| 【発明の名称】 |
手乾燥装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】甲斐 秀康 【住所又は居所】福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東陶機器株式会社内
【氏名】田原 一秋 【住所又は居所】福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東陶機器株式会社内
【氏名】熊本 保弘 【住所又は居所】福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東陶機器株式会社内
【氏名】土屋 達行 【住所又は居所】神奈川県横浜市戸塚区前田町100番地 小糸工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】水受け板上の水滴を確実に排水することにより、水滴の飛散を防止し清潔感のある手乾燥装置を得ることを可能とする。
【解決手段】手を挿入できる手挿入室と高圧気流発生装置と、手挿入室に挿入された手に対し高圧気流をノズルにより噴出し手を乾燥する手乾燥装置において、手から飛散した水滴を受ける水受け板を手挿入室の背面側近傍で折曲し急勾配を設けると共に本体箱体との隙間を設け、水受けトレイへと導水する為の樋を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 箱体の正面に開口した手を出し入れ可能な手挿入室と、前記手挿入室に挿入された手に対し高速気流を噴出する高速気流発生装置と、前記手挿入室の下方に配された前記高速気流により吹き飛ばされた手の水滴を受ける水受け板と、前記手挿入室の壁面及び前記水受け板上の水滴を貯水する水受けトレイとからなる手乾燥装置において、前記水受け板は前記手挿入室の前面側から背面側に向けて緩傾斜すると共に、背面側近傍で更に角度をつけて傾斜するように形成され、前記手挿入室の背面側の壁面との間に導水用の隙間を設けて配設されることを特徴とする手乾燥装置。 【請求項2】 前記水受け板は、背面側先端部を下方に折曲した折曲部を形成し、該折曲部にアールを施したことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。 【請求項3】 前記水受け板の下方の前記手挿入室の壁面に、前記手挿入室の壁面及び前記水受け板の水滴を前記水受けトレイへ導く導水部を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の手乾燥装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、手洗い後の水滴を高速気流により吹き飛ばして乾燥させる手乾燥装置に係り、特に水受け板上の水滴を確実に水受けトレイ内に導水するとともに運転時の低騒音化に好適な水受け部の構造に関する発明である。 【背景技術】 【0002】 従来の技術資料の図1の斜視図に全体を示すように、従来の手乾燥装置は、前面を開放した本体箱体1内の上部に高圧空気流発生部2が組込まれ、本体箱体1内の下部に高圧空気流発生部2との間に手を出し入れできる処理空間3を形成して水受け部が設けられ、水受け部の下部に水受け部からの水を受容するドレン容器4が本体箱体1の前面からの抜差しを可能に設けられている。 【0003】 高圧空気流発生部2は、処理空間3の上部左右に開口した吸込口5から空気を吸込み、高圧空気を生成して処理空間3の前面の手挿入口近傍において水分を吹飛ばす手乾燥に関する作動気流としての高速の気流を下向きに形成するものである。 処理空間3の底部は、排水孔6を有する水受け部として構成されている。この水受け部は、水受け部の下に収められるドレン容器4の投影平面積の内側に本体箱体1から張出した左右と背面にわたる導水枠7と、この導水枠7に係脱可能に保持させた水受け板8とにより構成されている。 【0004】 導水枠7は、従来の図3や図4に示すように断面コ状または単純なフランジ状に構成され、本体箱体1の内面に背後側へ下り勾配を持って固着又は一体に設けられている。 水受け板8は、背面側に排水孔6を設けた平板であり、本体箱体1の前面から導水枠7に棚状に抜差し可能に支持されている。 導水枠7と本体箱体1との入隅部分は、水受け板8を外した状態では広く開放されているため当該部の清掃は容易である。 【0005】 このように構成された手乾燥装置では、高圧空気により手から吹き飛ばされた水滴は、手挿入部3の壁面及び水受け板8に付着する。傾斜した水受け板8上の水滴は高速気流により押し流されて背面側の排水孔6の方向へ移動するが、背面側近傍では壁面があるため、吹き出された高圧空気が壁面に反射して背面側近傍に気流が発生し、背面側近傍では高速気流による押し流し効果が小さくなる。 このため傾斜をかなり大きくとらないと、水受け板8の背面側近傍には水滴が残ることになり、水受け板8の清潔感を損なっていた。 また、水受け板に開口された穴を高速気体が通過する際に風切音を生じ運転音が大きくなるといった問題があった。 【特許文献1】特開2003−164390号公報(第4頁、第1図〜第5図) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、本発明の課題は、水受け板の水滴を確実に水受けトレイに導水でき、且つ、排水孔により発生する風切音を抑えた手乾燥装置を得ることである。 【課題を解決するための手段】 【0007】 上記目的を達成するために請求項1記載の発明よれば、箱体の正面に開口した手を出し入れ可能な手挿入室と、前記手挿入室に挿入された手に対し高速気流を噴出する高速気流発生装置と、前記手挿入室の下方に配された前記高速気流により吹き飛ばされた手の水滴を受ける水受け板と、前記手挿入室の壁面及び前記水受け板上の水滴を貯水する水受けトレイとからなる手乾燥装置において、前記水受け板は前記手挿入室の前面側から背面側に向けて緩傾斜すると共に、背面側近傍で更に角度をつけて傾斜するように形成され、前記手挿入室の背面側の壁面との間に導水用の隙間を設けて配設した。 これにより、水滴の溜まりやすい背面側の水受け板の水滴を確実に水受けトレイに導水することができる。 また、風切音を低減するを可能とした。 【0008】 また、請求項2記載の発明によれば、水受け板は、背面側先端部を下方に折曲した折曲部を形成し、該折曲部にアールを施した。 これにより、表面張力により水受け板端部に残る水の殆どを水受けトレイに確実に導水でき、目につき易い水受け板上の清潔性を高めることができると共に、下方に折曲した折曲部を備えたことで通気抵抗が大きくなり、風速を抑える効果があり風切音を低減することを可能とした。 【0009】 また、請求項3記載の発明によれば、水受け板の下方の前記手挿入室の壁面に、前記手挿入室の壁面及び前記水受け板の水滴を前記水受けトレイへ導く導水部を形成した。 これにより、更に通気抵抗を大きくし、風切音を低減すると共に、壁面を伝わって流れる水を確実に水受けトレイに導水することを可能とした。 【発明の効果】 【0010】 本発明によれば、高速気流により手から飛散した水受け板上の水滴は高速気流により水受け板上を押し流される。緩傾斜させた水受け板上を押し流された水滴は、背面側の壁面近傍では水受け板の傾斜が急になるため、高速気流が壁面に当たり減衰しても水滴は背面側の壁面との隙間へ流れ、確実に水受けトレイに導水されるため、残水が無く清潔感がある。 また、通気抵抗が大きくなる事により、隙間部で生じる風切音を低減することができ、静かな手乾燥装置を得るという効果がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 図1〜図3によって示す本発明の実施の形態は、正面部分を除く大半の部分が壁に埋設された壁埋込型の手乾燥装置に関するものである。 図1は本発明の手乾燥装置を示す外観図であり、図2は本発明の手乾燥装置の構造を示す断面図である。 また、図3は本発明の手乾燥装置の水受け部の構造を示す詳細図である。 図1および図2において、本願発明である手乾燥装置Aは、前面を開放した本体箱体51であり、前記前面開放部奥には開放部から手を挿入する手挿入室52が形成されており 、手挿入室52の正面開口以外の三面は本体箱体51で構成された壁面51aである。 図2に示すように、手挿入室52の上側には高速気流を噴出する機能部Bが組み込まれており、表面カバー56が機能部Bを覆うように取り付けられている。 手挿入室52の下方には水受け板55と樋58と水受けトレイ54からなる水受け部Cが設けられている。 【0012】 機能部Bは水密に製作されたヘアライン仕上げしたステンレス製の本体箱体51に着脱可能なようにねじ固定されており、メンテナンス時には本体箱体から取り出すことができる。 機能部Bの下方には手挿入部2の上部奥側に開放された空気吸込口61が開口されている。空気吸込口61には壁面51aに飛散した水滴を吸込まないように水吸い込み防止板61aが壁面51aに対し略垂直に設けられており、水平方向から空気を吸込む。 吸込まれた空気は吸気路65内に設けられたフィルター62を通過し、ターボファン66の吸い込み側へ導かれる。フィルター62は手挿入室52側に設けられたフィルター取っ手62aを引っ張ることで取り外すことが可能であり、フィルター62の清掃が容易にできる。 ターボファン66により加圧された高圧空気はターボファン66と手に対して高圧空気を噴出するノズル59に連通した排気路68内に設けられたPTCヒーター69により加熱されて、ノズル59から噴出される。 【0013】 ノズル59は手挿入室52の上部前面に設けられ、高圧空気の噴出角度は垂直よりやや後傾している。これにより、使用者側への水滴の飛散を押える効果がある。 ノズル59の奥側に手挿入室52に挿入された手を検出するためのセンサー60が設けられている。センサー60の検知距離は手挿入室52の開口高さの約半分に設定している。 センサー60が手を検知するとモーター67が回転し、モーター67に接続されたターボファン66により高圧空気が生成され、ノズル59から60〜130m/秒の高速空気となって濡れた手に対して噴出される。手挿入室52の下方に設けられた水受け部Cは水受け板55が手挿入室52の奥側に向かって後傾して設けられており、水受け板55の両側面は下方に向けて折曲され、本体箱体51の壁面51aにスポット溶接されている。手挿入室52の奥側の壁面51aと水受け板55には隙間64が設けられている。 【0014】 水受け板55の下方に設けられた樋58は、水受けトレイ54の上部開口54aに臨むように断面略コの字状で端部を下方に折曲させ、端部の一方を壁面51aに水密に接着固定し、、端部の他方を水受けトレイ54内に向くよう配設されている。 水受けトレイ54の底部はストッパー70に係止されており、取り外す場合は持ち上げて手前に引き抜き、水受けトレイ54内の水を捨てることができる。また、半透明の樹脂により製作された水受けトレイ54には本体箱体51と同じヘアライン調の装飾を施した表面シート54bが貼られている。表面シート54bの一部に水位確認窓53を設けており、水受けトレイ内の水量を確認できる。 【0015】 本願発明の内容を図3で詳細に説明する。 手挿入室52の奥行きは約160mmであり、ステンレス製の水受け板55は手挿入室52の手前側から奥側に向かって3°の緩傾斜55aと、手挿入室52の奥側壁面から40mmの位置で10°の角度で折曲されたの急傾斜55bを持っている。 水受け板55と手挿入室52の奥側の壁面51aとの隙間64は1.5mmである。隙間64の間隔をとって水受け板55は下方に折曲され、この折曲部には3mmのアール55cが施され、連続して8mmの長さの垂れ下がり部55dを設けている。 垂れ下がり部55dの下方には樋58が設けられている。 樋58は一方の先端が水受けトレイ54内に向くよう下方へ折曲され、折曲部には3mmのアール58bが施されており、折曲した先端部には下方へ6mmの長さの屈折部58aが設けられている。また、樋58の他端は壁面51aに水密的に固着して設けられている。 【0016】 これらの構造の手乾燥装置において、ノズル59から吹出された高速気流により手から飛散した水滴は、壁面51a及び水受け板55に付着する。 壁面51aに付着した水滴は自重により隙間64から樋58を経て水受けトレイ54へと導水される。 水受け板55に付着した水滴は、ノズル59から吹出された高速気流により緩傾斜55aに沿って隙間64の方へ押し流されていく。緩傾斜55aに沿って隙間64の方へ押し流された水滴は、背面側壁面に近づいてくるとノズル59から吹出された高速気流が壁面51aに当たってが乱気流を形成することより風速が弱まり、水受け板55に付着した水滴を押し流し力も小さくなるが、水受け板55の風速が弱まる位置に形成させた急傾斜55bにより、滞留しようとする水滴を高速気流による押し流す力だけでなく傾斜により加速させることにより、水滴が隙間に確実に導水される。 水受け板55は、押し流し力が弱くなるほど急傾斜になる方が効果的であるので、更に複数の傾斜を設けたり、手挿入室の手前側が高くなるような円弧で構成しても良いことはいうまでも無い。 【0017】 また、水受け板55にアール55cが無い場合は、水滴が水受け板の端部で表面張力により水受け板55上に留まろうとするため急傾斜55bを大きくする必要があるが、アール55cを設けることにより、10°程度の傾斜でも隙間64から下方へ確実に導水されることになる。 これにより、水受け板上に水滴が残留することがなく、水受け板上に残水にて形成される斑点模様などが残らず、外観を美しく保つことができると共に清掃性向上が図れる。 【0018】 樋58は壁面51aに水密的に接着固定されているので、壁面51aに沿って漏水することがない。また、水受け板から導水された水滴は樋58上に導水され、この樋58上の水滴は手挿入室52の前面側の樋58の折曲した先端部方向に導水され、確実に水受けトレイ54へ導水されることになる。 これにより、本体箱体の底部に水滴の溜まるのを防止でき、本体箱体から外部への漏水を防止することができる。 【0019】 更に、高速気流が隙間64を通過する際に風切音が発生するが、隙間64は壁面51aに当接されて設けられているため、高速気流が減衰すること及び垂れ下がり部55dにより通気抵抗が大きくなり、更に風速が小さくなるため風切音が抑えられる。 また、垂れ下がり部55dにより水受け板55の剛性が向上するため、振動音の発生を抑えることもできる。 【図面の簡単な説明】 【0020】 【図1】本発明の手乾燥装置を示す外観図である。 【図2】本発明の手乾燥装置の構造を示す縦断面図である。 【図3】本発明の手乾燥装置の水受け部の構造を示す詳細図である。 【符号の説明】 【0021】 A…手乾燥装置 B…機能部 C…水受け部 51…本体箱体 51a…壁面 52…手挿入室 53…水位確認窓 54…水受けトレイ 54a…上部開口 54b…表面シート 55…水受け板 55a…緩傾斜 55b…急傾斜 55c…アール 55d…垂れ下がり部 56…表面カバー 58…樋 59…ノズル 60…センサー 61…空気吸込口 61a…水吸い込み防止板 62…フィルター 62a…フィルター取っ手 64…隙間 65…吸気路 66…ターボファン 67…モーター 68…排気路 69…PTCヒーター 70…ストッパー
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| 【出願人】 |
【識別番号】000010087 【氏名又は名称】東陶機器株式会社 【住所又は居所】福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 【識別番号】390010054 【氏名又は名称】小糸工業株式会社 【住所又は居所】神奈川県横浜市戸塚区前田町100番地
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| 【出願日】 |
平成15年12月26日(2003.12.26) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−185645(P2005−185645A) |
| 【公開日】 |
平成17年7月14日(2005.7.14) |
| 【出願番号】 |
特願2003−432780(P2003−432780) |
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