| 【発明の名称】 |
カバー部材、及び収納家具 |
| 【発明者】 |
【氏名】中道 洋治 【住所又は居所】大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 コクヨ株式会社内
【氏名】服部 雅昭 【住所又は居所】大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 コクヨ株式会社内
【氏名】今高 広晃 【住所又は居所】大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 コクヨ株式会社内
【氏名】奥 一夫 【住所又は居所】大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 コクヨ株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】収納家具をオープン収納として使用する場合に、収納家具本体に形成した蝶番取付口を好適に隠蔽するとともに、部品点数の削減、及び取付作業の容易化を有効に図ることができるカバー部材、及びそのカバー部材が取付可能な収納家具を提供する。
【解決手段】収納空間GSを形成する収納家具本体Gに設けた取付口321a、322a、322bを隠蔽するカバー部材5であって、収納家具本体G1が、側板3の前面部321に前記蝶番取付口たる前面取付口321aを複数形成したものであり、これら前面取付口321aに蝶番を取り付けていない状態で、前記側板3の前端部に取り付けられ各前面取付口321aを同時に塞ぐようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 収納空間を形成する収納家具本体に設けた蝶番取付口を隠蔽するカバー部材であって、 前記収納家具本体が、側板の前面部に前記蝶番取付口を複数形成したものであり、これら蝶番取付口に蝶番を取り付けていない状態で、前記側板の前端部に取り付けられ前記各蝶番取付口を同時に塞ぐものであることを特徴とするカバー部材。 【請求項2】 前記側板の前面部における上下端近傍にそれぞれ設けられた前記蝶番取付口を同時に塞ぐ請求項1記載のカバー部材。 【請求項3】 前記側板の前面部を被覆し得る長尺のカバー部材本体と、当該カバー部材本体の後方に突出し前記前面部の蝶番取付口に挿入可能な挿入部とを具備するものであり、前記カバー部材本体の内側面部が、前方に向かって前記収納空間の開口巾より拡開する方向へ漸次傾斜するテーパ面をなしている請求項1又は2記載のカバー部材。 【請求項4】 前記側板が前端部に段部を形成したものであり、当該段部の内側面部と、当該内側面部の奥方に位置する前記前面部とからなるコーナー部に取り付けられる請求項1、2又は3記載のカバー部材。 【請求項5】 前記カバー部材本体の外側面部を前記段部の内側面部に弾性により密接させた状態でカバー部材を前記側板の前端部に取り付けられる請求項4記載のカバー部材。 【請求項6】 前記収納家具本体が、側板の前面部及び内側面部に前記蝶番取付口をそれぞれ複数形成したものであり、前記挿入部を前記側板の前面部の蝶番取付口に挿入し、挿入部の一部を前記内側面部の蝶番取付口に嵌め込むことにより内側面部の蝶番取付口を塞ぐ請求項3、4又は5記載のカバー部材。 【請求項7】 前記収納家具本体と同一素材を用いて構成している請求項1、2、3、4、5又は6記載のカバー部材。 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6又は7記載のカバー部材を収納家具本体の側板に取付可能に構成していることを特徴とする収納家具。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、収納家具本体に設けた蝶番取付口を隠蔽するカバー部材、及びそのカバー部材が取付可能な収納家具に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来より、前面を開放した収納空間を形成する収納家具本体と、前記開口を回転して開閉可能とする回転扉とを備えた収納家具が知られている。そして、この収納家具を、前記扉を取り付けずに前方を開放したいわゆるオープンタイプとして使用する場合に、側板の前面部に設けた複数の蝶番取付口を塞ぐために、各蝶番取付口にそれぞれ合成樹脂製のキャップを取り付けるようにしているものが既に考えられている(例えば非特許文献1参照)。 【非特許文献1】「アルティス取扱説明書」、コクヨ株式会社、2003年1月発行、P.15) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 ところで、従来のものは、各蝶番取付口にそれぞれキャップを取り付けなければならず、取付作業が面倒であるとともに、部品点数も増加するという不具合が生じる。また、蝶番取付口を隠蔽し得る隠蔽用フレームを収納家具本体に取り付ける態様も考えられるが、この場合には、隠蔽用フレームを取り付けるためのフレーム取付部材を収納家具本体に取り付けなければならず、上記と同様の不具合が生じるものである。しかも、収納家具本体に、前記蝶番取付口とは別に、フレーム取付部材を取り付けるための取付口を形成する必要があり、収納家具本体の加容易性を損なうのある。 【0004】 本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、収納家具をオープン収納として使用する場合に、収納家具本体に形成した蝶番取付口を好適に隠蔽するとともに、部品点数の削減、及び取付作業の容易化を有効に図ることができるカバー部材、及びそのカバー部材が取付可能な収納家具を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0005】 すなわち、本発明のカバー部材は、収納空間を形成する収納家具本体に設けた蝶番取付口を隠蔽するカバー部材であって、前記収納家具本体が、側板の前面部に前記蝶番取付口を複数形成したものであり、これら蝶番取付口に蝶番を取り付けていない状態で、前記側板の前端部に取り付けられ前記各蝶番取付口を同時に塞ぐものであることを特徴とする。 【0006】 ここで「口」とは、所定部位を部材の肉厚方向に貫通させてなるいわゆる孔に限らず、部材の所定部材を切り欠いてなるいわゆる切欠きをも含む概念である。また、「各蝶番取付口を同時に塞ぐ」とは、各蝶番取付口をそれぞれ別個のカバー部材を用いて塞ぐのではなく、各蝶番取付口を共通のカバー部材を用いて塞ぐ、すなわち、一のカバー部材を用いて各蝶番取付口を全て塞ぐということでありる。また、各蝶番取付口を塞ぐには多少の時間差が生じても構わない。 【0007】 このようなものであれば、収納家具を、収納空間の前面開口を開閉し得る扉を取り付けずに前方を開放したいわゆるオープンタイプとして使用する場合に、側板の前面部に設けた複数の蝶番取付口を、一のカバー部材を用いて同時に隠蔽することができ、各蝶番取付口にそれぞれキャップを取り付ける態様と比較して、部品点数の削減、及び取付作業の容易化を有効に図ることができる。 【0008】 特に、カバー部材が、前記側板の前面部における上下端近傍にそれぞれ設けられた前記蝶番取付口を同時に塞ぐものであることが好ましい。 【0009】 具体的実施態様としては、前記カバー部材が、前記側板の前面部を被覆し得る長尺のカバー部材本体と、当該カバー部材本体の後方に突出し前記前面部の蝶番取付口に挿入可能な挿入部とを具備するものであり、前記カバー部材本体の内側面部が、前方に向かって前記収納空間の開口巾より拡開する方向へ漸次傾斜するテーパ面をなしているものが挙げられる。このようなものであれば、例えば、前記収納家具が、蝶番を介して取り付けられる回転扉と収納家具の前面開口をスライド移動する引き戸とを使用態様に応じて適宜取付変更可能に構成したものである場合、収納家具本体の側板の前面部に、前記引き戸に設けたラッチ機構の係留爪が係留可能な係留口を設けているのが通例であるが、前記カバー部材を前記側板の前端部に取り付けることにより前記蝶番取付口とともに係留口をも同時に隠蔽することができる。加えて、カバー部材の挿入部を前面部の蝶番取付口に挿入可能に構成しているため、カバー部材を取り付けるためのいわばカバー部材取付口と前記蝶番取付口とを共通化することができ、前記側板に取付口を形成する手間を最小限に抑えることができる。 【0010】 また、見栄えをよくするためには、前記側板が前端部に段部を形成したものであり、前記カバー部材を、段部の内側面部と、この内側面部の奥方に位置する前記前面部とからなるコーナー部に取り付けるようにすればよい。 【0011】 特に、前記カバー部材本体の外側面部を前記段部の内側面部に弾性により密接させた状態でカバー部材を前記側板の前端部に取り付けられるようにすれば、カバー部材本体と段部との間に隙間が形成されることなく、良好な取付状態を実現することができる。 【0012】 また、前記収納家具本体が、側板の前面部及び内側面部に前記蝶番取付口をそれぞれ複数形成したものであり、前記挿入部を前記側板の前面部の蝶番取付口に挿入し、挿入部の一部を前記内側面部の蝶番取付口に嵌め込むことにより内側面部の蝶番取付口を塞ぐことが可能なカバー部材であれば、簡単な操作で前面部及び内側面部の蝶番取付口に一度に隠蔽することができる。 【0013】 カバー部材と収納家具本体との外観の統一性を図るためには、前記カバー部材を、前記収納家具本体と同一素材を用いて構成すればよい。 【0014】 また、前記カバー部材を収納家具本体の側板に取付可能に構成している収納家具であれば、上記効果を奏するカバー部材を取り付けることができ好適である。 【発明の効果】 【0015】 以上説明したように本発明によれば、収納家具を、収納空間の前面開口を開閉し得る扉を取り付けずに前方を開放したいわゆるオープンタイプとして使用する場合に、側板の前面部に設けた複数の蝶番取付口を、一のカバー部材を用いて同時に隠蔽することができ、各蝶番取付口にそれぞれキャップを取り付ける態様と比較して、部品点数の削減、及び取付作業の容易化を有効に図ることができる。また、例えば、前記収納家具が、蝶番を介して取り付けられる回転扉と収納家具の前面開口をスライド移動する引き戸とを使用態様に応じて適宜取付変更可能に構成したものである場合、収納家具の側板の前面部に、前記引き戸に設けたラッチ機構の係留爪が係留可能な係留口を設けているのが通例であるが、カバー部材を前記側板の前面部に取り付けることにより前記蝶番取付口とともに前記係留口をも同時に隠蔽することが可能である。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。 【0017】 本発明に係る収納家具の蝶番取付口隠蔽構造は、例えば図1等に示すような収納家具に適用される。 【0018】 この収納家具Gは、図1及び図2等に示すように、前面を開口させた収納空間GSを形成する収納家具本体G1を備え、この収納空間GSの前面開口を回転して開閉可能とする図示しない一対の回転扉を備えたいわゆる両開き扉タイプ、又は収納空間GSの前面開口を巾方向にスライド移動して開閉可能とする図示しない一対の引き戸を備えたいわゆる引き違い戸タイプ、又は前記回転扉又は前記引き戸を取り付けず、前面開口を開口させてなるいわゆるオープンタイプの3タイプのうちから、使用態様に合わせて設定変更可能に構成されたものである。 【0019】 収納家具本体G1は、図1〜図3、及び図5等に図示するように、例えばスチール素材を折り曲げて成形してなる天板1、底板2、左右一対の側板3、背板4を筐形に組み付けることによって構成されたものである。なお、説明の便宜上、以下の説明においては、開放させている一端を前端(前端部)とし、背板4が位置する一端を後端(後端部)とする。 【0020】 天板1及び底板2は、平面視略矩形状をなしたものであり、天板1及び底板2の前端部近傍領域に下方又は上方にそれぞれ突出させた補強部11、21を設けている。各補強部11、21は、前記回転扉を取り付けた使用態様においては、回転扉を閉じた場合に回転扉のそれ以上の回転を規制する戸当たり部として機能する。各補強部11、21の前面部に、前記回転扉に設けたラッチ機構の係留爪が係留可能な係留孔11a、21aをそれぞれ所定箇所に形成してある(図3参照)。 【0021】 一対の側板3は、側面視略矩形状をなし、前端部に段部3Dが形成されている。本実施形態においては、各側板3を、主として、収納家具本体G1の外側面を形成する外側板要素31と、収納家具本体G1の内側面を形成する内側板要素32とを用いて構成し、外側板要素31の前面部311を内側板要素32の前面部321より前方に位置させることにより、前記段部3Dを形成している(図3、図5参照)。また、段部3Dの内側面部3D1と、この内側面部3D1の後方に位置する内側板要素32の前面部321とによって前記回転扉又は引き戸が位置し得るコーナー部が形成される。内側板要素32の上下端近傍における前面部321及び内側面部322に、前記回転扉を回転可能に支持する蝶番を取り付けるための蝶番取付口を設けている(以下、前面部321に設けた蝶番取付口を「前面取付口321a」と称し、内側面部322に設けた蝶番取付口を「内側面取付口322a」と称す)。各前面取付口321aは、前面部321の肉厚方向に貫通させてなるものであり、正面視略矩形状をなす。前面取付口321aは、収納家具を両開き扉タイプとして使用する場合、図示しない前記蝶番の基端部が挿入可能な挿入口として機能する。さらに、内側板要素32の前面部321には一対の前面取付口321a間に、前記引き戸に設けたラッチ機構の係留爪が係留可能な一対の係留孔321bを形成している(図2及び図3参照)。内側面取付口322aは、内側面部322を前記外側板要素31側に若干窪ませた凹部322Aの肉厚方向に貫通させてなるものであり、本実施形態においては、一の凹部322Aの略中央に第1内側面取付口322aを設けるとともに、この第1内側面取付口322の両隣に、第1内側面取付口322aより小さい径を有する第2内側面取付口322bを設けている。なお、凹部322Aの形成箇所は前面取付口321aの形成箇所に対応している。第2内側面取付口322bは、前記蝶番の基端部を止着するためのビスが挿入可能に設定され、一方、第1内側面取付口322aは、前記蝶番の基端部と先端部との相対位置を位置決めするための調節用ねじが挿入可能なものであり、且つ調節用ねじの頭部が表出し得るように設定されている。なお、本実施形態においては、内側板要素32を、前記各取付口321a、322a、322bを設けた第1内側板要素32aと、第1内側板要素32aの後方に位置する第2内側板要素32bとから構成している。第2内側板要素32bは、棚板等のオプション部材を取り付けるためのフック孔を高さ方向に沿って複数設けている。 【0022】 次に、前面取付口321a及び内側面取付口322a、322bを利用して前記蝶番を取り付ける手順を簡単に説明する。先ず、蝶番の基端部を、前面取付口321aに挿入する。そして、蝶番の基端部に設けたねじ孔と、第2内側面取付口322bとを一致させ、第2内側面取付口322bにビスを挿入し、このビスを前記基端部のねじ孔に螺合する。次いで、蝶番の基端部と先端部との相対位置を調節できる調節用ねじを第1内側面取付口322aに挿入し、この調節用ねじを蝶番の所定部位に設けたねじ孔に螺合するとともに、この調節用ねじの頭部を第1内側面取付口322aから表出させている。 【0023】 しかして、本実施形態においては、収納家具Gをオープンタイプとして使用する場合、側板3の前端部、具体的には、段部3Dの内側面部3D1と、この内側面部3D1の後方に位置する内側板要素32の前面部321とからなる前記コーナー部にカバー部材5を取り付けるようにしている。 【0024】 カバー部材5は、図4〜図6等に図示するように、天板1と底板2との内法寸法と略同一の高さ寸法を有する長尺のカバー部材本体51と、カバー部材本体51の後方に突出し前記前面取付口321aに挿入可能な挿入部52とを備えたものである。 【0025】 カバー部材本体51は、例えば一枚のスチール素材を折り曲げて成形したものであり、前記挿入部52を設ける部位を除いて等縦断面形状をなしている。このカバー部材本体51は、平面視略三角形状をなすものであり、内側板要素32の前面部321に当接し得る当接部511と、当接部511の一端から斜め前方に延びる内側面部512と、内側面部512の一端から後方に向かって延びる外側面部513とから構成されている。外側面部513は、前記当接部511に連続するものではなく、後方にいくにつれて僅かに内方へ傾斜し、前端部が後端部よりも若干外方に位置するように設定されている(図5参照)。そして、カバー部材5を側板3の前端部に取り付けた状態において、外側面部513の前端部が弾性により前記段部3Dの内側面部3D1に密接し得るように設定している(図7参照)。また、内側面部512は、前方にいくにつれて前記収納空間GSの開口巾よりも拡開する方向へ漸次傾斜するテーパ面をなしている。当接部511の上下両端部には、挿入部52を配置するための切欠き511aをそれぞれ設けている(図4参照)。 【0026】 挿入部52は、例えば一枚のスチール素材を折り曲げて成形したものであり、平面視略L字形状をなしている。この挿入部52は、前記当接部511の切欠き511aを跨ぐ位置に溶接等により固着される基体部521と、基体部521の高さ方向略中央部位から前記切欠き511aを介して後方へ略直角に延出する挿入部本体522とを備えている。挿入部本体522の奥行き方向略中央部に、内方へ若干突出させてなる突出部522aを一体に設けている。この突出部522aは、その突出寸法を前記内側板要素32の肉厚寸法に対応させた円柱状のものである。突出部522aの径を、前記内側板要素32の内側面部322に設けた第1内側面取付口322aの径より若干小さく設定し、突出部522aが第1内側面取付口322aに収容されるようにしている。また、突出部522aを挟んだ位置に一対の貫通孔522bを設けている。各貫通孔522bの径は前記突出部522aの径と略同一であり、挿入部本体522に固着した一対のナット522nのねじ孔522naと前記各貫通孔522bとが連通するように設定している(図5参照)。挿入部本体522における突出部522a及び貫通孔522bの形成箇所は、前記内側板要素32の凹部322Aにおける前記第1内側面取付口322a及び第2内側面取付口322bの形成箇所に対応している。このような構成を有する挿入部52を、カバー部材本体51の上下両端近傍にそれぞれ一体的に設けている。 【0027】 次に、カバー部材5を側板3の前記コーナー部に取り付ける手順を図5、図7及び図8を参照して説明する。先ず、カバー部材本体51の内側面部512が他方の側板3に対向するようにカバー部材5を側板3の前方に持ち来し、各挿入部52を前面取付口321aにそれぞれ挿入し、カバー部材本体51の当接部511を内側板要素32の前面部321に当接させる。これにより、前面取付口321a及び前記係留孔321bが同時に塞がれる。そして、挿入部本体522の突出部522aを内側板要素32の第1内側面取付口322aに嵌め込むことにより、第1内側面取付口322aが塞がれるとともに、カバー部材5の内側板要素32に対する位置決めがなされ、挿入部本体522の貫通孔522bと内側板要素32の第2内側面取付口322bとが一致する。次いで、各第2内側面取付口322bにビスVをそれぞれ挿入し、挿入部本体522に設けたナット522nに螺合し、挿入部本体522と内側板要素32の凹部322Aとを当接させる。なお、本実施形態においては、前記蝶番を取り付ける際に用いたものと同じビスを用いている。以上の手順によりカバー部材5を側板3の前記コーナー部に取り付ける。そして、この取付状態において、カバー部材本体51の外側面部513、特に外側面部513の前端部が前記段部3Dの内側面部3D1に弾性により密接している(図7参照)。加えて、カバー部材本体51の内側面部512が、前術の通り、前方に向かって収納空間GSの開口巾より拡開する方向へ漸次傾斜するテーパ面をなしているため、図8に図示するように、側板3の内側板要素32間に形成される収納空間GSの開口巾Xよりカバー部材5の内側面部512間に形成される収納空間GSの開口巾Yの方が大きい巾寸法を有する。なお、各挿入部52を前面取付口321aに挿入する際、挿入部52の突出部522aと内側板要素32の凹部322Aとの干渉を回避するためには、カバー部材5を若干内方に傾斜させた状態で前面取付口321aに挿入すればよい。そして、各挿入部52を前面取付口321aに挿入した後に、カバー部材本体51の外側面部513の前端部が前記段部3Dの内側面部3D1に当たるようにカバー部材5を外方側に回動させればよい。 【0028】 このように、本実施形態に係るカバー部材5は、収納家具本体G1を構成する側板3の上下両端近傍に形成した前面取付口321aに蝶番を取り付けていない状態で、側板3の前端部に取り付けられ各前面取付口321aを同時に塞ぐものであるため、収納家具Gをいわゆるオープン収納として使用する場合であっても、側板3の上下両端近傍に形成した前面取付口321aを、一のカバー部材5を用いて同時に隠蔽することができ、各前面取付口321aにそれぞれキャップを取り付ける態様と比較して、部品点数の削減、及び取付作業の容易化を有効に図ることができる。 【0029】 また、カバー部材5が、側板3の前面部321を被覆し得る長尺のカバー部材本体51と、カバー部材本体51の後方に突出し前面取付口321aに挿入可能な挿入部52とを具備するものであるため、カバー部材本体51により側板3の前面部321に形成した係留孔321bをも同時に隠蔽することができ好適である。加えて、カバー部材5を取り付けるためのいわばカバー部材取付口と蝶番の取付口とを共通化することができ、側板3に取付口を形成する手間を最小限に抑え構造の簡素化を図ることができる。また、蝶番の取付手順と略同様の手順でカバー部材5を取り付けることができるように構成しているため、カバー部材5の取付作業の簡便化をも図ることができる。さらに、カバー部材本体51の内側面部512が、前方に向かって収納空間GSの開口巾より拡開する方向へ漸次傾斜するテーパ面をなしているため、収納家具Gをオープンタイプとして使用する場合、物品の出し入れの便が良くなり、使い勝手に優れたものとなる。 【0030】 また、側板3が前端部に段部3Dを形成したものであり、段部3Dの内側面部3D1と、この内側面部3D1の奥方に位置する前記前面部321とからなるコーナー部にカバー部材5を取り付けているため、回転扉または引き戸が配設され得る領域を利用してカバー部材5を取り付けることができ、見栄えを損なうことがない。 【0031】 カバー部材本体51の外側面部513を段部3Dの内側面部3D1に弾性により密接させた状態でカバー部材5を前記コーナー部に取り付けているため、カバー部材5を収納家具本体G1に取り付けた状態において、カバー部材本体51の外側面部513と段部3Dの内側面部3D1との間に隙間が形成されることなく、良好な取付状態を実現することができる。 【0032】 加えて、収納家具本体G1が、側板3の前面部321及び内側面部322に取付口321a、322aをそれぞれ複数形成したものであり、カバー部材5の挿入部52を側板3の前面取付口321aに挿入し、挿入部52に設けた突出部522aを側板3の第1内側面取付口322aに嵌め込むことにより第1内側面取付口322aを塞ぐように設定しているため、一のカバー部材5を用いて各前面取付口321a及び第1内側面取付口322aを同時に隠蔽することができる。 【0033】 特に、カバー部材5を、収納家具本体G1と同一素材を用いて構成しているため、カバー部材5と収納家具本体G1とをそれぞれ異なる素材を用いて構成している場合と比較して、カバー部材5を収納家具本体G1に取り付けた状態におけるカバー部材5と収納家具本体G1との外観の統一性を図ることができ、看者に違和感を与えることなく各取付口321a、322a等を好適に隠蔽することができる。 【0034】 なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。 【0035】 例えば、収納家具本体に形成する蝶番取付口は、所定部材を切り欠いてなるいわゆる切欠きであってもよい。 【0036】 また、収納家具本体が蝶番取付口を側板の上下両端近傍以外の箇所に形成したものであってもよく、その場合には、カバー部材の挿入部の位置を蝶番取付口に対応させて適宜変更すればよい。収納家具本体が蝶番取付口を3以上形成したものである場合には、カバー部材の挿入部を蝶番取付口の数に対応させて設け、各蝶番取付口にそれぞれ挿入部を挿入するようにしてもよく、また、安定した取付状態を損なわない範囲で所定箇所の蝶番取付口にのみ挿入部を挿入するようにしても構わない。 【0037】 また、収納家具本体の側板の前面部にのみ蝶番取付口を複数設け、カバー部材が各蝶番取付口を同時に塞ぐものであってもよい。 【0038】 蝶番取付口を利用したカバー部材の取付手順及び蝶番の取付手順は一例であり、他の取付手順を採用しても構わない。 【0039】 また、収納家具は、少なくとも両開き扉タイプとオープンタイプとが兼用可能な収納家具であれば、本発明の蝶番取付口隠蔽構造を採用することができ、必ずしも引き違い戸タイプをも兼用可能とする収納家具でなくても構わない。 【0040】 その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。 【図面の簡単な説明】 【0041】 【図1】本発明の一実施形態に係るカバー部材を収納家具本体に取り付けた状態の収納家具を示す全体斜視図。 【図2】図1の一部を分解して示す図。 【図3】図2における収納家具本体の正面図。 【図4】同実施形態におけるカバー部材を一部省略して示す全体斜視図。 【図5】図2におけるカバー部材及び収納家具本体の所定高さ位置における平断面図を一部省略して示す全体斜視図。 【図6】同実施形態におけるカバー部材を取り付けた収納家具の正面図。 【図7】図1におけるカバー部材及び収納家具本体の所定高さ位置における平断面を一部省略して示す図。 【図8】図6におけるA−A線端面を一部省略して模式的に示す図。 【符号の説明】 【0042】 3…側板 321…前面部 322…内側面部 321a…前面部の蝶番取付口(前面取付口) 322a、322b…内側面部の蝶番取付口(第1内側面取付口、第2内側面取付口) 3D…段部 5…カバー部材 51…カバー部材本体 512…内側面部 513…外側面部 52…挿入部 G…収納家具 G1…収納家具本体 GS…収納空間
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001351 【氏名又は名称】コクヨ株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市東成区大今里南6丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成15年10月22日(2003.10.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085338 【弁理士】 【氏名又は名称】赤澤 一博
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| 【公開番号】 |
特開2005−124724(P2005−124724A) |
| 【公開日】 |
平成17年5月19日(2005.5.19) |
| 【出願番号】 |
特願2003−362124(P2003−362124) |
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