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【発明の名称】 踏み台付きのキャビネット
【発明者】 【氏名】加藤 謙治
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内

【要約】 【課題】省スペースでデザイン的に踏板の位置が正面側から明確に見えず、キャビネット外観が良好となり、しかも踏板の敷設や高さ調整が簡便となり、材料費が少なく、組立て工数も少ない踏み台付きのキャビネットを提供することにある。

【解決手段】引出し1a,1b付きのキャビネット本体2の引出し1aの側端板3の上面に略コ字状に屈曲する水平片4と垂下片5とからなる踏み台本体6を設け、この踏み台本体6を引出し1の不使用時に垂下片5a,5bを上方に折畳み水平状態にして収納し、この踏み台本体6を使用時には踏み台7の垂下片5a,5bの下端面が床面8に当接するように屈曲して形成された踏み台7を設けたものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
引出し付きのキャビネット本体の引出しの側端板の上面に略コ字状に屈曲する水平片と垂下片とからなる踏み台本体を設け、該踏み台本体を引出し不使用時に垂下片を上方に折畳み水平状態にして収納し、該踏み台本体を使用時には踏み台本体の垂下片の下端面が床面に当接するように屈曲して形成される踏み台を設けたことを特徴とする踏み台付きのキャビネット。
【請求項2】
上記引出し付きのキャビネット本体の引出しが複数個設けられ、引出箱の側端板の上面に略コ字状に屈曲する水平片と垂下片とからなる踏み台本体が複数個設けられていることを特徴とする請求項1記載の踏み台付きのキャビネット。
【請求項3】
上記引出し付きのキャビネット本体の引出しの側端板の上面に略コ字状に屈曲する水平片と垂下片とからなる踏み台本体の前面に設けた被引掛け具と引出しの把手部に設けられた引掛け具との着脱機構により、踏み台として使用する場合には被引掛け具と引掛け具とが係止され、踏み台として使用されない場合には引出箱のみを引き出すようにしてなる請求項1又は請求項2記載に記載の踏み台付きのキャビネット。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、洗面化粧台や鏡台等のキャビネット本体に踏み台機能を設けた踏み台付きのキャビネットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、図11に示したように、三方に鏡面を有する鏡面部20、照明部21、スイッチ部22を有する上部キャビネット23と内部に棚板が設けられている観音開きの開き戸24を前面に設けた下部キャビネット25からなり、この下部キャビネット25上に洗面台26と水栓27を載置固着して取付けた洗面化粧台28が汎用されていた。しかしながら、このような洗面化粧台28では、引出しや踏み台を設けたものは見当たらなかった。
【0003】
また、特開平10−146244号公報(特許文献1)に示される踏台構造に開示されているように、脚を有する踏板と、この踏板を出し入れ可能に収め入れる収納部とを備え、この収納部内に一部を残すように引き出される踏板が、この収納部と脚とによって支えられる構成がある。
【0004】
このようにすることで、脚立あるいは踏台を逐一持ち運びすることなく、収納部空間上部の物の出し入れなどをできるようにしたものである。
【0005】
また、特開平9−164032号公報(特許文献2)に示されるフロアキャビネットに開示されているように、床上に設置されるフロアキャビネットにおいて、踏み台収納部が設けられ、踏み台収納部内に踏み台が出し入れ可能に収納され、踏み台収納部内から踏み台を引き出すようにしてフロアキャビネットの前面に踏み台が形成されるようにしたものがある。
【0006】
このようにすることで、踏み台収納部内から踏み台を引き出すことによりほとんど手間をかけることがなく踏み台が形成されるものであります。
【0007】
しかしながら、上記の特許文献1に記載の踏台構造では、キャビネット本体の収納部を設け、この収納部内に脚を有する踏板を出し入れ可能にし、この収納部内に一部を残すように引き出される踏板が、この収納部と脚とによって支えられるものであり、特許文献2に記載のフロアキャビネットでは、床上に設置されるフロアキャビネットにおいて、踏み台収納部が設けられ、この踏み台収納部内にコ字状の踏み台が出し入れ可能に収納されたものであります。
【0008】
これらの特許文献1、2の踏台構造及びフロアキャビネットでは、キャビネット本体の引出しとは別に正面側に踏板の収納部が必要となり、デザイン的に踏板の位置が明確となるので外観が悪くなり、しかも高さ調整をするときには複数の収納部が必要となり、これらの収納部と踏板の材料費や組立て工数もかかるものである。
【特許文献1】特開平10−146244号公報
【特許文献2】特開平09−164032号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本願発明は、上記背景技術に鑑みて発明されたものであり、その課題は、キャビネット本体の正面デザインは、引出しの前面板が露出され、引出しの側端板の上面に設けられた屈曲自在の踏み台を設けて、該踏み台本体を引出し不使用時に垂下片を折畳み水平状態にして収納し、該踏み台本体を使用時には踏み台の垂下片の下端面が床面に当接するように屈曲して形成されるようにし、キャビネット本体の引出しとは別に正面側に踏板の収納部を設けることもないので、省スペースでデザイン的に踏板の位置が正面側から明確に見えず、キャビネット外観が良好となり、しかも踏板の敷設や高さ調整が簡便となり、材料費が少なく、組立て工数も少ない踏み台付きのキャビネットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本願発明の踏み台付きのキャビネットは、引出し付きのキャビネット本体の引出しの側端板の上面に略コ字状に屈曲する水平片と垂下片とからなる踏み台本体を設け、該踏み台本体を引出し不使用時に垂下片を折畳み水平状態にして収納し、該踏み台本体を使用時には踏み台の垂下片の下端面が床面に当接するように屈曲して形成される踏み台を設けたものである。
【発明の効果】
【0011】
本願発明の踏み台付きのキャビネットにおいては、デザイン的に踏板の位置が正面側から明確に見えず、キャビネット外観が良好となり、しかも省スペースで踏板の敷設や高さ調整が簡便となり、材料費が少なく、組立て工数も少なくすることができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1乃至図10は、本願発明の請求項1〜3全てに対応した実施形態である踏み台付きのキャビネットを示している。
【0013】
この一実施形態である踏み台付きのキャビネットAは、図1乃至図4に示す如く、引出し1a,1b付きのキャビネット本体2の引出し1aの側端板3の上面に略コ字状に屈曲する水平片4と垂下片5とからなる踏み台本体6を設け、この踏み台本体6を引出し1の不使用時に垂下片5a,5bを上方に折畳み水平状態にして収納し、この踏み台本体6を使用時には踏み台本体6の垂下片5a,5bの下端面が床面8に当接するように屈曲して形成された踏み台7を設けたものである。
【0014】
又、図5及び図6に示したように、引出し1a,1b付きのキャビネット本体2の引出し1a,1b、1c・・が複数個設けられ、引出し1a,1b、1c・・の側端板3の上面に略コ字状に屈曲する水平片4と垂下片5a,5bとからなる踏み台本体6が各引出し1a,1b、1c・・の上に複数個設けられている。
【0015】
さらに、図7乃至図10に示したように、引出し1a,1b付きのキャビネット本体の引出し1a,1bの側端板3の上面に略コ字状に屈曲する水平片4と垂下片5a,5bとからなる踏み台本体6の前面に設けた被引掛け具9と引出し1a,1bの把手部10に設けられた引掛け具11との着脱機構12により、踏み台7として使用する場合には被引掛け具9と引掛け具11とが係止され、踏み台7として使用されない場合には引出し1a,1bのみを引き出すようにしたものである。
以下に、本発明の実施形態の踏み台付きのキャビネットを詳細に説明する。
【0016】
図1乃至図4に示したような第一の実施形態である踏み台付きのキャビネットAにおいて、箱状の引出し1a,1b付きのキャビネット本体2の引出し1aの側端板3の上面に両端が略コ字状に屈曲する水平片4と垂下片5とからなる踏み台本体6を設けたものを前後にスライド自在に載置されたものである。
【0017】
このとき、この踏み台7は、下段の引出し1aの不使用時に垂下片5a,5bを上方に折畳み水平状態にして踏み台本体6を収納し、使用時には踏み台7の垂下片5a,5bの下端面が床面8に当接するように屈曲して形成して踏み台7として用いるものである。
【0018】
この踏み台7は、踏み台本体6の略コ字状に屈曲する水平片4と垂下片5とをL字型金具13を蝶番としてビス、釘や接着剤等で固着して屈曲自在とし、踏み台7の高さ方向の省スペースを図るものである。
【0019】
尚、踏み台7は、引出し1aのみに設けても良く、二段目の引出し1bのみに設けても良く、引出し1a,1b,1c・・の全段に設けても良いものである。
【0020】
さらに、図5及び図6に示したように異なる実施形態としての踏み台付きのキャビネットBは、引出し1a,1b,1c・・付きのキャビネット本体2の引出し1a,1b、1c・・が複数個設けられ、引出し1a,1b、1c・・の側端板3の上面に略コ字状に屈曲する水平片4と垂下片5a,5bとからなる踏み台本体6が各引出し1a,1b、1c・・の上に複数個設けられているもので、二段めの引出し1bを引き出した状態を示すものである。
【0021】
尚、キャビネット本体2の引出し1には、把手部1が設けられている。また、キャビネットBの上には、洗面台15と水栓16が設けられている。
【0022】
このとき、引出し1a,1b,1c・・の全段に踏み台7を設けることにより、踏み台7の高さが、下段になればなるほど低くて収納スペースが少なくて済むものである。また、キャビネット本体2の正面デザインは、引出し1a,1bの前面板14が露出され、引出し1a,1bの側端板3の上面に設けられた屈曲自在の踏み台7を設けて、この踏み台本体6を引出し1の不使用時に垂下片5を折畳み水平状態にして収納し、この踏み台本体6を使用時には踏み台7の垂下片5の下端面が床面8に当接するように屈曲して形成されるようにし、キャビネット本体6の引出し1a,1bとは別に正面側に踏板の収納部を設けることもないので、デザイン的に踏板の位置が正面側から明確に見えず、キャビネット外観が良好となり、しかも踏板の敷設や省スペース高さの高さ調整が簡便となり、材料費が少なく、組立て工数も少ない踏み台付きのキャビネットである。
【0023】
さらに、図7乃至図10は、異なる踏み台付きのキャビネットCの実施形態に係わり、踏み台7を引き出したり、引き出さかったりすることのできるようにした着脱機構を設けた図で以下に説明する。
【0024】
引出し付きのキャビネットCは、引出し1の側端板3の上面に略コ字状に屈曲する水平片4と垂下片5とからなる踏み台本体6の前面に設けたL字状の被引掛け具9を垂下して設け、この被引掛け具9に引出し1の前面板に設けられた孔状の把手部10を介して、この把手部10内にバネ付勢した回動自在の支点17からなる引掛け具11とからなる着脱機構12によって、着脱自在となっている。したがって、引出し1の前面板の把手部10内に設けられた回動自在の握り板18を握ると押圧されて引掛け具11が下方に回動することにより、踏み台本体6の前面に垂下して設けられたL字状の被引掛け具9から外れ、引出し1を引くことにより引出し1のみが前方に突出するようになり、引出し1の前面板の把手部10の握り板18を握らずに引出し1を引き出すと引出し1と踏み台7とが被引掛け具9と引掛け具11とが係止された状態となり、前方に引き出される。そして、踏み台7として使用する際には、踏み台本体6の左右の垂下片5a,5bの下端面が床面8に当接するように屈曲してコ字状に形成して用いるものである。収納時には反対に踏み台本体6の左右の垂下片5a,5bを上方に折畳んだ後に、引出し1aを押し込めることによれば良いので簡便である。
【0025】
尚、上記着脱機構12において、把手部10内に指の押圧力で鉛直方向に上下スライド自在に設けた板体からなる引掛け具11の下端を踏み台7の下端に固着したL字状の被引掛け具9開口(図示せず)に抜き差し可能にしてロックがON,OFFするように設けても良い。要するに、引掛け具11と被引掛け具9とが着脱自在に設けられ、必要時に踏み台7を引出し1とともに引き出せば良いものである。
【0026】
したがって、引出し1の前面板がキャビネット本体6の正面デザインとして露出され、従来のようにデザイン的に踏板の位置が正面側から明確に見えず、キャビネット外観が良好となるものである。このとき、引出し1の側端板3の上面に設けられた屈曲自在の踏み台7を設けて、この踏み台本体6を引出し不使用時に垂下片5を折畳み水平状態にして収納し、この踏み台本体6を使用時には踏み台7の垂下片5の下端面が床面8に当接するように屈曲して形成されるようにしているので、踏み台7を引出し1の上に簡便に設けることができる。しかも複数個の引出し1の上に複数個の踏み台7を敷設することができるので、踏み台7の省スペースの高さ調整が簡便となり、材料費が少なく、組立て工数も少ない踏み台付きのキャビネットを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本願発明の第一の実施形態である踏み台付きのキャビネットを示す要部の斜視図である。
【図2】上記踏み台付きのキャビネットの下段の引出しを正面側に引き出した状態を示す斜視図である。
【図3】上記踏み台付きのキャビネットの下段の引出しを引き出した状態で踏み台の垂下片を水平状態に折畳んだ状態を示す要部の斜視図である。
【図4】上記踏み台付きのキャビネットの下段の引出しを引き出した状態で踏み台の垂下片を垂直状態に折畳んで踏み台として使用する状態を示す要部の斜視図である。
【図5】本願発明の第二の実施形態である踏み台付きのキャビネットであって、二段目の引出しを引き出した状態で踏み台の垂下片を垂直状態に折畳んだ状態を示す要部の斜視図である。
【図6】図5の踏み台付きのキャビネットのX−X縦断面図である。
【図7】本願発明の第三の異なる実施形態である踏み台付きのキャビネットであって、踏み台と引出しの着脱機構を示す要部の縦断面である。
【図8】上記実施形態である踏み台付きのキャビネットであって、踏み台の被引掛け具と引出しの引掛け具とが解除されて引出しのみが引き出された状態を示す要部の縦断面である。
【図9】上記実施形態である踏み台付きのキャビネットであって、踏み台の被引掛け具と引出しの引掛け具とがロックされて踏み台と引出しとが同時に引き出された状態を示す要部の縦断面である。
【図10】上記実施形態である踏み台付きのキャビネットであって、踏み台の被引掛け具と引出しの引掛け具とのロック状態を示す要部の縦断面である。
【図11】従来の洗面化粧台を示す要部の斜視図である。
【符号の説明】
【0028】
A 踏み台付きのキャビネット
B 踏み台付きのキャビネット
C 踏み台付きのキャビネット
1 引出し
2 キャビネット本体
3 側端板
4 水平片
5 垂下片
6 踏み台本体
7 踏み台
8 床面
9 被引掛け具
10 把手部
11 引掛け具
12 着脱機構
13 L字型金具
14 前面板
15 洗面台
16 水栓
17 支点
18 握り板
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地
【出願日】 平成15年10月24日(2003.10.24)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−124853(P2005−124853A)
【公開日】 平成17年5月19日(2005.5.19)
【出願番号】 特願2003−364023(P2003−364023)