| 【発明の名称】 |
ヘルメット |
| 【発明者】 |
【氏名】倉田 徳博 【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内
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| 【要約】 |
【課題】所定の衝撃吸収性能を発揮することができ、複数の小ブロック体から容易、且つ低コストで形成してなる衝撃吸収ライナーを備えたヘルメットを提供することを課題とする。
【解決手段】一方に爪25をもち、他方にこの爪25と嵌め合わせ可能な嵌合穴26をもつ小ブロック体15の外周壁部24同士を突き合わせて、嵌合穴26に爪25を嵌合することにより小ブロック体15同士を結合する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シェル体と、このシェル体の内側に設けた衝撃吸収ライナーと、前記衝撃吸収ライナーの内側に設け頭部に接触する内装パットとからなるヘルメットにおいて、 前記衝撃吸収ライナーは複数の小ブロック体を組み合わせてなる結合体であり、 前記小ブロック体は湾曲凸面となる前記内装パット側の面に底部を有し、この底部から湾曲凹面となる前記シェル体側の面に向け複数の壁部を立て、 前記小ブロック体同士が対向する合わせ面となる外周壁部の一方に爪を設け、前記外周壁部の他方に前記爪と嵌め合わせ可能な嵌合穴を設けたことを特徴とするヘルメット。 【請求項2】 シェル体と、このシェル体の内側に設けた衝撃吸収ライナーと、前記衝撃吸収ライナーの内側に設け頭部に接触する内装パットとからなるヘルメットにおいて、 前記衝撃吸収ライナーは複数の小ブロック体を組み合わせてなる結合体であり、 前記小ブロック体は湾曲凸面となる前記内装パット側の面に底部を有し、この底部から湾曲凹面となる前記シェル体側の面に向け前記底部から複数の壁部を縦横に立て、 前記小ブロック体の前記壁部同士を重ね合わせる合わせ面となる前記壁部の一方に爪を設け、前記壁部の他方に前記爪と嵌め合わせ可能な嵌合穴を設けたことを特徴とするヘルメット。 【請求項3】 前記爪と前記嵌合穴とからなる嵌合部は、前記外周壁部又は前記壁部の下縁近傍に設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のヘルメット。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、型により成形した小ブロック体同士を嵌め合わせてなる衝撃吸収ライナーを取り付けたヘルメットに関する。 【背景技術】 【0002】 頭部を保護するへルメットは、一般に、繊維強化樹脂製のシェル体に、発泡スチロール製衝撃吸収ライナーを内装し、この衝撃吸収ライナーに、スポンジ製の内装パットを内装してなる多層構造体である。中でも、衝撃吸収ライナーは衝撃エネルギーを吸収させる重要部材であり、発泡スチロールに代わる技術が検討され、その1つとしてハニカムを採用することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。 【特許文献1】特開平9−105013号公報(図1) 【0003】 特許文献1を次図に基づいて説明する。 図12は従来の技術の基本構成を説明した図である。 ヘルメット100のシェル体101に、薄板材103で形成した多数のハニカム102からなるハニカムブロック104を装着したことを示す。 【0004】 多数のハニカム102からなるハニカムブロック104を製造するため、両端で板厚の異なる薄板をコイル状に重ね、薄板同士を所定の位置で固着し、展開して略半球体形状のハニカムブロック104を造るというものである。 【0005】 しかし、人の頭の輪郭は様々な球面の集合体と考えることができるため、少なくともシェル体101の頂部と後頭部とでは曲率が異なる。 一方、ある曲率でコイル状に加工し、展開することにより造ったハニカムブロック104を、シェル体101の内側に組み付けると、シェル体101の頂部の曲率は後頭部の曲率よりも小さいため、頂部では後頭部よりもハニカム102の目のサイズが大きく、後頭部は頂部よりもハニカム102の目のサイズが小さくなるという結果になる。 【0006】 目のサイズが異なると、衝撃エネルギーの吸収性能に違いが生じる。 従って、各部位に必要な衝撃吸収性能とは無関係に曲率により各部位の衝撃吸収性能が決まる。 【0007】 そこで、必要な部位に必要な衝撃吸収性能を確保するために、異なる曲率をもつ複数のハニカムブロック104を準備し、頭部の必要な部位にハニカム102が配置されるように組み合わせる。そして、これらのハニカムブロック104同士を結合するという方法が考えられる。 【0008】 ハニカムブロック104同士を結合するために、例えば接着剤による結合方法が考えられる。すなわち、複数のハニカムブロック104の各合わせ部に接着剤を塗り、合わせ部を密着させ結合するという方法をとる。 しかし、複数のハニカムブロック104同士をなめらかに合わせつつ強固に結合するためには、熟練した組み付け作業が必要なので、組み付けのためのコストが嵩む。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0009】 本発明は、複数の小ブロック体同士を低コスト、且つ強固に結合することができ、頭部の必要な部位において必要な衝撃吸収性能を発揮する衝撃吸収ライナーを備えたヘルメットを提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0010】 請求項1に係る発明は、シェル体と、このシェル体の内側に設けた衝撃吸収ライナーと、衝撃吸収ライナーの内側に設け頭部に接触する内装パットとからなるヘルメットにおいて、衝撃吸収ライナーは複数の小ブロック体を組み合わせてなる結合体であり、小ブロック体は湾曲凸面となる内装パット側の面に底部を有し、この底部から湾曲凹面となるシェル体側の面に向け複数の壁部を立て、小ブロック体同士が対向する合わせ面となる外周壁部の一方に爪を設け、外周壁部の他方に爪と嵌め合わせ可能な嵌合穴を設けたことを特徴とする。 【0011】 衝撃吸収ライナーは複数の小ブロック体を組み合わせてなる結合体であり、外周壁部の他方に爪と嵌め合わせ可能となるように設けた嵌合穴に、小ブロック体同士が対向する合わせ面となる外周壁部の一方に設けた爪を嵌合することで、小ブロック体同士を結合させた。 従って、様々な曲率をもつ複数の小ブロック体を構成することが容易となるうえ、嵌合穴に外周壁部に設けた爪を嵌めることで小ブロック体同士を結合させたので、各小ブロック体間の分割面に衝撃が加わっても小ブロック体同士は離れず、良好な衝撃吸収性能を発揮することができる。 【0012】 また、衝撃吸収ライナーは複数の小ブロック体を組み合わせてなる略半球体形状の結合体であるが、各小ブロック体を個別に成形するので、略半球体形状の結合体を一体で成形するよりも容易に成形することができる。 さらに、各々単独で成形した各小ブロック体は、爪と嵌合穴とからなる嵌合部を利用して各小ブロック体同士を組み合わせ、結合することで、略半球体形状の衝撃吸収ライナーを容易、且つ低コストで形成することができる。 【0013】 請求項2に係る発明は、シェル体と、このシェル体の内側に設けた衝撃吸収ライナーと、衝撃吸収ライナーの内側に設け頭部に接触する内装パットとからなるヘルメットにおいて、衝撃吸収ライナーは複数の小ブロック体を組み合わせてなる結合体であり、小ブロック体は湾曲凸面となる内装パット側の面に底部を有し、この底部から湾曲凹面となるシェル体側の面に向け底部から複数の壁部を縦横に立て、小ブロック体の壁部同士を重ね合わせる合わせ面となる壁部の一方に爪を設け、壁部の他方に前記爪と嵌め合わせ可能な嵌合穴を設けたことを特徴とする。 【0014】 衝撃吸収ライナーは複数の小ブロック体を組み合わせてなる結合体であり、小ブロック体同士を結合するため、小ブロック体の壁部の端部同士を重ね合わせ、壁部の端部の一方に爪を設け、壁部の端部の他方に爪と嵌め合わせ可能な嵌合穴を設けた。 壁部を重ね合わせた壁部の端部の一方から爪を延ばし、他方に爪を嵌合するための嵌合穴を設け、これらの爪及び嵌合穴とからなる嵌合部で各小ブロック体を結合した。 この結果、結合した各壁部ごとに衝撃により発生した衝撃負荷を均等に吸収することができるので、良好な衝撃性能を発揮することができる。 【0015】 また、衝撃吸収ライナーは複数の小ブロック体を組み合わせてなる略半球体形状の結合体であるが、各小ブロック体を個別に成形するので、略半球体形状の結合体を一体で成形する方法に比べてはるかに容易に成形することができる。 さらに、各々単独で成形した各小ブロック体は、爪と嵌合穴とからなる嵌合部を利用して各小ブロック体同士を組み合わせ、結合することで、略半球体形状の衝撃吸収ライナーを容易、且つ低コストで形成することができる。 【0016】 請求項3に係る発明は、爪と嵌合穴とからなる嵌合部は、外周壁部又は壁部の下縁近傍に設けたことを特徴とする。 【0017】 小ブロック体同士の嵌合部を、外周壁部又は壁部の下縁近傍に設けたことで、各小ブロック体間の合わせ面に衝撃が加わったとき、小ブロック体の下縁同士は離れない。 特に、頭部は小ブロック体の下縁に近く、嵌合部を小ブロック体の下縁から離して配設するよりも、嵌合部はより頭部に近くなる。 嵌合部をより頭部に近く配置することで、頭部近くの小ブロック体同士の分離量が頭部近くで最小となるので、頭部近くの形状を好適に維持し、衝撃吸収能力を確保できる。 【発明の効果】 【0018】 請求項1に係る発明では、衝撃吸収ライナーは小ブロック体を分割成形後組み合わせ、これらの小ブロック体同士を結合した部材としたので、様々な曲率をもつ複数の小ブロック体を構成することが容易となるうえ、各小ブロック間の分割面に衝撃が加わっても小ブロック体同士は離れず、良好な衝撃吸収性能を得ることができるという利点がある。 【0019】 請求項2に係る発明では、壁部を重ね合わせた壁部の端部の一方から爪を延ばし、他方に爪を嵌合するための嵌合穴を設けたので、各壁部ごとに衝撃により発生した衝撃負荷を均等に吸収することにより、良好な衝撃性能を発揮することができるという利点がある。 【0020】 請求項3に係る発明では、小ブロック体同士の嵌合部を、外周壁部又は壁部の下縁近傍に設けたので、頭部近くの形状を好適に維持し衝撃吸収能力を確保できるという利点がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0021】 本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。 図1は本発明に係るヘルメットの断面図である。 ヘルメット10は、シェル体11の内側に一体成形し組み付けたヘルメット用衝撃吸収ライナー12と、この衝撃吸収ライナー12の内側に組み付けた内装パット13とを主な要素とする。なお、14はウインドシールド板である。 【0022】 図2は図1の2部拡大図であり、衝撃吸収ライナー12は複数の小ブロック体15を組み合わせてなる結合体である。そして、各小ブロック体15は湾曲凸面となる内装パット側の面18に底部21を有し、この底部21から湾曲凹面となるシェル体側の面19に向け複数の壁部23を立て、各小ブロック体15同士が対向する合わせ面となる外周壁部24の一方に爪25を設け、外周壁部24の他方に爪25と嵌め合わせ可能な嵌合穴26を設けたことを示す。 【0023】 図3は本発明に係る小ブロック体同士を結合したライナーの斜視図であり、一方に爪25をもち、他方にこの爪25と嵌め合わせ可能な嵌合穴26をもつ複数の小ブロック体15の外周壁部24同士を突き合わせて、嵌合穴26に爪25を嵌合することにより小ブロック体15同士を結合したことを示す。 【0024】 爪25及び嵌合穴26を有する各小ブロック体15は、頭部の各部の曲率半径に合わせた曲率をもつようにあらかじめ型により成形した部材であり、頭部の部位によって異なる曲率をもつ小ブロック体15同士を組み合わせて結合することで、頭部の部位により必要な曲率をもつ衝撃吸収ライナー12を容易に形成することができる。 【0025】 図4は本発明に係る小ブロック体同士を結合したライナーの説明図であり、小ブロック体15同士が結合する外周壁部24の合わせ面となる嵌合部27付近の構造を示す。 以下、図4〜図6において、嵌合部27付近の構造に関する理解を容易にするために、小ブロック体15の曲率をゼロにして表現したが、爪と嵌合穴からなる嵌合部27の基本的な嵌合関係については変わるものではない。 【0026】 図5は図4の5−5線断面図であり、爪25と嵌合穴26とからなる嵌合部27は、小ブロック体15の外周壁部24の下縁近傍に設けた。そして、一方の小ブロック体15の外周壁部24から、縦爪部28を突き出し、突き出した縦爪部28を他方の小ブロック体15の嵌合穴26に嵌合させたことを示す。このとき、双方の小ブロック体15、15の外周壁部同士24、24は対向し合わせ面29となる。 【0027】 突き出した爪25の高さをh1、爪25と嵌合する嵌合穴26の高さをh2とする。 なお、これらの高さh1、h2については、必要な結合強度や小ブロック15同士の嵌合のやり易さ等を考慮して任意に設定することができるものとする。 【0028】 図6は図4の6−6線断面図であり、一方の小ブロック体15に備えた縦爪部28(図5参照)の先端部から外周壁部24に平行に横爪部31を延ばし、この横爪部31を他方の小ブロック体15の一部をなす外周壁部24の内側面32に引っ掛けたことを示す。 一方の小ブロック体15に備えた横爪部31の内側の面33と一方の小ブロック体15の外周壁部の外面34とで他方の小ブロック体15に備えた外周壁部24を挟持することにより一方の小ブロック体15と他方の小ブロック体15とを結合させた。 【0029】 一方の小ブロック体15において、外周壁部の外面34と横爪部の外側の面35との間の長さをw1、外周壁部の外面34と横爪部の内側の面33との間の長さをw2とする。 これらの長さw1、w2については、必要な結合強度や小ブロック15同士の嵌合のやり易さ等から任意に設定することができるものとする。 【0030】 図7は本発明に係る小ブロック体の斜視図であり、小ブロック体15は複数の壁部23と、これらの壁部23の一部である外周壁部24とで仕切ることにより、L寸法方向に3つの区画を、W寸法方向に4つの区画を備えた部材で、外周壁部24から縦爪部28と横爪部31とからなる爪25を延設したことを示す。 なお、本実施例において、小ブロック体15を構成する区画数を12つとしたが、この区画数に限定されないものとする。すなわち、L寸法方向及びW寸法方向各々の区画数は任意に設定することができる。 【0031】 また、小ブロック体15の前後方向の長さL、前後方向の曲率半径Ri、小ブロック体15の幅方向の長さW、幅方向の曲率半径Rw、壁部23の厚さ及び外周壁部24の厚さについては、頭部に配置する位置や必要な衝撃吸収性能を考慮して、小ブロック体15ごとに自由に設定することができるものとする。例えば、側面視の前後では曲率半径を小さく、頂部近傍では大きな曲率半径にすることができる。 【0032】 なお、小ブロック体15の各外周壁部24に、爪25を備えるか又は嵌合穴26を備えるのかは相手側の小ブロック体15との間で一対の爪25と嵌合穴26とからなる嵌合部27を形成することができれば特に制約は無いものとする。 【0033】 図8は本発明に係る型成形工程を示す図であり、この工程において頭部の部位により様々な形状、寸法をもつ小ブロック体15(図3参照)が成形可能なことを示す。 成形体の形状に対応させたキャビティ41を有する可動型42と、溶融樹脂をキャビティ41へ導くスプール43を有する固定型44とからなる成形型45を準備する。 そして、射出シリンダ46にて可塑化した溶融樹脂を、スプール42を介してキャビティ41へ射出することで、型成形工程を実施し、小ブロック体15を得る。 【0034】 衝撃吸収ライナー12は複数の小ブロック体15を組み合わせてなる略半球体形状の結合体であるが、各小ブロック体15を個別に成形するので、略半球体形状の結合体を一体で成形する方法に比べてはるかに容易に成形することができる。 【0035】 図9は従来例と比較した作用説明図であり、衝撃荷重Fを受けたときに小ブロック体15同士を爪等による嵌合手段により、外周下縁部同士を結合しなかったときと、結合したときのライナーの様子を比較したことを示す。 【0036】 (a)は小ブロック体15同士を結合しなかったときに、小ブロック体15の分割部付近に衝撃荷重Fが加わると、小ブロック体の各壁部23が変形すると共に、小ブロック体15の合わせ面29の多くは離れるようにして変形したことを示す。 衝撃荷重Fを受けると各壁部23は変形する。加えて、各壁部23で全ての衝撃荷重Fを受けるのでなく、小ブロック体15の合わせ面29が離れることにより衝撃荷重Fの一部を受けることになり、衝撃荷重Fの衝撃吸収能力は大幅に低下する。 【0037】 (b)において、小ブロック体15同士を強固に結合したときに、小ブロック体15の合わせ面29付近に衝撃荷重Fが加わると、小ブロック体15の嵌合部27は離れず結合したまま、各壁部23が変形することを示す。 嵌合穴26に外周壁部24に設けた爪25を嵌めることで小ブロック体15同士を結合させたので、各小ブロック体15間の合わせ面29に衝撃が加わっても小ブロック体15同士は離れること無く、良好な衝撃性能を発揮することができる。 【0038】 さらに、小ブロック体15同士の嵌合部27を、外周壁部24又は壁部の下縁48近傍に設けたことで、各小ブロック体15間の合わせ面29に衝撃が加わったとき、小ブロック体15の下縁48同士は離れることは無い。 特に、装着者の頭部は小ブロック体15の下縁48に近く、嵌合部27を小ブロック体15の下縁48から離して配設するよりも、嵌合部27はより装着者の頭部に近くなる。 【0039】 嵌合部27をより頭部に近く配置することで、頭部近くの小ブロック体15同士の衝撃荷重による合わせ面の分離量を大きく低減できる。頭部近くの小ブロック体15同士の衝撃荷重による合わせ面の分離量が減るので、嵌合部27の位置を小ブロック体15の下縁48から離して配置する場合に比べて、衝撃吸収能力の低下を格段に減らすことができる。すなわち、頭部近くの形状を好適に維持し衝撃吸収能力を確保できる。 【0040】 図10は図3の別実施例図であり、小ブロック体15は底部21を有し、この底部21から複数の壁部23を縦横に立て、小ブロック体15の壁部23同士を重ね合わせる合わせ面となる壁部23の一方に爪25を設け、壁部23の他方に爪25と嵌め合わせ可能な嵌合穴26を設け、嵌合穴26に爪25を嵌合することにより小ブロック体15同士を結合したことを示す。 【0041】 壁部23を重ね合わせた一方の壁部23の端部51に爪25を設け、他方に爪25を嵌合するための嵌合穴26を設け、これらの爪25及び嵌合穴26とからなる嵌合部27で各小ブロック体15を結合した。 この結果、結合した各壁部23ごとに衝撃により発生した衝撃負荷を均等に吸収することができるので、良好な衝撃吸収性能を発揮することができる。 【0042】 図11は図7の別実施例図であり、小ブロック体15は縦横に立てた複数の壁部23で仕切ることにより、W寸法方向に2つの閉区画を備えた部材で、各壁部23から縦爪部28と横爪部31とからなる複数の爪25又は複数の嵌合穴26を延設したことを示す。 【0043】 複数の小ブロック体15を組み合わせて衝撃吸収ライナー12(図1参照)を形成するが、各小ブロック体15を個別に成形するので、略半球体形状の結合体を一体で成形するよりも容易に成形することができる。 さらに、各々単独で成形した各小ブロック体15は、爪25と嵌合穴26とからなる嵌合部27(図10参照)を利用して各小ブロック体15同士を組み合わせ、結合することで、略半球体形状の衝撃吸収ライナー12(図1参照)を容易、且つ低コストで形成することができる。 【0044】 なお、小ブロック体15の各壁部23に、爪25を備えるか又は嵌合穴26を備えるのかは、一方の小ブロック体15と相手側の小ブロック体15との間で、一対の爪25と嵌合穴26とからなる嵌合部27を形成して、所定の結合強度を有するものであれば良い。 また、本実施例において、小ブロック体15を構成する閉区画数を2つとしたが、この区画数に限定されないものとする。 【0045】 さらに、小ブロック体15の前後方向の長さL、前後方向の曲率半径Re、小ブロック体15の幅方向の長さW、幅方向の曲率半径Rw、底部21の厚さ、壁部23の厚さについては、頭部に配置する位置や必要な衝撃吸収性能を考慮して、小ブロック体15ごとに任意に設定することができるものとする。 【0046】 尚、本実施例で縦横の壁部からなる平面部の空間は四角形(図4参照)であったが、内部に三角形、六角形等他の多角形の空間を含む構造であっても良く、適宜選択することが可能である。 小ブロック体の材質は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド等の樹脂が好適であるが、ゴム製、あるいは、アルミニウム、マグネシウム等の金属製であっても良く、その種類は問わない。 【産業上の利用可能性】 【0047】 本発明は、ヘルメットに好適である。 【図面の簡単な説明】 【0048】 【図1】本発明に係るヘルメットの断面図である。 【図2】図1の2部拡大図である。 【図3】本発明に係る小ブロック体同士を結合したライナーの斜視図である。 【図4】本発明に係る小ブロック体同士を結合したライナーの説明図である。 【図5】図4の5−5線断面図である。 【図6】図4の6−6線断面図である。 【図7】本発明に係る小ブロック体の斜視図である。 【図8】本発明に係る型成形工程を示す図である。 【図9】従来例と比較した作用説明図である。 【図10】図3の別実施例図である。 【図11】図7の別実施例図である。 【図12】従来の技術の基本構成を説明した図である。 【符号の説明】 【0049】 12…衝撃吸収ライナー、15…小ブロック体、21…底部、23…壁部、24…外周壁部、25…爪、26…嵌合穴、27…嵌合部、28…縦爪部、29…横爪部、48…小ブロック体の下縁。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005326 【氏名又は名称】本田技研工業株式会社 【住所又は居所】東京都港区南青山二丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成15年11月17日(2003.11.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067356 【弁理士】 【氏名又は名称】下田 容一郎
【識別番号】100094020 【弁理士】 【氏名又は名称】田宮 寛祉
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| 【公開番号】 |
特開2005−146468(P2005−146468A) |
| 【公開日】 |
平成17年6月9日(2005.6.9) |
| 【出願番号】 |
特願2003−386754(P2003−386754) |
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