| 【発明の名称】 |
磁性吊下具 |
| 【発明者】 |
【氏名】大串 修二 【住所又は居所】東京都中央区日本橋浜町三丁目15番1号 レック株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】壁面に吸着した吊下具を簡単に取り外すことができる使い勝手の良い磁性吊下具を提供する。
【解決手段】マグネット4を取り付けたマグネット取付本体1と、当該マグネット取付本体1に、支軸12を支点に回動自在に取り付けられると共に、吊下具3を取り付けた吊下具取付本体2と、前記支軸12の上方に位置して、吸着時に前記壁面20に近接するように前記吊下具取付本体2に設けられた壁当て15とを備えている。吊下具3を手前に上げると、支軸12を支点としたテコの原理により、所定のモーメント力を持って壁当て15が壁面20を押圧し、その結果、マグネット取付本体1を壁面20より引き離す力が作用するため、壁面20に磁気吸着された磁性吊下具10を壁面20より簡単に取り外すことができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 マグネットによる磁着力を利用し、壁面等に吸着して使用する磁性吊下具であって、 マグネットを取り付けたマグネット取付本体と、 当該マグネット取付本体に、支軸を支点に回動自在に取り付けられると共に、吊下具を取り付けた吊下具取付本体と、 前記支軸の上方に位置して、吸着時に前記壁面に近接するように前記吊下具取付本体に設けられた壁当てとを備えることを特徴とする磁性吊下具。 【請求項2】 前記壁当ては、前記吊下具取付本体に回動自在に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の磁性吊下具。 【請求項3】 前記壁当ては、円柱状であることを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の磁性吊下具。 【請求項4】 前記マグネット取付本体と前記吊下具取付本体とは、前記吊下具の取付端部を支軸として回動自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項3までの何れかに記載の磁性吊下具。 【請求項5】 前記吊下具取付本体の壁面当接側に滑り止めを設けたことを特徴とする請求項1から請求項4までの何れかに記載の磁性吊下具。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、マグネットによる磁着力を利用し、壁面等に吸着して使用する磁性吊下具に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来より、壁面等への取付手段として、マグネットの磁着力(吸着力)を利用した吊下具は、傷つけず、且つ、汚さずに、例えば、冷蔵庫や洗濯機等の白物家電品等の壁面に手軽に取り付け取り外しできるため、使い勝手が良く広く使用されている。この磁性吊下具の背面に、断面コの字形のヨークに固定された表裏がN極、S極に着磁された板状のマグネットを配設すると共に、ヨークの縁面をマグネットの着磁面より幾分高めに設定し、磁力線をヨークの縁面上に集中させるとにより、マグネット単体より強い吸着力を得るようにした構造のものが一般的である(特許文献1参照)。 【特許文献1】実開昭63−84905号公報 【0003】 例えば、鉤状フックやタオル掛け等の吊下具では、吸着用のマグネットとして主にフェライト磁石が用いられているが、特に、高荷重用として、強力な着磁力を持つネオジウム磁石を用いたものも知られている。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 ところが、特に、上記のような高荷重用の磁性吊下具では、比較的重量のある物品を安定に吊り下げできるという点で好都合であるが、その反面、一旦、壁面にマグネットを吸着すると、その強力な着磁力のために簡単に取り外すことができず、取り外しに大きな力を要し、一苦労するという問題を有していた。また、無理に引っ張って取付対象(壁面)を傷つけたり、吊下具自体を破損したりする場合もある。 【0005】 本発明は、上記問題に鑑みて成されたもので、壁面等に吸着した磁性吊下具を簡単に取り外すことができる使い勝手の良い磁性吊下具を提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0006】 すなわち、請求項1に記載の本発明は、マグネットによる磁着力を利用し、壁面等に吸着して使用する磁性吊下具であって、マグネットを取り付けたマグネット取付本体と、当該マグネット取付本体に、支軸を支点に回動自在に取り付けられると共に、吊下具を取り付けた吊下具取付本体と、前記支軸の上方に位置して、吸着時に前記壁面に近接するように前記吊下具取付本体に設けられた壁当てとを備えることを特徴としている。 【0007】 本構成では、吊下具を手前に持ち上げると、吊下具取付本体が支軸を支点に上向きに揺動し、テコの原理により、壁当てが所定のモーメント力を持って壁面を押圧し、マグネットに壁面より引き離す方向の力が作用する。この力により、壁面に磁気吸着された磁性吊下具は壁面より簡単に取り外すことができる。 【0008】 また、請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の磁性吊下具において、前記壁当ては、前記吊下具取付本体に回動自在に設けられていることを特徴としている。 【0009】 本構成では、吊下具を取り外す際、壁当てと壁面との間に擦り現象が生じないため、取り外しの際に壁面に無理な力が掛かって壁面を傷つけるという不都合を回避できる。 【0010】 また、請求項3に記載の本発明は、請求項1または請求項2の何れかに記載の磁性吊下具において、前記壁当ては円柱状であることを特徴としている。 【0011】 本構成では、吊下げ具を取り外す際、壁面と壁当ては線接触することから、マグネットを壁面より引き離す力を効率良く得ることができると共に、壁面との接触面が円状であれば、その際に壁面を傷つけることはない。 【0012】 また、請求項4に記載の本発明は、請求項1から請求項3までの何れかに記載の磁性吊下具において、前記マグネット取付本体と前記吊下具取付本体とは、前記吊下具の取付端部を支軸にして回動自在に取り付けられていることを特徴としている。 【0013】 本構成では、マグネット取付本体と吊下具取付本体との軸支構造を簡素化できる。 【0014】 また、請求項5に記載の本発明は、請求項1から請求項4までの何れかに記載の磁性吊下具において、前記吊下具取付本体の壁面当接側に滑り止めを設けたことを特徴としている。 【0015】 本構成では、吊下具取付本体が支軸を支点に前後に揺動可能であることで、吊下具に荷重が掛った際に滑り止めが壁面に押圧されて壁面との摩擦抵抗が増大し、過剰な荷重による磁性吊下具のズレ防止効果が向上する。 【発明の効果】 【0016】 以上、説明したように、本発明によれば、回動自在の吊下具取付本体に壁当てを設けたので、吊下具を手前に持ち上げると吊下具取付本体が支軸を支点に揺動して壁当てが壁面を押圧し、その結果、マグネットに壁面より引き離す方向の力が作用するため、壁面に強力に磁気吸着された磁性吊下具でも簡単に取り外すことができる。 加えて、壁当てを回動自在とし、且つ、形状を円柱状とすると、取り外し時に壁面に無理な力を掛けずに、且つ、壁面を傷つけることはなく磁性吊下具をスムースに取り外せるようになる。 【0017】 また、吊下具取付本体が前後に揺動可能あるから、吊下具に荷重が掛かると滑り止めが壁面に押圧されて壁面との摩擦抵抗が増大し、過剰な荷重により磁性吊下具がズレたり、或いはこれに伴ってマグネットの保護シートが皺になったり捲れたりすることが防止できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0018】 以下、図1〜図4に基づいて本発明に係る磁性吊下具の一実施形態を説明する。ここで、図1は本発明の磁性吊下具の正面図、図2は、同、磁性吊下具の側断面図、図3は、同、磁性吊下具の裏面図、図4は、壁面に吸着した本実施形態の磁性吊下具の取り外しを示す説明図である。 【0019】 図1〜図3に示すように、本実施形態の磁性吊下具10は、背面(壁面側)にマグネット4を取り付けた合成樹脂製のマグネット取付本体1と、このマグネット取付本体1の下部に回動自在に取り付けられて、吊下具3が取り付けられる合成樹脂製の吊下具取付本体2と、吊下具として用いるフック3とで構成されている。 【0020】 マグネット4は、フェライト磁石等に比べて強力な着磁力を奏する角形板状のネオジウム磁石を用いており、断面コの字形のヨーク5の内側に表裏がN極、S極に着磁された状態で配設されていると共に、このマグネット4の磁着面に厚さ0.1mm程度の極薄い傷防止用の保護シート6が被着されている。尚、この保護シート6は、機械的強度に優れ、且つ、比較的摩擦抵抗の大きいウレタンシートが適している。このマグネット付きのヨーク5は両面テープ等の接着材7にてマグネット取付本体1の背面に設けた角状陥没部8に接着・固定されている。 【0021】 このマグネット付きヨーク5は、縁面をマグネット4の磁着面より幾分高めに形成し、発生した磁力線をヨーク5の縁面上に集中させることにより、強い吸着力が得られるように構成されている。 【0022】 吊下具取付本体2の背面側に板状の滑り止め9が固定されている。両者は、吊下具取付本体2側に設けた凸部13と滑り止め9側に設けた凹部14の嵌合により連結されている。 【0023】 滑り止め9は、弾性を有し、且つ、耐候性、耐摩耗性に優れる素材(例えば、ラバロン)で構成されている。 【0024】 フック3は、V状に曲成された径4φ程度の金属棒を、中央よりくの字に折り曲げたもので、その両基端部をそれぞれ水平方向に曲げて、マグネット取付本体1と吊下具取付本体2を回動自在に連結するための支軸12、12としている。 【0025】 このV字形のフック3を滑り止め9の表面側に設けた案内溝11に配置すると共に、その水平基端部(支軸12、12)を吊下具取付本体2の各通孔2a、2aを通してマグネット取付本体1の各通孔1a、1aに遊嵌することにより、マグネット取付本体1と吊下具取付本体2は回動自在に連結されて、吊下具取付本体2は支軸12を支点に壁面に対して揺動可能となる。 【0026】 このように、マグネット取付本体1と吊下具取付本体2を回動自在に連結する支軸12としてフック3の取付端部を利用することにより、両者の軸支構造を簡素化することができ、コストの低減が図れる。 【0027】 また、この支軸12の上方にあたる吊下具取付本体2の上端部に、壁当て15が取り付けられている。この壁当て15は、合成樹脂製の円柱状部材で構成されており、その両端部に軸部16、16を突設したものであって、これら軸部16、16に対応する吊下具取付本体2の部位にそれぞれ嵌合凹部17、17が形成されており、この嵌合凹部17、17に軸部16、16を遊嵌することにより、壁当て15は吊下具取付本体2に回動自在となる。 【0028】 マグネット4の磁着面、壁当て15の表面、滑り止め9の各面は、壁面20に対して略同一平面上に位置するように構成されており、磁性吊下具10のマグネット4を壁面20に吸着させると、ヨーク付きネオジウム磁石の奏する強力な着磁力に加え、吊下具取付本体2が支軸12を支点に前後に揺動可能であるため、そのフック3に荷重が掛かると、これに連結された滑り止め9がその揺動動作により、壁面20に押圧され壁面20との摩擦抵抗が増大し、過剰な荷重による磁性吊下具10のズレやこれに伴い生じ易い保護シート6の皺や捲れが防止できる。 【0029】 壁面20に吸着した磁性吊下具10を取り外すには、図4に示すように、そのままフック3を手前に持ち上げれば良い。フック3を上げることにより、支軸12を支点に吊下具取付本体2が上向きに揺動し、テコの原理により壁当て15は所定のモーメント力を持って壁面20を押圧する。これにより、マグネット取付本体1、即ち、マグネット4に壁面20より引き離す方向の力が作用し、強力に磁気吸着された磁性吊下具10であっても壁面20より簡単に取り外すことができる。 【0030】 また、取り外しの際に壁当て15が壁面20に押圧されても、壁当て15は回動自在であるから、壁当て15と壁面20との間に擦り現象は生じることはなく、壁面20に無理な力は掛かることがない。よって、取り外しの際に過って壁面20を傷つける心配はない。 加えて、壁当て15が円柱状であると、壁当て15は壁面20に線接触することから押圧力が集中し、マグネット取付本体1を壁面20より引き離す力が効率良く得られると共に、壁面20を傷つけない。 【0031】 以上、本実施形態では、吊下具3としてフックを用いたが、マグネットの磁着力を利用した壁面取り付け構造であれば、タオル掛けや布巾掛け等にも適用できることは勿論である。 【図面の簡単な説明】 【0032】 【図1】本発明に係る磁性吊下具の正面図。 【図2】同、磁性吊下具の側断面図。 【図3】同、磁性吊下具の裏面図 【図4】同、磁性吊下具の取り外しを示す説明図。 【符号の説明】 【0033】 1 マグネット取付本体 2 吊下具取付本体 3 吊下具(フック) 4 マグネット 9 滑り止め 10 磁性吊下具 12 支軸 15 壁当て 20 壁面
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| 【出願人】 |
【識別番号】000115968 【氏名又は名称】レック株式会社 【住所又は居所】東京都中央区日本橋浜町三丁目15番1号
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| 【出願日】 |
平成16年2月3日(2004.2.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096862 【弁理士】 【氏名又は名称】清水 千春
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| 【公開番号】 |
特開2005−218487(P2005−218487A) |
| 【公開日】 |
平成17年8月18日(2005.8.18) |
| 【出願番号】 |
特願2004−26595(P2004−26595) |
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