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【発明の名称】 背負い具
【発明者】 【氏名】八木 啓之
【住所又は居所】東京都東久留米市前沢3丁目14番16号 ダイワ精工株式会社内

【要約】 【課題】ショルダーベルトがフレームに沿って移動しないようにしたフレームを有する背負い具を提供すること。

【解決手段】フレーム2にショルダーベルト7と収納部6を取り付けた背負い具1において、前記ショルダーベルト7は、フレーム2と一体に形成したストッパSで移動を規制した背負い具で、ストッパSは、フレーム2を構成するジョイント部5に設け、ショルダーベルト7を挿通可能な枠状に形成し、この枠状のストッパSにショルダーベルト7の下端側を挿通し、ループ状にして止着している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームにショルダーベルトと収納部を取り付けた背負い具において、前記ショルダーベルトは、フレームと一体に形成したストッパで移動を規制したことを特徴とする背負い具。
【請求項2】
ストッパは、フレームを構成するジョイント部に設けたことを特徴とする請求項1記載の背負い具。
【請求項3】
ストッパは、ショルダーベルトを挿通可能な枠状に形成したことを特徴とする請求項1または2記載の背負い具。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、フレームを有する背負い具の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来からものを運搬するためにフレーム付きの背負い具が用いられている。
これらは、野外において、比較的重い荷物を長時間運搬しても疲れず、また荷崩れせずに安定して運搬することができる。
【0003】
そして、特許文献1には、フレーム間に架設した一対のショルダーベルトを有し、ショルダーベルトは、その端部が横フレームにて折り返され、再びベルトに止められることでループを形成し、ショルダーベルトをこのループを挿通したフレームで保持したショルダーキャリーが開示されている。
【特許文献1】特開平9−294629号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されたショルダーキャリーのようにショルダーベルトの端部を横フレームに折り返して形成したループで保持するとショルダーベルトがフレームに沿って左右に移動してしまい安定したものの運搬ができなくなり、また、たいへん疲れるという問題があった。
【0005】
本発明は、斯かる実情に鑑み案出されたもので、ショルダーベルトがフレームに沿って移動しないようにしたフレームを有する背負い具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1は、フレームにショルダーベルトと収納部を取り付けた背負い具において、前記ショルダーベルトは、フレームと一体に形成したストッパで移動を規制したことを要旨とするものである。
本発明の請求項2は、ストッパは、フレームを構成するジョイント部に設けたことを要旨とするものである。
本発明の請求項3は、ストッパは、ショルダーベルトを挿通可能な枠状に形成したことを要旨とするものである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の本発明により、フレームに設けたショルダーベルトの移動が防止され、安定して運搬ができ、ストッパはフレームと一体に形成したので破損しにくい。
請求項2の本発明により、ストッパをフレームを構成するジョイント部に設けたことでフレーム構造を複雑にせず簡単な構造でショルダーベルトの保持ができる。
請求項3の本発明により、ストッパをショルダーベルトが挿通可能な枠状に形成したためショルダーベルトの移動を確実に防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
フレーム2にショルダーベルト7と収納部6を取り付けた背負い具1において、前記ショルダーベルト7は、フレーム2と一体に形成したストッパSで移動を規制した背負い具で、ストッパSは、フレーム2を構成するジョイント部5に設け、ショルダーベルト7を挿通可能な枠状に形成している。
【実施例1】
【0009】
以下、図示の実施例によって本発明を説明すると、図1から図4は第1実施例で、図1は背負い具の全体図、図2はジョイントの拡大図、図3はジョイントの縦断面図(A−A部分断面図)、図4はジョイントの横断面図(B−B部分断面図)である。
【0010】
背負い具1は、フレーム2とこのフレーム2に載置または取り付けられる収納部6を有し、フレーム2に背負い具1の運搬用のショルダーベルト7が設けられている。
【0011】
フレーム2は、金属や合成樹脂の筒状部材で形成され、背負い具1を背負ったときに背中側に対向する背当てフレーム3と収納部6や載置した荷物の底部を支持する底部フレーム4を有し、フレーム2全体は、背当てフレーム3と底部フレーム4が互いに接合されてく字状に形成される。
【0012】
背当てフレーム3は左右一対の縦フレーム3a、3aとこの縦フレーム3a、3aを上端で一体に連結する上縁フレーム3bと、縦フレーム3a、3aをその長手方向の中央側で連結する支持フレーム(上方支持フレーム)3c、(下方支持フレーム)3dを有している。
上縁フレーム3bは背負い具1を背負わずに運搬するとき等にハンドルとして使用することができ、縦フレーム3a、3aに向けて変移する屈曲部には握持しやすいようにフレーム2より柔らかい材料からなるグリップ9が設けられている。
【0013】
支持フレーム3cは、支持フレーム3dより上方側に設けられ、ショルダーベルト7、7の上端側が支持される。
支持フレーム3dは、支持フレーム3cより下方に設けられ、ジョイント5を介して背当てフレーム3に取り付けられ、ショルダーベルト7の下端側がジョイント5に設けた枠状部5cに取り付けられている。
【0014】
さらに、フレーム2の底部フレーム4は、その周囲を囲う枠状フレーム4aとその枠状フレーム4a間に架設された底部支持フレーム4dと下方に突出する脚4cを有し、一端がジョイント5を介して背当てフレーム3と連結されている。
また、底部フレーム4は、上縁フレーム3bのグリップ9を握持してキャスターとして引き動かすことができるようにその前方側に一対の車輪8が回動自在に軸支されている。
【0015】
収納部6は図1にて2点鎖線で示したが、フレーム2に固定されていても良いし、また着脱自在に保持しても良く、内部にものが収納できるものであればよい。
【0016】
図2から図4に示すように、ジョイント5は、フレーム2の背当てフレーム3の一部を構成しており、縦筒5aから横方向に横筒5bが一体に突出して形成され、縦筒5aの孔5a’の上方に背当てフレーム3の端部が嵌合して固定され、縦筒5aの孔5a’の下方に底部フレーム4の端部が嵌合して固定されている。
横筒5bは、対向方向の背当てフレーム3に向けて突設され、その横筒5bに形成した孔5b’に背当てフレーム3の下方の支持フレーム(下方支持フレーム)3dが嵌合し、固定されている。
【0017】
ジョイント5は、金属や合成樹脂で形成され、その横筒5bは、これと一体に形成したストッパ部Sを有している。
ストッパ部Sは、ジョイント5の横筒5bから突出したコ字形状の枠状部5cで、この枠状部と横筒5bで囲まれた開口5dにショルダーベルト7を挿通し、その先端を折り返してループ7aを作り再びショルダーベルト7に添設して縫着部7bにて止着される。
このようにショルダーベルト7を枠状部5c(ストッパ部S)に係止すると、ショルダーベルト7は、枠状部5cに対しループ7aが回動可能であるが横筒5bまたは横フレーム3dの長手方向(左右方向)の移動が規制される。
【0018】
こうしてフレーム2に取り付けられた一対のショルダーベルト7、7は、その上端側が横方向に設けられた支持フレーム(上方支持フレーム)3cにて折り返してループを作り止着し、その下端側は、ジョイント5の横筒5bのストッパ部Sに係止され、左右方向の移動が規制されている。
【0019】
一対のショルダーベルト7、7は、その取り付け位置において上端側よりも下端側の方が広い間隔を空けて取り付けられるが、背負い具1を背負ったとき荷重がかかる肩に近い上端側はストッパを有しなくてもショルダーベルト7の止着位置は動きにくい。
一方、その下端側は、荷重がかかる肩に近い上端側を中心に左右に振られるが、ストッパ部Sにて左右の移動が規制されているためフレーム2の揺れを防止して背負い具1を安定して背負うことができる。
したがって、ショルダーベルト7の少なくとも下端側がストッパ部Sにて移動が規制されていればよい。
【0020】
ショルダーベルト7はその上端側から下端側に向けて外側に湾曲するように形成しており、背負い具1を背負ったときに肩に合致して背負いやすくなっている。
また、ストッパ部Sは、コ字状の枠状部5cで形成したが、半円状などの他の形状で形成しても良いし、ショルダーベルト7は、枠状部5cと横筒5bで囲まれた開口5dにシ挿通した後、横筒5b側を取り巻いて横筒5bに止着してもよく、この場合でも、ストッパ部Sがショルダーベルト7の左右の移動を規制できる。
さらに、枠状部5cに代わり、ショルダーベルト7と略同じ幅でジョイント5の横筒5bから突出する突部を設けてその突部間の横筒5bにショルダーベルト7を止着し、前記突部をストッパ部Sとしてショルダーベルト7の左右の移動を規制しても良い。
また、ストッパ部Sはジョイント5に設けたが、フレーム2の筒部材に一体に形成しても良い。
【実施例2】
【0021】
図5は第2実施例で、背負い具の全体図である。
【0022】
第2実施例は、フレーム2が収納部15を囲うように形成された上方フレーム13と、この上方フレーム13と底部フレーム12を連結する後方フレーム14を有し、これらフレームの中に収納部15が納められた背負い具で、背当てフレーム10の縦フレーム11は、上端にハンドル状の支持フレームがなく、また、キャリーカート用の車輪を有しておらず、背当てフレーム10の上端にはショルダーベルト7の上端を取り付けた支持フレーム(上方支持フレーム)10cが設けられ、それより下方には、ショルダーベルト7の下端を取り付けたジョイント5を介して支持フレーム(下方支持フレーム)10dが設けられている。
また、ジョイント5には、第1実施例と同様に枠状部5cからなるストッパSが設けられ、ショルダーベルト7の下端の左右の移動が規制されている。
【0023】
収納部15は、上方に開口した収納部本体15aとその開口を閉塞する蓋体15bを有し、蓋体15bは、着脱自在に止着するベルベット式ファスナの留め具15eと収納部本体15a側のベルベット式ファスナの留め具15dを止着することで閉塞状態が維持できる。
フレーム2の中に収納部15が納められ収納部15の止め紐15cを周囲のフレームに結びつけることで位置が移動することを防止し、安定して運搬できるようになっている。
他の構成は前記第1実施例と略同一であり、このような形態の背負い具においても第1実施例と同様の作用効果が得られる。
他の構成は前記第1実施例と略同一である。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明は、主としてフレームを有する背負い具全般に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】第1実施例で、背負い具の全体図である。
【図2】同ジョイントの拡大図である。
【図3】同ジョイントの縦断面図(A−A部分断面図)である。
【図4】同ジョイントの横断面図(B−B部分断面図)である。
【図5】第2実施例で、背負い具の全体図である。
【符号の説明】
【0026】
1 背負い具
2、フレーム
3、10 背当てフレーム
3c、3d支持フレーム
4、12 底部フレーム
5 ジョイント
6、15 収納部
7 ショルダーベルト
S ストッパ部
【出願人】 【識別番号】000002495
【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
【住所又は居所】東京都東久留米市前沢3丁目14番16号
【出願日】 平成15年10月24日(2003.10.24)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−124851(P2005−124851A)
【公開日】 平成17年5月19日(2005.5.19)
【出願番号】 特願2003−363954(P2003−363954)