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【発明の名称】 コタラヒンブツを含有した健康食品及びその製造方法
【発明者】 【氏名】近藤 堯

【要約】 【課題】コタラヒンブツに含有される有効成分を該コタラヒンブツから非常に効率良く多量に抽出することが可能であり、その上、抽出された有効成分は体内に非常に吸収され易い状態とすることができる為、コタラヒンブツに含有される有効成分による種々の秀れた効能、即ち、血糖値上昇抑制作用、抗肥満作用,肝臓保護作用,抗酸化作用,抗腫瘍作用等が極めて良好に発揮されるこれまでにないコタラヒンブツを含有した健康食品及びその製造方法を提供するものである。

【解決手段】コタラヒンブツに、少なくとも酵母菌及び乳酸菌を含む菌類が含有されている健康食品。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コタラヒンブツに、少なくとも酵母菌及び乳酸菌を含む菌類が含有されていることを特徴とするコタラヒンブツを含有した健康食品。
【請求項2】
請求項1記載のコタラヒンブツを含有した健康食品において、菌類はコタラヒンブツを発酵させるものであることを特徴とするコタラヒンブツを含有した健康食品。
【請求項3】
請求項1,2いずれか1項に記載のコタラヒンブツを含有した健康食品において、コタラヒンブツとして、コタラヒンブツから抽出したコタラヒンブツエキスを採用したことを特徴とするコタラヒンブツを含有した健康食品。
【請求項4】
コタラヒンブツに、少なくとも酵母菌及び乳酸菌を含む菌類を加えて該コタラヒンブツを発酵させ、これにより得た発酵液を健康食品とすることを特徴とするコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法。
【請求項5】
請求項4記載のコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法において、コタラヒンブツとして、コタラヒンブツから抽出したコタラヒンブツエキスを採用したことを特徴とするコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法。
【請求項6】
請求項4,5記載のいずれか1項に記載のコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法において、前記発酵液の水分量を所定の量まで減少させて健康食品とすることを特徴とするコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法。
【請求項7】
請求項5,6いずれか1項に記載のコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法において、コタラヒンブツエキスの抽出は、少なくともコタラヒンブツに含有される抗酸化酵素が酵素活性を失わない圧力,温度,抽出時間で行うことを特徴とするコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法。
【請求項8】
請求項5〜7いずれか1項に記載のコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法において、コタラヒンブツエキスの抽出は、大気圧状態下における所定時間の温水抽出及び加圧状態下における所定時間の温水若しくは熱水抽出により行うことを特徴とするコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、コタラヒンブツ(学名:サラシア・レティキュラータ)を含有した健康食品及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
コタラヒンブツ(学名:サラシア・レティキュラータ(Salacia reticulata))はスリランカに植生するトチノキ科のつる性植物で、血糖値上昇抑制作用、肥満抑制作用、肝臓保護作用等の薬効作用を有することで知られている。
【0003】
即ち、コタラヒンブツはサラシノール(Salacinol)やコタラノール(Kotalanol)をはじめとする種々の有効成分を含有し、これら有効成分によって、血糖値上昇抑制作用、抗肥満作用,肝臓保護作用,抗酸化作用,抗腫瘍作用等の効能が発揮される。
【0004】
【特許文献1】特開2003−267881号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、このコタラヒンブツを服用する場合には、通常、コタラヒンブツを水に浸漬して有効成分をある程度抽出するか、若しくはコタラヒンブツを煎じて有効成分をある程度抽出するかして抽出液を得、これを服用している(上記特許文献1参照。)。
【0006】
しかしながら、コタラヒンブツを水に浸漬したり煎じたりするだけでは該コタラヒンブツ中の有効成分を十分抽出できているとは言い難く、また、前述の抽出液を飲用しても、抽出液中の有効成分を体内に効率良く吸収できているとは言い難い。
【0007】
これは、コタラヒンブツの細胞内若しくは細胞膜内に存在する有効成分が、該コタラヒンブツを単に(例えば大気圧状態下で)水に浸漬したり煎じたりするだけでは効率良く抽出することができないためと考えられる。
【0008】
また、コタラヒンブツからある程度抽出された有効成分は高分子状態となっており、これにより、前記抽出液を飲用しても例えば腸管から体内に効率良く吸収できない為と考えられる。
【0009】
従って、従来では、コタラヒンブツに含有される種々の有効成分による秀れた効能が十分に発揮されてはいない。
【0010】
本発明は、コタラヒンブツに含有される有効成分を該コタラヒンブツから非常に効率良く多量に抽出することが可能であり、その上、抽出された有効成分は体内に非常に吸収され易い状態とすることができる為、コタラヒンブツに含有される有効成分による種々の秀れた効能、即ち、血糖値上昇抑制作用、抗肥満作用,肝臓保護作用,抗酸化作用,抗腫瘍作用等が極めて良好に発揮されるこれまでにないコタラヒンブツを含有した健康食品及びその製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の要旨を説明する。
【0012】
コタラヒンブツに、少なくとも酵母菌及び乳酸菌を含む菌類が含有されていることを特徴とするコタラヒンブツを含有した健康食品に係るものである。
【0013】
また、請求項1記載のコタラヒンブツを含有した健康食品において、菌類はコタラヒンブツを発酵させるものであることを特徴とするコタラヒンブツを含有した健康食品に係るものである。
【0014】
また、請求項1,2いずれか1項に記載のコタラヒンブツを含有した健康食品において、コタラヒンブツとして、コタラヒンブツから抽出したコタラヒンブツエキスを採用したことを特徴とするコタラヒンブツを含有した健康食品に係るものである。
【0015】
また、コタラヒンブツに、少なくとも酵母菌及び乳酸菌を含む菌類を加えて該コタラヒンブツを発酵させ、これにより得た発酵液を健康食品とすることを特徴とするコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法に係るものである。
【0016】
また、請求項4記載のコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法において、コタラヒンブツとして、コタラヒンブツから抽出したコタラヒンブツエキスを採用したことを特徴とするコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法に係るものである。
【0017】
また、請求項4,5記載のいずれか1項に記載のコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法において、前記発酵液の水分量を所定の量まで減少させて健康食品とすることを特徴とするコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法に係るものである。
【0018】
また、請求項5,6いずれか1項に記載のコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法において、コタラヒンブツエキスの抽出は、少なくともコタラヒンブツに含有される抗酸化酵素が酵素活性を失わない圧力,温度,抽出時間で行うことを特徴とするコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法に係るものである。
【0019】
また、請求項5〜7いずれか1項に記載のコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法において、コタラヒンブツエキスの抽出は、大気圧状態下における所定時間の温水抽出及び加圧状態下における所定時間の温水若しくは熱水抽出により行うことを特徴とするコタラヒンブツを含有した健康食品の製造方法に係るものである。
【発明の効果】
【0020】
本発明は上述のように構成したから、コタラヒンブツに含有される有効成分が非常に効率良く多量に抽出され、その上、抽出された有効成分は体内に非常に吸収され易い状態となる為、コタラヒンブツに含有される有効成分による種々の秀れた効能、即ち、血糖値上昇抑制作用、抗肥満作用,肝臓保護作用,抗酸化作用,抗腫瘍作用等が極めて良好に発揮されるこれまでにないコタラヒンブツを含有した健康食品及びその製造方法となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明は繰り返し行った実験の結果、得られた作用効果を請求項としてまとめたものである。
【0022】
コタラヒンブツの抽出液に、少なくとも酵母菌及び乳酸菌を含む菌類を加えると、該菌類によってコタラヒンブツの抽出液が発酵する。この発酵作用によって抽出液中の有効成分は低分子化(非クラスタ化)され、これにより、該有効成分は服用することで例えば腸管から効率良く体内に吸収されることになる。
【0023】
また、コタラヒンブツから有効成分の抽出は、大気圧状態下における所定時間の温水抽出及び加圧状態下における所定時間の温水若しくは熱水抽出により行うと、コタラヒンブツの細胞壁若しくは細胞膜が破壊されることにより、該コタラヒンブツの細胞内若しくは細胞膜内に含有されている有効成分が外部に良好に抽出される。
【0024】
即ち、コタラヒンブツを単に水に含浸したり煎じたりするだけの場合に比して、非常に多量の有効成を効率良く該コタラヒンブツから抽出することができる。
【0025】
従って、コタラヒンブツから効率良く多量に抽出された有効成分を体内に効率良く吸収させることができ、よって、秀れた種々の効能が極めて良好に発揮される。
【0026】
しかも、コタラヒンブツを発酵させる乳酸菌は、乳酸や酢酸等の有機酸を生成するが、この乳酸や酢酸等の有機酸は腸内を弱酸性に保って例えば病原菌や腐敗菌等の悪玉菌(ウェルシュ菌等)の増殖を抑えて善玉菌(ビフィズス菌等)が活発に活動できる状態を作り出す。即ち、乳酸菌により作り出された乳酸や酢酸等の有機酸により腸が刺激されて該腸のぜん動運動が活発となって、コタラヒンブツの有効成分が一層良好に消化吸収される状態が作出される。
【0027】
よって、体内に吸収され易い低分子状態となった多量のコタラヒンブツの有効成分は、消化吸収の働きが非常に活発となった例えば腸から極めて効率良く体内に吸収されることになる。
【0028】
本発明は上述のように構成したから、コタラヒンブツの効能、即ち、サラシノール(Salacinol)やコタラノール(Kotalanol)をはじめとする種々の有効成分による血糖値上昇抑制作用、抗肥満作用,肝臓保護作用,抗酸化作用,抗腫瘍作用等の秀れた効能が極めて良好に得られるこれまでにないコタラヒンブツを含有した健康食品及びその製造方法となる。
【実施例】
【0029】
本発明の実施例を説明する。
【0030】
原料となるコタラヒンブツ(例えば1kg)を粉砕する。
【0031】
続いて、粉砕したコタラヒンブツを大気圧状態下で温水抽出し、遠心分離機を用いて固形分(コタラヒンブツ)を除いた第一エキス分を得る。
【0032】
この温水抽出は、粉砕したコタラヒンブツを水(例えば50リットル)に加え、75℃〜85℃となるまで加熱してこの温度をおよそ1.5時間〜2.5時間保持することで行う。この際、80℃で2時間抽出することが最も好ましい。
【0033】
大気圧状態下での温水抽出を行うのは、コタラヒンブツに含まれる抗酸化酵素が破壊されたり若しくは活性を失うことを防止しつつ、種々の有効成分を抽出する為である。
【0034】
続いて、遠心分離機により分離された固形分(コタラヒンブツ)と水(およそ50リットル)とを圧力釜に入れ、加圧状態下において、温水若しくは熱水抽出し、再度遠心分離機を用いて固形分(コタラヒンブツ)を除いて第二エキス分を得る。
【0035】
この加圧状態下における抽出は、少なくとも1.0気圧よりも高い圧力状態下で(好ましくは、1.0よりも高く3.0気圧以下の圧力状態下で)、120℃〜140℃で0.5時間〜1.5時間で行う。尚、この際、3.0気圧の圧力状態下において、140℃で0.5時間〜1時間抽出することが更に好ましい。
【0036】
加圧状態下で温水若しくは熱水抽出を行うのは、前記大気状態下での温水抽出では抽出されずに細胞膜内等に残存しているミネラル及び水溶性食物繊維をはじめとする種々の有効成分を抽出する為である。
【0037】
即ち、大気圧状態下での温水抽出と加圧状態下での温水若しくは熱水抽出を併用することにより、熱や圧力に比較的弱いとされる抗酸化酵素(SOD:スーパーオキシドディスムターゼ)を活性を失わない状態で良好に抽出でき、更に、細胞内若しくは細胞膜内に存在する有効成分を効率良く抽出することができる。
【0038】
続いて、第一エキス分と第二エキス分とを混合した混合エキス分に酵母菌及び乳酸菌を適量加え、共生培養(発酵)させて第一発酵液を得る。
【0039】
この第一発酵液を得る為の発酵は、28℃〜38℃の温度状態で、12時間〜48時間行う。
【0040】
乳酸菌としては、有胞子菌、例えばプランタルム,フェカリス,ビフィズス,ブルガリア及びサーモフィラスを採用する。
【0041】
続いて、第一発酵液を発酵させながら乾燥(以下、発酵乾燥という。)させて水分量を所定の量まで減少させることにより第二発酵液を得る。
【0042】
具体的には、第一発酵液の水分量がおよそ5.0%(重量)となるまで発酵乾燥を行う。
【0043】
また、発酵乾燥は、25℃〜35℃で風乾や除湿乾燥等により24時間〜38時間行う。発酵乾燥を25℃〜35℃で風乾や除湿乾燥により行うのは、酵母菌や乳酸菌等の菌類が熱に弱いからである(乾燥温度が高いと、酵母菌や乳酸菌等の菌類が熱分解されてしまう。)。また、風乾する場合には、低風力で行う。
【0044】
続いて、発酵乾燥させた第二発酵液を粉末化して粉末状発酵物を得、この粉末状発酵物を殺菌処理する。
【0045】
この殺菌処理は、粉末状発酵物中の有効成分が分解されたり活性を失ったりすることのない範囲内において、該粉末状発酵物を高温高圧処理することにより行う。
【0046】
続いて、殺菌後の粉末状発酵物に、環状オリゴ糖を加えて製品化(およそ900g〜950g)する。
【0047】
環状オリゴ糖としては、サイクロデキストリンが採用されている。
【0048】
このサイクロデキストリンは、においを吸収してその内部に閉じ込める性質を有し、これにより、コタラヒンブツが有する独特なにおいを閉じ込めて服用し易い状態にできることとなる。
【0049】
本実施例は上述のようにするから、コタラヒンブツに含有される有効成分を該コタラヒンブツから非常に効率良く多量に抽出することが可能であり、その上、抽出された有効成分は体内に非常に吸収され易い状態とすることができる為、コタラヒンブツに含有される有効成分による種々の秀れた効能、即ち、血糖値上昇抑制作用、抗肥満作用、肝臓保護作用、抗酸化作用、抗腫瘍作用等が極めて良好に発揮されるこれまでにないコタラヒンブツを含有した健康食品及びその製造方法となる。
【0050】
即ち、本実施例では大気圧状態下における温水抽出と加圧状態下における温水若しくは熱水抽出とを併用することで、コタラヒンブツから有効成分を従来に比して効率良く抽出することができる。
【0051】
この際、大気圧状態下における温水抽出を行った後に、加圧状態下における温水若しくは熱水抽出を行うことで、熱や圧力に比較的弱いとされる抗酸化酵素(SOD:スーパーオキシドディスムターゼ)が酵素活性を失わない状態で抽出でき、その上、コタラヒンブツの細胞内若しくは細胞膜内に含有される有効成分を効率良く抽出することができる。
【0052】
その上、コタラヒンブツの細胞内若しくは細胞膜内から抽出された有効成分は、酵母菌及び乳酸菌を適量加えて共生培養させることによって十分に発酵され、この発酵作用によって低分子化(非クラスタ化)される為、該有効成分は服用することで例えば腸管等から非常に効率良く体内に吸収できる状態となる。
【0053】
しかも、コタラヒンブツを発酵させる乳酸菌は、乳酸や酢酸等の有機酸を生成するが、この乳酸や酢酸等の有機酸は腸内を弱酸性に保って例えば病原菌や腐敗菌等の悪玉菌(ウェルシュ菌等)の増殖を抑えて善玉菌(ビフィズス菌等)が活発に活動できる状態を作り出す。即ち、乳酸菌により作り出された乳酸や酢酸等の有機酸により腸が刺激されて該腸のぜん動運動が活発となって、コタラヒンブツの有効成分が一層良好に消化吸収される状態が作出される。
【0054】
以上から、本実施例は、体内に吸収され易い低分子状態となった多量のコタラヒンブツの有効成分を、消化吸収の働きが非常に活発となった例えば腸から極めて効率良く体内へ吸収することができることとなり、よって、血糖値上昇抑制作用、抗肥満作用、肝臓保護作用、抗酸化作用、抗腫瘍作用等の秀れた効能が極めて良好に得られるコタラヒンブツを含有した健康食品及びその製造方法となる。
【0055】
尚、本実施例では、コタラヒンブツから抽出した前記混合エキスに、酵母菌及び乳酸菌を加えて共生培養させることで発酵させたが、酵母菌と乳酸菌とを別々に順次コタラヒンブツエキスに加えても良い。
【0056】
即ち、例えば、コタラヒンブツエキスに先ず酵母菌を加えて十分発酵させ、続いて、乳酸菌を加えて十分発酵させて発酵液を得ることとしても良い。この際、酵母菌発酵は28℃〜35℃の温度状態で24時間〜48時間行うと良く、また、乳酸菌発酵は30℃〜38℃の温度状態で12時間〜36時間行うと良い。
【0057】
また、本実施例では、コタラヒンブツエキスに酵母菌及び乳酸菌を加えて共生培養させることにより得られる発酵液を粉末化して製品化することとしたが、発酵液の状態で製品化しても良い。即ち、この場合には、発酵液に発酵乾燥処理を施さず、若しくは、発酵液が粉末化しない程度まで発酵乾燥させることで得られる発酵液を製品化しても良い。
【0058】
また、本実施例では、粉末化発酵物を殺菌処理した後オリゴ糖を加えて製品化したが、粉末化発酵物に殺菌処理を施さずにオリゴ糖を加えて製品化しても良い。
【0059】
この場合、乳酸菌として、乾燥や強酸等厳しい環境下において生き延びる能力に秀れた有胞子菌を使用することで、この有胞子菌は、胃酸や胆汁酸により死滅しにくい為、腸内まで確実に達し、前述したような、腸内細菌のバランスを整える効果をより確実且つ十分に発揮することができる。
【0060】
更に、乳酸菌は、免疫細胞を活性化する効果を有するともいわれており、これにより、より一層抗酸化作用,抗腫瘍作用等の秀れた効能が発揮される。
【0061】
また、本実施例では、コタラヒンブツから有効成分を抽出したコタラヒンブツエキスに酵母菌及び乳酸菌を加えて共生培養することとしたが、粉砕したコタラヒンブツに直接酵母菌及び乳酸菌を加えて発酵させても良い。この場合には、製造工程の中に、発酵処理後のコタラヒンブツを除去する濾過工程等を施す。
【0062】
以下、本実施例の糖尿病,高脂血症に対する具体的な作用効果を示す臨床例について述べる。
【0063】
尚、以下に示す臨床例は、本実施例の健康食品を少なくとも毎日朝夕服用した場合の臨床例である。
【0064】
糖尿病であり且つ高脂血症の50代男性が、服用前の空腹時の血糖値が121であったのが(正常値は60〜110である。)、服用により2カ月後には同じ空腹時で113まで低下した。また、中性脂肪については服用前296であった数値が(40〜150である。)、2カ月後には232まで低下した。
【0065】
また、糖尿病の20代女性が、インスリンの接種と本実施例の健康食品の服用とを併用したところ、服用前の空腹時の血糖値が106であったのが、服用により2カ月後には同じ条件で68まで低下した。
【0066】
また、糖尿病の60代男性が、服用前の空腹時の血糖値が168であったのが、服用により2カ月後には同じ空腹時で96まで低下した。また、中性脂肪については、服用前152であった数値が2カ月後には62まで低下した。
【0067】
また、糖尿病、高脂血症である40代男性が、服用前の空腹時の血糖値が179であったのが、服用により2カ月後には同じ空腹時で126まで低下した。また、中性脂肪については、服用前155であった数値が2カ月には136まで低下した。
【0068】
また、高血圧,高コレステロール血症の70代女性が、服用前の中性脂肪の数値が173であったのが、服用により2カ月後には、143まで低下した。また、服用前のHbAlcの数値が7であったのが(正常値は4.3〜5.8である。)、服用により2カ月後には、6.2まで低下した。
【0069】
以上から、本実施例の健康食品の服用により、血糖値を低下せしめることができ、また、中性脂肪の数値も低下せしめることができるといえる。
【0070】
尚、本実施例の健康食品をパンや米に混入すると、コタラヒンブツの種々の効果が発揮される健康に良いパン及び米となる。
【0071】
先ず、上述した本実施例の健康食品を小麦粉の重量に対し5〜10%混入し、常法により製造したパンについて説明する。
【0072】
従来、食パンやフランスパンを食べると血糖値が急激に上昇してしまうことから、食後血糖値の抑制を要する糖尿病患者等はパンを食べることを我慢したり、少量しか食べることができなかった。そこで、本実施例の健康食品を混入したパンとすると、食べても血糖値が上昇しにくいパンとなる。
【0073】
食後血糖値の管理を行っている被験者に、本実施例の健康食品を混入したパンを食べてもらったところ、このパンを食する前と後では被験者の血糖値が急激に上昇することがなかった。
【0074】
従って、パンに本実施例の健康食品を混入することによって、血糖値の上昇を抑制する効果が認められた。
【0075】
更に、本実施例の健康食品を混入したパンによれば、体内に吸収され易い低分子状態となった多量のコタラヒンブツの有効成分を、効率良く体内へ吸収することができることとなり、血糖値上昇抑制作用以外にも、抗肥満作用、肝臓保護作用、抗酸化作用、抗腫瘍作用等の秀れた効能が極めて良好に得られるパンとできる。
【0076】
尚、本実施例の健康食品以外にも、菌類による発酵を行わないコタラヒンブツ粉末及びコタラヒンブツの抽出エキスを小麦粉の重量に対して5〜10%混入し、常法により製造したパンとしても良く、その場合、コタラヒンブツ粉末としては、上述した本実施例と同様の方法により、原料となるコタラヒンブツを粉砕することによって得られる粉末を用いている。また、コタラヒンブツの抽出エキスとしては、上述した本実施例と同様の方法により、前記コタラヒンブツ粉末から抽出することによって得られるエキスを用いている。
【0077】
食後血糖値の管理を行っている被験者に、このコタラヒンブツ粉末が含有されているパン及びコタラヒンブツの抽出エキスが含有されているパンを食べてもらったところ、このパンを食する前と後では被験者の血糖値が急激に上昇することがなかった。
【0078】
従って、コタラヒンブツ粉末若しくはこのコタラヒンブツ粉末から抽出したエキスを混入したパンは、前記粉末化発酵物及び発酵液の効果よりは劣るが、血糖値の上昇を抑制する効果が認められた。
【0079】
次に、上述した本実施例の健康食品を米の重量に対し5〜10%混入して常法により炊き上げたご飯及び常法により炊き上げたご飯に対し、上述した本実施例の健康食品を5〜10%混入したご飯について説明する。
【0080】
従来、白米のご飯を食べると血糖値が急激に上昇してしまうことから、食後血糖値の抑制を要する糖尿病患者等はご飯を食べることを我慢したり、少量しか食べることができなかった。そこで、本実施例の健康食品を混入したご飯とすると、食べても血糖値が上昇しにくいご飯となる。
【0081】
食後血糖値の管理を行っている被験者に、本実施例の健康食品を混入したご飯を食べてもらったところ、このご飯を食する前と後では被験者の血糖値が急激に上昇することがなかった。
【0082】
従って、ご飯に本実施例の健康食品を混入することによって、血糖値の上昇を抑制する効果が認められた。
【0083】
更に、本実施例の健康食品を混入したご飯によれば、体内に吸収され易い低分子状態となった多量のコタラヒンブツの有効成分を、効率良く体内へ吸収することができることとなり、血糖値上昇抑制作用以外にも、抗肥満作用、肝臓保護作用、抗酸化作用、抗腫瘍作用等の秀れた効能が極めて良好に得られるご飯とできる。
【0084】
尚、本実施例の健康食品以外にも、菌類による発酵を行わないコタラヒンブツ粉末及びコタラヒンブツの抽出エキスを米の重量に対して5〜10%混入しても良く、その場合、コタラヒンブツ粉末としては、上述した本実施例と同様の方法により、原料となるコタラヒンブツを粉砕することによって得られる粉末を用いている。また、コタラヒンブツの抽出エキスとしては、上述した本実施例と同様の方法により、前記コタラヒンブツ粉末から抽出することによって得られるエキスを用いている。
【0085】
食後血糖値の管理を行っている被験者に、このコタラヒンブツ粉末が含有されているご飯及び、コタラヒンブツの抽出エキスが含有されているご飯を食べてもらったところ、このご飯を食する前と後では被験者の血糖値が急激に上昇することがなかった。
【0086】
従って、コタラヒンブツ粉末若しくはこのコタラヒンブツ粉末から抽出したエキスを混入したご飯は、前記粉末化発酵物及び発酵液の効果よりは劣るが、血糖値の上昇を抑制する効果が認められた。
【出願人】 【識別番号】597142631
【氏名又は名称】近藤 堯
【識別番号】503352729
【氏名又は名称】櫻井 慶三
【識別番号】597142642
【氏名又は名称】平野 ▲みのる▼
【出願日】 平成16年7月30日(2004.7.30)
【代理人】 【識別番号】100091373
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 剛

【識別番号】100097065
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 雅栄

【公開番号】 特開2005−323581(P2005−323581A)
【公開日】 平成17年11月24日(2005.11.24)
【出願番号】 特願2004−224918(P2004−224918)