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【発明の名称】 手乾燥装置
【発明者】 【氏名】加藤 務
【住所又は居所】愛知県春日井市鷹来町字下仲田4017番 松下エコシステムズ株式会社内

【氏名】谷口 和宏
【住所又は居所】愛知県春日井市鷹来町字下仲田4017番 松下エコシステムズ株式会社内

【氏名】荻野 和郎
【住所又は居所】愛知県春日井市鷹来町字下仲田4017番 松下エコシステムズ株式会社内

【要約】 【課題】手乾燥装置は手挿入の時に最低限の間隔がないと手が吹出ノズルや手乾燥室に触れ、清潔感を損なう恐れがあるという課題があり、手挿入時に十分な間隔を保たなくても、吹出ノズルと手が接触しないことができることを目的としている。

【解決手段】手を挿入したときに吹出ノズル11からでる噴流により手表面に付着した水分を除去するとともに、吹出ノズル11には噴流の推進力により手と反対に動く反作用が発生する。この反作用力を利用することで手を吹出ノズル11に接近させても吹出ノズル11が手から離れようとする力が働き吹出ノズル11は手に接触することがないという作用を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部に向って開口した処理空間を有し、この処理空間の内部において前記処理空間に挿入される手に対して噴流発生部により生成される作動気流を吹き当てて、作動気流の運動エネルギ−により手に付着した水分を払拭するように構成した手乾燥装置であって、手挿入時に前記噴流発生部が手に接触することなく動くことを特徴とする手乾燥装置。
【請求項2】
噴流発生部が噴流方向と逆方向に動く構成となる請求項1記載の手乾燥装置。
【請求項3】
噴流発生部が回転軸を中心に噴流による運動エネルギーにより動く構成となる請求項1記載の手乾燥装置。
【請求項4】
使用者が手挿入する動作をした時に手乾燥装置の運転を開始し、噴流発生部が回転軸を中心に噴流による運動エネルギーにより動く構成となる請求項1記載の手乾燥装置。
【請求項5】
噴流発生部が手挿入方向に垂直に配置され、噴流発生部が回転軸を中心に噴流による運動エネルギーにより動く構成となる請求項1記載の手乾燥装置。
【請求項6】
噴流発生部が手挿入方向に平行に配置され、噴流発生部が回転軸を中心に噴流による運動エネルギーにより動く構成となる請求項1記載の手乾燥装置。
【請求項7】
噴流発生部が手挿入方向に垂直に配置され、かつ噴流発生部が回転軸を中心に回転運動する構成となる請求項1記載の手乾燥装置。
【請求項8】
手を挿入する方向かつ両手の間に噴流発生部を配置し、かつ噴流発生部が回転軸を中心に回転運動をする構成となる請求項1記載の手乾燥装置。
【請求項9】
手を挿入する方向かつ両手の間に噴流発生部を配置し、かつ噴流発生部が回転軸を中心に回転運動かつ上下運動をする構成となる請求項1記載の手乾燥装置。
【請求項10】
手を挿入する方向かつ両手の間に噴流発生部を複数配置し、かつ各々の噴流発生部が回転軸を中心に逆の方向に回転運動をする構成となる請求項1記載の手乾燥装置。
【請求項11】
手を挿入する方向かつ両手の間に噴流発生部を複数配置し、かつ各々の噴流発生部が回転軸を中心に逆の方向に回転運動かつ上下運動をする構成となる請求項1記載の手乾燥装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、洗面所やトイレ等で手を洗い、濡れた手を乾燥させる手乾燥装置内に設置された手乾燥装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、洗浄後の濡れた手を乾燥させる装置として、例えば高速空気流を手を出し入れできる最低限の処理空間に掌と甲側に噴出し、高速空気流の運動エネルギーによって手に付着した水分を処理空間内へ吹飛ばして手を乾燥させる構成となっているものがある(特許文献1参照または特許文献2参照)。
【0003】
また、初期使用状態では処理空間を狭くして、一定時間経過後に広くなるようにしたものがある(特許文献3参照)。
【0004】
また、ヒータにより温度を上昇させた高速空気流を、手を出し入れできる広い処理空間に噴出し、高速空気流の運動エネルギーによって手に付着した水分を処理空間内へ吹飛ばし、かつ温度上昇と手をもむ動作による蒸発効果により手を乾燥させる構成となっているものがある(特許文献4参照)。
【特許文献1】特開昭63−154138号公報
【特許文献2】特開平5−293055号公報
【特許文献3】特開平5−49553号公報
【特許文献4】特開平10−71101号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような従来の手乾燥装置では、手挿入の時に最低限の処理空間がないと手が吹出ノズルや処理空間に触れ、清潔感を損なう恐れがあるという課題があるが、それに相反して、手を出し入れすることで掌と甲側に噴出された高速空気流の運動エネルギーによって手に付着した水分を処理空間内へ吹飛ばして手を乾燥するため、できる限り処理空間を狭くしなければ高速空気流の運動エネルギーが減衰してしまうため、乾燥時間を短縮できないという課題があった。
【0006】
またこの方式では大粒の水分はすばやく除去できるが、手の表面や指の間にはまだ水分が残ることがあったという課題があり、手をもむ動作のできる方式のものもあるが、処理空間を広くする必要があるため手に当たるまでに高速空気流の運動エネルギーが低減し、初期の水分を吹き飛ばす能力が低下する課題があった。
【0007】
初期使用状態にて処理空間を狭くして、一定時間経過後に広くするものにおいては、構造が複雑になり、簡単な構造にて課題を解決する方法が必要であった。
【0008】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、手挿入時に十分な間隔を保たなくても、ノズル吹出口と手が接触しない吹出ノズルをもつことにより手と吹出ノズルを近傍に保つことができるため乾燥時間を短縮でき、かつ手に接触することがないため清潔感を保つことができる手乾燥装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の手乾燥装置は、上記目標を達成するため噴流発生部が噴流方向と逆方向に動く構成となることを特徴とする。そして、本発明によれば手挿入時に十分な間隔を保たなくても、ノズル吹出口と手が接触しないことができる手乾燥装置が得られる。また、噴流発生部が回転軸を中心に噴流による運動エネルギーにより動く構成となることを特徴とする。また、噴流発生部が回転および上下運動をする構成となることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば噴流発生部が噴流方向と逆方向に動く構成となることにより従来の手乾燥装置に対して、噴流発生部の風量、風速を同等にした状態でも手と吹出ノズルの距離を短くすることができるため、高速空気流の運動エネルギーの減衰を少なくでき水分除去性能を向上でき、乾燥時間が短縮するとともに、ノズルが手に当たることがないため、十分な乾燥室の大きさがなくとも清潔感が保たれるため、複数の使用者が使用した後に使用する場合の不快感を軽減できる手乾燥装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
噴流発生部が噴流方向と逆方向に動く構成となるものであり、手を挿入したときにノズルからでる噴流により手表面に付着した水分を除去するとともに、ノズルには噴流の推進力により手と反対に動く反作用が発生する。この反作用力を利用することで手をノズルに接近させてもノズルが手から離れようとする力が働きノズルは手に接触することがないという作用を有する。
【0012】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0013】
(実施の形態1)
図1に示すように、壁面に固定された本体1は高圧空気を発生するメインユニット2と、その上部に手を乾燥させる処理空間としての乾燥室3を有し、前記メインユニット2内には、高圧シールユニット4と、この高圧シールユニット4内部には送風装置5を内装し、前記高圧シールユニット4と連通し、前記乾燥室3の中央部分に配設された噴流発生部としての掌側吹出ノズル6および甲側吹出ノズル7により作動気流としての高速風へと変換される。
【0014】
また、前記メインユニット2内には制御手段8を設けて、乾燥室3内に差し出された手を検知する検知手段9を前記掌側吹出ノズル6または前記甲側吹出ノズル7の近傍に設け、前記制御手段8は前記検知手段9の検知信号を受けて前記送風装置5を駆動制御している。
【0015】
上記構成において、本体上面部分に手を挿入する最低限の開口部を持った前記乾燥室3となっている。前記乾燥室3に手を挿入すると前記検知手段9が手を検知して、その検知出力がオンとなり、前記制御手段8を介して前記送風装置5を動作させ、前記掌側吹出ノズル6および前記甲側吹出ノズル7より送出された高速風が手の表面に当たり、付着した水滴を分離しつつ乾燥し、分離された水滴は前記乾燥室3内の側壁面に付着し、前記乾燥室3下部まで自然に流すことができる。それと同時に前記掌側吹出ノズルおよび前記甲側吹出ノズル7は、バネあるいはゴム等の弾性体10により本体と接続されているため、手に衝突する噴流の反作用の力により動くことで手に接触しない構成となっている。
【0016】
なお、前記送風装置5は、一般的に掃除機などに使用される電動送風機であり、ブラシ付モータによるものおよびブラシレスモータによるものを含み、ターボファンを使用しモータの高速回転による温度上昇を冷却しながら送出するものである。
【0017】
(実施の形態2)
図2に示すように、壁面に固定された本体1は高圧空気を発生するメインユニット2と、その上部に手を乾燥させる処理空間としての乾燥室3を有し、前記メインユニット2内には、高圧シールユニット4と、この高圧シールユニット4内部には送風装置5を内装し、前記高圧シールユニット4と連通し、前記乾燥室3の中央部分に配設された噴流発生部としての吹出ノズル11により作動気流としての高速風へと変換される。
【0018】
また、前記メインユニット2内には制御手段8を設けて、乾燥室3内に差し出された手を検知する検知手段9を前記吹出ノズル11の近傍に設け、前記制御手段8は前記検知手段9の検知信号を受けて前記送風装置5を駆動制御している。
【0019】
上記構成において、本体前面部分に手を挿入する最低限の開口部を持った前記乾燥室3となっている。前記乾燥室3に手を挿入すると前記検知手段9が手を検知して、その検知出力がオンとなり、前記制御手段8を介して前記送風装置5を動作させ、前記吹出ノズル11より送出された高速風が手の表面に当たり、付着した水滴を分離しつつ乾燥し、分離された水滴は前記乾燥室3内の側壁面に付着し、前記乾燥室3下部まで自然に流すことができる。それと同時に前記吹出ノズル11はバネあるいはゴム等の弾性体10により本体と接続されているため、手に衝突する噴流の反作用の力により動くことで手に接触しない構成となっている。
【0020】
なお、前記送風装置5は、一般的に掃除機などに使用される電動送風機であり、ブラシ付モータによるものおよびブラシレスモータによるものを含み、ターボファンを使用しモータの高速回転による温度上昇を冷却しながら送出するものである。
【0021】
(実施の形態3)
図3のように、実施の形態2と同等の構成をしており、吹出ノズル11の一箇所に回転軸12を持ち、前記回転軸12を中心に前記吹出ノズル11が回転できるように設置されている。前記吹出ノズル11はバネあるいはゴム等の弾性体10により本体と接続されているため、手に衝突する噴流の反作用の力により動くことで手に接触しない構成となっている。この構成であることで噴流の反作用の力をより効果的に使うことができる。
【0022】
(実施の形態4)
図4および図5のように、吹出ノズル11を手挿入する方向に対して平行に配置されている。前記吹出ノズル11はバネあるいはゴム等の弾性体10により本体と接続されているため、手に衝突する噴流の反作用の力により動くことで手に接触しない構成となっている。このような構成であると手から分離された水滴が使用者に吹きかかることがなく、清潔性を保つことができる構成となっている。
【0023】
(実施の形態5)
図6のように、実施の形態2と同等の構成をしており、吹出ノズル11が回転運動するように設置されており、回転はモータ13を使用して動かす構成としている。このような構成であると一度手を挿入するだけで手から水滴を分離できるため、使用者のわずらわしさをなくすことができる構成となっている。
【0024】
(実施の形態6)
図7のように、実施の形態1と同等の構成をしており、掌側吹出ノズル6および甲側吹出ノズル7が回転運動または回転上下運動をするように設置されており、回転運動および回転上下運動はモータ13を使用して動かす構成としている。このような構成であると一度手を挿入するだけで手から水滴を分離できるため、使用者のわずらわしさをなくすことができる構成となっている。また乾燥時間短縮の効果も有する。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明にかかる手乾燥装置は、噴流発生部の風量、風速を同等にした状態でも初期の水分除去性能は同等にでき、かつ乾燥装置使用後の手に水分が残った感覚を無くすことができ、ノズルが手に接触することがないため、使用者の不快感を軽減できるという効果を有し、洗面所やトイレ等で手を洗い、濡れた手を乾燥させる装置等として有効である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施例1の構造を示す側面断面図
【図2】同実施例2を示す側面断面図
【図3】同実施例3を示す側面断面図
【図4】同実施例4を示す上面図
【図5】同正面図
【図6】同実施例5を示す側面断面図
【図7】同実施例6を示す側面断面図
【符号の説明】
【0027】
1 本体
2 メインユニット
3 乾燥室
4 高圧シールユニット
5 送風装置
6 掌側吹出ノズル
7 甲側吹出ノズル
8 制御手段
9 検知手段
10 弾性体
11 吹出ノズル
12 回転軸
13 モータ
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
【出願日】 平成16年3月30日(2004.3.30)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄

【識別番号】100103355
【弁理士】
【氏名又は名称】坂口 智康

【識別番号】100109667
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 浩樹

【公開番号】 特開2005−278979(P2005−278979A)
【公開日】 平成17年10月13日(2005.10.13)
【出願番号】 特願2004−98965(P2004−98965)