| 【発明の名称】 |
浴室用カウンター |
| 【発明者】 |
【氏名】下 英郎 【住所又は居所】兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会社ノーリツ内
|
| 【要約】 |
【課題】蛇口の下方に設ける浴室用カウンターにおいて、蛇口から流れ出る水や垂れる水が上面を濡らしたり、上面に当たって飛散し周囲を濡らすことを防止する。
【解決手段】蛇口1の吐水口1aと対向する位置に、蛇口1から流れ出る水や垂れる水を通過させる水通し部6を、蛇口1の回動方向に合わせて略円弧形に開口する。この場合本発明は、上面5を後側に向かって下り勾配に形成し、水通し部6を前側に凸湾曲状に形成し、この水通し部6の手前側の上面5の位置に、水を水通し部6に沿わせて後側に導く水誘導部7を形成するのが良い。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 蛇口の下方に設けられる浴室用カウンターであって、上記の蛇口の吐水口と対向する位置に、蛇口から流れ出る水や垂れる水を通過させる水通し部が、蛇口の回動方向に合わせて略円弧形に開口されていることを特徴とする浴室用カウンター。 【請求項2】 請求項1記載の浴室用カウンターであって、上面が後側に向かって下り勾配に形成され、水通し部が前側に凸湾曲状に形成され、この水通し部の手前側の上面の位置に、水を水通し部に沿わせて後側に導く水誘導部が形成されていることを特徴とする浴室用カウンター。 【請求項3】 請求項2記載の浴室用カウンターであって、水誘導部が溝状部に形成されていることを特徴とする浴室用カウンター。 【請求項4】 請求項2又は3記載の浴室用カウンターであって、上面の後側に、上面から流れ込む水を側方に導いて側端から排水させる排水溝が左右方向に延びて形成され、この排水溝に水を誘導するため水誘導部が左右の端部を排水溝に至らせて形成されていることを特徴とする浴室用カウンター。 【請求項5】 請求項1記載の浴室用カウンターであって、水通し部が、浴槽側の上面の側部に、側方に凹湾曲状に、且つ側部端面から切欠状に形成されていることを特徴とする浴室用カウンター。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は浴室用カウンターに関し、更に詳しくは蛇口の下方に設け、入浴時に洗面器等を載置して使用する浴室用カウンターに関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来この種のカウンターとしては、浴室側壁へ向かって下方へ傾斜させ、浴室側壁近傍に排水孔や排水用の隙間を形成したり、側壁にそって排水溝を形成しているものがある(特許文献1、2参照)。 又この種の従来品としては、例えばカウンターに開口部を形成し、この開口部に着脱自在に装着するカバー板の上面に、排水孔を形成しているものがある(特許文献3参照)。又従来、例えばカウンターに湯桶を載置するための台を形成し、この台の略中央部に、湯桶の底部よりは小さい状態で水栓金具から吐出する水を通過させることができる穴部を形成しているものも知られている(特許文献4、図6参照)。 【0003】 而して特許文献1、2記載の従来品の目的は、水が手前側(入浴者側)に流れたり、シャンプー容器等が手前側に落下することを防止することにある。そのためこの従来品は、上面を後側に向かって下り勾配に形成しているだけであったから、これによると蛇口から流れ落ちる水が上面に当たり、その際この水が上面で跳ねて周囲を濡らしたり、上面自体を濡らす、という問題点があった。 【0004】 又特許文献3記載の従来品は、カバー板の排水孔でカバー板の水切れを良くすることはできるが、この場合も、蛇口から流れ出る水や垂れる水に対しては何等対策が施されていなかった。そのためこれによると、蛇口から流れ出る水や垂れる水が上面で跳ねて飛び散り、周囲を濡らしたり、上面自体を濡らすことを防止できなかった。 【0005】 又特許文献4記載の従来品は、浴用椅子を使用しない場合でも、床面に湯桶を直接置いて蛇口から水を台越しに入れることを可能にするものである。そのためこの従来品は、台の略中央部に穴部を形成しているものであるから、これによると蛇口を回して吐水口の位置を変えると、蛇口から流れ出る水や垂れる水で上面が濡れるのを避けられなかった。換言すると、この従来品は、蛇口と関連付けられた穴部を有するものの、蛇口から流れ出る水や垂れる水が上面を濡らすことを防止するものではないため、蛇口を回動中、回動後、蛇口から流れ出る水や垂れる水が上面を濡らしたり、上面で水が跳ねて周囲を濡らすことを防止できない、という問題点があった。 【特許文献1】特開平8−84680号公報 【特許文献2】特開平11−332776号公報 【特許文献3】特開2001−46264号公報 【特許文献4】特開平5−285057号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 本発明は、このような従来の問題点に鑑み、提案されたものである。 従って本発明の解決しようとする技術的課題は、蛇口の下方に設ける浴室用カウンターにおいて、蛇口から流れ出る水や垂れる水が上面を濡らしたり、上面に当たって飛散し周囲を濡らすことを防止できるよう形成した浴室用カウンターを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明は、上記の課題を解決するため、次のような技術的手段を採る。 即ち本発明は、図1等に示されるように、蛇口1の下方に設けられる浴室用カウンターであって、上記の蛇口1の吐水口1aと対向する位置に、蛇口1から流れ出る水や垂れる水を通過させる水通し部6が、蛇口1の回動方向に合わせて略円弧形に開口されていることを特徴とする(請求項1)。 【0008】 ここで、蛇口1の回動方向とは、蛇口1が枢着箇所4を中心に軸管を半径にして吐水口1aが円形に回り動く方向を意味する。又ここで、略円弧形とは、完全な円弧形には限られず、内縁と外縁の曲率が多少異なる場合も含まれる、ということを意味する。 【0009】 この場合本発明は、上面5が後側に向かって下り勾配に形成され、水通し部6が前側に凸湾曲状に形成され、この水通し部6の手前側の上面5の位置に、水を水通し部6に沿わせて後側に導く水誘導部7が形成されているのが好ましい(請求項2)。 【0010】 なぜならこれによると、水誘導部7によって手前側の上面5から流れる水を、水通し部6に落下させることなく、後側に導いて排水できるからである。 【0011】 又この場合本発明は、図4に示されるように、水誘導部7が溝状部7aに形成されているのが好ましい(請求項3)。 【0012】 なぜならこれによると、上面5に段差ができないため、上面5に載置するシャンプー容器等を安定した姿勢で載置できるからである。この本発明の場合は、水を滞留させず、且つ水の流れが途中で途切れることのない程度の流速で徐々に流れるよう、溝の底を、後側になるに従って次第に深くなるよう形成しても良い。なお水誘導部7の他の構成としては、例えば水通し部6の手前側の上面5を盛り上げ、水通し部6に沿わせて畦状に形成する場合がある。 【0013】 又本発明は、上面5の後側に、上面5から流れ込む水を側方に導いて側端9から排水させる排水溝8が左右方向に延びて形成され、この排水溝8に水を誘導するため水誘導部7が左右の端部7a1を排水溝8に至らせて形成されているのでも良い(請求項4)。 【0014】 なぜならこれによると、水誘導部7で後側に導いた水を排水溝8に流し込んで、排水溝8を介して側端9から排水することができるからである。ここで、側端9から排水させるとは、排水溝8の一方の端部でも、両方の端部でも良い、ということを意味する。両端から排水させる場合は、例えば排水溝8の左右方向の中央部が高く形成され、この中央部から側端9になるにつれて下り勾配に形成される。 【0015】 又本発明は、図5、図6に示されるように、水通し部6が、浴槽10側の上面5の側部5bに、側方に凹湾曲状に、且つ側部端面11から切欠状に形成されているのが好ましい(請求項5)。 【0016】 なぜならこれによると、浴槽10のフランジ部10aの角部に蛇口1が設けられている場合でも、浴槽10に隣り合わせて本発明品の設置が可能になるからである。又この場合は、水通し部6が、側部端面11から切欠状に形成されているため、蛇口1を浴槽10側、洗い場2側の何れに回したときでも、蛇口1から流れ出る水や垂れる水が側部端面11の縁を濡らすことがないからである。 【発明の効果】 【0017】 本発明は、上記の通り、蛇口の吐水口と対向する位置に、蛇口から流れ出る水や垂れる水を通過させる水通し部を、蛇口の回動方向に合わせて略円弧形に開口形成しているものである。 従って本発明のカウンターを使用すれば、蛇口から流れ出る水や垂れる水が上面を濡らすことや、上面に当たって飛散し周囲を濡らすことを防止できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0018】 以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。 図1等において、1は、湯水混合水栓等の蛇口である。この蛇口1は、洗い場2の側の例えば側壁3に、蛇口1の枢着箇所4を中心に軸管が回動可能に設けられている。この実施形態の本発明品は、蛇口1の下方の側壁3に取り付けられ、上面5が後側に向かって下り勾配(傾斜角度は3°)に形成されている。 【0019】 6は、蛇口1から流れ出る水や垂れる水を通過させる水通し部である。この水通し部6は、蛇口1の吐水口1aと対向する位置に、蛇口1の回動方向に合わせて円弧形に開口されている。又この水通し部6は、この実施形態では前側に凸湾曲状に形成されている。 【0020】 7は、水通し部6に沿わせて水を後側に導く水誘導部である。この水誘導部7は、水通し部6の手前側の上面5の位置に、凹溝状に形成されている溝状部7aと、水誘導部7から水が溢れて水通し部6に流れ込まないよう、上面5が僅かに盛り上げられると共に、水通し部6の形成範囲にわたって畦状に形成されている水止め部7bとで形成されている。又8は、上面5から流れ込む水を側方に導いて側端9から排水させる排水溝である。この排水溝8は、上面5の後側に、左右方向に延びて形成されている。又この排水溝8に水を誘導するため、水誘導部7としての溝状部7aは、左右の端部7a1を排水溝8に至らせて形成されている。 【0021】 次に本発明の作用を説明する。 蛇口1の吐水口1aから流れ出る水や垂れる水は、図1、図3に示されるように、水通し部6を通過して洗い場2に落下し、排水される。又この実施形態の本発明品は、水通し部6が蛇口1の回動方向に合わせて円弧形に形成されているから、蛇口1を回して吐水口1aを壁面に近づけたとき、回動中、回動後とも、吐水口1aから流れ出る水や垂れる水は、水通し部6を介して洗い場2に落下し、排水される。又上面5の水は、溝状部7aに流れ込み、この溝状部7aに導かれて後側に流れ、排水溝8に流れ込む。そしてこの実施形態の場合は、排水溝8を左右に流れ、各側端9から洗い場2に落下し、排水される。又水通し部6の後側の上面位置5aの水は、そのまま後側に流れて排水溝8に流れ込み、排水溝8を左右に流れて各側端9から排水される。洗面器12は、吐水口1aの下方の上面5の位置に配置される。 【0022】 以上の処において、本発明は、図4に示されるように、水誘導部7が溝状部7aだけで形成されているのでも良い。この場合は、上面5が面一状に形成されるため、シャンプー容器等の載置姿勢を安定化できる。 【0023】 又本発明は、図5、図6に示されるように、水通し部6が、浴槽10側の上面5の側部5bに、側方に凹湾曲状に、且つ側部端面11から切欠状に形成されているのでも良い。この実施形態の本発明の場合、蛇口1は、浴槽10のフランジ部10aの角部に、浴槽10と洗い場2の両側に水を供給可能に、略180度の範囲にわたって回動可能に設けられている。この本発明品の場合は、洗面器12を上面5の側部5bに配置して使用する。蛇口1から流れ出る水や垂れる水は、水通し部6を通過して洗い場2に落下する。この本発明品では、側部端面11が切り欠かれているから、蛇口1を浴槽10側、洗い場2側の何れに回動させたときも、カウンターの縁を濡らすことがない。 【図面の簡単な説明】 【0024】 【図1】本発明のカウンターの好適な一実施形態を示す斜視図である。 【図2】本発明のカウンターの平面図である。 【図3】図2のIII−III線における断面図である。 【図4】本発明のカウンターの他の実施形態を示す断面図である。 【図5】本発明のカウンターの他の実施形態を示す要部平面図である。 【図6】図5の本発明のカウンターの要部正面図ある。 【符号の説明】 【0025】 1 蛇口 1a 吐水口 5 上面 6 水通し部
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000004709 【氏名又は名称】株式会社ノーリツ 【住所又は居所】兵庫県神戸市中央区江戸町93番地
|
| 【出願日】 |
平成15年8月28日(2003.8.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084571 【弁理士】 【氏名又は名称】平野 玄陽
|
| 【公開番号】 |
特開2005−66227(P2005−66227A) |
| 【公開日】 |
平成17年3月17日(2005.3.17) |
| 【出願番号】 |
特願2003−303802(P2003−303802) |
|