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【発明の名称】 タバコの副流煙防止器具
【発明者】 【氏名】田村 道雄

【要約】 【課題】副流煙を防止する器具において、タバコとタバコを挿入する孔の内壁との密接度を高め孔が地表面に対して垂直方向になっても副流煙が流出しないこと、かつタバコの挿入、取り出しが簡易であるものを提供すること。

【解決手段】繊維径が1mm〜0.01μmのガラス繊維、金属繊維、炭素繊維、活性炭繊維、セラミック繊維、ロックウール、スラグウール、不燃性の合成繊維を成型もしくは形成した通気性のある立体に、タバコの直径にほぼ等しいか大きい直径で円柱形の凹部または孔があり、前記の凹部または孔の内壁表面全体にガラス繊維、金属繊維、炭素繊維、活性炭繊維、セラミック繊維、ロックウール、スラグウール、不燃性の合成繊維の繊維状の突起があり、タバコを挿入すると、前記繊維状の突起が曲がりながら、タバコの表面と前記凹部もしくは孔の内壁表面に密接する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
繊維径が1mm〜0.01μmのガラス繊維、金属繊維、炭素繊維、活性炭繊維、セラミック繊維ロックウール、スラグウール、不燃性の合成繊維を成型もしくは形成した通気性のある立体に、タバコの直径にほぼ等しいか大きい直径で円柱形の凹部もしくは孔があり、前記凹部もしくは孔の内壁表面全体にガラス繊維、金属繊維、炭素繊維、活性炭繊維、セラミック繊維、ロックウール、スラグウール、不燃性の合成繊維の繊維状の突起があり、タバコを挿入するとタバコの表面の押圧により、前記繊維状の突起が曲がり、タバコの表面と前記凹部もしくは孔の内壁表面に密接するタバコの副流煙防止器具
【請求項2】
円柱形の凹部もしくは孔の内壁の一部が金属または耐熱性樹脂で覆われ、覆われた部分の通気性をなくした「請求項1」のタバコの副流煙防止器具
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、タバコの副流煙の流出を防ぐタバコの副流煙防止器具に関する。
【背景技術】
【0002】
喫煙時に発生するタバコの煙には、喫煙者が吸い込む主流煙と喫煙者がタバコから口を離した時にタバコの火のついた先端から発生する副流煙の2種類がある。
副流煙は主流煙に比較して有害物質の含有量が数倍高いと知られており、この副流煙の発生を抑制することは、社会的に強く求められている。
従来から、副流煙防止器具として、タバコの燃焼している箇所を通気性のない素材で覆い、その部分の空気の流入を防ぎながら、燃焼温度を下げることなどにより、副流煙の流出を防止しようとしていた。
しかし、これらは、タバコの燃焼を持続させるために、タバコの燃焼している箇所の近くに空気の流入する開口部を設けなければならない。このため、開口部より、一部の副流煙が流出することを防止することは出来なかった。また、この空気の流入する開口部を小さくするか、タバコの燃焼している場所からの距離を長くすると、タバコの燃焼を持続させることが出来ずに火は消えてしまうという欠点があった。
【非特許文献】「平成11−12年度たばこ煙の成分分析について(概要)」厚生省
【特許文献1】実開平7−13198公報
【特許文献2】特開昭61−216674公報
【特許文献3】特開昭50−96372公報
【0003】
またタバコの喫煙具として、タバコを挿入すると密閉される容器で、容器を珪草土などの通気性のある素材で作るか、通気性のない素材の容器の一部に空気は流入するが煙を吸収するフィルターを付けた構造にし副流煙の流出を防止する提案がある。
これは、タバコを挿入したまま連続した喫煙が可能で、副流煙の流出を防ぐものではある。しかし、タバコの挿入口からの副流煙の流出を防ぐために挿入口のサイズをタバコの外周サイズに近づけ、かつ柔軟性のない素材でつくられているため、タバコをこの喫煙具から取り出し、喫煙具の外で吸引し、また挿入しようとする操作は非常にやりにくい。
またこれらは、器具を地表面に対して水平方向もしくはそれに近い角度で使用することを前提としている。つまり器具のタバコを挿入する孔が地表面に対して水平方向もしくはそれに近い角度で使用することを前提としている。
しかし、タバコを挿入しやすく、また出しやすくするためには、前記孔は、開口部が地表面に対して垂直方向もしくはそれに近い角度で使用されることが望ましい。しかし、これらの喫煙具では、孔を地表面に対して、垂直方向に使用した場合、挿入されたタバコと孔の内壁との隙間から副流煙が流出してしまう。
【特許文献4】特開2000−312577公報
【特許文献5】特開2002−330745公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
解決しようとする問題点は、副流煙を防止する器具において、タバコとタバコを挿入する孔の内壁との密接度を高め、孔が地表面に対して垂直方向になってもタバコの燃焼が持続しつつ副流煙が流出しないこと、かつタバコの挿入、取り出しが容易であるものを提供すること。
【課題を解決するための手段】
【0005】
タバコとタバコを挿入する孔の内壁との密接度を高め孔が地表面に対して垂直方向になってもタバコの燃焼が持続しつつ副流煙が流出しないこと、かつタバコの挿入、取り出しが容易であるようにするため、繊維径が1mm〜0.01μmのガラス繊維、金属繊維、炭素繊維、活性炭繊維、セラミック繊維、ロックウール、スラグウール、不燃性の合成繊維を成型もしくは形成した通気性のある立体で、タバコの直径にほぼ等しいか大きい直径で円柱形の凹部または孔があり、前記の凹部または孔の内壁表面全体にガラス繊維、金属繊維、炭素繊維、活性炭繊維、セラミック繊維、ロックウール、スラグウール、不燃性の合成繊維の繊維状の突起があり、タバコを挿入すると、前記繊維状の突起が曲がりながら、タバコの表面と前記凹部もしくは孔の内壁表面に密接することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
請求項1に記載した実証を以下に説明する。繊維径が5〜7μmのグラスウールを使い、密度が32kg/mで1辺が5cmの通気性のある立方体で、その上面の正方形の対角線が交わる点を中心として、内径8mm、深さ30mmで、その内壁表面全体に1mmの繊維状の突起がある円柱形の凹部を形成した。
日本たばこ産業製セブンスターの1本に着火し、上記の孔に火がついている先端より深さ25mm挿入した。
挿入時には、抵抗なく挿入が出来て、円柱形の凹部の内壁表面の繊維状の突起が曲がり、タバコと内壁に密接していることが確認できた。挿入するタバコを変えて次の各時点で燃焼を確認した。
挿入後30秒、1分、1分30秒、2分、2分30秒、3分、3分30秒、4分、4分30秒、5分の各時点で、タバコを取り出すと燃焼は持続しており、喫煙可能な状態であった。また挿入状態では、完全に副流煙の流失は目視では確認できなかった。
また、タバコの取り出しも容易であり、再挿入も抵抗なく出来た。
【0007】
次に請求項2に関わる実証を説明する。請求項2の記載は請求項1を実施する場合の安全装置である。
繊維径が5〜7μmのグラスウールを使い、密度が32kg/mの1辺が5cmの通気性のある立方体で、その上面の正方形の対角線が交わる点を中心として、直径8mm、深さ20mmで、開口部より、図2、図3のように下方に10mmだけ内壁全体を厚さ0.1mmのアルミ薄で覆い、さらにその下方の内壁表面全体に1mmの高さの繊維状の突起がある円柱形の凹部を形成した。この円柱形の凹部に、燃焼する日本たばこ産業製のセブンスターを1本、深さ20mmまで挿入した。挿入するタバコを変えて次の各時点で燃焼を確認した。
挿入後30秒、1分、1分30秒、2分の各時点でタバコを取り出すと燃焼は保たれていた。しかし、挿入後2分の時点で、タバコの着火部分が、孔内部がアルミで覆われている部位に達した。挿入後2分30秒の時点でタバコを取り出すと火は完全に消えていた。タバコの挿入後、放置された場合タバコが消えずに燃焼が持続することを防ぐ安全消火装置として、機能することが実証できた。また挿入状態では、完全に副流煙の流失は目視では確認できなかった。挿入時には、抵抗なく挿入が出来、また、タバコの取り出しも容易であり、再挿入も抵抗なく出来た。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
副流煙を流出させずに、タバコの燃焼を長時間持続させ、かつタバコの挿入、取り出しが容易という目的を使用しやすい形状で実現した。
【実施例1】
【0009】
図1は、本発明の実施例1の斜視図である。
繊維径が5〜7μmのガラス繊維の短繊維を、熱硬化性のバインダーを使用して密度が32kg/mでの通気性のある円柱に成型し本体(1)をつくる、この本体(1)の上面の円に、タバコの平均の直径より2mm短い直径の円柱形の凹部を形成する。本体(1)の円柱は、円柱より大きな直方体などを成型もしくは形成し、それを円柱形にカットすることでも出来る
つぎに、前記円柱形の凹部の内壁を、内壁表面より1mmの深さで切削具を使い切れ目を入れた。つまり、前記円柱形の凹部は、タバコの平均の直径の円柱形の凹部の内壁に1mmの高さで、繊維状の突起(2)がついている形状になる。
【0010】
この円柱形の凹部の内部においては、図4、図5、図6のように挿入されたタバコは前記円柱形の凹部の内壁表面の繊維状の突起(2)をタバコの進行方向に曲げて、前記繊維状の突起(2)をタバコの表面(4)と前記円柱形の凹部の内壁に押し付け、タバコの表面と前記円柱形の凹部の内壁と適度な保持力を持ちながら密接する。
前記円柱形の凹部は通気性があるが、酸素の供給量は減少され、さらに前記円柱形の凹部の吸熱作用で、タバコの燃焼温度が低下するため副流煙の発生が抑制される。抑制されながらも発生した副流煙は、前記円柱形の凹部の内壁を通り、吸着される。また、繊維状の突起(2)は柔軟性があるため、タバコ挿入しやすく、引出しやすい。また引き出し後は挿入前の状態に戻る。さらに、タバコを挿入していても素材の通気性により空気の流入はあるため、タバコの燃焼は、長時間持続する。
【実施例2】
【0011】
図2は、本発明の実施例2の斜視図、図3は、本発明の実施例2の断面図である。
【実施例1】
で形成された前記円柱形の凹部または孔の内壁の開口部に近い部分の繊維状の突起(2)を取り除き、取り除いた部分をアルミ、ステンレス、鉄、チタンなどの金属もしくは耐熱性樹脂(3)で覆い、その部分の通気性をなくすことにより、タバコの燃焼を止める安全装置である。
【実施例3】
【0012】
図7は、本発明の実施例3の斜視図である。本体(1)の保護のため、本体の側面を空気流通孔(7)があるアルミ、ステンレス、鉄、チタンなどの金属もしくは耐熱性樹脂で覆っている。
【実施例4】
【0013】
図8は、本発明の実施例4の斜視図である。本体(1)の開口部にタバコを挿入しやすくするためのガイドを取り付けたものである。
【実施例5】
【0014】
図9は、本発明の実施例5の斜視図である。灰皿(9)の一部に、実施例3を取り付けたものである。
【実施例6】
【0015】
図2は、本発明の実施例4の斜視図である。携帯用灰皿(10)の一部に、実施例3を取り付けたものである。
【産業上の利用可能性】
【0016】
副流煙を防止する器具において、タバコとタバコを挿入する孔の内壁との密着度を高め孔が地表面に対して垂直方向になってもタバコの燃焼が持続しつつ副流煙が流出せず、かつタバコの挿入、取り出しが簡易であるため、使用時の角度が自由な範囲で利用でき、従来の灰皿、携帯用灰皿などへの取り付けにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の斜視図
【図2】消火のための通気性のない内壁部分をつけた本発明の斜視図
【図3】消火のための通気性のない内壁部分をつけた本発明の断面図
【図4】タバコ挿入前の断面図
【図5】タバコ挿入直後の断面図
【図6】タバコ挿入後の断面図
【図7】保護カバーをつけた本発明の斜視図
【図8】ガイドを付けた斜視図
【図9】灰皿にとりつけた斜視図
【図10】携帯用灰皿にとりつけた斜視図
【符号の説明】
【0018】
1 本体
2 繊維状の突起
3 金属または耐熱性樹脂
4 タバコの表面
5 タバコの燃焼部
6 保護カバー
7 空気流通孔
8 ガイド
9 灰皿
10 携帯用灰皿
11 携帯用灰皿の吸殻入れ口の蓋
【出願人】 【識別番号】593114197
【氏名又は名称】株式会社タムラック
【出願日】 平成16年1月15日(2004.1.15)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−198631(P2005−198631A)
【公開日】 平成17年7月28日(2005.7.28)
【出願番号】 特願2004−37470(P2004−37470)