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【発明の名称】 肌着
【発明者】 【氏名】一杉 喜重
【住所又は居所】東京都千代田区九段北1−5−5 セダージャパン株式会社

【要約】 【課題】磁気による血行の改善作用を得るために磁石を取り付ける場合であっても、その検針作業を容易に行うことを可能にした肌着を提供する。

【解決手段】磁石2を備えた肌着であって、磁石2が配置される部位に該磁石2を収容するためのポケット3を設ける。ポケット3は磁石2を覆う融着繊維製の被覆材4を有し、該被覆材4の開口部を熱融着により封止することが好ましい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁石を備えた肌着であって、前記磁石が配置される部位に該磁石を収容するためのポケットを設けた肌着。
【請求項2】
前記ポケットが前記磁石を覆う融着繊維製の被覆材を有し、該被覆材の開口部を熱融着により封止した請求項1に記載の肌着。
【請求項3】
前記ポケットが前記磁石を覆う2層の被覆材を有し、一方の被覆材の開口部を他方の被覆材で覆うようにした請求項1に記載の肌着。
【請求項4】
前記磁石の磁束密度が100〜3000ガウスである請求項1〜3のいずれかに記載の肌着。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、アンダーシャツ等の肌着に関し、さらに詳しくは、磁気による血行の改善作用を得るために磁石を取り付ける場合であっても、その検針作業を容易に行うことを可能にした肌着に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、磁石には血行の改善作用があることが知られており、所定の磁束密度を有する磁石を皮膚に直接貼り付けるようにした磁気健康用品が広く普及している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところで、上記のような磁石を予め肌着に取り付けておけば、磁石を皮膚に貼り付けるという煩わしさを伴うことなく、磁気による血行の改善作用を得ることができる。しかしながら、肌着に磁石を縫い付けた場合、縫製後に金属探知機による検針を行うことができず、その検針作業が煩雑になるという問題がある。
【特許文献1】特開2000−342698号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、磁気による血行の改善作用を得るために磁石を取り付ける場合であっても、その検針作業を容易に行うことを可能にした肌着を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を解決するための本発明の肌着は、磁石を備えた肌着であって、前記磁石が配置される部位に該磁石を収容するためのポケットを設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明では、肌着において、磁石が配置される部位に該磁石を収容するためのポケットを設けている。そのため、肌着を縫製し、金属探知機による検針を行った後で、所望の磁石をポケット内に挿入することができる。これにより、磁気による血行の改善作用を得るために磁石を取り付ける場合であっても、肌着の検針作業を金属探知機を用いて容易に行うことができる。
【0007】
本発明において、上記ポケットは磁石を覆う融着繊維製の被覆材を有し、該被覆材の開口部を熱融着により封止することが好ましい。或いは、上記ポケットは磁石を覆う2層の被覆材を有し、一方の布帛の開口部を他方の被覆材で覆うことが好ましい。これら構造を採用した場合、磁石の脱落を防止することができる。被覆材としては、布帛(織物)、編み物、ネット等を使用することができる。なお、磁石の磁束密度は100〜3000ガウスであると良い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0009】
図1〜図3は本発明の実施形態からなる肌着(アンダーシャツ)を示すものである。図1に示すように、本実施形態の肌着は、上半身に着用する半袖のアンダーシャツ1である。このアンダーシャツ1は、布帛を所定の形状に裁断し、それら裁断片を互いに縫い合わせた構成になっている。そして、アンダーシャツ1の両肩部分にはそれぞれ磁石2を収容するためのポケット3が形成されている。
【0010】
図2及び図3に示すように、ポケット3は磁石2を覆う融着繊維製の被覆材4を備えている。融着繊維としては、加熱により融解する繊維であれば特に限定されるものではないが、例えば、芯部分がポリプロピレン、鞘部分がポリエチレンから構成される芯鞘構造の熱融着繊維を用いることができる。被覆材4は、平面視において矩形をなしているが、その3辺が縫い糸5によってアンダーシャツ1に縫い付けられている。この被覆材4は、縫製が完了した状態では残りの1辺が開口しているが、ポケット3内に磁石2を挿入した後で、その開口部(非縫製部)が熱融着により封止されている。即ち、被覆材4の1辺には融着部6が形成されている。
【0011】
上述のように構成される肌着では、磁石2が配置される部位に該磁石2を収容するためのポケット3を設けているので、肌着を縫製した時点で金属探知機による検針を行うことができ、その後、磁石2をポケット3内に挿入することができる。これにより、磁気による血行の改善作用を得るために磁石2を取り付ける場合であっても、肌着の検針作業を容易に行うことができる。しかも、被覆材4の開口部を熱融着した状態では、磁石2のポケット3からの脱落を確実に防止することができる。
【0012】
図4〜図7は本発明の他の実施形態からなる肌着(アンダーシャツ)を示すものである。図4に示すように、本実施形態の肌着は、上半身に着用する半袖のアンダーシャツ11である。このアンダーシャツ11は、布帛を所定の形状に裁断し、それら裁断片を互いに縫い合わせた構成になっている。そして、アンダーシャツ11の両肩部分にはそれぞれ磁石12を収容するためのポケット13が形成されている。
【0013】
図5〜図7に示すように、ポケット13は磁石12を覆う2層の被覆材14a,14bを備えている。これら被覆材14a,14bは、重ね合わせた状態で縫い糸15によってアンダーシャツ11に縫い付けられている。即ち、内側の被覆材14aの開口部(非縫製部)を外側の被覆材14bで覆い、これら2重の被覆材14a,14bにより磁石12をしっかりと保持するようになっている。また、被覆材14a,14bの縁部を折り返してストッパーを形成すれば、磁石12が脱落し難くなる。
【0014】
上述のように構成される肌着では、磁石12が配置される部位に該磁石12を収容するためのポケット13を設けているので、肌着を縫製した時点で金属探知機による検針を行うことができ、その後、磁石12をポケット13内に挿入することができる。これにより、磁気による血行の改善作用を得るために磁石12を取り付ける場合であっても、肌着の検針作業を容易に行うことができる。しかも、ポケット13は磁石12を覆う2層の被覆材14a,14bを有し、一方の被覆材14aの開口部を他方の被覆材14bで覆っているので、磁石12のポケット13からの脱落を確実に防止することができる。また、上記ポケット13では磁石12を交換することも可能である。
【0015】
なお、内側の被覆材14aの開口部を外側の被覆材14bで覆うようにした場合、磁石12のポケット13からの脱落が生じることは殆どないが、前述の実施形態と同様に、被覆材14aや被覆材14bなどに融着繊維を用い、ポケット13内に磁石12を挿入した後で外側の被覆材14bの開口部を熱融着により封止することも可能である。
【0016】
上記肌着において、各ポケットには少なくとも1個の磁石を挿入することが必要であるが、各ポケットに対して複数個の磁石を挿入するようにしても良い。磁石の強さは特に限定されるものではないが、その磁束密度は100〜3000ガウス(10〜300mT)であることが望ましい。この磁束密度が100ガウス未満であると血行の改善作用が不十分になる。磁石の磁束密度は高いほうが良いが、過度に高いものを使用するとコストの増加に繋がる。
【0017】
上述した実施形態ではアンダーシャツについて説明したが、本発明は、ブラジャー、ショーツ、トランクス、靴下等の種々の肌着を包含するものである。これら肌着において、磁石を配置する部位は任意に選択することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態からなる肌着(アンダーシャツ)を示す正面図である。
【図2】図1の肌着に設けたポケットを示す平面図である。
【図3】図2のX−X矢視断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態からなる肌着(アンダーシャツ)を示す正面図である。
【図5】図4の肌着に設けたポケットを示す平面図である。
【図6】図5のY−Y矢視断面図である。
【図7】図5のZ−Z矢視断面図である。
【符号の説明】
【0019】
1,11 アンダーシャツ
2,12 磁石
3,13 ポケット
4,14a,14b 被覆材
5,15 縫い糸
【出願人】 【識別番号】593094729
【氏名又は名称】セダージャパン株式会社
【住所又は居所】東京都千代田区九段北1−5−5
【出願日】 平成16年3月26日(2004.3.26)
【代理人】 【識別番号】100066865
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 信一

【識別番号】100066854
【弁理士】
【氏名又は名称】野口 賢照

【識別番号】100068685
【弁理士】
【氏名又は名称】斎下 和彦

【公開番号】 特開2005−273114(P2005−273114A)
【公開日】 平成17年10月6日(2005.10.6)
【出願番号】 特願2004−91904(P2004−91904)