| 【発明の名称】 |
吐水具の支持構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】田中 敬通 【住所又は居所】岐阜市黒野308番地 株式会社ケーブイケー内
【氏名】石井 隆一 【住所又は居所】岐阜市黒野308番地 株式会社ケーブイケー内
【氏名】金子 智宏 【住所又は居所】岐阜市黒野308番地 株式会社ケーブイケー内
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シャワーヘッドなどの吐水具を自在軸継手により接続支持する吐水具の支持構造であって、 自在軸継手の球状部に圧着されるシール部材と、 前記シール部材を押し潰して前記シール部材を前記球状部外周面に圧着させる弾性体と、 締め付けによって、前記弾性体を付勢して前記弾性体をシール部材側に押しつける締付具とが備えられ、 前記シール部材と前記弾性体との間に、前記弾性体が収容される収容室を備えたスペーサが介在されることを特徴とする吐水具の支持構造。 【請求項2】 前記弾性体が、皿ばね又はスプリングワッシャーであることを特徴とする請求項1に記載の吐水具の支持構造。 【請求項3】 前記スペーサが、前記シール部材に挿嵌される円筒部が備えられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の吐水具の支持構造。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、シャワーヘッドなどの吐水具をこれに接続されるパイプ等に自在軸継手を介して支持するための吐水具の支持構造に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、シャワーヘッドなどの吐水具を、これに接続されるパイプ等に自在軸継手を介して支持するための吐水具の支持構造が知られている。自在軸継手とはいわゆる「ユニバーサルジョイント」を言い、吐水具の支持構造に用いられる場合には、吐水具を揺動・回動自在にパイプ等に支持することにより吐水具の向きを変更可能に支持し、吐水具からの吐水方向を自在に操作することができるように構成される。このような従来の吐水具の支持構造には、例えば、図5に示すようなものが知られている。この吐水具の支持構造90は、保持手段91に着脱自在に取り付けられた吐水具92を支持するものであり、吐水具92は、保持手段91に揺動・回動自在に保持される球状部93の筒部94内に保持された状態で、球状部93とともにその向きを変更することにより、吐水方向を自在に操作することができるものである。ここで、球状部93を保持手段91に揺動・回動自在に保持するにあたって、球状部93の向きがその自重によって下を向いてしまったままになったり、球状部93の向きを変更する際に適度な操作荷重を与えるために、球状部93の外周面にシール部材95が圧着されて取り付けられている。また同時に、このようなシール部材95によって、球状部93外周面と保持手段91内周面との水密も図られている(例えば、特許文献1参照。)。 【0003】 【特許文献1】特開2001−164617号(特に図3) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 ここで、上記した従来の吐水具の支持構造90では、球状部93に支持される吐水具92の向きを変更する際の操作荷重は、球状部93に圧着されるシール部材95の圧着度合いによって左右される。そして、シール部材95の球状部93への圧着度合い(すなわちシール部材95の潰し度合い)は、締付具(ナット)の締付具合によって左右される。すなわち、保持手段91の取付部材97の外周面に刻設された雄ねじに、締付具であるケーシング96の雌ねじが螺着され、シール部材95が球状部93に圧着されるが、このケーシング96の取付部材97に対するねじ込み量によってシール部材95の球状部93への圧着度合いが左右されることとなっていた。したがって、ケーシング96の取り付け作業時に、ケーシング96の締付トルク値を規制することによりシール部材95の球状部93への圧着度合いを調節して、吐水具の操作荷重を調節することになる。 【0005】 しかしながら、このようにして締め付ける締付具の締付トルク値が所定の値でない場合に、吐水具の操作荷重が一定とならないという問題が生じていた。これを具体的に説明すると、締付具を締め過ぎ締付トルク値が所定よりも大きい場合には、球状部43に取り付けられる吐水具22の動きが悪くなる。逆に、締付が弱すぎると吐水具22の向きを固定することができず、吐水具の自重などにより吐水具が下を向いてしまったり、吐水具の向きを変える際にガタツキが生じるなど、吐水具の利便性が損なわれる。そして、このような問題が生じないようにするために、締付トルク値を所定値となるようにするためには、取り付け作業者の熟練度を要したり、締付トルクを正確な値とするための専用機器が必要となるなど、取付時の作業性が悪化する原因となり作業コストが高くなる要因ともなっていた。また、このようなシール部材の圧着により水密を図ることとしている場合には、シール不良の原因ともなる。また、上記したように締付具によって直接シール部材の潰し具合が定まる場合のみならず、締付具にばねなどが取り付けられてばねを介してシール部材が潰されるなど、シール部材の潰し具合が締付具の締付具合とばねなどの弾性体の弾発力により定まる場合にも、このような球状部へのシール部材の圧着度合いが一定とならないことに基づく問題が生ずる。 【0006】 本発明は上記した従来の吐水具の支持構造の問題点を解消するものであり、自在軸継手の球状部へのシール部材の圧着度合いを、正確・かつ簡便にあらかじめ定められたものとすることにより、吐水具の方向変更の際の操作荷重を一定とし、吐水具の利便性を損なわないものとすることを目的とする。また、吐水具の取付時の作業性を向上させ、作業コストを低減させることも目的とする。また、シール不良を低減させることも目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 以上の課題を解決するために、本発明の採った手段を以下に説明する。本発明の吐水具の支持構造は、シャワーヘッドなどの吐水具を自在軸継手により接続支持する吐水具の支持構造であって、自在軸継手の球状部に圧着されるシール部材と、前記シール部材を押し潰して前記シール部材を前記球状部外周面に圧着させる弾性体と、締め付けによって、前記弾性体を付勢して前記弾性体をシール部材側に押しつける締付具とが備えられ、前記シール部材と前記弾性体との間に、前記弾性体が収容される収容室を備えたスペーサが介在されることを特徴とする吐水具の支持構造である(請求項1)。 【0008】 本発明では、シール部材と弾性体との間に、弾性体を収容する収容室を備えたスペーサが介在される。弾性体は収容室に収容された上でスペーサを介してシール部材を付勢することとなるので、収容室が大きく変形しなければ締付具の締付具合が強くても弾性体が所定量以上に圧縮されることはない。よって、締付具を一定量締め付ければ、弾性体の圧縮量を容易に一定とすることができ、スペーサを介して付勢するシール部材の潰しも一定とすることができる。なお、本発明に言う弾性体は、ばね、ゴムなどを例示できる。また締付具としては、ナットなどを例示できる。 【0009】 また、前記弾性体として「皿ばね」又は「スプリングワッシャー」を採用することとしても良い(請求項2)。 【0010】 大型の吐水具など重量の大きい吐水具を支持する際などには、吐水具の適当な操作加重を確保するためには、重量物の重さに対しても常に適度なシール部材の潰しを得るために、弾発力の強い皿ばねやスプリングワッシャーなどを用いることがある。本発明の吐水具の支持構造は、皿ばねやスプリングワッシャーなどを用いて支持する重量の大きな吐水具の支持構造に好適である。また、皿ばねやスプリングワッシャーは、特に弾発力が強いので、締付具の締付具合が所定量よりもわずかに異なるだけでもシール部材の潰し具合が大きく変わるおそれがあるが、スペーサを介在させることにより、パッキンの潰し具合が大きく変わることを防止することができ好適である。 【0011】 また、前記スペーサが、前記シール部材に挿嵌される円筒部が備えられているものを採用しても良い。 【0012】 シール部材への付勢力そのもの以外に、球状部に圧着されるシール部材が必要以上に変形する場合にもシール部材の球状部への圧着度合いが変化する。本発明のように、スペーサに、シール部材に挿嵌される円筒部が備えられることにより、シール部材が内側方向に必要以上に膨出することを規制できる。よって、球状部へのシール部材の圧着度合いをさらに容易に一定とすることができる。 【発明の効果】 【0013】 本発明の吐水具の支持構造は、上記のようなスペーサを介在させることにより、自在軸継手の球状部へのシール部材の圧着度合いを、正確・かつ簡便にあらかじめ定められたものとすることができる。よって、自在軸継手により吐水具の方向を変更する際の操作荷重を一定とし、吐水具の利便性を損なわないものとすることができる。また、吐水具の取付時の作業性を向上させ、作業コストを低減させることもできる。また、シール不良を低減させることもできる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 次に、本発明の吐水具の支持構造の実施の形態を図を参考にして詳細に説明する。図1に示すように、本発明の吐水具の支持構造30は、壁面1の前面に設置されるシャワー装置2の固定シャワー10をパイプ7に支持するために用いられるものである。シャワー装置2の水栓本体4は、壁面裏側から流入される湯・水を温度調節ハンドル5の操作によって適宜混合し、水栓本体4の温度調節ハンドル5と反対側に設けられた切換ハンドル(図示省略)の操作によって、固定シャワー10又は水栓本体4の下部に突設された接続口6に接続されるハンドシャワー(図示省略)を選択して吐水を行わせるものである。このシャワー装置2は、通常のハンドシャワーを使用することにより使用者が適宜身体の所望の部位に散水を浴びせることができるほかに、水栓本体4の上方に延設されたパイプ7の先端に固定設置された比較的大型の固定シャワー10より比較的広範囲かつ多量に吐出される散水を身体全体に渡って十分に浴びることができるものである。 【0015】 水栓本体4の上方には、水栓本体4背面側に接続されたパイプ7が、壁面1に沿うようにして上方に向かって延設されている。パイプ7の先端寄りは、浴室の床面方向に向かって下方に湾曲して形成されている。また、パイプ7は、水栓本体4に固設されるとともに壁面1に対して固定金具8を用いて固定されている。 【0016】 図2に示すように、パイプ7の先端には、支持構造30を用いて固定シャワー10が取り付けられている。図2及び図3に示すように、この支持構造30によって固定シャワー10がパイプ7に揺動・回動自在に取り付けられることとなっており、固定シャワー10からの散水方向を適宜変更することができる。 【0017】 パイプ7の先端には接続金具32が固設されている。接続金具32の基端側には、パイプ7先端の内径と対応する外径を備えた円筒接続部34が形成されており、円筒接続部34がパイプ7先端内に挿嵌接続された上で接着材により確実に接続固定されている。一方、接続金具32の先端側には球状部36が形成されている。また、円筒接続部34と球状部36との間には、円筒接続部34の外径及び球状部36の外径のいずれよりも小さい外径に形成された中間部38が設けられている。そして、接続金具32の内部には、円筒接続部34から球状部34にかけて、水栓本体4にて混合されパイプ7から供給される湯水が流入される通水孔40が形成されている。そして、この接続金具32の球状部36が支持構造30に固定シャワー10本体に固定されることにより、パイプ7に固定シャワー10が支持されている。以下、詳細に説明する。 【0018】 固定シャワー10本体の上側中央部には、上方に向けて円筒状の収容部12が立設されており、接続金具32の球状部36は締付具80によってこの収容部12内に収容固定されている。収容部12外周面には雄ねじが刻設されており、球状部36を収容部12内に収容固定するための締付具80はこの雄ねじに螺着される。また、収容部12の奥側の底部13中央には、通水孔40から流入される湯水を固定シャワー10本体内に導くための流入口14が開設されている。 【0019】 収容部12内には、球状部36をその内部に収容固定するための、皿ばね44、スペーサ52、シール部材64、Cリング68及びリング押さえ部材70が組み付けられている。図2、図3及び図4に示すように、収容部12の最も奥側には底部13に当接するように皿ばね44が取り付けられている。皿ばね44には、平面視中央付近に、湯水を流通させる円孔46が形成されており、この円孔46周りの内周縁部48が、皿ばね44の外周縁部50よりも上方に傾斜した形状に皿ばね44全体が形成されている。本例の固定シャワー10のように特に重量のある吐水具を支持する場合には、重量がその操作性に与える影響を少なくするために、弾発力の強い皿ばね44やスプリングワッシャーなどを用いることが望ましい。 【0020】 なお、この皿ばね44の上下の向きを反転させて、内周縁部48が、底部13に当接するように収容部12内に組み付けることもできる。しかしながら、本例の場合には、スペーサ52の外周部は支持円筒部58が収容部12の底部13に直接当接しているのに対して、スペーサ52の開口部54周縁は底部13に直接は当接していないので、締付具を締め付けた際のパッキンからの反力により底部13側に円盤部56が撓む可能性が高い。よって、本例のように、皿ばね44の内周縁部48がスペーサの円盤部56を充分に支持できるように、内周縁部48を円盤部56の開口部54周縁に当接する向きにして、皿ばね44を収容部12内に組み付けるのが望ましい。また、 【0021】 また、この皿ばね44の上方には、ある程度の剛性を有する合成樹脂製のスペーサ52が組み付けられている。図4にも示すように、スペーサ52には、中央に湯水が流入される開口部54が開設された円盤部56と、この円盤部56の外周縁から下方に向かって突設される円筒支持部58と、開口部54内周縁から上方に向かって突設される円筒支持部60とが備えられている。そして、スペーサ52は、円筒支持部58の先端を収容部12の底部13に当接させるようにして、収容部12内に組み付けられている。 【0022】 このスペーサ52の円筒支持部58内の空間に皿ばね44が収容されており、スペーサ52の円盤部56と円筒支持部58と、さらに収容部12の底部13とにより収容室15が構成されている。また、円筒支持部58の高さは、皿ばね44の内周縁部48から外周縁部50までの高さよりも若干小さく形成されており、締付具を締め付けた際には、収容される皿ばね44により円盤部56が円筒支持部60側に付勢されることになる。 【0023】 一方、円筒支持部58と逆方向に突設される円筒支持部60は、その外径が、球状部36の外径よりも小径に形成されており、球状部36外周面にその先端が当接するように構成されている。また、円筒支持部58の先端には、当接する球状部36の外周面に沿うように湾曲状に形成された湾曲受面62が形成されており、この湾曲受面62が球状部36の外周面に均一・かつ確実に当接できるように構成されている。 【0024】 スペーサ52の上方には、シール部材64が組み付けられている。本例ではシール部材64としてパッキンを採用しているが、他のシール部材を採用することも可能である。シール部材64は全体がほぼ円筒形状に形成されており、その内部に湯水を流通可能に構成されている。また、その内径は球状部36の外径よりもやや小さく設けられ、一方、その外径は球状部36の外径よりもやや大きく設けられている。シール部材64の先端には、当接する球状部36の外周面に沿うように湾曲状に形成された湾曲受面66が形成されており、この湾曲受面66が球状部36の外周面に均一・かつ確実に当接できるように構成されている。 【0025】 そして、これらの皿ばね44、スペーサ52及びシール部材64が収容部12奥側に組み付けられた状態で、シール部材64の湾曲受面66及びスペーサ52の湾曲受面62に沿ってその外周面が当接するように、接続金具32の球状部36が収容部12内に収容固定されている。 【0026】 さらにこの球状部36の上方からは、Cリング68及びリング押さえ部材70が組み付けられている。Cリング68は、その内径が球状部36の外径よりも小さく形成されており、あらかじめ球状部36奥側の中間部38側に取り付けられている。また、Cリング68の内側には、スペーサ52やシール部材64と同様に、湾曲受面69が形成されており、球状部36の外周面に均一・かつ確実に当接できるように構成されている。また、Cリング68の外径は、収容部12の内径よりもやや小さく設けられている。 【0027】 さらに、このCリング68を上方から押さえつけて固定するために、リング押さえ部材70がCリング68の上方に組み付けられている。リング押さえ部材70は、中央に開口部71を備えた円盤状に形成されており、円盤部72と、この円盤部72の下面から下方に突設される円筒挿入部74が備えられている。開口部71の内径は、Cリング68の外径よりも小さく設けられるとともに円筒挿入部74の内径はCリング68の外径とほぼ同一に設けられ、円筒挿入部74内にCリング68を挿嵌した上でCリング68上方から円盤部72によってCリング68を押さえつけることが可能に構成されている。また、円筒挿入部74の外径は、収容部12の内径とほぼ同一に設けられており、Cリング68の外周面と収容部12の内周面との間にこの円筒挿入部74が挿入されて、球状部36に当接するCリング68が必要以上に拡開されないように、Cリング68を規制している。 【0028】 このようにして、接続金具32の球状部36は、その下側からはスペーサ52の円筒支持部58及びシール部材64によって、上側からはCリング68によってそれぞれ当接され、収容部12内に収容されている。そして、収容部12の雄ねじに、有底円筒状の締付具80が螺着されて上記した各部材が収容部12内に固定されている。 【0029】 締付具80は、本例では有底円筒状のナットであり、内周面に刻設された雌ねじを収容部12の雄ねじにねじ込むことによって各部材を締め付けるものである。締付具80の底部82には、接続金具32を挿通可能な開口84が開設されている。また、締付具80の開口部外周面には、固定シャワー10本体内に係止するためのフランジ86が周設されている。 【0030】 このように締付具80によって各部材が収容部12内に収容固定され、パイプ7から流入される湯水が、接続金具32内の通水孔40からスペーサ52の開口部54及び皿ばね44の円孔46を経て、収容部12の流入口14から固定シャワー10本体内に導かれ、散水部11から散水が行われる。 【0031】 次いで、本支持構造30の取り付け方法を説明して、併せて本支持構造30の作用効果について説明する。固定シャワー10の収容部12内に、底部13側から順に、皿ばね44、スペーサ52及びシール部材64を取り付けておく。また、接続金具32には、円筒接続部34側から順に、締付具80、リング押さえ部材70及びCリング68を球状部36奥側に挿通しておく。そして、スペーサ52の湾曲受面62及びシール部材64の湾曲受面66が球状部36の先端側外周面に密着するように、また、Cリング68の湾曲受面69が球状部36の基端側外周面に密着するようにするとともに、リング押さえ部材70の円筒挿入部74がCリング68外周面と収容部12内周面との間に挿入された状態で、締付具80を収容部12の雄ねじにねじ込んでいく。 【0032】 締付具80が徐々にねじ込まれていくと、図3に示すように、リング押さえ部材70、Cリング68を介して球状部36は底部13側に押し込まれる。一方、底部13側に配設されるシール部材64は、スペーサ52を介して底部13に当接する皿ばね44の反力により収容部12開口側に押される。このようにして、球状部36外周面とスペーサ52とによってシール部材64が潰されて、シール部材64の湾曲受面66が球状部36の外周面に圧着される。 【0033】 ここで、シール部材64は、皿ばね44によりスペーサ52を介して付勢されているが、締付具80の締付具合が異なるような場合であっても、円筒支持部58によって底部13に対して支持される円盤部56の状態は変化し難いので、皿ばね44が収容される収容室15の変形量は極めて少ない。よって、締付具80の締付具合が強くても、円筒支持部58が底部13に規制される以上に皿ばね44が圧縮されることがない。したがって、締付具80を一定量締め付けていけば、皿ばね44の圧縮量をほぼ一定とすることができる。よって、皿ばね44からシール部材64が受ける反力も一定とすることができるので、球状部36に対するシール部材の圧着力も一定とすることができる。また、スペーサ52を介在させることにより、シール部材64方向に突出する皿ばね44の内周縁部48がシール部材64に食い込むことを防止し、シール部材64の適切な潰しを得ることができる。 【0034】 また、シール部材64が潰される際に、スペーサ52の円筒支持部60によりシール部材64が内方に膨出することを防止することができる。よって、シール部材64がその内方に逃げることによる球状部36外周面への圧着度の変化も防止でき、球状部36に対するシール部材の圧着力をより一層一定にすることができる。 【0035】 また、シール部材64に湾曲受面66を設けることにより、シール部材64が潰された場合にもシール部材64の球状部36に対する接触面積の変化を少なくすることができるので、Oリングなどのように球状部36に線接触のように当接されるシール部材などと比較して、球状部36への圧着度を容易に一定とすることができる。 【0036】 また、球状部36を支持するスペーサ52の円筒支持部60及びCリング68に湾曲受面62、69が設けられており、球状部36を湾曲受面62、69全体で均一に支持するので、固定シャワー10の向きを変更した場合にも、球状部36を常に安定的に支持することができ、固定シャワー10の操作性を安定させることができる。 【0037】 なお、本発明は上記した実施の形態に限られるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、本例では吐水具として固定シャワー10を支持する支持構造30を示したが、他の吐水具、例えば吐水口や通常のシャワーに用いるものとしてもよい。本例では、シール部材64を球状部36の先端側に配設したが、球状部36の基端側に配設することも可能である。また、シール部材64の種類・形状は他のものでも良い。また、請求項1又は請求項3の吐水具の支持構造では、弾性体は皿ばね44やスプリングワッシャーに限られず、他のコイルばねなどでも良い。また、スペーサ52では円筒支持部60を設けたものを例示したが、請求項1又は請求項2の吐水具の支持構造では、このような円筒支持部60を有しないスペーサに変更することも可能である。 【図面の簡単な説明】 【0038】 【図1】本発明の吐水具の支持構造を用いたシャワー装置の側面視一部破断面図である。 【図2】本発明の吐水具の支持構造を用いたシャワーヘッドの側面視一部破断面図である。 【図3】締付具(ナット)を締め付けた状態のシャワーヘッドの側面視一部破断面図である。 【図4】吐水具の支持構造の一部分解斜視図である。 【図5】従来の吐水具の支持構造の断面図である。 【符号の説明】 【0039】 1;壁面、2;シャワー装置、4;水栓本体、5;温度調節ハンドル、6;接続口、7;パイプ、8;固定金具、10;固定シャワー、11;散水部、12;収容部、13;底部、14;流入口、15;収容室、30;支持構造、32;接続金具、34;円筒接続部、36;球状部、38;中間部、40;通水孔、44;皿ばね、46;円孔、48;内周縁部、50;外周縁部、52;スペーサ、54;開口部、56;円盤部、58;円筒支持部、60;円筒支持部、62;湾曲受面、64;シール部材、66;湾曲受面、68;Cリング、69;湾曲受面、70;リング押さえ部材、71;開口部、72;円盤部、74;円筒挿入部、80;締付具、82;底部、84;開口、86;フランジ、90;支持構造、91;保持手段、92;吐水具、93;球状部、94;筒部、95;シール部材、96;ケーシング、97;取付部材。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000242378 【氏名又は名称】株式会社ケーブイケー 【住所又は居所】岐阜県岐阜市黒野308番地
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| 【出願日】 |
平成16年3月29日(2004.3.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100104466 【弁理士】 【氏名又は名称】村山 信義
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| 【公開番号】 |
特開2005−278810(P2005−278810A) |
| 【公開日】 |
平成17年10月13日(2005.10.13) |
| 【出願番号】 |
特願2004−95816(P2004−95816) |
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