トップ :: A 生活必需品 :: A41 衣類




【発明の名称】 マント付き子供用ズボン
【発明者】 【氏名】加藤 好司

【要約】 【課題】両手を空けて子供を抱いたり背負ったりでき、かつ防寒用マントや雨避け用マントを着用させられるマント付き子供用ズボンを提供すること。

【解決手段】マント付き子供用ズボン1においては、(b)に示されるようにポケット3から引き出した肩掛けベルト7、股布地9、腰ベルト10を保護者15と子供16が装着した状態で、(a)に示されるように上部には裏側に当て布22が縫付けられ、中に止め紐23が通されて、止め紐23から上は子供の頭部を包む部分20aとなり、ギャザーを入れて頭部の丸みを出して、先端には腰のある材料からなる鍔20bが縫付けられた子供用マント20の下端を、ポケット上部ファスナー4a内に接着布18で接着して、止め紐23を子供16の首に掛けて前で蝶結びをして止め、頭部を包む部分20a及び鍔20bは止め紐23の部分で折り返している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
子供用ズボン本体の後身頃に縫付けられたポケットと、
該ポケットの上端に沿って開閉自在に取付けられた上部開閉具と、
前記ポケットの下端に沿って開閉自在に取付けられた下部開閉具と、
前記ポケット内部の前記上部開閉具近傍に左右1対で取付けられた先端に接続具の一方を有する長さ調節機構付きの肩掛けベルトと、
前記ポケット内部の前記下部開閉具近傍に取付けられた子供の股を支える所定長さの股布地と、
該股布地の先端に中央部分が取付けられ、両端に1組の接続具の一方と他方それぞれを有し、前記肩掛けベルトの先端の接続具の一方に対応する位置に前記接続具の他方がそれぞれ取付けられた長さ調節機構付きの腰ベルトとを具備し、
前記ポケット内には子供用マントが収納されており、着用時には前記子供用マントを前記ポケット内から取り出し、前記子供用マントの下端部に取付けられている取付け具の一方を前記ポケットに取付けられている前記取付け具の他方に取付け、前記子供用マントを子供に被せて前記子供用マントの上部に取付けられている止め紐を子供の首に掛けて前で結んで止めることを特徴とするマント付き子供用ズボン。
【請求項2】
前記ポケットはフラップを有し、かつ、当該フラップが袋状になっており、前記フラップ上端に沿ってフラップ上部開閉具が開閉自在に取付けられ、前記フラップ下端に沿ってフラップ下部開閉具が開閉自在に取付けられて、
前記ポケットに子供用マントを収納する代わりに、前記フラップ内に子供用マントが収納されており、着用時には前記子供用マントを前記フラップ内から取り出し、前記子供用マントの下端部に取付けられている取付け具の一方を前記フラップ内に取付けられている前記取付け具の他方に取付け、前記子供用マントを子供に被せて前記子供用マントの上部に取付けられている止め紐を子供の首に掛けて前で結んで止めることを特徴とする請求項1に記載のマント付き子供用ズボン。
【請求項3】
前記子供用マントは前記止め紐よりさらに上方に伸びて子供の頭部を包む形状を成し、先端には腰のある材料からなる鍔が取付けられて帽子と一体化していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のマント付き子供用ズボン。
【請求項4】
前記ポケット内及び/または前記フラップ内には計2枚の子供用マントが収納されており、うち1枚は防寒用の生地からなり、もう1枚は防水用の生地からなるもので、気候に応じて使い分けることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のマント付き子供用ズボン。
【請求項5】
前記肩掛けベルト及び/または前記股布地が着脱可能に前記ポケット内に取付けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載のマント付き子供用ズボン。
【請求項6】
前記ポケットの前面の前記フラップの下に1または2以上の小ポケットを取付けたことを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか1つに記載のマント付き子供用ズボン。
【請求項7】
前記ポケット内において、前記肩掛けベルトの収納部分と前記腰ベルト及び前記股布地の収納部分が区分されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載のマント付き子供用ズボン。
【請求項8】
前記肩掛けベルト、前記腰ベルト及び前記股布地は前記子供用ズボン本体と同一の生地で作られていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載のマント付き子供用ズボン。
【請求項9】
前記1対の肩掛けベルトの保護者の肩に当る部分、前記ポケットの本体、及び前記股布地の中に緩衝材を入れたことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1つに記載のマント付き子供用ズボン。
【請求項10】
前記ポケットの全体を前記子供用ズボン本体の後身頃に着脱可能に取付けたことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1つに記載のマント付き子供用ズボン。
【請求項11】
前記上部開閉具と下部開閉具は、上下の別なく設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1つに記載のマント付き子供用ズボン。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、幼児等の子供を抱いたり背負ったりするためのベルトとともに子供用マントを備えた子供用ズボンに関するものであり、特に、抱いたり背負ったりしないときには通常の長ズボンまたは半ズボン、オーバーオール、サロペット等としてファッション性を低下させることのないマント付き子供用ズボンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2001−55608号公報
上記特許文献1においては、格別専用の用具を持参する必要がなく、いつでも必要なときに両手を空けて子供を抱くことができ、かつ保護者のファッション性を低下させることのない子供ズボンにかかる発明について開示されている。この特許文献1に開示された発明においては、大きい機械的張力に耐えるウエスト部及び臀部位置を有する子供用ズボン本体と、子供用ズボン本体の右脚部と左脚部の股部の±15cmの範囲内に一端部を固着し、ウエスト部付近に他端を固着した1対のベルトとを具備している。
【0003】
これによって、抱いたり背負ったりする用具を持参しなくても必要なときに子供ズボンに取付けてある1対のベルトを使用することによって、子供を抱いたり背負ったりすることができ、両手が自由になり、抱いたり背負ったりする用具を持ち歩く必要もないので、保護者のファッション性を低下させることもない。さらに、子供用ズボン本体に1対のベルトを収容する収容袋を取付けることによって、子供用ズボン本体の意匠性を低下させることがなく、もう歩ける幼児が着用している場合でも1対のベルトが幼児の歩行の妨げになることもない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載された子供ズボンにおいては、1対のベルトを子供用ズボン本体の前面に取付けているために、子供を抱いたときに保護者と接近しすぎて窮屈であり装着がし難く、また1対のベルトが子供用ズボン本体の下半身側に取付けられているために、上半身が不安定で子供も保護者も落ち着かず、子供が動くとずり落ちてしまう。さらに、抱いたり背負ったりした状態では、子供に防寒衣や雨避け衣を着せることができないという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明は、子供も保護者も楽にかつ安定して取付けられるベルトを具備するとともに、いつでも必要なときに両手を空けて子供を抱いたり背負ったりすることができ、かつ防寒用マントや雨避け用マントを着用させることができるマント付き子供用ズボンの提供を課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にかかるマント付き子供用ズボンは、子供用ズボン本体の後身頃に縫付けられたポケットと、該ポケットの上端に沿って開閉自在に取付けられた上部開閉具と、前記ポケットの下端に沿って開閉自在に取付けられた下部開閉具と、前記ポケット内部の前記上部開閉具近傍に左右1対で取付けられた先端に接続具の一方を有する長さ調節機構付きの肩掛けベルトと、前記ポケット内部の前記下部開閉具近傍に取付けられた子供の股を支える所定長さの股布地と、該股布地の先端に中央部分が取付けられ、両端に1組の接続具の一方と他方それぞれを有し、前記肩掛けベルトの先端の接続具の一方に対応する位置に前記接続具の他方がそれぞれ取付けられた長さ調節機構付きの腰ベルトとを具備し、前記ポケット内には子供用マントが収納されており、着用時には前記子供用マントを前記ポケット内から取り出し、前記子供用マントの下端部に取付けられている取付け具の一方を前記ポケットに取付けられている前記取付け具の他方に取付け、前記子供用マントを子供に被せて前記子供用マントの上部に取付けられている止め紐を子供の首に掛けて前で結んで止めるものである。
【0007】
ここで、「接続具」としては、スライドバックル、スライドループ、Dカン、ナスカン、セットフック等の金属製のもの或いは合成樹脂製のものがある。また、「長さ調節機構」としては、アジャスターバックル、スライドバックル、スライドループ等の金属製のもの或いは合成樹脂製のものがある。そして、「開閉具」としては、ファスナー、スナップボタン、ボタン、接着布等が使用される。さらに、「取付け具」としては、1組の接着布、ボタンとボタンホール、1組のドット釦、1組のスナップ、Dカンとナスカン等がある。
【0008】
このように構成されたマント付き子供用ズボンにおいて、保護者が子供を抱いたり背負ったりするときには、まずポケットの上部開閉具と下部開閉具を全開にして肩掛けベルトと股布地及び腰ベルトとをそれぞれ上下から引き出し、股布地を子供の股下を通してから腰ベルトを保護者の腰回りに回して両端の接続具を接続し、腰ベルトを保護者の腰回りに装着する。それから、長さ調節機構によって腰ベルトの長さを保護者の腰回りに合わせて調節するが、この長さ調節は出かける前に予めやっておく方がより好ましい。続いて、1対の肩掛けベルトを子供の両脇の下を通して保護者の肩に掛け、肩掛けベルトの先端の接続具の一方を腰ベルトに設けられた接続具の他方に接続して、長さ調節機構によって肩掛けベルトの長さを調節するが、この長さ調節も出かける前に予めやっておく方がより好ましい。
【0009】
こうして、子供を抱いたり背負ったりすることができるが、子供の背中側から肩掛けベルトが出るので、子供と保護者の間に余裕があり、装着し易い。また、子供の股下を支える股布地を取付けたので子供が楽に座ることができ、子供と保護者を支えるための腰ベルトを設けたので双方とも楽である。さらに、肩掛けベルトを子供の脇の下を通して保護者の肩に掛けるので、子供の上半身も安定する。そして、抱いたり背負ったりした子供に防寒、雨避け等の目的でポケットから取り出した子供用マントを被せることができ、より一層便利なマント付き子供用ズボンとなる。
【0010】
このようにして、子供も保護者も楽にかつ安定して取付けられるベルト類を具備するとともに、子供に防寒、雨避け等の目的で子供用マントを被せることができるマント付き子供用ズボンとなる。
【0011】
請求項2の発明にかかるマント付き子供用ズボンは、請求項1の構成において、前記ポケットにフラップを有しており、前記フラップが袋状になっており、前記フラップ上端に沿ってフラップ上部開閉具が開閉自在に取付けられ、前記フラップ下端に沿ってフラップ下部開閉具が開閉自在に取付けられて、前記ポケットに子供用マントを収納する代わりに、前記フラップ内に子供用マントが収納されており、着用時には前記子供用マントを前記フラップ内から取り出し、前記子供用マントの下端部に取付けられている取付け具の一方を前記フラップ内に取付けられている前記取付け具の他方に取付け、前記子供用マントを子供に被せて前記子供用マントの上部に取付けられている止め紐を子供の首に掛けて前で結んで止めるものである。
【0012】
ポケット内には、肩掛けベルトと股布地及びそれにつながる腰ベルトが収納されるため、子供用マントをもポケット内に収納すると、ベルト類をポケットの上下から引き出すときに一緒に出てきてしまう可能性がある。そこで、フラップを袋状にして上端と下端に開閉具を取付け、この中に子供用マントを収納すればかかる不都合を防止することができ、マントの着用も一層容易になる。また、肩掛けベルトと股布地及び腰ベルトをポケット内に収納し、子供用マントをフラップ内に収納して子供を歩かせている状態においては、後ろへ転んだときにクッション代わりになる。
【0013】
このようにして、子供も保護者も楽にかつ安定して取付けられるベルトを具備するとともに、子供用マントを必要なときだけ確実に取り出すことができるマント付き子供用ズボンとなる。
【0014】
請求項3の発明にかかるマント付き子供用ズボンは、請求項1または請求項2の構成において、前記子供用マントは前記止め紐よりさらに上方に伸びて子供の頭部を包む形状を成し、先端には腰のある材料からなる鍔が取付けられて帽子と一体化しているものである。
【0015】
これによって、抱いたり背負ったりした子供に防寒、雨避け等の目的で子供用マントを被せることができるとともに、帽子も被せることができ、防寒、雨避け、日差し避け等の役割を果たして、より一層便利なマント付き子供用ズボンとなる。
【0016】
このようにして、子供も保護者も楽にかつ安定して取付けられるベルトを具備するとともに、子供に防寒、雨避け、日差し避け等の目的で子供用マントとともに帽子をも被せることができるマント付き子供用ズボンとなる。
【0017】
請求項4の発明にかかるマント付き子供用ズボンは、請求項1乃至請求項3のうちいずれか1つの構成において、前記ポケット内及び/または前記フラップ内には計2枚の子供用マントが収納されており、うち1枚は防寒用の生地からなり、もう1枚は防水用の生地からなるもので、気候に応じて使い分けるものである。
【0018】
これによって、冬季等の防寒のためには防寒用の生地からなる子供用マントを取り出して装着することができ、雨天時の雨避けや日差しの強い日の日差し避けには防水用の生地からなる子供用マントを取り出して装着することができるので、子供用マントの使用目的に応じて最適な生地のマントを使い分けることができ、より実用的なマント付き子供用ズボンとなる。
【0019】
請求項5の発明にかかるマント付き子供用ズボンは、請求項1乃至請求項4のいずれか1つの構成において、前記肩掛けベルト及び/または前記股布地が着脱可能に前記ポケット内に取付けられているものである。
【0020】
肩掛けベルトまたは股布地とそれにつながる腰ベルト、またはその両方をポケットから着脱可能とすることによって、洗濯するときに子供用ズボン本体とベルト類とを別々に洗濯することができるので、非常に楽である。また、肩掛けベルト及び股布地とそれにつながる腰ベルトを全て外してしまえば、ポケットの中に空間ができるので、リュックサックとして使用することができ、外出時にタオル・ハンカチ・ティッシュペーパー等を入れて、子供に背負わせて歩かせることができる。
【0021】
このようにして、子供も保護者も楽にかつ安定して取付けられるベルトを具備するとともに、洗濯するときに子供用ズボン本体とベルト類とを別々に洗濯することができ、またベルト類を全て取外すことによってリュックサックとしても使用できるマント付き子供用ズボンとなる。
【0022】
請求項6の発明にかかるマント付き子供用ズボンは、請求項1乃至請求項5のうちいずれか1つの構成において、前記ポケットの前面の前記フラップの下に1または2以上の小ポケットを取付けたものである。
【0023】
通常時、ポケットの中にはベルト類が収納されているので、小物入れとしても使い難い。しかし、このように小ポケットを取付けることによって、ちょっとした小物(ハンカチ、ティッシュペーパー、菓子等)を入れることができて便利であり、さらに小ポケットを本体ポケットと同じような形にすれば、ポケットのフラップを開けたときにおまけが付いているようで、可愛らしさがあってファッション性が向上する。
【0024】
このようにして、子供も保護者も楽にかつ安定して取付けられるベルトを具備するとともに、小物入れとしても便利でファッション性が高いマント付き子供用ズボンとなる。
【0025】
請求項7の発明にかかるマント付き子供用ズボンは、請求項1乃至請求項6のいずれか1つの構成において、前記ポケット内において、前記肩掛けベルトの収納部分と前記腰ベルト及び前記股布地の収納部分が区分されているものである。
【0026】
ポケット内を区分しておかないと、肩掛けベルトと腰ベルトが絡まってしまって引き出すのが困難になる恐れがあり、また肩掛けベルトと腰ベルトとして使用しているときに、開いている上部開閉具から空のポケット内に物を入れようとすると、下部開閉具も開いているため物が落ちてしまう。
【0027】
しかし、このように、ポケット内の上部開閉具から入れる部分と下部開閉具から入れる部分が区分されていれば、肩掛けベルトと腰ベルトが絡まることもなくスムーズに別々に引き出すことができ、また肩掛けベルトと腰ベルトとして使用しているときに、開いている上部開閉具から空のポケット内に物を入れても落ちる心配はない。
【0028】
このようにして、子供も保護者も楽にかつ安定して取付けられるベルトを具備するとともに、肩掛けベルトと腰ベルトをスムーズに別々に引き出すことができ、空のポケット内に物を入れることができるマント付き子供用ズボンとなる。
【0029】
請求項8の発明にかかるマント付き子供用ズボンは、請求項1乃至請求項7のいずれか1つの構成において、前記肩掛けベルト、前記腰ベルト及び前記股布地は前記子供用ズボン本体と同一の生地で作られているものである。
【0030】
これによって、肩掛けベルト、腰ベルトの使用中においても、子供用ズボン本体と一体化して見られるため、子供のファッション性を損なうことがない。
【0031】
このようにして、子供も保護者も楽にかつ安定して取付けられるベルトを具備するとともに、子供のファッション性を損なうことがないマント付き子供用ズボンとなる。
【0032】
請求項9の発明にかかるマント付き子供用ズボンは、請求項1乃至請求項8のいずれか1つの構成において、前記1対の肩掛けベルトの保護者の肩に当る部分、前記ポケットの本体、及び前記股布地の中に緩衝材を入れたものである。
【0033】
ここで、「緩衝材」としては、ドミット芯(キルティングの中身)やウレタンフォーム等がある。
【0034】
1対の肩掛けベルトには、保護者が子供を抱いたり背負ったりするときに肩の部分に荷重が掛かり、ポケットの本体には子供の臀部が当り、股布地には子供の股が当るため、中にドミット芯やウレタンフォームのような緩衝材を入れることによって当りを柔らかくして局部的に圧迫されることがないようにしたものである。
【0035】
このようにして、子供も保護者も楽にかつ安定して取付けられるベルトを具備するとともに、保護者も子供も局部的に圧迫されることがないマント付き子供用ズボンとなる。
【0036】
請求項10の発明にかかるマント付き子供用ズボンは、請求項1乃至請求項9のいずれか1つの構成において、前記ポケットの全体を前記子供用ズボン本体の後身頃に着脱可能に取付けたものである。
【0037】
これによって、洗濯する場合にはポケット全体を外して子供用ズボン本体のみを洗うことができ、またポケットとベルト類とも着脱可能にしておけば、ポケットとベルト類をも別々に洗濯することができ、洗濯が非常に楽になる。そして、ポケット全体を子供用ズボン本体の後身頃に取付ける方法としては、例えばファスナーで全周またはその大部分を取付けるようにすれば、ポケットを直接子供用ズボン本体の後身頃に縫付けたのと遜色のない強度が得られる。
【0038】
さらに、本発明が対象とする子供(乳児から幼児)の体の大きさは急速に大きくなって行くので、ベルト類及びマント付き子供用ズボンの大きさも多種類を用意しておかなければならないが、ポケットの全体を子供用ズボン本体の後身頃に着脱可能にすれば、ベルト類及びマント付きポケットは1つで済み、子供用ズボン本体の後身頃にファスナー等の着脱具を取付けただけのものを大きさを変えて取り揃えれば良いので、全体として低コスト化を図ることができる。
【0039】
このようにして、子供も保護者も楽にかつ安定して取付けられるベルトを具備するとともに、洗濯が非常に楽にでき、子供の成長に合わせてポケットを付け替えることができるマント付き子供用ズボンとなる。
【0040】
請求項11の発明にかかるマント付き子供用ズボンは、請求項1乃至請求項10のいずれか1つの構成において、前記上部開閉具と下部開閉具は、上下の別なく設けられたものである。
【0041】
前記上部開閉具と下部開閉具は、引き出すのが容易なように、上下に設けたものであるが、前記上部開閉具と下部開閉具は、上下の別なくコ字状に、或いは左右に、或いはさらに複数箇所に分割してファスナー、スナップボタン、ボタン、接着布等で開閉自在に構成することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。以下の実施の形態では、本発明を乳幼児に適用した場合について説明するが、本発明を実施する場合は乳幼児に限定されるものではなく、抱いたり背負ったりする必要が生ずる子供一般に適用できるものである。
【0043】
実施の形態1
まず、本発明の実施の形態1について、図1乃至図3を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態1にかかるマント付き子供用ズボンのベルト類及び子供用マントをポケット内に収納した状態を示す背面図である。図2は本発明の実施の形態1にかかるマント付き子供用ズボンのベルト類をポケットから出して伸ばした状態を示す説明図である。図3(a)は本発明の実施の形態1にかかるマント付き子供用ズボンの子供用マントのみをポケット内から取り出して下端を取付け具によってポケットに取付けた状態を示す背面図、(b)は本発明の実施の形態1にかかるマント付き子供用ズボンを用いて幼児を抱いて子供用マントを装着した状態を示す斜視図である。
【0044】
図1に示されるように、本実施の形態1にかかるマント付き子供用ズボン1は、デニム生地からなるオーバーオールの子供用ズボン本体2の後身頃に、同じくデニム生地からなるフラップ3a付きのポケット3を縫付けて、ポケット3の上端に沿って開閉自在の上部開閉具としての上部ファスナー4aを取付け、ポケット3の下端に沿って同じく開閉自在の下部開閉具としての下部ファスナー4bを取付けたものである。但し、ポケット3のフラップ3aを開いても、ポケット3の内部にはつながっていないダミーのフラップ3aである。
【0045】
ここで、このフラップ3aもマチが付いて内部が袋状になっており、フラップ3aの上端に沿って開閉自在のフラップ上部開閉具としてのフラップ上部ファスナー5aが取付けられており、フラップ3aの下端に沿って同じく開閉自在のフラップ下部開閉具としてのフラップ下部ファスナー5bが取付けられている。ポケット3の内部にもフラップ3aの内部にも子供用マントを収納することができるが、本実施の形態1においては、ポケット3の内部に1枚の子供用マントを収納した場合について説明する。
【0046】
図2に示されるように、ポケット3の中には、補強布6が縫付けられて、その上から上部ファスナー4a近傍に左右1対の肩掛けベルト7が縫付けられている。この肩掛けベルト7はやはりデニム生地製で、途中に長さ調節機構としてのアジャスターバックル7aが取付けられ、先端には接続具としてのプラスティックバックルの一方(凸側)8aが取付けられている。一方、下部ファスナー4bの近傍には、やはりデニム生地製の子供の股下を支える股布地9が縫付けられ、この股布地9の先端には、やはりデニム生地製の腰ベルト10の中央部分が縫付けられている。
【0047】
この腰ベルト10の両端には、接続具としてのプラスティックバックルの一方(凸側)8aと他方(凹側)8bがそれぞれ取付けられており、途中には長さ調節機構としてのアジャスターバックル10aが2箇所に取付けられている。さらに、股布地9を子供の股下を通して腰ベルト10を保護者の腰に装着したとき、1対の肩掛けベルト7の先端に取付けられたプラスティックバックルの一方(凸側)8aが接続される2箇所に、プラスティックバックルの他方(凹側)8bがそれぞれ取付けられている。
【0048】
なお、保護者の肩に荷重が掛かる1対の肩掛けベルト7、子供の股下部分を支える股布地9、及び子供の臀部が当るポケット3本体の内部には、当りを良くするためにドミット芯が入れられている。
【0049】
かかる構造を有する本実施の形態1のマント付き子供用ズボン1において、ポケット3の内部から子供用マント20を引き出して装着した状態が図3(a)の背面図に示されている。ポケット上部ファスナー4aを開けたすぐ下の中央部分には、ポケット3の背面側(ベルト類7,9が縫付けられているのと反対側)に取付け具としての接着布18の軟らかい側が直角二等辺三角形の形状に縫付けられており、ポケット下部ファスナー4bを開けたすぐ上の中央部分には、やはりポケット3の背面側に取付け具としての図示しない接着布の軟らかい側が直角二等辺三角形の形状に縫付けられている。
【0050】
ポケット3の中には1枚の子供用マント20が収納されており、この子供用マント20は防寒用でキルティング生地からなる。子供用マント20の上部には裏側に当て布22が縫付けられており、その中に止め紐23が通されていて、中間点23aにおいて抜けないように縫付けられている。子供用マント20の上部の止め紐23から上は子供の頭部を包む部分20aとなっており、ギャザーを入れて頭部の丸みを出しており、頭部を包む部分20aの先端には腰のある材料(透明なビニル系樹脂、重ねたレース、メッシュ、レザー等)からなる鍔20bが縫付けられている。
【0051】
そして、子供用マント20の下端表側には、直角二等辺三角形の接着布18の硬い側が縫付けられており、ポケット上部ファスナー4aを全開にした状態でポケット3内の背面側に縫付けられている同一形状の接着布18の軟らかい側に接着することによって、子供用マント20がポケット3に取付けられる。
【0052】
このようにして取付けられた子供用マント20(防寒用)を実際に子供に着用させた状態が、図3(b)に示されている。ポケット3から引き出した肩掛けベルト7、股布地9、腰ベルト10を保護者15と子供16が装着した状態で、子供用マント20の下端をポケット上部ファスナー4a内に接着布18で接着して、止め紐23を子供16の首に掛けて前で蝶結びをして止め、頭部を包む部分20a及び鍔20bは止め紐23の部分で折り返している。子供用マント20には相当の弛みができるので、子供16の上半身の前方まで包むことができる。
【0053】
このようにして、本実施の形態1のマント付き子供用ズボン1においては、子供16も保護者15も楽にかつ安定して取付けられるベルト類7,9,10を子供用ズボン本体2の背中のポケット3内に具備して、いつでも必要なときに両手を空けて子供16を抱いたり背負ったりすることができ、かつ子供用ズボン本体2もポケット3もベルト類7,9,10もデニム生地で製造されているため、保護者のファッション性をも子供のファッション性をも低下させることがない。
【0054】
また、荷重の掛かる肩掛けベルト7、股布地9、ポケット3本体の中にはドミット芯を入れて緩衝作用を持たせてあるので、長時間装着しても保護者も子供も局部が圧迫されて痛くなることがない。そして、子供16を抱いた状態でもポケット3内に収納されている子供用マント20を取り出して接着布18でポケット3内に下端を固定し、上部の止め紐23で子供16に着用させることができる。
【0055】
このように、本実施の形態1のマント付き子供用ズボン1は、いつでも必要なときに保護者15が両手を空けて子供16を抱いたり背負ったりすることができるとともに、防寒用マント20や雨避け用マントを着用させることができる。
【0056】
実施の形態2
次に、本発明の実施の形態2について、図4を参照して説明する。図4(a)は本発明の実施の形態2にかかるマント付き子供用ズボンのポケットのフラップに取付ける子供用マントを開いて示した背面図、(b)は本発明の実施の形態2にかかるマント付き子供用ズボンを用いて幼児を抱いて子供用マントを装着した状態を示す斜視図である。
【0057】
図4(a)に示されるように、本実施の形態2にかかるマント付き子供用ズボン11においては、ポケット3のフラップ3a内に撥水性のポリエステル生地からなる雨避け用マント25を収納しており、フラップ下部ファスナー5bを開けたすぐ上の中央部分には、やはりフラップ3a内部のポケット3側に取付け具としての直角二等辺三角形の接着布19の軟らかい側が縫付けられている。
【0058】
子供用マント25の上部には裏側に当て布27が縫付けられており、その中に止め紐26が通されていて、中間点26aにおいて抜けないように縫付けられている。子供用マント25の上部の止め紐26から上は子供の頭部を包む部分25aとなっており、ギャザーを入れて頭部の丸みを出しており、頭部を包む部分25aの先端には腰のある材料(透明なビニル系樹脂、重ねたレース、メッシュ、レザー等)からなる鍔25bが縫付けられている。
【0059】
そして、子供用マント25の下端表側には、直角二等辺三角形の接着布19の硬い側が縫付けられており、フラップ下部ファスナー5bを全開にした状態でフラップ3a内部のポケット3側に縫付けられている同一形状の接着布19の軟らかい側に接着することによって、子供用マント25がポケット3のフラップ3aに取付けられる。
【0060】
このようにして取付けられた子供用マント25(雨避け用)を実際に子供に着用させた状態が、図4(b)に示されている。ポケット3から引き出した肩掛けベルト7、股布地9、腰ベルト10を保護者15と子供16が装着した状態で、子供用マント25の下端をフラップ3a内に接着布19で接着して、止め紐26を子供16の首に掛けて前で蝶結びをして止め、頭部を包む部分25a及び鍔25bを子供16の頭に被せている。保護者15は両手が自由なので、片手に荷物を持っていてももう一方の手で傘を差すことができ、さらに子供用マント25を着用させることによって、子供16を完全に雨から守ることができる。
【0061】
このようにして、本実施の形態2のマント付き子供用ズボン11は、いつでも必要なときに保護者15が両手を空けて子供16を抱いたり背負ったりすることができるとともに、子供16を抱いた状態でもフラップ3a内に収納されている子供用マント(雨避け用マント)25を取り出して接着布19でフラップ3a内に下端を固定し、上部の止め紐26で子供16に着用させることができ、頭部も子供用マント25と一体化した帽子25a,25bで守ることができる。
【0062】
実施の形態3
次に、本発明の実施の形態3について、図5を参照して説明する。図5は本発明の実施の形態3にかかるマント付き子供用ズボンのポケット及びフラップに取付ける2枚の子供用マントを開いて示した背面図である。
【0063】
本実施の形態3にかかるマント付き子供用ズボン21においても、ベルト類7,9,10の取付け方と装着の仕方は実施の形態1のマント付き子供用ズボン1と同様である。異なるのは、図5に示されるようにポケット3及びフラップ3a内に各1枚ずつの子供用マント30,35を収納している点である。うち1枚の子供用マント30は防寒用で、キルティング生地からなり、もう1枚の子供用マント35は雨避け用で、撥水性のポリエステル生地で作られている。子供用マント30の上部には裏側に当て布32が縫付けられており、その中に止め紐33が通されていて、中間点33aにおいて抜けないように縫付けられている。子供用マント35の上部にも一部図示省略されているが、同様にして止め紐36が取付けられている。
【0064】
子供用マント30の上部の止め紐33から上は子供の頭部を包む部分30aとなっており、ギャザーを入れて頭部の丸みを出しており、頭部を包む部分30aの先端には腰のある材料(透明なビニル系樹脂、重ねたレース、メッシュ、レザー等)からなる鍔30bが縫付けられている。同様にして、子供用マント35の上部にも腰のある材料からなる鍔35bが縫付けられている。そして、子供用マント30の下端表側には、直角二等辺三角形の接着布28の硬い側が縫付けられており、ポケット上部ファスナー4aを全開にした状態でポケット3内の背面側に縫付けられている同一形状の接着布28の軟らかい側に接着することによって、子供用マント30が子供用ズボン本体2に取付けられる。
【0065】
子供用マント35(雨避け用)の下端表側にも、直角二等辺三角形の接着布29の硬い側が縫付けられており、フラップ下部ファスナー5bを全開にした状態で子供用マント35の下端を折って、フラップ2a内のポケット3側に縫付けられている同一形状の接着布29の軟らかい側に接着することによって、子供用マント35が子供用ズボン本体2に取付けられる。
【0066】
このようにして、本実施の形態3にかかるマント付き子供用ズボンにおいては、子供も保護者も楽にかつ安定して取付けられるベルト類7,9,10を具備するとともに、生地の異なる2枚の子供用マント30,35をポケット3内及びフラップ2a内に収納しているので、天候に応じて子供用マント30,35を使い分けることができる。さらに、子供用マント30,35はいずれも下端表側に直角二等辺三角形の接着布の硬い側が縫付けられているので、必要に応じて図5とは逆に、子供用マント30をフラップ2a内に取付けることもでき、子供用マント35をポケット3内に取付けることもできる。
【0067】
上記各実施の形態においては、子供用マントの下端をポケット3内またはフラップ2a内に取付ける例について説明したが、フラップ2aの外側等、その他の箇所に取付けても良い。また、子供用マントを1枚の生地からなるものとして、裏側に当て布をして止め紐を通す例について説明したが、子供用マントを2枚の生地を合わせて製造してリバーシブルにすることもできる。この場合は、2枚の生地を上部で縫合せて、その中を止め紐を通すようにすれば良い。
【0068】
さらに、上記各実施の形態においては、子供用マントを1枚ずつポケット3内またはフラップ2a内に収納する例について説明したが、その他にもフラップ2a内に2枚(2種類)の子供用マントを収納して1枚をフラップ上部ファスナー5aの近傍に取付け、もう1枚をフラップ下部ファスナー5bの近傍に取付ける等、様々なバリエーションが可能である。
【0069】
また、上記各実施の形態においては、止め紐の両端を単に括ってあるだけだが、市販のコードアジャスターを取付けて止め紐の長さを調節できるようにしても構わない。
【0070】
さらに、上記各実施の形態においては、1対の肩掛けベルト7と股布地9をポケット3内の補強布6に縫付けて固定しているが、1対の肩掛けベルト7と股布地9をポケット3内に着脱可能に取付けても良い。即ち、上部ファスナー4aの下方にプラスティックバックルの他方(凹側)8bが補強布6に縫付けられ、これに肩掛けベルト7の下端に取付けられたプラスティックバックルの一方(凸側)8aが嵌合することによって、1対の肩掛けベルト7が上部ファスナー4aの開口部を通してポケット3内に接続される。また、下部ファスナー4bの中央部上方には、同じくプラスティックバックルの他方(凹側)8bが補強布6に縫付けられ、これに股布地9の上端に取付けられたプラスティックバックルの一方(凸側)8aが嵌合することによって、股布地9及び腰ベルト10が下部ファスナー4bの開口部を通してポケット3内に接続される。
【0071】
このように、肩掛けベルト7及び股布地9とそれにつながる腰ベルト10をポケット3内から着脱可能とすることによって、洗濯するときに子供用ズボン本体2とベルト類7,9,10とを別々に洗濯することができるので、非常に楽である。また、肩掛けベルト7及び股布地9とそれにつながる腰ベルト10を全て外してしまえば、ポケット3の中に空間ができるので、リュックサックとして使用することができ、外出時にタオル・ハンカチ・ティッシュペーパー等を入れて、子供に背負わせて歩かせることができる。
【0072】
また、上記各実施の形態においては、ベルト類7,9,10が取付けられるポケット3を子供用ズボン本体2の後身頃に縫付けた例についてのみ説明したが、ポケット3の全体を子供用ズボン本体2の後身頃に着脱可能に取付けることもできる。これによって、洗濯する場合にはポケット3全体を外して子供用ズボン本体2のみを洗うことができ、またポケット3とベルト類7,9,10とも着脱可能にしておけば、ポケット3とベルト類7,9,10をも別々に洗濯することができ、洗濯が非常に楽になる。そして、ポケット3全体を子供用ズボン本体2の後身頃に取付ける方法としては、例えばファスナーで全周またはその大部分を取付けるようにすれば、ポケット3を直接子供用ズボン本体2の後身頃に縫付けたのと遜色のない強度が得られる。
【0073】
さらに、本発明が対象とする子供(乳児から幼児)の体の大きさは急速に大きくなって行くので、ベルト類付きマント付き子供用ズボン1の大きさも多種類を用意しておかなければならないが、ポケット3の全体を子供用ズボン本体2の後身頃に着脱可能にすれば、ベルト類付きマント付きポケット3は1つで済み、子供用ズボン本体2の後身頃にファスナー等の着脱具を取付けただけのものを大きさを変えて取り揃えれば良いので、全体として低コスト化を図ることができる。
【0074】
また、上記各実施の形態においては、ポケット3の背面に何も付けていないが、ポケット3のフラップ3aの下に小ポケットを取付けることもできる。通常時、ポケット3の中にはベルト類7,9,10が収納されているので、小物入れとしても使い難い。しかし、このように小ポケットを取付けることによって、ちょっとした小物(ハンカチ、ティッシュペーパー、菓子等)を入れることができて便利であり、そのままベルト類7,9,10をポケット3から取り出して装着し、子供を抱きまたは背負うことができる。
【0075】
また、上記各実施の形態においては、子供用ズボン本体2としてオーバーオールを使用した例について説明したが、他の子供用長ズボン、半ズボンにも適用できる。
【0076】
さらに、上記各実施の形態においては、子供用ズボン本体2、ポケット3、肩掛けベルト7、股布地9、腰ベルト10をいずれもデニム生地で揃えた例について説明したが、他の生地で揃えても良いし、全てを同じ生地にしなくても良い。例えば、肩掛けベルト7及び腰ベルト10を自動車のシートベルトのようなより丈夫な生地で製造しても良い。
【0077】
また、ポケット3に動物の顔等のデザインを施すと、オリジナル商品となり、付加価値が出る。さらに、ギャランティを支払って有名なキャラクターをデザインすれば値段は多少高くなるが注目を集めることができ、商品としての売れ行きが向上する。
【0078】
マント付き子供用ズボンのその他の部分の構造、形状、数量、材質、大きさ、接続関係等についても、上記各実施の形態に限定されるものではない。
さらに、上記実施の形態のマント付き子供用ズボンは、上部開閉具4aと下部開具4bは、ポケット3の上下に設けられたものであるが、本発明を実施する場合には、上下の別なく設けることができる。例えば、上部開閉具4aと下部開閉具4bは、引き出すのが容易なように、上下に設けたものであるが、上部開閉具4aと下部開閉具4bは、使用者の好みに応じて、上下の別なくコ字状、C字状、O字状に、或いは左右に、或いはさらに複数箇所に分割してファスナー、スナップボタン、ボタン、接着布等で開閉自在に構成することができる。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明にかかるマント付き子供用ズボンは、子供用ズボン本体の後身頃に縫付けられたポケットと、ポケットの上部開閉具と下部開閉具と、ポケット内部の上部開閉具近傍に左右1対で取付けられた先端に接続具の一方を有する肩掛けベルトと、ポケット内部の下部開閉具近傍に取付けられた子供の股を支える股布地と、その先端に中央部分が取付けられ、両端に1組の接続具の一方と他方を有し、肩掛けベルトの先端の接続具の一方に対応する位置に接続具の他方がそれぞれ取付けられた腰ベルトとを具備し、ポケット内には子供用マントが収納されており、着用時には子供用マントの下端部の取付け具の一方をポケットの取付け具の他方に取付け、子供用マントを子供に被せて上部の止め紐を子供の首に掛けて前で結んで止めるものである。
【0080】
このように構成されたマント付き子供用ズボンにおいて、保護者が子供を抱いたり背負うときは、ポケットの上部開閉具と下部開閉具を全開にして肩掛けベルトと股布地及び腰ベルトとを上下から引き出し、股布地を子供の股下を通してから腰ベルトを保護者の腰回りに回して両端の接続具を接続し保護者の腰回りに装着する。続いて、1対の肩掛けベルトを子供の両脇の下を通して保護者の肩に掛け、肩掛けベルトの先端の接続具の一方を腰ベルトに設けられた接続具の他方に接続する。こうして、子供を抱いたり背負ったりできるが、子供の背中側から肩掛けベルトが出るので、子供と保護者の間に余裕があり、装着し易い。また、子供の股下を支える股布地を取付けたので子供が楽に座ることができ、子供と保護者を支えるための腰ベルトを設けたので双方とも楽である。さらに、肩掛けベルトを子供の脇の下を通して保護者の肩に掛けるので、子供の上半身も安定する。そして、抱いたり背負ったりした子供に防寒、雨避け等の目的でポケットから取り出した子供用マントを被せることができ、より一層便利なマント付き子供用ズボンとなる。
【0081】
請求項2の発明にかかるマント付き子供用ズボンは、請求項1の構成において、ポケットにはフラップを有しており、当該フラップが袋状になっており上端に沿ってフラップ上部開閉具が取付けられ、下端に沿ってフラップ下部開閉具が取付けられて、ポケットに子供用マントを収納する代わりに、フラップ内に子供用マントが収納され、着用時には子供用マントをフラップ内から取り出し、子供用マントの下端部の取付け具の一方をフラップ内の取付け具の他方に取付け、子供用マントを子供に被せて上部の止め紐を子供の首に掛けて前で結んで止めるものである。
【0082】
ポケット内には、肩掛けベルトと股布地及びそれにつながる腰ベルトが収納されるため、子供用マントをもポケット内に収納すると、ベルト類をポケットの上下から引き出すときに一緒に出てきてしまう可能性がある。そこで、フラップを袋状にして上端と下端に開閉具を取付け、この中に子供用マントを収納すればかかる不都合を防止することができ、マントの着用も一層容易になる。また、ベルト類をポケット内に収納し、子供用マントをフラップ内に収納して子供を歩かせている状態においては、後ろへ転んだときにクッション代わりになる。
【0083】
請求項3の発明にかかるマント付き子供用ズボンは、請求項1または請求項2の構成において、子供用マントは止め紐よりさらに上方に伸びて子供の頭部を包む形状を成し、先端には腰のある材料からなる鍔が取付けられて帽子と一体化しているものである。
【0084】
これによって、抱いたり背負ったりした子供に防寒、雨避け等の目的で子供用マントを被せられるとともに、帽子も被せることができ、防寒、雨避け、日差し避け等の役割を果たして、より一層便利なマント付き子供用ズボンとなる。
【0085】
請求項4の発明にかかるマント付き子供用ズボンは、請求項1乃至請求項3のうちいずれか1つの構成において、ポケット内及び/またはフラップ内には計2枚の子供用マントが収納されており、うち1枚は防寒用の生地からなり、もう1枚は防水用の生地からなるもので、気候に応じて使い分けるものである。
【0086】
これによって、冬季等の防寒のためには防寒用の生地からなる子供用マントを取り出して装着することができ、雨天時の雨避けや日差しの強い日の日差し避けには防水用の生地からなる子供用マントを取り出して装着することができるので、子供用マントの使用目的に応じて最適な生地のマントを使い分けることができ、より実用的なマント付き子供用ズボンとなる。
【0087】
請求項5の発明にかかるマント付き子供用ズボンは、請求項1乃至請求項4のいずれか1つの構成において、前記肩掛けベルト及び/または前記股布地が着脱可能に前記ポケット内に取付けられているものである。
【0088】
肩掛けベルトまたは股布地とそれにつながる腰ベルト、またはその両方をポケットから着脱可能とすることによって、子供用ズボン本体とベルト類とを別々に洗濯することができるので、非常に楽である。また、肩掛けベルト及び股布地とそれにつながる腰ベルトを全て外してしまえば、ポケットの中に空間ができるので、リュックサックとして使用することができ、外出時にタオル・ハンカチ・ティッシュペーパー等を入れて、子供に背負わせて歩かせることができる。
【0089】
請求項6の発明にかかるマント付き子供用ズボンは、請求項1乃至請求項5のうちいずれか1つの構成において、ポケットの前面のフラップの下に1または2以上の小ポケットを取付けたものである。
【0090】
このように小ポケットを取付けることによって、ちょっとした小物を入れることができて便利であり、さらに小ポケットを本体ポケットと同じような形にすれば、ポケットのフラップを開けたときにおまけが付いているようで、可愛らしさがあってファッション性が向上する。
【0091】
請求項7の発明にかかるマント付き子供用ズボンは、請求項1乃至請求項6のいずれか1つの構成において、ポケット内において、肩掛けベルトの収納部分と腰ベルト及び股布地の収納部分が区分されているものである。
【0092】
このように、ポケット内の上部開閉具から入れる部分と下部開閉具から入れる部分が区分されていれば、肩掛けベルトと腰ベルトが絡まることもなくスムーズに別々に引き出せて、また肩掛けベルトと腰ベルトとして使用しているときに、開いている上部開閉具からポケット内に物を入れても落ちる心配はない。
【0093】
請求項8の発明にかかるマント付き子供用ズボンは、請求項1乃至請求項7のいずれか1つの構成において、前記肩掛けベルト、前記腰ベルト及び前記股布地は前記子供用ズボン本体と同一の生地で作られているものである。
【0094】
これによって、肩掛けベルト、腰ベルトの使用中においても、子供用ズボン本体と一体化して見られるため、子供のファッション性を損なうことがない。
【0095】
請求項9の発明にかかるマント付き子供用ズボンは、請求項1乃至請求項8のいずれか1つの構成において、前記1対の肩掛けベルトの保護者の肩に当る部分、前記ポケットの本体、及び前記股布地の中に緩衝材を入れたものである。
【0096】
1対の肩掛けベルトには、保護者が子供を抱いたり背負ったりするときに肩の部分に荷重が掛かり、ポケットの本体には子供の臀部が当り、股布地には子供の股が当るため、中にドミット芯やウレタンフォームのような緩衝材を入れることで当りを柔らかくして局部的に圧迫されることがないようにしたものである。
【0097】
請求項10の発明にかかるマント付き子供用ズボンは、請求項1乃至請求項9のいずれか1つの構成において、前記ポケットの全体を前記子供用ズボン本体の後身頃に着脱可能に取付けたものである。
【0098】
これによって、洗濯する場合にはポケット全体を外して子供用ズボン本体のみを洗うことができ、またポケットとベルト類とも着脱可能にしておけば、ポケットとベルト類をも別々に洗濯することができ、洗濯が非常に楽になる。さらに、本発明が対象とする子供(乳児から幼児)の体の大きさは急速に大きくなって行くので、ベルト類及びマント付き子供用ズボンの大きさも多種類を用意しておかなければならないが、ポケットの全体を子供用ズボン本体の後身頃に着脱可能にすれば、ベルト類及びマント付きポケットは1つで済み、子供用ズボン本体の後身頃にファスナー等の着脱具を取付けただけのものを大きさを変えて取り揃えれば良いので、全体として低コスト化を図ることができる。
【0099】
請求項11の発明にかかるマント付き子供用ズボンは、請求項1乃至請求項10のいずれか1つの構成において、前記上部開閉具と下部開閉具は、上下の別なく設けられたものであるから、利用者の好みに合致したデザインが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態1にかかるマント付き子供用ズボンのベルト類及び子供用マントをポケット内に収納した状態を示す背面図である。
【図2】図2は本発明の実施の形態1にかかるマント付き子供用ズボンのベルト類をポケットから出して伸ばした状態を示す説明図である。
【図3】図3(a)は本発明の実施の形態1にかかるマント付き子供用ズボンの子供用マントのみをポケット内から取り出して下端を取付け具によってポケットに取付けた状態を示す背面図、(b)は本発明の実施の形態1にかかるマント付き子供用ズボンを用いて幼児を抱いて子供用マントを装着した状態を示す斜視図である。
【図4】図4(a)は本発明の実施の形態2にかかるマント付き子供用ズボンのポケットのフラップに取付ける子供用マントを開いて示した背面図、(b)は本発明の実施の形態2にかかるマント付き子供用ズボンを用いて幼児を抱いて子供用マントを装着した状態を示す斜視図である。
【図5】図5は本発明の実施の形態3にかかるマント付き子供用ズボンのポケット及びフラップに取付ける2枚の子供用マントを開いて示した背面図である。
【符号の説明】
1,11,21 マント付き子供用ズボン
2 子供用ズボン本体
3 ポケット
3a フラップ
4a 上部開閉具
4b 下部開閉具
5a フラップ上部開閉具
5b フラップ下部開閉具
7 肩掛けベルト
7a,10a 長さ調節機構
8a 接続具の一方
8b 接続具の他方
9 股布地
10 腰ベルト
15 保護者
16 子供
18,19,28,29 取付け具
20,25,30,35 子供用マント
20b,25b,30b,35b 鍔
23,26,33,36 止め紐
【出願人】 【識別番号】591169836
【氏名又は名称】加藤 好司
【出願日】 平成15年6月26日(2003.6.26)
【代理人】 【識別番号】100089738
【弁理士】
【氏名又は名称】樋口 武尚

【公開番号】 特開2005−15959(P2005−15959A)
【公開日】 平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願番号】 特願2003−183195(P2003−183195)