| 【発明の名称】 |
作業用手袋の製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】赤木 茂樹 【住所又は居所】広島県甲奴郡上下町上下807番地の3株式会社マルカツ内
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| 【要約】 |
【課題】シート材に凹溝を形成する工程を同一の生産ラインで行えるようにして、生産性の向上と生産コストの低廉化を図ることのできる作業用手袋の製造方法を提供する。
【解決手段】メリヤス手袋2の外表面にゴムや樹脂製のシート材3を貼付け、そのシート材3の一部に屈曲性等を高めるための凹溝4を形成した作業用手袋を製造する方法であって、前記凹溝4を、ヒーター12を内蔵し、連続的に回転する回転筒体11の外周面に凸型13を設けて構成した回転ロール10の前記凸型13で加熱押圧して形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 メリヤス手袋(2)の外表面にゴムや樹脂製のシート材(3)を貼付け,そのシート材の一部に屈曲性等を高めるための凹溝(4)を形成した作業用手袋を製造する方法であって、 前記凹溝を,ヒーター(12)を内蔵し,連続的に回転する回転筒体(11)の外周面に凸型(13)を設けて構成した回転ロール(10)の前記凸型で加熱押圧して形成してなることを特徴とする作業用手袋の製造方法。 【請求項2】 メリヤス手袋(2)の外表面にゴムや樹脂製のシート材(3)を貼付けて構成した手袋本体(1)の前記シート材の一部に屈曲性等を高めるために凹溝(4)を形成した作業用手袋を製造する方法であって、 平板手型(30)に被せた前記手袋本体を,ヒーター(12)を内蔵し,連続的に回転する回転筒体(11)の外周面に凸型(13)を設けて構成した回転ロール(10)と,該回転ロールに対向位置し,かつ該回転ロールと同期して回転する常温ロール(20)とで挟んで送りながら,前記凹溝を,前記凸型で加熱押圧して形成してなることを特徴とする作業用手袋の製造方法。 【請求項3】 回転ロール(10)の凸型(13)が、主として関節部分に線状凹溝(4a)を形成する線状凸型(13a)および主として掌部分に面状凹溝(4b)を形成する面状凸型(13b)の一方または両方であることを特徴とする請求項1または2に記載の作業用手袋の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、メリヤス手袋の少なくとも掌側に、ゴムまたは樹脂製のシート材を貼り付けた作業用手袋の製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、メリヤス手袋にゴムや樹脂製のシート材を貼り付けて形成した作業用手袋が多く使用されている。また、近年、シート材の一部に凹溝を形成し、防滑性や屈曲性を高めたものが創案されており、この凹溝はプレス加工によって成形されている(例えば、特許文献1参照)。 【0003】 【特許文献1】 特開2001−303332号公報 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記したシート材の一部に凹溝を形成した作業用手袋は、防滑性および屈曲性に優れるので使用勝手が良いといった大きな利点を有する。 しかし、この作業用手袋における凹溝はプレス加工で成形するので生産性および生産コストの点において改善の余地がある。すなわち、プレス加工は、上型を昇降動させて行う必要があるので凹溝の成形に多くの時間を必要とし、生産ラインから外れた別のラインで行う必要あるため、生産性等に問題が残る。 【0005】 本発明は係る問題に鑑み創案されたもので、シート材に凹溝を形成する工程を同一の生産ラインで行えるようにして、生産性の向上と生産コストの低廉化を図ることのできる作業用手袋の製造方法を提供することを課題とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】第一の発明は、メリヤス手袋2の外表面にゴムや樹脂製のシート材3を貼付け、そのシート材3の一部に屈曲性等を高めるための凹溝4を形成した作業用手袋を製造する方法であって、前記凹溝4を、ヒーター12を内蔵し、連続的に回転する回転筒体11の外周面に凸型13を設けて構成した回転ロール10の前記凸型13で加熱押圧して形成してなることを特徴とするものである。 【0007】 第二の発明は、メリヤス手袋2の外表面にゴムや樹脂製のシート材3を貼付けて構成した手袋本体1の前記シート材3の一部に屈曲性等を高めるために凹溝4を形成した作業用手袋を製造する方法であって、平板手型30に被せた前記手袋本体1を、ヒーター12を内蔵し、連続的に回転する回転筒体11の外周面に凸型13を設けて構成した回転ロール10と、その回転ロール10に対向位置し、かつ当該回転ロール10と同期して回転する常温ロール20とで挟んで送りながら、前記凹溝4を、前記凸型13で加熱押圧して形成してなることを特徴とするものである。 【0008】 第三の発明は、前記回転ロール10の凸型13が、主として関節部分に線状凹溝4aを形成する線状凸型13aおよび主として掌部分に面状凹溝4bを形成する面状凸型13bの一方または両方であることを特徴とするものである。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明に係る作業用手袋の製造方法の実施形態を、図1乃至図3に示す。これは、メリヤス手袋2の外表面にゴム製のシート材3を貼付けて構成した手袋本体1において、そのシート材3の一部に屈曲性や防滑性等を高めるために凹溝4を形成した作業用手袋を製造する方法であり、その特徴は、シート材3に凹溝4を形成する工程にある。 【0010】 当該凹溝4を形成する工程を含む全工程を、以下説明する。 まず、メリヤス手袋2を平板手型30に被せた後、その掌側に生ゴム製のシート材3を貼り付ける(図1参照)。次に、平板手型30に被せた手袋本体1(メリヤス手袋2とシート材3の一体物)を、回転ロール10と常温ロール20とで挟んで前方へ送りながら、シート材3に凹溝4を形成する(図2参照)。このとき、シート材3の所定の位置に正確に凹溝4を形成するために、回転ロール10の所定箇所と手袋本体1(例えば中指の先端)との位置合わせを行う。この位置合わせは、センサー機構(図示せず)によって機械的に行うこともできるし、手作業によっても行うことができる。 【0011】 回転ロール10は、ヒーター12を内蔵し、連続的に回転する回転筒体11の外周面に断面略三角形状の凸型13を設けて構成されている。また、常温ロール20は、回転ロール10に対向位置して設けられ、かつ当該回転ロール10と同期して回転する。そして、シート材3の凹溝4は、連続的に回転する回転ロール10の凸型13が、加熱しながら押圧することによって形成される。 【0012】 凹溝4が形成された手袋本体1は、平板手型30から取り外された後、立体手型31に被せられ、加硫工程において加硫される(図3参照)。加硫および冷却完了後、立体手型31から取り外され、最終製品とされる。 【0013】 なお、回転ロール10には、主として関節部分に線状凹溝4aを形成する線状凸型13aおよび主として掌部分に面状凹溝4bを形成する面状凸型13bの一方または両方の凸型13を設けることができる。線状凸型13aと面状凸型13bの両方を設けた場合には、一つの回転ロール10で線状凹溝4aと面状凹溝4bの両方を形成することができるので、生産性がさらに向上する。 【0014】 なお、凸型13の温度および押圧力を加減することにより、凹溝4の深さを自在に調節することができる。例えば、面状凸型13bの温度を高く設定することによって、それによって形成される面状凹溝4bを、下地であるメリヤス手袋2が見える程度まで深く形成して通気性を確保し、掌が蒸れるのを防止することもできる。 【0015】 本実施形態における製造方法は、シート材3に形成する凹溝4を、従来のように上型が昇降動するプレス加工ではなく、連続的に回転する回転ロール10(ロール加工)によって形成するので、加工時間を大幅に短縮することができる。従って、従来のような別のラインではなく、一つの生産ラインにこの凹溝成形工程を乗せることができるので、生産コストの大幅な削減を図ることができる。よって、作業用手袋を従来より低廉な価格で提供することができる。 【0016】 なお、線状凸型13aは、直線状に形成するのみでなく(図4参照)、その形成位置を各指に対応させて前後にずらしたり、あるいはヘリカル状に傾斜させることによって(図5参照)、各関節部分に対応した線状凹溝4aを正確に形成することができる。また、線状凸型13a同士の間隔も調節自在とすることができる。なお、線状凹溝4aの形成位置は、関節部分に限定されず、防滑や屈曲性を高めるために、指部分を含む掌部分の適宜箇所に設けることができるし、その数も関節の数に制限されず適宜数設けることができる(図6参照)。 【0017】 更にまた、線状凸部を略円形状としてリング状の凹意匠を形成することもできる。 【0018】 また、上記実施形態においては、回転ロール10と常温ロール20とで手袋本体1を挟んで送りながら凹溝4を形成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、コンベア上を移動する手袋本体1を回転ロール10で押えて加熱しながら、その凸型13で凹溝4を形成することもできる(図7参照)。さらには、停止状態にある手袋本体1上に回転ロール10を転がしながら凹溝4を形成することも可能である(図8参照)。 【0019】 【発明の効果】請求項1に記載の発明に係る作業用手袋の製造方法は、シート材3に形成する凹溝4を、ヒーター12を内蔵し、連続的に回転する回転筒体11の外周面に凸型13を設けて構成した回転ロール10の前記凸型13で加熱押圧して形成するので、従来のプレス加工と比較して加工時間を大幅に短縮することができる。従って、生産性の向上および生産コストの低廉化を図ることができ、作業用手袋を廉価に提供することができる。 【0020】 請求項2に記載の発明に係る作業用手袋の製造方法は、平板手型30に被せた手袋本体1を、ヒーター12を内蔵し、連続的に回転する回転筒体11の外周面に凸型13を設けて構成した回転ロール10と、その回転ロール10に対向位置し、かつ当該回転ロール10と同期して回転する常温ロール20とで挟んで送りながら、凹溝4を、凸型13で加熱押圧して形成するので、加工時間をさらに短縮することができる。従って、当該凹溝成形工程を他工程と同一の生産ラインに乗せることができ、生産性の向上と生産コストの低廉化をさらに実現することができる。 【0021】 請求項3に記載の発明に係る作業用手袋の製造方法は、回転ロール10の凸型13が、関節部分に線状凹溝4aを形成する線状凸型13aおよび掌部分に面状凹溝4bを形成する面状凸型13bの一方または両方であるので、一つの回転ロール10で線状凹溝4aと面状凹溝4bの両方を形成することができる。従って、生産性の向上および生産コストの低廉化をさらに図ることができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る作業用手袋の製造方法の実施形態において、シート材を手袋本体に貼付ける工程を示す概略断面図である。 【図2】本発明に係る作業用手袋の製造方法の実施形態において、シート材に凹溝を形成する工程を示す概略断面図である。 【図3】本発明に係る作業用手袋の製造方法の実施形態において、シート材を加硫する工程を示す概略断面図である。 【図4】本発明に係る製造方法に使用する回転ロールの実施形態を示す正面図である。 【図5】本発明に係る製造方法に使用する回転ロールの他の実施形態を示す正面図である。 【図6】本発明に係る製造方法によって製造された作業用手袋の一形態を示す正面図である。 【図7】本発明に係る作業用手袋の製造方法の他の実施形態において、シート材に凹溝を形成する工程を示す概略断面図である。 【図8】本発明に係る作業用手袋の製造方法のさらに他の実施形態において、シート材に凹溝を形成する工程を示す概略断面図である。 【符号の説明】 1 手袋本体 2 メリヤス手袋 3 シート材 4 凹溝 4a 線状凹溝 4b 面状凹溝 10 回転ロール 11 回転筒体 12 ヒーター 13 凸型 13a 線状凸型 13b 面状凸型 20 常温ロール 30 平板手型 31 立体手型
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| 【出願人】 |
【識別番号】591083439 【氏名又は名称】赤木 茂樹 【住所又は居所】広島県甲奴郡上下町上下807番地の3 株式会社マルカツ内
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| 【出願日】 |
平成15年6月26日(2003.6.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062328 【弁理士】 【氏名又は名称】古田 剛啓
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| 【公開番号】 |
特開2005−15948(P2005−15948A) |
| 【公開日】 |
平成17年1月20日(2005.1.20) |
| 【出願番号】 |
特願2003−182057(P2003−182057) |
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