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【発明の名称】 ウォーキングステッキ
【発明者】 【氏名】柳澤 光臣
【住所又は居所】長野県佐久市大字岩村田1104番地の1 株式会社シナノ内

【氏名】小須田 純一
【住所又は居所】長野県佐久市大字岩村田1104番地の1 株式会社シナノ内

【要約】 【課題】老人や障害者でも使い易く、介護用ステッキとして最適なウォーキングステッキを提供する。

【解決手段】長尺のシャフト2と、このシャフト2の上端部にT字状に取り付けられるグリップ3と、により構成されるウォーキングステッキ1において、シャフト2におけるグリップ3の直下の首下部分に、それより下方のシャフト本体部2aよりも細い径に形成された細径部2bを設ける。このような構成のウォーキングステッキ1では、グリップ3を手で握ったときに指と指の間を通るシャフト2の首下部分が細径部2bとなっていることにより、この部分が邪魔とならずにグリップ3を違和感なく握ることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺のシャフトと、このシャフトの上端部にT字状に取り付けられるグリップと、により構成されるウォーキングステッキにおいて、
上記シャフトにおける上記グリップの直下の首下部分に、それより下方のシャフト本体部よりも細い径に形成された細径部を設けたことを特徴とするウォーキングステッキ。
【請求項2】
上記グリップを手で握ったときに人差指と中指の間を上記細径部が通る構造としたことを特徴とする請求項1に記載のウォーキングステッキ。
【請求項3】
上記細径部の径を6〜12mmとしたことを特徴とする請求項1に記載のウォーキングステッキ。
【請求項4】
上記シャフト本体部と上記細径部との間の段差部分において、角部を曲面に形成したことを特徴とする請求項1に記載のウォーキングステッキ。
【請求項5】
上記細径部を上記シャフト本体部と別体に成形し、両者を嵌め合わせて一体化したことを特徴とする請求項1に記載のウォーキングステッキ。
【請求項6】
上記細径部に、リングを介してストラップを取り付けたことを特徴とする請求項1に記載のウォーキングステッキ。
【請求項7】
上記細径部に、感触を良好とするための部品を装着したことを特徴とする請求項1に記載のウォーキングステッキ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明はウォーキングステッキに関し、特に介護用ステッキに適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
先ず図5において、従来一般のウォーキングステッキの形状を示す。
このウォーキングステッキ1は、シャフト2と、このシャフト2の上端部に取り付けられるグリップ3と、により構成されている。ここでシャフト2は75〜90cmの長尺の軽金属製パイプで構成され、このシャフト2の上端部にグリップ3がT字状に取り付けられており、使用者はこのグリップ3を手で握り、シャフト2の先端で地面を突きながら歩行するものである。
このようなウォーキングステッキは、主としてトレッキング用に広く普及されているが、近年では老人や障害者のための介護用ステッキとしても用いられてきている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記のような従来のウォーキングステッキでは、シャフトが邪魔となってグリップを握りづらいという問題があった。即ち上記のウォーキングステッキ1を使用する際には、グリップ3を全体的に掴むようにして握るが、このとき指と指の間を通るシャフト2の首下部(グリップ3の直下の部分)が太いため、これが邪魔なってグリップ3を握るのに違和感がある。
このため従来のウォーキングステッキは、特に老人や障害者にとっては使いにくいものであり、これを介護用ステッキとして用いることは困難であった。
【0004】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので、構造を工夫することにより老人や障害者でも使い易く、介護用ステッキとして最適なウォーキングステッキを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するため本発明は、
長尺のシャフトと、このシャフトの上端部にT字状に取り付けられるグリップと、により構成されるウォーキングステッキにおいて、
シャフトにおけるグリップの直下の首下部分に、それより下方のシャフト本体部よりも細い径に形成された細径部を設けてなるものである。
このウォーキングステッキでは、グリップを手で握ったときに人差指と中指の間を細径部が通る構造とし、この細径部の径は6〜12mmとすることが好ましい。
【発明の効果】
【0006】
上記の如く構成される本発明のウォーキングステッキは、グリップを手で握ったときに人差指と中指の間を通るシャフトの首下部分が細径部となっていることにより、この部分が邪魔とならずにグリップを違和感なく握ることができる。従って、老人や障害者でも使い易く、介護用ステッキとして最適なウォーキングステッキを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について詳細に説明する。
図1〜図3は本発明の最も好適な実施例を示すもので、図1は本発明によるウォーキングステッキの要部(グリップ周辺部)の側面図、図2はその分解図、図3はグリップを握った状態を示す図である。
【0008】
図1に示す如く、本発明によるウォーキングステッキ1は、シャフト2と、このシャフト2の上端部に取り付けられるグリップ3と、により構成されている。ここでシャフト2は75〜90cmの長尺の軽金属(アルミニウム等)製パイプで構成され、このシャフト2の上端部にグリップ3がT字状に取り付けられており、使用者はこのグリップ3を手で握り、シャフト2の先端で地面を突きながら歩行するものである。
尚、図には表れていないが、シャフト2は複数段で構成されて伸縮調整可能となっており、またシャフト2の先端(下端)にはゴム等によりなる滑り止め部材が取り付けられている。またグリップ3は木材あるいは合成樹脂によりなり、使用者の握り易さを考慮した形状に成形されている。
【0009】
そして特にこのウォーキングステッキ1においては、シャフト2におけるグリップ3の直下の首下部分に、それより下方のシャフト本体部2aよりも細い径に形成された細径部2bが設けられている。寸法的には、シャフト本体部2aの径R1が15〜20mmであるのに対し、細径部2bの径R2は6〜12mmに形成されている。またこの細径部2bの長さ範囲Lは20〜40mm程度である。またこの細径部2bとシャフト本体部2aとの間の段差部分においては、角部2cを曲面とした形状に形成してある。
【0010】
本例ではこの細径部2bをシャフト本体部2aとは別体の細径部材4として成形し、この細径部材4とシャフト本体部2aを嵌め合わせて一体化した構造となっている。ここでは図2に示す如く、細径部材4の下端に設けられた台柱部4aをパイプ状のシャフト本体部2aに隙間なく嵌め込み、これを接着剤で接着固定するようにしてある。細径部材4の台柱部4aの外周には全周に亘って形成される溝4bが上下2箇所に設けられており、この溝4bに接着剤を溜めて固定するものである。
尚、この細径部材4とシャフト本体部2aの固定には、接着の他に螺子込み式や圧入式の構造を採用することもできる。
【0011】
ここで細径部材4の材料にはアルミニウムが適している。このアルミニウムには、規格2000番台を使用し、特に2011番の快削アルミを切削加工したものが好適に用いられる。この場合、アルミニウムの強度等を考慮すると、細径部の径R2は10〜12mmが適当である。
またこの細径部材4の材料としては、スチールを用いることもできる。この場合は、アルミニウムよりも強度が大きいので、細径部の径R2を6〜10mmとすることができる。
【0012】
またこの細径部材4には表面処理が施されており、この表面処理としては、細径部材4の材料がアルミニウムの場合はアルマイト処理、スチールの場合はメッキ処理が適用される。また細径部材4の表面に染色加工を施してもよい。
【0013】
この細径部材4の先端(上端)には螺子部5が設けられ、これに対応してグリップ3側には取り付け穴6の奥にナット7が固定されており、このナット7に上記螺子部5を螺合させてシャフト2とグリップ3を固定するものである。尚、このときグリップ3の取り付け穴6からナット7に接着剤を注入しておき、それからナット7に螺子部5を螺合させることにより、シャフト2とグリップ3を一段と強固に固定するようにしている。
【0014】
さらにこのウォーキングステッキ1においては、細径部2bにストラップ8が取り付けられている。このストラップ8はリング9を介して細径部2bに取り付けられるようになっており、即ちここではストラップ8の基端部に取り付けられたリング9を組み立て時に細径部2bに通して組み込むようにしている。このリング9は、細径部2bより大きくかつシャフト本体部2aより小さい内径に形成されており、このため細径部2bから脱落することなくシャフト本体部2aとグリップ3の間で移動自在に組み込まれるものである。
【0015】
以上の如く構成される本例のウォーキングステッキ1を使用する際には、図3に示す如くグリップ3を全体的に掴むようにして握る。このとき本例のウォーキングステッキ1では、人差指と中指の間を細径部2bが通る構造となっている。
そしてこのようにグリップ3を手で握ったときに人差指と中指の間を通る部分が細径部2bとなっていることにより、この部分が邪魔とならずにグリップ3を違和感なく握ることができるので、非常に使い易い。
【0016】
ここで細径部2bの径は、前述した如く6〜12mmの寸法値が好適である。その理由は、一般にシャフトの径が12mmを越えるとグリップを握ったときに違和感を覚え、また細径部の径が6mm未満だと充分な強度を確保できなくなるためである。
【0017】
また本例のウォーキングステッキ1では、シャフト本体部2aと細径部2bとの間の段差部分において角部2cを曲面形状としたことにより、この部分に指が触れた場合でも使用者に不快感を与えることはない。
【0018】
さらに本例のウォーキングステッキ1においては、細径部2bをシャフト本体部2aとは別体の細径部材4として成形するようにしたので、この部分の加工成形が容易となり、生産効率の向上に大きな効果がある。
【0019】
さらに本例のウォーキングステッキ1では、細径部2bにリング9を介してストラップ8を取り付けることができるので、別にストラップの取り付け部を設ける必要がなく、デザイン的にもすっきりした形状のウォーキングステッキを提供できるものである。
【0020】
図4は本発明の発展的な実施例を示す。
即ちこの実施例のウォーキングステッキ1は、細径部2bに感触を良好とするための部品を装着したものである。この部品としては、例えばゴム等によりなる弾性チューブ10が好適に用いられ、これを細径部2bに嵌め付けて装着してある。
【0021】
このように細径部2bに弾性チューブ10を装着してなる本例のウォーキングステッキ1では、グリップ3を握ったときに弾性チューブ10の弾力によって人差指と中指の間に良好な感触が得られ、そのため一段と使い心地のよいウォーキングステッキを提供できるものである。
尚、この感触を良好とするための部品としては、弾性チューブに限ることなく、他にも例えばソフトな感触の布材を用い、これを細径部2bに巻き付けた構成とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明によるウォーキングステッキのグリップ周辺部の側面図である。
【図2】同、分解図である。
【図3】同、グリップを握った状態を示す図である。
【図4】同、他の実施例を示す側面図である。
【図5】従来のウォーキングステッキのグリップ周辺部の側面図である。
【符号の説明】
【0023】
1…ウォーキングステッキ
2…シャフト
2a…シャフト本体
2b…細径部
3…グリップ
4…細径部材
8…ストラップ
9…リング
10…弾性チューブ(感触を良好とするための部品)
【出願人】 【識別番号】593194971
【氏名又は名称】株式会社シナノ
【住所又は居所】長野県佐久市岩村田1104−1
【出願日】 平成15年10月27日(2003.10.27)
【代理人】 【識別番号】100122884
【弁理士】
【氏名又は名称】角田 芳末

【識別番号】100113516
【弁理士】
【氏名又は名称】磯山 弘信

【公開番号】 特開2005−124982(P2005−124982A)
【公開日】 平成17年5月19日(2005.5.19)
【出願番号】 特願2003−366207(P2003−366207)