスライダ4の上部に大きな空所ができ、ロール紙6を左右の空心受け5に一層枢支セットし易くなったし、さらに、前述したようにスライダ4の後部段縁Sを前記スライド溝3とスライダ4とのそれぞれ前後における各対向部に設けることで、各段縁S自体が目立たずスマートに構成できる。
【産業上の利用可能性】
【0024】
前記紙切板7は、その自重やばね部材でロール紙の前側上面に圧接するようにしてもよいが、紙切板7の枢支部付近をばね(周知のものでよいから図示せず)などの紙切板水平保持部材でロール紙ホルダ1の後部に連絡することで、上記紙切板7をほぼ水平を境として上下に弾力的に起伏するようにすると、紙切板7の上向き傾斜状態を仮固定する前記保持弾片9Bを用いなくても、ロール紙芯管6Aの前記取り除きや、新しいロール紙のセットに当たり、紙切板7が邪魔にならず便利となった。
【0025】
また、本発明によるスライド式ロール紙ホルダを全体的に縦向きにして上下の棚板間や壁面凹所などの左右間隔の狭い場所に固定設置しても、ロール紙を枢支セットしたり、使用済ロール紙の芯管を容易に取出せるので、本発明によるスライド式ロール紙ホルダは、縦向き設置タイプのスライド式ロール紙ホルダとしても利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施形態例を示す一部切欠斜視図
【図2】図1に示すものの分解斜視図
【図3】図1に示すものと状態を異にした斜視図
【図4】図3に示すものの使用例を示す縦断側面図
【図5】本発明要部の横断平面図
【図6】本発明によるロール紙のセット途中を示す斜視図
【図7】図4に示すものの使用状態の例を示す縦断側面図
【図8】本発明の他の実施形態例を示す縦断側面図
【符号の説明】
【0027】
1…ロール紙ホルダ 1A…ホルダ後面板
2…ホルダ側体 2A…枢支孔
3…スライド溝 3A…後部開放端
4…スライダ 4A…凹部対向辺 4B…枢支孔
5…ロール紙空心受け 5A…枢軸 5B…復帰ばね
6…ロール紙 6A…ロール紙芯管
7…紙切板 7A…枢支部 7B…前辺下面 7C…後部突片
8…紙切板前辺刃先 9A…係止弾片 9B…保持弾片
10…ロール紙ホルダの設置場所
P…ロール紙繰り出し部 Q…ロール紙カット部 S…段縁
【出願人】 【識別番号】301031288
【氏名又は名称】久米 和隆
【出願日】 平成16年3月31日(2004.3.31)
【代理人】 【識別番号】100098198
【弁理士】
【氏名又は名称】旦 武尚

【識別番号】100097788
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 功一

【公開番号】 特開2005−287552(P2005−287552A)
【公開日】 平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願番号】 特願2004−102732(P2004−102732)