| 【発明の名称】 |
フートカバーの製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】古賀 英文 【住所又は居所】奈良県御所市138番地 イイダ靴下株式会社内
【氏名】西尾 健三 【住所又は居所】奈良県御所市138番地 イイダ靴下株式会社内
【氏名】藤井 勝 【住所又は居所】奈良県御所市138番地 イイダ靴下株式会社内
【氏名】田代 敏洋 【住所又は居所】奈良県御所市138番地 イイダ靴下株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】複数に分岐された爪先部及び大きな開口部の履き口を有するフートカバーを簡易且つ迅速に製造することができるフートカバーの製造方法を提供するる。
【解決手段】足の指を複数に分けて収納する爪先部2からフート部1及び踵部3までを連続して編成し、且つこのフート部1の編み目数と同一の編み目数で踵部3を編成し、このフート部1を略U字状11に切除し、この切除されたフート部端部1aを二つ折り重畳した状態で略円弧状に縫合12して踵部3及び履き口部4を形成するようにしているので、編成時に目減らしや目増やしを行うことなく踵部3が簡易且つ迅速に形成できると共に、履き口部4を極めて大きな開口部で形成できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 足の指を複数に分けて収納する爪先部から足部分を被覆するフート部及び踵部を連続して編成し、 前記フート部の編み目数とほぼ同一の編み目数で踵部を編成し、 当該編成されたフート部を爪先部に向かって略U字状に切除し、 当該切除されたフート部端部を二つ折りに重畳した状態で略円弧状に縫合して踵部及び履き口部を形成することを 特徴とするフートカバーの製造方法。 【請求項2】 前記請求項1に記載のフートカバーの製造方法において、 前記略U字状の切除部分の切除端に、伸縮性の芯材を沿って配設し、 前記切除端を芯材が収納された状態でかがり縫いを施すことを 特徴とするフートカバーの製造方法。 【請求項3】 前記請求項1又は2に記載のフートカバーの製造方法において、 前記踵部の内側端部にスリップ止めパットを固着することを 特徴とするフートカバーの製造方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、フート部のみを被覆する丸編みで編成するフートカバーの製造方法に関し、特に踵部を編成することなく縫製により形成するフートカバーの製造方法に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、この種のフートカバーとしてのインナーソックスタイプの靴下は、特開2001−98447号(以下、第1の背景技術)、特開2001−164405号(以下、第2の背景技術)、特開2002−146603号(以下、第3の背景技術)及び特開200平10−140403号(以下、第4の背景技術)等が存在する。 【0003】 前記第1の背景技術に係る靴下は、爪先101aや踵101bおよび足底101cを含む足の外周を覆う足被覆部102と、甲部101dに開口形成した履き口部103とからなるインナーソックスタイプ靴下101を編成するに、自動靴下編機のシリンダ105をカムリング109に接して往復半回転させ、カムリング109の内周面に配設した1F度山110と1F編成上げカム110aで編針107を上下動させて足被覆部102を編成し、次いで2F度山111と2F編成上げカム111aおよび4F度山113と4F編成上げカム113aで編針107を上下動させて履き口部103を編成する構成である。 【0004】 この構成に基づいて第1の背景技術に係る靴下は、靴下を着用した際に縫い目がなくて履き心地がよく、しかも伸縮性に優れてフィット感があり、足の動きに追随して歩行中に履き位置がずれたり、脱げたりすることがなく、軽快に歩行することができることなる。また、1F・4F度山110〜113を下方に下げると、編針107の下降が深くなって編成されるループを大きくすることができ、また上方に位置させるとループを小さくすることができるので、編成設計に自由度が得られ、編地密度の粗密度合を調節したり、度山の斜面角度や先端部分の形状を変化させたりして、多様化する需要者の潜在的欲求を満足させる靴下を編成することができる。 【0005】 また、前記第2の背景技術に係る靴下201は、口編部202、身編部203、踵部204、足部211、爪先部214の順に編成する靴下において、身編部203に続く踵部204に頂辺を共通にする第1、第2の台形編地205、206により、踵部204上方から斜に踵部204後部下方に延びる第1のゴアライン207を構成し、当該第1のゴアライン207の足部211寄りの第2の台形編地206の底辺の長さを頂辺の長さとする第3の台形編地208を第2の台形編地206に続いて編成し、該第3の台形編地208の下辺に前記第3の台形編地208の頂辺より幅の狭い頂辺を有する第4の台形編地209を連続して編成し、第3の台形編地208の底辺と第4の台形編地209の斜辺の間に第2のゴアライン210を構成するものである。 【0006】 この構成に基づいて第2の背景技術に係る靴下201は、踵部204の範囲を大きくし、かつ、踵中心部から後部下方に延びる第1のゴアライン207の他に、足部211側に更に第2のゴアライン210を含む踵部204構成のための2つの台形編地208、209を設けているため、踵部204の範囲を拡大し、ゆとりの有る踵としている。これにより広い範囲で踵部204をゆったりと包み着用時、踵のずれ下がりがなく安定した着用感を得ることができることとなる。 【0007】 また、前記第3の背景技術に係る靴下301は、足を包むために足の形状に合わせてつま先部分321と土踏まず部分322と踵部分323とを備えた袋状部302と、この袋状部302に足を差し込むために形成されたはき口303とが形成されている。そして、前記袋状部302の土踏まず部分322から前記はき口303までの編み上げ部Aの高さは約1cm・7cm程度とし、はく前の自然状態におけるはき口303の位置が踵部分323の上でなく、より前方の土踏まず部分322の上に位置するように編成した。 【0008】 このようにして、第3の背景技術に係る靴下301によれば、はき口303が前方に位置して編成されているので、実際に履いたときには、はき口303が後方に引き寄せられることによって、はき口303の前方部分が前後に引き延ばされる。従って、はき口303が前後に伸びた形状に変形するので、スニーカやパンプスを履いたときにも、靴下が目立たないという効果が得られる。 【0009】 さらに、第4の背景技術に係る靴下は、足裏を覆う足裏部404と、つま先を覆うつま先部406と、かかとを覆うかかと部408と、足の側面を覆う側部410,410とを備えたインナーソックスタイプの靴下であって、縫い目のない1枚の編み地によって足裏部404、つま先部406、かかと部408及び側部410,410が形成されているとともに、少なくとも足裏部404とつま先部406との境界領域及び足裏部404とかかと部406との境界領域においてそれぞれ半回転織りがなされることにより、足裏部404とつま先部406との角度X及び足裏部404とかかと部408との角度Yがそれぞれ90度未満の鋭角をなして構成される。 【0010】 このように第4の背景技術に係る靴下は、少なくとも足裏部404とつま先部406との境界領域及び足裏部404とかかと部408との境界領域でそれぞれ半回転織りを行いつつ靴下を編むことにより、足裏部404、つま先部406、かかと部408及び側部410,410を1枚の編み地によって形成できることとなり、縫い目がなく、履き心地が良くなる。 【特許文献1】特開2001−98447号 【特許文献2】特開2001−164405号 【特許文献3】特開2002−146603号 【特許文献1】平10−140403号 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0011】 前記第1ないし第4の各背景技術に係る各インナーソックスタイプの靴下は、以上のように構成されていたことから、いずれも踵部分を丸編で編成する場合に丸編機におけるシリンダの正逆往復回転により目減らしや目増やしを行わなければならない。特に、五本指靴下等のように爪先部が分岐している靴下を編成する丸編機にあっては、長バットニードル及び短バットニードルの構成上正逆往復回転による目減らしや目増やしを実行するためには、制御動作が複雑化し、円滑な編成動作を実行できないという課題を有していた。 【0012】 また、インナーソックスタイプの靴下は、履き口部をより大きな開口部分とするために、単に捨編部の開口部分では不十分であることから、フート部の足甲部分を切除して大きな開口部の履き口部を形成する際に、前記正逆報復回転による丸編みで編成された踵部分の存在により前記切除作業が阻害され、簡易且つ迅速に切除作業ができないという課題を有していた。特に、前記丸編の場合の他、横編みの場合に目減らし目増やしを実行したとしても、足入れ部を大きな開口とするとその増減には限度があり十分な深さの踵部を形成できないという課題を有していた。 【0013】 本発明は、前記課題を解消するためになされたもので、複数に分岐された爪先部及び大きな開口部の履き口を有するフートカバーを簡易且つ迅速に製造することができるフートカバーの製造方法を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0014】 本発明に係るフートカバーの製造方法は、足の指を複数に分けて収納する爪先部から足部分を被覆するフート部及び踵部を連続して編成し、前記フート部の編み目数とほぼ同一の編み目数で踵部を編成し、当該編成されたフート部を爪先部に向かって略U字状に切除し、当該切除されたフート部端部を二つ折りに重畳した状態で略円弧状に縫合して踵部及び履き口部を形成するものである。このように本発明においては、足の指を複数に分けて収納する爪先部からフート部及び踵部までを連続して編成し、且つこのフート部の編み目数と同一の編み目数で踵部を編成し、このフート部を略U字状に切除し、この切除されたフート部端部を二つ折り重畳した状態で略円弧状に縫合して踵部及び履き口部を形成するようにしているので、編成時に目減らしや目増やしを行うことなく踵部が簡易且つ迅速に形成できると共に、履き口部を極めて大きな開口部で、且つ十分な深さの踵部が形成できる。 【0015】 また、本発明に係るフートカバーの製造方法は必要に応じて、略U字状の切除部分の切除端に、伸縮性の芯材を沿って配設し、前記切除端を芯材が収納された状態でかがり縫いを施すものである。このように本発明においては、略U字状の切除部分の切除端に伸縮性の芯材を全周に亘って収納された状態でかがり縫いを施すようにしているので、極めて大きな開口部からなる履き口部であっても足甲部に確実に密着して履き心地を良好なものとすることができる。 【0016】 また、本発明に係るフートカバーの製造方法は必要に応じて、踵部の内側端部にスリップ止めパットを固着するものである。このように本発明においては、踵部の内側端部にスリップ止めパットを固着するようにしているので、装着時の脱落を防止してより履き心地を良好なものとすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 以下、本発明の一実施形態に係るフートカバーの製造方法を図1ないし図3に基づいて説明する。この図1は本実施形態に係るフートカバーの製造方法の動作フローチャート、図3は図1に記載のフートカバーの製造方法のうち前段工程に対応した各フートカバーの製造工程図、図3は図1に記載のフートカバーの製造方法のうち後段工程に対応した各フートカバーの製造工程図を示す。 【0018】 前記各図において本実施形態に係るフートカバーの製造方法は、足の指を複数に分けて収納する爪先部2から足部分を被覆するフート部1及び踵部相当部30を連続して横編みで編成し、前記フート部1の編み目数とほぼ同一の編み目数で踵部相当部30を平編みで編成し(ステップ1)、この編成されたフート部1の足甲部分を爪先部2に向かって略U字状11に切除(ステップ2)し、この切除されたフート部1の端部1aを二つ折りに重畳した状態で略円弧状に縫合12しつつ切断13して踵部3及び履き口部4を形成し(ステップ3)、前記略U字状11の切除部分からなる踵部3の切除端3aに、伸縮性のポリウレタン芯材5を沿って配設し、前記切除端3aをポリウレタン芯材5が収納された状態でかがり縫い6を施し(ステップ4)、前記踵部3の内側端部にスリップ止めパット7を固着する(ステップ5)構成である。 【0019】 次に、前記構成に基づくフートカバーの製造方法の動作を詳細に説明する。まず、編だしの当初から5本指の形状に対応した針目数、コース数、目減らし及び目増やしを実施し、5本指の爪先部2を横編みで形成する。この爪先部2の編成から連続してフート部1及び踵部相当部30を横編みにより編み目数を一定で平編みで図2(A)に示すように編成する(ステップ1)。 【0020】 前記ステップ1で編成した成型靴下を、その足甲部分を略U字状11に切除する(図2(B)を参照)。この略U字状11に切除された成型靴下を図2(C)に示すように裏返しにし、さらに二つ折に重畳する。この二つ折りに重畳したフート部1の端部1aを円弧状に縫合12しつつ、この縫合12による残余部分14を切断13する(ステップ3)。このように縫合12及び切断13した成型靴下における裏返しされた縫合12の部分を元に戻してフートカバー原型を作成する(図3(A)を参照)。 【0021】 この図3(A)に示すフートカバー原型における前記略U字状11が前記縫合12により円環状の履き口部4を形成すると同時に、円弧状の凹部からなる踵部3を形成される。この履き口部4の円環状端部に伸縮性のポリウレタン芯材5を沿って供給しつつこの円環状端部をポリウレタン芯材5を収納した状態で、図3(B)に示すようにかがり縫い6を施す(ステップ4)。 【0022】 前記踵部3の凹部内側面に、図3(C)に示すようにパット7を貼着し、さらに縫製により固着する(ステップ5)。このようにパット7を貼着した後に縫製するようにしているので、薄手に編成された生地にでも円弧状の凹部内壁に正確且つ簡易に固着できることとなる。 【0023】 以上のように爪先部2、フート部1及び踵部相当部30を連続して横編みで編成し、この踵部相当部30を目減らし、目増やしを行うことなくほぼ同一の編み目数で編成し、さらにこの踵部相当部30を略円弧状に縫合して踵部3及び履き口部4を形成するようにしているので、履き口部4を極めて大きな開口とし、且つ踵部3も十分な深さに形成できることとなる。 【0024】 また、前記フート部1の履き口部4が形成されない領域の編成部分には、フート部1の他の部分より編目数を少なく、又は収納力の大きな糸等を使用して編立てを行うことにより、強収縮部15を形成(図3(B)を参照)することもできる。このように強収縮部15をフート部1の爪先部2寄り(先端近傍)に形成することにより、装着を確実にして履き心地を向上させると共に、外反母趾の予防又は治療に有効となる。 【図面の簡単な説明】 【0025】 【図1】本発明の一施形態に係るフートカバーの製造方法の動作フローチャートである。 【図2】図1に記載のフートカバーの製造方法のうち前段工程に対応した各フートカバーの製造工程図である。 【図3】図1に記載のフートカバーの製造方法のうち後段工程に対応した各フートカバーの製造工程図である。 【図4】従来のインナーソックスタイプ靴下の編成法におけるシリンダとカムリングとの関係を示す模式的平面図である。 【図5】従来のインナーソックスタイプ靴下の編成法における側面図及び平面図である。 【図6】従来のインナーソックスタイプ靴下の編成法における説明側面図である。 【図7】従来のインナーソックスタイプ靴下の編成法における説明側面図である。 【符号の説明】 【0026】 1 フート部 1a 端部 2、214、321、406 爪先部 3、204、323、408 踵部 4、103、303 履き口部 5 ポリウレタン芯材 6 かがり縫い 7 パット 11 略U字状 12 縫合 13 切断 14 残余部分 15 強収縮部 30 踵部相当部 101 インナーソックスタイプ靴下 101a 爪先 101b 踵 101c 足底 101d 甲部 102 足被覆部 105 シリンダ 107 編針 109 カムリング 110a、112a、111a、113a、114a 編成上げカム 110、112、111、113、114 山 201、301 靴下 202 口編部 203 身編部 211 足部 205、206、208、209 台形編地 207 210 ゴアライン 322 土踏まず部分 302 袋状部 404 足裏部 410、410 側部
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| 【出願人】 |
【識別番号】593065110 【氏名又は名称】イイダ靴下株式会社 【住所又は居所】奈良県御所市138番地
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| 【出願日】 |
平成16年6月9日(2004.6.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100099634 【弁理士】 【氏名又は名称】平井 安雄
【識別番号】100099634 【弁理士】 【氏名又は名称】平井 安雄
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| 【公開番号】 |
特開2005−350796(P2005−350796A) |
| 【公開日】 |
平成17年12月22日(2005.12.22) |
| 【出願番号】 |
特願2004−171201(P2004−171201) |
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