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【発明の名称】 カクテルシェーカー
【発明者】 【氏名】明道 丘

【氏名】明道 希代子

【要約】 【課題】トップとストレーナーをステンレス製、ボディをチタン製としたことにより、軽量で風味を損なわず使いやすく長持ちする安価なカクテルシェーカーを提供する。

【解決手段】トップ2とストレーナー3をステンレス製、ボディ1をチタン製としたことにより、軽量で風味を損なわず使いやすく長持ちする安価なカクテルシェーカーを提供できる。ボディ1底部やトップ2の上部に凹みや凸凹を設けることで手との摩擦を増して滑りを防ぐので、掌や指を強く押し付けなくてもシェーカーの固定が容易となり、疲れず使い勝手が向上することに加え、シェーカーの確実な固定とカクテルの優れた風味との両立も実現される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チタン製のボディと、
ステンレス・スティール製のトップ及びストレーナーと、
を組み合わせることを特徴とするカクテルシェーカー。
【請求項2】
前記ボディの底部及び前記トップの上部の少なくとも一方に、凹み又は凸凹の少なくとも一方を設けたことを特徴とする請求項1記載のカクテルシェーカー。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、トップとストレーナーをステンレス製、ボディをチタン製としたことにより、軽量で風味を損なわず使いやすく長持ちする安価なカクテルシェーカーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、酒類など複数の材料を混ぜてカクテルをつくる道具として、図5に例示するようなカクテルシェーカー(以下「シェーカー」と呼ぶ)が知られている。シェーカーは、図5(b)に示すボディ10に氷や酒類等を入れ、濾し穴のあるストレーナー30をかぶせ、トップ20で蓋をすることで図5(a)の状態としたうえ、全体を手で振って中身をシェイクし、トップ20を外してストレーナー30越しに、氷をボディ10に残して中身だけグラスに注ぐものである。
【0003】
ところで、従来のステンレス製のカクテルシェーカーは、シェイク中にステンレスの鉄分等が溶け出すことでカクテルを金臭くし微妙な風味を損なう問題があった。また、ステンレス製のシェーカーは重く、サイズによっては氷や酒類等を満たすと重さが1キログラム以上となり、一般の人には振りにくい問題があった。また、ステンレス製では熱容量が大きく冷えにくいうえ金属が硬いためシェイクの際に氷が砕け過ぎて溶け、カクテルが水っぽくなりやすい問題もあった。
【0004】
これらを解決するものとして、最近、チタン製のカクテルシェーカーも販売されている。チタン製のカクテルシェーカーは、ステンレスと比べて、軽量で耐食性に優れ。比重も小さいので熱容量が小さく、カクテルを作る際にすぐに冷えやすい等の利点がある。
【特許文献1】特開2002−186476号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のように全体がチタン製の従来のカクテルシェーカーは、各パーツを一度きつくはめ合わせると、外しにくくなる欠点があった。その背景として、ステンレス製と比べて、(1)ヤング率がステンレスの約50%でたわみやすいこと、(2)加工硬化指数がステンレスより小さい等の関係で局部変形による凹凸が出やすいこと、(3)耐力/ヤング率比の関係で成形後のスプリングバック率が大きく変形しやすいこと、(4)純チタンは耐磨耗性に劣り焼付けを起こしやすい、などがある。
【0006】
また、カクテルシェーカーという用途では、ボディやストレーナー等の各パーツを組み合わせたり外したりが頻繁なため、チタン同士が激しく磨耗する結果、はめ合わせ部分が変形して密閉不十分すなわち合わせ具合の不具合を生じ、その部分からの液体漏れを招く問題もあった。さらにチタンは材料単価が高いためカクテルシェーカーが高額となる問題もあった。
【0007】
従来、シェーカーの胴体部などに意匠的工夫を施したり、他用途への転用を旨としたものは知られているが(特許文献1参照)、シェーカーとしての本来の用途において上記のような技術的課題を解決する技術は知られていなかった。
【0008】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するもので、その目的は、トップとストレーナーをステンレス製、ボディをチタン製としたことにより、軽量で風味を損なわず使いやすく長持ちする安価なカクテルシェーカーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するため、請求項1のカクテルシェーカーは、チタン製のボディと、ステンレス・スティール製のトップ及びストレーナーと、を組み合わせることを特徴とする。
【0010】
本発明では、トップとストレーナーをステンレス製、ボディをチタン製としたことにより、軽量で風味を損なわず使いやすく長持ちする安価なカクテルシェーカーを提供できる。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1記載のカクテルシェーカーにおいて、前記ボディの底部及び前記トップの上部の少なくとも一方に、凹み又は凸凹の少なくとも一方を設けたことを特徴とする。
【0012】
特に、この態様では、ボディー底部やトップの上部に凹みや凸凹を設けることで手との摩擦を増して滑りを防ぐので、掌や指を強く押し付けなくてもシェーカーの固定が容易となり、疲れず使い勝手が向上することに加え、シェーカーの確実な固定とカクテルの優れた風味との両立も実現される。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明によれば、トップとストレーナーをステンレス製、ボディをチタン製としたことにより、軽量で風味を損なわず使いやすく長持ちする安価なカクテルシェーカーを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明のカクテルシェーカー(「本シェーカー」と呼ぶ)を実施するための最良の形態(本実施形態と呼ぶ)について図面を参照して説明する。すなわち、本シェーカーは、図1に示すように、チタン(チタニウム及びその合金、窒化チタン(TiN)や炭化チタン(TiC)などの化合物のいずれでもよい)製のボディ1と、ステンレス・スティール製のトップ2及びストレーナー3と、をはめ合わせて構成される。図1の(a)は各部分をはめ合わせた状態、(b)は分解した状態を示す。
【0015】
従来のカクテルシェーカー(図5)と比較した本シェーカーの第一の相違点は、ボディ1の素材のみをチタン製とした点であり、ステンレスやチタン、カクテルシェーカーの各パーツの加工や製造の技術については、従来公知のものを適宜適用してよい。
【0016】
上記のような本実施形態では、トップ2とストレーナー3をステンレス製、ボディ1をチタン製としたことにより、軽量で風味を損なわず使いやすく長持ちする安価なカクテルシェーカーを提供できる。
【0017】
すなわち、最大の部分であるボディ1を軽量なチタン製とし、トップ2とストレーナー3はステンレス製とする。このため、チタン同士の外れにくさや激しい磨耗による液漏れ等の問題が回避される。むしろ、ステンレスは成形中の加工硬化により金属が硬いため異種金属との組合せにおいては耐磨耗性に優れる利点もある。また、トップ側が重くボディ側が軽いという重さのバランスとなるのでスナップが効き振り抜きやすく、シェイクの効果や演出等の技術的改善をもたらす。また、カクテルの材料が触れる最大の部分であるボディ1がチタンなので、耐食性に優れ、軽量で熱容量が小さいため冷えやすく、カクテルに金臭さがつかず、チタンはステンレスより軟らかいため氷が砕け過ぎず水っぽくならないので、風味が損なわれず美味しいカクテルができる。また、ステンレス部分を含むことによりオールチタンのシェーカーより安価となる。
【0018】
また、従来のカクテルシェーカー(図5)と比較した本シェーカーの第二の相違点として、本シェーカーにおけるボディ1の底部及びトップ2の上部の少なくとも一方に、凹み又は凸凹の少なくとも一方を設ける。例えば、図2は、従来では全体が球面状に丸みを帯びていたトップ2の上部について、その中央に逆向きの凹み21を設けた例である。また、図3は、ボディー1の底部、特に底面に点字状の突起11を縦横に形成配設したものである。このような突起はトップ2上面(図1、図2)に設けてもよいし、これら突起に代え、突起と逆の小さな凹み、縦横の線状突起や溝をボディ1底面やトップ2上面に設けてもよい。さらに、ボディ1底部やトップ2上部の辺縁部に、図4に例示するような円周状のギザギザを設けてもよい。
【0019】
このように、本実施形態では、ボディ1底部やトップ2の上部に凹みや凸凹を設けることで手との摩擦を増して滑りを防ぐので、掌や指を強く押し付けなくてもシェーカーの固定が容易となり、疲れず使い勝手が向上することに加え、シェーカーの確実な固定とカクテルの優れた風味との両立も実現される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施形態におけるシェーカーの正面図。
【図2】本発明の実施形態におけるシェーカーのトップを示す斜視図。
【図3】本発明の実施形態におけるシェーカーのボディ底部を示す斜視図。
【図4】本発明の実施形態における円周状のギザギザを示す概念図。
【図5】従来のシェーカーを例示する正面図。
【符号の説明】
【0021】
1,10…ボディ
2,20…トップ
3,30…ストレーナー
21…凹み
11…突起
【出願人】 【識別番号】502062607
【氏名又は名称】明道 丘
【識別番号】502176432
【氏名又は名称】明道 希代子
【出願日】 平成15年11月26日(2003.11.26)
【代理人】 【識別番号】100081961
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 光春

【公開番号】 特開2005−152353(P2005−152353A)
【公開日】 平成17年6月16日(2005.6.16)
【出願番号】 特願2003−396215(P2003−396215)