| 【発明の名称】 |
額類の壁掛け金具 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡辺 優子 【住所又は居所】富山県高岡市辻410番地 オリジン工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】額類を手で持つ操作でそれを壁に掛けたり外したりできるため、着脱操作が容易であるばかりでなく、地震等の時にも外れがたく安全であり、また、たとえ、多数の額類を共に掛けるハンガーレール状としてもフックの遊びが目立つような不都合がなくなる額類の壁掛け金具を提供する。
【解決手段】壁に固着して取り付ける受け金具と、額類の裏面に固着して取り付ける掛金具との組み合わせからなり、受け金具と掛金具とは、相互に掛かるL字形の係合片が取付基板から突出した長尺材からなり、受け金具では上向きに、掛金具では下向きにそれぞれの係合片が形成され、両係合片の先端にはそれぞれの内側に突起となるように逆止爪が形成され、掛金具と受け金具との少なくとも一方には、係合片が対面する取付基板の面からその係合片の逆止爪またはその近傍に向かって、相手の係合片を受け入れる傾斜角度に押しバネを内蔵したことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 壁に固着して取り付ける受け金具と、額類の裏面に固着して取り付ける掛金具との組み合わせからなり、受け金具と掛金具とは、相互に掛かるL字形の係合片が取付基板から突出した長尺材からなり、受け金具では上向きに、掛金具では下向きにそれぞれの係合片が形成され、両係合片の先端にはそれぞれの内側に突起となるように逆止爪が形成され、掛金具と受け金具との少なくとも一方には、係合片が対面する取付基板の面からその係合片の逆止爪またはその近傍に向かって、相手の係合片を受け入れる傾斜角度に押しバネを内蔵したことを特徴とする額類の壁掛け金具。 【請求項2】 受け金具の両端に係合片の起立部を欠除する切欠部を設け、その両切欠きの位置において、係合片の残部と取付基板とにピンを壁に差し付ける通し孔を設けたことを特徴とする請求項1記載の額類の壁掛け金具。 【請求項3】 掛金具と受け金具が同形の長尺材であって、長尺材を任意に切断することにより、掛金具にも受け金具にも利用でき、長さ設定や取付数量が適時にできることを特徴とする請求項1又は2記載の額類の壁掛け金具。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、書画を展示する額縁や、写真、広告を展示するパネルを壁等に着脱するために使用する額類の壁掛け金具に関する。 【背景技術】 【0002】 額縁やパネル等の額類を壁に掛けるとにきは、一般的に、壁に掛止金具を取り付けておき、額類には左右一対の吊り金具を介してループ状に紐を取り付け、それが壁掛け金具に引っ掛けられる。また、壁に額縁の下端が掛かる受け金具を取り付けて、前傾斜に掛けられることも多いが、絵画等の作品は目線の高さで鑑賞しやすいことから、特に作品展においては紐やワイヤー等だけで吊り下げて垂直対面形式で展示される。 【0003】 このような展示形態を取るとき、壁掛け金具は紐を掛ける単なるフックの場合も多いが、そうすると揺動しやすく不安定な印象を与えるだけでなく、地震等の揺れで紐が外れるおそれがある。そこで、フックの口を封じるよう閉止片を回転可能に取り付けた提案がある。しかし、これでは額縁を掛けたり外したりする毎に、閉止片を回す面倒な両手操作が必要である。 【0004】 また、額縁の吊り下げ箇所がフックの位置に限定されることから、横に長尺のハンガーレールを壁に取り付け、レールに沿ってフックを移動できるようにしたものも提案されるが、フックが常時レールに吊り下げられているため、フックの数に展示数が満たないときには、不使用のフックが見苦しく遊んで見えるという問題があった。 【0005】 【特許文献1】実用新案登録第3076081号公報 【特許文献2】実用新案登録第3048206号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 この発明は、上記のような実情に鑑みて、額類を手で持つ操作でそれを壁に掛けたり外したりできるため、着脱操作が容易であるばかりでなく、地震等の時にも外れがたく安全であり、また、たとえ、多数の額類を共に掛けるハンガーレール状としてもフックの遊びが目立つような不都合がなくなる額類の壁掛け金具を提供することを課題とした。 【課題を解決するための手段】 【0007】 この発明は、上記の課題を解決するために、壁に固着して取り付ける受け金具と、額類の裏面に固着して取り付ける掛金具との組み合わせからなり、受け金具と掛金具とは、相互に掛かるL字形の係合片が取付基板から突出した長尺材からなり、受け金具では上向きに、掛金具では下向きにそれぞれの係合片が形成され、両係合片の先端にはそれぞれの内側に突起となるように逆止爪が形成され、掛金具と受け金具との少なくとも一方には、係合片が対面する取付基板の面からその係合片の逆止爪またはその近傍に向かって、相手の係合片を受け入れる傾斜角度に押しバネを内蔵したことを特徴とする額類の壁掛け金具を提供するものである。 【0008】 額類の壁掛け金具を上記のように構成したから、受け金具を壁に、掛金具を額類の裏面の任意箇所又は裏面の上端にそれぞれ固着して使用するもので、受け金具については、額類とほゞ同じ幅又は中央幅にする場合と、ハンガーレール状に複数掛ける幅とする場合とがある(請求項3)。いずれにしても、額類を手で持つだけでその掛金具の係合片を壁の係合片に掛け止めることにより額類を壁掛けできるが、両係合片が係合する掛止状態では、押しバネの押さえで両係合片が逆止爪どうしで脱出不能に引っ掛かり、これがバネ作用で保持されることになる。 【0009】 このバネ作用で、額類が前面にやゝ突き出る位置に保持されるため、作品等に訴える面効果が付与される。しかも、今度取り外すときには、額類を持つ手で押しバネに抗して後ろへ押し、両係合片の逆止爪を外すことができるため、取り外す操作も容易であり、片手でも簡単に外し得る。 【発明の効果】 【0010】 以上説明したように、この発明の額類の壁掛け金具によれば、額類を手で持つ操作でそれを壁に掛けたり外したりできるため、片手により着脱操作ができて作業が容易であり、しかも、押しバネの作用で外れが防止され地震等の時にも外れがたく安全であり、また、たとえ、多数の額類を共に掛けるハンガーレール状としてもフックの遊びが生じるというようなことがなくなり、常に体裁良く合理的に使用でき、さらに、受け金具と掛金具とは同一長尺材の使用でコスト安となり得るという優れた効果がある(請求項3)。 【0011】 また、受け金具の両端に切欠部を設け(請求項2)、壁にピン止めできるようにすれば、受け金具の取り付けが容易となるので、展示会場等の設営の作業能率の向上となり、壁面がベニヤ板、プラスタボード等、素材の如何に係わらず対応しやすくなる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 図1ないし図4は、一実施形態を示したもので、その額類の壁掛け金具Pは、壁面に取り付ける受け金具1と、額類Fに取り付ける掛金具2とからなるもので、それぞれアルミ押出形材からなる同一断面形状であって、掛金具2には押しバネ3が内装される。 【0013】 受け金具1と掛金具2との長尺材としての形状については、取付基板5,6の高さ中途にL字形の係合片7,8を突設し、係合片7,8の先端に内側に案内傾斜となる三角形の逆止爪9,10が形成され、さらに係合片7,8の基端の内側には取付基板5,6と僅かに間隔をおいてそれと平行となる突条11,12が形成され、突条11,12と対向するように、取付基板5,6の一端にはL字形の屈折片13,14を形成することにより、突条11,12との対向において浅い蟻溝形が形成される。 【0014】 受け金具1は、係合片7が上向きになるように取付基板5を壁Wに取り付けるもので、その取付けのために取付基板5の両端にビス21の通し孔23,23が設けられる。また、簡易にピン止めできるようにもしてある。これについては、係合片7の両端に起立部分を欠除して切欠部24,24を設け、その部分において係合片7の水平部分と取付基板5の下端部とに斜めにピン25を差し込み得る通し孔27,28が設けられる。したがって、ピン25だけで強度的に持つときには簡易な取付けができ、また、ビス21で止める前の仮止めにピン25を使用することもできる(図4)。また、両端のピン25,25で掛金具2のスライドを阻止する脱落防止用ストッパーの役割を果たすことにもなる。 【0015】 押しバネ3には基板6内面の蟻溝に掛止して嵌まる矩形の板バネ3aが使用され、その中央を斜めに切り起こすことによりバネ3が形成される。そして、掛金具2の突条11と屈折片13とからなる蟻溝に取り付けた状態において、屈折片13を加締めて板バネ3aが固定され、その状態で押しバネ3が係合片8の中に向かって傾斜している。したがって、押しバネ3の取り付け箇所は自由となる。逆に、受け金具1に押しバネ3を取り付けても良いし、両方に取り付けても良い。また、取り付ける押しバネ3の数により外れ防止効果となる所望の弾力が得られる。 【0016】 額類Fは、例えば、裏板、作品、透明板等からなる内装物29がフレームで枠組みされ、そのうちの上のフレーム31にビス33で掛金具2が取り付けられる。フレーム31には裏面に縦横が連結されるL字形の連結片を挿入する蟻溝35が開口しており、その開口側面に取付基板6を当て、取付基板6に通したビス33が蟻溝35の底部に螺入される。正面から見ると掛金具2が額類Fに隠れて取り付けられているので、体裁が良好であり、取り外し方が分からないことで盗難防止効果もある。 【0017】 図5が額類Fの展示形態の一例を概略的に示し、この場合、掛金具2ばかりでなく受け金具1も隠れて見えない。また、図6の場合は、受け金具1をハンガーレール状に長く形成し、これに複数の額類Fを吊り下げた場合であるが、この場合も掛金具2は隠れている。また、額類Fは、壁面に対して平行な垂直状態を保持し、受け金具1と掛金具2との結合の厚みで張り出し、見栄えが良好であり、浮き出し掲示の効果がある。 【0018】 いずれの場合も、壁Wに取り付けられた受け金具1に、額類Fに取り付けられて掛金具2を上から下げる係合操作となり(図1,図2)、掛けると押しバネ3の弾力で両係合片7,8が密接して逆止爪9,10どうしが掛止関係となる(図3)。この状態は保持されるが、後ろへ押す動作で(図3の二点鎖線参照)、この爪掛かりが解除されるので、同時に額類Fを持ち上げてそれを容易に取り外すことができる。 【図面の簡単な説明】 【0019】 【図1】この発明の一実施形態において受け金具に掛金具を掛ける手順で示す額類の壁掛け金具の斜視図である。 【図2】同時点における額類の壁掛け金具の断面図である。 【図3】同額類の壁掛け金具を掛止状態で示す図2に対応する断面図である。 【図4】受け金具のピン止めによる取り付け状態を示す断面図である。 【図5】額類の展示形態の一例を示す正面図である。 【図6】額類の他の展示形態を示す正面図である。 【符号の説明】 【0020】 F 額類 W 壁 1 受け金具 2 掛金具 3 押しバネ 5,6 取付基板 7,8 係合片 9,10 逆止爪 24 切欠部 25 ピン 27,28 通し孔
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| 【出願人】 |
【識別番号】391045336 【氏名又は名称】オリジン工業株式会社 【住所又は居所】富山県高岡市辻410番地
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| 【出願日】 |
平成16年5月14日(2004.5.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083127 【弁理士】 【氏名又は名称】恒田 勇
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| 【公開番号】 |
特開2005−323790(P2005−323790A) |
| 【公開日】 |
平成17年11月24日(2005.11.24) |
| 【出願番号】 |
特願2004−144378(P2004−144378) |
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