| 【発明の名称】 |
バストカップを備えた女性用衣類 |
| 【発明者】 |
【氏名】森本 剛弘 【住所又は居所】大阪市鶴見区放出東1丁目29番10号 株式会社コジット内
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| 【要約】 |
【課題】就寝中においても身体や精神の緊張をなくして、乳房の保形を維持できる機能を備えるバストカップを備えた女性用衣類を提供する。
【解決手段】胸当て部2および背部から肩掛け部4がストレッチ性を有する編地で一体に形成されたバストカップを備えた女性用衣類であって、胸当て部2の内側にバストカップ20を内装するポケット16が内側布15を縫合して形成され、このポケット16内に挿入される一対のバストカップ20には、それぞれ装着時に乳房を外側から受ける乳房受けパッド25が内側下隅位置に付されてなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 胸当て部および背部から肩掛け部がストレッチ性を有する編地で一体に形成されたバストカップを備えた女性用衣類であって、胸当て部の内側にバストカップを内装するポケットが内側布を縫合して形成され、このポケット内に挿入される一対のバストカップには、それぞれ装着時に乳房を外側から受けるパッドが内側下隅位置に付されてなることを特徴とするバストカップを備えた女性用衣類。 【請求項2】 前記胸当て部を形成する外側布には、バスト部位の周囲をクロス編みにより胴回り乳房の周囲を保持する保持部位が設けてある請求項1に記載のバストカップを備えた女性用衣類。 【請求項3】 前記バストカップに付されるパッドは、内部にクッション材を封入して、前記ポケット内に装着した状態で斜め下隅から内向きに中央部を高く下側および上側へ次第に低くなるとともに細くなるように形成して、外縁部でカップ材に縫着されている請求項1に記載のバストカップを備えた女性用衣類。 【請求項4】 前記各肩掛け部の背部側内面にはポケットが付設され、このポケットに磁力線を発する部片を備えるシートを着脱可能に内装されている請求項1に記載のバストカップを備えた女性用衣類。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、主として就寝時に着用して有効なバストカップを備えた女性用衣類に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、一般に女性が就寝する時には、昼間時(ここでいう昼間は、起床後身だしなみを整えるため体形を整えてその状態を維持している時間帯をいう)に装着している下着、特にブラジャーなどの下着は脱衣してパジャマなどの就寝着に着替えている。その多くの理由は起床後就寝するまでのいわゆる昼間時には身だしなみを整えるためと体形を自身のもっとも好ましい状態で保てるようにすることにある。特に、若い女性や企業に勤務する人にとっては、体形を整えることが必要であるので、下着についても努めて注意を払うことになり、ブラジャーやガードルなどのファンデーション衣類を着用している。 【0003】 それらファンデーション衣類の中でもブラジャーは、胸部における乳房の保護と保形並びにチャームポイントを良好にする目的を備える女性用衣料であって、それだけに着用効果を高める構造について多くの提案がなされている。しかしながら、その目的からして、それらブラジャーは、どうしても乳房の保形とそれに伴う着用感を高めることに重点が置かれ、昼間時においては、どうしても前記したように体形を整える機能性を高めるために体を拘束する傾向にあり、ブラジャーなどを着用して就寝することは体を休めるためにも好ましくない。 【0004】 一方、女性がスポーツを行うときや発育時の少女が着用するブラジャー類では、体を激しく動かす運動時にその動作が円滑に行え、また発育中の少女が使用するのに適したものとして、例えば特許文献1または特許文献2などによって提案されている。これら開示されている下着では、通常のブラジャーのように体形を整える機能を備えたものでは体を拘束されて長時間着用することによる問題点を解決するために、丸編地を使用して襟ぐりや袖ぐりに改良を加え、伸縮性の高い構造にされ、また、薄手の生地の使用によって着用時に乳房などが透けて見えるのを防止するものである。 【0005】 【特許文献1】特開2003−183905号公報 【特許文献2】特開2003−193302号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 前述のように、従来のブラジャーでは、胸部の体形を整えるのに乳房を持ち上げたり内に寄せたりする機能を備える関係から、どうしても着用部位を拘束することは避けられず、活動している昼間時では適度の緊張感が与えられてそれを維持しているのでよいが、夜床について就寝している間、昼間時と同様に着用したままでは身体や精神の緊張を緩めることができず、体調を崩す要因となる。したがって、就寝する際には脱衣することになる。しかしながら、昼間時ブラジャーの着用によって保形されていた乳房が就寝時自然の姿に戻されることになるので、拘束を解かれた開放感が生じて都合よい状態になる反面、開放状態で体を横にして眠りにつくと、必然的に乳房の形状が崩れた状態となる。このような状態を毎日繰返すうちに、せっかく昼間時に保形機能や体形調整機能を備える下着を着用して乳房の形状を整えているにもかかわらず、美形を維持できなくなる。 【0007】 また、特許文献1または特許文献2によって知られるブラジャーでは、一般のブラジャーのような体を拘束する作用の少ない構成にされているが、その使用目的がやはり昼間時の活動を容易にするとともに、乳房の保形ができるように構成されているから、このような構成のものをそのまま着用して就寝すると、やはり身体が拘束されることは避けられない。したがって、就寝によって身体や精神の緊張を緩めるのには好ましくない。 【0008】 本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、就寝中においても身体や精神の緊張をなくして、乳房の保形を維持できる機能を備えるバストカップを備えた女性用衣類を提供することを目的とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0009】 前記目的を達成するために、本発明によるバストカップを備えた女性用衣類は、 胸当て部および背部から肩掛け部がストレッチ性を有する編地で一体に形成されたバストカップを備えた女性用衣類であって、胸当て部の内側にバストカップを内装するポケットが内側布を縫合して形成され、このポケット内に挿入される一対のバストカップには、それぞれ装着時に乳房を外側から受けるパッドが内側下隅位置に付されてなることを特徴とするものである(第1発明)。 【0010】 前記第1発明において、前記胸当て部を形成する外側布には、バスト部位の周囲をクロス編みにより胴回り乳房の周囲を保持する保持部位が設けてあるのがよい(第2発明)。また、前記バストカップに付されるパッドは、内部にクッション材を封入して、前記ポケット内に装着した状態で斜め下隅から内向きに中央部を高く下側および上側へ次第に低くなるとともに細くなるように形成して、外縁部でカップ材に縫着されているのがよい(第3発明)。さらに、前記各肩掛け部の背部側内面にはポケットが付設され、このポケットに磁力線を発する部片を備えるシートを着脱可能に内装されているのがよい(第4発明)。 【発明の効果】 【0011】 第1発明によれば、ストレッチ性を有する編地で胸当て部および背部から肩掛け部が一体に形成されて、胸当て部の内側に設けられるポケットに内装する一対のバストカップに、着用者の乳房を外側下から受けるパッドが付着されていて、常時そのパッドによって乳房の下側を内向きに支えるようになるので、この衣類を着ておれば床についても、乳房が持ち上げられる姿勢を維持することになり、周囲全体を拘束されることなく保形される。したがって、昼間時に着用しているブラジャーによる補整が除かれても、就寝中もリラックス状態で保形されることになって胸部の体形の崩れを予防するという効果を奏する。 【0012】 また、第2発明の構成を採用することにより、バスト部位の周りの保持部位を編み組織によって引き締めて着用時における内装されたバストカップのずり落ちを防止して、身体を横にした就寝時の姿勢から乳房が垂れ下がるのをバストカップに付されたパッドにより持ち上げるようにして保形する効果を高めることができる。 【0013】 また、第3発明の構成を採用することにより、乳房に直接接触するバストカップとともに、着用者の乳房の外側下部から乳房の周囲を隆起に沿って身体の内上方向に持ち上げるように作用する。特にその作用方向の中央となる部分が高くなる膨らみにして側縁部でバストカップに縫合されるようにしたことで、パッド内部のクッション材による弾性とパッドの取付け構造から生じる持ち上げ弾性力とが作用して着用者の乳房にフィットした状態で乳房全体を持ち上げる機能を発揮させることができる。したがって、着用者に違和感を与えることなく目的を達成できるという効果を奏する。 【0014】 さらに、第4発明によれば、この衣類を着用して乳房の保形を行うと同時に、肩掛け部における背面寄りの部位に磁力線を発する部片を備えたシートを配しておくことで、人体に作用して支障のない磁力線発生体からの磁力によって肩部での生体内微弱電流による血流の循環機能を高めて、肩こりのような不快感の解消を同時に図ることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 次に、本発明によるバストカップを備えた女性用衣類の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。 【0016】 図1には本実施形態のバストカップを備えた女性用衣類の正面図が示されている。図2には図1のA−A断面図が、図3には内側で胸当て部側を一部切欠いて表わす図が、図4には背面図が、図5にはバストカップの内面側から見た図が(a)とそのB−B視断面図が、それぞれ示されている。 【0017】 本実施形態のバストカップを備えた女性用衣類1(以下、衣類1という)は、全体を柔軟でストレッチ性を有する繊維糸を用いて丸編みされた生地を用い、所要寸法で衿ぐりされ、かつ両袖ぐりされて身体の上半身(通常の上半身よりも短い寸法)を覆う身頃で、胸当て部2と背部3とを肩掛け部4,4で相互に繋いだ一体構造に形成されている。前記ストレッチ性のある繊維糸としては、綿,アクリル,ポリウレタン,ナイロンなどの合成樹脂繊維が好ましい。 【0018】 また、前身頃となる胸当て部2は、着用時にちょうど乳房の位置に対応するバスト部位5の周囲をクロス編み6とされ、その他をメリヤス編みで形成されている。これらの編み組織の異なる状態での編地は、丸編み機による編み立て時に、該当する部分で編み組織を切換えて編み立てることにより編成される。したがって、バスト部位5はメリヤス編みで伸縮自在な状態になり、その周囲をクロス編み6部分(保持部位)によって編地の伸縮性が少なくなるようにされるので、バスト部位5が自由に膨らみを形成することが可能になる。また、前記両バスト部位5の中間部、ちょうど胸の谷間に位置する部分で左右のバスト部位5,5が左右に伸びるのを阻止する絞縮部7が設けられている。 【0019】 後身頃となる背部3は、図4にて示されるように、肩掛け部4,4から裾部8にかけて襷掛け(クロス状)にクロス編みによる緊張帯9がその他のメリヤス編みの部分と一体に編み立てられている。こうして背部3に緊張帯9を形成することで着用時の背筋を緊張させるようにされている。このようにされる前身頃(胸当て部2)と後身頃(背部3)とは、一連のものとされ、裾部8を適宜高さでゴム編みで二重にされて着用時身体に密接するようにされている。 【0020】 また、肩掛け部4は、前身頃と後身頃とから所要幅で延びて両者の端を縫合して一体に形成されている。そして、前記衿ぐり10部分の縁と袖ぐり11部分の縁には縁止めテープ12,13を縫着して解れが生じないようにされている。 【0021】 また、前記胸当て部2の内側には前記バスト部位5を囲うようにして内側布15が衿ぐり10および袖ぐり11の各一部で縁止めテープ12,13によって各刳り込み部分とともに縫合され、かつ両脇より前身頃の前寄りに位置する箇所で両端を縫着16aされ、下側縁16bを開放されてバスト部位5,5の内側に内側布15にてバストカップの装入用ポケット16が形成されている。なお、この内側布15の上側で肩掛け部4に対応する部分は、外側布に直接縫合せずフリーの状態にされ、着用時に当該部分で引きつることがないようにされている。また、前記内側布15の幅方向に中央部で、太い糸を用いて一条のクロスステッチ17を付し、バストカップ20の内装によって内側布16が左右に歪むのを防止するようにされている。 【0022】 一方、前記バストカップ20は、図5(a)(b)によって示されるように、柔軟性を有する適宜肉厚でなる周知のバストカップ形成材21にて所要の曲面で乳房を覆うカップ状にされたもので、その外形が正面視三角形状に形成されており、着用時の外下隅部から連接する二辺の内側に乳房受けパッド25を付設してなるものである。 【0023】 その乳房受けパッド25は、図5によって示されるように、コーナ部22を基準にして、そのコーナ部22からカップの中心aに向かっての幅寸法がもっとも幅広く、そのコーナ部22から連接する二辺23,23′に沿って上側のコーナ部24手前までと、下側の辺23′の中間部までとを次第に細くなるようにして延長されるブーメラン形状にされていて、編地による布25aで内部にスポンジ材25bを封入して周囲を縫合したクッション性の高いものである。したがって、中央部の厚みが最も厚くされ、両端に向かって次第に厚みを薄く形成されている。そして、この乳房受けパッド25は、その外縁26をカップ材21の対応する二辺23,23′の縁部に縫着され、前記中央部がカップの内面24から浮き上がるように取付けられている。なお、このバストカップ20は体形に応じてサイズの異なるものを使用できる。その場合でも、乳房受けパッド25は同じ条件で装着される。 【0024】 また、肩掛け部4,4の背部側内面には、それぞれ図6にて示されるように、内側布19にて開口部18aを上向きにしたポケット18が設けられている。なお、このポケット18の開口部18aには、通常の状態でその開口部18aを覆うように蓋片18bが付され、着用時には開口部18aが覆われる構造になっている。このポケット18には、長方形をしたシートに複数個の扁平な磁石片(図示せず)が取付けられた磁気シート30が挿入されており、着用することによって、前記磁石片(磁力線発生体)から発する人体に作用して支障のない磁力によって肩部での生体内微弱電流による血流の循環機能を高めて、肩こりのような不快感を解消させるようにされている。なお、前記磁気シート30は、必要に応じてポケット18から抜き取っておくことができる。 【0025】 このように構成される本実施形態の衣類1は、就寝前にそれまで着用していた下着に代えて使用するのであり、着用状態では、スポーツ下着と同様であるが、乳房部分にあてがわれるバストカップ20,20を除いて身体を拘束されることがない。なお、前記バストカップ20は下着の胸当て部2の内側に設けられているバストカップの装入用ポケット16内に、予め乳房受けパッド25の位置が脇側に位置するようにして内装しておく。 【0026】 この下着1の着用によって着用者の胸部は、バストカップ20,20によって乳房を保持される。これらバストカップ20にはその内側に乳房受けパッド25が取付けられて乳房の外側を斜め下から支える状態となる。この状態では、乳房受けパッド25により乳房を身体の中央寄りに持ち上げる機能を発揮するのみで従来のブラジャーのように補整するのではないから拘束力を受けず、したがって、身体や精神が緊張する状態にはならず乳房の保形を図ることができる。また、乳房受けパッド25は乳房の隆起裾部に沿って外側から内上向きに自然な状態で支えることができる形状とされ、かつ縁部26での縫着部分以外はフリーの状態になっているので、装着したとき乳房の形状にフィットして違和感を与えることもない。 【0027】 さらに、衣類1の胸当て部2におけるバストカップ20の内装箇所、すなわちバスト部位5は、バストカップの装入用ポケット16に内装されたバストカップ20がその形状を保って外向きに突き出し容易に膨出できるようにされ、かつその周囲をクロス編み6の保持部位により形状保持できるようにされているので、着用中に身体を動かしても、バストカップ20が位置ズレすることなく保持できる。 【0028】 このように、本実施形態の衣類1は、身体を拘束することなく、要部である乳房の保形ができるので、着用したまま就寝のために身体を横臥しても、乳房の垂れ下がりが防止される。特に身体を横臥すると下向きになる側の乳房が身体の外側に向けて垂れる傾向になるが、バスト部位5内に保持されているバストカップ20では、外側に沿って装着される乳房受けパッド25の延長部分が横ズレを防ぎ、その乳房受けパッド25の中央部の膨らみとの協働作用で垂れ下がりを防止し、乳房の保形ができるのである。 【図面の簡単な説明】 【0029】 【図1】本実施形態のバストカップを備えた女性用衣類の正面図 【図2】図1のA‐A断面図 【図3】内側で胸当て部側を一部切欠いて表わす図 【図4】背面図 【図5】バストカップの内面側から見た図(a)とそのB−B視断面図(b) 【図6】肩掛け部の内側を表わす正面図(a)とそのC‐C視断面図 【符号の説明】 【0030】 1 衣類(バストカップを備えた女性用衣類) 2 胸当て部 3 背部 4 肩掛け部 5 バスト部位 10 衿ぐり 11 袖ぐり 15,19 内側布 16 バストカップの装入用ポケット 18 ポケット 20 バストカップ 25 乳房受けパッド 30 磁気シート
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| 【出願人】 |
【識別番号】591172733 【氏名又は名称】株式会社コジット 【住所又は居所】大阪府大阪市中央区常盤町1丁目3番8号
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| 【出願日】 |
平成16年4月21日(2004.4.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097755 【弁理士】 【氏名又は名称】井上 勉
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| 【公開番号】 |
特開2005−307390(P2005−307390A) |
| 【公開日】 |
平成17年11月4日(2005.11.4) |
| 【出願番号】 |
特願2004−125144(P2004−125144) |
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