| 【発明の名称】 |
樹脂製ボウル一体洗面カウンター |
| 【発明者】 |
【氏名】木村 吉朗
【氏名】山田 章義
【氏名】兼本 道成
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| 【要約】 |
【課題】透明性に優れ且つ高級感を有する樹脂製ボウル一体洗面カウンターを提供することである。
【解決手段】ボウル部とカウンター部が同一樹脂素材で一体成形されてなる透明性を有するボウル一体洗面カウンターであって、前記ボウル一体洗面カウンターの表面がJIS K-7105で規定する60度鏡面光沢度80%以上の高光沢面で構成され、裏面がJIS K-7105で規定する60度鏡面光沢度0〜50%の艶消し面で構成されていることを特徴とする樹脂製ボウル一体洗面カウンターに関する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ボウル部とカウンター部が同一樹脂素材で一体成形されてなる透明性を有するボウル一体洗面カウンターであって、前記ボウル一体洗面カウンターの表面が高光沢面で構成され、裏面が艶消し面で構成されていることを特徴とする樹脂製ボウル一体洗面カウンター。 【請求項2】 前記ボウル一体洗面カウンターの表面の高光沢面が、JIS K-7105で規定する60度鏡面光沢度80%以上であり、かつ裏面の艶消し面が、JIS K-7105で規定する60度鏡面光沢度0〜50%である請求項1記載の樹脂製ボウル一体洗面カウンター。 【請求項3】 前記ボウル一体洗面カウンターの表面の高光沢面が、JIS K-7105で規定する60度鏡面光沢度80%以上であり、かつ裏面の艶消し面がエンボス模様面であり、前記エンボス模様面の凹凸の深さが5〜70μmである請求項1記載の樹脂製ボウル一体洗面カウンター。 【請求項4】 前記ボウル部もしくはカウンター部の裏面が艶消し面で構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂製ボウル一体洗面カウンター。 【請求項5】 前記表面が高光沢仕上げ処理され、前記裏面が艶消し仕上げ処理された成形型を用いて成形されてなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の樹脂製ボウル一体洗面カウンター。 【請求項6】 前記一体成形が、プレス成形である請求項1〜5のいずれか1項に記載の樹脂製ボウル一体洗面カウンター。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、高意匠性の樹脂製ボウル一体洗面カウンターに関するものである。 【背景技術】 【0002】 近年、家電製品やインテリアなどで透明素材をコーディネートした意匠が人気を博しており、カウンター等の大型製品についても、ガラス、樹脂などの透明素材を利用した実用化の検討が進められている。ガラスの場合、平板状の簡単な形状のものを製造することはできるが、ボウル一体洗面カウンターなどの複雑形状大型成形品は製造しにくいという問題があった。 この問題に対応するため、成形性に優れる樹脂素材の利用が注目されている。 【0003】 そこで、かかる樹脂素材で作った洗面用途のボウル付カウンターが実用化されている。 このようなカウンターは、艶だしの要請、汚れ性、または手入のし易さなどの理由で、 一般的に高光沢仕上げの表面を有する製品が多い(例えば特許文献1参照)。 しかしながら、単に透明な樹脂素材で作った高光沢面を有するカウンターは、安っぽい 透明プラスチック製品の感が否めず、商品価値があまり見いだせないという問題を有して いる。 【特許文献1】特開2001−218689号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 本発明の目的は、透明性に優れ且つ高級感を有する樹脂製ボウル一体洗面カウンターを提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成させるに至った。 すなわち、本発明は、ボウル部とカウンター部が同一樹脂素材で一体成形されてなる透明性を有するボウル一体洗面カウンターであって、前記ボウル一体洗面カウンターの表面が高光沢面で構成され、裏面が艶消し面で構成されていることを特徴とする樹脂製ボウル一体洗面カウンターを提供するものである。 【発明の効果】 【0006】 本発明の透明性を有する樹脂製ボウル一体洗面カウンターは、表面が高光沢面で構成され、かつ裏面が艶消し面で構成されているため、高級感を有し、意匠性にも優れるものである。 【発明を実施するための最良の形態】 【0007】 以下、本発明をさらに詳しく説明する。 本発明の樹脂製ボウル一体洗面カウンターとは、図1に示されるような平面板状のカウンター部と水を流すことのできるボウル部とからなるものである。通常は、真中にボウル部を配置する場合が多いが、両者の位置関係は特にこうした位置に限定されるものではない。また、ボウル部が複数あるものも本発明に含まれる。 【0008】 本発明の透明性を有する樹脂製ボウル一体洗面カウンターのボウル部とカウンター部は、透明性に優れる樹脂素材からなるものである。またボウル部とカウンター部は一体成形されてなるものであり、一体成形されることにより継ぎ目のない堅牢なものとなる。 【0009】 また本発明の透明性を有する樹脂製ボウル一体洗面カウンターは、表面が高光沢面で構成され、裏面が艶消し面で構成されているものである。この裏面を艶消し面にすることにより、高級感を醸し出すという効果を有する。この裏面の艶消し面をボウル部もしくはカウンター部の何れかの裏面だけに限定すれば、ボウル部とカウンター部とで異なる風合いのアクセントが付与できるため、外観意匠性の点で更に優れたものとなる。 ここで艶消し面とは、光沢のある平滑な面に微細な凹凸状の傷を付けて、面の平滑性を無くした面をいい、凹凸で模様を浮き彫りにしたいわゆるエンボス模様の面も含むものである。 【0010】 本発明の透明性に優れる樹脂素材としては、例えば、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、アクリル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、エポキシ樹脂、などの熱硬化性樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアクリレート、などの熱可塑性樹脂等が挙げられるが、熱硬化性樹脂が好ましい。 【0011】 本発明の樹脂製ボウル一体洗面カウンターは、表面の高光沢面が、JIS K-7105で規定する60度鏡面光沢度80%以上であり、かつ裏面の艶消し面が、JIS K-7105で規定する60度鏡面光沢度0〜50%であることが好ましい。 また前記表面の高光沢面が、JIS K-7105で規定する60度鏡面光沢度80%以上であり、かつ裏面のエンボス模様面の凹凸の深さが5〜70μmであることが好ましい。 前記の60度鏡面光沢度とは、JIS規格K−7105(1998)で規定されている光沢度を意味する。 【0012】 裏面を艶消し面にするには、1)予め艶消し処理した成形型を用いて成形する方法、または2)高光沢処理した成形型を用いて成形した後に、裏面をサンドブラストや研磨などの後加工を施す方法などが挙げられるが、1)の艶消し処理した成形型を用いて成形する方法が生産合理化の点で好ましい。また裏面にエンボス模様面にするには、樹脂成形品の表面に直接彫刻等でエンボス模様を設ける方法が挙げられる。 【0013】 ここでサンドブラストとは、ガラス、アルミナ、スチール、珪砂、マグネタイト等の微粉末を研磨材(これをブラスト材という)として用い、これを高圧水や圧縮空気等と一緒に対象物に高速状態で噴射し、その衝撃力で表面に凹凸の傷を付けて対象物の面状態を荒らす方法である。 エンボス模様とは、図案等を凹凸状に浮き彫りにした模様で、織物や皮革製品の表面に現れる、でこぼこやしわ状の模様のことであり、しぼ模様ともいう。 【0014】 成形型を艶消し処理するには、金属ブロックを切削して所望の形状に加工した金型をサンドペーパー、砥石などの研磨材で金型の下地磨きをした後、サンドブラスト法で金型表面を艶消しし、次いで硬質クロムメッキ処理をする方法が挙げられる。この際、金型の材質やサンドブラスト法で用いる研磨材の粒径、吹き付ける圧力、距離、角度等で艶消しの度合いを調整することができる。 【0015】 また前記の硬質クロムメッキ処理した後に、さらに微粒子状の研磨材を用いて磨くことにより成形型を高光沢処理することができる。 【0016】 成形型へのエンボス模様の施工は、非金属型の場合はエッチング法(食刻法)でエンボス模様を設けた金属製のマスター型の反転として設けることができる。金属型の場合は、型面に直接エッチング法(食刻法)で設けることができる。 【0017】 本発明の樹脂製ボウル一体洗面カウンターは、前記樹脂素材を用いて、注型法、射出成形法、プレス成形法などの公知の成形方法を用いて簡単且つ安定的に得ることができる。これらのうち、大型の成形品の生産性に優れる点で、樹脂素材として熱硬化性樹脂を用い、プレス成形法で成形する方法が好ましい。 【実施例】 【0018】 以下、本発明を実施例により詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。文中の「部」、「%」は断りのない限り重量基準である。 【0019】 [実施例1] エピクロン 850(EPICLON 850、エポキシ樹脂、大日本インキ化学工業(株)製品)100部、エピクロンB−5001(EPICLON B−5001、硬化剤、大日本インキ化学工業(株)製品)90部を撹拌機で充分に撹拌・混合した後、減圧脱泡を行い、注型成形用の樹脂コンパウンドを得た。次に、図1に示す形状のボウル一体洗面カウンター成形型(両面ともに高光沢仕上げ処理を施してあるもので、成形品概寸は間口1800mm×奥行き600mm×高さ220mm×板厚10mm)に上述の樹脂コンパウンドを注入した後、120℃で1時間加熱硬化して、表面が60度鏡面光沢度(JIS K-7105)98%、裏面が60度鏡面光沢度(JIS K-7105)86%の無色透明のボウル一体洗面カウンター成形品を得た。 【0020】 次に、上述の成形品の裏面側全面をサンドブラスト法で面荒らしを行い、表面が高光沢面(60度鏡面光沢度98%)、裏面が艶消し面(60度鏡面光沢度5%)のボウル一体洗面カウンター成形品を得た。 得られた成形品は、白色がかった透明なもので、ガラス工芸品風の重厚且つ上品な趣を有しており非常に商品価値の高いものであった。 【0021】 [実施例2] プレス成形用の青色透明成形材料(ビニルエステル樹脂系バルクモールディングコンパウンド GP−1002、新ディック化工(株)製品)を、図1に示す形状のボウル一体洗面カウンターの成形型(ボウル部の裏面に#200程度のサンドブラスト処理を施してあるもので、成形品概寸は間口1800mm×奥行き600mm×高さ220mm×板厚10mm)を用いてプレス成形を行い、表面が高光沢面(60度鏡面光沢度99%)、裏面カウンター部が高光沢面(60度鏡面光沢度93%)、裏面ボウル部が艶消し面(60度鏡面光沢度2%)の青色透明のボウル一体洗面カウンター成形品を得た。プレス成形条件は、上型(製品表面側)120℃、下型(製品裏面側)100℃、成形圧力14.7MPa、加圧時間10分間とした。 得られた成形品は、カウンター部とボウル部とで色調(濃淡)、風合いが異なって見えるもので、外観意匠性に優れており非常に商品価値の高いものであった。 【0022】 [比較例1] エピクロン 850 100部、エピクロン B−5001 90部を撹拌機で充分に撹拌・混合した後、減圧脱泡を行い、注型成形用の樹脂コンパウンドを得た。 次に、図1に示す形状のボウル一体洗面カウンター成形型(表面、裏面ともに高光沢仕上げ処理を施してあるもので、成形品概寸は間口1800mm×奥行き600mm×高さ220mm×板厚10mm)に上述の樹脂コンパウンドを注入した後、120℃で1時間加熱硬化して、表面が60度鏡面光沢度(JIS K-7105)98%、裏面が60度鏡面光沢度(JIS K-7105)86%の無色透明のボウル一体洗面カウンター成形品を得た。 得られた成形品は、安っぽいプラスチック製品の感が否めず、商品価値の低いものであった。 【0023】 [比較例2] プレス成形用の青色透明成形材料(ビニルエステル樹脂系バルクモールディングコンパウンド GP−1002、新ディック化工(株)製品)を、図1に示す形状のボウル一体洗面カウンター成形型(表面、裏面ともに高光沢仕上げ処理を施してあるもので、成形品概寸は間口1800mm×奥行き600mm×高さ220mm×板厚10mm)を用いて実施例2と同様にしてプレス成形を行い、表面が60度鏡面光沢度(JIS K-7105)99%、裏面が60度鏡面光沢度(JIS K-7105)93%の青色透明のボウル一体洗面カウンター成形品を得た。 得られた成形品は、安っぽいプラスチック製品の感が否めず、商品価値の低いものであった。 【図面の簡単な説明】 【0024】 【図1】図1は本発明のボウル付きカウンターの一例を示す模式図である。 【符号の説明】 【0025】 1・・・ボウル部分 2・・・カウンター部分(斜線部分)
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| 【出願人】 |
【識別番号】596005920 【氏名又は名称】新ディック化工株式会社
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| 【出願日】 |
平成16年3月12日(2004.3.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088764 【弁理士】 【氏名又は名称】高橋 勝利
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| 【公開番号】 |
特開2005−253739(P2005−253739A) |
| 【公開日】 |
平成17年9月22日(2005.9.22) |
| 【出願番号】 |
特願2004−70575(P2004−70575) |
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