| 【発明の名称】 |
オカラ食品及びその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】土屋 義昭
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| 【要約】 |
【課題】オカラを利用し易くした新規な食材及びその製造方法を提供する。
【解決手段】テンペ菌20によってオカラ10を発酵させてなることを特徴とするオカラ食品40。また、テンペ菌20によってオカラ10を発酵させてオカラ食品40とすることを特徴とするオカラ食品40の製造方法。なお、オカラ10にテンペ菌20を投入し、24時間以上発酵させてもよい。さらに、オカラ10にテンペ菌20を投入し、22〜42℃の温度にて発酵させてもよい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 テンペ菌によってオカラを発酵させてなることを特徴とするオカラ食品。 【請求項2】 テンペ菌によってオカラを発酵させてオカラ食品とすることを特徴とするオカラ食品の製造方法。 【請求項3】 オカラにテンペ菌を投入し、24時間以上発酵させることを特徴とする請求項2に記載のオカラ食品の製造方法。 【請求項4】 20〜40℃の温度にて発酵させることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のオカラ食品の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、オカラ食品及びその製造方法に関するものであり、詳しくは、オカラを食材として利用し易くしたオカラ食品、及び、その製造方法に関するものである。 【背景技術】 【0002】 豆腐を製造する際には、オカラが生じる。具体的に、豆腐は、茹でた大豆を粉砕し、粉砕した大豆から豆乳を搾り出し、この豆乳をニガリによって凝固させることで製造されるのであるが、この豆腐の製造過程において生じる「豆乳の搾りカス」が「オカラ」となる。そして、オカラは、当然、人間が食することのできるものであり、食材として利用できるものである。 【0003】 上記背景技術は、一般的になされている事項であり、本願出願人は、出願時において、この背景技術が記載された文献を特に知見していない。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、オカラは、食材として有効に利用されていないのが実状である。ここで、オカラが食材として有効に利用されない要因として、オカラは、豆乳の搾りカスであり、水分を含むもののパサパサしているため、和え物にすることぐらいしか調理法がないことが挙げられる。また、オカラは、腐敗し易く、たとえ冷蔵保存したとしても、1〜2日程度しか日持ちせず、食材としての使い勝手に劣ることも要因として挙げられる。よって、豆腐の製造過程で生じるオカラは、その大部分が産業廃棄物として廃棄されており、食材として有効に活用されていなかった。 【0005】 本発明は、上記実状を鑑みてなされたものであり、オカラを利用し易くした新規な食材及びその製造方法の提供を課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 上記課題を解決するために本発明の採った主要な手段は、 「テンペ菌によってオカラを発酵させてなることを特徴とするオカラ食品」 である。 【0007】 また、 「テンペ菌によってオカラを発酵させてオカラ食品とすることを特徴とするオカラ食品の製造方法」 である。 【0008】 ここで、テンペ菌とは、リゾーブス属糸状菌であり、白カビの一種であるクモノスカビである。 【0009】 オカラをテンペ菌によって発酵させると、パサパサしたオカラが凝固して塊となる。このように塊となったオカラは、スライスして焼いたり、煮たり、炒めたりすること可能となり、利用し易い食材となる。また、発酵後に塊となったオカラを細かく砕いても、ある程度粘着力があり、発酵前のオカラのようにパサパサとしない。よって、細かく砕いても、挽肉のように凝り固めることができ、食材として利用し易い。さらに、テンペ菌による発酵では、納豆のようなネバツキや特有のクサミが生じない。よって、テンペ菌によって発酵させたオカラは、ネバツキやクサミが少ないことから、これを材料とした多様な料理を創作し易く、食材として利用し易い。 【0010】 一方、テンペ菌によって発酵させたオカラには、食材を腐敗させる腐敗菌が繁殖し難い。よって、テンペ菌によって発酵させたオカラは、腐敗し難く、長期間の保存が可能となり、食材としての使い勝手がよくなる。従って、この点からも、食材として利用し易い。 【0011】 このように、上記各構成のオカラ食品及び製造方法によれば、オカラを、食材として利用し易い新規な食材とすることができ、また、このような食材を製造することができる。 【0012】 上述した手段において、 「オカラにテンペ菌を投入し、24時間以上発酵させることを特徴とするオカラ食品の製造方法」 としてもよい。 【0013】 テンペ菌によって24時間以上発酵させると、オカラ全体が焼き豆腐以上の硬さに凝固する。よって、上記製造方法によれば、切ったり砕いたりし易く、食材として取り扱い易いオカラ食品を製造することができる。 【0014】 上述した手段において、 「22〜42℃の温度にて発酵させることを特徴とするオカラ食品の製造方法」 としてもよい。 【0015】 22〜42℃の温度では、テンペ菌が良好に繁殖する。よって、上記製造方法によれば、オカラ食品を良好に製造することができる。なお、テンペ菌は、32℃の温度で、最も良好に繁殖する。よって、好適には、27〜37℃、より好適には、29〜35℃の温度に維持して発酵を進行させるのがよい。 【発明の効果】 【0016】 上述した通り、本発明によれば、オカラを利用し易くした新規な食材及びその製造方法を提供することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 本発明に係るオカラ食品及びその製造方法の実施形態としての一例を、以下、図面に従って詳細に説明する。 【0018】 図1(a)に示すように、まず、オカラ10にテンペ菌20を投入して全体を混練し、容器30に入れる。ここで、テンペ菌20の量は、オカラ10の重量1kgに対して、10〜100g、より具体的には、30〜70g、さらに具体的には、50gとする。 【0019】 また、豆腐の製造過程にて生じたオカラ10を、長時間保管したり、別途の製造現場に搬送せず、豆腐の製造現場にて、オカラ10に、3時間以内、好ましくは1時間以内に、直ちにテンペ菌20を投入するのが好適である。このようにすることで、オカラ10に腐敗菌が繁殖するのを適確に抑制することができ、テンペ菌20が良好に繁殖した良質のオカラ食品40を製造することができる。 【0020】 次に、容器30に入れたオカラ10を、32℃の温度にて維持し、24時間以上の間、テンペ菌20による発酵を進行させる。すると、図1(b)に示すように、パサパサしたオカラ10が凝固し、容器30の形状に倣う塊となったオカラ食品40になる。なお、発酵時間の上限値としては、特に限定するものではなく、オカラ食品40としての所望の硬さ及び風味が得られるまで、発酵に適した温度を維持して発酵を進行させればい。例示的に、発酵時間が72時間を超えると、水分が過剰に減少して硬くなり過ぎたり、テンペ菌20の発酵により生じる風味が強過ぎたりするオカラ食品40となるため、オカラ食品40の製造時における発酵時間の上限を、72時間以内、好適には48時間以内とするのがよい。 【0021】 このように製造されたオカラ食品40は、切ったり砕いたりして、焼き物、煮物、炒め物等、多様な料理の材料として用いることのできる食材となる。また、このオカラ食品40を、生で食することもできる。 【0022】 一方、このように製造されたオカラ食品40は、常温にて保管しても、製造直後と同様な状態で2〜3日は日持ちし、冷蔵保存すれば、1週間以上、日持ちするため、使い勝手のよい食材となる。 【0023】 なお、オカラ10を発酵させる際に収容する容器30として、オカラ食品40を販売する際の販売用容器を用いれば、オカラ食品40の製造後に、容器30に入れたままでオカラ食品40を販売ルートに載せることができる。 【0024】 一方、オカラ10を発酵させる際に収容する容器30として、オカラ食品40を販売する際の販売用容器とは別途の大型の製造用容器を用いてもよい。この場合には、オカラ食品40の製造後に、大きな塊となったオカラ食品40全体から小さな塊を切り出し、個々のオカラ食品40として、販売用容器に収容すればよい。このような態様では、個々に販売される小さな塊のオカラ食品40を、大型の容器30によって均一な品質となるように製造することができる。 【0025】 ところで、上記のように発酵に好適な温度にて24時間以上発酵させてオカラ食品40を製造した後、発酵温度よりも低い温度、例えば25℃程度の常温にて継続して、2〜3日、或いは、1週間以上、熟成させてもよい。このようにすることで、水分がより少なくなり、オカラ食品40の塊の硬さが高まる。また、熟成により、テンペ菌20の発酵による特有の風味が増す。 【0026】 一方、熟成させない場合には、発酵に好適な温度にて24時間以上発酵させてオカラ食品40を製造した後、冷蔵保存したり、冷凍保存することとしてもよい。このようにすることで、テンペ菌20による発酵を遅滞或いは停止させて、製造時のオカラ食品40の硬さや風味を維持させることができる。 【図面の簡単な説明】 【0027】 【図1】本発明に係るオカラ食品及び製造方法の概略を示す模式図である。 【符号の説明】 【0028】 10 オカラ 20 テンペ菌 30 容器 40 オカラ食品
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| 【出願人】 |
【識別番号】504210477 【氏名又は名称】土屋 義昭
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| 【出願日】 |
平成16年5月31日(2004.5.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098224 【弁理士】 【氏名又は名称】前田 勘次
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| 【公開番号】 |
特開2005−341805(P2005−341805A) |
| 【公開日】 |
平成17年12月15日(2005.12.15) |
| 【出願番号】 |
特願2004−161580(P2004−161580) |
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