| 【発明の名称】 |
授乳用ブラジャー |
| 【発明者】 |
【氏名】阪部 智子
【氏名】細川 喜美子
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| 【要約】 |
【課題】授乳期の女性が容易に赤ちゃんに授乳することができるとともに、乳房のサイズ変化に対応できて乳房を健康に保つことができる授乳用ブラジャーを提供する。
【解決手段】一対のカバー布1と、上記両カバー布1の上端部に取り付けられるつり紐2と、上記カバー布1の下辺部が取り付けられるアンダーバストベルト3とを備え、上記カバー布1の下辺部をアンダーバストベルト3に対して左右スライド自在に取り付けたことにより、アンダーバストベルト3に対してカバー布1をスライドさせてカバー布1の側辺部から乳房を露呈させて授乳させることができ、片方の腕で赤ちゃんを抱えた状態でも容易に行える。さらに、ワイヤーやカップが存在しないことから、乳房のサイズに変化が起こっても、快適な装着感を維持することができるうえ、装着した状態で乳房が前後左右に揺れ動くため、乳房の血行がよくなって母乳の出もよくなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 大略三角形を呈する一対のカバー布と、上記両カバー布の上端部に取り付けられるつり紐と、上記カバー布の下辺部が取り付けられるアンダーバストベルトとを備え、上記カバー布の下辺部はアンダーバストベルトに対して左右スライド自在に取り付けられていることを特徴とする授乳用ブラジャー。 【請求項2】 上記カバー布は、アンダーバストベルトに対して取り外し可能に取り付けられているとともに、つり紐に対して取り外し可能に取り付けられている請求項1記載の授乳用ブラジャー。 【請求項3】 上記一対のカバー布は、相互に直接連結されておらず、それぞれがアンダーバストベルトに対して左右スライド自在に取り付けられている請求項1または2記載の授乳用ブラジャー。 【請求項4】 上記カバー布の上端部から少し下がった部分には、左右方向のギャザー部が設けられている請求項1〜3のいずれか一項に記載の授乳用ブラジャー。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、授乳期の女性が容易に赤ちゃんに授乳することができるとともに、乳房のサイズ変化に対応できて乳房を健康に保ち、しかも乳房を清潔に保つことができる授乳用ブラジャーに関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来から、授乳期の女性が授乳をしやすいよう、カップ部を開閉できるようにしたブラジャーが提案されている(例えば下記の特許文献1)。また、妊産婦のアンダーバストの変化に対応できるよう、アンダーバスト部の長さ調節を可能にしたブラジャーが提案されている(例えば下記の特許文献2)。 【特許文献1】特開平8−127904 【特許文献2】特開2002−249901 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 上記特許文献1のブラジャーでは、カップ部を開閉するためにフックの掛け外し操作を必要とし、授乳する女性は、片方の腕で赤ちゃんを抱えた状態でその作業を行う必要があることから、その作業が極めて煩雑で使いづらい。特に、授乳が終わってからフックを掛ける作業が片手では困難であり問題となる。また、上記特許文献1のブラジャーは、通常のブラジャーのようにアンダーバストの部分にワイヤーが挿入されたカップ部を有していることから、授乳前後等にサイズに大きな変化が起こる授乳期の女性にとって、サイズが合わなくなりやすく、乳房を締め付けたり、反対にカップの中で隙間ができて使用感が悪くなったりしやすいという問題がある。一方、上記特許文献2のブラジャーは、アンダーバストのサイズ変化には対応できるものの、授乳前後の乳房のサイズ変化にまでは対応できるものではなく、上述したように、乳房を締め付けたり使用感が悪くなったりしやすいという問題がある。 【0004】 本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、授乳期の女性が容易に赤ちゃんに授乳することができるとともに、乳房のサイズ変化に対応できて乳房を健康に保ち、しかも乳房を清潔に保つことができる授乳用ブラジャーの提供を目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記の目的を達成するため、本発明の授乳用ブラジャーは、大略三角形を呈する一対のカバー布と、上記両カバー布の上端部に取り付けられるつり紐と、上記カバー布の下辺部が取り付けられるアンダーバストベルトとを備え、上記カバー布の下辺部はアンダーバストベルトに対して左右スライド自在に取り付けられていることことを要旨とする。 【発明の効果】 【0006】 すなわち、本発明の授乳用ブラジャーは、カバー布の下辺部がアンダーバストベルトに対して左右スライド自在に取り付けられているため、授乳する際には、アンダーバストベルトに対してカバー布をスライドさせることにより、カバー布の側辺部から容易に乳房を露呈させて授乳させることができる。このような作業は片手でも容易に行うことができることから、片方の腕で赤ちゃんを抱えた状態でも問題なく容易に行うことができる。しかも、授乳が終わったときも、カバー布をアンダーバストベルトに対してスライドさせるだけで容易に乳房をしまうことができる。このように、フックの掛け外し作業等を行わなくても容易に授乳を行うことができるのである。 【0007】 また、カバー布は、その下辺部でアンダーバストベルトに対してスライド可能に取り付けられており、一般的なブラジャーのようなワイヤーやカップが存在しないことから、授乳前後等にアンダーバストや乳房のサイズに変化が起こったとしても、サイズが合わなくなって乳房を締め付けたり使用感が悪くなったりせず、快適な装着感を維持することができる。しかも、カップやワイヤーで乳房を締め付けず、装着した状態で乳房が前後左右に揺れ動くため、乳房の血行がよくなって母乳の出もよくなる。 【0008】 本発明の授乳用ブラジャーにおいて、上記カバー布は、アンダーバストベルトに対して取り外し可能に取り付けられているとともに、つり紐に対して取り外し可能に取り付けられている場合には、2つのカバー布がそれぞれつり紐およびアンダーバストベルトから取り外し可能となり、それぞれ単独で交換や洗濯を行うことができて、つねに乳房を清潔に保つことができる。すなわち、一方の乳房で授乳を行っている間にもう一方の乳房から母乳がもれ出るようなこともしばしば起こるため、一対のカバー布の一方だけが漏れ出た母乳で濡れた状態になる場合がある。カバー布が母乳で濡れたままにしておくと、不潔になって乳腺炎の原因になることがある。したがって、2つのカバー布を単独で交換できるようにすることにより、濡れたカバー布だけを頻繁に交換したり洗濯したりすることが可能になり、乳房を清潔な状態に保つことができるのである。 【0009】 本発明の授乳用ブラジャーにおいて、上記一対のカバー布は、相互に直接連結されておらず、それぞれがアンダーバストベルトに対して左右スライド自在に取り付けられている場合には、左右のカバー布の脇に近い側辺部だけでなく、両カバー布の間の側辺部からも乳房を露呈させることができて使いやすい。また、カバー布の位置調節も容易になって快適な装着感を維持することができる。しかも、2つのカバー布がそれぞれつり紐およびアンダーバストベルトから取り外し可能となり、それぞれ単独で交換や洗濯を行うことができて、つねに乳房を清潔に保つことができる。 【0010】 本発明の授乳用ブラジャーにおいて、上記カバー布の上端部から少し下がった部分には、左右方向のギャザー部が設けられている場合には、ギャザーによりカバー布にたるみが生じて乳房に対するゆとりが大きくなり、乳房のサイズに変化が起こったとしても乳房を締め付けたり使用感が悪くなったりせず、快適な装着感を維持することができる。また、装着した状態で乳房が前後左右に揺れ動きやすくなり、乳房の血行がよくなって母乳の出もよくなる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 つぎに、本発明を実施するための最良の形態を説明する。 【実施例】 【0012】 図1は、本発明の授乳用ブラジャーの一実施例を示す図である。この授乳用ブラジャーは、大略三角形を呈する一対のカバー布1と、上記両カバー布1の上端部に取り付けられるつり紐2と、上記カバー布1の下辺部が取り付けられるアンダーバストベルト3とを備えている。 【0013】 上記カバー布1は、図2に示すように、大略三角形状(この例では下辺がまっすぐで両斜辺がうえ窄まりの曲線状を呈した砲弾形である)を呈した布製であり、裏地にコットンのタオル地が用いられた2枚合わせの生地が用いられている。上記カバー布1の上端部(三角形の頂点にあたる部分)は、布地がループ状に折り返された環状部9が形成されている。この環状部9には、つり紐2の先端に取り付けられたフック4が着脱可能に引っ掛けられるようになっている。 【0014】 また、上記カバー布1の下辺部には、下辺に沿って着脱部材としての複数のホック8が所定間隔を隔てて2列並んだ状態で設けられている。この2列のホック8の列が設けられたところは、折り返し部7であり、上記2列のホック8の列の間にアンダーバストベルト3を配置した状態で折り返し、下側のホック8を上側のホック8に係止することにより、上記カバー布1の下辺部がアンダーバストベルト3に対して左右スライド自在かつ取り外し可能に取り付けられるようになっている。 【0015】 さらに、上記カバー布1には、その上端部から少し下がった部分に、左右方向のギャザー部6が設けられ、カバー布1自体に少したるみを持たせるようになっている。このようにすることにより、ギャザー部6によりカバー布1にたるみが生じて乳房に対するゆとりが大きくなり、乳房のサイズに変化が起こったとしても乳房を締め付けたり使用感が悪くなったりせず、快適な装着感を維持することができる。また、装着した状態で乳房が前後左右に揺れ動きやすくなり、乳房の血行がよくなって母乳の出もよくなる。 【0016】 上記つり紐2は、両端にフック4が取り付けられ、各フック4が、それぞれカバー布1の上端部の環状部9に引っ掛けられていることにより、上記カバー布1がつり紐2に対して取り外し可能に取り付けられるようになっている。また、上記つり紐2には、長さ調節を可能にするバックル5が取り付けられている。 【0017】 上記アンダーバストベルト3は、伸縮自在のゴム紐状素材から形成され、一端部には、ループ状に折り返された環状部11が設けられ、他端部には、上記環状部11に着脱可能に引っ掛けられるフック10が取り付けられている。また、このアンダーバストベルト3にも、長さ調節を可能にするバックル13が取り付けられている。 【0018】 この授乳用ブラジャーは、つり紐2の両端のフック4にそれぞれカバー布1上端部の環状部9を引っ掛けて取り付け、さらに、各カバー布1を左右に並べた状態で、下辺部の折り返し部7にアンダーバストベルト3を載置して折り返し、ホック8を止めることにより完成する。この状態で、上記一対のカバー布1は、相互に直接連結されておらず、それぞれがアンダーバストベルト3に対して左右スライド自在に取り付けられている。 【0019】 この状態で、上記授乳用ブラジャーは、つり紐2を首に掛けて左右のカバー布1をそれぞれ乳房に当てて乳房をカバーし、アンダーバストベルト3をアンダーバスト部に巻きつけて両端部を背中に回して環状部11にフック10を引っ掛けることにより装着することができる。 【0020】 上記授乳用ブラジャーによれば、カバー布1の下辺部がアンダーバストベルト3に対して左右スライド自在に取り付けられているため、授乳する際には、図3に示すように、アンダーバストベルト3に対してカバー布1をスライドさせることにより、カバー布1の側辺部から容易に乳房を露呈させて授乳させることができる。このような作業は片手でも容易に行うことができることから、片方の腕で赤ちゃんを抱えた状態でも問題なく容易に行うことができる。しかも、授乳が終わったときも、カバー布1をアンダーバストベルト3に対してスライドさせるだけで容易に乳房をしまうことができる。このように、フックの掛け外し作業等を行わなくても容易に授乳を行うことができるのである。 【0021】 また、カバー布1は、その下辺部でアンダーバストベルト3に対してスライド可能に取り付けられており、一般的なブラジャーのようなワイヤーやカップが存在しないことから、授乳前後等にアンダーバストや乳房のサイズに変化が起こったとしても、サイズが合わなくなって乳房を締め付けたり使用感が悪くなったりせず、快適な装着感を維持することができる。しかも、カップやワイヤーで乳房を締め付けず、装着した状態で乳房が前後左右に揺れ動くため、乳房の血行がよくなって母乳の出もよくなる。 【0022】 さらに、上記授乳用ブラジャーは、上記カバー布1が、アンダーバストベルトに対して取り外し可能に取り付けられているとともに、つり紐2に対して取り外し可能に取り付けられているため、2つのカバー布1がそれぞれつり紐2およびアンダーバストベルト3から取り外し可能となり、それぞれ単独で交換や洗濯を行うことができて、つねに乳房を清潔に保つことができる。すなわち、一方の乳房で授乳を行っている間にもう一方の乳房から母乳がもれ出るようなこともしばしば起こるため、一対のカバー布1の一方だけが漏れ出た母乳で濡れた状態になる場合がある。カバー布1が母乳で濡れたままにしておくと雑菌が繁殖して次の授乳の際に赤ちゃんの口から雑菌が侵入することになりかねない。したがって、2つのカバー布1を単独で交換できるようにすることにより、濡れたカバー布1だけを頻繁に交換したり洗濯したりすることが可能になり、乳房を清潔な状態に保つことができるのである。 【0023】 しかも、上記授乳用ブラジャーは、上記一対のカバー布1が相互に直接連結されておらず、それぞれがアンダーバストベルト3に対して左右スライド自在に取り付けられているため、左右のカバー布1の脇に近い側辺部だけでなく、両カバー布1の間の側辺部からも乳房を露呈させることができて使いやすい。また、カバー布1の位置調節も容易になって快適な挿着感を維持することができる。しかも、2つのカバー布1がそれぞれつり紐2およびアンダーバストベルト3から取り外し可能となり、それぞれ単独で交換や洗濯を行うことができて、つねに乳房を清潔に保つことができる。 【0024】 図4は、本発明の第2実施例の授乳用ブラジャーである。このものは、折り返し部7に、着脱部材としてホックの代わりに面ファスナー12,12a,12bが取り付けられている。また、折り返し部7の上端部寄りに、2列の面ファスナー12a,12bが取り付けられ、折り返し幅を2段階に調節できるようになっている。このようにすることにより、アンダーバストベルト3に対するカバー布1のスライドさせやすさを調節することが可能になる。この例において、折り返し部7の上端部寄りに、幅広の面ファスナーを取り付け、折り返し幅を無段階に調節できるようにしてもより。それ以外は、上記実施例と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。この実施例でも上記実施例と同様の作用効果を奏する。 【図面の簡単な説明】 【0025】 【図1】本発明の授乳用ブラジャーの一実施例を示す図である。 【図2】上記授乳用ブラジャーの作用を示す図である。 【図3】上記授乳用ブラジャーの使用状態を示す図である。 【図4】上記授乳用ブラジャーの第2実施例を示す図である。 【符号の説明】 【0026】 1 カバー布 2 つり紐 3 アンダーバストベルト 4 フック 5 バックル 6 ギャザー部 7 折り返し部 8 ホック 9 環状部 10 フック 11 環状部 12 面ファスナー 12a 面ファスナー 12b 面ファスナー 13 バックル
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| 【出願人】 |
【識別番号】503092087 【氏名又は名称】阪部 智子 【識別番号】598124962 【氏名又は名称】細川 喜美子
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| 【出願日】 |
平成15年10月24日(2003.10.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100109472 【弁理士】 【氏名又は名称】森本 直之
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| 【公開番号】 |
特開2005−126851(P2005−126851A) |
| 【公開日】 |
平成17年5月19日(2005.5.19) |
| 【出願番号】 |
特願2003−364150(P2003−364150) |
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