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【発明の名称】 塩分・糖分計測箸
【発明者】 【氏名】土田 和人
【住所又は居所】埼玉県狭山市新狭山1−10−1 本田技研工業株式会社埼玉製作所内

【要約】 【課題】食事中でも塩分と糖分とを計測可能で、しかも食事をする人の味覚に合わせ、調理後、個人的に味を調える場合にも対応可能な塩分・糖分計測箸を提供する。

【解決手段】食事の際、一方の箸棒11の塩分センサ13と他方の箸棒12の糖分センサ17とを、同時または順次、飲食物に接触させる。これにより、塩分センサ13からの塩分信号に基づき、飲食物の塩分を塩分計測手段14が計測し、糖分センサ17からの糖分信号に基づき、飲食物の糖分を糖分計測手段18が計測する。塩分値は塩分表示ディスプレイ16に表示され、糖分値は糖分表示ディスプレイ20に表示される。その結果、食事中でも塩分と糖分とを計測できる。そのため、食事をする人の味覚に合わせ、調理後、個人的に味を調えた場合にも対応できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食べ物を挟む2本の箸棒と、
一方の箸棒に設けられる塩分センサと、
該塩分センサからの塩分信号に基づき、他方の箸に接触した飲食物の塩分を計測する塩分計測手段と、
計測された塩分値を表示する塩分表示部と、
他方の箸棒に設けられる糖分センサと、
該糖分センサからの糖分信号に基づき、他方の箸に接触した飲食物の糖分を計測する糖分計測手段と、
計測された糖分値を表示する糖分表示部とを備えた塩分・糖分計測箸。
【請求項2】
上記塩分計測手段と塩分表示部とは一方の箸棒に配設され、
上記糖分計測手段と糖分表示部とは他方の箸棒に配設された請求項1に記載の塩分・糖分計測箸。
【請求項3】
上記一方の箸棒には、塩分センサからの塩分信号を無線で送信する塩分データ送信部が設けられ、
上記他方の箸棒には、糖分センサからの糖分信号を無線で送信する糖分データ送信部が設けられ、
上記塩分計測手段と糖分計測手段とは、両箸棒から分離された塩分・糖分計測器に配設され、
該塩分・糖分計測器には、上記塩分データ送信部から送信された塩分信号を受信する塩分データ受信部と、上記糖分データ送信部から送信された糖分信号を受信する糖分データ受信部とが配設された請求項1に記載の塩分・糖分計測箸。
【請求項4】
上記塩分計測手段と糖分計測手段とは、両箸棒から分離された塩分・糖分計測器に配設され、
上記塩分センサと塩分計測手段とは電線により接続され、
上記糖分センサと糖分計測手段とは別の電線により接続された請求項1に記載の塩分・糖分計測箸。
【請求項5】
上記塩分・糖分計測器には、箸置きと箸入れとが配設された請求項1〜請求項4に記載の塩分・糖分計測箸。


【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、塩分・糖分計測箸、詳しくは成人病予防などのため、例えば食事中などに飲食物の塩分および糖分を計測可能な塩分・糖分計測箸に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、飲食物の塩分および糖分は、食事の前に塩分計測器と糖分計測器とにより別々に計測されていた。
塩分計測器は、例えば特許文献1のように、塩分センサからの塩分信号に基づき、塩分センサが接触した飲食物の塩分を塩分計測手段により計測し、得られた塩分値を塩分表示部に表示する。糖分計測器は、糖分センサからの糖分信号に基づき、糖分センサが接触した飲食物の糖分を糖分計測手段により計測し、得られた糖分値を糖分表示部に表示する。
【0003】
しかしながら、従来の塩分計測器および糖分計測器によれば、塩分と糖分との計測は、あらかじめ食事の前に、個別に行わなければならなかった。そのため、塩分と糖分との計測に手間を要していた。しかも、食事する人の味覚に合わせ、調理後、個人的に調味料を加えて味を調える場合には対応することができなかった。
また、塩分計測器と糖分計測器とをそれぞれ必要としたので、両計測器のトータルな大きさが増大し、コストも高騰していた。
【0004】
【特許文献1】特開平7−27624号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、食事中でも塩分と糖分とを計測することができ、しかも食事をする人の味覚に合わせ、調理後、個人的に味を調える場合にも対応するとができる塩分・糖分計測箸を提供することを目的としている。
また、この発明は、コンパクトで、低コストな塩分・糖分計測箸を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、食べ物を挟む2本の箸棒と、一方の箸棒に設けられる塩分センサと、該塩分センサからの塩分信号に基づき、上記一方の箸棒に接触した飲食物の塩分を計測する塩分計測手段と、計測された塩分値を表示する塩分表示部と、他方の箸棒に設けられる糖分センサと、該糖分センサからの糖分信号に基づき、上記他方の箸棒に接触した飲食物の糖分を計測する糖分計測手段と、計測された糖分値を表示する糖分表示部とを備えた塩分・糖分計測箸である。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、食事の際、一方の箸棒の塩分センサと他方の箸棒の糖分センサとを、同時または順次、飲食物に接触させる。これにより、塩分センサからの塩分信号に基づき、飲食物の塩分を塩分計測手段が計測するとともに、糖分センサからの糖分信号に基づき、飲食物の糖分を糖分計測手段が計測する。計測された塩分値は塩分表示部に表示される一方、計測された糖分値は糖分表示部に表示される。
これにより、食事中でも塩分と糖分とを計測することができる。そのため、食事をする人の味覚に合わせ、調理後、個人的に味を調えた場合にも対応するとができる。
【0008】
塩分および糖分の計測時期は、食事の前または食事中である。
各箸棒の素材、長さ、断面形状などは限定されない。
各箸棒において、塩分センサまたは糖分センサが設置される箇所は限定されない。ただし、各箸棒の先端部が好ましい。
塩分表示部および糖分表示部としては、例えば液晶ディスプレイ、ブラウン管、プリンタなどを採用することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、上記一方の箸棒には、上記塩分計測手段と塩分表示部と電源とが配設され、上記他方の箸棒には、上記糖分計測手段と糖分表示部と電源とが配設された請求項1に記載の塩分・糖分計測箸である。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、一方の箸棒に塩分計測手段と塩分表示部と電源とを配設し、他方の箸棒に糖分計測手段と糖分表示部と電源とを配設したので、普通の箸と同じ自由度が得られるとともに、塩分計測器および糖分計測器のコンパクト化および低コスト化を図ることができる。
【0011】
塩分計測手段および糖分計測手段は、例えば対応する箸棒内にそれぞれ設けることができる。
また、塩分表示部および糖分表示部は、例えば対応する箸棒の中央部の表面または裏面、または、元部の表面または裏面に設けることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、上記一方の箸棒には、塩分センサからの塩分信号を無線で送信する塩分データ送信部が設けられ、上記他方の箸棒には、糖分センサからの糖分信号を無線で送信する糖分データ送信部が設けられ、上記塩分計測手段と糖分計測手段とは、両箸棒から分離された塩分・糖分計測器に配設され、該塩分・糖分計測器には、上記塩分データ送信部から送信された塩分信号を受信する塩分データ受信部と、上記糖分データ送信部から送信された糖分信号を受信する糖分データ受信部とが配設された請求項1に記載の塩分・糖分計測箸である。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、塩分センサからの塩分信号は塩分データ送信部から塩分データ受信部が無線で受け、糖分センサからの糖分信号は糖分データ送信部から糖分データ受信部が無線で受ける。
このように、両センサからの塩分信号および糖分信号を、塩分・糖分計測器に無線で送信するように構成したので、普通の箸と同じ自由度が得られるとともに、両箸棒には対応するセンサだけが組み込まれるので、普通の箸と同等の重さにすることができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、上記塩分計測手段と糖分計測手段とは、両箸棒から分離された塩分・糖分計測器に配設され、上記塩分センサと塩分計測手段とは電線により接続され、上記糖分センサと糖分計測手段とは別の電線により接続された請求項1に記載の塩分・糖分計測箸である。
【0015】
請求項5に記載の発明は、上記塩分・糖分計測器には、箸置きと箸入れとが配設された請求項1〜請求項4に記載の塩分・糖分計測箸である。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、食事中、箸を箸置きに置くことができる。また、食事の前後は、箸を箸入れに納めて保管することができる。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に記載の発明によれば、塩分センサを一方の箸棒に設け、糖分センサが他方の箸棒に設けたので、食事の前だけでなく食事中でも飲食物の塩分と糖分とを計測することができる。しかも、食事をする人の味覚に合わせ、調理後、個人的に味を調えた場合にも対応するとができる。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、一方の箸棒に塩分計測手段と塩分表示部と電源とを配設し、他方の箸棒に糖分計測手段と糖分表示部と電源とを配設したので、普通の箸と同じ自由度が得られるとともに、塩分計測器および糖分計測器のコンパクト化および低コスト化を図ることができる。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、両センサからの塩分信号および糖分信号を、塩分・糖分計測器に配設された塩分データ受信部と糖分データ受信部とに無線で送信するので、普通の箸と同じ自由度が得られるとともに、両箸棒には対応するセンサだけが組み込まれるので、普通の箸と同等の重さにすることができる。
【0020】
請求項5に記載の発明によれば、食事中、箸を箸置きに置くことができる。また、食事の前後は、箸を箸入れに納めて保管することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0022】
図1において、10はこの発明の実施例1に係る塩分・糖分計測箸で、この塩分・糖分計測箸10は、食べ物を挟む2本の箸棒11,12を有している。
一方の箸棒11の先端部には、塩分センサ13が設けられている。一方の箸棒11の元部から中央部にかけては、塩分センサ13からの塩分信号に基づき、一方の箸棒11に接触した飲食物の塩分を計測する塩分計測手段14が内蔵されている。また、一方の箸棒11の元部には、電源としてのボタン電池15が交換可能に収納されている。一方の箸棒11の元部の表層には、計測された塩分値を液晶表示する塩分表示ディスプレイ(塩分表示部)16が、表示面を露出して埋め込まれている。
【0023】
他方の箸棒12の先端部には、糖分センサ17が設けられている。他方の箸棒12の元部から中央部にかけては、糖分センサ17からの糖分信号に基づき、他方の箸棒12に接触した飲食物の糖分を計測する糖分計測手段18が内蔵されている。また、他方の箸棒12の元部には、電源としてのボタン電池19が交換可能に収納されている。他方の箸棒12の元部の表層には、計測された糖分値を液晶表示する糖分表示ディスプレイ20(塩分表示部)が、表示面を露出させて埋め込まれている。
【0024】
次に、図2(a),(b)を参照して、塩分・糖分計測箸10の制御回路を説明する。
まず、塩分計測用の制御回路のブロック図を説明する。
図2(a)に示すように、塩分計測用の制御回路は演算部であるCPU21を有し、CPU21の入力側に塩分センサ13が接続され、CPU21の出力側には塩分計測手段14と、塩分表示ディスプレイ16とが接続されている。塩分センサ13からの塩分信号はCPU21に入力され、CPU21から塩分計測手段14に伝達され、塩分値が計測される。得られた塩分値は、CPU21からの指令により塩分表示ディスプレイ16に表示される。
【0025】
図2(b)に示すように、糖分計測用の制御回路は演算部であるCPU22を有し、CPU22の入力側に糖分センサ17が接続され、CPU22の出力側には糖分計測手段18と、糖分表示ディスプレイ20とが接続されている。糖分センサ17からの糖分信号はCPU21に入力され、CPU21から糖分計測手段18に伝達され、糖分値が計測される。得られた糖分値は、CPU21からの指令により糖分表示ディスプレイ20に表示される。
【0026】
次に、実施例1の塩分・糖分計測箸の使用方法を説明する。
食事の際、一方の箸棒11の塩分センサ13と他方の箸棒12の糖分センサ17とを、同時または順次、飲食物に接触させる。これにより、一方の箸棒11において、塩分センサ13からの塩分信号に基づき、飲食物の塩分を塩分計測手段14が計測する。また、他方の箸棒12において、糖分センサ17からの糖分信号に基づき、飲食物の糖分を糖分計測手段18が計測する。計測された塩分値は塩分表示ディスプレイ16に表示され、計測された糖分値は糖分表示ディスプレイ20に表示される。
これにより、食事中でも塩分と糖分とを計測することができる。また、食事をする人の味覚に合わせ、調理後、個人的に味を調えた場合にも対応するとができる。
また、一方の箸棒11に塩分計測手段14と塩分表示ディスプレイ16とを配設し、他方の箸棒12に糖分計測手段18と糖分表示ディスプレイ20とを配設したので、普通の箸と同じ自由度が得られるとともに、塩分計測器および糖分計測器のコンパクト化および低コスト化を図ることができる。
【実施例2】
【0027】
次に、図3を参照してこの発明の実施例2に係る塩分・糖分計測箸を説明する。
図3に示すように、実施例2の塩分・糖分計測箸30は、一方の箸棒11に、塩分センサ13からの塩分信号を無線で送信する塩分データ送信部31が設けられ、他方の箸棒12には、糖分センサ17からの糖分信号を無線で送信する糖分データ送信部32が設けられている。
塩分計測手段14と糖分計測手段18とは、両箸棒11,12から分離された塩分・糖分計測器33に配設されている。塩分・糖分計測器33には、塩分データ送信部31から送信された塩分信号を受信する塩分データ受信部34と、糖分データ送信部34から送信された糖分信号を受信する糖分データ受信部35とが配設されている。また、塩分・糖分計測器33には、塩分表示ディスプレイ16と糖分表示ディスプレイ20とが配設されている。
そして、塩分・糖分計測器33には、1対の箸置き36と箸入れ37とが配設されている。これにより、食事を一旦中止する際など、両箸棒11,12を箸置き36に置くことができる。また、食事前または食事後の塩分・糖分計測箸10を箸入れ37に収納することができる。
【0028】
塩分センサ13からの塩分信号は、塩分データ送信部31から塩分データ受信部34が無線で受け、塩分計測手段14により塩分を計測し、塩分値を塩分表示ディスプレイ16に表示する。また、糖分センサ17からの糖分信号は、糖分データ送信部32から糖分データ受信部35が無線で受け、糖分計測手段18により塩分を計測し、塩分値を塩分表示ディスプレイ20に表示する。
このように、両センサ13,17からの塩分信号および糖分信号を、塩分・糖分計測器33に無線で送信するように構成したので、普通の箸と同じ自由度が得られるとともに、両箸棒11,12には対応するセンサ13,17だけが組み込まれるので、普通の箸と同等の重さにすることができる。
その他の構成、作用および効果は、実施例1から推測できる範囲であるので説明を省略する。
【実施例3】
【0029】
次に、図4を参照してこの発明の実施例3に係る塩分・糖分計測箸を説明する。
図4に示すように、実施例3の塩分・糖分計測箸40は、塩分計測手段14と糖分計測手段18とは、両箸棒11,12から分離された塩分・糖分計測器33に配設され、塩分センサ11と塩分計測手段14とは電線41により接続され、糖分センサ17と糖分計測手段18とは別の電線42により接続されている。
その他の構成、作用および効果は、実施例1から推測できる範囲であるので説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】この発明の実施例1に係る塩分・糖分計測箸の正面図である。
【図2】(a)この発明の実施例1に係る塩分・糖分計測箸の塩分計測用の制御回路のブロック図である。(b)この発明の実施例1に係る塩分・糖分計測箸の糖分計測用の制御回路のブロック図である。
【図3】この発明の実施例2に係る塩分・糖分計測箸の斜視図である。
【図4】この発明の実施例3に係る塩分・糖分計測箸の斜視図である。
【符号の説明】
【0031】
10,30,40 塩分・糖分計測箸
11 一方の箸棒
12 他方の箸棒
13 塩分センサ
14 塩分計測手段
15,19 ボタン電池(電源)
16 塩分表示ディスプレイ(塩分表示部)
17 糖分センサ
18 糖分計測手段
20 糖分表示ディスプレイ(糖分表示部)
31 塩分データ送信部
32 糖分データ送信部
33 塩分・糖分計測器
34 塩分データ受信部
35 糖分データ受信部
36 箸置き
37 箸入れ
41,42 電線
【出願人】 【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
【住所又は居所】東京都港区南青山二丁目1番1号
【出願日】 平成15年11月11日(2003.11.11)
【代理人】 【識別番号】100085224
【弁理士】
【氏名又は名称】白井 重隆

【公開番号】 特開2005−143553(P2005−143553A)
【公開日】 平成17年6月9日(2005.6.9)
【出願番号】 特願2003−381068(P2003−381068)