| 【発明の名称】 |
母乳パッドとその製法、製造装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】田渕 国広 【住所又は居所】香川県三豊郡豊中町大字上高野4158番地1 東亜機工株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】乳房に対するフィット性が良く、ドーム状の形状保持性に優れた母乳パッドを提供する。また、その母乳パッドの能率的に製造できる製法と製造装置を提供する。
【解決手段】内側の表面材1と外側の防水材2との間に吸収体3を挟んで、円形に形成したパッド本体と、パッド本体の外周縁部4のほぼ全周に取付けた伸縮体5とからなり、伸縮体5がパッド本体の外周縁部4を周方向に収縮させて、パッド本体をドーム状の形状に保持している。紐状の2本の伸縮体5を、表面材原反シート1Sと防水材原反シート2Sとの間において、吸収体3を置いた部分では、吸収体3の外周に沿って、前後の吸収体3の間欠部では互いに接近させて配置し、互いにプレスして接着し、前後の吸収体間3,3の間欠部で、伸縮体5を切断し、2本の伸縮体5を吸収体のほぼ全周に沿わせた状態にしたあと、熱溶着して、パッド本体の形状に打ち抜く。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内側の表面材と外側の防水材との間に吸収体を挟んで、円形に形成したパッド本体と、 該パッド本体の外周縁部における周長の略半分以上にわたって取付けた伸縮体とからなり、 該伸縮体がパッド本体の外周縁部を周方向に収縮させて、パッド本体をドーム状の形状に保持している ことを特徴とする母乳パッド。 【請求項2】 前記表面材の外周縁部と、前記伸縮体と、前記防水材の外周縁部が、互いに接着剤で接着されている ことを特徴とする請求項1記載の母乳パッド。 【請求項3】 前記伸縮体は、前記吸収体の外径の外側部分で、前記表面材の外周縁部と前記防水材の外周縁部に接着されている ことを特徴とする請求項1記載の母乳パッド。 【請求項4】 表面材原反シートおよび防水材原反シートのいずれか一方または両方に、帯状に接着剤を塗布する接着剤塗布工程、 前記表面材原反シートまたは前記防水材原反シートの重合せ面に対し、シート走行方向の前後に間隔をあけて吸収体を置いていく吸収体配置工程、 紐状の2本の伸縮体を伸長させた状態で、前記表面材原反シートと前記防水材原反シートとの間において、前記吸収体を置いた部分では、吸収体の左右両側からその外周に沿わせて、前後の吸収体の間欠部では互いに接近させて配置する伸縮体配置工程と、 前記表面材原反シートと前記伸縮材と前記防水材原反シートを互いにプレスして接着する接着工程と、 前後の吸収体間の間欠部で、前記伸縮体を切断し、2本の伸縮体を個々の吸収体のほぼ全周に沿わせた長さにする切断工程と、 前記2本の伸縮体の切断端を前記表面材原反シートと前記防水材原反シートに熱溶着させるシール工程と、 前記吸収体の外周に接着され熱溶着された伸縮体の外側で、前記表面材原反シートと前記防水材原反シートをパッド本体の形状に打ち抜く打抜き工程とを実行する ことを特徴とする母乳パッドの製法。 【請求項5】 前記接着剤塗布工程における表面材原反シートまたは防水材原反シートに対する接着剤塗布形状が、表面材原反シートまたは防水材原反シートの幅方向における中央部分に非接着領域を設け、その両側に接着領域を設けたものである ことを特徴とする請求項4記載の母乳パッドの製法。 【請求項6】 表面材原反シートおよび防水材原反シートのいずれか一方または両方に、帯状に接着剤を塗布する接着剤塗布装置、 接着剤を塗布された前記表面材原反シートまたは前記防水材原反シートの重合せ面に対し、シート走行方向の前後に間隔をあけて吸収体を置いていく吸収体配置装置、 紐状の2本の伸縮体を伸長させた状態で、前記表面材原反シートと前記防水材原反シートとの間において、前記吸収体を置いた部分では、吸収体の左右両側からその外周に沿わせて、前後の吸収体の間欠部では互いに接近させて配置する伸縮体配置装置と、 前記表面材原反シートと前記伸縮材と前記防水材原反シートを互いにプレスして接着するプレス装置と、 前後の吸収体間の間欠部で、前記伸縮体を切断し、2本の伸縮体を個々の吸収体のほぼ全周に沿わせた長さにする切断装置と、 前記2本の伸縮体の切断端を前記表面材原反シートと前記防水材原反シートに熱溶着させるシール装置と、 前記吸収体の外周に接着され熱溶着された伸縮体の外側で、前記表面材原反シートと前記防水材原反シートをパッド本体の形状に打ち抜く打抜き装置とからなる ことを特徴とする母乳パッドの製造装置。 【請求項7】 前記接着剤塗布装置は、表面材原反シートまたは防水材原反シートに対する接着剤塗布形状が、表面材原反シートまたは防水材原反シートの幅方向における中央部分に非接着領域を設け、その両側に接着領域を設けるものである ことを特徴とする請求項6記載の母乳パッドの製造装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、母乳パッドとその製法、製造装置に関する。 母乳パッドは、授乳期の母親が、ブラジャー等の下着と乳房との間に介装し、母乳の漏れを吸収するためのパッドである。このような母乳パッドは、使用者の乳房に密着させて使用できるように、ドーム状に形成する必要がある。本発明は、このようなドーム状に形成すべき母乳パッド、またその製法と製造装置に関する。 【背景技術】 【0002】 ところで、母乳パッドは、ドーム状にならなかったり、ドーム形状とされても、その形状保持性が悪いと、使用中に平らになったり、二つ折りになってしまい、使用者の乳房に密着しなくなる。これにより、母乳が吸収されないで漏れてしまい着衣を汚してしまう。そこで、ドーム状の形状保持性を良くしようと意図した母乳パッドとして、つぎのものが提案されている。 この従来例の母乳パッドは、吸収体と、その外側に配置された防水材とを積層してパッド本体を形成したもので、パッド本体の外周縁部であって、中心対称となる2カ所に短い伸縮体を部分的に配置したものである。そして、短い伸縮体を収縮させてパッド本体の中心対称となる2カ所を折り曲げて、ドーム状にしようとしたものである。(特許文献1)。 しかしながら、この従来例は、パッド本体の中心対称となる2カ所の狭い一部分にしか伸縮体を用いていないので、実際には対角線上の外周縁部しか収縮させることができず、母乳パッドを二つ折りさせるだけであった。したがって、立体的なドーム状にはならず、乳房に押し当てて無理にドーム状にしていても、すぐに型崩れするので、乳房に対するフィット性は良くなく、母乳漏れを防止することができなかった。 【0003】 【特許文献1】特開2001−11705 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 本発明は上記事情に鑑み、乳房に対するフィット性が良く、ドーム状の形状保持性に優れた母乳パッドを提供することを目的とする。 また、その母乳パッドの能率的に製造できる製法と製造装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 第1発明の母乳パッドは、内側の表面材と外側の防水材との間に吸収体を挟んで、円形に形成したパッド本体と、該パッド本体の外周縁部における周長の略半分以上にわたって取付けた伸縮体とからなり、該伸縮体がパッド本体の外周縁部を周方向に収縮させて、パッド本体をドーム状の形状に保持していることを特徴とする。 第2発明の母乳パッドは、第1発明において、前記表面材の外周縁部と、前記伸縮体と、前記防水材の外周縁部が、互いに接着剤で接着されていることを特徴とする。 第3発明の母乳パッドは、第1発明において、前記伸縮体は、前記吸収体の外径の外側部分で、前記表面材の外周縁部と前記防水材の外周縁部に接着されていることを特徴とする。 第4発明の母乳パッドの製法は、表面材原反シートおよび防水材原反シートのいずれか一方または両方に、帯状に接着剤を塗布する接着剤塗布工程、前記表面材原反シートまたは前記防水材原反シートの重合せ面に対し、シート走行方向の前後に間隔をあけて吸収体を置いていく吸収体配置工程、紐状の2本の伸縮体を伸長させた状態で、前記表面材原反シートと前記防水材原反シートとの間において、前記吸収体を置いた部分では、吸収体の左右両側からその外周に沿わせて、前後の吸収体の間欠部では互いに接近させて配置する伸縮体配置工程と、前記表面材原反シートと前記伸縮材と前記防水材原反シートを互いにプレスして接着する接着工程と、前後の吸収体間の間欠部で、前記伸縮体を切断し、2本の伸縮体を個々の吸収体のほぼ全周に沿わせた長さにする切断工程と、前記2本の伸縮体の切断端を前記表面材原反シートと前記防水材原反シートに熱溶着させるシール工程と、前記吸収体の外周に接着され熱溶着された伸縮体の外側で、前記表面材原反シートと前記防水材原反シートをパッド本体の形状に打ち抜く打抜き工程とを実行することを特徴とする。 第5発明の母乳パッドの製法は、第4発明において、前記接着剤塗布工程における表面材原反シートまたは防水材原反シートに対する接着剤塗布形状が、表面材原反シートまたは防水材原反シートの幅方向における中央部分に非接着領域を設け、その両側に接着領域を設けたものであることを特徴とする。 第6発明の母乳パッドの製造装置は、表面材原反シートおよび防水材原反シートのいずれか一方または両方に、帯状に接着剤を塗布する接着剤塗布装置、接着剤を塗布された前記表面材原反シートまたは前記防水材原反シートの重合せ面に対し、シート走行方向の前後に間隔をあけて吸収体を置いていく吸収体配置装置、紐状の2本の伸縮体を伸長させた状態で、前記表面材原反シートと前記防水材原反シートとの間において、前記吸収体を置いた部分では、吸収体の左右両側からその外周に沿わせて、前後の吸収体の間欠部では互いに接近させて配置する伸縮体配置装置と、前記表面材原反シートと前記伸縮材と前記防水材原反シートを互いにプレスして接着するプレス装置と、前後の吸収体間の間欠部で、前記伸縮体を切断し、2本の伸縮体を個々の吸収体のほぼ全周に沿わせた長さにする切断装置と、前記2本の伸縮体の切断端を前記表面材原反シートと前記防水材原反シートに熱溶着させるシール装置と、前記吸収体の外周に接着され熱溶着された伸縮体の外側で、前記表面材原反シートと前記防水材原反シートをパッド本体の形状に打ち抜く打抜き装置とからなることを特徴とする。 第7発明の母乳パッドの製造装置は、第6発明において、前記接着剤塗布装置は、表面材原反シートまたは防水材原反シートに対する接着剤塗布形状が、表面材原反シートまたは防水材原反シートの幅方向における中央部分に非接着領域を設け、その両側に接着領域を設けるものであることを特徴とする。 【発明の効果】 【0006】 第1発明によれば、伸縮体がパッド本体の外周縁部の略半分以上を収縮させて、中央部を丸い凸状に突出させるので、二つ折りに畳まれることはない。このため、ドーム状の形状が崩れず、母乳パッドの乳房へのフィット性が高くなるので、乳漏れが生じない。 第2発明によれば、表面材の外周縁部と防水材の外周縁部とが、共に伸縮体によって円周方向に縮み、外周縁部が同じようなギャザー状態となるので、ギャザーの凹凸溝によってパッド本体の中央部がドーム状に突出した形状を全周から保持することになり、形状保持性が高くなる。 第3発明によれば、吸収体の外側で表面材と防水材のみを収縮させるので、ギャザー状に形成しやすく、パッド本体の外周縁部を柔らかく仕上げることができるので、乳房へのフィット性が高くなる。 第4発明によれば、伸縮体配置工程において、伸縮体を伸長させた状態で吸収体の外周に沿って置くと、このとき前工程である接着剤塗布工程で塗布された接着剤により表面材原反シートまたは防水材原反シートに接着して固定される。しかも、吸収体の外周の略半分以上に伸縮体が配置された状態となる。ついで、切断工程において前後の吸収体の間の間欠部で伸縮体を切断すると、1個1個の吸収体の外周に2本の伸縮体が略半分以上を取り囲んだ状態となる。この後、シール工程と打抜き工程により母乳パッドに仕上げると、パッド本体の略半分以上に伸びた状態の伸縮体が取付けられた母乳パッドが得られる。 第5発明によれば、表面材原反シートや防水材原反シートの中央部分に設けた非接着領域は、2本の伸縮体を互いに接近させた部分に対応しており、両側部の接着領域は2本の伸縮体を吸収体の外周に沿わせて配置した部分に対応する。そこで、接着工程の後切断工程で2本の伸縮体の互いに接近した部位を切断すると、その切断端は、接着していないので、伸長した状態でシート側に接着している伸縮体に引張られる。この状態では伸縮体の切断端はパッド本体から飛び出さないので、そのまま熱溶着すると伸縮体を完全に内側に包装したパッド本体が得られる。 第6発明によれば、伸縮体配置装置により、伸縮体を伸長させた状態で吸収体の外周に沿って置くと、接着剤塗布装置で塗布された接着剤により表面材原反シートまたは防水材原反シートに接着して固定される。しかも、吸収体の外周の略半分以上に伸縮体が配置された状態となる。ついで、切断装置で前後の吸収体の間の間欠部で伸縮体を切断すると、1個1個の吸収体の外周に2本の伸縮体が略半分以上を取り囲んだ状態となる。この後、シール装置と打抜き装置で母乳パッドに仕上げると、パッド本体の略半分以上に伸びた状態の伸縮体が取付けられた母乳パッドが得られる。 第7発明によれば、表面材原反シートや防水材原反シートの中央部分に設けた非接着領域は、2本の伸縮体を互いに接近させた部分に対応しており、両側部の接着領域は2本の伸縮体を吸収体の外周に沿わせて配置した部分に対応する。そこで、2本の伸縮体をシート側に接着した後、2本の伸縮体の互いに接近した部分を切断すると、その切断端は、接着されておらず自由状態なので、伸長した状態でシート側に接着している伸縮体に引張られる。この状態では伸縮体の切断端はパッド本体から飛び出さないので、そのまま熱溶着すると伸縮体を完全に内側に包装したパッド本体が得られる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0007】 つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。 図1は本発明の一実施形態に係る母乳パッドAの斜視図である。図2は同母乳パッドAの断面図である。図3は本発明の一実施形態に係る母乳パッド製造装置の斜視図である。図4は同母乳パッド製造装置の側面図である。図5は開閉配置部の第1例を示す拡大斜視図である。図6は開閉配置部の第2例の説明図である。図7は同母乳パッド製造装置における工程説明図である。図8は本発明の他の実施形態に係る母乳パッド製造装置の側面図である。 【0008】 図1および図2において、Aは母乳パッドである。この母乳パッドAは、内側の表面材1と外側の防水材2との間に吸収体3を挟んで、円形に形成したパッド本体と、該パッド本体の外周縁部4における周長の略半分以上にわたって取付けた伸縮体5とからなる。 表面材1は、母乳等の水分透過性があり、肌触りのよい材料、例えば、ドライメッシュシートや不織布などの公知の材料が使え、防水材2は防水性があり、蒸れを防止できる材料、例えば、柔軟のある各種不織布などの公知の材料が用いられる。吸収体3は公知のものが全て適用可能であり、例えば、ティシューのみのもの、粉砕パルプに吸収性ポリマーを混入させティシュー3aで包装したもの、乾式パルプ不織布に吸収性ポリマーを混入させたもの、乾式パルプ不織布に吸収性ポリマーを混入させてティシュー3aで包装したものなどがある。さらに将来開発される全ての吸収体を用いることができる。 なお、7は防水材2に取付けられた固定テープであり、7aはその剥離紙である。この固定テープ7はブラジャーなどの下着に母乳パッドを固定するために用いられる。 【0009】 前記伸縮体5は、パッド本体の外周縁部4における周長の略半分以上にわたって接着されている。この伸縮体5の取付け長さは、長ければ長いほどパッド本体をドーム状に保持しやすいので好ましく、最も好ましいのは外周縁部4のほぼ全周に取付けることである。すなわち、図1の実施形態では、後述する長さの短いシール部8を除いた符号Rで示すパッド本体のほぼ全周に伸縮体5が取付けられており、全周のうちの一部(本実施形態のシール部8に相当する長さの部分)にしか伸縮体を用いていない従来技術とは、この点で異なっている。 前記伸縮体5としては、長手方向に伸縮する性質を有し、パッド本体の外周縁部を収縮させることができれば、どのようなものでも利用できる。そのような伸縮体5としては、例えば、ゴムや伸縮性のあるフィルム、紐、テープなどがある。 【0010】 本実施形態の母乳パッドAでは、この伸縮体5がパッド本体の外周縁部4を周方向に収縮させて、パッド本体をドーム状の形状に保持している。このように、伸縮体5がパッド本体の外周縁部4のほぼ全周を収縮させて、中央部を丸い凸状に突出させるので、二つ折りに畳まれることはない。このため、ドーム状の形状が崩れず、母乳パッドAの乳房へのフィット性が高くなるので、乳漏れが生じない。 【0011】 また、表面材1の外周縁部と防水材2の外周縁部とが、共に伸縮体に5よって円周方向に縮み、外周縁部4が同じようなギャザー状態となるので、ギャザーgの凹凸溝によってパッド本体の中央部がドーム状に突出した形状を全周から保持することになり、形状保持性が高くなる。 さらに、吸収体3の外側で表面材1と防水材2のみを収縮させるので、ギャザー状に形成しやすく、パッド本体の外周縁部4を柔らかく仕上げることができるので、この点でも乳房へのフィット性が高くなる。 【0012】 上記母乳パッドAは、吸収体3の外周の略半分以上を伸縮体5が取り囲んだ構造となっているが、かかる構造は製造中に、伸縮体5の伸び縮みをどのように扱うかが問題となる。とくに本発明のように伸縮体5が長く吸収体3のほぼ全周を取り囲んでいるときは、取り扱いの困難性が高いのであるが、本発明の製法と製造装置は、以下のような特徴を有することにより、前記の問題を解消し、かつ高能率に生産できる性能を達成したものである。 【0013】 そこでつぎに、本発明の製造装置の実施形態を説明する。 図3および図4において、1Sは表面材原反シート、2Sは防水材原反シートであり、いずれも図示しない原反ロールなどから繰り出されている。 10は接着剤塗布装置で、公知の塗布ガンなどが用いられ、接着剤としてはホットメルト接着剤などが好適に用いられる。図示の例では防水材原反シート2Sに接着剤6が塗布されているが、表面材原反シート1Sに塗布してもよく、両方に塗布してもよい。 接着剤6の接着領域は、後に詳述する。 【0014】 20は吸収体配置装置で(図4参照)、コンベヤ等で構成される。この吸収体配置装置20は、図示しない製造装置で作製された吸収体3を次々と送り、表面材原反シート1Sの上面に適当な間隔をあけて置いていく。すなわち、シート走行方向の前後に間隔をあけて間欠的に置いていく。 30はプレス装置で、一対のロール31,32から構成されている。この一対のロール31,32の間に、表面材原反シート1Sと防水材原反シート2Sとを、吸収体3を挟んだ状態で送り込むと、上下から加圧され、接着剤層6によって表面材原反シート1Sと防水材原反シート2Sが接着され、その間に吸収体3が固定される。 【0015】 上記のプレス装置30の手前に、伸縮体配置装置40が設けられている。この伸縮体配置装置40はブレーキ部41と開閉配置部45とから構成されている。 前記ブレーキ部41は、一対のロール42,43から構成された装置である。この一対のロール42,43の間に伸縮体5を挟み込み、前記プレス装置30の送り速度より遅い速度で送りをかけることにより、伸縮体5を伸長させた状態でプレス装置30のロール31,32間に送り込むことができる。 【0016】 つぎに、開閉配置部45を2例説明する。 図3および図5に示すのは、開閉配置部45の第1例である。 これらの図に示すように、開閉配置部45は、2本の伸縮体5に対応させて、左右2組の往復機構を有し、各組の構成は左右対称な往復運動をするものの、機構的には同じなので、両者を区別せずに説明する。すなわち各組の構成は、伸縮体5を通すガイド46、ガイド46を支えるアーム47、アーム47を往復運動させるスライダ48、カムローラ51を有している。なお、アーム47は適当なガイドで往復運動を案内されている。 前記カムローラ51は円筒形のローラの外周面に環状のカム用突条52を有し、このカム用突条52は外側寄りの部分と内側寄りの部分が湾曲しながら連続したものである。一方、前記スライダ48にはカム用溝53が設けられており、前記カム用突条52に嵌合している。 したがって、カムローラ51が回転すると、スライダ48が横方向に往復し、その動きがアーム47を介してガイド46に伝えられ、伸縮体5を横方向に変位させながら、プレス装置30のローラ31,32間に2本の伸縮体5,5を送り込むことになる。 前記左右の開閉配置部45は、左右方向に対称的に動き、プレス装置30の送り速度と同期させて、伸びた状態の伸縮体5,5を、吸収体3の外周に沿わせて配置し、かつ前後の吸収体3の間の間欠部では、2本の伸縮体5,5を互いに接近させて配置できるようになっている。 【0017】 つぎに、開閉配置部45の第2例を図6および図5に基づき説明する。 図6の(A)図は2個のガイド46が接近した状態を示し、(B)図はガイド46が離間した状態を示す図である。 この開閉配置部45の左右各組は、伸縮体5を通すガイド46、ガイド46を支えるアーム47、アーム47を往復運動させるスライダ48を案内するガイド棒49、スライダ48を横移動させるカムローラ51を有している。カムローラ51とスライダ48の構成は前記第1例と同様である。 したがって、カムローラ51が回転すると、スライダ48が横方向に往復し、その動きがガイド46に伝えられ、伸縮体5を横方向に変位させながら、プレス装置30のローラ31,32間に2本の伸縮体5,5を送り込み、伸びた状態の伸縮体5,5を、吸収体3の外周に沿わせて配置し、かつ前後の吸収体3の間の間欠部では、2本の伸縮体5,5を互いに接近させて配置できるようになっている。 【0018】 つぎに、図5および図7に基づき、シート面(表面材原反シートまたは防水材原反シートの表面をいう)への接着剤塗布パターンを説明する。 基本的には、シート面の幅方向における中央部を非接着領域とし、その両側の接着領域6a,6bとしなければならない。接着領域6a,6bの間は1本の非接着領域6xとしてもよいが、図示のごとく、その中央に細い接着領域6cを設けてもよい。 いずれにしても、接着領域6a,6bは、吸収体3の周囲に伸長した状態で沿わせられた伸縮体5をシート面に接着するために必要な面積、あるいは幅を有していなければならない。 非接着領域6xは、伸縮体5を個々のパッド本体用に切断したとき、その切断端が自由状態となって、シート面に接着されている伸縮体5に、それ自体の伸縮性によって引張られるようにするために設けられている。 前記したように、開閉配置部45で2本の伸縮体5,5を吸収体3の外周に沿わせて配置していくと、両サイドの広幅の接着剤層6a,6bにより、吸収体3の外周に沿わせられた大部分の伸縮体5,5は、伸長したままの状態で表面材原反シート1Sに接着される。そして、表面材原反シート1Sの中央付近の非接着領域6x,6x上に置かれた2本の伸縮体5は、表面材原反シート1Sに接着されていない状態で、プレス装置30へ送られることになる(図7の(1)参照)。 【0019】 再び図3および図4に戻り、プレス工程以降の装置を説明する。 プレス装置30では、ロール31,32で表面材原反シート1Sと防水材原反シート2Sを互いに圧着するので、その間に伸縮体5も接着が確実に行われる。その状態は図7の(2)に示すとおりで、符号Iの領域では、吸収体3の外周に沿って2本の伸縮体5が両側から配置されており、符号IIの領域では、前後の吸収体3の間の間欠部では2本の伸縮体5が互いに接近して平行に配置されている。なお、後で切断されるまでの2本の伸縮体5,5はそれぞれ長くつながっている。 【0020】 そして、プレス装置30以降の次工程装置は、切断装置60、シール装置70、打抜き装置80、払出しコンベヤ90からなる。以下、順に説明する。 切断装置60は、カッタロール61とアンビルロール62からなり、カッタロール61には切断刃63が付いている。カッタロール61とアンビルロール62が同期して回転していく中に半製品シートを送り込んでいくと、前後の吸収体3,3の間で、伸縮体5,5を切断することができる。この状態を図7の(3)に示す。 切断された伸縮体5の切断端5cは、接着剤で固定されている伸縮体5側に引張られて、外部に搬出することなく収まっている。 【0021】 つぎに、シール装置70を説明する。シール装置70は、シールロール71とアンビルロール72とからなり、シールロール71にはヒートシール用のシール部73が形成されている。 シールロール71とアンビルロール72が同期して回転していく中に、半製品シートを送り込んでいくと、伸縮体5の切断端5c同士の間の部分がヒートシールされる。図7の(4)は、この状態であり、符号8はパッド本体に形成されたシール部を示している。 【0022】 つぎに、打抜き装置80を説明する。打抜き装置80は、打抜きロール81とアンビルロール82とからなり、打抜きロール81には打抜き刃83が形成されている。打抜き刃83は、パッド本体を円形に切り抜くための円形の刃である。 この打抜きロール81とアンビルロール82が同期して回転していく中に、半製品シートを送り込んでいくと、パッド本体A´が円形に打抜きされる。この状態を図7の(5)で示す。 打抜かれたパッド本体A´は、その後、払出しコンベヤ90で送り出され、固定用テープ7を取付けると母乳パッドAとして完成し、包装や梱包等の最終工程に送られる。 なお、打抜き後の残余シートSは打抜き装置を出た後で廃棄等の処分が行われる。 【0023】 以上の製造装置によると、伸び縮みする伸縮体5の取扱いが非常に上手く処理されている。すなわち、伸縮体配置工程において、伸縮体5を伸長させた状態で吸収体3の外周に沿って置くと、このとき前工程である接着剤塗布工程で塗布された接着剤6により表面材原反シート1Sまたは防水材原反シート2Sに接着して固定される。しかも、吸収体3の外周のほぼ全周に伸縮体5が配置された状態となる。ついで、切断工程において前後の吸収体3の間の間欠部で伸縮体5を切断すると、1個1個の吸収体3,3の外周に2本の伸縮体5,5がほぼ全周を取り囲んだ状態となる。この後、シール工程と打抜き工程により母乳パッドAに仕上げると、パッド本体A´のほぼ全周に伸びた状態の伸縮体が取付けられた母乳パッドが得られる。 【0024】 つぎに、本発明の他の実施形態を説明する。 プレス装置30に対する防水材原反シート2Sや表面材原反シート1Sの供給経路は自由であり、前方からでも同一レベル上からでも差し支えなく、防水材原反シート2Sと表面材原反シート1Sとを上下逆にしてもよい。 伸縮体5の配置装置における開閉配置部45も前記した実施形態に限られず、とにかく2本の伸縮体5,5を開閉しながらロール31,32間に供給できるものであればよい。したがって、カムローラを用いる代りに、ネジ棒式スライダやシリンダなどを用いて、2組のガイドを開閉させるものであってもよい。 前記実施形態では、伸縮体5と吸収体3の片側で1本づつ、計2本の伸縮体5,5を用いたが、伸縮体としては材質によって本数を増やしてもよく、たとえば片側で2本から5本、両側で4本から10本位にしてもよい。これらの本数はその伸縮力によって決めるべきであり、任意に設定してよい事項である。 【図面の簡単な説明】 【0025】 【図1】本発明の一実施形態に係る母乳パッドAの斜視図である。 【図2】同母乳パッドAの断面図である。 【図3】本発明の一実施形態に係る母乳パッド製造装置の斜視図である。 【図4】同母乳パッド製造装置の側面図である。 【図5】開閉配置部の第1例を示す拡大斜視図である。 【図6】開閉配置部の第2例の説明図である。 【図7】同母乳パッド製造装置における工程説明図である。 【図8】本発明の他の実施形態に係る母乳パッド製造装置の側面図である。 【符号の説明】 【0026】 1 表面材 2 防水材 3 吸収体 4 外周縁部 5 伸縮体 6 接着剤 10 接着剤塗布装置 30 プレス装置 40 伸縮体配置装置 41 ブレーキ部 45 開閉配置部 60 切断装置 70 シール装置 80 打抜き装置
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| 【出願人】 |
【識別番号】390018832 【氏名又は名称】東亜機工株式会社 【住所又は居所】香川県三豊郡豊中町大字上高野4158番地1
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| 【出願日】 |
平成15年10月21日(2003.10.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089222 【弁理士】 【氏名又は名称】山内 康伸
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| 【公開番号】 |
特開2005−126836(P2005−126836A) |
| 【公開日】 |
平成17年5月19日(2005.5.19) |
| 【出願番号】 |
特願2003−360940(P2003−360940) |
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