| 【発明の名称】 |
便蓋・便座装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】谷川 正芳 【住所又は居所】愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシン精機株式会社内
【氏名】古川 秀記 【住所又は居所】愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシン精機株式会社内
【氏名】牧野 好文 【住所又は居所】愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシン精機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 便器上縁の後部に便座の後部及び便蓋の後部が枢着され、前記便蓋が一方向及び他方向に回動されて、前記便器上縁に載置されて使用位置にある前記便座を、夫々、開放及び閉塞するようにしてなる便蓋・便座装置において、前記便蓋を常時一方向に回動するように付勢するスプリングと、前記便蓋の前端部と前記便座の前端部との間に設けられて、前記便蓋が前記便座を開放及び閉塞している状態で前記便蓋側からの操作で前記便蓋と前記便座とを夫々ロック及びアンロックする係脱装置とを設けた、便蓋・便座装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、便蓋・便座装置に関し、特に便器上縁の後部に便座の後部及び便蓋の後部が枢着され、前記便蓋が一方向及び他方向に回動されて、前記便器上縁に載置されて使用位置にある前記便座を、夫々、開放及び閉塞するようにしてなる便蓋・便座装置に関する。 【背景技術】 【0002】 洋式トイレに設置して用いる人体局部洗浄装置等の構成は、特許文献1に示されるように、一般的に便蓋・便座と、これらの両部材が回動自在に取り付けられている後部収納箱などから成り立っている。便蓋は、臭いが便器からもれて来ることを防止することの他に、使用者が便器内部に物を落とすことを防ぐ意味合いも持っている。また近年では便器などの製品の一部として見なされており、特に便器に取り付けて使用するタイプの人体局部洗浄装置等においてはデザイン面でも重要性を有するものでもある。 【特許文献1】実用新案登録第2512707号公報(図1参照) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、いずれにしても使用者は、この便蓋を開いて便座に着座して使用するものであり、一般的にその構造上便蓋の位置は床から40センチメートル程度であって、便蓋を開けるにはどうしても腰をかがめる必要があった。実際の動作としては、腰をかがめて手を伸ばし、便蓋先端をつかんで今度は腰を伸ばしながら更に手を奥側へ伸ばして便蓋が倒れて来ないように、便器の水タンク側へ押し付けるものである。また用を足した後には開状態の便蓋を閉じるために手を伸ばさなければならないが、既に便座から立ち上がった姿勢であるので、便蓋を開ける為に腰をかがめて手を手前から奥まで大きく動かす動作に比較すればかなり容易である。従って便蓋を開ける動作が身体的にも負担が大きく、そのため特に高齢者や身体の一部が不自由な使用者の場合は大きな労力を強いられる場合があるものでもあった。 【0004】 それ故に、本発明はこのような便蓋の開動作に関わる問題点を解決して、高齢者や身体の一部が不自由な使用者の場合でも、容易に便蓋を開状態とすることが出来る、便蓋・便座装置を提供することを、その技術的課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記の課題を解決するために講じた技術的手段は、 「便器上縁の後部に便座の後部及び便蓋の後部が枢着され、前記便蓋が一方向及び他方向に回動されて、前記便器上縁に載置されて使用位置にある前記便座を、夫々、開放及び閉塞するようにしてなる便蓋・便座装置において、前記便蓋を常時一方向に回動するように付勢するスプリングと、前記便蓋の前端部と前記便座の前端部との間に設けられて、前記便蓋が前記便座を開放及び閉塞している状態で前記便蓋側からの操作で前記便蓋と前記便座とを夫々ロック及びアンロックする係脱装置とを設けた、便蓋・便座装置」 を構成したことである。 【発明の効果】 【0006】 請求項1に記載の発明によれば、係脱装置を便蓋を、無理な姿勢を強いられることなく僅かな力で操作してアンロックするだけで、爾後は、スプリングの作用で便蓋を起立して開放位置に変移できる。かくして、高齢者や身体の一部が不自由な使用者の場合でも、容易に便蓋を開状態とすることが出来る。 【発明を実施するための最良の形態】 【0007】 以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を基に説明する。 【0008】 図1〜図4において、便器1上縁の後部には、人体局部洗浄装置2の後部装置収納部21が固定されている。後部装置収納部21の一方の側からは、便器1の側方に沿うように、前方に操作部22が延出している。後部装置収納部21には、便座24の後部及び便蓋23の後部が枢着され、周知のように、便蓋23が一方向及び他方向に回動されて、便座24の上縁に載置されて使用位置にある便座23を、夫々、開放及び閉塞するようになっている。 【0009】 後部収納箱21の内部には、図3の平面図の左方から制御基板25、温水タンク26、便蓋開方向バネ27、ノズルユニット28、温風乾燥ユニット29等が収納されている。これらの構成要素は、人体局部洗浄装置2の主要部を構成する。 【0010】 便蓋23はスプリング27により常時、開方向(つまり便蓋23を便座24から離して起立させる方向)に付勢されている。しかして、便蓋23の前端部と便座24の前端部との間には、係脱装置30が配設されており、便蓋23が便座24を開放及び閉塞している状態で便蓋23側からの押圧操作で便蓋23の前端部裏面と便座24の前端の表面とが、夫々、ロック及びアンロックされるようになっている。便蓋23の前端部裏面と便座24の前端の表面とがアンロック状態になると、スプリング27の付勢力で便蓋23は回動・起立する。 【0011】 図3〜図8に依拠して、係脱装置30の構成及び作用効果を更に詳しく説明する。便蓋23の前端部に係脱装置30の本体部32が取り付けられ、また、便座24の前端部の表面には鉄板31が埋まっている。本体部32は内部機構321とスライダー322とスライダー内部のマグネット323からなっている。 【0012】 図6は便蓋23の前端部と便座24の前端部とが先端部でロックされて、便蓋23が閉じている状態を示す。図7は、係脱装置30の開放動作によって便蓋23が便座24から離れた状態を示し、図8は図6の便蓋23のロック状態から図7の便蓋23の開放状態に移るときの過渡状態を示す。図8は、また、図7の開放状態の後に再び便蓋23を閉じて図6に示すようにロックさせるときの過渡状態をも表す。 【0013】 便蓋23の閉状態から開く場合を説明すると、図6において便蓋23に取り付けられた係脱装置30の本体部32のスライダー322aはロック位置にあって内部の永久磁石323が便座24の表面の鉄板31を磁力で吸引固定するので、便蓋23の便蓋開方向バネ27の力に抗して便蓋23は閉じたままの状態となっている。 【0014】 次に図8において、便蓋23を開くために便蓋23の前端部を押すとこにより、図5の状態のスライダー322aは所定距離だけ本体部32の中に押し込まれて図8に示すスライダー322cの状態となる。次に図7において、前述の図8の状態から更に便蓋23を押し込むと図8に示すスライダー322cは内部機構321の反転開放作用によってスライダー322b示すように急速に突出して、便座24の先端部表面を蹴る動作となる。このため、便蓋23はスライダー内部の永久磁石323と便座先端部の鉄板31との間の磁力による吸引力に抗して開方向に動き始めることになる。このとき、便蓋開方向バネ27が常時便蓋23を開方向に付勢しているので、便蓋23は全開して所定の位置に静止することが出来る。 【0015】 次に開状態の便蓋23を閉じる場合を述べると、図示しない便蓋全開静止状態から便蓋23を閉じ始めて、図7に示すように便座24の上に重ねるようにすると、突出位置にある係脱装置30の本体部32のスライダー322bが便座24の前端部の鉄板31に磁力で吸引された状態となる。このとき、更に便蓋23の前端部を押込むと、スライダー322bは図8に示すように所定距離だけ本体部32の中に押し込まれてスライダー322cの状態となる。次に前述の図8の状態から更に便蓋23を押し込むと図8に示すスライダー322cは内部機構321の定位置静止作用によってスライダー322cは図6に示すような所定位置で固定されることになる。このため、スライダー322cの内部の永久磁石323は便座24の吸着用の鉄板31と磁力吸引し合うので、両者は再びロックされることになる。 【0016】 このようにして使用者は便蓋23の前端部を押さえるだけで、便蓋23を開状態とすることが出来るので、腰をかがめて手を伸ばすなどの行為をすることなく楽な姿勢で容易に着座姿勢をとることが出来る。 【0017】 ここでは便蓋と便座との係止手段として永久磁石の磁力作用を利用した実施形態例を述べたが、この他にもカギ型形状の組み合わせによってロックとアンロックを交互に繰返す構造を用いても良い。この場合には便座の表面側に凹みを設けてこの中に固定フック部を有すると共に、便蓋の内側に前述の実施形態例と同様に係脱装置の本体部を設け、同様の動きをするスライダーの先端部に可動型フックを構成することになる。即ち前述の実施形態例での図6の係止状態に当てはめて述べれば、便座側の固定フック部とスライダー側の可動型フックが嵌合固定しているが、続いて図8の過渡状態では実施形態例と同様にさらに便蓋が押されるのでスライダーが所定位置まで収納されることで可動型フックが外れる直前の動きを行なうことになる。そのため更に押し込まれた場合には、図7の実施形態例と同様にスライダーは先端の可動型フックが外れてしまうことによって内部機構の反転開放作用によってスライダーが急速に突出して、便座の先端部表面を蹴る動作となって前述と同様に開方向バネによって全開状態となる。 【0018】 また、交互係止開放機構体の本体部と係止の為の相手部材はどちらを便蓋内側に、または便座表面側に設けても良いが、便座表面側に突起物が構成されると着座する場合に邪魔になるので、突出形状にならないような工夫が必要である。 【0019】 上記した実施形態例においては、次のような、実用上多大な作用効果が得られる。 【0020】 使用者は便蓋23の先端部を押さえるだけで、バネの力で便蓋を開状態とすることが出来るので、腰をかがめて手を伸ばすなどの行為をすることなく楽な姿勢で容易に着座姿勢をとることが出来る。 【0021】 また、便蓋の開動作を行なうのに電動機も電気制御も用いず、先端部を押さえるだけでバネの力で便蓋を開状態とすることが出来るので安価に入手が可能で、しかも運転コストがかからず信頼性の高い便蓋・便座装置を提供できる。 【0022】 更に、便蓋や便座には見映えや触れたときのひんやり感防止を目的として、布製カバーが装着出来るようになっているが、これらを装着して全開状態にした場合には、非装着時と比べてモーメントが大きくなるので全開状態からひとりでに閉じてしまうという恐れがあったため、従来は閉じ防止用のロック機構を設けていた。しかし本実施形態例では便蓋には開動作用のバネを設けることから従来のような専用のロック機構は不要であり、部品構成の簡素化や低コスト化が可能である。 【図面の簡単な説明】 【0023】 【図1】本発明の実施形態に係る便蓋・便座装置の一例が人体局部洗浄装置と一体化されて、洋式便器に装着されたときの側面図である。 【図2】本発明の実施形態に係る便蓋・便座装置の一例が人体局部洗浄装置と一体化されて、洋式便器に装着されたときの平面図である。 【図3】本発明の実施形態に係る便蓋・便座装置の一例が洋式便器に装着されたときの平面透視図である。 【図4】本発明の実施形態に係る便蓋・便座装置の一例が人体局部洗浄装置と一体化されたときの側面図である。 【図5】本発明の実施形態に係る便蓋・便座装置の一例に採用される係脱装置の設置状態を示す説明図である。 【図6】本発明の実施形態に係る便蓋・便座装置の一例に採用される係脱装置が、便蓋と便座とをロックしている状態を示す説明図である。 【図7】本発明の実施形態に係る便蓋・便座装置の一例に採用される係脱装置が、便蓋と便座とをアンロックした直後の状態を示す説明図である。 【図8】本発明の実施形態に係る便蓋・便座装置の一例に採用される係脱装置が便蓋を便座にロックしつつある過程を示す説明図である。 【符号の説明】 【0024】 1:便器 23:便蓋 24:便座 27:スプリング 30:係脱装置
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000011 【氏名又は名称】アイシン精機株式会社 【住所又は居所】愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地
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| 【出願日】 |
平成15年8月21日(2003.8.21) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−65851(P2005−65851A) |
| 【公開日】 |
平成17年3月17日(2005.3.17) |
| 【出願番号】 |
特願2003−297595(P2003−297595) |
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