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【発明の名称】 ウエットティッシュ包装体
【発明者】 【氏名】仁木 佳文
【住所又は居所】栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会社研究所内

【氏名】石川 早苗
【住所又は居所】栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会社研究所内

【氏名】中西 浩文
【住所又は居所】栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会社研究所内

【要約】 【課題】良好な風合いを保持し、ウエットティッシュの残り枚数を検知でき、且つ簡易に製造できるウエットティッシュ包装体を提供すること。

【解決手段】収納体11内に多数枚のウエットティッシュが積層収納されたウエットティッシュ包装体10であって、ウエットティッシュの底面側から所定枚数目の1又は2以上のシートとして、セルロース繊維を主体として形成されたシートを着色した着色シートを用い、該着色シートをそれ以外のシート12aと視覚により識別可能な残り枚数検知用シート12bとなしてある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納体内に多数枚のウエットティッシュが積層収納されたウエットティッシュ包装体において、
上記ウエットティッシュの底面側から所定枚数目の1又は2以上のシートとして、セルロース繊維を主体として形成されたシートを着色した着色シートを用い、該着色シートをそれ以外のシートと視覚により識別可能な残り枚数検知用シートになしてあることを特徴とするウエットティッシュ包装体。
【請求項2】
上記着色シートは、ロール状に形成されたシートをバッチ染色により染色してなることを特徴とする請求項1に記載のウエットティッシュ包装体。
【請求項3】
上記セルロース繊維を主体として形成された上記シートは、セルロース繊維10〜100%、合成繊維90%以下よりなることを特徴とする請求項1に記載のウエットティッシュ包装体。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、収納体内に多数枚のウエットティッシュが積層収納されたウエットティッシュ包装体に関し、更に詳しくは、良好な風合いを保持し、ウエットティッシュの残り枚数を検知でき、且つ簡易に製造できるウエットティッシュ包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、収納体内に多数枚のウエットティッシュが積層収納されたウエットティッシュはよく知られている(例えば、特許文献1参照)。
このウエットティッシュ包装体は、そのまま、又はプラスチック製容器に収納体ごと収容し、収納体に形成された取出口からウエットティッシュを一枚ずつ取り出して使用するものである。この様な従来のウエットティッシュ包装体では、ウエットティッシュに含浸された清拭剤や化粧料等の蒸発を回避できるように、収納体は蒸気透過性の低い材料から形成されている。
【0003】
しかし、収納体を形成するのに適切であり且つ上記透過性の低い材料は通常不透明なものであるため、上述の様な従来のウエットティッシュ包装体では、収納されたウエットティッシュの残り枚数を外部から検知できない欠点がある。
このような欠点を排除するためには、一定の残り枚数の位置に、他のペーパーとは異なる色に着色された合成繊維を含有してなるシートを配置する技術が考えられる。しかし、この様な技術では、合成繊維が、着色される工程において傷んでへたってしまうため、シートに形成しても好ましい風合いが得られなくなってしまったり、へたりを解消するためにシート化前に念入りに開繊を行う必要がある等製造に手間がかかってしまう、着色された合成繊維を開繊した後の開繊機の掃除が大変でほぼ専用機となってしまう、等の問題点がある。
【0004】
【特許文献1】実開昭58−55694号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明の目的は、良好な風合いを保持し、ウエットティッシュの残り枚数を検知でき、且つ簡易に製造できるウエットティッシュ包装体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、収納体内に多数枚のウエットティッシュが積層収納されたウエットティッシュ包装体において、上記ウエットティッシュの底面側から所定枚数目の1又は2以上のシートとして、セルロース繊維を主体として形成されたシートを着色した着色シートを用い、該着色シートをそれ以外のシートと視覚により識別可能な残り枚数検知用シートになしてあることを特徴とするウエットティッシュ包装体を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のウエットティッシュ包装体によれば、良好な風合いを保持し、ウエットティッシュの残り枚数を検知でき、且つ簡易に製造できる
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明のウエットティッシュ包装体の一実施形態を図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、本発明のウエットティッシュ包装体の一実施形態を示す縦断面図である。
【0009】
本実施形態のウエットティッシュ包装体10は、図1に示す様に、収納体11内に多数枚のウエットティッシュ12が積層収納されたウエットティッシュ包装体であり、これらの各構成については従来の公知技術と同じである。
而して、本実施形態のウエットティッシュ包装体10では、上記ウエットティッシュ12の底面側から所定枚数目の1又は2以上のシートとして、セルロース繊維を主体として形成されたシートを着色した着色シートを用い、該着色シートをそれ以外のシート12aと視覚により識別可能な残り枚数検知用シート12bになしてある。
【0010】
本実施形態について更に詳述すると、上記収納体11は、アルミ箔の両面にプラスチックラミネート加工を施したフィルムを筒状に形成し、その開口端部を封着して形成したものである。収納体11の上面には、その中央部が楕円形形状に開口されてウエットティッシュ取り出し用の取出口13が形成されている。また収納体11の上面には開閉蓋用ラベル14が剥離自在に貼付さており、この開閉蓋用ラベル14によって取出口13が開閉されるようになっている。
上記ウエットティッシュ12は、各シートがその上下のシートと噛み合った状態で折り畳まれて、収納体11の取出口13からポップアップ式に一枚ずつ取り出し可能に収納体11に収納されている。
【0011】
上記それ以外のシート12aとしては、コットンや木材パルプ等の繊維をシート化して清拭剤を含浸させたもの等、従来より用いられるウエットティッシュを特に制限なく用いることができる。
【0012】
セルロース繊維を主体として形成された上記シートは、セルロース繊維10〜90%、合成繊維90%以下よりなっている。更に詳述すると、本実施形態においては、セルロース繊維80%、アクリル10%、及びポリエステル10%よりなっている。
上記セルロース繊維としては、パルプ、コットン、レーヨン、及びテンセル等を用いることができ、風合い、コスト面よりレーヨンが望ましい。合成繊維としては、PET、PE、PP、アクリル繊維等を用いることができる。尚、セルロース繊維を主体として形成された上記シートを着色して得た着色シートを用いた残り枚数検知用シートがそれ以外のシートと確実に識別可能となり且つ良好な風合いを有するものとなるためには、セルロース繊維を主体として形成された上記シートには、セルロース繊維が60〜90%含まれていることが好ましい。
そして、セルロース繊維を主体として形成された上記シートは、セルロース繊維、アクリル繊維、ポリエステル繊維を上記組成となるように且つ均一に混合し、水流交絡させたいわゆるスパンレース不織布である。
【0013】
上記着色シートは、セルロース繊維を主体として形成された上記シートにおいて、該シート中のセルロース繊維従来より通常用いられている手法により染色することにより得ることができるが、色移りを回避するためには、染色後に脱色や洗いを行うことが好ましい。
本実施形態においては、セルロース繊維を主体として形成された上記シート中のセルロース繊維の染色は、上記シートをウエットティッシュが複数枚数分連設された長尺状に形成してロール状に巻き取り、ロール状のまま染色液に浸す等のバッチ染色により行われている。この様にバッチ染色を行うことによりセルロース繊維を主体として形成された上記シートを簡便に着色することができ、本実施形態のウエットティッシュ包装体のより簡便な製造が可能となる。
【0014】
上述の構成を有する本実施形態のウエットティッシュ包装体10では、ウエットティッシュ12を順番に引き出していき、残り枚数が10枚目になると、残り枚数検知用シート12bが引き出され、目視によりウエットティッシュ12の残り枚数が検知される。
【0015】
この様に、本実施形態のウエットティッシュ包装体10によれば、残り枚数が所定数となると残り枚数検知用シート12bが引き出され、ウエットティッシュ12の残り枚数が検知でき、新たなウエットティッシュ包装体を用意するための目印とすることができる。
本実施形態のウエットティッシュ包装体10によれば、残り枚数検知用シート12bとして、へたることなく染色されるセルロース繊維を主体として形成されたシートを着色して形成される着色シートを用いているので、シート化前に念入りに開繊を行う等の特別な手間をかけることなく良好な風合いの残り枚数検知用シート12bを備えることが可能である。
また、本実施形態のウエットティッシュ包装体10によれば、残り枚数検知用シート12bとして、セルロース繊維を主体として形成されたシートを着色して用い、且つこの着色はこのシート形成後に施されるので、従来のウエットティッシュ包装体の製造方法に、加工したシートの着色工程を増やすだけで製造が可能であり、繊維そのものを着色する等の複雑な工程がない。
【0016】
本実施形態のウエットティッシュ包装体10によれば、セルロース繊維を主体として形成されたシートの染色がバッチ染色により行われているので、染色の工程が簡便であり、ウエットティッシュ包装体の一層簡便な製造が可能となる。
本実施形態のウエットティッシュ包装体10によれば、上記セルロース繊維を主体として形成された上記シートが、セルロース繊維80%、アクリル繊維10%、ポリエステル繊維10%よりなっているので、上記シートを着色して得た着色シートを用いた残り枚数検知用シート12bがそれ以外のシート12aと確実に識別可能となり且つ良好な風合いを有するものとなる。
【0017】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更可能である。
例えば、セルロース繊維を主体として形成されたシートにおける該セルロース繊維の割合は、形成されるシートがそれ以外のシートと視覚により識別可能な程度に着色可能となり且つ良好な風合いを保持する範囲で変えることができるが、60〜90%であることが好ましい。
その他のシート12aを残り枚数検知用シートと同様の組成とすることにより、シートを形成する工程をセルロース繊維を主体として形成されたシートを形成する工程のみに一本化し、より一層簡便な製造を可能とすることもできる。
ウエットティッシュのうち残り枚数10枚目に限らず、1箇所又は2箇所以上の適当な位置のシートを残り枚数検知用シート12bとしてもよい。2箇所以上の位置に残り枚数検知用シート12bを配する場合には、それぞれの残り枚数検知用シート12bは、セルロースシートを異なる色に着色したり、同一の色を異なる濃度で着色することによって、互いに区別できるようにしておくことが望ましい。
【0018】
本発明のウエットティッシュ包装体は、好ましくは、セルロース繊維を主体として形成されたシートを着色し、得られた着色シートを、該着色シートが収納体の底面側から所定枚数目に配置されるようにそれ以外のシート(ウエットティッシュ)とともに積層させ該収納体に収納する方法により製造することができる。尚、積層方法は、従来のウエットティッシュ包装体における積層方法を特に制限なく用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明のウエットティッシュ包装体の一実施形態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0020】
10 ウエットティッシュ包装体
11 収納体
12 ウエットティッシュ
12a それ以外のシート
12b 残り枚数検知用シート
13 取出口
14 開閉蓋用ラベル

【出願人】 【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
【住所又は居所】東京都中央区日本橋茅場町1丁目14番10号
【出願日】 平成17年5月23日(2005.5.23)
【代理人】 【識別番号】100076532
【弁理士】
【氏名又は名称】羽鳥 修

【識別番号】100101292
【弁理士】
【氏名又は名称】松嶋 善之

【公開番号】 特開2005−254001(P2005−254001A)
【公開日】 平成17年9月22日(2005.9.22)
【出願番号】 特願2005−149028(P2005−149028)