| 【発明の名称】 |
仮設トイレ |
| 【発明者】 |
【氏名】杉坂 純一
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| 【要約】 |
【課題】汚物タンクが汚物で一杯になったとき、新しい汚物タンクと交換できることで、汚物タンクから汚物を汲み取らなくても継続してトイレの使用をすることができ、どのような場所であっても設置することが可能な仮設トイレを提供することを目的とする。
【解決手段】便器と、前記便器と用便部とを囲う遮蔽壁と、便器および遮蔽壁を下方から受けるとともに汚物タンクを有している架台とを備えた仮設トイレにおいて、前記架台が、架台本体と、この架台本体と着脱自在な着脱式汚物タンクとを備えていることを特徴とする構成とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 便器と、前記便器と用便部とを囲う遮蔽壁と、便器および遮蔽壁を下方から受けるとともに汚物タンクを有している架台とを備えた仮設トイレにおいて、 前記架台が、架台本体と、この架台本体と着脱自在な着脱式汚物タンクとを備えていることを特徴とする仮設トイレ。 【請求項2】 汚物タンクを架台本体から離接する方向にスライド移動させるローラー機構が設けられている請求項1に記載の仮設トイレ。 【請求項3】 便器を下方から受ける架台が、組み立て式の複数の架台構成部材により構成される架台本体と、前記架台本体から着脱自在な汚物タンクとを備えていることを特徴とする仮設トイレ。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、工事現場や公園、イベントの開催場所等に仮設置される仮設トイレに関し、詳しくは、設置場所への輸送や設置、設置場所からの撤収、汚物の処理などを容易に行うことができるとともに、高密度に運搬および保管のできる仮設トイレに関する。 【背景技術】 【0002】 従来、仮設トイレは、便器と、この便器および用便部を囲うように設けられている遮蔽壁と、遮蔽壁の上部に設けられている屋根部材と、便器および遮蔽壁を下方から受ける架台とが、一体に連結固定されている構成をしている。 また、仮設トイレは、汚物槽となる汚物タンクが、架台に一体となって設けられた構成をしている。(たとえば、特許文献1参照) 【0003】 【特許文献1】特開平7−227368号公報 【0004】 上記仮設トイレは、排便などによる汚物が下水に流されるのではなく、汚物タンクに溜まるようになっているため、収納できる汚物量にはある一定の限度があり、汚物タンク内の汚物が一定量に達したときには、バキュームカーなどを使用して、汚物タンクから汚物の汲み取りを行う必要がある。 【0005】 しかし、汚物の汲み取りを行う作業を頻繁に行うと、手間がかかるだけでなく、コスト高となってしまうため、仮設トイレの管理コストが高くつくこととなってしまう。 したがって、汚物タンクは、汲み取りを行うまでの期間を伸ばすため、ある程度容量を大きくする必要があるが、汚物タンクの容量を大きくすると、架台と汚物タンクが一体となっているため、架台自体の大きさを大きくしなければならなくなってしまう。 【0006】 このように架台の大きさを大きくすると、架台自体が汚物タンクと一体となっているため、架台自体を分解することができないことから、架台重量も重いままであり、設置されている仮設トイレを撤収する際に大きな労力が必要となり、クレーンなどの重機を使用したり、大人2〜3人で力を合わせたりして運搬などを行わなければならず、設備や人手などでコスト高の原因ともなっていた。 【0007】 また、高層ビルの建設現場などに仮設トイレを設置する場合、高層階部分では、汚物の汲み取りを行うことができないため、小便専用の仮設トイレしか設置することができないという問題があった。 すなわち、従来の仮設トイレは、設置できる場所が限定され、汚物タンクが一杯になった後は汲み取りを行うまで使用することができなくなるなどの問題を有している。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 そこで、本発明は、上記事情に鑑みて、仮設トイレにおいて、汚物タンクが汚物で一杯になったとき、新しい汚物タンクと交換できることで、汚物タンクから汚物を汲み取らなくても継続してトイレの使用をすることができ、どのような場所であっても設置することが可能な仮設トイレを提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0009】 上記目的を達成するために、本発明の請求項1にかかる仮設トイレ(以下、「請求項1の仮設トイレ」と記す。)は、便器と、前記便器と用便部とを囲う遮蔽壁と、便器および遮蔽壁を下方から受けるとともに汚物タンクを有している架台とを備えた仮設トイレにおいて、前記架台が、架台本体と、この架台本体と着脱自在な着脱式汚物タンクとを備えていることを特徴とする構成をしている。 【0010】 また、本発明の請求項2にかかる仮設トイレ(以下、「請求項2の仮設トイレ」と記す。)は、請求項1の仮設トイレの構成に加えて、汚物タンクを架台本体から離接する方向にスライド移動させるローラー機構が設けられている構成をしている。 【0011】 また、本発明の請求項3にかかる仮設トイレ(以下、「請求項3の仮設トイレ」と記す。)は、便器を下方から受ける架台が、組み立て式の複数の架台構成部材により構成される架台本体と、前記架台本体から着脱自在な汚物タンクとを備えていることを特徴とする構成とした。 【0012】 上記構成において、本発明にかかる仮設トイレに用いられる便器は、洋式便器であっても和式便器であってもよく、特に限定されない。 ただし、和式トイレの場合、用便する際の足場を確保する必要があるため、和式便器の量側部分に上段床を設定する必要がある。 【0013】 また、遮蔽壁は、便器および用便部を囲うようになっていれば、屋根が設けられていても、屋根が設けられていなくても良く、また、遮蔽壁の材質も樹脂や木、金属など特に限定されないが、たとえば、遮蔽壁がフレーム材とテント生地とにより構成されるようにすると、容易に仮設テントを組み立てることができるため好ましい。 また、請求項3の仮設トイレのように、遮蔽壁が設けられていない構成をしていても、既存のテント内に便器付きの架台を設置したり、木の枝などを利用して便器付きの架台を覆うように布などを垂らすようにしたりすることで仮設トイレを設置することは可能である。 【0014】 また、架台は、汚物タンクを有しているとともに、仮設トイレの基礎部分として十分な強度を有していれば、材質や組み立て方などとくに限定されないが、たとえば、請求項3の仮設トイレのように、架台本体が組み立て式の複数の架台構成部材により構成されていると、仮設トイレの設置場所で架台の組み立てを容易に行うことが可能となり、架台構成部材を軽量なものとしたとき、車両などが入り込めない場所であっても、人力で容易に仮設トイレの設置を行うことができるため好ましい。このとき、複数の架台構成部材が、単純な構造をしていると、より仮設トイレの組み立てが容易に行えるため好ましい。 【0015】 さらに、架台は、内部に水槽を備え、この水槽に水を入れることで重しとするような構造をしていると、架台を構成する材質が軽量であっても、安定して架台を設置することができるので好ましい。 このように水槽を設けた場合、水流ポンプなどを併用することで、水槽内の水を便器や汚物タンクの洗浄に利用することが可能となる。 【0016】 また、汚物タンクは、架台本体と着脱自在となっておれば、どのような構成をしていても良く、特に限定されないが、架台の側面側方向に着脱自在となるようにすると、汚物が溜まって重くなった汚物タンクを取り出す操作が容易となるため、好ましい。このとき、請求項2の仮設トイレのように、ローラー機構が設けられていると、より小さな力で汚物タンクの着脱を行うことができるようになるため、さらに好ましい。 【0017】 なお、請求項2のローラー機構としては、転動することで汚物タンクを移動させる働きを有するものをいい、たとえば、ローラーの他に、車輪、キャスターなどが挙げられる。 また、ローラー機構は、汚物タンク自身に直接設けられていても良いし、ローラーが設けられたローラー台を汚物タンクの下方に設置しても良いし、台車の台座部分を汚物タンクの下方に配置させるような構成をしていても良い。 さらにローラー機構としてローラーが架台本体に設けられたような構成をしていても構わない。 【発明の効果】 【0018】 本発明にかかる請求項1の仮設トイレは、汚物タンクが着脱自在となっているため、汚物タンクが一杯になったとき、新しい汚物タンクに取り替えることが可能となり、汲み取りを行わなくても継続してトイレの使用が可能となる。したがって、バキュームカーなどの汲み取り手段が使えない場所であっても仮設トイレの設置ができる。 【0019】 本発明にかかる請求項2の仮設トイレは、請求項1の仮設トイレの効果に加えて、ローラー機構が設けられているため、より少ない力で着脱操作を行うことが可能となり、たとえば、汚物で一杯の汚物タンクを架台本体から取り出すことも、大きな力を必要としなくても行うことが可能となる。 【0020】 本発明にかかる請求項3の仮設トイレは、架台本体が、組み立て式の複数の架台構成部材により構成されているため、たとえば、車のトランクなどにテントなどと共に装備しておくと、高速道路が渋滞のときなど、路側帯に仮設トイレを容易に組み立て設置することができるようになる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0021】 以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。 図1は、本発明にかかる仮設トイレの1実施形態を示した側面視断面図である。 図1に示したように仮設トイレ1は、便器2と、遮蔽壁3と、架台4とを備えている。 【0022】 便器2は、図1および図2に示したように、和式便器であって、架台4の上面前方に配置されている上段床7に挟まれるように設けられており、取っ手20が設けられている。 また、便器2は、図6(b)に示したように、下端落とし口21と、菊割れパッキン22が設けられた筒体23とを備えている。 【0023】 取っ手20は、便器の前方部分に設けられ、用便を行う際の支持棒としての役割を有するとともに、仮設トイレを設置、撤去する際に、直接便器2に触れないでも上段床7から便器を着脱可能とするための持ち手としての役割も有している。 下端落とし口21は、便器2に用便された糞尿の排出口となっており、筒体23が連結されている。 【0024】 菊割れパッキン22は、ゴムなどの柔軟素材により形成され、図9に示したように、後述する汚物タンク5内の汚物が直接眼に触れにくくなるように筒体23内に設けられている。 筒体23は、一端が下端落とし口21に取り付けられていると共に、他端が、後述する汚物タンク5のネジ溝付き筒穴53内に臨んでいる。 【0025】 遮蔽壁3は、便器2および排便部となる架台4の上面および上段床7を囲うように設けられた4枚の壁パネル3a、3b、3c、3dにより構成されている。 壁パネル3a〜3dは、合成樹脂、金属、木などの材質で形成されており、図1に示したように、それぞれの下端部が架台4の上面四辺端部に載置固定されているとともに、上端には、屋根部材8が被せられている。 また、便器2の後部側に配置されている壁パネル3aには、仮設トイレ1の内外へ出入りするための扉30が設けられている。 【0026】 壁パネル3a〜3dは、図3に示したように、それぞれ下端に嵌合溝31が設けられているとともに、締結金具32を備えている。また、図4(b)に示したように、上端にも締結金具32を備えている。 また、壁パネル3a〜3dは、図4(a)に示したように、端部の高さ方向に沿って複数の止め金具33と、この止め金具33を固定する固定金具34とを備えている。 【0027】 嵌合溝31は、後述する架台本体40の突条41と嵌合するようになっている。 また、下端に設けられている締結金具32は、図4(a)に示したように、後述する架台本体40に設けられている受け金具42に係止されるようになっており、上端に設けられている締結金具32は、図4(b)に示したように、後述する屋根部材8の受け金具80に係止されるようになっている。 止め金具33は、一方の壁パネルと他方の壁パネルとが略垂直状態となるように固定するための金具であり、固定金具34とともに使用することで隣接する壁パネル同士がコーナーが形成されるように固定されるようになっている。 【0028】 なお、図5(a)に示したように、壁パネル3aと3dとは、回転軸材35により連結されており、図5(b)に示したように、折り畳み可能となっている。 また、壁パネル3bと3cとは、回転軸材36により連結されており、折り畳み可能となっている。 【0029】 架台4は、図2および図9に示したように、合成樹脂製または金属製の箱型形状をしている架台本体40と、汚物タンク5と、集臭ボックス9とを備えている。 架台本体40は、図1および図3に示したように、上面四辺端部に沿って窪み4aが形成されているとともに、窪み4a上に沿って設けられた突条41と、受け金具42とを備えている。 【0030】 汚物タンク5は、40〜50リットルの容量をしており、図2および図6に示したように、ローラー51を複数備えたローラー台52上に載置され、図7に示したように、ネジ溝付き筒穴53と、有孔蓋54と、密閉蓋55と、蓋嵌合凸部56と、把手部57と、汚物容量検知用目盛58とを備えている。 【0031】 ローラー51は、図8(a)に示したように、回転軸がローラー台52の長手方向と垂直となるよに並列して取り付けられており、ローラー台52から着脱自在となっている。 ローラー台52は、複数設けられているローラー51により、載置する汚物タンク5のローラー台上での前後方向のスライド移動を容易に行えるようになっている。 また、ローラー台52は、図8(b)に示したように、車輪51a、キャスター51b、手押しハンドル51cを取り付けることで台車として使用することも可能となっている。 【0032】 ネジ溝付き筒穴53は、図7に示したように、汚物タンク5の上面に設けられており、汚物の導入口、汚物汲み取り時の汲み取り口、および汚物タンク内に溜まった汚物の臭気抜き取り用の孔とを兼用しており、有孔蓋54と密閉蓋55とのいずれも螺合できるようにネジ溝が切られている。 【0033】 有孔蓋54は、図2および図7に示したように、汚物タンク5の上面に設けられている蓋嵌合凸部56に被せて汚物タンク5に取り付けられており、汚物で一杯になった汚物タンク5を架台本体40から取り外して、一時的に保管する場合などに、ネジ溝付き筒穴53に螺着するようになっている。また、有孔蓋54は、汚物が発酵して生成したガスにより汚物タンク5が膨張することを防止するため、ガス抜き用の小孔(図示せず)が設けられている。 【0034】 密閉蓋55は、有孔蓋54と同様に、蓋嵌合凸部56に被せることで汚物タンク5に取り付けられており、汚物で一杯になった汚物タンク5を架台本体40から取り外して、トラックの荷台などに積み込んで処理場へ移動させるときなどに、汚物タンク5内の汚物や臭いが外部に漏れ出さないように、ネジ溝付き筒穴53に螺着して密閉することができるようになっている。 【0035】 蓋嵌合凸部56は、汚物タンク5の上面の三箇所に設けられており、それぞれに、有孔蓋54および密閉蓋55を嵌合することで、使用しない蓋が消失することを防ぐことができるようになっている。 なお、これらの蓋嵌合凸部56は、いずれの場所にも密閉蓋55および有孔蓋43のどちらでも取り付けられるようになっており、使用する者の好みにより任意に蓋を嵌合しておけばよい。 【0036】 把手部57は、図7に示したように、汚物タンク5の四つの側面全てに設けられており、どの位置からも汚物タンク5を架台本体40に着脱する際、手がかりとなるようになっている。 検知用目盛58は、汚物タンク5内に汚物が溜まったかどうかを容易に識別することができるようになっている。 【0037】 踏み台6は、架台4における遮蔽壁3の扉30が設けられている側の側面に着脱自在に取り付けられるようになっており、外部から仮設トイレ1内に出入りする際のステップとしての役割を果たすようになっている。 上段床7は、上述したように、架台4の上面前方部分にり、左右に分割して、便器2を挟むようにして配置されるようになっており、排便する際の足場となる。 【0038】 屋根部材8は、図1に示したように、架台4の上面四辺端部に載置固定されている遮蔽壁3の上方部分を覆うように取り付けられるようになっており、図4(b)に示したように、受け金具80を備えている。 受け金具80は、壁パネル3a〜3dの上端に設けられている締結金具32により、壁パネル3a〜3dにより構成された遮蔽壁3上に屋根部材8を固定係止するようになっている。 【0039】 また、集臭ボックス9は、筒体23の他端部と汚物タンク5のネジ溝付き筒穴53との隙間を覆うように設けられている。 集臭ボックス9は、図9に示したように、少なくとも下方に配置される半円面部分がゴム弾性を有する軟質部材で形成された上端が平面となった半円柱状をしており、筒体23が挿通されているとともに、側面部分に排気管91が連通されている。 【0040】 排気管91は、仮設トイレ1の外部へと臨んでいる排気管エルボ92に連結されている。 排気管エルボ92は、仮設トイレ1の外部で上方に折れ曲がっており、仮設トイレ1の屋根部材8近傍位置に配置されているフード94に連結されている。 また、排気管エルボ92内には、電動式の換気扇93が設けられており、集臭ボックス9からフード94まで、図9(a)に示した矢印方向に空気を送るようになっている。 【0041】 次に、仮設トイレ1が組み立てられる様子について説明する。 まず、中空の箱体からなる架台本体40を用意する。 図5(a)に示した回転軸材35により連結されている壁パネル3aと3d、回転軸材36により連結されている壁パネル3bと3cをそれぞれ、架台本体40の窪み4aに沿って立てかける。このとき、突条41に嵌合溝31を嵌合させるとともに、締結金具32と受け金具42とを係止させて、壁パネル3a〜3dを架台本体40に固定させる。 【0042】 図4(a)に示したように、壁パネル3b(3d)の止め金具33を壁パネル3a(3c)に沿わせて、固定金具34で固定して、遮蔽壁3を形成させる。 図4(b)に示したように、遮蔽壁3の上部に屋根部材8を被せて、壁パネル3a〜3dの上端に設けられている締結金具32と、屋根部材8に設けられている受け金具80に係止させて屋根部材8を遮蔽壁3上に固定させる。 また、踏み台6を扉30が設けられている側の架台本体4の側面に取り付ける。 【0043】 架台本体4の上面には、上段床7を載置するとともに、この上段床7の間に便器2を設置する。上段床7は、図1に示したように分割されるようになっているため、この分割した上段床7に便器2が挟着されるようにして便器2を取り付ける。 図9に示したように、便器2の下方に集臭ボックス9を配置させるとともに、一端を便器2の下端落とし口21に連結した筒体23を、集臭ボックス9に挿通させる。 【0044】 架台本体40の内部にローラー51が取り付けられたローラー台52を載置し、ローラー台52上をスライドさせて、ネジ溝付き筒穴53が便器2の下端落とし口21の下方に配置させるように汚物タンク5を移動し、筒体23の他端をネジ溝付き筒穴53の内部に臨ませる。 このとき、ネジ溝付き筒穴53の上端が、集臭ボックス9の下端よりも上方に配置されるが、集臭ボックス9は軟質材料で構成されているため、集臭ボックス9の下端部分が変形して汚物タンク5の移動が阻害されることはない。 【0045】 図9に示したように、集臭ボックス9に排気管91を連結し、排気管91に排気管エルボ92を連結し、排気管エルボ92にフード94を連結する。 換気扇93を作動させて、図9の矢印に示された方向に空気を移動させて、汚物タンク5内の臭気が仮設トイレ1内部に充満しないようにする。 【0046】 以上のようにして、設置される仮設トイレ1は、使用により汚物タンク5が一杯となったら、把手部58を持って汚物タンク5を、ローラー台52上をスライドさせるようにして架台本体40から取り出すとともに、新たな汚物タンク5を架台本体40内に設置する。 取り出した汚物タンク5は、密閉蓋55でネジ溝付き筒穴53を密閉して保管しておく。このとき、汚物タンク5内の汚物は、堆肥として利用しても良いし、ある程度使用済みの汚物タンク5が溜まった時点で、まとめて汲み取りを行っても良い。 【0047】 また、汚物タンク5の架台本体40からの取り出しは、図8(b)に示したように、ローラー台52に車輪51a、キャスター51b、手押しハンドル51cを取り付けて、ローラー台52を台車の荷載せ台部分として使用することにより、汚物タンク5を任意の場所に移動させる作業も、より容易に行うことが可能となる。 【0048】 設置された仮設トイレ1を撤去するときは、まず、汚物タンク5を取り除き、その後、便器2、上段床7、踏み台6、屋根部材8、壁パネル3a〜3d、架台本体40と解体して、保管を行う。 【0049】 以上のような構成をしている仮設トイレ1は、汚物タンク5が着脱自在となっているため、汚物タンク5が40〜50リットル程度の大きさであっても、汚物タンク5が一杯となれば新しい汚物タンク5に取り替えることで、汲み取りを行わなくても継続して使用することができる。 また、汚物タンク5の大きさを小さく抑えることができるため、分解したとき仮設トイレ1の嵩を小さく抑えることが可能となり、高密度で設置することができ、運搬や保管の際の効率性を向上させることもできる。 【0050】 また、設置された仮設トイレ1を撤去するとき、汚物タンク5に汚物が入っていても、汚物タンク5のみを取り出すことができるため、いつでも分解作業を行うことができる。 また、各構成部材の取換えが可能であるため、たとえば、壁パネルの一部が損傷したときでも、その部分のみを取り替えるだけで済む。 【0051】 さらに、仮設トイレ1は、便器2の下端落とし口21は、直接汚物タンク5に繋がっているのではなく、集臭ボックス9に挿通された、筒体23を経由させて汚物タンク5内に連結させるようにしているため、臭気が用便部に充満しにくくなっているため、快適に用便することができる。 また、筒体23は、軟質樹脂により構成されているため、この筒体23を振動させるような振動装置を設けることで、筒体23内に用便が引っ掛かることも防ぐことができる。 【0052】 なお、本発明にかかる仮設トイレは、上記実施の形態に限定されない。 上記実施の形態では、仮設トイレ1は、便器2として和式便器を使用していたが、たとえば、図10に示した仮設トイレ100aにおける便器200a、図12に示した仮設トイレ100cにおける便器200cなどのように、洋式便器を使用しても構わない。 【0053】 また、仮設トイレ1は、架台4の重しとなるものが特に使用されなかったが、図10に示した架台部材400a、401aや、図11に示した架台部材400b、401bなどのように、内部に水を充填させて重しとするようにしても構わない。 このようにすると、より軽量な材料で架台部分を形成できるにもかかわらず、安定した架台を構成することができ、しかも、撤収する際には、充填させた水を抜くことで、軽量な材質のみを運搬・保管するだけで済むため、取り扱いが容易となる。 【0054】 また、図12に示した仮設トイレ100cのように、架台400cが組み立て式の枠組み構造をしているとともに、遮蔽壁300cがフレーム材301とテント生地(図示せず)とにより構成されている構成をしていると、人力のみで設置・撤収することも容易に行えるため、たとえば、車の入って来れないキャンプ場の仮設トイレや、地震などの大災害に見舞われた災害地域における仮設トイレとして使用するなどが可能となる。 【0055】 また、図10および図11に示したように遮蔽壁が設けられていないタイプの仮設トイレ100a、100bは、市販されているテントなどの中に入れて使用したり、周囲に壁や柱、木など、所定以上の高さを有する物がある場合に、高所に布などの遮蔽部材を引っ掛けて、外部から便器および用便部が見えないようにすることで使用することが可能となる。 このようなタイプの仮設トイレは、架台本体が複数の架台構成部材から構成されているため、小さく収納することが可能となり、車のトランクなどに収納しておくことが可能となり、たとえば、高速道路が渋滞しているときなど、道路わきに、仮設トイレを容易に組み立て設置することができる。 【0056】 なお、図12において、符号330cは扉、401cは水槽部(重し)、402cは架台上面兼水槽の蓋部、406cは着脱式の踏み台、500cは汚物タンクを示している。 また、上述したような形態以外の仮設トイレとしては、簡易式の手洗い場を設けるタイプや、脱臭装置がついていないタイプの仮設トイレなどが挙げられる。 さらに、仮設トイレが洋式便器の場合、便器の下方部分に空間を形成させ、この空間に脱臭装置を挿入するようにすることも可能である。 【0057】 また、汚物タンク5のネジ溝付き筒穴53には、図示していないが、ノズル付きの蓋を取り付けるようにしても構わない。 このようにすると、汚物タンク5内の汚物をより容易に処理することが可能となる。 【0058】 さらに、仮設トイレ100a、110b、100cのように、架台に水槽が設けられているタイプの仮設トイレは、水流ポンプ、ホースなどを用意しておくことで、仮設トイレの撤去時に、水槽内の水を便器や汚物タンクの洗浄に利用するようにしても構わない。 このようにすると、架台の重しとして使用された水を有効利用することができる。 【0059】 本発明の仮設トイレにおいて、汚物タンクの大きさは、特に限定されず、適宜決定することが可能であるが、汚物タンクを取り替える手間と、汚物タンクの着脱の容易さとのバランスを考えて、40リットル〜50リットルていどの容量に設定することが好ましい。しかし、汚物タンクの容量を20リットル程度の小さなものにすると、年寄りや子供であっても着脱を容易に行うことができるなど汚物タンクの大きさによりそれぞれの利点があるため、使用者に合わせて適宜汚物タンクの大きさを決定すればよい。 なお、小さい容量の汚物タンクを使用する場合、汚物タンクの汚物挿入口が便器の下端落とし口に取り付けられている筒体が臨むようにするために、高さ調節用の台などを使用することが好ましい。 【産業上の利用可能性】 【0060】 本発明にかかる仮設トイレは、以上のように構成されているので、汚物タンクが一杯になっても、新しい汚物タンクの替えを用意しておくだけで、汲み取りを行わなくても汚物タンクを取り替えることにより継続して使用することが可能となるため、工事現場などに限らず、被災地などのバキュームカーなどが入って来れない場所に設置することが可能となる。 【図面の簡単な説明】 【0061】 【図1】本発明にかかる仮設トイレの1実施形態を示した分解斜視図である。 【図2】図1に示した仮設トイレの側面視断面図である。 【図3】架台部分と遮蔽壁との取り付け構造の説明図である。 【図4】遮蔽壁を構成する壁パネル同士の取り付け、および壁パネルと屋根部材との取り付け構造の説明図である。 【図5】遮蔽壁を分解した状態を示した上面(下面)図である。 【図6】汚物タンクの取り付け状態を示した説明図である。 【図7】汚物タンクを示した斜視図である。 【図8】ローラー台およびこのローラー台を台車として利用した状態を示した斜視図である。 【図9】臭気ボックスの取り付け状態を示す説明図である。 【図10】本発明にかかる仮設トイレの別の実施形態を示した側面視断面図である。 【図11】本発明にかかる仮設トイレの別の実施形態を示した側面視断面図である。 【図12】本発明にかかる仮設トイレの別の実施形態を示した側面視断面図である。 【符号の説明】 【0062】 1 仮設トイレ 2 便器 3 遮蔽壁 4 架台 5 汚物タンク 6 踏み台 7 上段床 8 屋根部材
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| 【出願人】 |
【識別番号】392036681 【氏名又は名称】杉坂 純一
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| 【出願日】 |
平成15年8月22日(2003.8.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076406 【弁理士】 【氏名又は名称】杉本 勝徳
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| 【公開番号】 |
特開2005−65886(P2005−65886A) |
| 【公開日】 |
平成17年3月17日(2005.3.17) |
| 【出願番号】 |
特願2003−298183(P2003−298183) |
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