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【発明の名称】 文具ケース
【発明者】 【氏名】南 眞一
【住所又は居所】千葉県千葉市中央区問屋町13−3 株式会社山半内

【氏名】石田 一太郎
【住所又は居所】千葉県千葉市中央区問屋町13−3 株式会社山半内

【要約】 【課題】胸ポケットに入れることができ、胸ポケットの汚れと損傷を防止できる文具ケースを提供する。

【解決手段】被服の胸ポケット2に入る大きさの略直方体形状に形成され、複数の長尺棒状文具3を並べて収納できるとともに、文具を入れるための開口部116を有するケース本体11と、ケース本体の前面111の上端縁から延在し、ケース本体の前面との間で胸ポケットの上端21を挟み込むことができるように上端縁を境界線として折り曲げ自在に形成された舌片12と、を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被服の胸ポケットに入る大きさの略直方体形状に形成され、複数の長尺棒状文具を並べて収納できるとともに、前記文具を入れるための開口部を有するケース本体と、
前記ケース本体の前面の上端縁から延在し、前記ケース本体の前面との間で前記胸ポケットの上端を挟み込むことができるように前記上端縁を境界線として折り曲げ自在に形成された舌片と、を有することを特徴とする文具ケース。
【請求項2】
前記ケース本体の前面に対面する後面の上端縁から上方に延在するガード部をさらに有することを特徴とする請求項1記載の文具ケース。
【請求項3】
前記ガード部の左側の一部に切り欠き部が形成されていることを特徴とする請求項2記載の文具ケース。
【請求項4】
前記ケース本体の後面にポケットが設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の文具ケース。
【請求項5】
ネームカードを入れるカードケースをさらに有し、前記舌片に形成された係合部と前記カードケースに形成された係合部とを係合させることにより前記舌片に前記カードケースが着脱自在に装着されることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の文具ケース。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ペンやペン状消しゴムなどの長尺棒状文具を収納して胸ポケットに入れることができる文具ケースに関する。
【背景技術】
【0002】
シャープペンシル,ボールペン,万年筆又はペン状消しゴムなどの長尺棒状の文具を胸ポケットに差し込んで携帯することが行われているが、キャップのない筆記具を胸ポケットに差し込むと胸ポケットがインクなどで汚れたり、筆記具のクリップで胸ポケットの端部が損傷したりする。
【0003】
また、筆記具をばらばらに胸ポケットに差し込むので、使用した後に胸ポケットに戻し忘れて紛失したり、仕事が終わってそのまま自宅に持ち帰ってしまい、服を着替えるときに紛失したりすることも少なくない。
【0004】
従来公知のペンケースは、胸ポケットに入れる適当な大きさではないので、カバンなどに入れて携帯する必要があり、即座に筆記具を取り出せない不便さがある。
【発明の開示】
【0005】
本発明は、胸ポケットに入れることができ、胸ポケットの汚れと損傷を防止できる文具ケースを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、被服の胸ポケットに入る大きさの略直方体形状に形成され、複数の長尺棒状文具を並べて収納できるとともに、前記文具を入れるための開口部を有するケース本体と、前記ケース本体の前面の上端縁から延在し、前記ケース本体の前面との間で前記胸ポケットの上端を挟み込むことができるように前記上端縁を境界線として折り曲げ自在に形成された舌片と、を有することを特徴とする文具ケースが提供される。
【0006】
本発明において、前記ケース本体の前記前面に対面する後面の上端縁から上方に延在するガード部をさらに有することがより好ましく、前記ガード部の左側の一部に切り欠き部を形成することもできる。
【0007】
また、本発明において、前記ケース本体の後面にポケットを設けることができる。
【0008】
さらに,本発明において、ネームカードを入れるカードケースをさらに有し、前記舌片に形成された係合部と前記カードケースに形成された係合部とを係合させることにより前記舌片に前記カードケースを着脱自在に装着させることもできる。
【0009】
本発明では、文具ケースのケース本体を被服の胸ポケットに入る大きさの略直方体形状に形成し、シャープペンシル,ボールペン,万年筆又はペン状消しゴム長などの長尺棒状の文具をケース本体の開口部から差し込むが、ケース本体を胸ポケットに入れるときに,舌片とケース本体の前面とで胸ポケットの上端を挟み込み、その上から文具に設けられたクリップを舌片に差し込む。すなわち、胸ポケットの上端縁をケース本体の前面と舌片とで挟んだ上からクリップを差し込む。これにより、文具はすべてケース本体に収容されているので胸ポケットを汚すおそれがなくなり、さらにケース本体の前面と舌片とで胸ポケットの上端を挟んでいるのでクリップにより胸ポケットの上端が損傷するといった不具合が解消される。
【0010】
これに加えて、文具を入れたまま文具ケースを胸ポケットから引き出すことができ、また文具を入れたまま文具ケースを胸ポケットに入れることができるので、仕事が終わった時などのように文具を使用しないときは文具ケースを仕事場に置いておき、翌朝出社したときに文具ケースから文具を取り出して胸ポケットに入れ、再び文具を差し込むことにより、文具の紛失を防止することができる。
【発明の実施の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態に係る文具ケースを示す図であり、図1(A)は正面斜視図、図1(B)は背面斜視図、図2は本発明の実施形態に係る文具ケースの展開図、図3は本発明の実施形態に係る文具ケースの使用方法を説明するための図であって,図3(A)は斜視図、図3(B)は縦断面図、図4は本発明の実施形態に係る文具ケースを胸ポケットに入れた状態を示す斜視図である。
【0012】
本実施形態に係る文具ケース1は、ケース本体11と舌片12とガード部13とポケット14とカードケース15とを有する。なお、このうちガード部13,ポケット14及びカードケース15は必要に応じて省略することができる。
【0013】
本実施形態に係るケース本体11は、ワイシャツやスーツなどの被服の胸ポケット2に入る大きさであって、中にシャープペンシル,ボールペン,万年筆又はペン状消しゴムなどの長尺棒状の文具3が複数本並べて入れることができる大きさの直方体形状に形成されている。ワイシャツの胸ポケット2は、一般的には高さが130mm前後、幅が110mm前後であることから、本例では、高さHを130mm、幅Wを90mm、厚さDを10mmとすることで、長さ130〜140mm、直径10mm前後のペンを6〜7本収納することができるように構成している。
【0014】
ただし、こうしたケース本体11の大きさは、目的や用途に応じて適宜変更することができ、少なくとも対象となる胸ポケット2に入る大きさであって、収容しようとする文具3が入る大きさであればよい。たとえば、標準的なペンが2本又は3本収容する小型のケース本体とすることもできる。
【0015】
ちなみに、本発明に係る文具ケース1は、シャープペンシル,ボールペン,万年筆,サインペンなどの筆記具のみならず、長尺棒状であって好ましくはクリップ付の文具、たとえば筆記具以外のものでは、ペン型消しゴム、ペン型ライト、印鑑、ペーパーナイフなどを収容することができる。本発明に係る「長尺棒状文具」とはこれら全てを含む趣旨である。
【0016】
ケース本体11は,図2の展開図に示すように、前面111,後面112,左側面113,右側面114及び底面115が,一枚のポリプロピレンシートを切断することにより一体的に形成され、左側面113に連なって形成された糊代部113a及び右側面114に連なって形成された糊代部114aを後面112に熱圧着や接着剤などの手段で接着することにより、上面に開口部116を有する直方体形状のケース本体11が組み立てられる。このうち、左側面113と右側面114のそれぞれの中心は縦方向に谷折りされ、また底面115と前面111及び後面112との境界線は湾曲曲げされている。これにより、ケース本体11として、いわゆるまち(襠)付きのケースとなり、使用しないときなどは押し潰すことで保管スペースなどが少なくなる。
【0017】
また、左側面113と底面115との間及右側面114と底面115との間は接続されていないので、ケース本体11のストレスが集中するのを防止できる。さらに、この部分に孔が形成されるので,ケース本体11に溜まったゴミなどをここから排出することができる。
【0018】
なお、文具ケース1を構成する材料としては、ポリプロピレンなどの各種プラスチックのほか合成皮革など、種々の材料を採用することができる。特に合成皮革により構成すると高級感ある文具ケースになり、また透明のプラスチックで構成すると胸ポケットに入れても目立たず,見栄えのよい文具ケースとなる。
【0019】
本実施形態に係る舌片12は、図2に示すように前面111の一端縁、図1に示す斜視図で言えば前面111の上端縁から一体的に延在して形成され、この前面111との境界線がケース本体11の外側に向かって折り曲げられている。この舌片12の長さLは、図3(B)に示すように文具3のクリップ31を差し込んだときに、クリップ31との接触部分が確保できる長さ以上であればよく、本例では30mmとしている。
【0020】
この舌片12は、図3及び図4に示すように、前面111との間で胸ポケット2の上端21を挟み込み、この上端21を保護する機能を司る。
【0021】
本実施形態に係るガード部13は、図2に示すように後面112の一端縁,図1に示す斜視図で言えば後面112の上端縁から一体的に折り曲げることなく延在して形成されている。このガード部13は、ペンなどの文具3を入れたときにケース本体11からはみ出した文具の頭部が胸に当たるのを防止する。また、このガード部13は文具ケース1を胸ポケット2に入れたり出したりする際の把持部としての機能も司る。
【0022】
なお、本例ではガード部13の左側に切り欠き部131が形成されているが,これは文具ケース1を胸ポケット2に入れたときに、左腕がガード部13に当たるという違和感を解消するためである。
【0023】
本実施形態に係るポケット14は、図2に示すように三辺に糊代部14aが形成され,この糊代部14aをケース本体11の後面112の外面に熱圧着や接着剤などの手段で接着することで、ネームカードやプリペイカードなどを入れておくことができる。
【0024】
さらに本実施形態に係る文具ケース1には、名前を印字したカードや名刺などのネームカード(名札)を入れることができる大きさに形成された、ポリプロピレン製カードケース15が着脱可能に設けられている。このカードケース15は,上端に開口部151を有し、ここからネームカードを出し入れすることができる。また、上端の近くに左右一対の折り曲げ片152,152が形成され、この一対の折り曲げ片152,152を舌片12に形成された一対のスリット121,121に挿入することで、カードケース15を文具ケース1に対して簡単にしかも強固に取り付けることができ、また容易に取り外すことができる。このカードケース15にネームカードを入れ,舌片12に装着して文具ケース1を胸ポケット2に入れると、胸のあたりにネームカードが位置するので名札の機能を司ることになる。
【0025】
本実施形態に係る文具ケース1においては、ケース本体11をワイシャツなどの胸ポケット2に入る大きさの略直方体形状に形成し、シャープペンシル,ボールペン,万年筆又はペン状消しゴム長などの長尺棒状の文具3をケース本体11の開口部116から差し込むが、その前に図3(A)に示すようにケース本体11を胸ポケット2に入れ,舌片12とケース本体11の前面111とで胸ポケット2の上端21を挟み込み、次いで同図(B)に示すようにその上から文具3に設けられたクリップ31を舌片12に差し込む。すなわち、胸ポケット2の上端縁21をケース本体11の前面111と舌片12とで挟んだ上からクリップ31を差し込む。これにより、文具3はすべてケース本体11に収容されているので胸ポケット2を汚すおそれがなくなり、さらにケース本体11の前面111と舌片12とで胸ポケット2の上端21を挟んでいるのでクリップ31により胸ポケット2の上端21が損傷するといった不具合が解消される。
【0026】
これに加えて、図4に矢印にて示すように、文具3を入れたまま文具ケース1を胸ポケット2から引き出すことができ、また文具3を入れたまま文具ケース1を胸ポケット2に入れることができるので、仕事が終わった時などのように文具3を使用しないときは文具ケース1を仕事場に置いておき、翌朝出社したときに文具ケースから文具を取り出して胸ポケット2に入れ、再び文具を差し込むことにより、文具3の紛失を防止することができる。
【0027】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施形態に係る文具ケースを示す、(A)正面斜視図及び(B)背面斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る文具ケースの展開図である。
【図3】本発明の実施形態に係る文具ケースの使用方法を説明するための(A)斜視図,(B)縦断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る文具ケースを胸ポケットに入れた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0029】
1…文具ケース
11…ケース本体
12…舌片
13…ガード部
14…ポケット
15…カードケース
2…胸ポケット
21…上端
3…ペン(長尺棒状文具)
31…クリップ
【出願人】 【識別番号】000144843
【氏名又は名称】株式会社山半
【住所又は居所】千葉県千葉市問屋町13番3号
【出願日】 平成15年10月22日(2003.10.22)
【代理人】 【識別番号】100097180
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 均

【識別番号】100099900
【弁理士】
【氏名又は名称】西出 眞吾

【識別番号】100111419
【弁理士】
【氏名又は名称】大倉 宏一郎

【識別番号】100117927
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 美樹

【公開番号】 特開2005−124723(P2005−124723A)
【公開日】 平成17年5月19日(2005.5.19)
【出願番号】 特願2003−362104(P2003−362104)