| 【発明の名称】 |
飲料容器の栓体 |
| 【発明者】 |
【氏名】浜口 顕三 【住所又は居所】新潟県西蒲原郡吉田町大字下中野1435番地 サーモス株式会社内
【氏名】大平 良広 【住所又は居所】新潟県西蒲原郡吉田町大字下中野1435番地 サーモス株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】簡単な操作で栓本体から弁機構を取り外すことができ、弁機構を容易に洗浄できる。
【解決手段】操作レバー26の一端に枢着部26a、他端に押下部26bを設け、中間部にスプリング部材31により他端側に付勢されるスライド部材30を装着し、スライド部材30下面に鉤状の係合部30aを形成する。枢着部26aを栓本体22に回動可能且つスライド可能に支持し、弁棒33の先端に、係合突部33cを設ける。栓体20を容器本体10から取り外し、操作レバー26を回動限界L1よりも回動し、一端側にスライドさせると、スライド部材30が操作レバー26の一端側に移動し、係合突部33cが係合部30aから外れ、弁機構23が栓本体22から外れる。栓体20を容器本体10に装着すると、把手14cによって、操作レバー26の回動が規制され、係合突部33cは係合部30aに収容された状態を保持する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 飲料容器の開口部に着脱可能に装着され、飲料容器を傾けることで内容液を注出する注出路を備えた栓本体に、前記注出路を開閉する弁体と、該弁体から上方に延出して前記栓本体に設けられたガイド筒に上下動可能に挿通される弁棒と、該弁棒を押し下げて前記弁体を開放させる操作レバーと、前記弁体を閉方向に付勢する付勢手段とを有する弁機構を設けた飲料容器の栓体において、前記操作レバーの長手方向一端に枢着部を、長手方向他端に押下部をそれぞれ設け、長手方向中間部に長手方向にスライド可能なスライド部材を装着し、前記枢着部を栓本体の内部で回動可能かつ操作レバー長手方向にスライド可能に支持し、前記押下部を栓本体の天板に設けた開口から栓本体の外部に突出させ、操作レバー及びスライド部材を押下部方向に付勢するスプリング部材を設けるとともに、前記スライド部材の下面に押下部側が開口して前記弁棒の上端に設けられた係合突部が係合する鉤状の係合部を形成し、前記押下部を押し下げた状態で操作レバーを栓本体内に押し込んで前記スライド部材を枢着部側にスライドさせることにより、前記弁棒上端の係合突部とスライド部材下面の係合部との係合が解除され、前記弁体が弁棒と共に栓本体から取り外し可能な状態になるように形成したことを特徴とする飲料容器の栓体。 【請求項2】 前記飲料容器の上部一側に把手を備え、前記栓体を飲料容器に装着した状態で前記操作レバーの押下部を押し下げて前記弁体を開いたときに、該押下部が前記把手に当接して操作レバーの押し下げ方向への回動を規制し、回動が規制された状態の操作レバーは、該操作レバーの中間部が前記栓本体の天板開口部の外面に当接して操作レバーの栓本体内への押し込みができなくなるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の飲料容器の栓体。 【請求項3】 飲料容器の開口部に着脱可能に装着され、飲料容器を傾けることで内容液を注出する注出路を備えた栓本体に、前記注出路を開閉する弁体と、該弁体から上方に延出して前記栓本体に設けられたガイド筒に上下動可能に挿通される弁棒と、該弁棒を押し下げて前記弁体を開放させる操作レバーと、前記弁体を閉方向に付勢する付勢手段とを有する弁機構を設けた飲料容器の栓体において、前記操作レバーの長手方向一端に枢着部を、長手方向他端に押下部をそれぞれ設け、長手方向中間部に長手方向にスライド可能なスライド部材を装着し、前記枢着部を栓本体の内部で回動可能に支持し、前記押下部を栓本体の天板に設けられた開口から栓本体の外部に突出させ、前記スライド部材を押下部方向に付勢するスプリング部材を設けるとともに、前記スライド部材の下面に押下部側が開口して前記弁棒の上端に設けられた係合突部が係合する鉤状の係合部を形成し、該スライド部材の側方の前記栓本体に枢着部側に向けて下り勾配となる傾斜面を設け、前記押下部を押し下げたときに、前記傾斜面によりスライド部材がガイドされて枢着部側にスライドすることにより、前記弁棒上端の係合突部とスライド部材下面の係合部との係合が解除され、前記弁体が弁棒と共に栓本体から取り外し可能な状態になるように形成したことを特徴とする飲料容器の栓体。 【請求項4】 前記飲料容器の上部一側に把手を備え、前記栓体を飲料容器に装着した状態で前記操作レバーの押下部を押し下げて前記弁体を開いたときに、該押下部が前記把手に当接して操作レバーの押し下げ方向への回動を規制することにより、前記スライド部材が前記傾斜面によりガイドされない位置に保持され、前記係合部と係合突部との係合状態を維持するように形成されていることを特徴とする請求項3記載の飲料容器の栓体。 【請求項5】 前記スライド部材は、前記弁体が弁棒と共に栓本体から取り外されたときに、前記スプリング部材に付勢されることによって前記天板に設けた開口側に突出し、操作レバーの押下部を押し下げ位置に保持する突出片を有していることを特徴とする請求項1又は3記載の飲料容器の栓体。 【請求項6】 前記弁棒の中間位置に径方向に突出する位置決め用突起を突設し、前記ガイド筒の下部に前記位置決め用突起が嵌合する下方が開口した凹溝部を形成し、該凹溝部の両側に凹溝部方向に向かって上り勾配となる傾斜面を下向きに形成し、取り外した弁体の弁棒をガイド筒に挿入するときに、前記位置決め用突起が前記傾斜面によって凹溝部にガイドされ、位置決め用突起が凹溝部に嵌合したときに、弁棒上端の前記係合突部が前記係合部に係合可能な方向を向くように形成されていることを特徴とする請求項1又は3記載の飲料容器の栓体。 【請求項7】 前記弁機構は、飲料容器内の圧力が高くなったときに、前記弁体が開状態となる前に、前記飲料容器内部と前記栓本体内とを連通させて飲料容器内を減圧する減圧手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の飲料容器の栓体
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、魔法瓶等の飲料容器の栓体に係り、詳しくは、栓体に弁機構を有し、飲料容器に栓体を装着した状態のままで内容液を注出することのできる飲料容器の栓体に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、飲料容器を傾けることで内容液を注出する注出路を備えた栓本体に、注出路を開閉可能に閉塞する弁機構を収納した飲料容器の栓体において、前記弁機構は、前記栓本体に上下動可能に設けられる弁棒と、該弁棒の下端に支持され、前記注出路を開閉可能に閉塞する弁体と、該弁体を閉方向に付勢する付勢手段と、前記付勢手段の付勢力に抗して前記弁棒を押し下げることにより弁体を開放させる操作レバーとを備え、前記栓本体は、操作レバーの押下部を外部に突出させる開口を天板に備えている。 【0003】 このような飲料容器の栓体では、内容液を注出する際に弁体や弁棒が内溶液に触れるため、湯垢等で汚れやすく、これらや注出路を洗浄するために、栓体を分解して洗浄することが行われている。例えば、前記弁棒の先端と当接している操作レバーの基端に一対の係止腕を設け、各係止腕にそれぞれ形成された挿通孔に、操作レバーを栓本体に枢支する枢軸が挿入され、挿通孔の下部には前記枢軸を挿通孔に導くガイド溝が形成されるとともに、各挿通孔の近傍に半球状のボス部が突設されているものがある。この栓体を洗浄する際には、操作レバーを反作動方向に回動させ、ボス部によって各係止腕の間隔を広げることにより、挿通孔から枢軸を外して操作レバーを取り外し、次いで、弁棒,弁体,付勢手段を栓本体から取り外して、弁機構を洗浄するようにしている(特許文献1参照。)。 【特許文献1】特開2002−165709号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかし、上述のものでは、弁機構を栓本体から取り外すためには、先ず、天板を取外した後、操作レバーを栓本体から取り外さなければならないため、弁機構の取り外しに手間が掛かっていた。 【0005】 そこで本発明は、内溶液と接触する弁体や弁棒を簡単な操作で栓本体から取り外すことができ、これらや注出路を容易に洗浄することができる飲料容器の栓体を提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0006】 上記の目的を達成するため第1の発明では、飲料容器の開口部に着脱可能に装着され、飲料容器を傾けることで内容液を注出する注出路を備えた栓本体に、前記注出路を開閉する弁体と、該弁体から上方に延出して前記栓本体に設けられたガイド筒に上下動可能に挿通される弁棒と、該弁棒を押し下げて前記弁体を開放させる操作レバーと、前記弁体を閉方向に付勢する付勢手段とを有する弁機構を設けた飲料容器の栓体において、前記操作レバーの長手方向一端に枢着部を、長手方向他端に押下部をそれぞれ設け、長手方向中間部に長手方向にスライド可能なスライド部材を装着し、前記枢着部を栓本体の内部で回動可能かつ操作レバー長手方向にスライド可能に支持し、前記押下部を栓本体の天板に設けた開口から栓本体の外部に突出させ、操作レバー及びスライド部材を押下部方向に付勢するスプリング部材を設けるとともに、前記スライド部材の下面に押下部側が開口して前記弁棒の上端に設けられた係合突部が係合する鉤状の係合部を形成し、前記押下部を押し下げた状態で操作レバーを栓本体内に押し込んで前記スライド部材を枢着部側にスライドさせることにより、前記弁棒上端の係合突部とスライド部材下面の係合部との係合が解除され、前記弁体が弁棒と共に栓本体から取り外し可能な状態になるように形成したことを特徴としている。 【0007】 第2の発明では、前記飲料容器の上部一側に把手を備え、前記栓体を飲料容器に装着した状態で前記操作レバーの押下部を押し下げて前記弁体を開いたときに、該押下部が前記把手に当接して操作レバーの押し下げ方向への回動を規制し、回動が規制された状態の操作レバーは、該操作レバーの中間部が前記栓本体の天板開口部の外面に当接して操作レバーの栓本体内への押し込みができなくなるように形成されていることを特徴としている。 【0008】 第3の発明では、飲料容器の開口部に着脱可能に装着され、飲料容器を傾けることで内容液を注出する注出路を備えた栓本体に、前記注出路を開閉する弁体と、該弁体から上方に延出して前記栓本体に設けられたガイド筒に上下動可能に挿通される弁棒と、該弁棒を押し下げて前記弁体を開放させる操作レバーと、前記弁体を閉方向に付勢する付勢手段とを有する弁機構を設けた飲料容器の栓体において、前記操作レバーの長手方向一端に枢着部を、長手方向他端に押下部をそれぞれ設け、長手方向中間部に長手方向にスライド可能なスライド部材を装着し、前記枢着部を栓本体の内部で回動可能に支持し、前記押下部を栓本体の天板に設けられた開口から栓本体の外部に突出させ、前記スライド部材を押下部方向に付勢するスプリング部材を設けるとともに、前記スライド部材の下面に押下部側が開口して前記弁棒の上端に設けられた係合突部が係合する鉤状の係合部を形成し、該スライド部材の側方の前記栓本体に枢着部側に向けて下り勾配となる傾斜面を設け、前記押下部を押し下げたときに、前記傾斜面によりスライド部材がガイドされて枢着部側にスライドすることにより、前記弁棒上端の係合突部とスライド部材下面の係合部との係合が解除され、前記弁体が弁棒と共に栓本体から取り外し可能な状態になるように形成したことを特徴としている。 【0009】 第4の発明では、前記飲料容器の上部一側に把手を備え、前記栓体を飲料容器に装着した状態で前記操作レバーの押下部を押し下げて前記弁体を開いたときに、該押下部が前記把手に当接して操作レバーの押し下げ方向への回動を規制することにより、前記スライド部材が前記傾斜面によりガイドされない位置に保持され、前記係合部と係合突部との係合状態を維持するように形成されていることを特徴としている。 【0010】 第5の発明では、前記スライド部材は、前記弁体が弁棒と共に栓本体から取り外されたときに、前記スプリング部材に付勢されることによって前記天板に設けた開口側に突出し、操作レバーの押下部を押し下げ位置に保持する突出片を有していることを特徴としている。 【0011】 第6の発明では、前記弁棒の中間位置に径方向に突出する位置決め用突起を突設し、前記ガイド筒の下部に前記位置決め用突起が嵌合する下方が開口した凹溝部を形成し、該凹溝部の両側に凹溝部方向に向かって上り勾配となる傾斜面を下向きに形成し、取り外した弁体の弁棒をガイド筒に挿入するときに、前記位置決め用突起が前記傾斜面によって凹溝部にガイドされ、位置決め用突起が凹溝部に嵌合したときに、弁棒上端の前記係合突部が前記係合部に係合可能な方向を向くように形成されていることを特徴としている。 【0012】 第7の発明では、前記弁機構は、飲料容器内の圧力が高くなったときに、前記弁体が開状態となる前に、前記飲料容器内部と前記栓本体内とを連通させて飲料容器内を減圧する減圧手段を備えていることを特徴としている。 【発明の効果】 【0013】 第1の発明では、操作レバーの押下部を最大に押し下げた状態で枢着部側に押し、操作レバーを栓本体内に向けてスライドさせることにより、スライド部材が移動して係合部から弁棒の係合突部が外れるので、弁体及び弁棒を栓本体から簡単に外すことができる。また、第2の発明では、栓体が飲料容器に装着された状態では、操作レバーの回動が飲料容器の把手によって規制されるため、弁体を開放するために必要な回動量以上に操作レバーが回動することがなく、弁体等が栓本体から外れる虞がない。 【0014】 第3の発明では、操作レバーの押下部を最大に押し下げることにより、スライド部材が傾斜面を下降して弁棒の係合突部がスライド部材の係合部から外れる位置までスライドするので、押下部を押し下げるだけで弁体等を栓本体から簡単に取り外すことができる。第4の発明では、栓体が飲料容器に装着された状態では操作レバーの回動が規制されるため、スライド部材が移動しないので弁体等が栓本体から外れる虞がない。 【0015】 第5の発明では、栓本体から弁体等を取り外すとスライド部材の突出片によって操作レバーの押下部が回動初期位置まで復帰することが規制されるので、栓本体に弁体等が装着されているか否かを、外観から簡単に判別することができ、弁体等を栓本体から外して洗浄した後に栓本体に装着し忘れることがない。第6の発明では、栓本体のガイド筒に弁棒を挿入する際に、位置決め用突起が凹溝部に嵌合したときに係合突部の位置決めが自動的に行われるので、栓本体に弁体等を簡単に装着することができる。第7の発明では、減圧手段によって飲料容器内の減圧を図ることができ、飲料容器内の圧力が高くなったときでも弁体を軽い力で開くことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 以下、本発明の各形態例を図面に基づいて詳しく説明する。図1乃至図8は本発明の第1形態例を示すもので、図1は栓体を装着した飲料容器の要部断面図、図2は栓体の弁体が開状態の飲料容器の要部断面図、図3は天板を外した状態を示す栓体の平面図、図4は弁体を開状態とした時の栓体の断面図、図5は操作レバーを飲料容器装着時の回動限界よりも更に回動させた状態を示す栓体の断面図、図6は操作レバーを更に回動させて係合突部が係合部から外れた状態を示す栓体の断面図、図7は弁機構を栓本体から取り外した状態の栓体の断面図、図8は弁機構を栓本体に装着する際の説明図である。尚、本形態例では、飲料容器として、図1及び図2に示したような保温機能を有する魔法瓶を用いて説明する。 【0017】 飲料容器としての魔法瓶1は、容器本体10の上部開口部に栓体20が着脱可能に装着されたもので、容器本体10は、上部を開口したステンレス製の内容器11と外容器12の上端同士を一体に接合して両容器11,12間を断熱層13とし、接合した両容器11,12の上部には肩部材14が一体に組み付けられている。肩部材14は、接合した両容器11,12の開口部分に垂設され、該開口部分に嵌め付けられる環状係止部14aと、該環状係止部14aの一側方から突出する嘴状の注ぎ部14bと、該注ぎ部14bと対向する位置に突設される把手14cとを備えたもので、前記環状係止部14aに合成樹脂製の前記栓体20が着脱可能に装着される。 【0018】 栓体20は、魔法瓶1を注ぎ部14b方向へ傾けることで、内容液を前記注ぎ部14bを介して注出する注出路21を備えた栓本体22と、該注出路21を開閉可能に閉塞する弁機構23とを備えている。 【0019】 栓本体22は、平面視円形で、小径の下部筒22aと大径の上部筒22bと上部筒22bの上面を覆う天板22cとを備え、下部筒22aは前記環状係止部14aに嵌合する径に、魔法瓶1から露出する上部筒22bは肩部材14と略同じ径にそれぞれ形成され、下部筒22aがシールパッキン24を介して環状係止部14aに装着される。前記下部筒22aの内部には、前記弁機構23を上下動可能に保持するガイド筒25が設けられ、上部筒22bの一側には、操作レバー26の保持部27が設けられ、該保持部27に操作レバー26が回動可能且つスライド可能に保持されている。 【0020】 ガイド筒25は、下部に大径筒部25a,上部に小径筒部25bを備えたもので、大径筒部25aの下部周壁には、図7,8に示すように、凹溝部25cと、該凹溝部25c方向に向かって上り勾配となる傾斜面25dを下向きに形成した円錐状凹状部が形成されている。小径筒部25bには、前記弁機構23の上下動に伴って上下動するフラップ28が保持され、該フラップ28の下面と大径筒部25aの上面との間に第1スプリング29が縮設されている。 【0021】 保持部27は、図3に示すように、操作レバー26の二股状の枢着部26a,26aの外面側に配設される2つの突起27a,27aと、前記枢着部26a,26aの間に配設される平面視コ字状の保持片27bと、枢着部26a,26aの外面側に、該枢着部26a,26aのスライドを案内するガイド27c,27cを有している。 【0022】 操作レバー26は、一端側に、前記二股状の枢着部26a,26aが形成され、他端側に、該枢着部26a,26aより肉厚に形成される略楕円状の押下部26bをそれぞれ有し、枢着部26a,26a間には、スライド部材30がスライド可能に装着されている。枢着部26a,26aの一端外面には、前記突起27,27と当接して、操作レバー26の他端側への移動を規制する規制片26c,26cが突設される。スライド部材30の一端面と、前記保持片27bとの間にはスライド部材30を他端側に付勢するスプリング部材31が縮設され、スライド部材30の他端面と前記押下部26bとの当接によって、スライド部材30の他端側へのスライドが規制される。また、スライド部材30の下面には、前記弁機構23を係合させる、他端側が開口した鉤状の係合部30aが形成されている。 【0023】 天板22cは、他側側に操作レバー26の押下部26bを外部に突出させる開口部22dを有するとともに、天板22cと上部筒22bの側面とに亘って、前記押下部26bの回動を許容する開口が形成されている。また、天板22cの略中央部で、開口部22dの一端側下面には、突片22eが設けられ、天板22cの一端側下面で、前記保持部27の上方位置には、操作レバー26の枢着部26a,26aの浮き上がりを防止する押え片22fが突設されている。 【0024】 前記弁機構23は、前記下部筒22aの下端部22gを水密に閉塞する弁体32と、該弁体32の中央部から上方に延びる弁棒33と、該弁棒33と前記弁体32との間に形成される減圧手段34とを備えている。前記弁体32は、前記下端部22gよりやや大径の円盤状に形成され、外周に止水パッキン35を装着している。弁体32の中央部には、弁棒33の装着孔32aが穿設されている。 【0025】 弁棒33は、下端に前記装着孔32aより大径の円盤部33aと、上方に延出して前記操作レバー26に保持される軸部33bとを備えたもので、軸部33bの先端には、前記係合部30aに収容される一対の係合突部33c,33cが対向して設けられている。また、軸部33bの下方には、前記ガイド筒25の大径筒部25aに収容可能な大径フランジ部33dが軸部33bと一体に回転するように取り付けられ、この大径フランジ部33dには、図8に示されるように、係合突部33c,33cと同一方向に突出する位置決め用突起33e,33eが突設されている。前記円盤部33aの外周には、減圧パッキン36が装着されている。 【0026】 弁棒33は、軸部33bを前記弁体32の装着孔32aに挿通され、前記大径フランジ部33dの下面と、前記弁体32の上面との間に縮設された第2スプリング37により、弁体32の下面と前記減圧パッキン36とが密着して前記弁棒33と弁体32とが一体に連結される。前記減圧手段34は、前記弁体32の装着孔32a、弁棒33の円盤部33a、減圧パッキン36、第1,第2スプリング29,37とで構成されている。 【0027】 また、弁体32の装着孔32aは、弁棒33の軸部33bより大径に形成され、弁体32から上方に突出した軸部33bは、ガイド筒25の小径筒部25bに挿通され、ガイド筒25の大径筒部25aに前記大径フランジ部33dが収容されるとともに、前記係合突部33c,33cがスライド部材30の係合部30aに係合し、弁機構23が栓本体22に取り付けられる。また、前述のガイド筒25に形成される凹溝部25c,25cの形成位置は、係合突部33c,33cが係合部30aと係合する方向と同一方向に形成されている。 【0028】 上述のように形成された魔法瓶1は、図1及び図2に示されるように容器本体10の上部開口部に栓体20が着脱可能に装着されている。図1に示す閉栓時では、操作レバー26は、第1スプリング29の付勢力で上昇するフラップ28に下方から押されることによって押下部26bが上昇位置に保持される。また、スプリング部材31の付勢力により、スライド部材30が係合部30aと係合突部33cとの係合方向に押圧されるとともに、規制片26c,26cが保持部27の突起27a,27aに当接して他端側への移動が規制されている。弁棒33の係合突部33c,33cは、スライド部材30の係合部30aに係合された状態で保持され、弁体32の止水パッキン35が下部筒22aの下端部22gに密着するとともに、減圧パッキン36が弁体32の下面に密着して注出路21が閉塞されている。 【0029】 図2に示すように、操作レバー26の押下部26bを押し下げると、操作レバー26は、保持部27の突起27a,27a、保持片27b、天板22cの押え片22fとに保持されながら、枢着部26a,26aの一端側を支点に回動する。操作レバー26の回動に伴って、スライド部材30が弁棒33の先端を下方に押し下げ、弁棒33と弁体32とが第1スプリング29の付勢力に抗して、一体となって下方に移動する。これに伴って、止水パッキン35が下部筒22aの下端部22gを離れ、注出路21が開放され、魔法瓶1を注ぎ部14b方向へ傾けると、内容液が注出路21,注ぎ部14bを介して注出される。また、操作レバー26は、押下部26bが把手14cと当接することによって回動が規制され、前記係合突部33cは前記係合部30aに係合した状態に保持されている。 【0030】 容器本体10内に、熱湯や熱い飲料物が注入されていると、水蒸気によって容器本体10内が昇圧している場合がある。この場合、操作レバー26を回動させると、弁体32は容器内の圧力によって下部筒22aの下端部22gに押し付けられた状態のまま、弁棒33の下降によって面積の小さな減圧パッキン36が弁体32の下面から離れ、容器本体10内の圧力が逃げる。これに伴って、弁体32が第2スプリング37の付勢力により下方に押圧されて弁体32が開状態となる。 【0031】 図4は、容器本体10から取り外した栓体20を示すもので、栓体20を容器本体10に装着した時の操作レバー26の回動限界L1まで、操作レバー26を回動させた状態では、係合突部33cが係合部30aに係合している。図5に示されるように、押下部26bを前記回動限界L1よりも更に押し下げると、操作レバー26の最上部が、突片22eの下端よりも下に位置することとなり、この状態から、図6に示すように、操作レバー26を栓本体22内に押し込むように一端側にスライドさせると、スライド部材30の他端面が前記押下部26bと当接し、スプリング部材31の付勢力に抗して一端側に移動する。この移動に伴って係合突部33cと係合部30aとの係合が解除され、図7に示すように、弁棒33,弁体32,第2スプリング37から成る弁機構23を栓本体22から取り外すことができる状態となり、栓本体22の注出路21や弁機構23を別々に洗浄することができる。 【0032】 また、図8に示すように、スライド部材30の上面を他端側に突出させた突出片30bは、弁機構23が栓本体22から外れた状態で、スライド部材30がスプリング部材31によって他端側へ付勢されると、係合部30aに対する係合突起33cの規制がないため、前記天板22cの下面に設けた突片22eの内部側に突出し、操作レバー26の押下部26bを押し下げ位置に保持して回動初期位置まで復帰することを規制するように設定しておく。 【0033】 洗浄後の弁機構23を栓本体22に装着する際には、図7に示されるように、操作レバー26を回動限界L1よりも更に回動させるとともに一端側にスライドさせた状態で保持し、弁体32の外周を手で支えながら、弁棒33をガイド筒25に挿入して行く。大径フランジ部33dが、ガイド筒25の大径筒部25aに挿入されると、位置決め用突起33e,33eが前記傾斜面25dに案内され、大径フランジ部33dが回動しながら位置決め用突起33e,33eを凹溝部25c,25cに嵌入させる。これにより、係合突部33c,33cが係合部30aに係合する位置に位置決めされ、弁体32を下部筒22aの下端部22gに当接させ、操作レバー26の一端側へのスライドを解除すれば、係合突部33cが自動的に係合部30aに係合し、弁機構23が栓本体22に装着される。なお、本形態例では、位置決め用突起33eと凹部溝25cとで位置決めを行っているが、位置決め用突起33eの代わりに、大径フランジ部33dに凹部を設け、凹部溝25cの代わりに、ガイド筒25に内方に突出する突起部を設け、該突起部を前記凹部に嵌入させて位置決めを行うものでもよい。 【0034】 本形態例は、上述のように形成されることから、栓体20を容器本体10から取り外し、操作レバー26を、回動限界L1よりも更に回動させるとともに一端側にスライドさせることにより、弁棒33の係合突部33cがスライド部材30の係合部30aから外れ、弁機構23を栓本体22から簡単に外すことができる。また、栓体20が容器本体10に装着された状態では、操作レバー26の回動量が把手14cによって規制されるため、弁体32を開放するために必要な回動量以上に操作レバー26が回動することがなく、弁機構23が栓本体22から外れる虞がない。 【0035】 また、栓本体22から弁機構23を取り外すと、スライド部材30の突出片30bが突片22eに当接し、操作レバー26が回動初期位置まで復帰することを規制でき、弁機構23が栓本体22に装着不可能となるとともに、外観から、栓本体22に弁機構23が装着されているか否かを判別することができるので、弁機構23を洗浄後、栓本体22に装着し忘れることがない。 【0036】 さらに、弁機構23を栓本体22に装着する際には、ガイド筒25に弁棒33を挿入すれば、係合突部33cの位置決めが自動的に行われるので、栓本体22に弁機構23を簡単に装着することができる。また、減圧手段34を設けたことにより、適宜、飲料容器内の減圧を図ることができ、飲料容器内の内容液を良好に注ぐことができる。 【0037】 図9乃至図13は、本発明の第2形態例を示すもので、図9は天板を外した状態の栓体の平面図、図10は弁体を開状態とした時の栓体の断面図、図11は操作レバーを飲料容器装着時に規制される回動量よりも更に回動させた状態を示す栓体の断面図、図12は操作レバーを更に回動させて係合突部が係合部から外れた状態を示す栓体の断面図、図13は弁機構を栓本体に装着する際の説明図である。尚、上述の第1形態例と同一の箇所には同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。 【0038】 本形態例の栓体40は、スライド部材41の両側部に突起41a,41aが設けられ、栓本体22の上部筒22bには、一端側に向けて下り勾配となる傾斜面42a,42aを備え、該傾斜面42a,42aが前記突起41a,41aを案内する一対のガイド部材42,42が設けられている。 【0039】 上述のように形成された本形態例では、図10に示すように、操作レバー26の押下部26bを押し下げて操作レバー26を回動させると、第1形態例と同様に、止水パッキン35が下部筒22aを離れ、注出路21が開放され、魔法瓶1を注ぎ部14b方向へ傾けると、内容液が注出路21,注ぎ部14bを介して注出される。 【0040】 図11及び図12に示されるように、押下部26bを押し下げて、操作レバー26を前記回動限界L1よりも更に回動させると、スライド部材41の突起41a,41aが、ガイド部材42,42の傾斜面42a,42aを下降することにより、スライド部材41がスプリング部材31の付勢力に抗して操作レバー26の一端側に移動する。この移動に伴って係合突部33cと、スライド部材41に形成した第1形態例と同様の係合部41bとの係合が解除され、弁機構23が栓本体22から取り外される。 【0041】 また、図13に示されるように、弁機構23が栓本体22から外れた状態では、スライド部材41がスプリング部材31によって他端側へ付勢され、スライド部材41の突出片41cと前記天板22cの下面に設けた突片22eとが当接し、操作レバー26が回動初期位置まで復帰することを規制する。 【0042】 本形態例は上述のように形成されることにより、操作レバー26を、回動限界L1よりも更に回動させるだけで、スライド部材41の突起41a,41aがガイド部材42の傾斜面を下降し、スライド部材41を操作レバー26の一端側に移動させることができるので、第1形態例のものよりも更に簡単に弁機構23を栓本体22から取り外すことができる。 【0043】 尚、本発明は上述の形態例のように、魔法瓶に適用される栓体に限るものではなく、水筒等にも適用でき、容器本体はガラス製のもの、合成樹脂製のものなどいずれのものでも良く、特に断熱構造を有していないものでも良い。 【図面の簡単な説明】 【0044】 【図1】本発明の第1形態例を示す栓体を装着した飲料容器の要部断面図である。 【図2】同じく栓体の弁体が開状態の飲料容器の要部断面図である。 【図3】同じく天板を外した状態を示す栓体の平面図である。 【図4】同じく弁体を開状態とした時の栓体の断面図である。 【図5】同じく操作レバーを飲料容器装着時に規制される回動量よりも更に回動させた状態を示す栓体の断面図である。 【図6】同じく操作レバーを更に回動させて係合突部が係合部から外れた状態を示す栓体の断面図である。 【図7】同じく弁機構を栓本体から取り外した状態の栓体の断面図である。 【図8】同じく弁機構を栓本体に装着する際の説明図である。 【図9】本発明の第2形態例を示す天板を外した状態の栓体の平面図である。 【図10】同じく弁体を開状態とした時の栓体の断面図である。 【図11】同じく操作レバーを飲料容器装着時に規制される回動量よりも更に回動させた状態を示す栓体の断面図である。 【図12】同じく操作レバーを更に回動させて係合突部が係合部から外れた状態を示す栓体の断面図である。 【図13】同じく弁機構を栓本体に装着する際の説明図である。 【符号の説明】 【0045】 1…魔法瓶、10…容器本体、11…内容器、12…外容器、13…断熱層、14…肩部材、14b…注ぎ部、14c…把手、20,40…栓体、21…注出路、22…栓本体、22a…下部筒、22b…上部筒、22c…天板、22e…突片、22f…押え片、22g…下端部、23…弁機構、24…シールパッキン、25…ガイド筒、25a…大径筒部、25b…小径筒部、25c…凹溝部、25d…傾斜部、26…操作レバー、26a…枢着部、26b…押下部、26c…規制片、27…保持部、27a…突起、27b…保持片、27c…ガイド、29…第1スプリング、30,41…スライド部材、30a,41b…係合部、30b,41c…突出片、31…スプリング部材、32…弁体、32a…装着孔、33…弁棒、33a…円盤部、33b…軸部、33c…係合突部、33d…大径フランジ部、33e…位置決め用突起、34…減圧手段、35…止水パッキン、36…減圧パッキン、37…第2スプリング、41a…突起、42…ガイド部、42a…傾斜面、L1…栓体を飲料容器に装着した時の操作レバーの回動限界
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| 【出願人】 |
【識別番号】591261602 【氏名又は名称】サーモス株式会社 【住所又は居所】新潟県西蒲原郡吉田町大字下中野1435番地
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| 【出願日】 |
平成16年3月29日(2004.3.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080089 【弁理士】 【氏名又は名称】牛木 護
【識別番号】100086210 【弁理士】 【氏名又は名称】木戸 一彦
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| 【公開番号】 |
特開2005−278855(P2005−278855A) |
| 【公開日】 |
平成17年10月13日(2005.10.13) |
| 【出願番号】 |
特願2004−96533(P2004−96533) |
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