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【発明の名称】 歯ブラシ
【発明者】 【氏名】三浦 勇

【要約】 【課題】一度の歯磨きで歯垢の除去、歯肉マッサージ、舌清掃を行なえる歯ブラシを提供する。

【解決手段】軸21の周囲に刷毛22を放射状に植設してなる頭部20を備えた歯ブラシ1において、頭部20の短辺が10〜25mmおよび長辺が30〜40mmの大きさを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸の周囲に刷毛を放射状に植設してなる頭部を備えた歯ブラシにおいて、頭部の短辺が10〜25mmおよび長辺が30〜40mmの大きさを有する前記歯ブラシ。
【請求項2】
前記頭部が先細りしていることを特徴とする、請求項1に記載の歯ブラシ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、歯ブラシの改良に関し、より詳細には歯や舌を清浄にすると同時に歯肉のマッサージを行なえる歯ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、歯ブラシは、歯面における歯垢形成の阻止や歯列に堆積した歯垢の除去を目的として作られている。歯ブラシで歯をブラッシングする時には、一部に歯肉のマッサージや舌の清掃を兼ねることもあるが、歯肉のマッサージや舌の清掃を完璧に行なうためには、その目的にあった歯ブラシが必要となる。
【0003】
歯ブラシが下顎前歯の舌側に楽に入る、奥歯を容易に磨く、歯間の細かいところまで確実に磨くなどの要望に応えるために、歯ブラシの頭部の形状が小さくかつさまざまな形状に細分化される傾向にある。人の歯を対象とした歯ブラシでは、頭部の短辺が10mm、長辺が30mm以下のコンパクトな歯ブラシを主流となり、さらに歯ブラシの頭部に立植する刷毛の長さを短くし、刷毛の立植状態を変更するなどの工夫がなされている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記したように、通常の歯ブラシは、歯肉のマッサージ、舌の清掃という目的には適していない。また、前歯、奥歯などの使用部位ごとに歯ブラシを用意していたのでは、一人で複数本の歯ブラシをもたねばならず、不経済である。目的別に歯ブラシを使用することは、歯磨きの回数を増やす。これでは、歯磨きに多くの時間をとられ、歯磨きがおっくうになる要因ともなる。
【0005】
本発明の目的は、歯ブラシにおいて、歯肉マッサージ、舌清掃を行え、そして、歯ブラシを交換せずに歯のさまざまな部所を一度で磨けるような改善に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、軸の周囲に刷毛を放射状に植設してなる頭部を備えた歯ブラシにおいて、頭部の短辺が10〜25mmおよび長辺が30〜40mmの大きさを有する前記歯ブラシに関する。該歯ブラシは、頭部が先細りしていることが好ましい。
【発明の効果】
【0007】
本発明の歯ブラシによれば、1本の歯ブラシで、歯の反対側(例えば頬側面や唇側面)、歯茎と頬内側との間、歯茎と唇側面との間など、口内のあらゆる場所を確実に磨くことができる。
【0008】
さらに、本発明の歯ブラシは、歯垢の除去とともに歯茎などのマッサージも行なう。ブラッシングによる歯茎の適度な刺激は、歯肉の血行循環や歯肉上皮の角質化を促して、歯肉に抵抗力をつける。その結果、歯肉炎、口内炎などの歯周疾患を予防することができる。慢性炎症の場合には、局所の組織、血液循環を改善して治療の役目も果たす。
【0009】
舌の表面や歯垢の中は、ビブリオ菌、スピロヘータ、糸状菌、紡錘菌、グラム陽性球菌などの菌類が繁殖する温床となる。本発明の歯ブラシで、歯、舌表面および口蓋を磨くことにより、そこに棲みついた菌を掃除することができ、その結果、口の中全体が健康になる、口臭を予防するなどの効果を生み出す。さらに、口の中全体に清掃効果が行き渡ることで、口腔内の爽快感を一層引き出す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に、添付の図面を用いて本発明の実施態様をより詳しく説明する。図1は、本発明の実施態様の歯ブラシの側面図である。図1において、本発明の歯ブラシ1は、軸21に刷毛22を植設してなる頭部20を連結した頸部30と、該頸部30の基部に連結した把柄部40とからなる。以下に、頭部、頸部、把柄部の順に詳説する。
【0011】
図1において、頭部20は、軸21に刷毛22が放射状に植設されてなる。該軸の径は、通常、1〜5mmであり、好ましくは2〜3mmである。軸21は、プラスチック、ゴムまたは金属でできている。
【0012】
軸21は、好ましくは可とう性または弾性を有する。軸の形状を弾性的に変えられることによって、歯ブラシの頭部20を、歯並びに沿う形で奥まで進入させることができる。歯間の歯垢の除去を徹底し、また歯茎や頬の内側を無理に押して傷つけてしまうことも回避できる。
【0013】
頭部20は、幅(図1のY)が10〜25mm、好ましくは20〜25mmであり、一方、高さ(図1のX)は30〜50mmでも可能であるが、好ましくは30〜40mm、特に好ましくは35〜40mmである。本発明の歯ブラシの頭部20は、通常市販されているものや歯科医院で使用されるものと比べて明らかに大きいことが重要な特徴である。ブラシ面積が大きいことによって、歯磨き時にマッサージ効果を付与し、歯と歯茎を同時に磨きながらマッサージし、舌を清浄にするブラシにもなるなど、従来の歯ブラシでは享受できない機能を兼ね備える。幅が10mmより狭いと、歯を磨くと同時に、唇側面、頬側面、舌、口蓋などを磨く効果が薄れる場合があり、逆に25mmより厚いと、歯ブラシが唇と歯の間におさまらない、歯ブラシをスムースに移動できないなどの不具合を生じる場合がある。
【0014】
頭部20の形状は、先細りしている方が好ましい。このような形状を採用することによって、奥歯の先まで刷毛を進入させることができる。
【0015】
頭部の軸21には、刷毛22がその全周に対してほぼ垂直、または角度をもって放射状に植設されている。刷毛22が軸の全周に植毛されていることで、歯、歯茎、頬や唇の内側、顎の内側、奥歯の上下の咬合面、舌などを同時に磨くことができる。一回の歯磨きで歯以外の部分も磨けるので、口内全体を短時間でほぼ完璧に清浄にでき、口内炎などの歯周疾患を防止する。舌や口蓋の清掃では、各種菌類の除去にもなり、口内全体が一層清浄になる。
【0016】
刷毛22の材質は、一般にナイロンなどの合成樹脂や、豚毛などの天然毛であり得る。毛の太さは、毛の硬さにもよるが、通常、0.13〜0.3mmでよく、好ましくは0.18〜0.25mmである。
【0017】
刷毛22の毛先の形態には、円状、テーパード、先端極細加工、ヘラ状、斜めカット、水平、球状などの形状が適宜採用される。
【0018】
刷毛22の硬さは、通常、柔らかめのものがよい。歯の隅々までしっかり磨き、マッサージできる。また、刷毛22が寝て、倒れてどこにでも入り込みやすく、歯への接触がよくなる。硬さは、具体的には、通常、75N/cmでよく、好ましくは60N/cm以下である。
【0019】
頚部30は、前記頭部20と把柄部40とを連結するためにある。頸部30は、プラスチック、ゴムまたは金属製であり、特に可とう性または弾性(図2)を有するものが好ましい。頚部30の可とう性または弾性が、頭部20の奥歯の先への進入を促す。
【0020】
杷柄部40は、歯ブラシ本体1を手で保持するためにある。杷柄部、頸部、頭部とも軸が同心であることが好ましい。把柄部40を正しく握ったときの指の位置を指示するような工夫(例えば印字や凹凸加工)は、当業者には周知である。杷柄部は、AS,ABS,PPなどのプラスチックでできている。
【0021】
本発明の歯ブラシ1の使用方法は、通常の歯ブラシと同様である。使用方法を、図3を用いて説明する。図3において、歯ブラシ1の刷毛の一曲面を前歯や奥歯の側面に当てて、軽い圧力を加えながら回転、左右、上下などの毛先の移動を繰り返して歯垢を除去する。それとともに刷毛の背面側が、唇内側面や頬側面を適度に押圧してマッサージする。
【0022】
頭部20の形状が、先細りしている場合には、奥歯の先まで刷毛を進入させることができて好都合である。また、軸21や頚部30が可とう性または弾性を有する場合には、頭部20を曲面状の歯列に沿って刷毛を進入させることができ、歯茎や頬の内側を傷つけることがなく、歯ブラシの操作性が向上する。
【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明の歯ブラシは、市販および歯科医院向けに提供される歯ブラシとして最適である。本発明の歯ブラシは、歯垢除去、舌の清掃、歯肉のマッサージなどによる虫歯予防、口臭予防にも好適であり、さらに歯肉炎、口内炎など歯周疾患の治療用途にも向いている。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の歯ブラシの一実施態様を示す側面図である。
【図2】図1の歯ブラシの頸部の変形例を示す側面図である。
【図3】図1の歯ブラシの使用状態を示す図である。
【符号の説明】
【0025】
1 歯ブラシ
20 頭部
21 軸
22 刷毛
30 頚部
40 把柄部
【出願人】 【識別番号】503300188
【氏名又は名称】三浦 勇
【出願日】 平成15年10月24日(2003.10.24)
【代理人】 【識別番号】100106448
【弁理士】
【氏名又は名称】中嶋 伸介

【公開番号】 特開2005−124876(P2005−124876A)
【公開日】 平成17年5月19日(2005.5.19)
【出願番号】 特願2003−364383(P2003−364383)