| 【発明の名称】 |
加圧殺菌装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】青木 日出雄 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内
【氏名】岡本 繁實 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内
【氏名】田村 敏行 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】設置場所の高度に拘わらず排気手段による排気の停止を的確に行うことができる加圧殺菌装置を提供する。
【解決手段】制御ユニット33により、温度センサー32及び圧力センサー40にてチャンバー5内の温度/圧力を検出しながら、チャンバー5内で蒸気を発生させて被殺菌物を加圧殺菌した後、給水手段によりチャンバー5内に冷却水を供給し、且つ、加圧空気を供給して被殺菌物を加圧下で冷却する加圧殺菌装置において、制御ユニット33は運転開始後、給水手段により所定量の加熱用水をチャンバー5内に供給し、排気手段によりチャンバー5内の空気を排出しながら加熱手段により加熱用水を加熱して蒸気を発生させ、温度センサー32が検出するチャンバー5内の温度が所定の設定温度に達した時点で排気手段による排気を停止すると共に、排気手段による排気を停止するチャンバー5内の設定温度を変更可能とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被殺菌物を収容して殺菌を行うチャンバーと、該チャンバー内で蒸気を発生させるための加熱手段と、前記チャンバー内に給水するための給水手段と、前記チャンバー内に加圧空気を供給するための加圧手段と、前記チャンバー内から排気するための排気手段と、前記チャンバー内の温度を検出するための温度センサーと、前記チャンバー内の圧力を検出するための圧力センサーと、前記各手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段により、前記温度センサー及び圧力センサーにて前記チャンバー内の温度/圧力を検出しながら、前記チャンバー内で蒸気を発生させて前記被殺菌物を加圧殺菌した後、前記給水手段により前記チャンバー内に冷却水を供給し、且つ、加圧空気を供給して前記被殺菌物を加圧下で冷却する加圧殺菌装置において、 前記制御手段は運転開始後、前記排気手段により前記チャンバー内の空気を排出しながら前記加熱手段により前記チャンバー内の蒸気発生用の水を加熱して蒸気を発生させ、前記温度センサーが検出する前記チャンバー内の温度が所定の設定温度に達した場合に前記排気手段による排気を停止すると共に、 当該排気手段による排気を停止する前記チャンバー内の設定温度を変更可能とされていることを特徴とする加圧殺菌装置。 【請求項2】 前記排気手段による排気を停止する前記チャンバー内の設定温度は、前記蒸気発生用の水の沸点若しくはその近傍の温度であることを特徴とする請求項1の加圧殺菌装置。 【請求項3】 前記制御手段は、大気圧を測定する手段を備え、当該大気圧に応じて前記排気手段による排気を停止する前記チャンバー内の設定温度を変更可能とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2の加圧殺菌装置。 【請求項4】 前記制御手段は、大気圧計と、大気圧と水の沸点との相関関係を示す手段と、前記排気手段による排気を停止する前記チャンバー内の設定温度を調整する入力手段とを備えることを特徴とする請求項3の加圧殺菌装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、例えば未調理食材或いは調理済食品を軟質の包装容器に収納した食品等の被殺菌物を加熱殺菌する加圧殺菌装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来この種加圧殺菌装置は、プラスチック等の軟質の包装容器に密閉した加工済みの未調理食材や調理済み食品等の被殺菌物を加熱殺菌するものであり、被殺菌物を収容して殺菌を行うチャンバーと、このチャンバー内で蒸気を発生させるヒータ等の加熱手段と、チャンバー内に給水するための給水手段と、チャンバー内に加圧空気を供給するための加圧手段と、チャンバー内から排気するための排気手段と、チャンバー内の温度及び圧力を検出するための温度センサー及び圧力センサーと、上記各手段を制御する制御手段等により構成されている。 【0003】 ここで、当該加圧殺菌装置における被殺菌物の殺菌処理動作を説明する。チャンバー内に蒸気発生用の水を注入し、被殺菌物をチャンバー内に収納して蓋を閉め、電源をONすると、加圧殺菌装置の運転が開始される。 【0004】 制御手段は、先ずヒータ(加熱手段)に通電して、上記チャンバー内に注水した水を加熱すると共に、排気手段によりチャンバー内の空気を排出する。即ち、排気手段の排気用電磁弁を開いて、水の加熱により発生した蒸気によりチャンバー内の空気を外部に排出しながらチャンバー内に飽和蒸気を発生させる。 【0005】 そして、温度センサにて検出されるチャンバー内の温度が通常の水の沸点である+100℃に達すると、制御手段は前記排気用電磁弁を閉じ、その後、予め設定した殺菌設定温度に到達すると、制御手段はヒータの通電を制御することで当該殺菌設定温度に維持して所定時間殺菌処理を行う。 【0006】 殺菌処理時間が終了すると、加圧手段によりチャンバー内を殺菌処理時と同じ圧力に加圧すると共に、給水手段によりチャンバー内に給水して被殺菌物を加圧下で冷却していた(例えば、特許文献1参照)。 【特許文献1】特開平11−253141号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 しかしながら、上述する如く係る加圧殺菌装置では、排気手段の排気用電磁弁は運転開始から開き、ヒータによる加熱を開始してチャンバー内の温度が+100℃に達した場合に閉じるように制御されているため、加圧殺菌装置の設置場所によっては水が沸騰してもチャンバー内が+100℃に達しない場合もある。即ち、当該加圧殺菌装置を標高の高い場所に設置すると、大気圧が低くなるために水の沸点が+100℃より低くなり、チャンバー内の温度も+100℃迄上昇しなくなるので、チャンバー内の水が沸騰しているのに排気用電磁弁が閉じないという状態に陥ってしまう。これによって、チャンバー内の沸騰した水が蒸気となって排出されてしまうようになるので、やがて水が無くなってチャンバー内が空焚き状態に陥ると云う問題があった。 【0008】 本発明は、係る技術的課題を解決するために成されたものであり、設置場所の大気圧に拘わらず排気手段による排気の停止を的確に行うことができる加圧殺菌装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0009】 本発明の加圧殺菌装置は、被殺菌物を収容して殺菌を行うチャンバーと、このチャンバー内で蒸気を発生させるための加熱手段と、チャンバー内に給水するための給水手段と、チャンバー内に加圧空気を供給するための加圧手段と、チャンバー内から排気するための排気手段と、チャンバー内の温度を検出するための温度センサーと、チャンバー内の圧力を検出するための圧力センサーと、各手段を制御する制御手段とを備え、制御手段により、温度センサー及び圧力センサーにてチャンバー内の温度/圧力を検出しながら、チャンバー内で蒸気を発生させて被殺菌物を加圧殺菌した後、給水手段によりチャンバー内に冷却水を供給し、且つ、加圧空気を供給して被殺菌物を加圧下で冷却するものであって、制御手段は運転開始後、排気手段によりチャンバー内の空気を排出しながら加熱手段によりチャンバー内の蒸気発生用の水を加熱して蒸気を発生させ、温度センサーが検出するチャンバー内の温度が所定の設定温度に達した場合に排気手段による排気を停止すると共に、当該排気手段による排気を停止するチャンバー内の設定温度を変更可能とされているものである。 【0010】 請求項2の発明の加圧殺菌装置では、上記発明において排気手段による排気を停止するチャンバー内の設定温度は、蒸気発生用の水の沸点若しくはその近傍の温度であるものである。 【0011】 請求項3の発明の加圧殺菌装置では、上記各発明において制御手段は、大気圧を測定する手段を備え、当該大気圧に応じて排気手段による排気を停止するチャンバー内の設定温度を変更可能とされているものである。 【0012】 請求項4の発明の加圧殺菌装置では、上記各発明において制御手段は、大気圧計と、大気圧と水の沸点との相関関係を示す手段と、排気手段による排気を停止するチャンバー内の設定温度を調整する入力手段とを備えるものである。 【発明の効果】 【0013】 本発明では、被殺菌物を収容して殺菌を行うチャンバーと、このチャンバー内で蒸気を発生させるための加熱手段と、チャンバー内に給水するための給水手段と、チャンバー内に加圧空気を供給するための加圧手段と、チャンバー内から排気するための排気手段と、チャンバー内の温度を検出するための温度センサーと、チャンバー内の圧力を検出するための圧力センサーと、各手段を制御する制御手段とを備え、この制御手段により、温度センサー及び圧力センサーにてチャンバー内の温度/圧力を検出しながら、チャンバー内で蒸気を発生させて被殺菌物を加圧殺菌した後、給水手段によりチャンバー内に冷却水を供給し、且つ、加圧空気を供給して被殺菌物を加圧下で冷却する加圧殺菌装置において、制御手段は運転開始後、排気手段によりチャンバー内の空気を排出しながら加熱手段によりチャンバー内の蒸気発生用の水を加熱して蒸気を発生させるので、運転開始後は、チャンバー内の空気を追い出して当該チャンバー内に飽和蒸気を迅速に発生させることができるようになる。 【0014】 そして、温度センサーが検出するチャンバー内の温度が所定の設定温度に達した場合に排気手段による排気を停止するものであるが、その場合、当該排気手段による排気を停止するチャンバー内の設定温度を変更可能としているので、例えば請求項2の如く排気手段による排気を停止するチャンバー内の設定温度を、水の沸点若しくはその近傍の温度としてチャンバー内に確実に飽和蒸気を発生させるようにした場合にも、設置場所の大気圧に応じて、当該大気圧における水の沸点若しくはその近傍の温度を設定温度とすることで、蒸気発生用の水が沸騰した場合に確実に排気手段による排気を停止させることができるようになる。 【0015】 これにより、チャンバー内の蒸気発生用の水が沸騰しているにも拘わらず排気手段による排気が停止されずに蒸気が排出されてしまい、チャンバー内が空焚き状態に陥る不都合を解消することができるようになる。 【0016】 また、請求項3の発明の如く制御手段が大気圧を測定する手段を備え、当該大気圧に応じて排気手段による排気を停止するチャンバー内の設定温度を変更可能とすれば、大気圧に応じた排気の停止を的確に行うことができるようになる。 【0017】 特に、請求項4の発明の如く大気圧計と、大気圧と水の沸点との相関関係を示す手段と、排気手段による排気を停止するチャンバー内の設定温度を調整する入力手段とを設ければ、大気圧計によって設置場所の大気圧を測定し、測定した大気圧と水の沸点との相関関係を参考にして入力手段により、容易に前記設定温度を調整することができるようになる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0018】 次に、本発明の一実施形態を図面に基づき詳述する。図1は本発明の加圧殺菌装置の構成図、図2は操作部の正面図である。各図において、1は本体の外ケースで、この外ケース1内に、上面に開口部2を有して未調理食材或いは調理済みの食品をプラスチック等の軟質の包装容器に密封した加工済みの未調理食材や調理済みの食品等の被殺菌物3・・を内部に収納して殺菌処理を行う収納室4を設けた有底円筒状のチャンバー5を収納している。 【0019】 6は上記収納室4内の内底部に配設されたシーズヒータ等の加熱手段であるヒータで、上方をヒータカバー7により被覆し、かつこのヒータカバー7の上面には上記被殺菌物3・・を載置(実際には図示しないバスケットに収納された状態で載置)する様に構成している。 【0020】 8は上記チャンバー5の側壁上部に連結した冷却水給水用の給水管で、逆止弁9、給水用電磁弁10と水ガバナ11を介して水道等の給水源に接続し、これらを主に給水手段を構成している。 【0021】 12は分岐管13により上記チャンバー5側壁上下に連結した加圧用空気を供給する空気供給管で、逆止弁14、給気用電磁弁15、空気用ガバナ16、エアタンク17、逆止弁18を介してコンプレッサ19に接続し、これらにて加圧手段を構成している。 【0022】 尚、実施例では上記空気用ガバナ16やエアタンク17、コンプレッサ19等をユニットケース20内に収納しているが、上記本体の外ケース1内に一体的に収納する様に構成しても良い。 【0023】 21は上記チャンバー5の底面に連結した排水管で、途中に排水用電磁弁22を接続していると共に、この排水用電磁弁に手動用排水弁23を並列接続し、これらにて排水手段を構成している。 【0024】 24は上記開口部2を開閉自在に密閉する蓋で、内面中央部に略半球状の球面部25を形成していると共に、上記給水管8の先端に接続し、且つ、上記給水手段を構成する噴水ノズル26を上記球面部25の略中心に向けて設定している。 【0025】 27は上記分岐管13の適所に接続した排気管で、管路の途中に排気用電磁弁28を接続していると共に、先端を復水容器29の底に開口し、これらにて排気手段を構成している。 【0026】 尚上記排気管27の先端は復水容器29の底に貯められた水30中に位置し、この排気管より大気がチャンバー5内に逆流しない様に構成していると共に、排気用電磁弁28に並列に手動用排気弁31を接続している。 【0027】 32は上記チャンバー5の側壁の略2/5の高さ位置に装着した収納室4内の温度検出用の温度センサーで、サーミスタ等により構成している。 【0028】 33は上記外ケース1内の適所に装着された制御手段としての制御ユニットで、マイクロコンピュータ等により構成し、上記ヒータ6、水用電磁弁10、給気用電磁弁15、排水用電磁弁22、排気用電磁弁28等への通電を予め設定した所定のシーケンスに従って制御するものである。 【0029】 34、35、36、37は上記給水管8、空気供給管12、分岐管13に各々接続した圧力計、38、39は上記分岐管13とエアタンク1に各々接続した圧力安全弁、40は上記分岐管13の適所に接続した上記チャンバー5内の圧力を計測する圧力センサーである。 【0030】 尚、上記温度センサー32の取り付け位置は、チャンバー5の内容積や上記給水手段より供給する水量等を考慮し、このチャンバー5内に上記給水手段より冷却水が供給されて貯まり、その水圧により上記圧力安全弁38が作動しない範囲内で、温度センサー32の取り付け位置迄水位が上昇すると、温度センサー32に冷却水が接触することによる検出温度の変化で水位が検出出来る様に設定している。 【0031】 また、本発明の加圧殺菌装置の外ケース1内には、当該加圧殺菌装置が設置された場所の大気圧を測定する手段として大気圧センサーが取り付けられており、当該大気圧センサーにて検出された大気圧が後述する大気圧計50に表示される。 【0032】 次に、図2は上記外ケース1の上面適所に配置した操作部で、上記チャンバー5内の圧力を表示する圧力計36と、前述した大気圧センサーにて検出される大気圧を表示する大気圧計50、数字や記号を表示する表示器41、殺菌温度を設定する温度選択ボタン42、殺菌時間を設定する時間選択ボタン43、これら選択ボタンと組み合わせて殺菌温度や殺菌時間を設定する上昇ボタン44及び下降ボタン45、予め複数の標準的な殺菌温度と時間(例えば殺菌温度が120℃で殺菌時間が20分とか、殺菌温度が110℃で殺菌時間が30分等)を組み合わせたコースを選択するコースボタン46、殺菌の開始及び停止操作を行うスタート/ストップボタン47、電源スイッチ48、上記手動用排気弁31を開閉操作する排気ツマミ49を配置している。 【0033】 また、例えば外ケース1の背面等の普段は見えにくい位置(或いは、別添の操作マニュアル等)には、図4に示すような大気圧と水の沸点の相関関係を示す表(大気圧と水の沸点との相関関係を示す手段)が取り付けられており、係る表により各大気圧における水の沸点を確認することができる。 【0034】 而して、殺菌を開始する場合には、電源スイッチ48をオンし、先ず蓋24を開いて収納室4内の所定量、例えばヒータカバー7の少し下迄殺菌用の蒸気発生用の水を注水した後、同じく収納室4内のヒータカバー7の上に被殺菌物3・・を収納した図示しないバスケットを収納載置して蓋24を閉じ、次いで、排気ツマミ49を操作して手動用排気弁31を閉じる。 【0035】 このとき、上記電源スイッチ48をオンすると、上記表示器41に例えば標準的に最も多く使用される殺菌温度の+115℃と殺菌時間の30分が交互に表示され、スタンバイ状態を表示する。 【0036】 ここで、作業者は操作部を操作して(例えば、温度ボタン42とコースボタン46を同時に数秒間押すと排気停止設定温度が設定できるようになっている)排気停止設定温度を設定する。即ち、大気圧計50に表示された大気圧から前述した大気圧(気圧)と水の沸点の相関関係を示す表(図4)を見て沸点を確認し、この沸点に基づき、前記操作部を操作して排気停止設定温度が当該沸点、若しくは、その近傍(実際には少許低い温度)の温度となるように設定する。 【0037】 例えば、設置場所の標高が高く、大気圧計50の表示が630mmHgの場合には、前記表(図4)より、水の沸点が約+95℃であることがわかるので、当該水の沸点である+95℃、若しくは、その近傍の温度(少許低い温度)となるように排気停止設定温度を設定する。 【0038】 一方、更に標高が高く、大気圧計50の表示が550mmHgの場合には、前記表(図4)より、水の沸点が約+91℃であることがわかるので、当該水の沸点である+91℃、若しくは、その近傍の温度(少許低い温度)となるように排気停止設定温度を設定する。 【0039】 次いで、例えば殺菌温度を+110℃とした場合の殺菌処理のシーケンスを図3に基づいて説明すると、制御ユニット33により先ず排気用電磁弁28を開いてチャンバー5内の空気を排出しながらヒータ6に通電してチャンバー5内の底に注水した蒸気発生用の水を加熱して蒸気を発生させる。これにより、発生した蒸気により押されて分岐管13と排気管27を介してチャンバー5内の空気が外部に排出されると共に、チャンバー5内に飽和蒸気が充満する。 【0040】 このように、排気用電磁弁28を開いてチャンバー5内の空気を排出しながらヒータ6により蒸気発生用の水を加熱して蒸気を発生させることで、チャンバー5内の空気を追い出してチャンバー5内に飽和蒸気を迅速に発生させることができるようになる。 【0041】 そして、温度センサー32の検出するチャンバー5内の温度が前記排気停止設定温度に達すると、例えば4分間温度センサー32の検出温度が当該排気停止設定温度になるようにヒータ6への通電を制御し、4分経過すると排気用電磁弁28を閉じてチャンバー5内の排気を停止すると共に、温度センサー32の検出温度が殺菌設定温度に達するようにヒータ6への通電を制御する。 【0042】 このようにチャンバー5内の温度が所定の排気停止設定温度に達した場合に排気用電磁弁28を閉じてチャンバー5内の排気を停止することで、チャンバー5内を飽和蒸気で満たすことができるようになる。 【0043】 また、係る排気停止設定温度を上述の如く変更可能としているので、大気圧計50に表示される大気圧から上記表(図4)を参照して、排気停止設定温度を係る大気圧における水の沸点若しくはその近傍の温度となるようにすることで、チャンバー5内に確実に飽和蒸気を発生させることができるようになる。このように、大気圧に応じて排気を停止するチャンバー5内の排気停止設定温度を変更可能とすることで、大気圧に応じた排気の停止を的確に行うことができるようになる。 【0044】 これにより、チャンバー5内の蒸気発生用の水が沸騰しているにも拘わらず排気用電磁弁28が閉じず、排気が停止されずに蒸気が排出されてしまい、チャンバー5内が空焚き状態に陥る不都合を解消することができるようになる。 【0045】 更に、大気圧に応じて排気用電磁弁28を閉じて排気を停止するチャンバー5内の排気停止設定温度を調整する入力を操作部にて行うことで、大気圧計50によって設置場所の大気圧を測定し、測定した大気圧と水の沸点との相関関係を参考にして操作部に入力することで容易に排気停止設定温度を調整することができるようになる。 【0046】 温度センサー32の検出温度が殺菌設定温度に到達すると殺菌タイマーの作動を開始し、かつヒータ6への通電を制御してチャンバー5内を殺菌設定温度に維持し、殺菌処理を行う。 【0047】 従って、食材を密封した包装容器の滅菌中における破損を防止するように、チャンバー5内に飽和蒸気圧よりも0.5kgf/平方センチメートル程度高い圧力を加えるには、チャンバー5内の圧力を+105℃で0.4kgf/平方センチメートル、+120℃で1.2kgf/平方センチメートルとすれば良く、これに基づき上記空気用ガバナ16の設定圧力を例えば1.4kgf/平方センチメートルとすれば、チャンバー5内の容量が例えば48リットルであれば、殺菌温度が+105℃の場合には約2秒間、同じく+120℃の場合には約5秒間空気用電磁弁15を開けば良い。 【0048】 又、殺菌処理時間が終了すると、給気用電磁弁15を開いてチャンバー5内を殺菌処理時と同じ圧力に加圧すると共に、給水用電磁弁10を開いて噴水ノズル26より給水し、吐出した冷却水を蓋24の球面部25に当てて拡散させ、被殺菌物3・・・に当ててこれらを効率的に加圧冷却する。 【0049】 上記実施例では、水ガバナ11の設定圧力を例えば1.7kg/平方センチメートル、空気用ガバナ16の設定圧力を例えば1.4kg/平方センチメートルとしているので、上記加圧殺菌工程が終了して給水用電磁弁10を開いて冷却を開始すると、給水の進行に応じてチャンバー5内の圧力が上記空気ガバナ16の設定圧力を越えて上昇し、この圧力上昇に伴って噴水ノズル26から噴出する噴水量が抑制されるが、上記圧力センサー40によりチャンバー5内の圧力を検出して排気用電磁弁28を開き、このチャンバー5内の圧力を、一般に食材を密封した包装容器が破損しないとされる1.06kg/平方センチメートル以上(食材の温度を+121℃とした場合)に保持すれば、噴水ノズル26から噴出する噴水量を十分に確保することが出来、冷却時間を大幅に短縮出来る。 【0050】 尚、上記実施例では、排気用電磁弁28の開閉によりチャンバー5内の圧力を制御する様に構成しているが、給気用電磁弁15を開閉制御する等して上記チャンバー5内の圧力を制御する様にしても良い。 【0051】 また、上記実施例では排気停止設定温度に達してから所定時間(上記実施例では4分)当該温度となるようにヒータ6への通電を制御してから排気用電磁弁28を閉じて排気を停止するものとしたが、排気停止設定温度に達した時点で排気用電磁弁28を閉じるものとしても構わない。 【0052】 更に、上記実施例では運転開始時に蓋24を開いてチャンバー5内に蒸気発生用の水を注入するようにしたが、それに限らず、蓋24を閉じた後に電源スイッチ48をオンしたときに、制御ユニット33が給水用電磁弁10を開いて蒸気発生用の水をチャンバー5内に自動注水するようにしてもよい(図3に示す)。 【0053】 また、排気停止設定温度を作業者が操作部にて入力するものとしたが、係る作業者による入力に限らず、制御ユニット33に大気圧と沸点の相関関係のプログラムを予め組み込んで、制御ユニット33が大気圧センサー50にて検出される大気圧から当該相関関係に基づき沸点を自動的に変更するように制御するものとしても本発明は有効である。 【図面の簡単な説明】 【0054】 【図1】本発明の一実施例の加圧殺菌装置の構成図である。 【図2】図1の加圧殺菌装置の操作部の正面図である。 【図3】図1の加圧殺菌装置の動作を示す工程図である。 【図4】各高度における大気圧と水の沸点の相関関係を示す図である。 【符号の説明】 【0055】 1 外ケース 2 開口部 3 被殺菌物 4 収容室 5 チャンバー 6 ヒータ 7 ヒータカバー 8 給水管 10 給水用電磁弁 11 水ガバナ 12 空気供給管 13 分岐管 15 給気用電磁弁 16 空気用ガバナ 17 エアタンク 19 コンプレッサ 20 ユニットケース 21 排水管 22 排水用電磁弁 23 手動用排水弁 24 蓋 26 噴水ノズル 27 排気管 28 排気用電磁弁 30 水 32 温度センサー 33 制御ユニット 34、35、36、37 圧力計 38、39 圧力安全弁 40 圧力センサー 41 表示器 42 温度選択ボタン 43 時間選択ボタン 44 上昇ボタン 45 下降ボタン 46 コースボタン 47 スタート/ストップボタン 48 電源スイッチ 50 大気圧計
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001889 【氏名又は名称】三洋電機株式会社 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号
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| 【出願日】 |
平成16年5月28日(2004.5.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098361 【弁理士】 【氏名又は名称】雨笠 敬
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| 【公開番号】 |
特開2005−333931(P2005−333931A) |
| 【公開日】 |
平成17年12月8日(2005.12.8) |
| 【出願番号】 |
特願2004−159711(P2004−159711) |
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