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【発明の名称】 タバコ商品のヒンジ式蓋付き硬質パッケージ及びそのためのブランク材
【発明者】 【氏名】マルコ ブリッツィ

【氏名】マルコ ギニ

【要約】 【課題】安価で製造が容易である、タバコ商品のヒンジ式蓋付き硬質パッケージを提供する。

【解決手段】タバコ商品3の硬質パッケージ1は、容器2を有し、容器2が、ヒンジ式蓋6によって閉じられる開放頂端5と、容器2の内側に固定されて開放頂端5から外向きに部分的に突出するカラー16とを有し、容器2が、ほぼ平行六面体形状をなすと共に、二つの端壁8,9と、これら端壁8,9により境界付けされかつ前面及び後面にそれぞれある二つの小側壁10,11と二つの大側壁12とを有する側面とを有し、蓋6のヒンジ7が前面の小側壁10上に配置され、容器2が、長方形状で平坦なブランク材25を折り曲げることによって形成され、カラー16が、二つの分離部21,22を互いに接合することにより形成され、これら分離部21,22のうち少なくとも一つが、対応する予め形成されている折線28に沿ってブランク材25に接合されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タバコ商品(3)を収容する容器(2)を具備し、該容器(2)が、開放頂端(5)と、ヒンジ(7)に沿いつつ該容器(2)に蝶着されて開放頂端(5)を開放する開放位置と閉鎖する閉鎖位置との間を容器(2)に対し回動する蓋(6)と、開放頂端(5)から外向きに部分的に突出するようにかつ蓋(6)が閉鎖位置にあるときに蓋(6)の対応する内表面に係合するように容器(2)の内側に固定されたカラー(16)とを有し、該容器(2)が、ほぼ平行六面体形状をなすと共に、頂部及び底部にそれぞれある二つの端壁(8,9)と、これら端壁(8,9)により境界付けされると共に前面及び後面にそれぞれある二つの小側壁(10,11)と二つの大側壁(12)とを具備する側面とを有し、該ヒンジ(7)が、前面の小側壁(10)上に配置されると共に、端壁(8,9)と小側壁(10,11)との間に画定される横断方向短縁(14)に平行であり、該容器(2)が、ほぼ長方形で平坦なブランク材(25)を折り曲げることにより形成される、タバコ商品(3)の硬質パッケージ(1)において、該カラー(16)が、二つの分離部(21,22)を接合することにより形成され、これら分離部(21,22)のうち少なくとも一つが、対応する予め形成されている折線(28)に沿ってブランク材(25)に接合されることを特徴とするパッケージ。
【請求項2】
前記ブランク材(25)が、予め形成されている二つの長手方向折線(27)と、これら予め形成されている二つの長手方向折線(27)間に、前記頂端壁(8)の一部を形成する第1のパネル(8’)と、一方の大側壁(12)を形成する第2のパネル(12’)と、底端壁(9)を形成する第3のパネル(9’)と、他方の大側壁(12)を形成する第4のパネル(12”)と、前記頂端壁(8)の残りの部分を形成する第5のパネル(8”)とを画定する、予め形成されている多数の横断方向折線(28)とを具備し、カラー(16)の第1の部分(21)が、対応する予め形成されている横断方向折線(28)に沿って該第1のパネル(8’)に接合されている請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
前記カラー(16)の前記第1の部分(21)が、対応する予め形成されている横断方向折線(28)に沿って前記第1のパネル(8’)に接合されており、カラー(16)の第2の部分(22)が前記ブランク材(25)から分離されている請求項2に記載のパッケージ。
【請求項4】
前記カラー(16)の前記第1の部分(21)が、対応する予め形成されている横断方向折線(28)回りに前記ブランク材(25)の残りの部分に対して180°折り曲げられる請求項3に記載のパッケージ。
【請求項5】
前記カラー(16)の前記第1の部分(21)が、前記ブランク材(25)の残りの部分に接着剤により接合される請求項4に記載のパッケージ。
【請求項6】
前記カラー(16)の前記第1の部分(21)が、対応する予め形成されている横断方向折線(28)に沿って前記第1のパネル(8’)に接合されており、前記カラー(16)の第2の部分(22)が、対応する予め形成されている横断方向折線(28)に沿って前記第5のパネル(8”)に接合されている請求項2に記載のパッケージ。
【請求項7】
前記カラー(16)の前記第1及び第2の部分(21,22)が、対応する予め形成されている横断方向折線(28)回りに前記ブランク材(25)の残りの部分に対して180°折り曲げられる請求項6に記載のパッケージ。
【請求項8】
前記カラー(16)の前記第1及び第2の部分(21,22)が、前記ブランク材(25)の残りの部分に接着剤により接合される請求項7に記載のパッケージ。
【請求項9】
前記第2及び第4のパネル(12;12”)がそれぞれ、二つの翼部(10’,11’;10”,11”)を具備し、これら翼部が、対応する第2及び第4のパネル(12;12”)の両側部に配置され、前記予め形成されている長手方向折線(27)により対応する第2及び第4のパネル(12;12”)と区切られ、前壁(10)及び後壁(11)を形成し、第2のパネル(12’)の各翼部(10’;11’)が、該翼部(10’;11’)の両端部に配置されて端壁(8,9)の内側部分をそれぞれ形成する長手方向付属部(29)を有する請求項2から8までのいずれか1項に記載のパッケージ。
【請求項10】
二つの裂断線(30)が形成され、一方は前記第1及び第2のパネル(8’,12’)上に形成され、他方は第4及び第5のパネル(12”,8”)上に形成され、これら裂断線が、前記容器(2)の前記開放頂端(5)を画定し、前記蓋(6)を初めて開けるときに裂断され、前記蓋(6)と前記容器(2)との間の分離線を画定する請求項2から9までのいずれか1項に記載のパッケージ。
【請求項11】
前記カラー(16)が、前記容器(2)の前記頂端壁(8)に接触する頂壁(17)と、前記容器(2)の前記前壁(10)に接触する前壁(18)と、それぞれが前記容器(2)の対応する大側壁(12)に接触する二つの側壁(19)とを具備する請求項2から10までのいずれか1項に記載のパッケージ。
【請求項12】
前記カラー(16)が、前記容器(2)の前記後壁(11)に接触する後壁(20)を具備する請求項11に記載のパッケージ。
【請求項13】
前記カラー(16)の前記第1の部分(21)が、カラー(16)の前記頂壁(17)の一部を形成する第6のパネル(17’)と、カラー(16)の前記側壁(19)の一方を形成する第7のパネル(19’)と、該第7のパネル(19’)の両側部に配置されてカラー(16)の前記前壁(18)及び後壁(20)を形成する二つのタブ(18’,20’)とを具備し、カラー(16)の前記第2の部分(22)が、カラー(16)の頂壁(17)の他の部分を形成する第8のパネル(17”)と、カラー(16)の側壁(19)の他方を形成する第9のパネル(19”)とを具備する請求項12に記載のパッケージ。
【請求項14】
前記カラー(16)の前記第1の部分(21)が、カラー(16)の前記頂壁(17)の一部を形成する第10のパネル(17’)と、カラー(16)の前記側壁(19)の一方を形成する第11のパネル(19’)とを具備し、カラー(16)の前記第2の部分(22)が、カラーの頂壁(17)の他の部分を形成する第12のパネル(17”)と、カラー(16)の側壁(19)の他方を形成する第13のパネル(19”)と、該第13のパネル(19”)の両側部に配置されてカラー(16)の前壁(18)及び後壁(20)を形成する二つのタブ(18’,20’)とを具備する請求項12に記載のパッケージ。
【請求項15】
前記カラー(16)が、頂壁(17)を具備し、該頂壁が、前記容器(2)の前記頂端壁(8)に接触すると共に、それ自体の前記開放頂端(5)から外向きに突出する部分に保持用タブ(23)を具備し、前記蓋(6)が前記閉鎖位置にあるときに蓋(6)が決められた閉鎖力により前記閉鎖位置に保持されるように、該タブが蓋(6)の頂端壁(8)の内表面に係合する請求項1から14までのいずれか1項に記載のパッケージ。
【請求項16】
前記蓋(6)が前記閉鎖位置にあるときに前記保持用タブ(23)を受け取るために、蓋(6)の前記頂端壁(8)の前記内表面に座部(24)が形成される請求項15に記載のパッケージ。
【請求項17】
前記タバコ商品(3)が、取り外し可能な破り取り部(31)を有する内側被包材(4)に被包され、該破り取り部が、裂断線(32)によって該内側被包材(4)の残りの部分に対し境界付けされる請求項1から16までのいずれか1項に記載のパッケージ。
【請求項18】
前記裂断線(32)が、前記内側被包材(4)の中央部における単独の切り目により画定される請求項17に記載のパッケージ。
【請求項19】
前記裂断線(32)が、前記内側被包材(4)の互いに対向する二つの端部における二つの別個の切り目により画定されると共に、前記内側被包材(4)がひとたび完全に折り曲げられると互いに重なり合って接着される二つの部分を具備する請求項17に記載のパッケージ。
【請求項20】
タバコ商品(3)を収容する容器(2)を具備し、該容器(2)が、開放頂端(5)と、ヒンジ(7)に沿いつつ該容器(2)に蝶着されて開放頂端(5)を開放する開放位置と閉鎖する閉鎖位置との間を容器(2)に対し回動する蓋(6)と、開放頂端(5)から外向きに部分的に突出するようにかつ蓋(6)が閉鎖位置にあるときに蓋(6)の対応する内表面に係合するように容器(2)の内側に固定されたカラー(16)とを有し、該容器(2)が、ほぼ平行六面体形状をなすと共に、頂部及び底部にそれぞれある二つの端壁(8,9)と、これら端壁(8,9)により境界付けされると共に前面及び後面にそれぞれある二つの小側壁(10,11)と二つの大側壁(12)とを具備する側面とを有し、該ヒンジ(7)が、前面の小側壁(10)上に配置されると共に、端壁(8,9)と小側壁(10,11)との間に画定される横断方向短縁(14)に平行であり、該容器(2)が、ほぼ長方形で平坦なブランク材(25)を折り曲げることにより形成される、タバコ商品(3)の硬質パッケージ(1)において、前記カラー(16)が、頂壁(17)を具備し、該頂壁が、前記容器(2)の前記頂端壁(8)に接触すると共に、それ自体の前記開放頂端(5)から外向きに突出する部分に保持用タブ(23)を具備し、前記蓋(6)が前記閉鎖位置にあるときに蓋(6)が決められた閉鎖力により前記閉鎖位置に保持されるように、該タブが蓋(6)の頂端壁(8)の内表面に係合することを特徴とするパッケージ。
【請求項21】
前記蓋(6)が前記閉鎖位置にあるときに前記保持用タブ(23)を受け取るために、蓋(6)の前記頂端壁(8)の前記内表面に座部(24)が形成される請求項20に記載のパッケージ。
【請求項22】
請求項1から21までのいずれか一項に記載されたタバコ商品(3)の硬質パッケージ(1)を作成するための、ほぼ長方形状をなしかつ平坦なブランク材(25)であって、該パッケージ(1)が、タバコ商品(3)を収容する容器(2)を有し、該容器(2)が、開放頂端(5)と、ヒンジ(7)に沿いつつ該容器(2)に蝶着されて開放頂端(5)を開放する開放位置と閉鎖する閉鎖位置との間を容器(2)に対し回動する蓋(6)と、開放頂端(5)から外向きに部分的に突出するようにかつ蓋(6)が閉鎖位置にあるときに蓋(6)の対応する内表面に係合するように容器(2)の内側に固定されたカラー(16)とを有し、該容器(2)が、ほぼ平行六面体形状をなすと共に、頂部及び底部にそれぞれある二つの端壁(8,9)と、これら端壁(8,9)により境界付けされると共に前面及び後面にそれぞれある二つの小側壁(10,11)と二つの大側壁(12)とを具備する側面とを有し、該ヒンジ(7)が、前面の小側壁(10)上に配置されると共に、端壁(8,9)と小側壁(10,11)との間に画定される横断方向短縁(14)に平行である、ブランク材において、該カラー(16)が、二つの分離部(21,22)を接合することにより形成され、これら分離部(21,22)のうち少なくとも一つが、対応する予め形成されている折線(28)に沿ってブランク材(25)に接合されることを特徴とするブランク材。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、タバコ商品のヒンジ式蓋付き硬質パッケージ及びそのためのブランク材に関する。
【0002】
本発明を、有利には、硬質でヒンジ式蓋付きの紙巻きタバコ小包体に使用してもよく、以下の説明では単なる例としてこの紙巻きタバコ小包体を参照することにする。
【背景技術】
【0003】
硬質でヒンジ式蓋付きの紙巻きタバコ小包体は通常、開放頂端を有するカップ形状の底部容器と、ヒンジに沿いこの底部容器に蝶着されて底部容器の開放端を開放する開放位置と閉鎖する閉鎖位置との間を底部容器に対し回動するカップ形状の頂部蓋とを具備する。蓋が閉鎖位置にあるとき、小包体は、ほぼ平行六面体形状をなしており、頂部及び底部にそれぞれある二つの端壁と、これら端壁により境界付けされると共に二つの大側壁と二つの小側壁とによって画定される側面と、大側壁と小側壁との間にそれぞれ画定される四つの長手方向縁と、端壁と大側壁との間にそれぞれ画定される四つの横断方向長縁と、端壁と小側壁との間にそれぞれ画定される四つの横断方向短縁とを具備する。この蓋用ヒンジは通常、大側壁上に形成され、横断方向長縁に平行である。これは、市場で最も広範に流通している構造であり、このため硬質の紙巻きタバコ小包体を製造する包装機械のほとんどがこの構造に合わせて設計されている。
【0004】
また、蓋用ヒンジが小側壁上又は頂端壁上に形成されて横断方向短縁に平行である、硬質でヒンジ式蓋付きの紙巻きタバコ小包体も提案されている。市場で広範に流通してはいないが、この構造は消費者に人気があるようである。横断方向短縁に平行な蓋用ヒンジを有する小包体は、例えば米国特許出願公開第5957280号公報、国際公開第99/35056号パンフレット、米国特許出願公開第2848153号公報、米国特許出願公開第3446338号公報、米国特許第2944726号明細書及び独国特許出願公開第2940421号公報に記載されているように公知である。しかしながら、このような小包体は、特別に構成された包装機械でもって製造されなければならず、又は横断方向長縁に平行な蓋用ヒンジを有する硬質の紙巻きタバコ小包体を製造すべく構成された現行の包装機械を大幅に変更する必要がある。
【発明の開示】
【0005】
本発明は、上記の欠点を解消するために構成され、同時に安価で製造が容易である、タバコ商品のヒンジ式蓋付き硬質パッケージを提供することを目的とする。
【0006】
本発明によれば、請求項1、好ましくは請求項1に直接的又は間接的に従属する請求項のいずれか一つに記載されるような、タバコ商品のヒンジ式蓋付き硬質パッケージが提供される。
【0007】
また、本発明によれば、請求項20に記載されるような、タバコ商品のヒンジ式蓋付き硬質パッケージが提供される。
【0008】
さらに、本発明によれば、請求項22、又は請求項22に直接的又は間接的に従属する請求項のいずれか一つに記載されるような、タバコ商品のヒンジ式蓋付き硬質パッケージが提供される。
【0009】
即ち、本発明によれば、タバコ商品を収容する容器を具備し、該容器が、開放頂端と、ヒンジに沿いつつ該容器に蝶着されて開放頂端を開放する開放位置と閉鎖する閉鎖位置との間を容器に対し回動する蓋と、開放頂端から外向きに部分的に突出するようにかつ蓋が閉鎖位置にあるときに蓋の対応する内表面に係合するように容器の内側に固定されたカラーとを有し、該容器が、ほぼ平行六面体形状をなすと共に、頂部及び底部にそれぞれある二つの端壁と、これら端壁により境界付けされると共に前面及び後面にそれぞれある二つの小側壁と二つの大側壁とを具備する側面とを有し、該ヒンジが、前面の小側壁上に配置されると共に、端壁と小側壁との間に画定される横断方向短縁に平行であり、該容器が、ほぼ長方形で平坦なブランク材を折り曲げることにより形成される、タバコ商品の硬質パッケージにおいて、該カラーが、二つの分離部を接合することにより形成され、これら分離部のうち少なくとも一つが、対応する予め形成されている折線に沿ってブランク材に接合されることを特徴とするパッケージが提供される。
【0010】
また、本発明によれば、タバコ商品を収容する容器を具備し、該容器が、開放頂端と、ヒンジに沿いつつ該容器に蝶着されて開放頂端を開放する開放位置と閉鎖する閉鎖位置との間を容器に対し回動する蓋と、開放頂端から外向きに部分的に突出するようにかつ蓋が閉鎖位置にあるときに蓋の対応する内表面に係合するように容器の内側に固定されたカラーとを有し、該容器が、ほぼ平行六面体形状をなすと共に、頂部及び底部にそれぞれある二つの端壁と、これら端壁により境界付けされると共に前面及び後面にそれぞれある二つの小側壁と二つの大側壁とを具備する側面とを有し、該ヒンジが、前面の小側壁上に配置されると共に、端壁と小側壁との間に画定される横断方向短縁に平行であり、該容器が、ほぼ長方形で平坦なブランク材を折り曲げることにより形成される、タバコ商品の硬質パッケージにおいて、前記カラーが、頂壁を具備し、該頂壁が、前記容器の前記頂端壁に接触すると共に、それ自体の前記開放頂端から外向きに突出する部分に保持用タブを具備し、前記蓋が前記閉鎖位置にあるときに蓋が決められた閉鎖力により前記閉鎖位置に保持されるように、該タブが蓋の頂端壁の内表面に係合することを特徴とするパッケージが提供される。
【0011】
さらに、本発明によれば、請求項1から21までのいずれか一項に記載されたタバコ商品の硬質パッケージを作成するための、ほぼ長方形状をなしかつ平坦なブランク材であって、該パッケージが、タバコ商品を収容する容器を有し、該容器が、開放頂端と、ヒンジに沿いつつ該容器に蝶着されて開放頂端を開放する開放位置と閉鎖する閉鎖位置との間を容器に対し回動する蓋と、開放頂端から外向きに部分的に突出するようにかつ蓋が閉鎖位置にあるときに蓋の対応する内表面に係合するように容器の内側に固定されたカラーとを有し、該容器が、ほぼ平行六面体形状をなすと共に、頂部及び底部にそれぞれある二つの端壁と、これら端壁により境界付けされると共に前面及び後面にそれぞれある二つの小側壁と二つの大側壁とを具備する側面とを有し、該ヒンジが、前面の小側壁上に配置されると共に、端壁と小側壁との間に画定される横断方向短縁に平行である、ブランク材において、該カラーが、二つの分離部を接合することにより形成され、これら分離部のうち少なくとも一つが、対応する予め形成されている折線に沿ってブランク材に接合されることを特徴とするブランク材が提供される。
【0012】
一例として、本発明の範囲を限定することのない本発明の多数の実施例を、添付図面を参照しながら説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1の符号1は、紙巻きタバコの硬質小包体全体を示しており、小包体1は、カップ形状の容器2と、被包箔4内に被包されて容器2内に収容されたおおむね平行六面体形状の一群の紙巻きタバコ3とを具備する。容器2は、開放頂端5と、ヒンジ7に沿い容器2に蝶着されて開放頂端5を開放する開放位置(図2)と閉鎖する閉鎖位置(図1)との間を容器2に対し回動するカップ形状の蓋6とを具備する。
【0014】
蓋6が閉鎖位置にあるとき、容器2は、側面と、平坦で互いに同一でありかつ互いに平行に対面する二つの端壁8及び9、即ち頂壁8及び底壁9とによって画定されるほぼ直方体形状をなしており、これら頂壁8及び底壁9は側面により境界付けされる。この側面は、平坦で互いに対面し互いに平行な二つの小側壁10及び11と、小側壁10及び11に交差する、平坦で互いに対面する二つの大側壁12とを具備する。さらに具体的には、一方の小側壁10は容器2の前壁を画定し、他方の小側壁11は容器2の後壁を画定する。容器2は、大側壁12と小側壁10又は11との間にそれぞれ画定された四つの長手方向縁13と、端壁8又は9と小側壁10又は11との間にそれぞれ画定された四つの横断方向短縁14と、端壁8又は9と大側壁12との間にそれぞれ画定された四つの横断方向長縁15とを具備する。
【0015】
添付図面に示されるように、ヒンジ7は前壁10上に、横断方向短縁14に平行に配置され、蓋6が頂壁8、前壁10及び大側壁12の一部を含むようにされている。
【0016】
また、小包体1はカラー16を具備し、このカラー16は、容器2の内側に固定(接着)され、開放頂端5の外側に部分的に延び、蓋6が(図1に示される)閉鎖位置にあるときに蓋6の対応する内面に係合する。
【0017】
図3に示されるように、カラー16は、容器2の頂壁8に接触する頂壁17と、容器2の前壁10に接触する前壁18と、容器2の対応する大側壁12にそれぞれ接触する二つの側壁19と、容器2の後壁11に接触する後壁20とを具備する。カラー16が、容器2の形成時に互いに独立している二つの離れた部分21及び22を具備する点に留意することが重要である。
【0018】
カラー16の頂壁17のうち開放頂端5の外側に突出する部分は、蓋6が閉鎖位置にあるときに蓋6の頂壁8の内面に係合して予め決められた閉鎖力により蓋6を閉鎖位置に保持するようにする保持用タブ23を有する。これを目的として、蓋6が閉鎖位置にあるときに保持用タブ23を公知の方法で収容して閉鎖力を高めるために、座部24が蓋6の頂壁8の内面に形成される。さらに具体的には、保持用タブ23は、長いほうの底辺がカラー16の頂壁17に結合される二等辺台形形状であり、座部24は矩形である。
【0019】
添付図面に示されるように、カラー16の各側壁19のうち容器2の開放頂端5から外側に突出している部分は、蓋6の縁の曲率と同一の曲率を有する曲線により境界付けされる。
【0020】
図示しない他の実施例では、カラー16の各側壁19のうち容器2の開放頂端5から外側に突出している部分は、直線又は破線により境界付けされ、また、同じように、蓋6の縁が直線又は破線により境界付けされるようにしてもよい。
【0021】
図5に示されるように、容器2は、対応する平坦なブランク材25から形成される。このブランク材は、ほぼ長方形状をなし、その部分は可能な限り、容器2の対応する部分の参照符号と同一の符号に上付き文字を付した符号を使用して示される。
【0022】
ブランク材25(中央長手方向軸線26を有する)は、予め形成されている二つの長手方向折線27と、予め形成されている多数の横断方向折線28とを具備する。これら横断方向折線28は、予め形成されている二つの長手方向折線27間に、頂端壁8の一部を形成するパネル8’と、一方の大側壁12を形成するパネル12’と、底端壁9を形成するパネル9’と、他方の大側壁12を形成するパネル12”と、頂壁8の他の部分を形成するパネル8”とを画定する。パネル12’及び12”はそれぞれ二つの翼部10’,11’及び10”,11”を有し、これら翼部10’,11’及び10”,11”は、パネル12’及び12”の両側部に配置され、予め形成されている長手方向折線27によって対応するパネル12’及び12”と区切られ、前壁10及び後壁11を画定する。パネル12’の翼部10’,11’はそれぞれ、翼部10’,11’の両端部に配置されて端壁8及び9の内面をそれぞれ形成する長手方向付属部29を有する。
【0023】
翼部10’,10”はそれぞれ、ヒンジ7の一部を形成する、予め形成されている折線を有する。また、二つの裂断線30が、一つはパネル8’及び12’上に、もう一つはパネル8”及び12”に、それぞれ形成される。これら裂断線30は、容器2の開放頂端5を画定すると共に、蓋6が初めて開けられるときに裂断されて蓋6と容器2との間に分離線を画定する。
【0024】
また、ブランク材25は、対応する予め形成されている横断方向折線28に沿ってパネル8’に結合されたカラー16の部分21と、対応する予め形成されている横断方向折線28に沿ってパネル8”に結合されたカラー16の部分22とを具備する。カラー16の部分21は、カラー16の頂壁17の一部を形成するパネル17’と、カラー16の一方の側壁19を形成するパネル19’と、パネル19’の両側部に配置されてカラー16の前壁18及び後壁20を形成する二つのタブ18’及び20’とを具備する。カラー16の部分22は、カラー16の頂壁17の他の部分を形成するパネル17”と、カラー16の他方の側壁19を形成するパネル19”とを具備する。
【0025】
容器2を形成するために、カラー16の部分21及び22は先ず、ブランク材の残りの部分上に、対応する予め形成されている横断方向折線28回りに180°折り曲げられ、カラー16のパネル19’及び19”がそれぞれパネル12’及び12”に接触し、カラー16のパネル17’及び17”がそれぞれパネル8’及び8”に接触し、カラー16のタブ18’及び20’がそれぞれ翼部10’及び11’に接触するようにされる。好ましくは、カラー16の部分21及び22それぞれが上述のように、対応する予め形成されている横断方向折線28回りにひとたび180°折り曲げられると、カラー16の部分21及び22がブランク材25の残りの部分に接触する位置に保持されるように、カラー16の部分21及び22とブランク材22の残りの部分との間に接着剤が介在される。さらに具体的には、好ましくは、接着剤は、パネル17’とパネル8’との間及びパネル17”とパネル8”との間に適用される。
【0026】
ブランク材25が完全に平坦に供給される包装機械上において、又はブランク材25が包装機械に送られる前に、カラー16の部分21及び22それぞれを上述のように、対応する予め形成されている横断方向折線28回りに180°折り曲げてもよいことに留意することが重要である。
【0027】
カラー16の部分21及び22がそれぞれ、予め形成されている横断方向折線28回りにひとたび180°折り曲げられると、ブランク材25が、変更を必要としない標準的な包装機械によって加工可能な標準的なブランク材の形状を呈するので、ブランク材25は次いで、一群の紙巻きタバコ3の周囲に折り曲げられて公知の一般的な方法でもって容器2が形成される。即ち、ブランク材25の他の構成要素が折り曲げられるときに、カラー16の部分21及び22がブランク材25の残りの部分に接触するよう位置決めされたまま、カラー16の部分21及び22の構成要素が一緒に折り曲げられる。
【0028】
このほかに留意すべき重要な点は、カラー16の部分21がブランク材25に結合されていることにより、部分21がひとたび180°折り曲げられると、部分21がブランク材25の残りの部分に対し正確に位置決めされるのが保証され、従って特に(カラー16の部分21上の)保持用タブ23が(ブランク材25のパネル8’上の)座部24に正確に係合するのが保証されるということである。
【0029】
図6に示される他の実施例では、ブランク材25は、予め形成されている横断方向折線28に沿ってパネル8’に結合されたカラー16の部分21を具備し、これに対しカラー16の部分22はブランク材25から分離されている。この実施例では、カラー16の部分21は先ず、予め形成されている横断方向折線28回りに180°折り曲げられ、これに対しカラー16の部分22は、一群の紙巻きタバコ3にあてがわれると共に、カラー16の部分22と共に一群の紙巻きタバコ3にブランク材25が係合すると、ブランク材25に接続される。
【0030】
図6に示されるように、カラー16の部分21は、カラー16の頂壁17の一部を形成するパネル17’と、カラー16の一方の側壁19を形成するパネル19’とを具備する。カラー16の部分22は、カラー16の頂壁17の他の部分を形成するパネル17”と、カラー16の他方の側壁19を形成するパネル19”と、このパネル19”の両側部に配置されてカラー16の前壁18及び後壁20をそれぞれ形成する二つのタブ18’及び20’とを具備する。
【0031】
図7及び図8に示されるように、一群の紙巻きタバコ3を内包する被包箔4は矩形であり、箔からなる連続帯(図示しない)から切り離される。図7及び図8は折線を示し、被包箔4はこれら折線に沿って一群の紙巻きタバコ3周りに折り曲げられる。被包箔4は、被包箔4の残りの部分に対し裂断線32によって境界付けされる取り外し可能部分31を具備し、この取り外し可能部分31は、紙巻きタバコを取り出すために破り取られる(詳細は図示しない)。
【0032】
裂断線32を、(図7に示されるように)被包箔4の中央にある単独の切り目により形成してもよく、又は(図8に示されるように)被包箔4の互いに対向する二つの端部にある二つの分離した切り目によって形成してもよい。裂断線32が(図8に示されるように)被包箔4の互いに対向する二つの端部にある二つの分離した切り目によって形成される場合、取り外し可能部分31は、被包箔4がひとたび完全に折り曲げられると互いに重なり合う二つの部分33及び34を具備し、好ましくは、少なくとも一滴の接着材35が部分33と部分34間に適用されて部分33と部分34とが互いに結合され、ユーザーが部分33及び34の両方を同時に取り除くことができるようにされる。
【0033】
添付図面では、容器2の縁13,14,15はすべて直角の縁である。図示しない他の実施例では、国際公開第03/24839号パンフレット、欧州特許出願公開第0764594号公報、欧州特許出願公開第0764595号公報、国際公開第01/15999号パンフレット又は欧州特許出願公開第0205766号公報に記載されるように、容器2の縁のうちのいくつかを面取りし又は丸めてもよい。
【0034】
添付図面では、容器2の壁はすべて平坦な壁である。図示しない他の実施例では、欧州特許出願公開第0941943号公報、国際公開第00/43289号パンフレット又は国際公開第03/26984号パンフレットに記載されるように、容器2の壁のうちの少なくとも一つが外向きに突出している。
【0035】
上述した紙巻きタバコ小包体1の多数の利点を有する限り、小包体1の形状を全体的に再現して紙巻きタバコ小包体のカートンのような別の形式のタバコ商品の硬質容器を形成することができる。さらに具体的には、紙巻きタバコ小包体のカートンは、上述したような小包体1と実質的に類似し、しかしながら一群の紙巻きタバコ3ではなく(通常はカートンと同一の形状の)一群の紙巻きタバコ小包体を収容している点でのみ異なっている。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】閉じられた形態にある本発明による紙巻きタバコ小包体の斜視図。
【図2】開けられた形態にある図1の紙巻きタバコ小包体の正面斜視図。
【図3】わかりやすくするために部品が取り外されている、開けられた形態にある図1の紙巻きタバコ小包体の斜視図。
【図4】図1の紙巻きタバコ小包体の拡大詳細斜視図。
【図5】図1の紙巻きタバコ小包体を作成するために使用されるブランク材の展開図。
【図6】図1の紙巻きタバコ小包体を作成するために使用されるブランク材の他の実施例の展開図。
【図7】図1の紙巻きタバコ小包体内に収容される一群の紙巻きタバコを被包するために使用される被包箔の実施例を示す図。
【図8】図1の紙巻きタバコ小包体内に収容される一群の紙巻きタバコを被包するために使用される被包箔の他の実施例を示す図。
【符号の説明】
【0037】
1 パッケージ
2 容器
3 タバコ商品
16 カラー
21,22 分離部
25 ブランク材
28 折線
【出願人】 【識別番号】392003937
【氏名又は名称】ジー.デー ソチエタ ペル アツィオニ
【氏名又は名称原語表記】G.D SOCIETA PER AZIONI
【出願日】 平成16年8月2日(2004.8.2)
【代理人】 【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤

【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一

【識別番号】100102819
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 哲郎

【識別番号】100082898
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 雅也

【公開番号】 特開2005−58230(P2005−58230A)
【公開日】 平成17年3月10日(2005.3.10)
【出願番号】 特願2004−225759(P2004−225759)