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【発明の名称】 洗面化粧台
【発明者】 【氏名】藤原 亨
【住所又は居所】東京都荒川区西日暮里6丁目22番22号 クリナップ株式会社内

【氏名】吉冨 賢治
【住所又は居所】東京都荒川区西日暮里6丁目22番22号 クリナップ株式会社内

【氏名】中里 敦
【住所又は居所】東京都荒川区西日暮里6丁目22番22号 クリナップ株式会社内

【要約】 【課題】サイドキャビネット形式の洗面化粧台において、たとえば洗面ボールを使用している状態から手を使うことなく体を回転させるだけでミラーに正対することのできる洗面化粧台。

【解決手段】洗面ボール(1)が設けられたカウンター部(2)と、カウンター部の一方の側に配置されたサイドキャビネット(3)とを備えている。サイドキャビネットの前面はカウンター部の他方の側に向かって斜めに形成され、サイドキャビネットの前面(6a)にはミラー(7)が設けられている。ミラーは、サイドキャビネットの上下方向のほぼ全体に亘って延びている。また、サイドキャビネットの前面はカウンター部の幅方向に対して約45度の角度をなすように設定され、カウンター部の幅方向に沿ったサイドキャビネットの幅寸法は約150mmに設定されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗面ボールが設けられたカウンター部と、
前記カウンター部の一方の側に配置されたサイドキャビネットとを備え、
前記サイドキャビネットの前面は前記カウンター部の他方の側に向かって斜めに形成され、前記サイドキャビネットの前面にはミラーが設けられていることを特徴とする洗面化粧台。
【請求項2】
前記ミラーは、前記サイドキャビネットの上下方向のほぼ全体に亘って延びていることを特徴とする請求項1に記載の洗面化粧台。
【請求項3】
前記サイドキャビネットの前面は前記カウンター部の幅方向に対して約45度の角度をなすように設定され、前記カウンター部の幅方向に沿った前記サイドキャビネットの幅寸法は約150mmに設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の洗面化粧台。
【請求項4】
前記サイドキャビネットの前面は、前記カウンター部の他方の側に向かって開口する片開きの扉を構成していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の洗面化粧台。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、洗面化粧台に関し、特にサイドキャビネット形式の洗面化粧台に関するものである。
【背景技術】
【0002】
正面に窓がある空間に洗面化粧台を設置する場合、カウンター部の後方にキャビネットが設けられた通常タイプの洗面化粧台では、正面の窓がキャビネットにより覆われ、窓からの採光が妨げられてしまう。そこで、従来、カウンター部の一方の側にサイドキャビネット(収納棚)を配置するサイドキャビネット形式の洗面化粧台が提案されている(たとえば特許文献1を参照)。
【0003】
【特許文献1】実開昭54−31537号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の公報に開示された従来の洗面化粧台では、サイドキャビネットの片開き扉の内側面にミラーを取り付けているので、たとえば手を使って片開き扉を開かなければミラーに正対することができないという不都合があった。
【0005】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、サイドキャビネット形式の洗面化粧台において、たとえば洗面ボールを使用している状態から手を使うことなく体を回転させるだけでミラーに正対することのできる洗面化粧台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明では、洗面ボールが設けられたカウンター部と、
前記カウンター部の一方の側に配置されたサイドキャビネットとを備え、
前記サイドキャビネットの前面は前記カウンター部の他方の側に向かって斜めに形成され、前記サイドキャビネットの前面にはミラーが設けられていることを特徴とする洗面化粧台を提供する。
【0007】
本発明の好ましい態様によれば、前記ミラーは、前記サイドキャビネットの上下方向のほぼ全体に亘って延びている。また、前記サイドキャビネットの前面は前記カウンター部の幅方向に対して約45度の角度をなすように設定され、前記カウンター部の幅方向に沿った前記サイドキャビネットの幅寸法は約150mmに設定されていることが好ましい。また、前記サイドキャビネットの前面は、前記カウンター部の他方の側に向かって開口する片開きの扉を構成していることが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明では、洗面ボールが設けられたカウンター部の一方の側にサイドキャビネットが配置され、サイドキャビネットの前面がカウンター部の他方の側に向かって斜めに形成され、サイドキャビネットの前面にはミラーが設けられている。したがって、サイドキャビネット形式の洗面化粧台において、たとえば洗面ボールを使用している状態から手を使うことなく、サイドキャビネットの前面に向かって体を回転させるだけでミラーに正対することができる。
【0009】
また、本発明では、ミラーがサイドキャビネットの上下方向のほぼ全体に亘って延びる構成を採用することにより、上下方向に体のほぼ全体を映すための姿見ミラーを実現することができる。
【0010】
また、本発明では、サイドキャビネットの前面がカウンター部の幅方向に対して約45度の角度をなすように設定され、カウンター部の幅方向に沿ったサイドキャビネットの幅寸法が約150mmに設定されている構成を採用することにより、横方向に体のほぼ全体を映すのに必要なミラーの幅寸法(約210mm)を実現することができるとともに、例えば750mm程度の比較的狭い間口を有する空間にも設置可能になる。
【0011】
また、本発明では、サイドキャビネットの前面がカウンター部の他方の側に向かって開口する片開きの扉を構成する構造を採用することにより、洗面ボールの正面側からサイドキャビネット内部の収納スペースへのアクセスが容易になり、ひいては収納スペースに対する物の出し入れが容易になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる洗面化粧台の基本的な構成を模式的に示す斜視図である。また、図2は、本実施形態の洗面化粧台の具体的な構成を概略的に示す図であって、(a)は上面図を、(b)は正面図をそれぞれ示している。また、図3は、洗面ボールが設けられたカウンター部の構成を概略的に示す斜視図である。
【0013】
また、図4は、洗面ボールの内部に配設されたトレーの構成を概略的に示す図である。また、図5は、上部キャビネットの具体的な構成を概略的に示す図であって、(b)は正面図を、(a)は(b)の線A−Aに沿った断面図をそれぞれ示している。また、図6は、図5(b)の線B−Bに沿った上部キャビネットの断面図である。また、図7は、洗面ボールを使用している状態から手を使うことなくサイドキャビネットの前面に向かって体を回転させるだけでミラーに正対する様子を概略的に示す図である。
【0014】
図1および図2を参照すると、本実施形態の洗面化粧台は、洗面ボール1が設けられたカウンター部2と、カウンター部2の右側(洗面化粧台に正対して右側)に配置されたサイドキャビネット3とを備えている。サイドキャビネット3は、カウンター部2の上方に設けられた上部キャビネット4と、カウンター部2の下方に設けられた下部キャビネット5と、上部キャビネット4および下部キャビネット5の前側において三角形状の断面を有し且つその上下方向のほぼ全体に亘って延びるトールキャビネット6(図1では不図示)とにより構成されている。
【0015】
本実施形態の洗面化粧台では、カウンター部2がサイドキャビネット3を貫通して(すなわち上部キャビネット4と下部キャビネット5との間に潜り込んで)洗面化粧台の幅方向のほぼ全体に亘って延び、カウンター部2の下方にはオープンスペースが形成されている。また、図2(b)において明瞭に示されているように、洗面ボール1の一部は下部キャビネット5の上方まで達し、下部キャビネット5はカウンター部2への給水配管(不図示)およびカウンター部2からの排水配管(不図示)を収容している。
【0016】
図2および図3を参照すると、カウンター部2には、洗面ボール1の後方のバックガード2aと、洗面ボール1に水(または温水)を供給するための供給口を備えた水栓本体2bと、水栓本体2bからの水(または温水)の供給を制御するための水栓ハンドル2cとが設けられている。ただし、図3では、図面の明瞭化のために、水栓本体2bのための貫通孔2dおよび水栓ハンドル2cのための貫通孔2eだけを示し、水栓本体2bおよび水栓ハンドル2cの図示を省略している。
【0017】
また、図2(a)に示すように、トールキャビネット6の前面6a(すなわちサイドキャビネット3の前面)には片開きの扉6bが取り付けられ、扉6bの前面にはトールキャビネット6の上下方向のほぼ全体に亘って延びるトールミラー7が取り付けられている。なお、扉6bの前面(すなわちサイドキャビネット3の前面)はカウンター部2の左側(洗面化粧台に正対して左側)に向かって斜めに形成され、扉6bは右側に設けられた回転軸を中心としてカウンター部2の左側に向かって開口するように構成されている。ここで、トールキャビネット6の前面6aはカウンター部2の幅方向に対して約45度の角度をなすように設定され、カウンター部2の幅方向に沿ったトールキャビネット6の幅寸法(すなわちサイドキャビネット3の幅寸法)は約150mmに設定されている。
【0018】
さらに、図3に示すように、洗面ボール1の右側壁部には、水平方向に間隔を隔てて並んだ複数のオーバーフロー開口部2fが形成されている。また、洗面ボール1の右側の最深部には、図4に示すトレー8を設置するための一対のトレー台2gが設けられている。また、カウンター部2の前方の段差領域2hには幕板が取り付けられるか、あるいは幕板を取り付けない場合にはカウンター部2はこの段差無しで成形される。図3では、図面の明瞭化のために、一対のトレー台2gのうち、奥側のトレー台だけを示し、手前側のトレー台の図示を省略している。ちなみに、トレー8上には、洗面ボール1で使用するための石鹸やハンドソープなどが置かれる。
【0019】
図5および図6を参照すると、上部キャビネット4の右側には蛍光灯設置スペース4aが設けられ、蛍光灯設置スペース4aの前方は蛍光灯カバー4bによって覆われ、蛍光灯カバー4bの下方には蛍光灯スイッチ4cなどが設けられている。また、上部キャビネット4の中段にはタオル掛け4dが水平方向に延びており、上部キャビネット4の中段から下端にかけて未使用のタオルを保管するためのタオルストックバー4eが鉛直方向に延びている。
【0020】
さらに、上部キャビネット4の下端には水平方向に延びる回転トレー4fが設けられ、回転トレー4fの左側前方には回転軸4gが設けられている。こうして、回転トレー4fは、左側の回転軸4gを中心として回転しながら右側部分から先に前方へ突出するように構成されている。また、回転トレー4fの前面の下端近傍には、回転トレー4fの内部から外部へ水を導出するための水切り開口部4hが水平方向に細長く延びるように形成されている。回転トレー4fの内部には、コップや歯ブラシなどが置かれる。
【0021】
以上のように、本実施形態では、洗面ボール1が設けられたカウンター部2の右側にサイドキャビネット3が配置され、サイドキャビネット3の前面(すなわちトールキャビネット6の前面6a)がカウンター部2の左側に向かって斜めに形成され、サイドキャビネット3の前面にはトールミラー7が設けられている。その結果、図7に示すように、サイドキャビネット形式の洗面化粧台において、たとえば洗面ボール1を使用している状態から手を使うことなく、サイドキャビネット3の前面に向かって体9を回転させるだけでトールミラー7に正対することができる。
【0022】
また、本実施形態では、トールミラー7がサイドキャビネット3の上下方向のほぼ全体に亘って延びているので、上下方向に体のほぼ全体を映すための姿見ミラーとしてトールミラー7を用いることができる。
【0023】
また、本実施形態では、サイドキャビネット3の前面がカウンター部2の幅方向に対して約45度の角度をなすように設定され、カウンター部2の幅方向に沿ったサイドキャビネット3の幅寸法が約150mmに設定されている。その結果、サイドキャビネット3の幅寸法を非常に小さく抑えつつ、横方向に体のほぼ全体を映すのに必要な幅寸法(約210mm)をトールミラー7に付与することができる。また、サイドキャビネット3の幅寸法が非常に小さく抑えられているので、例えば750mm程度の比較的狭い間口を有する空間にも設置可能な洗面化粧台を実現することができる。
【0024】
また、本実施形態では、トールキャビネット6の前面6a(すなわちサイドキャビネット3の前面)がカウンター部2の左側に向かって開口する片開きの扉6bを構成している。その結果、洗面ボール1の正面側からトールキャビネット6の内部(ひいてはサイドキャビネット3の内部)の収納スペースへのアクセスが容易になり、ひいては収納スペースに対する物(たとえば細長い清掃用具など)の出し入れが容易になる。
【0025】
上述したように、本実施形態のようなサイドキャビネット形式の洗面化粧台では、収納キャビネットがカウンター部の後方ではなく側方に設けられているので、例えば正面に窓が形成されている空間にも設置することが可能である。また、サイドキャビネット形式の洗面化粧台では、洗面ボールのサイズ(容積、開口寸法など)を小さくすることなく、洗面化粧台の奥行き寸法を例えば150mm程度小さく抑えることができる。
【0026】
なお、上述の実施形態では、トールミラー7がサイドキャビネット3の上下方向のほぼ全体に亘って延びている。しかしながら、これに限定されることなく、ミラー7の具体的な構成、特に上下方向の寸法などについては様々な変形例が可能である。
【0027】
また、上述の実施形態では、サイドキャビネット3の前面がカウンター部2の幅方向に対して約45度の角度をなすように設定され、カウンター部2の幅方向に沿ったサイドキャビネット3の幅寸法が約150mmに設定されている。しかしながら、これに限定されることなく、サイドキャビネット3の前面の角度およびサイドキャビネット3の幅寸法については様々な変形例が可能である。
【0028】
また、上述の実施形態では、サイドキャビネット3の前面がカウンター部2の左側に向かって開口する片開きの扉を構成している。しかしながら、これに限定されることなく、サイドキャビネット3の前面の具体的な構成については様々な変形例が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施形態にかかる洗面化粧台の基本的な構成を模式的に示す斜視図である。
【図2】本実施形態の洗面化粧台の具体的な構成を概略的に示す図であって、(a)は上面図を、(b)は正面図をそれぞれ示している。
【図3】洗面ボールが設けられたカウンター部の構成を概略的に示す斜視図である。
【図4】洗面ボールの内部に配設されたトレーの構成を概略的に示す図である。
【図5】上部キャビネットの具体的な構成を概略的に示す図であって、(b)は正面図を、(a)は(b)の線A−Aに沿った断面図をそれぞれ示している。
【図6】図5(b)の線B−Bに沿った上部キャビネットの断面図である。
【図7】洗面ボールを使用している状態から手を使うことなくサイドキャビネットの前面に向かって体を回転させるだけでミラーに正対する様子を概略的に示す図である。
【符号の説明】
【0030】
1 洗面ボール
2 カウンター部
2a バックガード
2b 水栓本体
2c 水栓ハンドル
3 サイドキャビネット
4 上部キャビネット
4a 蛍光灯設置スペース
4b 蛍光灯カバー
4c 蛍光灯スイッチ
4d タオル掛け
4e タオルストックバー
4f 回転トレー
5 下部キャビネット
6 トールキャビネット
7 トールミラー
8 トレー
9 体
【出願人】 【識別番号】000104973
【氏名又は名称】クリナップ株式会社
【住所又は居所】東京都荒川区西日暮里6丁目22番22号
【出願日】 平成15年9月11日(2003.9.11)
【代理人】 【識別番号】100095256
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 孝雄

【公開番号】 特開2005−81026(P2005−81026A)
【公開日】 平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願番号】 特願2003−319158(P2003−319158)