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【発明の名称】 焙煎機
【発明者】 【氏名】時井 一紀

【要約】 【課題】本発明は簡単な構造でコーヒー豆、栗、お茶、薬草、ピーナッツ、種子等を家庭的、小規模コーヒー店等においてまたは試食的に、少量を風味よく何時でも、何処でも、手軽で清潔に焙煎ムラ、片焦げを防ぎ煙の発生を押さえて低温で効率よく芯まで均一に加熱焙煎できる小型焙煎機の提供を目的とする。

【解決手段】金属製外容器と、該外容器に接触しないように間隙を設けて取付けられた網状金属製内容器を設けた二重構造を有し、空気の対流と断熱層ができ熱緩衝を防ぎ放射熱で内容器を包みこみ低温で効率よく芯まで均一な加熱焙煎できる小型焙煎機である。また絞りこまれた網状金属製内容器の最上部に設けられた開口部を有しコーヒー豆等を材料投入兼取り出しおよび焙煎度確認口から焙煎度を直接確認し、片手で焙煎機を回転しながらガスコンロ等で好みの低温焙煎をする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属製外容器と、該容器に接触しないように間隙を設けて取付けられた金属製内容器との二重構造を特徴とする焙煎機。
【請求項2】
前記金属製内容器は上部に向かって絞りこまれる網目状の構造を有している。また上部には材料投入兼取り出しならびに焙煎度確認口からなる開口部が形成されたことを特徴とする請求項1記載の焙煎機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明はコーヒー豆、栗、お茶、薬草、ピーナツ、種子等の焙煎に関し、家庭的に又は小規模コーヒー店等においてさらには試食的に少量を簡単に焙煎できるハンディタイプの焙煎機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
コーヒー豆等を焙煎処理する方法としては浅鍋状に形成する金属製の容器に材料を投入して、へらなどで材料を攪拌しながら外部から直火で加熱するものや、金属製のドラムに材料を投入し回転しながら加熱するキルン方式のものが知られている。
【特許文献1】特開2002−119269
【0003】
金属製容器を外部から直火で加熱する方法では容器の厚みが薄いため熱容量が小さくすぐに容器内面が高温になって直接豆が接触している為に、表面が焦げてしまい内部まで均一に加熱できない焙煎ムラを引き起していた。そのため多量の煙が発生したり豆の内部の油分が表皮に抽出て、酸化し風味が低下してしまったりする事があった。また前述する特開2002−119269に示される焙煎機にあっては、回転ドラム内面にセラミックスをコーティングすることにより該セラミックス層より発生する遠赤外線により低温焙煎をなし得るものとしている。しかし例えばコーヒー豆が回転ドラム内面に直接接触するとどうしても表面が片焦げしてしまう。また内部への熱浸透が遅れて芯の部分が未焙煎になったりして均一に加熱できない即ち焙煎ムラを引き起こす。
【0004】
焙煎処理する場合はリアルタイムにコーヒー豆等を直接目視しながら焙煎度の確認をし希望の焙煎度に達成した時点で素早く取り出し冷却するのが理想である。特開2002−119269に示される焙煎機ではリアルタイムにコーヒー豆等を直接目視できずまた焙煎機からのコーヒー豆等の取り出しに手間を要した。時間がかかればかかる程焙煎度が進行し失敗につながる。又コーヒー豆等の水分量にもバラツキが多くありそれにより焙煎度の進みもバラツキができることからテスト焙煎後に勘を働かせて焙煎度合を予測し早めに切り上げて取り出す必要が有り熟練した技術が必要である。
【0005】
浅鍋状に形成する金属製の容器で加熱する場合に、剥離した豆の表皮が多量に周りに飛び散り不衛生になったり掃除および後片付け等に大変手間が掛かっていた。また前述する特開2002−119269に示される焙煎機にあっては、剥離した表皮が回転ドラム内に残りコーヒー豆等と絡み分別に大変手間が掛かっていた。此の分別処理が充分にできないとコーヒーの味に特有のえぐ味や渋味を与えてしまいせっかくのコーヒーの味を台なしにしてしまう。
【発明の開示】
【発明が解決しょうとする課題】
【0006】
本発明はコーヒー豆、栗、お茶、薬草、ピーナッツ、種子等を家庭的、小規模コーヒー店等においてさらには試食的に、少量を風味よく何時でも、何処でも、手軽で清潔に焙煎ムラ、片焦げを防ぎ煙の発生を押さえて低温で効率よく芯まで均一に加熱焙煎できる小型焙煎機の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者が、解決しょうとする課題に記載の加熱焙煎ができる方法を鋭意研究した結果、金属製容器に直接コーヒー豆等を入れ加熱すると内面温度が高温になりコーヒー豆等の組織が破壊してしまう。
【0008】
本発明は簡単な構造でコーヒー豆等の組織が損なわれることなく均一に芯まで効率よく、風味ある低温焙煎ができる。特に家庭向けおよび小規模店等においてさらには試食的に少量を焙煎する小型焙煎機を提供するためにこうじた手段を以下に述べる。
【0009】
請求項1記載の発明は、金属製外容器と該容器に接触しないように間隙を設けて取付けられた金属製内容器との二重構造を特徴とする焙煎で、上部に向かって絞りこまれた金属製内容器の上部に設けられた開口部よりコーヒー豆等を投入し、片手で回転しながらガスコンロ等で加熱できるようにした。
【0010】
請求項1記載の発明は、設けられた金属製外容器と内容器の間隙が空気の対流と断熱層を形成し熱緩衝を防ぎ放射熱により金属製内容器は理想的な低温焙煎を可能にする環境を作ることができる。この場合は直接コーヒー豆等の材料が金属製外容器に接触しないので煙の発生を押さえ組織が損なわれることなく芯まで均一に、効率よく風味ある低温焙煎ができる。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に係る小型焙煎機をより取り扱い易くしたもので、金属製内容器の上部に設けた開口部よりコーヒー豆等の材料を投入し、リアルタイムに直接目視して焙煎度の確認をし、材料の取り出しが素早く簡単にできるようにした。
【0012】
請求項2記載の発明は、金属製内容器を網目構造にすることで焙煎時に発生したコーヒー豆等の表皮等の不要物は網目より金属製外容器の中に落下する。落下したコーヒー豆等の表皮等の不要物は燃焼して極少量の灰になるようにした。
【0013】
請求項2記載の発明は、金属製内容器を上部に向かって絞りこむ構造にすることで焙煎時に発生する剥離したコーヒー豆等の表皮等が開口部より周りに飛び散るのを防止した。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る焙煎機は金属製外容器と金属製内容器は接触しないように間隙を設ける二重構造を有したことで空気の対流と断熱層ができ熱緩衝を防ぎ放射熱により金属製内容器は理想的な焙煎環境を保ててコーヒー豆等の材料をより均一にかつ簡単に低温焙煎をすることが容易になかつた。
【0015】
金属製外容器のみの場合は該外容器の肉厚が薄く熱容量が小さいために内面温度が即く高温になりコーヒー豆等の材料が直接接触するために表面が焦げてしまう。また豆内部まで均一に加熱できず焙煎ムラ、片焦げによる煙の多量発生および豆内部より油分が表面に抽出して酸化し風味が低下するなど色々問題点も多かったが本焙煎機では低温焙煎ができるので問題点の解決ができた。
【0016】
本焙煎機では加熱すると発生したコーヒー豆等の表皮が網状金属製内容器の網目より落下燃焼し極少量の灰が底部にのこる。以前は剥離した表皮が多量に周りに飛び散り不衛生になつたり清掃および後片付け等に手間が掛かっていたが防止できる。
【0017】
焙煎はリアルタイムにコーヒー豆等の焙煎度を確認しながら希望の焙煎度に達した時点で素早く取り出し冷却するのが理想で、取り出しに時間が掛かれば掛かる程焙煎度が進み失敗につながる。又豆等の水分量にもバラツキが多くてそれにより焙煎度の進みも一定しないから勘を働かせて焙煎度合を予測し早めに切り上げて取り出す必要があり熟練した技術が必要だった。本焙煎機では網状金属製内容器上部に開口部が設けてあるので直接目視しながらリアルタイムにコーヒー豆等の焙煎度の確認をして希望の焙煎度に達成した時点で素早く取り出し冷却することができるので熟練した技術は必要なく簡単に焙煎できる。
【0018】
本焙煎機は金属製外容器と網状金属製内容器で構成する単純な構造の小型焙煎機でガスコンロ、炭火等を使用して少量を風味よく何時でも、何処でも、手軽で清潔に低温焙煎できる。特に卓上カセット式ガスコンロ、炭火等を使用するとアウトドアー用等と場所を選ばないで使用できる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明を実施するための最良の形態を以下、図面に基づいて説明する。図1に本発明に係る小型焙煎機の実施の形態を示し、断面図を図2に示す。金属製外容器2と、網状金属製内容器3と、把手4と、結合ビス5で構成されている。金属製外容器2と、該外容器に接触しないように間隙7を設けて取付けられた網状金属製内容器3との二重構造を特徴とする焙煎機1である。また網状金属製内容器3は上部に向かって絞りこまれて上部に開口部があり此れが材料投入兼取り出しおよび焙煎度確認口6となっている。
【0020】
本焙煎機では加熱するとコーヒー豆等の表皮が剥離して網状金属製内容器3の網目より落下燃焼し極少量の灰が金属製外容器2の底部にたまる。また網状金属製内容器は上部に向かって絞りこまれているので剥離した豆の表皮等の不要物も周りに飛散しない構造になっている。
【実施例】
【0021】
この小型焙煎機1を用いてコーヒー豆を例に焙煎する方法を説明する。網状金属製内容器3の材料投入兼取り出しおよび焙煎度確認口6からコーヒー豆を50〜150g入れ、ガスコンロを点火し、焙煎機をガスの炎より少し離して片手で回転しながら加熱する。前述する特開2002−119269にあってはセラミックス層より発生する遠赤外線により低温焙煎がなし得ることとしている。しかし例えばコーヒー豆が回転ドラム内面に直接接触するとどうしても表面が片焦げしてしまう。また内部への熱浸透が遅れて芯の部分が未焙煎になる場合があり均一に加熱できない即ち焙煎ムラを引き起こしてしまう。本焙煎機では間隙を設ける二重構造を有することで空気の対流と断熱層ができ完全に熱緩衝を防ぎかつ放射熱で金属製内容器のほぼ全体をつつみこむ構造作用およびコーヒー豆の金属製外容器への直接接触の回避で効果的な低温焙煎を実現し均一な低温焙煎が容易にできたものである。
【0022】
本焙煎機で加熱しながら焙煎度確認口より遮蔽物を介さずじかに目で見てリアルタイムに焙煎度を確認し好みの焙煎度に達すれば素早く取り出し口より出すことができる。10〜20分でコーヒー豆の組織が損なうことなく芯まで均一に、低温で効率よく、簡単に風味ある焙煎ができる。前述する特開2002−119269にあっては焙煎度の確認がリアルタイムにできないため及び取り出しに当たっては操作があるので好みの焙煎度にするには勘と熟練を要しけっこうプロ泣かせの焙煎機である。本焙煎機ではコーヒー豆以外にも栗、ピーナツ、カボチャの種子、ひまわりの種子、焙じ茶、ハーブ茶や甘茶づる等も本発明に係る焙煎機で低温焙煎すると香りがよく、ミネラル類やビタミン類の効能にも優れた焙煎ができる。以上述べたように、本発明に係る焙煎機は対象材料に限定されることなく家庭的、小規模コーヒー店等においてまたは試食的に少量を簡単に低温焙煎できる。
【0023】
実施例として外容器と内容器の材質の組み合わせにより色々考えられるが次の様な方法があるのでその一例をあげる。
1 外容器 金属製 内容器 金属製
2 〃 〃 〃 セラミックス製
3 〃 〃 〃 網状製
4 〃 〃 〃 網状製+セラミックス製
5 〃 金属製+セラミックス製 〃 金属製
6 〃 〃 〃 セラミックス製
7 〃 〃 〃 網状製
8 〃 〃 〃 網状製+セラミックス製
ただし上記の組み合わせの例は容器の材質を示し金属製+セラミックス製とはセラミックスのコーティングを施したものを示しその他も同じ。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明は家庭的、小規模コーヒー店等においてまたは試食的に小量を低温焙煎する焙煎機である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】焙煎機の例を示した平面図である。
【図2】焙煎機の例を示した断面図である。
【図3】焙煎機の網状金属製内容器の形状を示し、(イ)平面図、(ロ)正面図、(ハ)底面図を示す。
【符号の説明】
【0026】
1 焙煎機本体
2 金属製外容器
3 網状金属製内容器
4 把手
5 結合ビス
6 材料投入兼取り出しおよび焙煎度確認口
7 間隙
【出願人】 【識別番号】503345293
【氏名又は名称】時井 一紀
【出願日】 平成15年8月18日(2003.8.18)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−58200(P2005−58200A)
【公開日】 平成17年3月10日(2005.3.10)
【出願番号】 特願2003−330676(P2003−330676)