| 【発明の名称】 |
固定シャワー装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】三浦 彰司 【住所又は居所】福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東陶機器株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】シャワーヘッドからのポタ落ちを防止する固定シャワー装置を提供する。
【解決手段】シャワーを止めた後には、上部の大径の散水孔17から空気が多量に吸い込まれるためシャワーヘッド1上部および中部の湯水は大径および中径の散水孔から瞬時に排出され、一方、シャワーヘッド1の下部に溜まった湯水は、小径の散水孔17の表面張力が大きいため排出されることがない。残留水は残水処理機構14の排水弁を介して外部に排出され、シャワーヘッド1内には残らない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 湯水供給管がシャワーヘッドの背面に接続され、前記シャワーヘッド前面の散水板に複数の散水孔が形成され、これら散水孔のうち前記湯水供給管から離間した散水板上部に形成される散水孔の径は、前記湯水供給管に近接した散水板下部に形成される散水孔の径よりも大きく設定されていることを特徴とする固定シャワー装置。 【請求項2】 請求項1に記載の固定シャワー装置において、前記複数の散水孔の径が、前記散水板上部から前記散水板下部に向かって、順次または段階的に小径となるように設定されていることを特徴とする固定シャワー装置。 【請求項3】 請求項1に記載の固定シャワー装置において、前記散水板を上部、中部、および下部の3領域に区分けし、前記複数の散水孔の径が、上記散水板上部、中部、および下部の順に段階的に小径となるように設定されていることを特徴とする固定シャワー装置。 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の固定シャワー装置において、前記散水孔を穿孔した散水板の厚さを、前記散水板上部から前記散水板下部に向かって、漸次または段階的に増加していることを特徴とする固定シャワー装置。 【請求項5】 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の固定シャワー装置において、前記湯水供給管がシャワーヘッドの背面下部に接続されていることを特徴とする固定シャワー装置。 【請求項6】 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の固定シャワー装置において、前記湯水供給管には、さらに残水処理機構が取り付けられていることを特徴とする固定シャワー装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、シャワー止水後にシャワーヘッド内の残留水が断続的にポタ落ちしない固定シャワー装置に関し、特に壁又は配管に固定され使用者の上方よりシャワー吐水を行うための固定シャワー装置に関する。 【背景技術】 【0002】 固定シャワー装置は、シャワー室や浴室の壁面に固定されたシャワーヘッドから、好みの温度の湯水を頭上から全身に浴びることができるものである。このような固定シャワー装置に使用するシャワーヘッドは、ハンドシャワーのものと比較して大きく、湯水を広い範囲で吐出することができる。したがって固定シャワー装置を使用すれば湯水が全身に降り注ぎ、浴槽につからなくても入浴したような充実感が得られるという特長を有する。また、一本の湯水配管に固定シャワーとハンドシャワー、さらにはボディーシャワーを併設し、これらを同時に吐水させてより満足感を得ることもできる。 【0003】 固定シャワー装置の例としては、特許文献1にスライドハンガーに保持させたハンドシャワーヘッドを組み合わせたシャワー装置が記載されている。また特許文献2には、既設のハンドシャワーノズル用ホースを取り外して、一方の端部にシャワー散水部を設けた配管部を取り付けることで、簡単に固定シャワーを併設することができる後付けシャワー装置の取付け方法が記載されている。 【0004】 固定シャワーは上記特長を有するが、一方でいくつかの欠点も持っている。例えば固定シャワーは頭上に配置されているため、配管内に溜まった冷水を間違って浴びないように気を付けなければならない。この問題について特許文献3では、止水時に必ずハンドシャワーノズル側に切り替わる仕掛けのシャワー切替ハンドルを取り付けることによって解決している。また、配管内の残水を排出して管内を空にすることで解決しようとする残水処理機構もいくつか知られている。特許文献4にはその一例が記載されている。 【0005】 【特許文献1】実開平2−112758号公報 【特許文献2】特開2003−70670号公報 【特許文献3】特開2003−230496号公報 【特許文献4】特開2003−74095号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 前記特許文献1〜4では解決されていない課題として、シャワー止水後にシャワーヘッド内の残留水が断続的にポタ落ち、すなわちチョロチョロ、ポタポタと落ちてくる問題がある。また、水漏れと感違いされたり、残留水が体に当たり不快感を感じたり、品位が低下する問題もある。 本発明の目的は、シャワーヘッドからの断続的なポタ落ちを防止する固定シャワー装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0007】 上記課題を解決するため、本発明に係る固定シャワー装置は、湯水供給管がシャワーヘッドの背面に接続され、前記シャワーヘッド前面の散水板に複数の散水孔が形成され、これら散水孔のうち前記湯水供給管から離間した散水板上部に形成される散水孔の径は、前記湯水供給管に近接した散水板下部に形成される散水孔の径よりも大きく設定された構成とした。 【0008】 上記構成とすることで、シャワー止水後には、シャワーヘッド上部の湯水は散水孔から瞬時に排出され、一方、シャワーヘッド下部の湯水は、小径の散水孔の表面張力が大きいためシャワーヘッド内部に保持されて落ちることがない。このため、シャワーヘッド内の残留水が断続的に落ちてくることがない。 【0009】 ここで、前記複数の散水孔の径は、前記散水板上部から前記散水板下部に向かって、順次または段階的に小径となるように穿孔されているか、または、前記散水板を上部、中部、および下部の3領域に区分けし、前記複数の散水孔の径が、上記散水板上部、中部、および下部の順に段階的に小径となるように穿孔されていることが好ましい。 【0010】 また、前記散水孔を穿孔した散水板の厚さは、前記散水板上部から前記散水板下部に向かって、漸次または段階的に増加させてあるか、または、前記散水板を上部、中部、および下部の3領域に区分けし、前記散水板の厚さは、上記散水板上部、中部、および下部の順に段階的に増加させてあることが好ましい。 【0011】 また、前記湯水供給管をシャワーヘッドの背面で且つ下部に接続することが好ましい。このような構成とすると、散水板全面から均等な水勢でシャワー吐水を行なうことができる。 【0012】 更に、湯水供給管に残水処理機構を取り付けた場合には、シャワーヘッド下部に保持された湯水が、前記残水処理機構により湯水供給管から排出されて管内及びシャワーヘッド内は空となる。このため再度湯水を吐出させた際に、配管内とシャワーヘッド内に溜まった冷水を浴びるおそれがない。 【発明の効果】 【0013】 本発明に係る固定シャワー装置によれば、シャワーヘッド内の残留水が断続的に落ちてくることがない。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る固定シャワー装置の断面図、図2は同固定シャワー装置に取り付けられるシャワーヘッドの断面図、図3は同シャワーヘッドの斜視図である。 【0015】 固定シャワー装置は、シャワーヘッド1を壁面2に固定された中空柱状の本体3の上部に取り付けている。シャワーヘッド1は湯水供給管4を介して本体3に接続されている。 【0016】 本装置を湯水の流れに沿って説明すると、壁面2から引き出された給水管5および給湯管6から供給される冷水と湯は、それぞれ止水栓7,8を介して本体3の中央部を通る湯水供給管4に入り、温水混合栓ハンドル9を操作することで湯温が調整される。 【0017】 温水混合栓ハンドル9の上方にはバルブ操作部10が設けられ、このバルブ操作部10を開とすることで、ボディシャワー用のノズル11から温水が噴出し、更にバルブ操作部10の上方に別のバルブ操作部12が設けられ、このバルブ操作部12を開とすると湯水供給管13及び前記湯水供給管4を経由してシャワーヘッド1に湯水が供給される。 【0018】 本実施例では、オプションとして湯水供給管13の途中に残水処理機構14が設けられている。残水処理機構14は、シャワーヘッド1から吐出する湯水を止めた際に、シャワーヘッド1内と湯水供給管4内と本体中央部を通る湯水供給管13内に残留する湯水を、本体3の内側中空部を介して図示しない排水孔から外部に排出する。 【0019】 上記残水処理機構14は、後述するように、シャワーヘッド1からのシャワー吐水時には閉鎖され、シャワー止水後には管内に残留する水の重みで開放される弁の作用で残水を排出する。 【0020】 シャワーヘッド1は、その背面部1aの下部を後方に延ばしてパイプ状部1bとし、このパイプ状部1bをボールジョイント15を介して湯水供給管4に回動自在に連結している。その結果、シャワーヘッド1の前面に設けられた散水板16の角度をシャワーを浴びる人の好みで自由に変えることが可能となっている。 【0021】 本実施例では前記散水板16を3つの領域に分けている。すなわち、散水板上部16a、同中部16bおよび同下部16cである。そして、上部16aには直径が1.0mm、中部16bには0.8mm、および下部16cには0.5mmの散水孔17…がそれぞれ複数穿孔されている。 【0022】 また、散水板16の厚みも散水板上部16aは薄く、散水板下部16cに行くほど漸次厚くなっている。ここでは散水板最上部を3mm、同最下部を7mmで設計している。 【0023】 散水孔17…の孔径は、好ましくは0.1〜2.0mmの範囲で散水板上部から下部へ向かって徐々に散水孔径を小さくするか、または、上記のようにいくつかの領域に分けて同じ散水孔径の群を形成させることができる。また、散水板16の厚みについても、上記厚さに限定されることはないが、好ましくは1mm〜10mmの範囲で上記のように散水板上部から下部へ向かって徐々に厚みを増すか、または、いくつかの領域を設けて厚みが散水板上部から下部に向かって段階的に増すように設計することができる。 【0024】 上記のように湯水供給管4に近い下部付近の散水孔17は圧力損失の大きな小径で長さが長い穴、湯水供給管4から遠い上部付近の散水孔17は圧力損失の小さな大径で長さが短い穴としているため、散水板16全面から均等な水勢でシャワー吐水を行なうことができる。場合によっては、散水孔の数を散水板上部16aの大きな散水孔は少なく、散水孔径が小さくなるほど多めに穿孔することで、より一層均等な水勢を得られる可能性がある。 【0025】 また、シャワーを止めたときには、表面張力の小さな上部の大径の散水孔から瞬時に水が排出した後、空気が多量に吸い込まれるためシャワーヘッド1上部および中部の湯水は大径および中径の散水孔から瞬時に排出され、一方、シャワーヘッド1の下部に溜まった湯水は、小径の散水孔の表面張力が大きいため排出されることがない。このため、シャワーヘッド1内の残留水が断続的にチョロチョロ、ポタポタと落ちてくることがない。 【0026】 本実施例にあってはシャワーヘッド1内と湯水供給管4及び湯水供給管13の残留水は前記残水処理機構14の排水弁23を介して外部に排出され、シャワーヘッド1内と湯水供給管4及び湯水供給管13には残らない。図4(a)及び(b)は残水処理機構の断面図であり、残水処理機構14は上下の流路形成部材21,22を螺合して形成される空間内にバルブ23を配置し、このバルブ23と流路形成部材22との間にバイアスバネ24を、バルブ23と流路形成部材21との間に形状記憶バネ25を縮装している。 【0027】 形状記憶バネ25は高温になるとバネ力が上昇する特性のものを選定している。低温時はバルブ23によって流路形成部材21の流路21aは閉じられ、湯水の温度が適温以上になると図4(a)に示すように、形状記憶バネ25が伸び、バルブ23が下方に移動し、湯水は流路形成部材22の流路22a、バルブ23内の流路23a、開口26及び流路形成部材21の流路21aを介してシャワーヘッド1に供給される。 【0028】 また、図4(b)に示すように、シャワー止水後にシャワーヘッド1内と湯水供給管4内及び湯水供給管13内の残留水の重みでバルブ23の孔27を塞いでいる球体28が押し下げられ、孔27が開となる。その後、この残留水が低温になると形状記憶バネ25が縮み、バルブ23が上昇し、管内の残留水は外部に排出される。 【0029】 図5及び図6は残水処理機構の別実施例の断面図であり、図5に示す残水処理機構にあっては、湯水の圧力が一定以上の場合には同図(b)に示すようにスプリング30に抗して弁体31が右方向に移動して流路32が開となり、湯水の圧力が一定未満の場合には同図(a)に示すようにスプリング30の弾性力で弁体31が左方向に移動して排出用の流路33が開となるようにしている。 【0030】 更に、図6に示す実施例にあっては、手動によって弁体41を動かすことで排水用流路42を同図(b)に示すように開、同図(a)に示すように閉となるようにしている。 【図面の簡単な説明】 【0031】 【図1】本発明に係る固定シャワー装置の断面図 【図2】同固定シャワー装置に取り付けられるシャワーヘッドの断面図 【図3】同シャワーヘッドの斜視図 【図4】(a)及び(b)は残水処理機構の断面図 【図5】(a)及び(b)は残水処理機構の別実施例の断面図 【図6】(a)及び(b)は残水処理機構の別実施例の断面図 【符号の説明】 【0032】 1…シャワーヘッド、1a…シャワーヘッド背面部、1b…シャワーヘッドのパイプ状部、2…壁面、3…中空柱状の本体、4,13…湯水供給管、5…給水管、6…給湯管、7,8…止水栓、9…温水混合栓ハンドル、10,12…バルブ操作部、11…ノズル、14…残水処理機構、15…ボールジョイント、16…散水板、16a…散水板上部、16b…散水板中部、16c…散水板下部、17…散水孔、21,22…流路形成部材、23…バルブ、21a,22a,23a…流路、24…バイアスバネ,25…形状記憶バネ、26,27…孔、28…球体、30…スプリング、31…弁体、32,33…流路。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000010087 【氏名又は名称】東陶機器株式会社 【住所又は居所】福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成16年3月30日(2004.3.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085257 【弁理士】 【氏名又は名称】小山 有
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| 【公開番号】 |
特開2005−279080(P2005−279080A) |
| 【公開日】 |
平成17年10月13日(2005.10.13) |
| 【出願番号】 |
特願2004−100802(P2004−100802) |
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