| 【発明の名称】 |
水中照明付き浴槽 |
| 【発明者】 |
【氏名】中出 克也 【住所又は居所】千葉県佐倉市大作2丁目5番地1 東陶バスクリエイト株式会社内
【氏名】大場 正行 【住所又は居所】千葉県佐倉市大作2丁目5番地1 東陶バスクリエイト株式会社内
【氏名】佐々木 健二 【住所又は居所】千葉県佐倉市大作2丁目5番地1 東陶バスクリエイト株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】入浴者が幻想的な光線の反射を堪能し、入浴中や清掃時に照射部が邪魔にならず、しかも水中照明付き浴槽と水中照明無し浴槽において浴槽形状や意匠そして穴加工も全く同じで生産コストも安く済み、メンテナンス性も良好な水中照明付き浴槽を提供する。
【解決手段】底面に排水蓋部材の上下動にて排水口の開閉を行う排水栓を備えた浴槽において、前記排水蓋部材の上面に発光部を内蔵し、水面に向かって上向きに光線を照射するように構成したので、照射部取付けのための浴槽への穴加工が不要になるだけでなく、照射窓やフランジ、締付リング、パッキンなどの部品が不要になるため、コストの安い水中照明付き浴槽を提供することができる。さらに入浴中や清掃中に照射部が邪魔にならず、また、上向きに照射された光線が揺らぐ水面により屈折して浴室の天井や壁に揺らぎながら映るため、さらに幻想的な雰囲気をかもし出しながら入浴することが可能となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 底面に排水蓋部材の上下動にて排水口の開閉を行う排水栓を備えた浴槽において、前記排水蓋部材の上面に発光部を内蔵し、水面に向かって上向きに光線を照射するように構成したことを特徴とする水中照明付き浴槽。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、水中照明を備えた浴槽に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来技術における水中照明付き浴槽としては、図4に示すように浴槽内側面105に水中照明の照射部111を設けた浴槽がある。このような浴槽は、入浴中に浴槽内から幻想的な光線が照射されることから、ホテルや高級住宅の浴室で人気が高い。また、浴槽底面に照射部を取付けた図5のような浴槽では、照射部111から上向きに発せられた光線が揺らぐ水面により屈折し、浴室の天井162や壁163にこれまた揺らぎながら映るため、さらに幻想的な雰囲気をかもし出すことが可能となる。 (たとえば、特許文献1を参照のこと) 【0003】 図6に示す通り、通常水中照明装置の照射部111は、浴槽内側面5や底面7でかつ入浴者の身体により光線がさえぎられにくい箇所にしかるべき直径の丸穴6をあけ、透光性のある照射窓113を前面に備えたフランジ112と締付リング114をその丸穴106に水密パッキン115を介して固定し、前記フランジ112内にLED140を実装した基板141を透光性の樹脂142でモールドした照射部本体116を納めるのが一般的な構造である。なお、工事完了後のメンテナンス性を考慮し、照射部本体116は交換作業が容易なように浴槽内の作業者がフランジ112を浴槽から取外すことなく、照射窓113のみをフランジ112から取外し、照射部本体116を交換することができるようになっている。 【0004】 さらに、照射部本体116にはLED140へ電源供給するための照射部本体コード120が接続されており、該照射部本体コード120は浴室外に設置された制御部122へと照射部中継コード121を介して接続される。また制御部122は商用電源から電源供給を受けるための電源コード123と、浴室内に設置された水中照明を入/切するための水中照明スイッチ124につながるスイッチコード125と、水中照明の入/切に連動して浴室照明126への電源供給を切/入する照明連動回路を備えている。これにより、入浴者が水中照明スイッチ124の入操作を行うと、自動的に浴室照明126が切れて水中照明の幻想的な光線を堪能することができる。もちろん、水中照明スイッチ124を「切」にすることで、浴室照明126は自動的に「入」となる。 【特許文献1】特開2003−159190号公報(第6頁、第4図) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 ここで、図4に示す従来技術の浴槽では、前述の通り、照射部本体116を取付けるためにフランジ112や締付リング114、水密パッキン115などの部品が必要となっていただけではなく、工事完了後のメンテナンス性、すなわち照射部本体116の交換作業のため、照射窓113とフランジ112を別体とする必要があり、さらに部品点数が増える結果となっていた。 また浴槽本体に照射部取付け用の丸穴106の加工を行うことから、そのために加工コストが上昇したり、浴槽本体の品番が増え、それに伴ない在庫負荷も増大する問題もあった。もちろん、丸穴106の加工に伴なう浴槽強度の低下も無視できない問題であり、とくに浴槽で最も荷重のかかる浴槽底面107に照射部111を取付ける場合などは、そのための補強がさらなるコストアップを招く場合もあった。 【0006】 いっぽう照射部111はその構造上、浴槽内面側にフランジ112が突出するため、とくに浴槽底面107に照射部111を取付けた場合には、入浴中に邪魔になったり、清掃性の低下を招くなどの不具合があった。そこでこの不具合の対策として浴槽底面107に照射部111取付け用の凹部を設けて部品の突出を抑えることも考えられるが、凹部からの排水経路を確保するために底面形状が複雑になってしまったり、また浴槽形状が変わることから水中照明付きと水中照明無しの2種類の浴槽形状を生産しなくてはならず、生産金型の初期投資が倍増してしまうなどの弊害があり、現実的ではない。 さらに、通常浴槽底面107には滑り止めとして、ノンスリップパターンとよばれる高さ0.2〜3mm程度の凹凸を底面に設けるが、浴槽底面107に照射部111を取付ける場合、この凹凸のために水密パッキン115の水密を確保することができないため、ノンスリップパターンを部分的に無くした平滑部を設ける必要があった。すると、水中照明無しの浴槽の場合には、この平滑部には何も取付かないため、意匠的に好ましくないという弊害があった。 【0007】 そこで、本発明では上記の問題を解決するため、入浴者が幻想的な光線の反射を堪能することはもちろんのこと、入浴中や清掃時に照射部が邪魔にならず、しかも水中照明付き浴槽と水中照明無し浴槽において、浴槽形状や意匠そして穴加工も全く同じで生産コストも安く済み、メンテナンス性も良好な水中照明付き浴槽を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本発明では、底面に排水蓋部材の上下動にて排水口の開閉を行う排水栓を備えた浴槽において、排水蓋部材の上面に発光部を内蔵し、水面に向かって上向きに光線を照射するように構成した。これにより、照射部取付けのための浴槽への穴加工が不要になるだけでなく、照射窓やフランジ、締付リング、パッキンなどの部品が不要になるため、コストの安い水中照明付き浴槽を提供することができる。さらに入浴中や清掃中に照射部が邪魔にならず、また、上向きに照射された光線が揺らぐ水面により屈折して浴室の天井や壁に揺らぎながら映るため、さらに幻想的な雰囲気をかもし出しながら入浴することが可能となる。 【発明の効果】 【0009】 本発明によれば、排水蓋部材の上面に発光部を内蔵した照射部を設けることにより、入浴中や清掃中に照射部が邪魔にならず、上向きに照射された光線により幻想的な雰囲気をかもし出しながら入浴することが可能となる。さらに、照射部取付けのための浴槽への加工が不要になるとともに、部品点数を削減できるため、コストの安い水中照明付き浴槽を提供することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 以下、本発明を添付図に示す実施形態に基づいて説明する。図1において、水中照明付き浴槽2は最低部に排水口31を備えた底面7と、底面7の周囲4辺に接するように立設された4つの側壁3と該側壁3の上端部に接する平面視長方形状の浴槽リム面4が設けられている。さらに図2ならびに図3において、この浴槽リム面4には排水口31の開閉を行うボタン51と、ボタン51の上下動をガイドするボタンガイド52、そして浴槽リム面4の下面には該ボタンガイド52外周の雄ねじ部に取付く雌ねじ部を有したボタンガイド受け53を備え、ボタン51の上下動を排水口31の排水蓋部材34の上下動へ動力伝達するワイヤ部材54をボタン51から排水口31に取付けられた排水蓋部材34へ接続している。該ワイヤ部材54はガイドホース55と呼ばれる排水口31の下に位置する排水クロス37とボタンガイド受け53とを接続する可撓管の中に挿通されている。なお、排水蓋部材34とワイヤ部材54との間にはメカボックス38なるスラストロック機構を持った部材が排水口31に嵌め込み固定されており、ボタン51の押動作の度に排水蓋部材34を上位置すなわち排水栓開状態と下位置すなわち排水栓閉状態とを交互に繰り返すように構成されている。 【0011】 排水蓋部材34の上面には、中心部に上向きに複数のLED40が実装された基板41を透光性の樹脂42でモールドした照射部本体16が組込まれ、その外周部は照射部本体16の上面と滑らかな曲面でつながったステンレス製のカバー43が一体的に嵌め込まれている。 いっぽう排水蓋部材34の下面には、照射部本体16と水密的につながるとともに他端には防水コネクタ30を備えた照射部本体コード20が取出されるとともに排水蓋部材34の外周部には、閉栓時に排水口フランジ面32に水密的に密着するように密閉パッキン36が取付けられ、また下面中心部には、メカボックス38のスラストロック機構に連結したスラスト軸39と嵌合する蓋軸35が固着取付けされている。なお照射部本体コード20の防水コネクタ30が取付けられた他端側は、排水クロス37側壁からコードパッキンを介して水密的に浴槽裏側へ導いてもよいし、前記ワイヤ部材54とともにガイドホース55内を挿通し、ボタンガイド受け53内に導き、防水コネクタ30を介して水中照明中継コード21へ接続し、さらにボタンガイド受け53の外側へ導いてもよい(図2および図3参照)。 ここでたとえば、照射部本体16の交換を想定したとき、前者ではコードパッキンが排水クロス37内側へ外れるように構成して、防水コネクタ30を排水クロス37内に引き込んで着脱を行い、また後者ではボタンガイド受け53内で防水コネクタ30の着脱を行うことで照射部本体16すなわち排水蓋部材34を交換することができる。 【0012】 一方、天井62裏などの浴室外に設置された制御部22からは防水コネクタ30を備えた照射部中継コード21が照射部本体コード20の防水コネクタ30に接続されている。さらに制御部22には水中照明の入/切を行うための水中照明スイッチ24がスイッチコード25を介して接続されるとともに、制御部22への電源供給を行う電源コード23、そして浴室照明26への電源供給を行う照明ケーブル27が接続されている。ここで、水中照明スイッチ24は防水型で浴槽に近接する浴室壁63若しくは浴槽りム面4に設けられている。また、浴室照明26は、脱衣所などに設置される浴室照明用スイッチ28にて入/切が出来るとともに、水中照明の「入」に連動して浴室照明26が「切」になるよう回路が構成されている。 【0013】 以上の構成により、メンテナンス性を犠牲にすることなく、従来技術で必要とされていた照射部取付けのための浴槽への穴加工が不要になるだけでなく、照射窓やフランジ、締付リング、パッキンなどの部品が不要になるため、コストの安い水中照明付き浴槽を提供することができるとともに、浴槽の品番数を半減させることができ、工場の在庫管理負荷も軽減することが可能となる。いっぽう、通常排水口は入浴の邪魔にならない位置に取付けられるものであるから、入浴中に照射部が邪魔になることがないのはもちろん、清掃性を悪化させることもない。また、上向きに照射された光線が揺らぐ水面により屈折して浴室の天井や壁に揺らぎながら映るため、さらに幻想的な雰囲気をかもし出しながら入浴することが可能となる。 【図面の簡単な説明】 【0014】 【図1】本発明の実施形態である水中照明付き浴槽の斜視図である。 【図2】本発明の実施形態である水中照明付き浴槽の排水口の開閉操作を行うボタン部の詳細を示す断面図である。 【図3】本発明の実施形態である水中照明付き浴槽の排水口の詳細を示す断面図である。 【図4】従来技術における浴槽内側面に照射部を取付けた水中照明付き浴槽の斜視図である。 【図5】従来技術における浴槽底面に照射部を取付けた水中照明付き浴槽の断面図である。 【図6】従来技術における水中照明付き浴槽の照射部取付部断面の詳細図である。 【符号の説明】 【0015】 2…水中照明付き浴槽 3…側壁 4…浴槽りム面 5…浴槽内側面 7…底面 11…照射部 16…照射部本体 20…照射部本体コード 21…照射部中継コード 22…制御部 23…電源コード 24…水中照明スイッチ 25…スイッチコード 26…浴室照明 27…照明ケーブル 28…浴室照明用スイッチ 29…浴室照明用スイッチコード 30…防水コネクタ 31…排水口 32…排水口フランジ面 33…排水栓 34…排水蓋部材 35…蓋軸 36…密閉パッキン 37…排水クロス 38…メカボックス 39…スラスト軸 40…LED 41…基板 42…透光性の樹脂 43…カバー 51…ボタン 52…ボタンガイド 53…ボタンガイド受け 54…ワイヤ部材 55…ガイドホース 61…浴室 62…天井 63…壁
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| 【出願人】 |
【識別番号】000010087 【氏名又は名称】東陶機器株式会社 【住所又は居所】福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成16年3月30日(2004.3.30) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−279036(P2005−279036A) |
| 【公開日】 |
平成17年10月13日(2005.10.13) |
| 【出願番号】 |
特願2004−100111(P2004−100111) |
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