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【発明の名称】 キャビネット用カウンタートップ構造
【発明者】 【氏名】森田 慎一
【住所又は居所】東京都千代田区猿楽町二丁目6番10号 サンウエーブ工業株式会社内

【要約】 【課題】1種類のカウンタートップで、流し台や洗面化粧台等のキャビネット本体の各種間口寸法に適合するように切断することができ、しかも、キャビネット本体に対する組立て及び接合が容易で、キャビネット本体左右に対するズレも生じにくいキャビネット用カウンタートップ構造を提供する。

【解決手段】キャビネット本体Kの上面部を覆うカウンタートップ10の裏面側に、キャビネット本体Kの間口寸法に対応させてキャビネット本体Kの両側板30,30と係合する複数のリブR又は凹溝Mを並行に形成し、上記キャビネット本体Kの間口寸法よりもカウンタートップ10の間口寸法が大きい場合に、該カウンタートップ10の両側部をキャビネット本体Kの間口寸法に対応させて切断し、該切断部の内方両側の係止部R又はMを、キャビネット本体Kの両側板30,30の上部に係合させることが可能となるようにキャビネット用カウンタートップ構造を構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャビネット本体の上面部を覆うカウンタートップの裏面側に、キャビネット本体の間口寸法に対応させてキャビネット本体の両側板と係合する複数の係止部を並行に形成し、上記キャビネット本体の間口寸法よりもカウンタートップの間口寸法が大きい場合に、該カウンタートップの両側部をキャビネット本体の間口寸法に対応させて切断し、該切断部の内方両側の係止部を、キャビネット本体の両側板上部に係合させることが可能なキャビネット用カウンタートップ構造。
【請求項2】
前記複数の係止部を凸条とし、これら各凸条は、カウンタートップをキャビネット本体に固定するときに、キャビネットの両側板の内側に当接する間隔で突設されていることを特徴とする請求項1に記載のキャビネット用カウンタートップ構造。
【請求項3】
前記複数の係止部を凹溝とし、これら各凹溝は、カウンタートップをキャビネット本体に固定するときに、キャビネットの両側板の上面に突設された係止突起体に嵌合係止される間隔で凹設されていることを特徴とする請求項1に記載のキャビネット用カウンタートップ構造。
【請求項4】
前記複数の係止部を凹溝とし、これら各凹溝は、カウンタートップをキャビネット本体に固定するときに、キャビネットの両側板の上内面に止着された係止突片の上部に嵌合係止される間隔で凹設されていることを特徴とする請求項1に記載のキャビネット用カウンタートップ構造。
【請求項5】
前記カウンタートップは、人造大理石で形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のキャビネット用カウンタートップ構造。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、流し台や洗面化粧台等に取り付けられるキャビネット用カウンタートップ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
流し台や洗面化粧台等のキャビネット本体とカウンタートップとの固定方法としては、大別すると、従来、両面テープや接着剤による固定の他に、特許文献1の図6に示すように、キャビネット本体1の両側板2,2の内側上部に固定した逆L字型金具3とカウンタートップ1の裏面に接着した木片2とをねじ止め固定する方法が用いられている。特に、両面テープは組立ての容易さと接合時間を短縮することができる点で有効である。
【0003】
【特許文献1】特開2002−263016号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、流し台や洗面化粧台は、工場にてキャビネット本体の間口寸法に適合するように形成されたカウンタートップをキャビネット本体に予め固定して出荷するため、物流搬送時の振動や設置時にキャビネット本体が歪んだ場合、キャビネット本体とカウンタートップとの間にズレが生じ易く、特に、構造上、左右のズレが発生し易く、商品の品質管理が非常に難しい、という問題を有していた。
【0005】
この発明は、かかる現状に鑑み創案されたものであって、その目的とするところは、1種類のカウンタートップで、流し台や洗面化粧台等のキャビネット本体の各種間口寸法に適合するように切断することができ、しかも、キャビネット本体に対する組立て及び接合が容易で、キャビネット本体左右に対するズレも生じにくいキャビネット用カウンタートップ構造を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1に記載のキャビネット用カウンタートップ構造にあっては、キャビネット本体の上面部を覆うカウンタートップの裏面側に、キャビネット本体の間口寸法に対応させてキャビネット本体の両側板と係合する複数の係止部を並行に形成し、上記キャビネット本体の間口寸法よりもカウンタートップの間口寸法が大きい場合に、該カウンタートップの両側部をキャビネット本体の間口寸法に対応させて切断し、該切断部の内方両側の係止部を、キャビネット本体の両側板上部に係合させることが可能となるように構成したことを特徴とする。
【0007】
この発明において、前記複数の係止部は、請求項2に記載したように、凸条とし、これら各凸条は、カウンタートップをキャビネット本体に固定するときに、キャビネットの両側板の内側に当接する間隔で突設されていることを特徴とする。
【0008】
また、この発明において、前記複数の係止部は、請求項3に記載したように、凹溝とし、これら各凹溝は、カウンタートップをキャビネット本体に固定するときに、キャビネットの両側板の上面に突設された係止突起体に嵌合係止される間隔で凹設されていることを特徴とする。
【0009】
さらに、この発明において、前記複数の係止部は、請求項4に記載したように、凹溝とし、これら各凹溝は、カウンタートップをキャビネット本体に固定するときに、キャビネットの両側板の上内面に止着された係止突片の上部に嵌合係止される間隔で凹設されていることを特徴とする。
【0010】
尚、この発明において、前記カウンタートップの使用材質は、請求項5に記載したように、人造大理石で形成するのが望ましい。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように、請求項1に記載の発明にあっては、キャビネット本体の上面部を覆うカウンタートップの裏面側に、キャビネット本体の間口寸法に対応させてキャビネット本体の両側板と係合する複数の係止部を並行に形成し、上記キャビネット本体の間口寸法よりもカウンタートップの間口寸法が大きい場合に、該カウンタートップの両側部をキャビネット本体の間口寸法に対応させて切断し、該切断部の内方両側の係止部を、キャビネット本体の両側板上部に係合させることができるように構成したので、1種類のカウンタートップで、流し台や洗面化粧台等のキャビネット本体の各種間口寸法に適合するように切断することができ、しかも、キャビネット本体に対する組立て及び接合が容易で、キャビネット本体左右に対するズレも生じにくく、さらには、各間口寸法毎に金型を変更する必要がないので、製品コストを大幅に低減することができ、また、歩留まりを大幅に改善することができる、という効果が得られる。
【0012】
また、請求項2に記載の発明にあっては、前記複数の係止部を凸条とし、これら各凸条は、カウンタートップをキャビネット本体に固定するときに、キャビネットの両側板の内側に当接する間隔で突設したので、キャビネット本体左右に対するズレが生じにくく、ガタツキも生じにくい、という効果が得られる。
【0013】
さらに、請求項3に記載の発明にあっては、前記複数の係止部を凹溝とし、これら各凹溝は、カウンタートップをキャビネット本体に固定するときに、キャビネットの両側板の上面に突設された係止突起体に嵌合係止される間隔で凹設したので、カウンタートップを係止突起体に嵌合させて係止させるだけの作業でカウンタートップをキャビネット本体に組み付けることができ、作業性が非常に簡易となる、という効果が得られる。
【0014】
また、請求項4に記載の発明にあっては、前記複数の係止部を凹溝とし、これら各凹溝は、カウンタートップをキャビネット本体に固定するときに、キャビネットの両側板の上内面に止着された係止突片の上部に嵌合係止される間隔で凹設して構成したので、キャビネット本体左右に対するズレが生じにくく、ガタツキも生じにくい、という効果が得られる。
【0015】
さらに、請求項5に記載の発明にあっては、前記カウンタートップを、人造大理石で形成したので、キャビネット本体の間口寸法に対応させて容易に切断することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、添付図面に示す発明の実施の形態例に基づき、この発明を詳細に説明する。
【実施例1】
【0017】
図1乃至図8は、この発明の実施例1に係る洗面台用のカウンタートップ10を示しており、図1は同カウンタートップの平面図、図2は同カウンタートップの正面図、図3は同カウンタートップの右側面図、図4は図1A−A線断面図、図5は図1B−B線断面図、図6は図1C−C線断面図、図7は同カウンタートップのキャビネット本体への組立て状態を示す説明図、図8は同カウンタートップとキャビネット本体との係合状態を示す要部拡大断面図である。
【0018】
この実施例1に係る洗面台用のカウンタートップ10は、洗面ボウル部11が左右のカウンター部12,12と一体に人造大理石で射出成型されており、その裏面側には、キャビネット本体K(図7及び図8参照)の間口寸法に対応させてキャビネット本体Kの両側板30,30と係合する複数条の凸条であるリブRが並行に突設されている。
【0019】
即ち、この実施例1では、上記リブRは、キャビネット本体Kの間口寸法が750mmのセンターボウル部位R1,R1と、間口寸法900mmのセンターボウル部位R2,R2と、間口寸法が1000mmのセンターボウル部位R3,R3と、間口寸法が1200mmのセンターボウル部位R4,R4及び間口寸法が1200mmの左右サイドボウル部位R5,R5に夫々突設されている。
【0020】
このように形成されてなるカウンタートップ10をキャビネット本体Kの両側板30と係合させる場合には、先ず、カウンタートップ10の間口寸法をキャビネット本体Kの間口寸法に対応させて切断する。中央に洗面ボウル部11がセッティングされるようにする場合であって、キャビネット本体Kの間口寸法が750mmの場合にはリブR1,R1のやや外方側を切断し、間口寸法が900mmの場合にはリブR2,R2の外方側を切断し、間口寸法が1000mmの場合にはリブR3,R3の外方側を切断し、また、間口寸法が1200mmの場合にはリブR4,R4の外方側を切断する。洗面ボウル部11が左側にセットされる場合であって間口寸法が1200mmの場合には左側のリブR1の外方側を切断し、また、洗面ボウル部11が右側にセットされる場合であって間口寸法が1200mmの場合には右側のリブR1の外方側を切断する。
【0021】
次に、キャビネット本体Kの両側板30の上面部に両面テープ31を接着し、該両面テープ31を介してカウンタートップ10を固定する。このとき、カウンタートップ10の裏面側両端部に突出するリブRは、図8に示すように、キャビネット本体30の両側板30,30の内側上部に当接して係合するようにセットされるため、カウンタートップ10の左右に対するズレを確実に防止することができると共に、各間口寸法毎に金型を変更する必要がないので、製品コストを大幅に低減することができ、さらには、歩留まりが大幅に改善される。
【0022】
尚、上記実施例1では、リブR1乃至R5を凸条に形成した場合を例にとり説明したが、この発明にあってはこれに限定されるものではなく、例えば、図9に示すように、各リブR1乃至R5を、カウンタートップ10の前後に離間させて2個づつ形成して構成しても同様の効果が得られる。
【0023】
また、この発明にあっては、図10に示すように、切断されたカウンタートップ10の左右のカウンター部12,12の両側部に形成されたリブRを、キャビネット本体Kの両側板30に上面外側部に切り欠き形成された段部30Aに係合させ、かつ、両面接着テープ31で接着固定させることで、カウンタートップ10の左右のズレを確実に防止することができると共に、実施例1と同様の効果を得ることができる。
【実施例2】
【0024】
図11乃至図19は、この発明の実施例2に係る洗面台用のカウンタートップ10を示しており、図11は同カウンタートップの平面図、図12は同カウンタートップの正面図、図13は同カウンタートップの右側面図、図14は図11A−A線断面図、図15は図11B−B線断面図、図16は図11C−C線断面図、図17は図11D−D線拡大断面図、図18は同カウンタートップのキャビネット本体への組立て状態を示す説明図、図19は同カウンタートップとキャビネット本体との係合状態を示す要部拡大断面図である。
【0025】
この実施例2に係る洗面台用のカウンタートップ10は、洗面ボウル部11が左右のカウンター部12,12と一体に人造大理石で射出成型されており、その裏面側には、キャビネット本体K(図18及び図19参照)の間口寸法に対応させてキャビネット本体Kの両側板30,30に突設された係合突起体32,32と係合する複数条の凹溝Mが並行に突設されている。
【0026】
即ち、この実施例2では、上記凹溝Mは、キャビネット本体Kの間口寸法が700mmに対応する部位R1,R1と、間口寸法734mmの対応部位M2,M2と、間口寸法が850mmの対応部位M3,M3と、間口寸法が884mmの対応部位M4,M4と、間口寸法が950mmの対応部位M5,M5と、間口寸法が984mmの対応部位M6,M6と、間口寸法が1150mmの対応部位M7,M7と、間口寸法が1192mmの対応部位M8,M8と、間口寸法が1234mmの対応部位M9,M9と、間口寸法が1600mmの対応部位M10,M10及び間口寸法が1634mmの対応部位M11,M11に夫々凹設されている。
【0027】
このように形成されてなるカウンタートップ10をキャビネット本体Kの両側板30に突設された係合突起体32,32と係合させる場合には、先ず、カウンタートップ10の間口寸法をキャビネット本体Kの間口寸法に対応させて切断する。例えば、キャビネット本体Kの間口寸法が750mmの場合には凹溝M2,M2のやや外方側を切断し、間口寸法が900mmの場合には凹溝M4,M4の外方側を切断し、間口寸法が1000mmの場合には凹溝M6,M6の外方側を切断し、また、間口寸法が1200mmの場合にはやや幅広に穿設された凹溝M8,M8の略中央部を切断する。この実施例2では、上記凹溝M2,M4,M6,M8の他に、間口寸法の微調整が可能なように、凹溝M1,M3,M5,M7,M9乃至M11を穿設している。
【0028】
次に、キャビネット本体Kの両側板30の上面部に両面テープ31を接着すると共に、該上面部に形成された係止突起体32,32にカウンタートップ10の凹溝Mを嵌合係止し、両面テープ31で固定する。このように、カウンタートップ10の裏面側両端部に凹設された凹溝Mとキャビネット本体30の両側板30,30の上部に突設された係止突起体32,32とを嵌合固定することで、カウンタートップ10の左右に対するズレを確実に防止することができる。勿論、実施例1と同様に、各間口寸法毎に金型を変更する必要がないので、製品コストを大幅に低減することができ、さらには、歩留まりが大幅に改善される、という効果も得られる。
【0029】
尚、上記実施例2の変形例として、図20に示すように、最外側に位置する凹溝Mの外側の堰部を切断して略逆L字状の段部MAとなるように形成し、この段部MAをキャビネット本体Kの両側板30の上面部に両面テープ31を介して接着固定することもできる。
【実施例3】
【0030】
図21は、この発明の実施例3に係る洗面台用のカウンタートップ10の取り付け構造を示しており、この実施例3に係る洗面台用のカウンタートップ10の取り付け構造で実施例2と異なる点は、係止突起体32,32に代えて、キャビネット本体Kの両側板30,30の上内面にビスやねじ等の止着具34で固定された係止突片33,33を用い、該係止突片33,33の上部に、前記カウンタートップ10の裏面側に凹設された凹溝Mを嵌合係止するように構成した他は、他の構成・作用及び効果は、実施例2と同様であるので、図面には実施例2で用いた符号と同一の符号を付して、その詳細な説明をここでは省略する。
【0031】
尚、上記各実施例では、この発明に係るカウンタートップ10を洗面化粧台に取り付ける場合を例にとり説明したが、この発明にあってはこれに限定されるものではなく、流し台やその他の家具のカウンタートップにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】この発明の実施例1に係る洗面台用のカウンタートップの平面図である。
【図2】同カウンタートップの正面図である。
【図3】同カウンタートップの右側面図である。
【図4】図1A−A線断面図である。
【図5】図1B−B線断面図である。
【図6】図1C−C線断面図である。
【図7】同カウンタートップのキャビネット本体への組立状態を示す説明図である。
【図8】同カウンタートップとキャビネット本体との係合状態を示す要部拡大断面図である。
【図9】実施例1の変形例に係る洗面台用のカウンタートップの平面図である。
【図10】実施例1の他の変形例に係る洗面台用のカウンタートップの要部断面説明図である。
【図11】この発明の実施例2に係る洗面台用のカウンタートップの平面図である。
【図12】同カウンタートップの正面図である。
【図13】同カウンタートップの右側面図である。
【図14】図11A−A線断面図である。
【図15】図11B−B線断面図である。
【図16】図11C−C線断面図である。
【図17】図11D−D線拡大断面図である。
【図18】同カウンタートップのキャビネット本体への組立て状態を示す説明図である。
【図19】同カウンタートップとキャビネット本体との係合状態を示す要部拡大断面図である。
【図20】実施例2の変形例を示す要部断面図である。
【図21】この発明の実施例3に係る洗面台用のカウンタートップの取り付け構造を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
【0033】
K キャビネット本体
M,M1乃至M11 凹溝
MA 段部
R,R1,R2,R3,R4,R5 リブ
10 カウンタートップ
11 洗面ボウル部
12 左右のカウンター部
30,30 両側板
30A 段部
31 両面テープ
32 係止突起体
33 係止突片
【出願人】 【識別番号】000002222
【氏名又は名称】サンウエーブ工業株式会社
【住所又は居所】東京都千代田区猿楽町二丁目6番10号
【出願日】 平成15年10月23日(2003.10.23)
【代理人】 【識別番号】100092602
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 哲夫

【公開番号】 特開2005−124807(P2005−124807A)
【公開日】 平成17年5月19日(2005.5.19)
【出願番号】 特願2003−363417(P2003−363417)