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【発明の名称】 フロアマット
【発明者】 【氏名】山田 耕平
【住所又は居所】岐阜県羽島郡笠松町北及1682番地 株式会社大和内

【要約】 【課題】かがり縫い作業が不要できわめて簡単に製造することができ、しかも従来のかがり縫いしたマットの縁部分と同程度の優れた意匠性を有するフロアマットを提供すること。

【解決手段】パイル糸14を打ち込んだ基布12の裏面側にバッキング13を設けたフロアマット11において、当該フロアマット11の縁部分を覆うように前記基布12のパイル糸14の打ち込み間隔に対応する間隔の凹凸模様をテープの幅方向に沿って設けた織物又は編物からなる縁テープ15を前記凹凸模様が当該フロアマット11の縁線に直交するように取り付けたことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パイル糸を打ち込んだ基布の裏面側にバッキングを設けたフロアマットにおいて、当該フロアマットの縁部分を覆うように前記基布のパイル糸の打ち込み間隔に対応する間隔の凹凸模様をテープの幅方向に沿って設けた織物及び又は編物からなる縁テープを前記凹凸模様が当該フロアマットの縁線に直交するように取り付けたことを特徴とするフロアマット。
【請求項2】
縁テープの凹凸模様の位置と基布のパイル糸の打ち込み位置とが一致していることを特徴とする請求項1記載のフロアマット。
【請求項3】
基布とバッキングとの間に接着剤層を設けたことを特徴とする請求項1記載のフロアマット。
【請求項4】
縁テープがマットの縁部分に縫着されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフロアマット。
【請求項5】
縁テープがマットの縁部分に接着されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフロアマット。
【請求項6】
縁テープの取付側面に予め接着剤が塗布されていることを特徴とする請求項5記載のフロアマット。
【請求項7】
縁テープの少なくとも取付側面に熱接着性成分が含まれていることを特徴とする請求項5記載のフロアマット。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅、オフィス、ホテルなどの建物の床面、或いは自動車や鉄道、船舶、飛行機などの車両の床面に敷設されるフロアマットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えば自動車床面上には、パイル糸を打ち込んだ基布と、この裏面側にバッキング層を設けたフロアマットが敷かれている。
【0003】
このフロアマットの縁部分はかがり糸でかがり縫いされていて、縁部分の解れの防止と共に縁部分の見栄えをよくし、当該フロアマットの意匠性を高めていた(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−80403号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、従来のフロアマットにおける縁部分のかがり縫い作業は、作業者がミシンでマットの縁部分をかがり糸でかがり縫うという手作業で行われていたため、多くの労力と時間を必要とし、さらにかがり縫いは基布のパイル糸の打ち込み間隔に対応させて行うため、その作業には高度の熟練を必要としていた。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、かがり縫い作業が不要できわめて簡単に製造することができ、しかも従来のかがり縫いしたマットの縁部分と同程度の優れた意匠性を有するフロアマットを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、パイル糸を打ち込んだ基布の裏面側にバッキングを設けたフロアマットにおいて、当該フロアマットの縁部分を覆うように前記基布のパイル糸の打ち込み間隔に対応する間隔の凹凸模様をテープの幅方向に沿って設けた織物及び又は編物からなる縁テープを前記凹凸模様が当該フロアマットの縁線に直交するように取り付けたことを特徴とするフロアマットをその要旨とした。
【0007】
請求項2記載の発明は、縁テープの凹凸模様の位置と基布のパイル糸の打ち込み位置とが一致していることを特徴とする請求項1記載のフロアマットをその要旨とした。
【0008】
請求項3記載の発明は、基布とバッキングとの間に接着剤層を設けたことを特徴とする請求項1記載のフロアマットをその要旨とした。
【0009】
請求項4記載の発明は、縁テープがマットの縁部分に縫着されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフロアマットをその要旨とした。
【0010】
請求項5記載の発明は、縁テープがマットの縁部分に接着されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフロアマットをその要旨とした。
【0011】
請求項6記載の発明は、縁テープの取付側面に予め接着剤が塗布されていることを特徴とする請求項5記載のフロアマットをその要旨とした。
【0012】
請求項7記載の発明は、縁テープの少なくとも取付側面に熱接着性成分が含まれていることを特徴とする請求項5記載のフロアマットをその要旨とした。
【発明の効果】
【0013】
本発明のフロアマットにあっては、パイル糸を打ち込んだ基布の裏面側にバッキングを設けたフロアマットにおいて、当該フロアマットの縁部分を覆うように前記基布のパイル糸の打ち込み間隔に対応する間隔の凹凸模様をテープの幅方向に沿って設けた織物又は編物からなる縁テープを前記凹凸模様が当該フロアマットの縁線に直交するように取り付けたことから、かがり縫い作業が不要できわめて簡単に製造することができ、しかも従来のかがり縫いしたマットの縁部分と同程度の優れた意匠性を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明のフロアマットを図面に示した一実施の形態に従って詳細に説明する。図1〜図3に示すフロアマット11は、基布12の裏面側にバッキング13を設けたものである。
【0015】
基布12としては、例えば不織布、織物、編物、紙、フェルトあるいはこれらの1種若しくは2種以上を組み合わせた複合体を挙げることができる。尚、基布12の素材や構造は、特に限定されず、当該フロアマットの用途や使用状態を考慮して適宜決定すればよい。
【0016】
この基布12にはパイル糸14が所定のボリュームとなるように所定間隔(図示の例では約4mm間隔)に打ち込まれていて、当該フロアマット11の意匠性が高められている。
【0017】
この基布12の裏面側にはパイル糸14の抜け止めを行う目的で接着剤層16が形成されている。この接着剤層16は、例えばウレタン系湿気硬化型接着剤やホットメルト接着剤などからなり、前記パイル糸14を打ち込んだ基布12の裏面側でパイル糸14の抜けを止めるようになっている。尚、接着剤層16には、例えば蜘蛛の巣状接着剤からなり、接着時の熱およびまたは圧力で薄膜化されて成るものを使用することもできる。
【0018】
この接着剤層16を介して基布12の裏面側にバッキング13が設けられている。バッキング層13は、当該フロアマット11の補強および保形、或いはズレ止めを目的として形成されている。
【0019】
バッキングは繊維層又は樹脂層からなる。繊維層からなるバッキング13には、例えば不織布、フェルト、織物、或いは編物、或いはこれらの2種以上を組み合わせた複合シートからなるものを使用することができる。図示の例ではフェルトからなるバッキング13を採用している。
【0020】
一方、樹脂層からなるバッキングには、例えばスチレンーブタンジエンースチレン共重合体、アクリルニトリルーブタジエン系共重合体、ウレタン樹脂等の高分子、スチレンーブタンジエンゴム、アクリルニトリルーブタンジエンゴム、ブタンジエンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム等のゴム高分子、またはこれらを複数種混合した混合物などからなるものを用いることができる。
【0021】
また、樹脂層からなるバッキングの場合、層を構成する樹脂に発泡剤を加えて軽量化を計ることもできる。発泡剤としては、例えば脂肪酸石けん、アルキルアリルスルホン酸ナトリウム、高級アルコール硫酸エステルナトリウム、Nーオクタデシルスルホコハク酸モノアミドジナトリウムなどを挙げることができる。
【0022】
また、樹脂には必要に応じて、ポリアクリル酸ソーダ、カルボキシメチルセルローズ、タルク、水酸化アルミニウム、酸化アンチモンなどの充填剤、ポリアクリル酸ソーダ、カルボキシメチルセルローズ、ポリビニルアルコール、カゼイン、発酵多糖類などの増粘剤、トリポリリン酸ソーダ、ヘキサメタリン酸ソーダなどの分散剤を加えてもよい。
【0023】
また、樹脂層からなるバッキングの場合、当該フロアマットのズレを防止するためにズレ止め用の突起を設けることもできる。
【0024】
上記の如く構成されるフロアマット11の縁部分を覆うように縁テープ15が取り付けられている。縁テープ15は、本発明の最大の特徴をなすものであり、基布12のパイル糸14の打ち込み間隔に対応する間隔の凹凸模様をテープの幅方向に沿って設けた織物又は編物からなる。
【0025】
図1〜図3に示すテープ15は、表編みと裏編みとからなるメリヤス地からなり、前記表編みには、パイル糸14と同じ色調の太糸15aと、それよりもややダークな太糸15bと、光線の角度又は光の強弱によって偏光する異形繊維を用いた細糸15cとからなる3種の糸が使用され、これら3本の糸15a、15b、15cによって基布12のパイル糸14の打ち込み間隔、つまり約4mmの間隔に3本のストライプがテープの幅方向に沿って繰り返す凹凸模様が造り出されている。
【0026】
そして、この縁テープ15が前記凹凸模様が当該フロアマット11の縁線に直交するように取り付けられているのである。この場合、縁テープ15の凹凸模様の位置と基布12のパイル糸14の打ち込み位置とが一致しているのが望ましい。すなわち、図1〜図3に示すように、凹凸模様を構成するパイル糸14と同じ色調の太糸15aの繰り返し位置と、基布12のパイル糸14の打ち込み位置とが一致するように、縁テープ15を取り付けるのである。これにより、当該フロアマット11において、基布12に打ち込まれたパイル糸14と縁部分に取り付けられた縁テープ15の凹凸模様とが連続したデザインとなって、縁部分の意匠性がより高まることになる。
【0027】
縁テープ15のマット11の縁部分への取り付けは、縫着しても良いし、接着してもよい。特には作業性並びに縁テープの取付後の美観という観点から接着が好ましい。尚、縁テープ15をマット11の縁部分に接着する場合、縁テープ15及び又はマット11の縁部分に接着剤を塗布して行っても良いが、予め縁テープ15の取付側面に接着剤を塗布しておくこともできる。
【0028】
また、縁テープ15の裏編みを構成する糸に熱接着性繊維を含ませておいたりするなど、縁テープの少なくとも取付側面に熱接着性成分を含ませておくこともできる。この場合、当該縁テープ15でマット11の縁部分を覆い、熱プレスするだけで縁テープの取付が完了するため、より作業効率が向上するというメリットがある。
【0029】
また、縁テープの取付側面に発泡樹脂からなる接着剤層を設けることもできる。この場合、マット11の縁部分に縁テープ15を取り付けたとき、縁テープ15の取付部分は、内側の発泡樹脂からなる接着剤層の分だけ肉厚となってボリューム感が増し、より意匠性が高まることになる。
【0030】
尚、本発明の範囲は、「特許請求の範囲」に定義されたとおりのものであり、例えば縁テープを裏側に織物を用い、表側に凹凸模様を有する編物を用いて、これらを積層一体化するなど、「特許請求の範囲」の範囲内で自由に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】図1は、本発明のフロアマットを示す要部拡大斜視図である。
【図2】図2は、同じく要部拡大断面図である。
【図3】図3は、同じく平面図である。
【符号の説明】
【0032】
12 ・・・基布
13 ・・・バッキング層
14 ・・・パイル糸
15 ・・・テープ
【出願人】 【識別番号】000149664
【氏名又は名称】株式会社大和
【住所又は居所】岐阜県羽島郡笠松町北及1682番地
【識別番号】592083993
【氏名又は名称】有限会社八千代商事
【住所又は居所】岐阜県羽島郡笠松町友楽町51番地
【識別番号】592084004
【氏名又は名称】有限会社祥永物産
【住所又は居所】岐阜県羽島郡笠松町友楽町51番地
【出願日】 平成16年4月14日(2004.4.14)
【代理人】 【識別番号】100083932
【弁理士】
【氏名又は名称】廣江 武典

【識別番号】100121429
【弁理士】
【氏名又は名称】宇野 健一

【識別番号】100129698
【弁理士】
【氏名又は名称】武川 隆宣

【識別番号】100129676
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼荒 新一

【識別番号】100130074
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 繁元

【公開番号】 特開2005−296439(P2005−296439A)
【公開日】 平成17年10月27日(2005.10.27)
【出願番号】 特願2004−119047(P2004−119047)