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【発明の名称】 炊飯器
【発明者】 【氏名】三島 基道
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】由良 政樹
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】大矢 弘
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】山下 幸一郎
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【要約】 【課題】鍋を重量検出装置上に載置し、収納部の上端部内面に設けたガイドローラーに装着したゴムローラーが鍋の側面に当接する構成の計量機能付き炊飯器において、ゴムローラーの抵抗を少なくし計量精度を向上させ、また、収納部に入れた鍋を回転させた時、ゴムローラーの先端が鍋側面と接触すると、ゴムローラー先端部が変形して鍋を固定することができる炊飯器を提供することを目的とする。

【解決手段】ガイドローラーとガイドローラーに装着したゴムローラーを設け、ゴムローラーの先端を結ぶ円の径は鍋の径より大きくし、ガイドローラーの回転中心が変化し、また、収納部に入れた鍋を回転させた時、ゴムローラーの凹形状の面と鍋の外側面との接触で鍋を固定することができる構成としたものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面が開口した本体と、前記本体の収納部に着脱自在に収納される鍋と、前記収納部を開閉自在に覆う蓋と、前記鍋を誘導加熱する誘導加熱手段と、前記収納部に設けた重量検出装置を備え、前記重量検出装置は、重量検知素子を有した起歪体と、前記起歪体の一端を固定する固定台と、前記起歪体の他端に固定されるとともに前記鍋の外側底部の略中心部に当接する当て筒とを有し、前記収納部の上端部内面に、ガイドローラーと前記ガイドローラーに装着したゴムローラーを設け、前記ゴムローラーの先端を結ぶ円の径は鍋の径より大きくし、前記ガイドローラーの回転中心が変化する炊飯器。
【請求項2】
収納部の上端部内面に、テーパー状軸穴を有するガイドローラーと前記ガイドローラーに装着したゴムローラーを設け、ガイドローラーの回転中心が鍋の位置により変化し、ゴムローラーの先端が鍋の側面に密着する請求項1記載の炊飯器。
【請求項3】
収納部の上端部内面に、ガイドローラーと前記ガイドローラーに装着したゴムローラーを設け、ガイドローラーの回転軸は中央が太く、両端へ行くに従って細くなる形状で、鍋の位置によりガイドローラーの回転中心が変化し、ゴムローラーの先端が鍋の側面に密着する請求項1記載の炊飯器。
【請求項4】
回転中心が変化するガイドローラーの両端面を略球面にした請求項1記載の炊飯器。
【請求項5】
回転中心が変化するガイドローラーの両端面と対向する面に水平方向に略半円状のガイドを設けた請求項1記載の炊飯器。
【請求項6】
回転中心が変化するガイドローラーの両端面と対向する面に衝撃吸収材を設けた請求項1記載の炊飯器。
【請求項7】
ゴムローラーの断面形状は鍋の半径の合わせて凹形状を成し、収納部に入れた鍋を回転させた時、前記ゴムローラーの凹形状の面と鍋の外側面との接触で鍋を固定するようにした請求項1記載の炊飯器。
【請求項8】
ゴムローラーは両端に円盤状リップを有し、収納部に入れた鍋を回転させた時、前記円盤状リップの先端が鍋側面との接触によってめくれるように、リップの強度を設定した請求項1記載の炊飯器。
【請求項9】
ゴムローラーの先端付近の両側面に溝を設け、収納部に入れた鍋を回転させた時、前記ゴムローラーの先端が鍋側面との接触によって変形するように、溝の深さを設定した請求項1記載の炊飯器。
【請求項10】
ゴムローラーの先端部の表面に細かい凹凸を設けた請求項5から7のいずれか1項に記載の炊飯器。
【請求項11】
本体の一部に水準器を設けた請求項1記載の炊飯器。
【請求項12】
ゴムローラーの断面形状は鍋の半径に合わせて凹形状を成し、表面が鏡面状に滑らかで、前記ガイドローラーの両端が前記ゴムローラーの両端内面と密着し、中間部に空間を有する請求項1記載の炊飯器。
【請求項13】
ゴムローラーは両端に円盤状リップを有し、前記リップの先端部には複数の放射状スリットを設けた請求項12記載の炊飯器。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は重量計測手段により米計量に合致した最適な水計量を得て所望の炊飯が行えるようにした炊飯器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来この種の炊飯器は炊飯ヒーターの上に内鍋を載せて、内鍋と被炊飯物と炊飯ヒーターの全体重量を重量計測手段により計量して、米計量に合致した最適な水計量を得ようとしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図10は、特許文献1に記載された従来の重量センサーを用いた炊飯器を示すものである。図10に示すように、炊飯器本体1は、内鍋2、内容器3、炊飯ヒーター4、重量検出装置5を備えている。重量検出装置5はシャーシー6、歪みゲージを貼付した板バネ7、テーブル8で構成されている。内容器3底面に重量検出装置5のシャーシー6が固定され、シャーシー6と板バネ7、テーブル8は底面に対して略平行に取り付けられ、テーブル8には炊飯ヒーター4が取り付けられ、内鍋2は炊飯ヒーター4上に載る。
【0004】
上記構成において内鍋に米や水の被炊飯物を入れ、本体に収納すると、被炊飯物の重量は炊飯ヒーター4、テーブル8を介して板バネ7に伝わり、板バネ7に貼付した歪みゲージの歪み量を電圧等に変換して被炊飯物の重量を検知する。
【特許文献1】特許第2832455号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来例の炊飯器と同様の重量検知手段を、誘導加熱炊飯器に取り付けようとする場合、以下のような問題が生じた。誘導加熱炊飯器においては炊飯時、鍋自体が高温に加熱されることによって鍋の中で水が対流し、その対流による熱伝導で米が加熱される。従って、鍋内の米と水を均一に加熱して炊きムラを生じさせないためには、鍋と誘導加熱コイルとの間の位置関係を最適な状態に固定し、炊飯量に応じて所定の状態、強さの対流を鍋内に起こす必要がある。このため、誘導加熱コイルは3次元的な複雑な形状を有することが多い。一方、誘導加熱コイルを内装する収納部(上部の上枠と下部のコイルベースとから構成される)は、成型性及び量産性を鑑み、通常は樹脂で生産される。鍋は高温になり樹脂の耐熱性はそれほど高くない故に、一般に誘導加熱炊飯器は、鍋が収納部の上端にそのフランジ部などで水平に懸架され、鍋と収納部との間に隙間を有する。従って、従来例の炊飯器と同様の重量検知手段を、誘導加熱炊飯器に取り付けることはできなかった。また、鍋と本体の鍋収納部が接触して計量時に誤差が大きくなった。
【0006】
また、炊きあがったご飯をしゃもじでほぐす時やご飯を茶碗へよそう時、鍋が容易には回転しないようにしなければならないが、従来例の構成は、鍋の底面はテーブル面に載っているので、鍋は回転を規制されていたが、この構成は、鍋と本体の鍋収納部が接触するため採用できないという課題を有していた。
【0007】
本発明は前記課題を解決するもので、誘導加熱コイルと鍋との距離を水平方向にも鉛直方向にも一定に保ちつつ、正確に調理物の重量を測定し、測定値に応じて適切に火力制御を行う、電磁誘導加熱を利用した炊飯器を提供することを目的とする。さらに、使用者が炊飯後のご飯をよそう際に、鍋が回転しないようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記従来の課題を解決するために、本発明は、収納部の上端部内面に、ガイドローラーと前記ガイドローラーに装着したゴムローラーを設け、前記ゴムローラーの先端を結ぶ円の径は鍋の径より大きくし、前記ガイドローラーの回転中心が変化し、また、収納部に入れた鍋を回転させた時、前記ゴムローラーの凹形状の面と鍋の外側面との接触で鍋を固定することができる構成としたものである。
【0009】
これによって、鍋を収納部に入れた時、ゴムローラーはその回転中心が変化して鍋の側面に沿って回転し、鍋を圧接せずに軽く接触するので計量精度を損ねる事が無い。また、被炊飯物を入れた内鍋を本体に収納する時、本体上枠の内壁面に設けたガイドローラーに装着したゴムローラーを鍋の側面に沿わせて回転させ、また鍋が回転しようとすると、ガイドローラーの回転中心が変化してゴムローラーの表面が鍋の側面と密着して抵抗となり、鍋の回転を規制することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の炊飯器によれば、鍋を重量検出装置に載せて、誘導加熱手段(IHコイル)との最適距離を保って保持することができ、また、使用者が炊飯後のご飯をよそう際に、鍋が回転するのを防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の請求項1に記載の発明は、収納部の上端部内面に、ガイドローラーと前記ガイドローラーに装着したゴムローラーを設け、前記ゴムローラーの先端を結ぶ円の径は鍋の径より大きくし、前記ガイドローラーの回転中心が変化する構成とすることにより、鍋を収納部に入れた時、ゴムローラーはその回転中心が変化して鍋の側面に沿って回転し、鍋を圧接せずに軽く接触するので計量精度が向上する。
【0012】
本発明の請求項2に記載の発明は、収納部の上端部内面に、テーパー状軸穴を有するガイドローラーと前記ガイドローラーに装着したゴムローラーを設けることにより、鍋を収納部に入れた時、ゴムローラーはその回転中心が変化して鍋の側面に沿って回転し鍋を圧接せずに軽く接触するので計量精度が向上する。
【0013】
本発明の請求項3に記載の発明は、収納部の上端部内面に、ガイドローラーと前記ガイドローラーに装着したゴムローラーを設け、ガイドローラーの回転軸は中央が太く、両端へ行くに従って細くなる形状とすることによって、鍋を収納部に入れた時、ゴムローラーはその回転中心が変化して鍋の側面に沿って回転し鍋を圧接せずに軽く接触するので計量精度が向上する。
【0014】
本発明の請求項4に記載の発明は、ガイドローラーの両端面を略球面にしたことにより、ガイドローラーの回転中心位置が滑らかに変化し、鍋を収納部に入れた時、ゴムローラーはその回転中心が変化して鍋の側面に沿って回転し鍋を圧接せずに軽く接触するので計量精度が向上する。
【0015】
本発明の請求項5に記載の発明はガイドローラーの両端面と対向する面に水平方向に略半円状のガイドを設けたことによって、鍋を収納部に入れた時、ゴムローラーはその回転中心が変化して鍋の側面に沿って回転し鍋を圧接せずに軽く接触するので計量精度が向上する。
【0016】
本発明の請求項6に記載の発明は、ガイドローラーの両端面と対向する面に衝撃吸収材を設けたことによって収納部に入れた鍋を回転させた時、ガイドローラーが横壁に当って衝撃音を発することがない。
【0017】
本発明の請求項7に記載の発明は、ゴムローラーの断面鍋形状は鍋の半径の合わせて凹形状にしたことにより、収納部に入れた鍋を回転させた時、前記ゴムローラーの凹形状の面と鍋の外側面との接触で鍋を固定することができる。
【0018】
本発明の請求項8に記載の発明は、ゴムローラーは両端に円盤状リップを有し、収納部に入れた鍋を回転させた時、円盤状リップの先端が鍋側面との接触によってめくれるようにリップの強度を設定したことにより、収納部に入れた鍋を回転させた時、円盤状リップの先端が鍋側面との接触によってめくれて鍋を固定することができる。
【0019】
本発明の請求項9に記載の発明は、ゴムローラーの先端付近の両側面に溝を設け、収納部に入れた鍋を回転させた時、ゴムローラーの先端が鍋側面との接触によって変形するように、溝の深さを設定した構成にすることにより、収納部に入れた鍋を回転させた時、ゴムローラーの先端が鍋側面との接触によって変形して鍋を固定することができる。
【0020】
本発明の請求項10に記載の発明は、ゴムローラーの先端部の表面に細かい凹凸を設けたことにより、収納部に入れた鍋を回転させた時、ゴムローラーの先端の凹凸が鍋側面との接触すると、ゴムローラー先端部が変形して鍋を固定することができる。
【0021】
本発明の請求項11に記載の発明は、本体の一部に水準器を設けることにより、炊飯器を水平に設置し、鍋を常に水平状態で重量検出装置の上に置くことができるので、計量精度が向上する。
【0022】
本発明の請求項12に記載の発明は、収納部の上端部内面に、ガイドローラーと前記ガイドローラーに装着したゴムローラーを設け、前記ゴムローラーの先端を結ぶ円の径は鍋の径より大きくし、前記ガイドローラーの回転中心が変化する構成で、前記ゴムローラーの断面形状は鍋の半径に合わせて凹形状を成し、表面が鏡面状に滑らかで、前記ガイドローラーの両端が前記ゴムローラーの両端内面と密着し、中間部に空間を有するとすることにより、鍋を収納部に入れた時、ゴムローラーはその回転中心が変化して鍋の側面に沿って回転し、鍋を圧接せずに軽く接触するので計量精度が向上する。また、収納部に入れた鍋を回転させた時、前記ゴムローラーの凹形状の面と鍋の外側面との接触抵抗により、鍋を固定することができる。
【0023】
本発明の請求項13に記載の発明は、ゴムローラーの両端に円盤状リップを有し、前記リップの先端部には複数の放射状スリットを設けることにより、収納部に入れた鍋を回転させた時、ゴムローラーの先端が鍋側面との接触すると、ゴムローラー先端部が変形して鍋を固定することができる。
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら、説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0025】
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態について図1、図2を参照しながら説明する。図1に示す10は炊飯器の本体である。本体10には、その上面を覆う蓋20が開閉自在に設置されている。本体10の収納部30は上方の上枠12と下方のコイルベース13とから構成される。11は、ステンレススチール、鉄など磁性体によって形成される鍋である。鍋11は、上端開口部に外側にせり出したフランジ11aを有し、フランジ11aを上枠12の上端から浮き上がった状態で載置することにより、収納部30に着脱自在に収納される。鍋11は収納時に、収納部30との間に隙間を有する。コイルベースの鍋11底部に対向する部分に鍋11を誘導加熱する誘導加熱コイル(誘導加熱手段)14が配設される。誘導加熱コイル14は鍋11の底部の中心の略真下に中心を有する巻線である。
【0026】
本体10の底部には重量検知素子である歪みセンサー(図示せず)を貼付した起歪体16と起歪体16を固定する固定台17と起歪体16のもう一方の端部に固定し、鍋11の重量を受ける当て筒15からなる重量検出装置31を備えている。当て筒15内には、温度検知手段18が設けられ、コイルバネで付勢されており、鍋11を当て筒15上に載置すると、温度検知手段18が鍋11の底面に当接する。21は上枠12に設けられたガイドローラーで、ガイドローラー21にはゴムローラー19が装着されている。
【0027】
22は制御基板、23は操作基板である。制御基板22にはマイクロコンピューター(図示しない)が搭載されている。マイクロコンピューターはソフトウエアにより、誘導加熱コイル14に交番磁界を発生させるための電流を制御する。第1の実施の形態の炊飯器は、鍋11を誘導加熱し、鍋11内調理物24を加熱調理する。調理物24は、炊飯前の米と水または炊き上がったご飯等である。25は本炊飯器の操作部、26は表示部、27は水加減を表示するLED、28は確定ボタン、29は炊飯ボタンである。
【0028】
本体10の一部には水準器32が設置されている。また、ガイドローラー15の両端面と対向する面に衝撃吸収材33を設けてある。
【0029】
上記構成において動作を説明する。蓋20を開けて、本体の電源を入れるとマイクロコンピューターと重量検出装置31に通電され、マイクロコンピューターは予め鍋11の重量が記憶されているので、鍋11の有無を検知する。例えば、空の鍋が入っている状態では本体前面の表示部26には「米計量中」の表示が出る。次に、米計量を確定する確定ボタン28を押すと、表示部26に米の量と水加減中の表示がでる。無洗米の場合は、鍋11に水を入れていくとLED27が左から順次点灯する。米を入れただけの状態では、左端の位置のLEDが点灯する。中央が普通の水加減で中央より右が柔らかめ、中央より左が固めの水加減となる。好みの水加減に設定した後、炊飯ボタンを押すと、炊飯が開始し、設定した硬さのご飯が炊き上がる。米を洗う場合は、確定ボタン28を押した後、鍋11を取り出し、洗米し、再度、鍋11を本体10に設置する。
【0030】
この時、鍋11は当て筒15で鍋底の略中央を支持されると同時に、鍋11の外側面上部は、上枠12に設けられたゴムローラー19に接触する。ゴムローラー19に接触することにより、上枠12内壁と鍋11の外側面上部との水平方向の距離が鍋開口部の外周上において等しくなる。従って、鍋11が当て筒15で支持され、ゴムローラー19が鍋11の外側面上部に接触することにより、鍋11と誘導加熱コイル14との距離が一定に保たれるのである。
【0031】
次に、鍋11と米と水の重量が計量される。上枠12に設けられたガイドローラー21に装着したゴムローラー19が鍋11の上端部に軽く接触し、鍋11と米と水の重量が計量される。無洗米と同様に、鍋11に水を注ぎ足していくと、LED27が左から順次点灯するので、好みの水加減に調節して炊飯ボタン29を押して、炊飯を開始する。
【0032】
図3、図4、図5によってガイドローラー21の構成を説明する。ガイドローラー21の軸穴は中央部が径が小さく、その両側の穴径が大きくなっている。中央部から外へ向かってテーパー状の穴でも同じである。このような軸穴とすることによって、ガイドローラー21は軸を中心にある範囲で回転中心が変化する。そして、図4のように、鍋を回転しようとすると、ゴムローラー19の凹面が鍋の側面に接触して鍋の回転を固定する。図5はガイドローラーの回転中心を変化させる別の構成案である。ガイドローラー21の軸穴は前記の構成案と同じである。ガイドローラー21の両端面と対向する面に水平方向に略半円状のガイド34を設けており、鍋を回転しようとすると、ガイドローラー21が略半円状のガイド34に沿って傾くため、ゴムローラー19の凹面が鍋の側面に接触して鍋の回転を固定する。
【0033】
図6、図7によってゴムローラー19の構成を説明する。図6のようにゴムローラー19は両端に円盤状リップを有し、収納部に入れた鍋を回転させた時、円盤状リップの先端が鍋側面との接触によってめくれるようにリップの強度を設定しておく。そうすると、収納部に入れた鍋を回転させた時、円盤状リップの先端が鍋側面との接触によってめくれ、その摩擦力によって鍋の回転を固定する。図7のようにゴムローラー19の先端付近の両側面に溝35を設け、収納部に入れた鍋を回転させた時、ゴムローラー19の先端が鍋側面との接触によって変形するように、溝35の深さを設定しておく。そうすると、ゴムローラー19の先端部の表面に細かい凹凸を設けておくと、収納部に入れた鍋を回転させた時、細かい凹凸が鍋側面と接触し、その摩擦力がきっかけとなって、ゴムローラー19の先端部がめくれやすくなり、また、変形しやすくなり、その摩擦力によって鍋の回転を固定する。
【0034】
(実施の形態2)
図8、図9によってガイドローラー21の構成を説明する。ガイドローラー21の軸穴36は中央部が径が小さく、その両側の穴径が大きくなっている。中央部から外へ向かってテーパー状の穴でも同じである。このような軸穴とすることによって、ガイドローラー21は軸37を中心にある範囲で回転中心が変化する。また、ゴムローラー19の断面形状は鍋11の半径に合わせて凹形状となっており、また、表面が鏡面状に滑らかで、ガイドローラー21の両端がゴムローラー19の両端内面と密着し、中間部に空間を有する。そして、図8のように、鍋11を回転しようとすると、ゴムローラー19の凹面が鍋11の側面に接触して鍋11の回転を固定する。図9のようにゴムローラー19は両端に円盤状リップを有し、リップの先端部に放射状のスリット38を設けておく。収納部30に入れた鍋11を回転させた時、円盤状リップの先端が鍋側面との接触によってめくれるようにリップの強度を設定しておく。そうすると、収納部30に入れた鍋11を回転させた時、円盤状リップの先端が鍋側面との接触によってめくれ、その摩擦力がきっかけとなって、ゴムローラー19の先端部がめくれやすくなり、また、変形しやすくなり、その摩擦力によって鍋11の回転を固定する。
【0035】
炊飯終了後、ご飯をほぐしたり茶碗にご飯をよそう時、しゃもじの操作で鍋11が回転しようとするが、上枠上端に設けたゴムローラー19の断面鍋形状は鍋11の半径の合わせて凹形状となっており、また、表面が鏡面状に滑らかで、ガイドローラー21の両端がゴムローラー19の両端内面と密着し、中間部に空間を有する構造であり、ゴムローラー19の凹面が鍋の側面に接触して鍋の回転を固定する。また、図9に示すように、ゴムローラー19の両端に円盤状リップを有し、前記リップの先端部には複数の放射状スリット38を設けることにより、収納部に入れた鍋11を回転させた時、ゴムローラー19のリップの先端が鍋側面と接触し、その摩擦力がきっかけとなって、ゴムローラー19の先端部が変形しやすくなり、その摩擦力によって鍋11の回転を固定する。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明に係る炊飯器は、家庭用または業務用の炊飯器として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施例における炊飯器の断面図
【図2】同平面図
【図3】同要部断面図
【図4】同要部動作時の断面図
【図5】同別構成の要部平面図
【図6】同別構成の要部平面図
【図7】同別構成の要部平面図
【図8】同別構成の要部平面図
【図9】同別構成の要部平面図
【図10】従来の炊飯器を示す断面図
【符号の説明】
【0038】
11 鍋
12 上枠
14 誘導加熱手段(誘導加熱コイル)
15 当て筒
16 起歪体
17 固定台
19 ゴムローラー
20 蓋
21 ガイドローラー
30 収納部
31 重量検出装置
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
【出願日】 平成16年4月13日(2004.4.13)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄

【識別番号】100103355
【弁理士】
【氏名又は名称】坂口 智康

【識別番号】100109667
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 浩樹

【公開番号】 特開2005−296375(P2005−296375A)
【公開日】 平成17年10月27日(2005.10.27)
【出願番号】 特願2004−117583(P2004−117583)