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【発明の名称】 麺茹で装置
【発明者】 【氏名】川手 康正
【住所又は居所】東京都千代田区外神田4−5−4 株式会社ニッセーデリカ内

【要約】 【課題】速やかに水洗冷却工程に移り、速やかに水洗冷却できる茹で麺装置を提供する。

【解決手段】麺を茹で、水洗冷却する茹で麺装置であって、茹で槽内を搬送させる茹で槽内搬送手段とは異なる搬送系で異なる駆動系の槽間搬送手段を備えて、この槽間搬送手段に茹で槽から麺を引き上げ、麺を水洗冷却槽へ搬送させるようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
麺を茹で、水洗冷却する麺茹で装置であって、
麺を茹でる茹で槽と、
麺を水洗冷却する水洗冷却槽と、
上記茹で槽内で麺を搬送する茹で槽内搬送手段と、
上記茹で槽から麺を上げ、上記水洗冷却槽へ麺を搬送する、上記茹で槽内搬送手段とは異なる搬送系で異なる駆動系の槽間搬送手段と、
を備えること、
を特徴とする麺茹で装置。
【請求項2】
上記水洗冷却槽内搬送手段は、搬送系が水平方向に延び、
上記槽間搬送手段は、搬送系が垂直方向に延びること、
を特徴とする請求項1に記載の麺茹で装置。
【請求項3】
上記麺茹で装置は、
上記茹で槽内搬送手段および上記槽間搬送手段の各搬送系に載置され、かつ上記茹で槽内搬送手段から上記槽間搬送手段へ受け渡されることにより共有される、麺を収納する茹でバケットをさらに備えること、
を特徴とする、
請求項1に記載の麺茹で装置。
【請求項4】
上記槽間搬送手段は、
上記茹で槽内搬送手段の終点に上記茹でバケットが到達すると駆動し、上記茹で槽内搬送手段に載置される上記茹でバケットをすくい上げ載置することにより、上記茹でバケットを受け取り搬送すること、
を特徴とする請求項3に記載の麺茹で装置。
【請求項5】
上記茹で麺装置は、
上記水洗冷却槽内に回転可能に固定され、かつ複数列に配列された複数の水洗冷却バケットを連ねて、該水洗冷却バケット内の麺を隣の水洗冷却バケットに受け渡して麺をリレーすることにより上記水洗冷却槽内の麺を搬送する水洗冷却槽内搬送手段をさらに備えること、
を特徴とする請求項1に記載の麺茹で装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、うどん、そば、中華麺等の麺を茹で、水洗冷却する麺茹で装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、うどん、そば、中華麺等の麺を製造する工程は、原料と練り水を撹拌して混練するミキシング工程、混練した生地をプレスし麺帯にする複合工程、麺帯をロールに通して薄くする圧延工程、麺帯を切刃で切って麺にする切り出し工程、麺を茹で槽に投入し熱湯で茹でる茹で工程、茹で上げた麺を冷水に通して冷却する水洗冷却工程、包装機で麺を一食毎包装する包装工程上記で茹麺が製造される。
【0003】
上記のような工程のうち、麺を茹で槽に投入し熱湯で茹でる茹で工程と、茹で上げた麺を冷水に通して冷却する水洗冷却工程については、麺を茹で上げた後に速やかに水洗冷却を行わないと麺の品質が著しく低下するため、通常、これら工程を一連の工程として行う一つの装置で行われる。
【0004】
例えば、麺を茹で、水洗冷却する麺茹で装置は、麺を茹でる茹で槽と麺を水洗冷却する水洗冷却槽が連続的に配置されて構成されてなり、チェーンベルトとスプロケットよりなる茹で槽内搬送手段と水洗冷却槽内搬送手段が各槽内を縦断してそれぞれに配置される。各搬送手段には、麺バケットが取り付け固定されている。この麺茹で装置は、麺を、麺バケット内に収納して、麺バケットごと茹で槽内搬送手段により茹で槽内を搬送し、水洗冷却槽内搬送手段の麺バケットに乗り換えさせて水洗冷却槽内を搬送する(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
従来、このような麺茹で装置は、麺を茹で槽から引き上げて水洗冷却槽へ移送するための手段を、茹で槽内を搬送する茹で槽内搬送手段より行わせるようにしている。すなわち、茹で槽内搬送手段の搬送系は、茹で槽内を縦断し、茹で槽終点付近で斜め上方に傾斜して麺を湯から引き上げ、その状態で水洗冷却槽内の水洗冷却槽内搬送手段への麺受け渡し地点まで延びる。
【0006】
また、従来、このような麺茹で装置は、水洗冷却槽内搬送手段もチェーンベルトとスプロケットよりなる。
【0007】
【特許文献1】特開2001−104154号公報 (段落0002〜段落0004、段落0043、図1、図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このように、従来の麺茹で装置は、茹で槽終点付近で麺を湯から引き上げ、水洗冷却槽内の水洗冷却槽内搬送手段への麺受け渡し地点まで搬送する搬送速度は、茹で槽内搬送手段の搬送速度と同じ速度となってしまい、茹で時間に一定の制約がある以上、この搬送速度を上げることができない。
【0009】
したがって、麺は茹でてから速やかに水洗冷却しなければ、その味や品質が低下する恐れがあるのだが、茹で槽終点付近で麺を湯から引き上げ、水洗冷却槽内の水洗冷却槽内搬送手段への麺受け渡し地点まで搬送する時間が、茹で槽内搬送手段の搬送速度にしばられ、速やかに水洗冷却槽へ搬送することができなかった。
【0010】
また、従来の麺茹で装置は、水洗冷却槽内搬送手段もチェーンベルトとスプロケットよりなるコンベアによりなるので、茹で槽から送られてきた麺を水洗冷却槽内搬送手段が受け取るたびに、一時停止してしまい、すでに水洗冷却中の麺を自由な時間で搬送することができない。すなわち、茹で槽内搬送手段による麺の搬送に遅れが生じると、その遅れがすべてに麺の味や品質に影響を与えてしまう。
【0011】
したがって、麺の冷却は、麺の茹で時間に応じて設定するものであるが、移送中の麺全体を考慮して水洗冷却時間が決められるため、麺ごとに味や品質のずれができてしまう。
【0012】
この発明は、上述のような問題点に鑑みてなされたもので、麺を茹でる時間に影響されずに速やかに水洗冷却工程に移り、速やかに水洗冷却できる茹で麺装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本発明は麺を茹で、水洗冷却する麺茹で装置であって、麺を茹でる茹で槽と、麺を水洗冷却する水洗冷却槽と、上記茹で槽内で麺を搬送する茹で槽内搬送手段と、上記茹で槽から麺を上げ、上記水洗冷却槽へ麺を搬送する、上記茹で槽内搬送手段とは異なる搬送系で異なる駆動系の槽間搬送手段と、を備えること、を特徴とする。
【0014】
本発明は、上述のような構成により、槽間搬送において茹で槽内搬送手段の走行速度に拘束されることなく、独自の走行速度を実現でき、麺を茹で槽内から即座に引上げ、速やかに水洗冷却槽へ搬送することができる。したがって、麺の味や品質を格段に向上させることができる。例えば、従来の同一搬送系で槽間を搬送していた場合は、約40秒の時間を要したが、本発明は、最短約9秒で搬送することができ、所要時間にして4分の1程度となる。
【0015】
また、上記水洗冷却槽内搬送手段は、水平方向に延び、上記槽間搬送手段は、垂直方向に延びるようにすると、槽間を搬送する搬送系の設置スペースが省略でき、麺茹で装置全体がコンパクトとなる。
【0016】
また、上記麺茹で装置は、上記茹で槽内搬送手段および上記槽間搬送手段の各搬送系に載置され、かつ上記茹で槽内搬送手段から上記槽間搬送手段へ受け渡されることにより共有される、麺を収納する茹でバケットをさらに備えるようにしてもよく、例えば、上記槽間搬送手段は、上記茹で槽内搬送手段の終点に上記茹でバケットが到達すると駆動し、上記茹で槽内搬送手段に載置される上記茹でバケットをすくい上げ載置することにより、上記茹でバケットを受け取り搬送するようにしてもよい。
【0017】
上述の構成により、搬送手段が複数に分割されていても、麺をバケットに移し変える必要がなくなる。したがって、バケットの移し変えにおいて麺をこぼしてしまうことがなくなり、生産現場の美観を損ねることがない。
【0018】
また、本発明の麺茹で装置は、上記水洗冷却槽内に回転可能に固定され、かつ複数列に配列された複数の水洗冷却バケットを連ねて、該水洗冷却バケット内の麺を隣の水洗冷却バケットに受け渡して麺をリレーすることにより上記水洗冷却槽内の麺を搬送する水洗冷却槽内搬送手段をさらに備えること、を特徴とする。
【0019】
上述の構成により、水洗冷却槽内に麺を搬送するために、搬送系が一時停止してしまうことがなく、水洗冷却中の麺を速やかに水洗冷却槽を搬送することができる。したがって、麺の味や品質を格段に向上させることができる。
【発明の効果】
【0020】
以上説明した通り、本発明に係る茹で麺装置は茹で槽内を搬送させる茹で槽内搬送手段と、茹で槽から水洗冷却槽へ搬送させる槽間搬送手段を、異なる搬送系で異なる駆動系で備えるようにしたから、槽間搬送において茹で槽内搬送手段の走行速度に拘束されることなく、独自の走行速度を実現でき、麺を茹で槽内から即座に引上げ、速やかに水洗冷却槽へ搬送することができる。したがって、麺の味や品質を格段に向上させることができる。
【0021】
また、上記水洗冷却槽内搬送手段は、水平方向に延び、上記槽間搬送手段は、垂直方向に延びるようにすると、槽間を搬送する搬送系の設置スペースが省略でき、麺茹で装置全体がコンパクトとなる。
【0022】
また、本発明に係る麺茹で装置は、茹でバケットを、茹で槽内搬送手段と槽間搬送手段に載置させることにより搬送させるようにし、かつこの茹でバケットを受け渡すことによって共有させるようにしたから、搬送手段が複数に分割されていても、麺をバケットに移し変える必要がなくなる。したがって、バケットの移し変えにおいて麺をこぼしてしまうことがなくなり、生産現場の美観を損ねることがない。
【0023】
また、本発明に係る麺茹で装置は、水洗冷却槽内搬送手段を、水洗冷却バケットを複数配列させてリレー式に麺を受け渡すようにしたから、水洗冷却槽内に麺を搬送するために、搬送系が一時停止してしまうことがなく、水洗冷却中の麺を速やかに水洗冷却槽を搬送することができる。したがって、麺の味や品質を格段に向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明に係る麺茹で装置の好適な実施の形態について、図1乃至図5に基づき詳細に説明する。
【0025】
図1は本発明に係る麺茹で装置の内部を示す側面図である。図2は、本発明に係る麺茹で装置の茹で槽内搬送手段と槽間搬送手段を示す側面図である。図3は、本願発明に係る麺茹で装置の茹でバケットの斜視図である。図4は、本発明に係る麺茹で装置の水洗冷却槽の断面斜視図である。図5は、本発明に係る麺茹で装置の水切りバケットの拡大斜視図および水切りバケットの側面図である。
【0026】
図1に示す麺茹で装置1は、茹で麺の一般的な製造工程のうち、裁断された麺を茹で、水洗冷却し、次工程に送る工程において使用される装置である。
【0027】
この麺茹で装置1は、麺を茹でる茹で槽2と、茹でられた麺を水洗冷却する水洗冷却槽3が連なる。茹で槽2には、麺を搬送する茹で槽内搬送手段4が茹で槽2内を水平に縦断して敷設されている。水洗冷却槽3には、麺を搬送する水洗冷却槽内搬送手段6が水洗冷却槽3内を縦断して敷設される。水洗冷却槽3の終点には、次工程へ搬送する引上げ搬送手段7が斜め上方に向かって敷設される。
【0028】
さらに、本発明の麺茹で装置1では、麺を茹で槽2内から水洗冷却槽3へ搬送する槽間搬送手段5が、茹で槽2と水洗冷却槽3との間に介在して垂直方向に敷設されている。また、各搬送手段には、麺を収納するバケットが載置される。
【0029】
この麺茹で装置1は、茹で槽内搬送手段4の始点付近上方に配される裁断機11で裁断された麺を茹で槽2に投入することにより麺茹でが開始される。投入された麺は、茹で槽内搬送手段4に載置された茹でバケット8内に収納され、茹で槽内搬送手段4により、茹で槽2内を搬送されながら茹でられる。茹でられた麺は、茹でバケット8ごと槽間搬送手段5により茹で槽2から引き上げられ、水洗冷却槽3へ搬送される。槽間搬送手段5により搬送された麺は、水洗冷却槽内搬送手段6の水洗冷却バケット6aに収納され、水洗冷却槽3を搬送されながら水洗冷却される。水洗冷却された麺は、引上げ搬送手段7に備えられる水切りバケット9に収納されて水切りされつつ、引上げ搬送手段7により次工程へ運ばれる。
【0030】
このような麺茹で装置1の茹で槽内搬送手段4と槽間搬送手段5について、図2に基づき、さらに詳細に説明する。茹で槽内搬送手段4と槽間搬送手段5は、別々の搬送系であり、別々の駆動系を有するものである。
【0031】
茹で槽内搬送手段4は、茹で槽2を縦断するように敷設され、また、茹で槽2の湯に常時茹でバケット8が浸かるように茹で槽2に対して水平方向へ延びている。この茹で槽内搬送手段4は、本実施形態においては、茹で槽2の両側面側にそれぞれ1本、計2本の無端のチェーンベルト4eによりなり、茹で槽2の始点および終点に茹で槽2に対して水平に配されたスプロケット4b,4bを循環する搬送系で、図示しないモータにより駆動されて、水平方向に走行する。またチェーンベルト4eには、茹でバケット8を吊下げ載置できるように、複数のバケット載置台4aが固定され、チェーンベルト4eの走行とともに水平移動する。
【0032】
このような茹で槽内搬送手段4は、茹でバケット8に収納された麺を、茹でバケット8ごと茹で槽2内の湯内を始点から終点へ搬送する搬送手段となる。
【0033】
槽間搬送手段5は、茹で槽2に対して湯面から引上げ方向、すなわち垂直方向に敷設されている。この槽間搬送手段5は、本実施形態においては、茹で槽2の両側面側にそれぞれ1本、計2本の無端のチェーンベルト5cによりなる。この槽間搬送手段5は、茹で槽2の終点下方および上方に茹で槽2に対して垂直に配されたスプロケット5b,5bを循環する搬送系で、茹で槽2の終点から垂直方向へ上昇し、水洗冷却槽3の始点を通過し、茹で槽2下方から麺茹で槽2の終点へ戻るように循環する搬送系である。つまり、茹で槽内搬送手段4とは別で垂直方向へ延び、茹で槽内搬送手段4とは別の図示しないモータにより駆動されて、垂直方向へ走行する。
【0034】
また、槽間搬送手段5の敷設位置は、チェーンベルト5cの上昇方向走行面が茹で槽内搬送手段4の終点付近と重なるような位置に敷設される。また、チェーンベルト5cの下降方向走行面は、図1に示す水洗冷却槽3へシュートするシュータ10と重なって敷設される。
【0035】
槽間搬送手段5には、茹でバケット8を吊下げ載置できるように複数のバケット載置台5aが固定され、チェーンベルト5cの走行とともに垂直移動する。
【0036】
このような槽間搬送手段5は、上述のように茹で槽内搬送手段4とは別の搬送系で別の駆動系であり、したがって、茹で槽内搬送手段4の走行速度とは異なる独自の走行速度を有し、麺を茹でバケット8ごと茹で槽2内から引上げ、速やかに水洗冷却槽3へ搬送する搬送手段となる。
【0037】
なお、茹で槽内搬送手段4の下方には、逆方向へ走行する水平方向バケット返還チェーンベルト12が敷設され、茹で槽内搬送手段4の始点には、下げ方向走行面が茹で槽内搬送手段4と重なる垂直方向バケット返還チェーンベルト13が敷設される。
【0038】
次に、本実施形態に係る麺茹で装置1の茹でバケット8について図2および図3に基づき詳細に説明する。図3に示す茹でバケット8は、茹で槽2の湯に浸かりながら、茹で槽内搬送手段4により搬送され、茹で槽内搬送手段4の終点で槽間搬送手段5に引き上げられ、水洗冷却槽3へ搬送されるバケットである。
【0039】
この茹でバケット8は、麺を収納する網目で形成され、2本の吊下げ支持棒8a,8bで吊下げ固定してなる。茹でバケット8は、上面に上蓋8cを、底面に下蓋8dを備え、上蓋8cを開けることにより茹で槽2の始点で麺を収納し、下蓋8dを開けることによって、麺を水洗冷却槽3へシュートする。
【0040】
茹でバケット8は、麺茹で工程にあっては、図2に示す茹で槽内搬送手段4が備えるバケット載置台4aに載置されて搬送される。具体的には、2本の吊下げ支持棒8a,8bのうち、前方の吊下げ支持棒8aが、前方のバケット載置台4aの後端載置部4dに載置され、後方の吊下げ支持棒8bが、後方のバケット載置台4aの前端載置部4cに載置され、前後のバケット載置台4a,4aに吊下げ載置された状態で茹で槽2内を搬送される。
【0041】
また、茹でバケット8は、茹で槽2から引き上げられ水洗冷却槽3に搬送される間、茹で槽内搬送手段4から槽間搬送手段5に引き渡されて槽間搬送手段5により搬送される。このとき、図2に示す槽間搬送手段5に載置されて搬送されるが、具体的には、2本の吊下げ支持棒8a,8bが、槽間搬送手段5のバケット載置台5aにそれぞれ吊下げ載置されて搬送される。
【0042】
このように、茹でバケット8は、麺を収容し、茹で槽2内と、茹で槽2―水洗冷却槽3間を搬送系を乗り換えて搬送される、搬送手段に固定されないバケットとなる。なお、茹で槽内搬送手段4と槽間搬送手段5で別々の固定されたバケットを備え、受け渡し時に麺のみを受け渡す構成にしてもよいが、この場合には、茹で槽内搬送手段4と槽間搬送手段5の間に麺をシュートするシュータを備える必要があり、この場合であっても、麺を茹でる工程から麺を水洗冷却する工程に速やかに移行させることはできる。
【0043】
次に、本実施形態に係る麺茹で装置1の水洗冷却槽3および水洗冷却バケット6aについて図1および図4に基づき詳細に説明する。
【0044】
図4に示す水洗冷却槽3は、仕切り3bによって槽内を高さ方向に仕切られており、この仕切り3bによって複数の水洗冷却室3aに仕切られている。水洗冷却室3aで仕切られていることにより、水洗冷却槽3全体で水洗冷却水が混ざり合うことはなく、水洗冷却槽3始点付近より新鮮できれいな水洗冷却水で満たされているから、最終的に新鮮なきれいな水洗冷却水で水洗冷却される。
【0045】
個々の水洗冷却室3aは、それぞれ麺を水洗冷却する水洗冷却水が満たされるが、水洗冷却水を冷却して温度を保つため、各水洗冷却室3aの仕切りの壁内に水洗冷却水を冷却する冷媒を流動させる冷媒流動部3cが穿設される。
【0046】
本実施形態においては、仕切りの底部側を厚い壁により形成し、この壁底部側の厚い壁に空間を穿設して冷媒流動部3cとしている。冷媒流動部3cは、水洗冷却室3aを仕切る四方の仕切りのうち、三方に空間が穿設され、かつこの空間が導通することにより、コの字状となっている。
【0047】
コの字状の冷媒流動部3cは、各水洗冷却室3aに備えられており、コの字状の冷媒流動部3cを備える水洗冷却室3aから見て、隣り合った水洗冷却室3aの冷媒流動部3cは、逆コの字状になるように備えられている。また、冷媒流動部3cは、隣り合った冷媒流動部3cと導通、すなわち、一辺の空間を共有することによって、各冷媒流動部3cでジグザグ状に連なり合い、一つの循環経路を形成している。もちろん、水洗冷却槽3の始点に位置する水洗冷却室3aと終点に位置する水洗冷却室3aからは、図示しない冷媒流動ポンプに続く循環路が備えられている。
【0048】
なお、所定の数の冷媒流動部3cが一つの循環経路を形成するようにし、全体として複数の循環経路を備えるようにしてもよい。また、水洗冷却槽3内が水洗冷却室3aで仕切られない場合は、水洗冷却槽3の壁内に冷媒流動部3cを備えてもよい。
【0049】
この冷媒流動部3cは、水洗冷却槽3内に中空配設される冷媒流動管を廃しながらも、水洗冷却水を冷却する冷媒を流動させる流動部となり、この冷媒流動部3cにより水洗冷却槽3内に冷媒流動管に遮蔽されてごみや細菌等が溜まるスペースが生じる恐れがなくなる。
【0050】
また、水洗冷却槽3内の水洗冷却室3aを仕切る仕切りは、水洗冷却槽3の搬送方向川上側の水洗冷却室3aの仕切りより、搬送方向川下側の水洗冷却室3aの仕切りが高く仕切られており、搬送方向川上側から搬送方向川下側になるにしたがって段々と高くなっている。したがって、各水洗冷却室3aによって、水洗冷却水の水面の高さは異なり、搬送方向川上側から搬送方向川下側になるにしたがって、その水面は段々と高くなっている。
【0051】
水洗冷却槽3の終点に位置する水洗冷却室3aには、水洗冷却水を供給する水洗冷却水放水手段が設けられており、この図示しない水洗冷却水放水手段から水洗冷却槽3の終点に位置する水洗冷却水に水洗冷却水が放水される。なお、水洗冷却槽3の所定の位置にある複数の水洗冷却室3aに図示しない水洗冷却水放水手段を備えるようにしてもよい。
【0052】
このように、水洗冷却室3aはその仕切られる仕切りの高さが水洗冷却槽3の終点から始点になるにしたがって低く設定されており、水面の高さが段々と低くなるため、水洗冷却槽3の搬送方向川下側に位置する水洗冷却室3aから、水洗冷却槽3の搬送方向川上側に位置する水洗冷却室3aに水洗冷却水が流れ込むようになり、少なくとも、水洗冷却槽3の終点側の水洗冷却水を満たす水洗冷却水は極めて新鮮なきれいな水となる。
【0053】
この水洗冷却槽3は、茹でられた麺を洗い、冷却する槽であり、水洗冷却槽3内には、麺を搬送する水洗冷却槽内搬送手段6が備えられる。図1に示す麺茹で装置1には、水洗冷却バケット6aが水洗冷却槽3の両壁面を架橋して回転可能に固定されている。この水洗冷却バケット6aは、水洗冷却槽3内に、所定間隔ごとに多段に配され、水洗冷却槽3を縦断している。水洗冷却バケット6aは、上面に開口面を備え、通常時には、水洗冷却槽3内の水面に浸かって位置しているが、回転することによって、隣の水洗冷却バケット6aの上空に通常時において上面だった開口面を下にして位置する。
【0054】
本実施形態のように、水洗冷却槽3が水洗冷却室3aに仕切られている場合には、水洗冷却室3aごとに水洗冷却バケット6aが回転可能に固定される。
【0055】
この一連の水洗冷却バケット6aは、水洗冷却槽3の始点に位置する水洗冷却バケット6aに収納されてから、所定のタイミングで回転し、隣の水洗冷却バケット6aの上空に開口面を下にして、隣の水洗冷却バケット6aに麺を受け渡す。これをリレー式に水洗冷却槽3の搬送方向川下側まで繰り返して、麺を搬送する冷却槽内搬送手段となる。水洗冷却バケット6aが回転する所定のタイミングは、麺の茹で時間等を考慮して自由に設定できる。
【0056】
このように、水洗冷却槽内搬送手段6は、水洗冷却槽3が複数の水洗冷却室3aに仕切られている場合にも麺を搬送できる効率のよい搬送手段となり、かつ麺を一単位づつ搬送できるので、槽間搬送手段5からの麺の受け渡しのために、水洗冷却中の麺全体が搬送一時停止状態になることを回避する搬送手段となる。
【0057】
次に、本実施形態に係る麺茹で装置1の水切り工程を行う部分について図1および図5に基づき詳細に説明する。図5に示す水切りバケット9は、水洗冷却槽3から麺を引き上げ、麺に付着した水を切り、次工程へ搬送する、麺を収納するバケットである。
【0058】
この水切りバケット9は、網目により形成されており、底面が搬送方向と直交する長手方向に複数の傾斜面を連ねた連続の略V字形状底面9aになっている。また、水切りバケット9は、麺を一束単位で収納できるように、内部が複数の仕切り9dにより仕切られ、複数の水切り室9cを備えている。
【0059】
連続の略V字形状底面9aは、複数の水切り室9cの底面でもあるが、連続の略V字形状底面9aの最底部分がちょうど水切り室9cの仕切りの位置にあるようになっており、最底部分を中心に隣り合った水切り室9cを略V字形状底面9aが跨ぐようになっている。すなわち、隣り合った二つの水切り室9cの底面二つを合わせて略V字形状底面9aが形成されており、その二つの水切り室9cの境に略V字形状底面9aの最底部分が位置している。したがって、各水切り室9cは、一方の壁面のすみに必ず略V字形状底面9aの最底部分を有することとなる。
【0060】
このような水切りバケット9は、図1に示す麺茹で装置1の水洗冷却槽3から麺を引き上げ、次工程へ搬送する引上げ搬送手段7に取り付けられる。引上げ搬送手段7は、例えば無端のチェーンベルトよりなり、斜め上方に向けて麺を水切りバケット9ごと引き上げる。このとき、水切りバケット9は、搬送方向と、底面短辺方向が平行になるように取り付けられており、引上げ搬送手段7は斜め上方に向かうから、水切りバケット9の底面短辺方向においても、水平面に対して傾斜した状態となっている。この状態では、一方の壁面のすみが必ず略V字形状底面9aの最底部分となる各水切り室9cは、底面に最底点9bを一つ備えることになる。
【0061】
このように、本実施形態における水切りバケット9は、引上げ工程において、底面に最底点9bを備え、水切り工程においてこの最底点9bに麺に付着した水を集め、麺に付着した水の自重を一箇所に集中させることによって、効果的に水を麺から落とすバケットとなる。したがって、本発明の麺茹で装置1から水切りバケット9の底面をさらい麺の水を落とすブラシは廃される。
【0062】
本実施形態における麺茹で装置1は、上述のように構成される。以下、この麺茹で装置1の動作について図1乃至図5に基づき詳細に説明する。
【0063】
まず、麺は、茹で槽内搬送手段4の始点付近上方に配される裁断機11をとおり、適切な幅で適切な長さにで裁断される。裁断された麺は、裁断機11底面から茹で槽2に投入される。
【0064】
投入時点で、茹でバケット8が上蓋8cを開いた状態で待機しており、茹で槽2に投入された麺は、茹でバケット8の開口面より茹でバケット8内部に収納される。茹でバケット8は、茹で槽2を満たす湯に浸っており、茹でバケット8内部に麺が収納された段階で麺が茹でられ始める。
【0065】
茹でバケット8は、2本の吊下げ支持棒8a,8bが茹で槽内搬送手段4に固定されたバケット載置台4aに載置されている。詳しくは、前方の吊下げ支持棒8aが、前方のバケット載置台4aの後端載置部4dに載置され、後方の吊下げ支持棒8bが、後方のバケット載置台4aの前端載置部4dに載置される。
【0066】
この状態で、茹で槽内搬送手段4は、麺が収納されたことをきっかけとして駆動モータにより駆動され、茹で槽内搬送手段4の走行方向、すなわち茹で槽2に対して水平に麺を茹でバケット8ごと搬送する。茹で槽内搬送手段4により茹で槽2の終点付近まで茹でバケット8が搬送されると、麺は茹で工程から水洗冷却工程に移る。
【0067】
このとき、麺を速やかに水洗冷却する、つまり、速やかに麺を水洗冷却槽3へ搬送するのが麺の味や品質を損なわず望ましい。したがって、茹で槽2の終点付近まで茹でバケット8が搬送されると、茹で槽内搬送手段4とは別の搬送系を有し、走行方向を垂直方向とし、別の駆動モータにより駆動される、槽間搬送手段5に茹でバケット8ごと受け渡される。詳しくは、茹で槽内搬送手段4により終点付近に茹でバケット8が搬送されると、槽間搬送手段5が駆動モータにより駆動され、垂直上方方向へ走行する。この槽間搬送手段5の垂直上方方向の走行により槽間搬送手段5のバケット載置台5aが下方から近づき、茹でバケット8の吊下げ支持棒8a,8bを下から持ち上げる。持ち上げられた吊下げ支持棒は、茹で槽内搬送手段4のバケット載置台4aを離れ、受け渡しが完了する。
【0068】
槽間搬送手段5は、茹で槽内搬送手段4とは搬送系を異にし、駆動モータも別であるため、茹で槽内搬送手段4とは別の速度で走行する。本実施形態においては、茹で槽内搬送手段4により搬送させる速度より速く搬送する。
【0069】
搬送される茹でバケット8は、まず垂直上昇することによって茹で槽2から引き上げられ、つぎに走行方向を折り返して、垂直下降される。槽間搬送手段5が茹でバケット8を垂直下降の段階まで搬送すると、槽間搬送手段5の中腹に配されているシュータ10が持ち上がり、茹でバケット8の底面の下蓋8dが開かれる。茹でバケット8の下蓋8dが開かれると、収納されている麺は茹でバケット8から落下し、シュータ10を滑り、次工程の水洗冷却槽3に移る。
【0070】
この間の槽間搬送手段5による搬送時間は、約9秒程度にすることが可能である。従来は、茹で搬送系と槽間移動搬送系が同じ系の一つの搬送手段により行われていたから、槽間搬送の速度も麺茹での搬送の速度と同じ速度となり、茹で槽2から水洗冷却槽3に搬送されるまで約40秒かかっていたから、本発明により、槽間搬送が約4分の1程度の時間に短縮される。その分、麺の味や品質は損なわれずに済む。
【0071】
次工程の水洗冷却槽3では、麺の水洗冷却が行われる。水洗冷却槽3に麺がシュートされた段階で、麺は、水洗冷却槽3の始点に位置する水洗冷却バケット6aに収納される。
【0072】
麺が始点の水洗冷却バケット6aに収納されると、所定時間経過後、この水洗冷却バケット6aが、次段の水洗冷却バケット6a方向へ回転し、次段の水洗冷却バケット6aの上空へ開口面を下にして位置する。このとき、麺は回転した水洗冷却バケット6aから滑り落ち、次段の水洗冷却バケット6aに収納される。この動作がリレー式に行われ、麺は、複数の水洗冷却バケット6aでなる水洗冷却槽内搬送手段6により水洗冷却槽3の終点まで搬送される。
【0073】
この搬送においては、麺一単位が単独で搬送される。すなわち、後段の麺が水洗冷却槽3に搬送されるとき、この後段の麺の受け渡し動作に、現在冷却されている麺が収納されている水洗冷却バケット6aは関わりを持たず、所定通り回転動作を行い、リレー式に搬送していく。つまり、後段の麺の受け渡しのために、水洗冷却槽内搬送手段6が一時停止することはなく、水洗冷却時間の管理が容易で味や品質を損なうことがない。
【0074】
また、麺は、水洗冷却槽3の各水洗冷却室3aを渡りながら水洗冷却されることとなる。各水洗冷却室3aは、搬送方向川下側から搬送方向川下側の水洗冷却室3aへ向けて水洗冷却水が流れ込むようになっているので、各水洗冷却室3aを渡っていくにしたがって新鮮できれいな水洗冷却水により水洗冷却されることになる。したがって、麺は、最終的には、新鮮できれいな水洗冷却水できちんと洗われ、清潔な状態となる。
【0075】
すなわち、本実施形態の水洗冷却槽3は、水洗冷却室3aで仕切られており、水洗冷却槽3全体で水洗冷却水が混ざり合うことはなく、水洗冷却槽3の終点付近の水洗冷却室3a内では、水洗冷却水が水洗冷却水放水手段により放水され、水洗冷却槽3始点付近より新鮮できれいな水洗冷却水で満たされている。
【0076】
もちろん、この新鮮できれいな水洗冷却水を供給するのは、水洗冷却槽3の終点付近の水洗冷却室3aの容量分で足り、水洗冷却水の飛躍的な節約も同時に実現している。
【0077】
また、水洗冷却水は、冷媒流動部3cによって冷却されるが、この冷媒流動部3cは、壁内に設けられていることにより、水洗冷却槽3内に突出して水洗冷却槽3内に遮蔽スペースを作ってしまう冷媒流動管は廃されている。したがって、水洗冷却槽3を掃除するのは容易であり、遮蔽スペースのような細菌やごみが溜まりやすいスペースがなくなり、水洗冷却槽3内の清潔度は格段に向上している。
【0078】
水洗冷却槽内搬送手段6により水洗冷却槽3の終点まで搬送された麺は、次工程に移される。このとき、最終段の水洗冷却バケット6aが回転し、次工程で待ち受けている水切りバケット9内へ麺を落とし、水切りバケット9内に麺が収納される。
【0079】
水切りバケット9内に麺が収納されると、引上げ搬送手段7が駆動して、取り付けられている水切りバケット9を斜め上方に引き上げ始め、水切りバケット9ごと水洗冷却槽3から麺を引き上げる。
【0080】
水切りバケット9は、麺の引上げ途中で水平面に対して斜めになっており、麺に付着している水分が水切りバケット9の最底点9bに集められる。最底点9bに集まった水分は、その自重により、水切りバケット9の網目から落下する。
【0081】
従来の水切りバケット9の最底部分が面もしくは線であったのに比べ、この水切りバケット9では、最底部分が点になっており、格段の水分除去量となる。これにより、引上げ搬送手段7には、水切りバケット9の底面をさらい、水分を除去するブラシがなく、本実施形態の茹で麺装置では、ブラシによる水切りバケット9の底面さらいを廃除して、水切りバケット9の構造のみで水を除去し、次工程に送る。
【0082】
なお、本実施形態の茹で麺装置では、茹でバケット8は、茹で槽内搬送手段4と槽間搬送手段5を通過して、槽間搬送手段5から水平方向バケット返還チェーンベルト12に受け渡され、水平方向バケット返還チェーンベルト12から垂直方向バケット返還チェーンベルト13に受け渡され、この垂直方向バケット返還チェーンベルト13から茹で槽内搬送手段4に受け渡されて循環している。
【0083】
このように、本発明の麺茹で装置1は、茹で槽2内を搬送させる茹で槽内搬送手段4と、茹で槽2から水洗冷却槽3へ搬送させる槽間搬送手段5を、異なる搬送系で異なる駆動系で備えるようにしたから、槽間搬送において茹で槽内搬送手段4の走行速度に拘束されることなく、独自の走行速度を実現でき、麺を茹で槽2内から即座に引上げ、速やかに水洗冷却槽3へ搬送することができる。したがって、麺の味や品質を格段に向上させることができる。
【0084】
また、上記水洗冷却槽内搬送手段は、水平方向に延び、上記槽間搬送手段は、垂直方向に延びるようにすると、槽間を搬送する搬送系の設置スペースが省略でき、麺茹で装置全体がコンパクトとなる。
【0085】
また、茹でバケット8を、茹で槽内搬送手段4と槽間搬送手段5に載置させることにより搬送させるようにし、かつこの茹でバケット8を受け渡すことによって共有させるようにしたから、搬送手段が複数に分割されていても、麺をバケットに移し変える必要がなくなる。したがって、バケットの移し変えにおいて麺をこぼしてしまうことがなくなり、生産現場の美観を損ねることがない。
【0086】
また、水洗冷却槽内搬送手段6を、水洗冷却バケット6aを複数配列させてリレー式に麺を受け渡すようにしたから、水洗冷却槽3内に麺を搬送するために、搬送系が一時停止してしまうことがなく、水洗冷却中の麺を速やかに水洗冷却槽3を搬送することができる。したがって、麺の味や品質を格段に向上させることができる。
【0087】
さらに、本発明の麺茹で装置1は、水洗冷却槽3の壁内に冷媒流動部3cを設けるようにしたから、水洗冷却槽3内に遮蔽スペースを廃することができ、水洗冷却槽3内を十分に清掃することができ、ごみや細菌が溜まることがない。したがって、水洗冷却槽3を清潔に保つことができる。
【0088】
また、本発明の麺茹で装置1は、水洗冷却槽3内に高さ方向に仕切って設けられる複数の水洗冷却室3aを備えるようにしたから、水洗冷却槽3内の始点付近の比較的汚れやすい水洗冷却水が、水洗冷却槽3内の終点付近に波及することがなく、水洗冷却槽3の終点付近では常に新鮮できれいな水で水洗冷却することができる。したがって、水洗冷却槽3から麺を引き上げるときには、麺の清潔度が向上する。
【0089】
また、水洗冷却室3aを備える場合に水洗冷却槽内搬送手段6を、水洗冷却バケット6aを複数配列させてリレー式に麺を受け渡すようにしたから、水洗冷却槽3を複数の水洗冷却室3aに仕切っても効率よく麺を搬送することができる。
【0090】
また、水洗冷却室3aを仕切る壁の高さを麺搬送方向川下側になるにしたがって高くなるように仕切り、麺搬送方向川下側から水洗冷却水放水手段にて水洗冷却水を放水するようにしたから、水洗冷却槽3の終点付近の水洗冷却室3a内の水洗冷却水は常に新鮮できれいな水であるとともに、水洗冷却水が格段に節約できる。
【0091】
さらに、本発明の麺茹で装置1は、麺を茹で水洗冷却した後に、麺を引き上げる引上げ搬送手段7を設け、この引上げ搬送手段7に、底面が搬送方向と直交する長手方向に複数の傾斜面を連ねた連続V字形状よりなる水切りバケット9を取り付けるようにしたから、水切りバケット9のみで麺から付着した水を除去することができ、ブラシにより底面をさらって水を除去する必要がなく、ブラシに付着するごみや最近により麺の清潔度が低下する恐れがなくなり、麺の清潔度の向上を図ることができる。
【0092】
また、水切りバケット9内を複数の水切り室9cに仕切り、水切りバケット9の略V字形状底面9aがその最底部分を中心に隣り合った水切り室9cを跨いでなるようにしたから、麺一束ごとに完全に付着した水を除去することができ、麺の清潔度をさらに向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】本発明に係る麺茹で装置の内部を示す側面図である。
【図2】本発明に係る麺茹で装置の茹で槽内搬送手段と槽間搬送手段を示す側面図である。
【図3】本願発明に係る麺茹で装置の茹でバケットの斜視図である。
【図4】本発明に係る麺茹で装置の水洗冷却槽の断面斜視図である。
【図5】(a)は、本発明に係る麺茹で装置の水切りバケットの拡大斜視図であり、(b)は、本発明に係る麺茹で装置の水切りバケットの側面図である。
【符号の説明】
【0094】
1 麺茹で装置
2 茹で槽
3 水洗冷却槽
3a 水洗冷却室
3b 仕切り
3c 冷媒流動部
4 茹で槽内搬送手段
4a バケット載置台
4b スプロケット
4c 前端載置部
4d 後端載置部
4e チェーンベルト
5 槽間搬送手段
5a バケット載置台
5b スプロケット
5c チェーンベルト
6 水洗冷却槽内搬送手段
6a 水洗冷却バケット
7 引上げ搬送手段
8 茹でバケット
8a,8b 吊下げ支持棒
8c 上蓋
8d 下蓋
9 水切りバケット
9a 略V字形状底面
9b 最底点
9c 水切り室
9d 仕切り
10 シュータ
11 裁断機
12 水平方向バケット返還チェーンベルト
13 垂直方向バケット返還チェーンベルト
【出願人】 【識別番号】301040039
【氏名又は名称】株式会社ニッセーデリカ
【住所又は居所】東京都千代田区外神田4−5−4
【出願日】 平成15年10月10日(2003.10.10)
【代理人】 【識別番号】100069431
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 成則

【公開番号】 特開2005−111134(P2005−111134A)
【公開日】 平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願番号】 特願2003−352146(P2003−352146)