| 【発明の名称】 |
把手付コンパクト |
| 【発明者】 |
【氏名】川島 英芳 【住所又は居所】東京都江東区大島3丁目2番6号 株式会社吉野工業所内
【氏名】嶋田 伸治 【住所又は居所】東京都江東区大島3丁目2番6号 株式会社吉野工業所内
【氏名】吉村 忠 【住所又は居所】東京都江東区大島3丁目2番6号 株式会社吉野工業所内
|
| 【要約】 |
【課題】コンパクトに取着した把手全体をコンパクトの表面内に収納するようにし、コンパクトの外面形状が変わらないようにするとともに、把手の把持部材を廻動自在として、手指の挿入を容易にし、コンパクトを確実に保持できるようにした把手付コンパクトを提供すること。
【解決手段】ケース本体底壁の外表面に、把手を取着したコンパクトであって、把手が、玉継手と、該玉継手と連結杆を介して連結された把持部材とからなり、ケース本体底壁の外表面に、玉継手を支持する軸受部と、把持部材の収納部を設けたことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ケース本体底壁の外表面に、把手を取着したコンパクトであって、 把手が、玉継手と、該玉継手と連結杆を介して連結された把持部材とからなり、 ケース本体底壁の外表面に、玉継手を支持する軸受部と、把持部材の収納部を設けたことを特徴とする把手付コンパクト。 【請求項2】 蓋体の後端縁に、ヒンジを介して把手を取着したコンパクトであって、 把手が、薄肉のヒンジと把持部材とからなり、 蓋体の上面に、ヒンジが嵌合される凹溝と、把持部材の収納部を設けたことを特徴とする把手付コンパクト。 【請求項3】 把持部材が、円形リング、または連円環状リングであることを特徴とする請求項1、2記載の把手付コンパクト。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、コンパクト、とくに使用中のコンパクトの落下を防止するようにした把手付コンパクトに関するものである。 【背景技術】 【0002】 近年、コンパクト容器を外出時に携帯し、洗面所や電車、車の中で使用する人が多くなり、使用者が誤ってコンパクト容器を手から滑らせたときに、コンパクト容器が落下して、破損したり、化粧料が飛散するおそれがあった。 コンパクト容器の落下を防止するために、コンパクト容器にストラップを取付け、使用者がストラップに手を通してコンパクト容器の落下を防止するようにしたストラップ付コンパクト容器は、従来より知られている(特許文献1参照)。 【0003】 上記従来のコンパクト容器は、チェーンの両端部を容器の側壁両端近くに一対の取付部を設けて取付けるようにし、使用時には、容器本体とチェーン等の輪との間に手首を通してコンパクト容器を手の平で掴んだり、或いは、環状ストラップを折りたたんで、その端部を留め具で容器側部に取付け、ストラップを輪にし、手首を通してコンパクト容器が落下しないようにしていた。 【特許文献1】特開2001−197929号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、コンパクト容器の側壁にチェーンや環状ストラップを取付けた場合には、コンパクト容器よりはみ出し、コンパクトとしての外観を損ねることとなった。 【0005】 本発明は、上記の事情を考慮して、コンパクトに取着した把手全体をコンパクトの表面内に収納するようにし、コンパクトの外面形状が変わらないようにするとともに、把手の把持部材を廻動自在として、手指の挿入を容易にし、コンパクトを確実に保持できるようにした把手付コンパクトを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明は、上記の課題を解決するため、把手付コンパクトとして、ケース本体底壁の外表面に、把手を取着したコンパクトであって、把手が、玉継手と、該玉継手と連結杆を介して連結された把持部材とからなり、ケース本体底壁の外表面に、玉継手を支持する軸受部と、把持部材の収納部を設けたことを特徴とする構成を採用する。 【0007】 コンパクトの別実施例として、蓋体の後端縁に、ヒンジを介して把手を取着したコンパクトであって、把手が、薄肉のヒンジと把持部材とからなり、蓋体の上面に、ヒンジが嵌合される凹溝と、把持部材の収納部を設けたことを特徴とする構成を採用する。 【0008】 把持部材の実施例として、把持部材が、円形リング、または連円環状リングであることを特徴とする構成を採用する。 【発明の効果】 【0009】 把手は、自在継手、または薄肉可撓性のヒンジ部を用いて取着され、把持部材は、方向変更自在となっており、使用者によって、手の大きさ、持ち方が変わるので、把持部材の向きは、指の方向、傾きに応じて自由に変えられ、把持部材内への指の挿入が容易にでき、コンパクトをしっかりと保持することができる。 また、把持部材、連結杆、ヒンジ部等は、コンパクトの表面から突出しないように収納部に収納されるので、外観を損なうことはない。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 次に、本発明の把手付コンパクトについて、実施例をあげ説明する。 【実施例1】 【0011】 図1において、Aはケース本体、Bはケース本体Aの底面に取着された把手、Cはケース本体Aに蝶番機構によって取着された蓋体である。 【0012】 ケース本体Aは、底壁1と、前壁2,側壁3と後壁4とからなり、それらの壁面によって化粧皿とパフの収納部5が形成されている。 【0013】 図1、2、3に示すように、底壁1の裏面には、軸受部6と、円形の把手Bの収納部7が設けられており、軸受部6は、上部の凹部8と円形凹部9、円形凹部9の下部に設けられた嵌合部10、および該嵌合部10に嵌合された軸押さえ11とから構成されている。 【0014】 図3に示すように、軸押さえ11は、内側に球帯状の係合面12を形成し、外側面に開口12aを穿設した円弧状の押圧部13によって形成され、把手Bの収納部7側には、切欠部14が設けられている。 把手Bの収納部7は、円形凹部9の表面と面一とした円形凹部15によって形成されている。 【0015】 図1、2に示すように、把手Bは、玉継手16と、連結杆17と円形の把持リング18とからなっており、把持リング18の玉継手16の反対側には、摘み19が取り付けられている。 【0016】 把手Bの取付けは、ケース本体Aの底面を上面として軸受部6の凹部8にゴムリングを入れて、その上に、把手Bの玉継手16を円形凹部9内に挿入しつつ載置して、玉継手16の上より軸押さえ11を嵌合部10内に嵌挿すると、把手Bは、ケース本体Aの軸受部6に玉継手16が軸押さえ11の球帯状の係合面12によって締め付けられて保持され、軸受部6と玉継手16によって自在継手が形成される。 【0017】 ケース本体Aの後壁4には、蝶番用の軸受20a、20bが設けられており、前壁2の中央部には、フック係止機構21が設けられている。 【0018】 図1に示すように、蓋体Cは、頂壁22と前壁23、後壁24と側壁25とからなっており、前壁23の裏面には、蓋係止用のフック26が設けられ、後壁24には、蝶番用の取付部27が設けられ、ケース本体Aの軸受20a、20bと取付部27の軸穴には軸ピンが差込まれ、蓋体Cは、ケース本体Aに廻動自在に取着されている。 【0019】 次に、本コンパクトの使用態様と作用効果について説明する。 コンパクトの使用にあたって、把持リング18の摘み19を持って把持リング18を廻動して引き出し、図4に示すように、蓋体Cを開蓋して、引き出した把持リング18に、例えば左手の中指を差込み、親指と人差し指、および薬指と小指によってケース本体Aを把持し、右手でパフを持って化粧することができる。 その際、把持リング18は、玉継手16によって軸受部6に枢着されているので、指の角度に合わせて、自由に廻転し、持ちやすい角度でケース本体Aを容易に持つことができる。 【0020】 使用が終わったときには、把持リング18から手指を抜き取り、把持リング18の中心軸を把手Bの収納部7の中心点の方向に向けて倒していくと、連結杆17が切欠部14に挿入され、把持リング18は、円形凹部15内に嵌挿される。 【実施例2】 【0021】 次に、把手の把持リングを二つの円弧部を接続した連円環状とした第2実施例について説明する。 【0022】 図5において、Aaはケース本体、Baは把手である。 把手Baは、玉継手16aと連結杆17a、および二つの円弧部を接続した連円環状の把持リング30とからなっており、ケース本体Aaには、把手Baの軸受部6aと把持リング30と同形のリング収容部31が設けられている。 【0023】 ケース本体Aaのその他の部分の構成、蓋体の構成は、前第1実施例と同一であるので、説明を省略する。 【0024】 本実施例は、把持リング30が連円環状であるので二本の指を挿通することができ、ケース本体Aaを、一層安定的に、確実に保持することができるという作用効果を得ることができる。 【実施例3】 【0025】 次に、把手とケース本体をヒンジによって連結した第3実施例について説明する。 【0026】 図6において、Abはケース本体、Bbは把手、Cbは蓋体である。 本実施例では、把手Bbは、蓋体Cbに取着されている。 ケース本体Abは、底壁40と、底壁40の端縁から立設された前壁41、側壁42,後壁43とからなり、前壁41にはフック係止機構44が、後壁43には蝶番用軸受45が設けられている。 【0027】 蓋体Cbは、頂壁46と、頂壁46から垂設された前壁47、側壁48、後壁49とからなり、頂壁46の前端下面には、フック50が垂設され、後壁49の中央部には、蝶番用の取付部51が設けられている。 取付部51の上端部51aから把手Bbの連結部として薄肉のヒンジ52が連設され、ヒンジ52の先端には、所定の位置に摘み53を設けた把持リング54が連設されている。 【0028】 蓋体Cbの頂壁46には、ヒンジ52が嵌合される凹溝55が刻設され、凹溝55に続いて把持リング54を保持するための円形状の凹部56が刻設されている。 【0029】 コンパクトの使用にあたっては、把持リング54を凹部56から引き出し、図7に示すように、蓋体Cbを開蓋すると、把持リング54は下方に垂下することになり、人差し指、または中指を通すと、蓋体Cbの蝶番機構の近接した部分を保持することになり、コンパクトの保持は、一層確実に摘みやすくなる。 また、ヒンジ52は薄肉で可撓性を有しているので、自由に廻動でき、指の方向に応じて把持リング54の向きを変えることができるので、把持が容易となった。 【0030】 把持リング54の位置、ヒンジの取付部、ヒンジの長さは、コンパクトの大きさに応じて適宜に設定できることであり、ヒンジ取付部を頂壁後端部とし、ヒンジの長さを短くすることもできる。 また、把持リングの形状を、第2実施例に示す二つの円弧を接合した連円環状としてもよい。 【0031】 上記各実施例では、把持リングの形状を円形、または二つの円弧状を接続した連円環状としたが、楕円形状、或いは角部を円弧とした多角形状の把持リングであってもよい。 また、把持リングに替え、T字状、または錨状の把持部材とし、二本の手指間で挟持するようにしてもよく、前記各実施例で説明した把持部材に限定されない。 【0032】 前記第1、第2実施例では、軸受部を、ケース本体底壁裏面の中心部近くに配設し、蝶番側に把時リングの保持部を配設しているが、蝶番側に軸受部を配設し、中心側に保持部を配設してもよい。 【0033】 上記実施例では、軸受部を設けるため、底壁を厚くしているが、軸受部をケース本体の仕切壁(図示しない)、または後壁の下方に位置させることによって、底壁全体の厚さを薄くすることができる。 また、軸受部の位置は、把持リングの形状を選択することによって適宜に設定できる。 【産業上の利用可能性】 【0034】 コンパクトのケース本体の裏面、または蓋体の後壁に、把持部材を、玉継手、または可撓性のヒンジを介して取着するとともに、把持部材をコンパクトから突出しないように収納部を設けたので、外観の見栄えも変わらず、使用時にコンパクトをしっかりと保持できるようになった。 本発明の把持部材は、コンパクトばかりではなく、携帯用の鏡、化粧用品等にも適用できる。 【図面の簡単な説明】 【0035】 【図1】本発明第1実施例のコンパクトの一部断面立面図である。 【図2】コンパクトの底面図である。 【図3】軸受部の拡大説明図で、(a)は縦断面図、(b)は底面図である。 【図4】コンパクト使用時の底面斜視図である。 【図5】第2実施例の把手を説明するコンパクトの底面図である。 【図6】第3実施例のコンパクトの断面立面図である。 【図7】コンパクトの蓋体の開蓋時の断面立面図である。 【符号の説明】 【0036】 A、Aa、Ab ケース本体 B、Ba、Bb 把手 C、Ca、Cb 蓋体 6、6a 軸受部 7、7a 収納部 9、15 円形凹部 10 嵌合部 11 軸押さえ 12 係合面 13 押圧部 14 切欠部 16 玉継手 17 連結杆 18、30、54 把持リング 19 突起 31 リング収納部 52 ヒンジ 53 摘み 55 凹溝 56 凹部
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000006909 【氏名又は名称】株式会社吉野工業所 【住所又は居所】東京都江東区大島3丁目2番6号
|
| 【出願日】 |
平成16年3月26日(2004.3.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100105326 【弁理士】 【氏名又は名称】吉村 眞治
|
| 【公開番号】 |
特開2005−278722(P2005−278722A) |
| 【公開日】 |
平成17年10月13日(2005.10.13) |
| 【出願番号】 |
特願2004−93791(P2004−93791) |
|