| 【発明の名称】 |
バックル |
| 【発明者】 |
【氏名】朱山 秀憲 【住所又は居所】大阪市西成区鶴見橋1丁目5番21号 株式会社トアケ内
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| 【要約】 |
【課題】ベルト本体(3)の基端部を挟圧保持する上下プレート(11)(12)と、これらを開放阻止状態にロックさせるロック手段と、前記上プレート(11)に巻回させてベルト本体(3)の先端部を挿通させる帯状体(2)とを備えたバックルに関し、前記バックルに激しい衝撃を受けても帯状体(2)が外れないようにする。
【解決手段】ベルト本体(3)の幅方向に沿って位置する上プレート(11)の所定箇所を下プレート(12)側へ屈曲させて一対の係止爪(21)を形成し、帯状体(2)の両端近傍に前記係止爪(21)に差込可能な係止孔(22)をそれぞれ形成し、帯状体(2)の両端を上プレート(11)の下方に巻き込んで係止爪(21)を係止孔(22)に差込んで係止させた状態にて、上下プレート(11)(12)は前記ロック手段によりロックされるようにしたこと。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ベルト本体の基端部を挟圧保持する上下プレートと、前記上下プレートを開放阻止状態にロックさせるロック手段と、前記上プレートに巻回させて前記ベルト本体の先端部を挿通させる帯状体とを備えたバックルにおいて、 前記ベルト本体の幅方向に沿って位置する前記上プレートの所定箇所を前記下プレート側へ屈曲させて一対の係止爪を形成し、 前記帯状体の両端近傍に前記係止爪に差込可能な係止孔をそれぞれ形成し、 前記帯状体の両端を前記上プレートの下方に巻き込んで前記係止爪を前記係止孔に差込んで係止させた状態にて、前記上下プレートは前記ロック手段によりロックされることを特徴とするバックル。 【請求項2】 請求項1に記載のバックルにおいて、前記上下プレートの一辺側は、それぞれ、両端において軸支接続された軸支辺とすると共に、これに対向する他辺側は前記軸支辺を回動支点として開閉自在な開放端辺とし、 前記上プレートの前記開放端辺に、前記ベルト本体の先端部を挿通させるフレーム部と、前記ベルト本体のベルト孔に貫通させる係止ピンとが回動自在に設けられていることを特徴とするバックル。 【請求項3】 請求項1に記載のバックルにおいて、前記上下プレートの一辺側は、それぞれ、両端において軸支接続された軸支辺とすると共に、これに対向する他辺側は前記軸支辺を回動支点として開閉自在な開放端辺とし、 前記下プレートの前記開放端辺に、前記ベルト本体の先端部を挿通させるフレーム部と、前記ベルト本体のベルト孔に貫通させる係止ピンとが回動自在に設けられていることを特徴とするバックル。 【請求項4】 請求項2又は3に記載のベルトのバックルにおいて、前記ロック手段は、前記上プレートの両側辺の前記開放端辺寄りの所定位置から前記下プレートへ向かって突設させた一対の係合片と、前記係合片に対向する前記下プレートの各位置に設けられ且つ前記係合片が係合可能な被係合部とから構成され、 前記係止爪は、前記上プレートの前記両側辺における前記軸支辺寄りの所定位置に設けられていることを特徴とするバックル。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、バックル、特に、野球のユニフォーム等の運動用特殊衣服に使用されるベルトのバックルに関するものである。 【背景技術】 【0002】 ベルトのバックルは、一般に、図5に示すように、ベルト本体(3)の基端部(30)を挟圧保持する略矩形状の上プレート(11)と下プレート(12)からなる留め金具(1)と、前記上プレート(11)に巻回させて前記ベルト本体(3)の先端部を挿通させる帯状体(2)と、前記下プレート(12)の前端部に回動自在に取り付けられ且つ前記ベルト本体(3)の先端部(31)を挿通させるフレーム部(10)と、前記フレーム部(10)に挿通させた後のベルト本体(3)のベルト孔(32)に挿通させる係止ピン(13)とから構成されている。 【0003】 留め金具(1)は、前記前端部において前記上下プレート(11)(12)が開放自在となるように、後部両端部において、上プレート(11)が下プレート(12)に軸支接続されている。これにより、留め金具(1)の前記前端部が開放端辺として機能すると共に、後端部が軸支辺として機能することとなる。 【0004】 又、上プレート(11)の前記開放辺部寄りの両側辺には係合片(14)が前記下プレート(12)に向かって屈曲形成されており、上プレート(11)を下プレート(12)側に倒して閉じた状態にて、前記係合片(14)に対応する下プレート(12)の各側端部には、前記係合片(14)に係合可能な下側係合部(24)が形成されている。すなわち、前記係合片(14)と前記下側係合部(24)とでロック手段が構成されることとなる。 【0005】 留め金具(1)の軸支辺側における上下プレート(11)(12)間の隙間から、ベルト本体(3)の基端部を、前記フレーム部(10)の取り付け位置に達するまで差し込み、前記上プレート(11)を下プレート(12)側に倒して閉じる。このとき、上プレート(11)の前記軸支辺から下プレート(12)に向かって形成され且つ先端にノコ刃状部が形成された噛込片(15)が前記ベルト本体(3)の表面に噛み込むと共に、前記係合片(14)が下プレート(12)の前記下側係合部(24)に係合することにより、前記上下プレート(11)(12)が開放阻止状態にロックされ、前記ベルト本体(3)の基端部は、前記留め金具(1)に抜け止め状態に連結されることとなる。 【0006】 前記基端部(30)が留め金具(1)に連結されたベルト本体(3)の先端部(31)は、装着時においては、前記フレーム部(10)に下方から上方に向かって挿通されると共に、係止ピン(13)を所定の位置にあるベルト孔(32)に挿通した後、上プレート(11)と前記帯状体(2)との間に挿通される。帯状体(2)は、ベルト本体(3)と同じ材質から構成されていると共に、前記上プレート(11)を巻回する環状に構成されている。 【特許文献1】実開平6−66317号公報 【特許文献2】特開2002−17407号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 しかしながら、前記バックルを具備させたベルトを、例えば、野球用ユニフォームに装着した場合、ヘッドスライディング等によりバックルが激しい衝撃を受けると、帯状体(2)が破損して上プレート(11)から脱落し、ベルトが損傷してしまうという問題があった。これは、帯状体(2)の上プレート(11)への従来の装着態様が原因であった。 【0008】 すなわち、帯状体(2)は、図6に示すように、予め、前記上プレート(11)に挿通可能な大きさの環状体が形成されるように、両端を止め針(20)で止めた構成となっている。前記止め針(20)は、ステープラーの針のように断面略コ字状の金属片からなり、前記帯状体(2)の両端を突き合わせて、前記止め針(20)の両端を前記帯状体(2)の前記両端に突き刺すようにして止めている。よって、帯状体(2)が外的衝撃を受け、前記帯状体(2)の両端が離反される方向に引っ張られると、止め針(20)は容易に変形させられて帯状体(2)から外れてしまうのである。 【0009】 又、従来の帯状体(2)は予め環状に構成してから、留め金具(1)の開放端辺側から上プレート(11)に差し込んで装着させなければならないから、帯状体(2)の留め金具(1)への装着が面倒であるといった不都合もあった。 本発明は、『ベルト本体の基端部を挟圧保持する上下プレートと、前記上下プレートを開放阻止状態にロックさせるロック手段と、前記上プレートに巻回させて前記ベルト本体の先端部を挿通させる帯状体とを備えたバックル』において、バックルに激しい衝撃を受けても前記帯状体の損傷を防止すると共に、前記帯状体を前記上プレートに容易に装着できるようにすることを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0010】 請求項1に係る発明のバックルは、『前記ベルト本体の幅方向に沿って位置する前記上プレートの所定箇所を前記下プレート側へ屈曲させて一対の係止爪を形成し、 前記帯状体の両端近傍に前記係止爪に差込可能な係止孔をそれぞれ形成し、 前記帯状体の両端を前記上プレートの下方に巻き込んで前記係止爪を前記係止孔に差込んで係止させた状態にて、前記上下プレートは前記ロック手段によりロックされること』を特徴とするものである。 上記技術的手段は次のように作用する。 前記係止爪は、上プレートにおいて、上下プレート間に差し込まれるベルト本体の幅方向に沿った所定位置に下方(裏側)に突出するようにそれぞれ突設されており、前記帯状体は、前記係止爪の形成方向に沿って、上プレートの上面に配設されていると共にその両端を上プレートの裏側に折り曲げて、前記係止孔を係止爪にそれぞれ係止させている。これにより、前記帯状体は、ベルト本体の幅方向に沿って装着される態様となり、従来のものと同様、前記ベルト本体の先端部が挿通可能となる。 【0011】 前記上下プレートは、通常、金属板等の剛性のある素材から構成されているから、これを屈曲させて一体的に設けた係止爪も前記上下プレートと同様の剛性を有することとなる。又、帯状体は、一般に、ベルト本体と同じ素材により構成されているもので、特に、運動用被服に装着させるベルトは皮革素材を複数枚積層させた構成としてあるから、比較的丈夫であり、不用意に破損することがない。よって、前記剛性を有する係止爪を、丈夫な皮革素材からなる帯状体の係止孔に差し込む態様となるから、帯状体に外的衝撃が加わり、両端が離反する方向に引っ張られても、係止爪が折れることも、帯状体が切断されることもない。又、この状態で、上下プレート間に帯状体を挟んで、前記ロック手段によって前記上下プレートを開放阻止状態にロックできるようにしたから、帯状体の両端は前記ベルト本体によって、押さえ付けられて保持されることとなるため、前記帯状体は前記係止爪から抜け落ちることもない。 【0012】 請求項2に係る発明のバックルは、『前記上下プレートの一辺側は、それぞれ、両端において軸支接続された軸支辺とすると共に、これに対向する他辺側は前記軸支辺を回動支点として開閉自在な開放端辺とし、前記上プレートの前記開放端辺に、前記ベルト本体の先端部を挿通させるフレーム部と、前記ベルト本体のベルト孔に貫通させる係止ピンとが回動自在に設けられている』もので、請求項3にかかるバックルは、『前記下プレートの前記開放端辺に、前記ベルト本体の先端部を挿通させるフレーム部と、前記ベルト本体のベルト孔に貫通させる係止ピンとが回動自在に設ける構成とした』ものであり、前記フレーム部と係止ピンとが上プレート又は下プレートのどちらに設けられていても、帯状体は、上プレートに巻回させて係止孔を係止爪に引っ掛ければ、装着することができる。 【0013】 請求項4にかかる発明のバックルは、請求項2又は3に記載のベルトのバックルにおいて、『前記ロック手段は、前記上プレートの両側辺の前記開放端辺寄りの所定位置から前記下プレートへ向かって突設させた一対の係合片と、前記係合片に対向する前記下プレートの各位置に設けられ且つ前記係合片が係合可能な被係合部とから構成され、前記係止爪は、前記上プレートの前記両側辺における前記軸支辺寄りの所定位置に設けられていること』を特徴とするもので、前記上プレートの裏面には、前記係止爪と、前記ロック手段としての係合片とが別個にそれぞれ一対ずつ設けられており、曲げ加工によって、同時に形成することができる。 【発明の効果】 【0014】 以上のように、請求項1に係る発明によれば、帯状体の係止孔を装着させる係止爪は、上プレートを屈曲させて構成するものであるから、前記係止爪は前記上プレートと同じ強度を有するものとなる。よって、前記係止爪に係止孔を差し込んで前記帯状体を前記上プレートに装着した状態にて、前記帯状体に、両端が離反する方向の強い力が作用しても、前記帯状体に引っ張られて前記係止爪が不用意に屈曲したり切断されたりすることはなく、又、帯状体が切断されることもない。従って、運動用被服にベルトを装着させたときに、バックル部分に強い外的衝撃が加えられても前記帯状体がバックルから外れてベルトが損傷する不都合がない。又、前記帯状体の両端は、前記ベルト本体の基端部と共に前記上下プレート間に配置され、その状態で前記上下プレートがロック手段によってロックされると、ベルト本体によって保持される態様となるから、装着完了状態における前記帯状体は、上プレートから不用意に外れることも、前後方向にずれることもなく、確実に且つ安定した状態で取り付けられることとなる。 【0015】 帯状体は、上プレートに巻回させて、両端を上プレートの裏面に係止爪に引っ掛けて固定させるだけでよいから、請求項2のもののように、上プレートの開放端にフレーム部や係止ピンを取り付けた構成のバックルであっても、請求項3のもののように、下プレートの開放端にフレーム部や係止ピンを取り付けた構成のバックルであっても、帯状体の取り付けや交換が容易となる。 【0016】 また、請求項4に係る発明によれば、ロック手段の係止片と同様に、係止爪を曲げ加工により一体的に設けることができるから、係止爪を前記係止片と同時に且つ容易に設けることが可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。 この実施の形態によるベルトのバックルは、運動用衣服として、特に、野球用ユニフォームに装着するベルトに使用されるものとする。 第1番目の実施の形態に係るバックルは、図1に示すように、ベルト本体(3)の基端部を挟圧保持する一対の金属製の上下プレート(11)(12)からなる留め金具(1)と、この留め金具(1)に取付けられた略矩形状のフレーム部(10)と、前記フレーム部(10)内に配置された係止ピン(13)とから構成されている。又、このバックルの下部には、バックルが外的衝撃を受けたときに、金属製の止め金具(1)が衣服、さらには身体を傷つけることのないように保護用のあて材(33)が配設されている。前記あて材(33)は、前記留め金具(1)の下プレート(12)にリベットなどでカシメて固定される。前記あて材(33)の先端側には、ベルト本体(3)の先端を挿通させるための挿通孔(34)が形成されている。 【0018】 前記留め金具(1)について説明する。 前記留め金具(1)を構成している前記上プレート(11)と下プレート(12)とは、互いに後部両端部に突設させた係止片(11a)(12a)によって軸支されて前方開放状態に接続されており、これにより、前記上下プレート(11)(12)の前記後端部は軸支辺となり、前端部は開放辺として機能することとなる。 【0019】 前記上プレート(11)の前端は、下向きに断面略C字状に折り曲げ加工されており、前記フレーム部(10)の後端軸を回動自在に取付けるための支持筒(11b)が形成されている。尚、前記支持筒(11b)の中央部には切欠部が形成されており、この切欠部内に、係止ピン(13)が前記フレーム部(10)の後端軸に、回動自在に取り付けられている。 【0020】 又、前記上プレート(11)には、ベルト本体(3)の先端部を通すためのベルト通しとなる帯状体(2)が巻回されている。前記帯状体(2)は、両端近傍にそれぞれ係止孔(22)が貫通しており、上プレート(11)の上面を覆うように配設させると共に前記両端を上プレート(11)の下方へ巻き込んで、前記係止孔(22)を、上プレート(11)の両側辺部に設けられている後述する係止爪(21)に差し込むことにより取り付けられる。 【0021】 前記上プレート(11)には、前記支持筒(11b)近傍の両側端部のそれぞれに一箇所ずつと、前記上プレート(11)の前端のうち前記支持筒(11b)の両側二箇所の合計四箇所に、上側係合部(16)(17)が設けられていると共に、前記下プレート(12)の、前記上側係合部(16)(17)に対応する各箇所には、前記上側係合部(16)(17)と係合する下側係合部(26)(27)が設けられている。前記上側係合部(16)(17)は、各端部から下方に延設させた突出片からなり、この突出片の下部をく字状に折り曲げ加工したものである。前記下側係合部(26)(27)のうち、両側部に設けられた下側係合部(26)は下プレート(12)の一部を内側に折り畳んでなり、他方の前端部の下側係合部(27)は上方に延設させた突出片からなる。そして、下プレート(12)を上プレート(11)側に接近させると、各上側係合部(16)(17)のく字状の屈曲部が下側係合部(26)(27)に噛み合って係合し、これによって上下プレート(11)(12)が開放阻止状態に閉じられる。すなわち、各上下側係合部(16)(17)(26)(27)が留め金具(1)のロック手段として機能することとなる。 【0022】 このとき、ベルト本体(3)の基端部を、留め金具(1)の軸支辺側から、前記上下プレート(11)(12)間に挿入しておくと、下プレート(12)の後部に形成されている先端ノコ刃状の噛込片(12b)がベルト本体(3)に噛み込み、前記留め金具(1)にベルト本体(3)の後端部が連結される。 【0023】 前記上側係合部(16)(17)と下側係合部(26)(27)との係合は、上下プレート(11)(12)の開放端部を強制的に開放させることにより、解除可能であり、留め金具(1)が開放することにより、前記噛込片(12b)がベルト本体(3)から抜けてベルト本体(3)の留め金具(1)による挟持が開放され、ベルト本体(3)は前記留め金具(1)から引き抜いて取り外すことができる。 尚、この実施の形態のものでは、前記上プレート(11)の両側辺部における前記上側係合部(16)と前記軸支片(12a)との間に位置する所定箇所に、前記帯状体(2)の係止孔(22)を引っ掛けるための一対の係止爪(21)を前記下プレート(12)側へ突設させている。 【0024】 前記上プレート(11)は、係止爪(21)、及び、前記軸支片(11a)や上側係合部(16)、さらには、支持筒(11b)となる部分が、側方及び前方に向かって水平に突出する所定の輪郭形状に打ち抜かれ、その後、曲げ加工によって、前記係止爪(21)及び上側係合部(16)、軸支片(11a)、支持筒(11b)がそれぞれ下方へ折り曲げられると共に、各々の先端部が所定の方向に屈曲される。 【0025】 この実施の形態の係止爪(21)は、先端部(21a)を内方へ屈曲させていると共に、その幅は、基端部(21b)側の幅に比べて狭く、ちょうど、係止孔(22)の直径に略一致する程度に設定されている。そして、係止爪(21)の全体高さは、図2に示すように、上下プレート(11)(12)を前記ロック手段によって開放阻止状態に閉塞させた状態において、係止爪(21)の先端が下プレート(12)の上面に略接触する長さに設定されている。 【0026】 この係止爪(21)を利用して帯状体(2)を取り付けるには、前記帯状体(2)を、上プレート(11)の上面を覆うように配設させると共に、その両端部を上プレート(11)の下方へ巻き込むように屈曲させて、係止孔(22)に、係止爪(21)の先端部(21a)を差し込む。係止爪(21)の先端部(21a)の幅は上記したように、係止孔(22)の直径に略一致すると共に、基端部(21b)側はそれよりも幅広に構成されているから、先端部(21a)を係止孔(22)に差し込んだ状態において、帯状体(2)の両端部分は、前記係止爪(21)の基端部(21b)よりも下方に位置する態様となる。これにより、帯状体(2)の前記両端部分と上プレート(11)の下面との間には、前記基端部(21b)の高さ分の空間部(23)が形成されることとなる。尚、前記空間部(23)の高さはベルト本体(3)の肉厚に略一致するように設定されているものとする。 【0027】 この状態における留め金具(1)に、上記した要領でベルト本体(3)の基端部を軸支辺側から差し込むと、図2に示すように、前記ベルト本体(3)は前記空間部(23)に差し込まれる態様となる。この状態で、上プレート(11)と下プレート(12)とを閉塞させて各上側係合部(16)(17)と下側係合部(26)(27)とを開放阻止状態に係合させると、前記帯状体(2)の両端部は、ベルト本体(3)によって下方(下プレート(12)の上面側)へ押し付けられる態様となり、帯状体(2)は、上プレート(11)に、抜け止め状態で且つ前後にズレることもなく、常に安定した状態で取り付けられることとなる。 【0028】 図3及び図4に示すものは、第2番目の実施の形態に係るバックルであり、第1番目の実施の形態のものにおいて上プレート(11)に取り付けていたフレーム部(10)及び係止ピン(13)を、下プレート(12)の開放端に取り付ける構成としたものであり、上プレート(11)が下プレート(12)に対して開放可能に軸支された構成となっている。 【0029】 この実施の形態のものでは、上プレート(11)の中央部分を下方へ向かって切り起こすと共に先端部分を内方へ屈曲させることにより、一対の係止爪(21)を形成している。この係止爪(21)に、帯状体(2)の両端に設けた係止孔(22)を差し込むと、図4に示すように、帯状体(2)の上プレート(11)への装着が完了する。 【0030】 この実施の形態の帯状体(2)は、上プレート(11)の下面に略接触する態様に前記上プレート(11)に装着させることができ、この状態で、ベルト本体(3)を上プレート(11)と下プレート(12)間に差し込んで、前記上下プレート(11)(12)を閉塞させると共に、上プレート(11)に設けた上側係合部(18)を、下プレート(12)に設けた下側係合部(28)に係合させて開放阻止状態にロックさせると、同図に示すように、帯状体(2)の両端部分がベルト本体(3)によって、上プレート(11)側へ押される態様となる。よって、この実施の形態においても、前記帯状体(2)は、安定した状態で上プレート(11)に装着させることができる。 【0031】 上記両実施の形態のバックルにおいて、帯状体(2)を装着させるための係止爪(21)は、上プレート(11)を所定形状に打ち抜くと共に曲げ加工によって構成されているものであるから、前記係止爪(21)は、上プレート(11)と同じ肉厚で且つ上プレート(11)と一体的に形成されていることとなる。よって、係止爪(21)は、金属製の上プレート(11)と同じ強度を有することとなり、不用意に屈曲したり切断されたりすることはない。 【0032】 帯状体(2)は、通常、ベルト本体(3)と同じ材質の皮革製であり、特に、運動用特殊衣服用のベルトのベルト本体(3)は、複数の革材が積層されて接着及び縫製されてなるものであるから、容易に切断することのできない強度を有するものであることから、帯状体(2)もこれと同等な強度を有するものとなっている。 【0033】 よって、係止爪(21)に係止孔(22)を差し込んで上プレート(11)に装着させた帯状体(2)は、外的衝撃に対して強いものとなり、帯状体(2)に引っ張り方向の力が加えられても、帯状体(2)及び係止爪(21)が不用意に切断されることはなく、帯状体(2)が上プレート(11)から外れることがない。 【0034】 上記各実施の形態におけるバックルを装着させたベルト本体(3)を使用するには、前記ベルト本体(3)の先端部を野球用ユニフォームのズボンのベルト通しに順に挿通させていき、胴部を一周した時点で、前記先端部を、前記あて材(33)の挿通孔(34)と前記フレーム部(10)に下方から通し、所定のベルト孔(32)(図5参照)に係止ピン(13)を挿通させたあと、上プレート(11)と帯状体(2)との間に挿通させる。これにより、ベルト装着状態において、帯状体(2)が最も表面側に位置する態様となり、外的衝撃を受け易いものとなる。 【0035】 例えば、このベルト装着状態でヘッドスライディング等を行った場合、前記バックルが地面に激しく擦れることにより、帯状体(2)に上プレート(11)から離反させる方向の強い衝撃が直接加わることとなる。しかしながら、前記係止爪(21)及び帯状体(2)は十分な強度を有するように構成されているものであるから、バックルがヘッドスライディング等による強い衝撃を受けることがあっても、留め金具(1)から帯状体(2)が抜け外れることがない。 【0036】 又、本発明の実施の形態のバックルの帯状体は、上プレートに巻き付けるようにして取り付けることができるから、予め環状体に構成されていた従来のものに比べて、留め金具(1)に装着し易く、取り付け及び交換を容易に行うことが出来る。 尚、上記各実施の形態のものは、運動用特殊衣服用のベルトとしたが、一般の服飾用のベルトに使用されても良いことは言うまでもない。 【図面の簡単な説明】 【0037】 【図1】本発明の第1番目の実施の形態によるバックルを示した斜視図。 【図2】帯状体(2)を装着した状態における図1のX―X端面図。 【図3】本発明の第2番目の実施の形態によるバックルを示した斜視図。 【図4】帯状体(2)を装着した状態における図3のY―Y端面図。 【図5】従来のバックルの構造を示した斜視図。 【図6】従来のバックルを開放し、帯状体(2)の装着前の平面図。 【符号の説明】 【0038】 (11)・・・・上プレート (12)・・・・下プレート (2) ・・・・帯状体 (21)・・・・係止爪 (22)・・・・係止孔 (3) ・・・・ベルト本体
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| 【出願人】 |
【識別番号】595052080 【氏名又は名称】株式会社トアケ 【住所又は居所】大阪市西成区鶴見橋1丁目5番21号
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| 【出願日】 |
平成15年10月22日(2003.10.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100111257 【弁理士】 【氏名又は名称】宮崎 栄二
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| 【公開番号】 |
特開2005−124701(P2005−124701A) |
| 【公開日】 |
平成17年5月19日(2005.5.19) |
| 【出願番号】 |
特願2003−361602(P2003−361602) |
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