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【発明の名称】 補強靴下
【発明者】 【氏名】廣井 秀次

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
靴下のつまさき部分の形状ラインである弧状ラインのおおかたをその一部にもつシートを、裏返した靴下のつまさき部分の弧状ラインに合わせて、合成樹脂を熱溶融して接合してなる補強靴下。
【請求項2】
靴下のかかと部分の形状ラインである弧状ラインのおおかたをその一部にもつシートを、裏返した靴下のかかと部分の弧状ラインに合わせて、合成樹脂を熱溶融して接合してなる補強靴下。
【請求項3】
シートが、弓形の形状のシート(14)であるかまたは複数のシートを集めて弓形の形状のシートとなる請求項1記載の補強靴下。
【請求項4】
シートが、円形状のシート(24)であるかまたは複数のシートを集めて円形状のシートとなる請求項2記載の補強靴下。
【請求項5】
靴下の外郭の形状ラインの一部である弧状ラインに沿った弓形の形状のシート(14)に接合用の合成樹脂を付着させた靴下補強用のシート。
【請求項6】
靴下の外郭の形状ラインの一部である弧状ラインに沿った弓形の形状のシート(14)を印刷したシートに接合用の合成樹脂を付着させた靴下補強用のシート。
【請求項7】
弓形の形状のシート(14)が半円形である請求項5または6記載の靴下補強用のシート。
【請求項8】
シートが多数の穴あき状または網状である請求項1から7の各項記載のいずれかである靴下補強用のシート。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、補強した靴下に関するものである。。
【背景技術】
【0002】
靴下を補強するという考え方は当然あるが、素材の繊維や編成に関するもの(二重にするなど)が主流で、布等のシートを接合して補強するというものは殆どなく、これは工業的に靴下の製造においてなじまない方法のためかと思われるが、しかしその長所も考慮されるべきであろう。 また、布等に合成樹脂を薄く付着させたシートが存在するが、破れた時の家庭の補修用として使用されているのが現状で、最初から補強用として決まった形状にして使用するという方法は確立されていない。
【特許文献1】特開2001−234401
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一般的に靴下はつまさき部分とかかと部分が破損しやすいが、これはつまさき部分は足指の爪、特に親指の爪が原因であり、また、かかと部分は体重がかかるので生地の擦り減りが原因となっている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
靴下の破損しやすいつまさき部分である先端及びかかと部分である後端は、それぞれ指先とかかとの形状にあわせて外観のラインが弧状になっているが、本発明の特徴は、この弧状ラインの形状のおおかたをその一部にもつシートを、破損しやすい先端または後端付近に、糸による縫着などの接合ではなく合成樹脂を熱溶融して接合する点にある。 なおシートは靴下の内側(靴下を裏返した状態)で接合する。
【発明の効果】
【0005】
この弧状ラインの形状のおおかたをその一部にもつシートの効果は、極端にいえば仮にシートを板のようなもので製作して接合してこの靴下を着用した時、板は曲がらないので靴下の弧状ラインは本来の位置に保たれ、足の運動によってもずれることがなく、指先の爪またはかかとはいつでもこの板に当たることになり、確実に補強の効果を得ることができる。この板の効果に相当するのが、弧状ラインの形状をもつシートの厚みや曲げに対する弾力度と合成樹脂による接合であり、シートを接合した部分はほかの部分より厚くなるので曲がりにくくなり、また、合成樹脂による接合でもほかの部分よりかためになり曲がりにくくなることが着用時のずれをおさえる方向にはたらく。
【0006】
弧状ラインに弦を差し渡した弓形状のシートはつまさき部分のみならずかかと部分の補強シートとしても使用できる効果的な形状である。 特に弓形状のシートを半円形とすれば、シートの製造や接合処理に都合がよい。
【0007】
シートは、靴下を裏返した状態で接合すれば、着用するときにはシートは内側にあって見えず、外観は編成されたままの靴下であるので美的見地を得ることができる。
【0008】
樹脂の熱溶融によるシート接合は、樹脂の布等によるシートへの沁みこみまたは薄膜の形成で破れに強くなるとともに、破れても広がらない。 接合に使用する樹脂の量、シートの材質や厚さなどで強度の調節ができるのでスポーツ用などにも簡単に対処できる。
【0009】
また、糸による縫着より工業的処理のしやすさや処理時間の短縮ができる。
【0010】
穴が多数の開いているかまたは、網状であるシートを使用すれば、むれにくく通気性の改善された補強ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
発明の実施の形態を実施例にもとずき図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0012】
図1の太線で示した弧状ライン12は、靴下の一般的な形状ラインであり、足指の爪による破れは、靴下先端部の斜線で示す補強部13の場所で発生する。
靴下11は足の甲側を上にして裏返した状態であるが弧状ライン12同士が合うように、その一部に弧状ライン12の形状をもつシート14を、ポリウレタンやポリアミド樹脂等の合成樹脂を熱溶融して接合補強する。
【0013】
図2は、かかと部分の補強であるが、足裏を上にして裏返した靴下21とその一部に弧状ライン22の形状をもつシート24の、それぞれの弧状ライン22、22をあわせて樹脂接合して補強する。
【実施例2】
【0014】
靴下をタンスなどに収納するときは、靴下を中心線15、25にて折り曲げてたたむのが一般的であるが、樹脂接合においてはシートの厚さや樹脂の厚さで曲げにくくなる。 この実施例2と次の実施例3では、その欠点をとりのぞき、曲げやすくてたたみやすい靴下を提供できる。
【0015】
図3における、シート34aとシート34bは図1のシート14を半分にしたものだが、これをシート14の位置にそれぞれ樹脂接合すれば、中心線上にシートや樹脂がないので折り曲げやすく、靴下をきれいにたたむことができる。
【0016】
また、親指とその他の指とに分かれたつまさきラインをもつ、たび(足袋)のような形状の靴下の補強シートとしても使用できる。
【0017】
図4における、シート44aとシート44bは図2のシート24を半分にしたものだが、これをシート24の位置にそれぞれ樹脂接合すれば、中心線上にシートや樹脂がないので折り曲げやすい。 また、シート44aとシート44bはシート14と同形同大にすれば形状を共有でき、都合がよい。
【実施例3】
【0018】
溶融樹脂を接合面に全面に付着させるのではなく、接合樹脂の間に間隔があるような点状や線状(特に中心線に平行になる線状)に付着させて接合する。
【0019】
または、中心線15、中心線25に沿う部分は樹脂をシートに付着させないようにする。
【実施例4】
【0020】
実施例4は、あらかじめ樹脂を付着させたシート14やそれぞれの形状のシートを用意しておくやり方であるが、家庭などでこの補強用シートを用意しておけば、接合時には樹脂溶融のための熱源(アイロン等)のみの用意でたりるので都合がよい。
【0021】
弧状ライン12の形状はそれぞれの靴下により少しずつ違っていることに対処するため、シート14の形状を半円形とすることで、わずかな加工をすることでそれぞれの違いに対処しやすくなる。 それにともないシート24は円形、シート34a・bは4分の1の分割円形となり、形状を共有することで使い回しができ、また方向性など考慮する必要がなくなり接合しやすい。
【0022】
シートが目的の形に形成されていなくても、シート14と同形状や任意の形状などを複数印刷した大きめのシートやテープ状シートに、あらかじめ樹脂を付着させておき、使用時にはさみで切り抜いて形成して使用する方法もある。 円形とその直径を印刷することで、半円形のシート2枚を切り抜き形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】足の甲を上にして裏返した靴下の平面図。
【図2】足の裏を上にして裏返した靴下の平面図。
【図3】つまさき補強用シートの平面図。
【図4】かかと補強用シートの平面図。
【符号の説明】
【0024】
11、21 靴下
12、22、32、42 弧状ライン
13、23 補強部
14、24、34a、34b、44a、44b シート
15、25 中心線
【出願人】 【識別番号】595041198
【氏名又は名称】廣井 秀次
【出願日】 平成15年12月1日(2003.12.1)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−163201(P2005−163201A)
【公開日】 平成17年6月23日(2005.6.23)
【出願番号】 特願2003−401118(P2003−401118)