| 【発明の名称】 |
トイレ用吸液シート |
| 【発明者】 |
【氏名】児玉 久美
【氏名】児玉 浩亨
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| 【要約】 |
【課題】トイレにおいて、尿またはトイレ洗浄液が便器の脚部もしくは便器と床との隙間に入り込み、不快なにおいを発生させ外観を損ねていた。従来からある床に敷くタイプのトイレ用フロアシートでは、こうした問題を解決できなかった。
【解決手段】吸液性部材と粘着層とを備えた本発明のトイレ用吸液シートを便器の上縁部に取り付けることによって、便器の脚部の汚れを未然に防ぎ、尿やトイレ洗浄液が便器と床との隙間に入り込むことを防止することができる。トイレ用吸液シートとして具体的には、高分子吸水材などの吸液性材を不織布などの透液性膜で覆い、それにアクリル系粘着剤などの粘着層を備えた構造のものを挙げることができる。形状としては、略I字型または略T字型が好ましい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 吸液性部材と粘着層とを備えたトイレ用吸液シート。 【請求項2】 吸液性部材は、吸液性材と透液性膜とを備えた請求項1に記載のトイレ用吸液シート。 【請求項3】 吸液性材は、高分子吸水材を含む請求項1または2に記載のトイレ用吸液シート。 【請求項4】 トイレ用吸液シートは、略I字型または略T字型をした請求項1〜3のいずれか1項に記載のトイレ用吸液シート。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明はトイレの汚れを防止するトイレ用吸液シートに関する。 【背景技術】 【0002】 トイレの汚れを防止するシートの従来技術として、便器の下部形状に合わせて嵌合可能な形状の切欠部を具備することを特徴とするトイレ用フロアシートがある(例えば、特許文献1参照。)。また、便器脚部が嵌まる開口部の縁に該脚部の下部周面に被せる吸水性の被せ布が設けられているトイレマットがある(例えば、特許文献2参照。)。 【0003】 【特許文献1】特開平10−52384号公報 【特許文献2】特開平2004−16301号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 トイレを使用したとき、または、トイレを掃除したときに、尿またはトイレ洗浄液などが直接床に落ちること以外に、尿またはトイレ洗浄液が便器を伝って落ちることがある。図7により説明すると、尿またはトイレ洗浄液などが、便座12が着座する便器の上面8などに付着した後、便器の上縁部7および脚部上部9を伝わり落ち、便器と床の間の隙間10に入り込む場合がある。また、便器の形状によって便器の脚部の平坦部11に溜まる場合もある。従来からある床に敷くタイプのトイレ用フロアシート14では、便器と床との隙間10に入り込む尿またはトイレ洗浄液などの汚れや、平坦部11に溜まる尿などの汚れは防止できないという問題があった。また、便器脚部の下部周面に被せる吸水性の被せ布が設けられているトイレマットについては、隙間10や平坦部11の汚れを防ぐ効果はあるが、便器の脚部上部9の汚れや上縁部7の汚れを防ぐことはできないという問題があった。そこで、本発明は、便器および床の汚れ防止に効果があるトイレ用吸液シートの提供を目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 従来、トイレ使用時に尿などにより便器が汚れるためトイレ掃除は欠かせないものであった。トイレのにおいについては、トイレ掃除後にもかかわらず改善しない場合があり、その原因について詳しく調べたところ、便器の上面に付着した尿またはトイレを掃除したときのトイレ洗浄液が便器の脚部を伝って便器と床との隙間に入り込み、においの原因になっていることが分かった。しかしながら、日常のトイレ掃除では便器と床との隙間に入り込んだ尿またはトイレ洗浄液を取り除くことは困難であった。そこで、本発明者らは、こうした汚れを防止する工夫を重ねたところ、便器上部で尿またはトイレ洗浄液をトイレ用吸液シートによって吸収すれば便器と床の汚れを防止できることを見出した。 【0006】 すなわち、本発明のトイレ用吸液シートは、吸液性部材と粘着層とを備えたことを特徴とする。 【0007】 本発明のトイレ用吸液シートは粘着層を備えている。粘着層を備えることにより吸液性部材を便器の上縁部に取り付けることができる。トイレ用吸液シートを便器の上縁部に取り付けることにより、便器脚部を尿またはトイレ洗浄液が伝って便器脚部が汚れることを防ぎ、便器と床との隙間に尿またはトイレ洗浄液が侵入することを防ぐ。そのため、においが抑えられ、便器の外観を損なわず、便器脚部および床を清潔に保つ効果がある。その結果、トイレ使用者の不快さを低減するとともに、便器の汚れが減るためトイレを掃除する人の負担を軽減できる。 【0008】 本発明トイレ用吸液シートの粘着層は、吸液性部材を便器に取り付ける作用がある。粘着層は、粘着作用のある材料であれば特に限定はないが、粘着作用のある材料の中でもアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤の中の1種以上からなる粘着剤であると、接着力の経時変化が少なく耐水性があるため、さらに好ましい。 【0009】 本発明トイレ用吸液シートの粘着層は、本発明トイレ用吸液シートの片面の全面または一部に備えられている。粘着層は本発明トイレ用吸液シートを便器の付着させる作用がある。粘着層は、トイレ用吸液シートの片面の一部に、略U字型または略W字型をなす形状に備えられていると好ましい。粘着層が無いところ設けることによって、本発明トイレ用吸液シートを便器に取り付けたとき便器の表面を伝って落ちる尿などを吸液性部材と直接接触させて吸収しやすくする。また、吸液性部材の吸収力が落ちてきた場合でも、粘着層を略U字型または略W字型にすることによって、粘着層が便器とポケットを形成し、尿またはトイレ洗浄液が伝え落ちることを確実に防止する。 【0010】 本発明トイレ用吸液シートの吸液性部材は、尿またはトイレ洗浄液などの液体を吸収する作用がある吸液性材を含むものであれば特に制限はないが、吸液性材のみからなる単純な構造よりも、吸液性材と透液性膜とを備えた構造の吸液性部材であると、一度吸収した尿またはトイレ洗浄液などが再度しみ出すことは少なく、外観が優れているため、好ましい。 【0011】 本発明トイレ用吸液シートの吸液性材として、具体的には、ポリアクリル酸系ポリマーなどの高分子吸水材、綿などの植物繊維、羊毛などの動物繊維、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの化学繊維、吸水紙などの紙類、綿状パルプ、スポンジ、不織布などを挙げることができる。その中でも高分子吸水材は、吸収した水分を外に逃がさず、においを抑える作用が高いため、吸液性材として特に好ましい。 【0012】 本発明トイレ用吸液シートの吸液性材を包む透液性膜としては、液体を通すものであれば特に制限はなく、不織布、布、穴の開いた合成樹脂性フィルムなどを挙げることができる。その中でもレーヨン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンの中の1種以上の化学繊維からなる不織布は、透水性に優れ、安価に作製できるため、特に好ましい。 【0013】 また、本発明トイレ用吸液シートは材料を選択することにより使い捨て可能なトイレ用吸液シートにすることができる。具体的には、本発明トイレ用吸液シートが、高分子吸水材、綿状パルプ、化学繊維、吸水紙などの可燃性吸液性材と、化学繊維からなる不織布の透液性膜と、粘着剤の粘着層とを備えると使い捨て可能となり、交換時の負担を軽減できるため、好ましい。 【0014】 本発明トイレ用吸液シートに、尿またはトイレ洗浄液を含むと絵または文字が見えるようにして交換時期を知らせる機能を持たせても好ましい。例えば、本発明の吸液性部材の上に、絵または文字が印刷された塗料膜と、さらに、その上に乾燥状態では不透明であるが水分を含むと透明になる膜とを重ねた構造のものを挙げることができる。 【0015】 本発明トイレ用吸液シートは、和式便器、洋式便器のいずれにも使用できる。その中でも和式便器よりも便器の高さが高く尿またはトイレ洗浄液で汚れる面積が広い洋式便器に用いると汚れを防止する効果が高く好ましい。洋式便器の場合において、本発明トイレ用吸液シートを洋式便器の脚部下部に取り付けても便器と床との隙間に入り込む汚れを防止できるが、脚部上部または便器の上縁部に取り付けると便器全体の汚れと、便器と床との隙間の汚れとを防止できるために好ましいものである。 【0016】 本発明トイレ用吸液シートの形状としては、便器の上縁部に取り付けやすい略I字型または略T字型であると好ましい。その中でも尿などが付着しやすい便器の上面を覆う略T字型がさらに好ましい。なお、洋式便器に取り付ける場合、便座を下ろしたとき便座の着座コマ部に干渉しない位置に取り付けられることが好ましく、略T字型を用いると便座の着座コマ部に干渉する場合には、略I字型が好ましい。 【発明の効果】 【0017】 本発明トイレ用吸液シートは、尿またはトイレ洗浄液による便器全体と床の汚れを防止し、尿またはトイレ洗浄液が便器と床との隙間に入り込むことを防止し、においを抑え、便器の外観と清潔さを保つ。その結果、トイレ使用者の不快さを低減できるとともに、トイレを掃除する人の負担を軽減することが可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0018】 以下、本発明の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。図1は、本発明トイレ用吸液シートの一実施例を示す。略I字型を成しているため、洋式便器の上縁部に取り付けることが容易である。 【0019】 図2は、図1におけるA−A線断面図を示す。吸液性材3を透液性膜2で覆う構造を有しており、片面には便器に取り付けるための粘着層4が備わっている。粘着層4は、略U字型をなすため、便器に取り付けられたときポケットを形成する。そのため、尿またはトイレ洗浄液が便器を伝っても、粘着層4の無いところで吸収され、さらに、伝わって落ちようとする尿またはトイレ洗浄液を粘着層で落ちないように止める作用がある。 【0020】 図3は、本発明トイレ用吸液シートの一実施例を示す。略T字型を成しているため、洋式便器の上縁部に取り付けることが容易であるとともに、洋式便器の上面の一部を覆うことが可能となる。 【0021】 図4は、図3におけるB−B線断面図を示す。吸液性材3を透液性膜2で覆う構造を有しており、片面には便器に取り付けるための粘着層4が2カ所備わっている。略U字型をなす粘着層4は、便器に取り付けられたときポケットを形成し、上述のように尿またはトイレ洗浄液の吸収と落下を防ぐ作用をする。略I字型の粘着層4は、洋式便器の上面に取り付けられる。洋式便器の上面を覆うことで上面を汚す尿またはトイレ洗浄液を直接吸収することができる。 【0022】 図5は、本発明トイレ用吸液シートの一実施例(略I字型)を洋式便器に取り付けたときの外観図である。略I字型の本発明トイレ用吸液シートの一実施例1が、洋式便器の上縁部に取り付けられている。尿またはトイレ洗浄液の伝え落ちを防ぐため、洋式便器の脚部上部9、平坦部11の汚れを防ぎ、便器と床との隙間に尿またはトイレ洗浄液などが入り込むことを防ぐ。 【0023】 図6は、本発明トイレ用吸液シートの一実施例(略T字型)を洋式便器に取り付けたときの外観図である。略T字型の本発明トイレ用吸液シートの一実施例5が、洋式便器の上縁部に取り付けられ、洋式便器の上面の一部を覆っている。洋式便器の上縁部に取り付けられているため、尿またはトイレ洗浄液の伝え落ちを防ぐとともに、尿などで最も汚れやすい便器上面の手前部分を覆い、尿などを吸収する。 【図面の簡単な説明】 【0024】 【図1】本発明トイレ用吸液シートの一実施例(略I字型)の正面図 【図2】本発明トイレ用吸液シートの一実施例の図1におけるA−A線断面図 【図3】本発明トイレ用吸液シートの一実施例(略T字型)の正面図 【図4】本発明トイレ用吸液シートの一実施例の図3におけるB−B線断面図 【図5】本発明トイレ用吸液シートの一実施例(略I字型)を洋式便器に取り付けたときの外観図 【図6】本発明トイレ用吸液シートの一実施例(略T字型)を洋式便器に取り付けたときの外観図 【図7】従来のトイレ用フロアシートを洋式トイレに用いたときの外観図 【符号の説明】 【0025】 1 略I字型の本発明トイレ用吸液シート 2 透液性膜 3 吸液性材 4 粘着層 5 略T字型の本発明トイレ用吸液シート 6 便器 7 上縁部 8 上面 9 脚部上部 10 便器と床との隙間 11 平坦部 12 便座 13 着座コマ部 14 トイレ用フロアマット
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| 【出願人】 |
【識別番号】504141838 【氏名又は名称】児玉 久美 【識別番号】504141849 【氏名又は名称】児玉 浩亨
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| 【出願日】 |
平成16年3月15日(2004.3.15) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−253928(P2005−253928A) |
| 【公開日】 |
平成17年9月22日(2005.9.22) |
| 【出願番号】 |
特願2004−114749(P2004−114749) |
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