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【発明の名称】 清掃機能付き灰皿
【発明者】 【氏名】宮島 秀行
【住所又は居所】東京都港区港南二丁目16番4号 三菱自動車工業株式会社内

【要約】 【課題】清掃機能付き灰皿に関し、簡素な構造で、火付き煙草を消火するとともに火消し部の詰まりを防止できるようにする。

【解決手段】開口2aを有し内部に煙草の吸殻を収容しうる本体部2と、開口2aを閉塞可能な開閉蓋部材3とを備え、火付き煙草を挿入することで火付き煙草を消火しうる孔5を有する火消し部4を本体部2の内部に設けた灰皿において、開閉蓋部材3は、開閉蓋部材3の開閉動作に応じて火消し部4に挿抜され開閉蓋部材3が本体部2の開口2aを閉塞している状態で火消し部4に挿入されて火消し部4の内部を払拭する突起部6を備え、火消し部4は、底面部に開口部5bが形成されるとともに開口部5bを閉塞可能に付勢された底蓋部材7を備え、底蓋部材7は、開閉蓋部材3の開放動作に連動して閉塞され開閉蓋部材3の閉塞動作に連動して開放される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を有し内部に煙草の吸殻を収容しうる本体部と、上記開口を閉塞可能な開閉蓋部材とを備え、火付き煙草を挿入することで火付き煙草を消火しうる孔を有する火消し部を上記本体部の内部に設けた灰皿であって、
上記開閉蓋部材は、該開閉蓋部材の開閉動作に応じて上記火消し部に挿抜され、上記開閉蓋部材が上記本体部の上記開口を閉塞している状態で上記火消し部に挿入されて上記火消し部の内部を払拭する突起部を備え、
上記火消し部は、底面部に開口部が形成されるとともに、該開口部を閉塞可能に付勢された底蓋部材を備え、
上記底蓋部材は、上記開閉蓋部材の開放動作に連動して閉塞され、上記開閉蓋部材の閉塞動作に連動して開放される
ことを特徴とする、清掃機能付き灰皿。
【請求項2】
上記開閉蓋部材を開閉することによりオン/オフ操作されるスイッチと、
上記スイッチのオン/オフ操作に連動して上記本体部の内部を照らす照明装置と、
上記照明装置の電力を供給しうる電源とを備え、
上記スイッチは、上記開閉蓋部材が閉塞状態から所定角度以上の開き角度に開放されるとオンに操作され、上記電源から上記照明装置へ給電して上記本体部の内部を照らしめる
ことを特徴とする、請求項1記載の清掃機能付き灰皿。
【請求項3】
上記電源は、上記開閉蓋部材の上面に設けられた太陽電池と、該太陽電池に接続された蓄電池とを備える
ことを特徴とする、請求項2記載の清掃機能付き灰皿。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、安全性と利便性に優れた清掃機能付き灰皿に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、火付き煙草を消火することができる消火機能を備えた灰皿が種々開発されている。例えば、図2に示すように、円筒型(カップ型)に形成されてその内部に煙草の吸殻を収容しうる灰皿51であって、火付き煙草を消火する火消し部54を備えたものが実用化されている。この灰皿51には、その本体部52に、煙草を挿入しうる径の凹部55が火消し部51として設けられており、凹部55の内部に火付き煙草の先端部が挿入されると、その着火している先端部の周辺において、燃焼によって酸素が消費され、凹部55内の酸素濃度が局所的に急激に低下して、素早く火付き煙草を消火することができるようになっている。また、使用時以外には上蓋53を閉塞することで、本体部52へ収容された吸殻の飛散が防止され、清潔感や携帯性が向上するようになっている。
【0003】
また、例えば、特許文献1には、火付き煙草が挿入される火消し部と消臭液を貯留される消臭液容器とを備えた煙草の消臭具であって、消臭液が火消し部へ導かれるように構成されたものが記載されている。この技術によれば、火消し部へ火付き煙草が挿入されると、消臭液が火付き煙草に直接しみ込むようになっているため、火付き煙草を消火すると同時に消臭することができる。
【特許文献1】実用新案登録第3025215号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の図2に示された灰皿や特許文献1にかかる消臭具においては、繰り返し煙草を火消し部に挿入して使用すると、火消し部内部に煙草の灰やヤニが蓄積され、煙草を挿入し難くなることがある。そのため、煙草の先端部を十分に火消し部に挿入することができなくなり、確実に消火できなくなるおそれがある。また、上述の特許文献1に記載の技術においては、火消し部内部に煙草の灰やヤニが火消し部内部に蓄積されると、煙草を挿入し難くなるだけでなく、消臭液が火消し部へうまく導かれなくなり、消火機能や消臭機能が損なわれるおそれがある。
【0005】
そこで、このような火消し部内部の煙草の灰やヤニのつまりが発生した場合には、ユーザによって清掃が行われる必要があるが、火消し部内部の底(例えば、火消し部に設けられた凹部の底部)に蓄積された煙草の灰やヤニを取り除くには、手間がかかる。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、簡素な構造で、火付き煙草を消火するとともに火消し部の詰まりを防止できるようにした、清掃機能付き灰皿を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の清掃機能付き灰皿(請求項1)は、開口を有し内部に煙草の吸殻を貯留しうる本体部と、上記開口を閉塞可能な開閉蓋部材とを備え、火付き煙草を挿入することで火付き煙草を消火する火消し部を上記本体部の内部に設けた灰皿であって、上記開閉蓋部材は、該開閉蓋部材の開閉動作に応じて上記火消し部に挿抜され、上記開閉蓋部材が上記本体部の上記開口を閉塞している状態で上記火消し部に挿入されて上記火消し部の内部を払拭する突起部を備え、上記火消し部は、底面部に開口部が形成されるとともに、該開口部を閉塞可能に付勢された底蓋部材を備え、上記底蓋部材は、上記開閉蓋部材の開放動作に連動して閉塞され、上記開閉蓋部材の閉塞動作に連動して開放されることを特徴としている。
【0007】
なお、上記底蓋部材は、上記開閉蓋部材が閉塞されて上記突起部が上記火消し部に挿入されることにより、該突起部によって上記付勢に抗して上記開口部を開放するように設けられていることが好ましい。また、該開閉蓋部材は該本体部に軸支されることも好ましい。
また、上記開閉蓋部材を開閉することによりオン/オフ操作されるスイッチと、上記スイッチのオン/オフ操作に連動して上記本体部の内部を照らす照明装置と、上記照明装置の電力を供給しうる電源とを備え、上記スイッチは、上記開閉蓋部材が閉塞状態から所定角度以上の開き角度に開放されるとオンに操作され、上記電源から上記照明装置へ給電して上記本体部の内部を照らしめることが好ましく(請求項2)、さらに、上記電源は、上記開閉蓋部材の上面に設けられた太陽電池と、該太陽電池に接続された蓄電池とを備えることがより好ましい(請求項3)。
【発明の効果】
【0008】
本発明の清掃機能付き灰皿(請求項1)によれば、底蓋部材が開閉蓋部材の開放動作に連動して閉塞され、開閉蓋部材の閉塞動作に連動して開放されるという簡素な構造によって、底蓋部材の閉塞時には確実に火付き煙草を消火することができ、底蓋部材の開放時には火消し部の煙草の灰を排出することができる。また、突起部が開閉蓋部材の開閉動作に応じて火消し部に挿抜され、開閉蓋部材が本体部の開口を閉塞している状態で火消し部に挿入されるという簡素な構造により、火消し部の内部を清掃することができ、火消し部の詰まりを防止することができる。
【0009】
また、本発明の清掃機能付き灰皿(請求項2)によれば、暗所での使用時の安全性,利便性を向上させることができる。
また、本発明の清掃機能付き灰皿(請求項3)によれば、省エネルギー化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の第1実施形態にかかる清掃機能付き灰皿を示す構成図であり、(a)はその上蓋開放時の模式的断面図、(b)はその上蓋閉塞時の模式的断面図である。
図1(a),(b)に示すように、本清掃機能付き灰皿1は、本体(本体部)2と上蓋(開閉蓋部材)3とを備えて構成されている。本体2は、その上端に開口2aを有しその内部に煙草の灰や吸殻を収容しうる円筒形状をなしている。また上蓋3は本体2の開口2aを開放あるいは閉塞することができるように、本体2の上端においてヒンジ13によって軸支されている。なお、本実施形態においては、ヒンジ13の内部に図示しないスプリングが備えられており、手動で容易に上蓋3を開閉できるようになっていると同時に、手を離しても上蓋3を本体2に対して開放状態あるいは閉塞状態に保持することができるようになっている。また、本実施形態においては、本清掃機能付き灰皿1は、車両の一般的なドリンクホルダーに設置しうる大きさに形成されている。
【0011】
本体2の内部には、火消し部4及び灰皿照明(照明装置)9が備えられている。火消し部4は、火付き煙草を挿入しうる消火孔(孔)5を備え、消火孔5の上端面及び下端面に上面開口部5a及び下面開口部(開口部)5bを有する筒状の形状を有している。また、消火孔5の下端面には、下面開口部5bを閉塞しうる可動式蓋(底蓋部材)7が設けられている。この可動式蓋7は、スプリング8を備えた蝶番を介して火消し部4に軸支されており、スプリング8の働きによって下面開口部5bを閉塞するように付勢されている。また、スプリング8によって与えられる可動式蓋5bの付勢力の大きさは、火消し部4に挿入されうる煙草の自重に十分抗する程度の大きさに設定されている。これにより、火消し部4に火付き煙草が挿入されたときでも、スプリング8によって付勢された可動式蓋7が消火孔5の下端面(すなわち、下面開口部5b)を閉塞した状態を保持するようになっている。また、このように消火孔5の下端面が閉塞されるため、消火孔5に火付き煙草の着火している先端部が挿入されると、その着火している先端部の周辺における酸素濃度が局所的に急激に低下し、その結果、素早く火付き煙草が消火されるようになっている。
【0012】
また、灰皿照明9は、本体2の上端付近に備えられ、本体2の内部全体を照らすことができるようになっている。この灰皿照明9は、同じく本体2に備えられた照明スイッチ(スイッチ)10のオン/オフに連動して点灯又は消灯する。
照明スイッチ10は、上蓋3の閉塞状態における本体2との接触面付近に設けられており、上蓋3が本体2に対して所定角度以上開放されているときには、オンに設定され、上蓋3が本体2に対して所定角度以上開放されていないときには、オフに設定されるようになっている。つまり、上蓋3が所定角度以上開いているときのみ、灰皿照明9が点灯し、上蓋3が所定角度以上開いていないとき(当然、閉じている状態を含む)には灰皿照明9が消灯することになる。なお、本実施形態においては、灰皿照明として白又は青色のLEDが用いられている。
【0013】
一方、上蓋3の上面には太陽光を受光して発電を行う一般的なソーラーパネル(太陽電池)11が備えられ、また、上蓋3の内部には、ソーラーパネル11によって発電された電力を蓄電する蓄電池12が備えられている。この蓄電池12は、本体2に備えられた灰皿照明9の電源として機能する。つまり、蓄電池12の電力は灰皿照明9へ供給されるようになっている。
【0014】
上蓋3の本体2内部側には、火消し部4の消火孔5の内部の灰やヤニを清掃するための清掃ロッド(突起部)6が備えられている。この清掃ロッド6は、上蓋3の開閉動作に応じて本体2の火消し部4の消火孔5に挿抜されるようになっており、上蓋3が本体2の開口2aを閉塞したときに清掃ロッド6が消火孔5に挿入され、上蓋3が本体2の開口2aを開放したときに清掃ロッド6が消火孔5から抜出されるようになっている。
【0015】
この清掃ロッド6は、消火孔5の内部を清掃でき、かつ、消火孔5への挿抜が可能な寸法および弾性を備えた部材として備えられている。つまり、清掃ロッド6は、消火孔5の孔壁の灰やヤニを削ぎ落としながら、消火孔5へ挿入されるようになっている。
なお、本実施形態においては、この清掃ロッド6の径が、火消し部4の消火孔5の内径
よりもやや細く形成されている。これにより、上蓋3のヒンジ13を回動の中心とした開閉動作に伴って、清掃ロッド6が支障なく消火孔5に挿抜されて、消火孔5内部の灰やヤニを清掃することができるようになっている。
【0016】
また、このような上蓋3の開閉動作に伴って、火消し部4の可動式蓋7が連動して開閉動作するようになっている。つまり、上蓋3が本体2の開口2aを閉塞したときには可動式蓋7が開放され、上蓋3が本体2の開口2aを開放したときには可動式蓋7が閉塞されるようになっている。
なお、本実施形態においては、上蓋3が本体2の開口2aを閉塞したとき、消火孔5に挿入される清掃ロッド6が可動式蓋7を押圧し、可動式蓋7を開放するようになっている。つまり、清掃ロッド6は、上蓋3の閉塞時に消火孔5に挿入されたときに、可動式蓋7を押圧して開放しうる長さや剛性を備えているとともに、上蓋3の閉塞時に清掃ロッド6によって可動式蓋7へ与えられる押圧力は、上記のスプリング8によって可動式蓋7に付勢される付勢力より大きくなるように構成されているということである。一方、上蓋3が本体2の開口2aを開放したときには、消火孔5から清掃ロッド6が抜出されるため、スプリング8の付勢力によって可動式蓋7が閉塞するようになっている。これにより、清掃ロッド6が消火孔5に挿入されたとき、清掃ロッド6は消火孔5の内部の孔壁を清掃すると同時に、清掃ロッド6によって可動式蓋7が開放されて、消火孔5の内部の煙草の灰やヤニが下面開口部5bから排出されるようになっている。
【0017】
本実施形態にかかる清掃機能付き灰皿は上述のように構成されるため、以下のような作用・効果を奏する。
まず、本清掃機能付き灰皿1を使用する際、ユーザによって上蓋3が開放される。上蓋3が本体2に対して所定角度以上開放されると、本体2に設けられた照明スイッチ10がオンに設定され、本体2の上部に設けられた灰皿照明9が点灯して本体2の内部全体を照らす。そのため、暗所において本清掃機能付き灰皿1を使用する場合であっても、ユーザは本体2の内部を明瞭に認識することができ、誤って煙草の灰を本灰皿1の外へ落としたりするおそれがない。また、火付き煙草を消火するための火消し部4も見やすいため、火付き煙草を確実に火消し部4に挿入することができ、安全性,利便性に優れている。
【0018】
特に、本清掃機能付き灰皿1は車両の一般的なドリンクホルダーに設置しうる大きさに形成されており、車室内で使用されることを想定すると、夜間の車室内においてドリンクホルダーの近傍の照度が本体2の内部全体を認識するのに十分ではない場合が多々考えられ、このような暗所での使用に際し安全性,利便性を向上させることができる。
また、灰皿照明9は、上蓋3を開放するだけでオンに設定される照明スイッチ10に連動して自動的に点灯するようになっているため、容易にかつ確実にこのような効果を奏することができる。
【0019】
このような上蓋3の開放動作に伴って、上蓋3の本体2内側に備えられた清掃ロッド6が消火孔5から抜出される。これにより、消火孔5の下面開口部5bに設けられた可動式蓋7は、スプリング8の付勢力によって閉塞する。このとき、可動式蓋7を閉塞する付勢力は、火消し部4に挿入されうる煙草の自重に十分抗する程度の大きさに設定されているため、火消し部4に火付き煙草が挿入されても、スプリング8によって付勢された可動式蓋7が消火孔5の底面を閉塞した状態を保持し、素早く火付き煙草を消火することができる。また、火消し部4は、煙草の吸殻を収容しうる本体2に備えられているため、消火された煙草の吸殻をすぐに本体2の中へ捨てることができる。
【0020】
本清掃機能付き灰皿1を使用した後には、ユーザによって上蓋3が閉塞される。上蓋3が本体2に対して所定角度未満の閉塞状態になると、本体2に設けられた照明スイッチ10がオフに設定され、灰皿照明9が消灯する。そのため、本清掃機能付き灰皿1を使用しないときには灰皿照明9を消しておくことができ、蓄電池12の電力の浪費を防止することができる。
【0021】
また、このような上蓋3の閉塞動作に伴って、上蓋3の本体2内側に備えられた清掃ロッド6が消火孔5へ挿入され、清掃ロッド6が消火孔5の孔壁の灰やヤニを削ぎ落とし、また、清掃ロッド6が消火孔5の下面開口部5bに設けられた可動式蓋7を押圧する。このとき、清掃ロッド6によって可動式蓋7へ与えられる押圧力は、上記の可動式蓋7に付勢される付勢力より大きくなるように構成されているため、可動式蓋7は開放される。そのため、清掃ロッド6によって削ぎ落とされた消火孔5の内部の煙草の灰やヤニが下面開口部5bから排出される。このように、上蓋3を閉塞するだけで、火消し部4の内部の清掃を行うことができ、簡素な構造で、火消し部における煙草の灰やヤニによる詰まりを容易に防止することができる。また、清掃ロッド6によって削ぎ落とされた灰やヤニは、消火孔5の下面開口部5bから排出されて本体2の内部に、他の吸殻等と一緒に収容されるため、本体2内部の吸殻等の処分時にまとめて処分することができ、手間が掛からない。また、各使用時毎に随時、清掃が行われることになり、衛生的である。さらに、このような清掃は、上蓋3の開閉動作に連動して行われるものなので、ユーザが意識しなくても火消し部4の清掃を行うことができる。
【0022】
また、上蓋3の上面にはソーラーパネル11が備えられているため、太陽光によって灰皿照明9のための電力を発電することができ、省エネルギー化を図ることができる。特に、車室内に本清掃機能付き灰皿1が設置されて使用される場合、日中太陽光の当たる場所に置いておくだけで蓄電池12への充電がなされるため、車両のバッテリから電源を供給したり充電する必要がなく、利便性がより向上する。
【0023】
また、上蓋3を閉塞することで、本体2内部の吸殻等の飛散が防止されて、清潔感や携帯性を向上させるようになっている。特に、車室内で使用する場合には、車両の運転に伴う震動等による、本体2内部の吸殻等の飛散を防止することができる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0024】
例えば、上述の実施形態では、清掃ロッド6が、消火孔5の内部を清掃でき、かつ、消火孔5への挿抜が可能な寸法および弾性を備えた部材として備えられているが、同等の性能を有するブラシ部材として備えられていてもよい。この場合、ブラシ部材を使用することによって、消火孔5への清掃ロッド6の挿抜に際し発生しうる抵抗をより小さくしつつ、確実に消火孔5の内部の清掃を行うことができる。
【0025】
また、本実施形態においては、清掃ロッド6の径が火消し部4の消火孔5の内径よりもやや細く形成されているが、上蓋3の開閉動作に伴って、清掃ロッド6が支障なく消火孔5に挿抜されて、消火孔5内部の灰やヤニを清掃することができれば、清掃ロッド6の径が火消し部4の内径と略同径であってもよい。例えば、清掃ロッド6がウレタン素材やスポンジ素材等の弾性材で形成されていれば、清掃ロッド6の径が消火孔5の内径と略同径であっても、上蓋3の開閉動作に際して消火孔5に清掃ロッド6を挿抜できるように構成することもできる。
【0026】
また、清掃ロッド6の形状を、上蓋3の開閉動作に伴った清掃ロッド6の円弧状の移動軌跡に倣った形状とすることもできる。つまり、本実施形態においては、清掃ロッド6はヒンジ13を軸心とした円弧軌跡を描くように構成されているため、清掃ロッド6自身の形状をこの円弧軌跡に沿ったものとすることで、清掃ロッド6と消火孔5の孔壁との抵抗を小さくすることができ、清掃ロッド6を消火孔5に挿抜しやすくすることができ、確実に消火孔5の内部の清掃を行うことができるようになる。
【0027】
また、本実施形態においては、上蓋3が本体2の上端においてヒンジ13によって軸支されているが、上蓋3は本体2の開口2aを開放あるいは閉塞することができればよく、例えば、リンク機構によって上蓋3が本体2の開口2aに対して略並行に開閉するように構成されていてもよいし、その他の連結機構を備えていてもよい。
また、このような上蓋3と本体2とを連結する機構を備えない構成も考えられる。この場合、開口2aの中心に消火孔5を設けるとともに清掃ロッド6を上蓋3の中心に設けることで、上蓋3の開閉動作に応じて容易に清掃ロッド6を消火孔5に挿抜することができる。
【0028】
また、上述の実施形態では、可動式蓋7は、消火孔5に挿入される清掃ロッド6によって押圧されることで、付勢力に抗して下面開口部6bを開放するように構成されているが、可動式蓋7が上蓋3の開放動作に連動して閉塞されるとともに、上蓋3の閉塞動作に連動して開放されるよう構成してもよい。例えば、上蓋3の開閉動作と可動式蓋7の開閉動作とを連動させるリンク機構を用いることで、同等の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の一実施形態にかかる清掃機能付き灰皿を示す構成図であり、(a)はその上蓋開放時の模式的断面図、(b)はその上蓋閉塞時の模式的断面図である。
【図2】従来技術にかかる灰皿を説明するための構成図である。
【符号の説明】
【0030】
1 清掃機能付き灰皿
2 本体(本体部)
2a 開口
3 上蓋(開閉蓋部材)
4 火消し部
5 消火孔(孔)
5a 上面開口部
5b 下面開口部(開口部)
6 清掃ロッド(突起部)
7 可動式蓋(底蓋部材)
8 スプリング
9 灰皿照明(照明装置)
10 照明スイッチ(スイッチ)
11 太陽電池
12 蓄電池
13 ヒンジ
51 灰皿
52 本体部
53 上蓋
54 火消し部
55 凹部

【出願人】 【識別番号】000006286
【氏名又は名称】三菱自動車工業株式会社
【住所又は居所】東京都港区港南二丁目16番4号
【出願日】 平成15年10月28日(2003.10.28)
【代理人】 【識別番号】100092978
【弁理士】
【氏名又は名称】真田 有

【公開番号】 特開2005−130723(P2005−130723A)
【公開日】 平成17年5月26日(2005.5.26)
【出願番号】 特願2003−367409(P2003−367409)