| 【発明の名称】 |
スープ類の供給装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】長崎 正 【住所又は居所】東京都千代田区外神田六丁目15番12号 富士電機リテイルシステムズ株式会社内
【氏名】加藤 雅博 【住所又は居所】東京都千代田区外神田六丁目15番12号 富士電機リテイルシステムズ株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】スープ類の供給装置において、柄杓部により容器内の具とスープ液を常に所定の割合で汲み上げて食器に小分けする。
【解決手段】開口を設けたスープ類を収容する容器5と、前方に汲み口11aを有し容器5内のスープ類を汲みとる柄杓部11と、柄杓部11を一端に備えて容器5内を回動する機構部8と、機構部8を回動させる駆動手段26と、柄杓部11の汲み口11aから所定の深さの位置において、その内部11bを汲み口11a側と奥側とに仕切るように配設され、スープ類に混在する具は通過させずにスープ液を通過させる分離手段38と、を備え、容器5内の機構部8が回動することにより、柄杓部11が容器5内のスープ類を汲みとって開口5aを介してこれを食器16等に小分けするスープ類の供給装置において、柄杓部11は、上部に内部11bと通ずる貫通孔20aを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 開口を設けたスープ類を収容する容器と、汲み口を有し前記容器内のスープ類を汲みとる柄杓部と、前記柄杓部を一端に備えて前記容器内を回動する機構部と、前記機構部を回動させる駆動手段と、前記柄杓部の汲み口から所定の深さの位置において、その内部を汲み口側と奥側とに仕切るように配設され、前記スープ類に混在する具は通過させずにスープ液を通過させる分離手段と、を備え、前記容器内の前記機構部が回動することにより、前記柄杓部が前記容器内のスープ類を汲みとって前記開口を介してこれを食器等に小分けするスープ類の供給装置において、 前記柄杓部は、上部に前記内部と通ずる貫通孔を備えたことを特徴とするスープ類の供給装置。 【請求項2】 前記貫通孔は前記分離手段の近傍に前記内部の奥側と通じて配設されたことを特徴とする請求項1に記載のスープ類の供給装置。 【請求項3】 前記貫通孔の位置を移動可能にしたことを特徴とする請求項1に記載のスープ類の供給装置。 【請求項4】 前記貫通孔の形状を自在に変更可能にしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のスープ類の供給装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、容器内に収容されるシチュー、スープ、カレー、味噌汁等のスープ類を所定の量に小分けして顧客に提供するスープ類の供給装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来のこのようなスープ類の供給装置としては、特許第3449554号公報に記載されたものが知られている。このスープ類の供給装置は、容器に収容された具入りスープ類を所定の量に小分けして食器に分配する装置であって、開口部を設けてスープ類を収容する容器と、所定の駆動力によって回転する回転軸と、この回転軸に取付けられ容器内を回動するリンク機構部と、リンク機構部の先端に取り付けられ、容器の開口部に向かう汲出口(汲み口)を有するレードル(柄杓部)と、回転軸の回転と連動してレードルが容器の開口部に到達した場合に、レードルを傾斜させるレードル傾斜手段とを備え、スープ類の入った容器内に配備されたレードルが回転軸と連動して開口部に向かって回転することにより、レードル内にスープ類が収容され、レードルが容器の開口部に到達した場合にレードル傾斜手段によりこのスープ類が収容されたレードルが傾斜して、内部のスープ類が食器に小分けされるものである。このようにして、容器内のスープ類が顧客に所定量づつ提供される。 【0003】 また、この装置は、スープ類を容器に収容して保温する場合に、リンク機構部が容器内を遥動運動し、その先端に設けられたレードルが容器内を回動することにより、容器内のスープ類を攪拌するように構成されている。 また、このレードルは、汲出口からスープ類をその内部に収容する場合に、具とスープ液とを分離させる分離手段(仕切りネット)を内部に備え、具とスープ液を所定の割合で内部に収容して食器に小分けすることができる。 【特許文献1】特許第3449554号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 ところで、この従来のスープ類の供給装置のレードルは、汲出口からスープ類をその内部に収容する場合に、具とスープ液を分離して収容させる仕切りネットを内部に備えるが、この仕切りネットは、スープ類の種類や状態によっては、具等がその前面に付着することがある。そうすると、スープ液を収容すべきレードルの奥部にスープ液が侵入し難くなり、レードルによってスープ類を汲み上げて食器に小分けする場合に、所定の量のスープ液を汲み上げることができなくなる問題がある。また、これを防止するためには、仕切りネットをこまめに清掃するなどして、これらの付着物を取り除く必要があるので、装置の取り扱いが煩雑となる問題が生じる。 また、容器内のスープ類をレードルにより汲み上げる場合、レードル内において仕切りネットより奥側にスープ液が収容され、仕切りネットより手前の汲出口側に具が収容されて、具とスープ液を所定の割合で汲み上げることが望ましいが、実際には、仕切りネットより手前の汲出口側にはスープ液と具が混在する状態で収容される。そして、この汲出口側に収容されるスープ液と具の比率は容器内に収容されるスープ類のその比率に影響されるから、容器内に収容されるスープ類の具の量が少なくなると、汲出口側に収容される具の量が少なくなって、所定の具とスープ液の割合でスープ類を汲み上げることができなくなる。 【0005】 本発明は、このような問題を解決するため、仕切りネット等の分離手段に具等が付着してレードルの奥側にスープ液が収容され難くなった場合にも、スープ液をレードルの奥側に容易に収容可能にし、また、容器内のスープ類の具の割合が少なくなった場合にも、レードルの分離手段より手前の汲出口側に収容される具の量が少なくならないようにして、レードルによって容器内のスープ類を汲み上げるとき、具とスープ液を常に所定の割合で汲み上げて食器に小分けすることができるスープ類の供給装置を提供することを目的とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0006】 上記課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、開口を設けたスープ類を収容する容器と、汲み口を有し前記容器内のスープ類を汲みとる柄杓部と、前記柄杓部を一端に備えて前記容器内を回動する機構部と、前記機構部を回動させる駆動手段と、前記柄杓部の汲み口から所定の深さの位置において、その内部を汲み口側と奥側とに仕切るように配設され、前記スープ類に混在する具は通過させずにスープ液を通過させる分離手段と、を備え、前記容器内の前記機構部が回動することにより、前記柄杓部が前記容器内のスープ類を汲みとって前記開口を介してこれを食器等に小分けするスープ類の供給装置において、前記柄杓部は、上部に前記内部と通ずる貫通孔を備えたものである。これによれば、前記柄杓部内の空気が前記貫通孔から抜けるので、前記分離手段の表面に具等が付着した場合にも、スープ液を容易に前記柄杓部の分離手段の奥側に収容することができる。 【0007】 請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のスープ類の供給装置において、前記貫通孔は前記分離手段の近傍に前記内部の奥側と通じて配設されたことにより、前記分離手段の手前の汲み口側に具とスープ液が混在して収容されるとき、そのスープ液を前記分離手段を介して前記貫通孔から前記柄杓部の外側に排出することができる。 請求項3にかかる発明は、請求項1に記載のスープ類の供給装置において、前記貫通孔の位置を移動可能にしたことにより、前記柄杓部内の空気及びスープ液の排出される位置を移動することができる。 請求項4にかかる発明は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載のスープ類の供給装置において、前記貫通孔の形状を自在に変更可能にしたことにより、前記容器に収容されるスープ類の具の大きさや、スープ液の流動性に応じて前記貫通孔の形状を変更することができる。 【発明の効果】 【0008】 以上説明したように請求項1に係る発明によれば、柄杓部内の空気が貫通孔から抜けるので、分離手段の表面に具等が付着した場合にも、スープ液を容易に柄杓部の分離手段の奥側に収容することができるから、スープ液の柄杓部内への収容不足を防止して、スープ類を全体として常に所定の量に汲み上げて食器に小分けすることができる。 また、請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載の発明において、分離手段の手前の汲み口側に具とスープ液が混在して収容されるとき、そのスープ液を分離手段を介して貫通孔から柄杓部の外に排出することができるから、分離手段の手前の汲み口側に常に所定量の具のみを収容することができる。これにより、具とスープ液を常に一定の割合で汲み上げて食器に小分けすることができる。 また、請求項3に係る発明によれば、請求項1に記載の発明において、貫通孔の位置を移動可能にしたことによって、柄杓部内の空気及びスープ液の排出される位置を移動することができるから、柄杓部内に収容されるスープ液の量を貫通孔の位置に対応して変更することができる。すなわち、柄杓部により汲み上げるスープ類の具とスープ液の割合を変更して食器に小分けすることができる。 【0009】 また、請求項4に係る発明によれば、請求項1乃至請求項3に記載の何れかの発明において、容器に収容されるスープ類の具の大きさや、スープ液の流動性(すなわちスープ類の特性)に応じて貫通孔の形状を変更することができるから、このスープ類を構成する具やスープ液などにより貫通孔が閉塞されないようにすることができる。すなわち、これにより柄杓部によって常に具とスープ液の割合を一定の状態で、且つ所定の量のスープ類を汲み上げて食器に小分けすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 本発明の実施形態について図を参照して説明する。 図1は本発明の実施形態のスープ類の供給装置を示す外観斜視図、図2は本発明の実施形態のスープ類の供給装置の内部構造を示す正面断面図、図3は本発明の実施形態のスープ類の供給装置の内部構造を示す側面断面図、図4は本発明の実施形態のスープ類の供給装置において、本体部上部の開口を覆う上蓋部を上方に回動して開いた状態を示す斜視図、図5は本発明の実施形態のスープ類の供給装置のリンク機構部、及び容器の構成を示す斜視図である。 また、図6は本発明の実施形態のスープ類の供給装置のレードルを示す正面図、図7は本発明の実施形態のスープ類の供給装置のレードルを示す側面断面図、図8は本発明の実施形態のスープ類の供給装置のレードルを示す平面図である。 【0011】 また、図9は、本発明の実施形態のスープ類の供給装置において、容器に収容されたスープ類を食器等に子分けする場合の、容器内のリンク機構部、ホッパー等の動作状態を順に示す側面断面図で、(a)は容器内のリンク機構部が、待機状態からレードルの開口(汲み口)方向の所定の位置まで回動した状態、(b)は容器内のリンク機構部がレードルの開口と反対方向の所定の位置まで回動した状態、(c)は容器内のリンク機構部が再びレードルの開口の方向に回動し、レードルがホッパーの広口に挿入される状態、(d)はレードルがホッパー内に挿入されて、容器の開口を越えて外側に回動し、レードル内のスープ類がホッパーの筒口から食器に吐出される状態、をそれぞれ示すものである。 図1ないし図5に示すように、このスープ類の供給装置は、スープ類を収容する容器5を保持する本体部1と、本体部1の上部を開閉自在に覆う上蓋部2と、本体部1の前方に配設され、スープ類を小分けする食器16を載置する食器置部3等を備えている。 【0012】 本体部1は、スープ類を収容する容器5を保持する容器保持部21を2個所備え、容器保持部21の底面には容器5に収容されるスープ類を加熱、保温するための加温装置22が設けられている。また、容器保持部21の前部には容器5を着脱するための切欠部21aがそれぞれ設けられている。そして、本体部1は、この切欠部21aを覆う前面カバー23を着脱自在に備えている。 また、上蓋部2は、本体部1の容器保持部21に保持された容器5の上方を覆うカバー部25と、カバー部25の上部に配設され、容器5内のスープ類を汲み出すレードル(柄杓部)11を駆動する駆動モータ28等からなる駆動装置(駆動手段)26と、駆動装置26の手前に前方に向かって配置され、スープ類の小分け動作を開始させる小分開始スイッチ32やスープ類の保温温度等を設定する設定ボタン33等が設けられたコントロールパネル31等から構成されている。また、上蓋部2は、その後部に設けられた支軸35によって、上下方向に回動自在に本体部1と連結されている。そして、上蓋部2を上方に回動して、本体部1の上部を開き、容器保持部21の切欠部21aを覆う前面カバー23を取り外す(図4参照)ことにより、スープ類を収容する容器5を本体部1の前方から容器保持部21に容易に着脱することができる。 【0013】 また、食器置部3は、食器16を載置する載置台17と、スープ類を食器16に小分けする場合にこぼれたスープ類を回収して溜めるスープ回収樋18を有している。そして、食器置部3は、フック部19により本体部1の前方に着脱自在に係止されている。 スープ類を収容する容器5は、側視形状が略半円状に形成され、その円弧部に沿って底面部5bが形成され、その弦部に開口5aが形成されている。(図5参照)そして、底面部5bの上端部内側には開口5aを介して外側に回動するホッパ40が軸支されている。また、底面部5bは半円状の曲面で形成され、その左右の両側には側面部5cが形成されている。 また、ホッパ40は、容器5に支軸41によって回動自在に軸支され、レードル11が挿入される後述の広口40aとレードル11が汲み上げたスープ類を食器16に吐出する筒口40bを備えている。(図9参照) 容器5内に配設されるリンク機構部(機構部)8は、回転軸9と、この回転軸9に直交して設けられた一対の矩形片10aからなる回転アーム部材10と、この回転アーム部材10の先部に回動自在に軸支された略コ字形状の遥動アーム部材12と、この遥動アーム部材12の開放端部に連結板37を介して回動自在に軸支されるレードル11等から構成されている。 【0014】 回転軸9に設けられて回転アーム部材10を成す一対の矩形片10aの先端には、遥動アーム部材12を軸支するための係止ピン14a、14bがそれぞれ外側に向かって突設されている。また遥動アーム部材12は平行に折り曲げ形成された一対の舌片部12aの基部近傍に係止ピン14a、14bをそれぞれ嵌入するためのピン穴51a、51bが対向して設けられ、その先端部にレードル11を連結するための連結穴52a、52bが形成されている。また、レードル11の上部には遥動アーム部材12の連結穴52a、52bに嵌入される連結ピン36a、36bを突出して備えた連結板37が設けられている。 また、このリンク機構部8は、回転軸9の両端を容器5の側面部5cに設けられたU字状の溝部6に回転自在に、且つ着脱自在に支持され、容器5内を回動自在である。さらに、回転軸9の一端には、上蓋部2に配設される駆動装置26と連結されて、リンク機構部8を前後に回動するための平板状の連結板24が設けられている。そして、この連結板24は、後述する駆動装置26の駆動連結ピン30aと係合するための溝部24aを有している。 【0015】 レードル11は、図6ないし図8に示すように、一方に開口(汲み口)11aを設けて袋状に形成され、その内部にスープ類を汲み上げるスープ収容部11bが設けられている。さらに、このスープ収容部11bには、それを開口11a側と奥側に仕切る仕切板(分離手段)38が備えられている。また、レードル11上部には、奥行方向に長く形成された開口部11fが設けられ、さらに、この開口部11fを覆う蓋板20が備えられている。この蓋板20は、スープ類をスープ収容部11bに収容するとき、その内部の空気を外に逃がすための空気穴(貫通孔)20aを、仕切板38の近傍であってその奥側のスープ収容部11bと通じる位置に備えている。なお、蓋部20は固定ねじ15によって、レードル11上部に固着されている。 また、レードル11の底部には容器5の底面部5bに当接するスクレイパー39が備えられている。スクレイパー39は、その底部39aが容器5の底面部5bに沿うように形成され、リンク機構部8が容器5内を回動するとき、その底部39aが容器5の底面部5bと幅広く接して、この底面部5b上を摺動する。また、スクレイパー39の後部39bは、レードル11の後部11dを覆って楔形状に後方に突出して形成されている。したがって、レードル11が開口11aと反対側の後方に回動するとき、その楔形状によって容器5内のスープ類に混在する具を掻き分けて拡散させる。 【0016】 また、仕切板38は、スープ収容部11bを開口11a側と奥側に仕切る平面状の仕切面部38aと仕切面部38aの両側部を奥側に折り曲げて形成した折片部38bとを備えている。そして、仕切面部38aには、スープ類に含まれる所定形状の具は通さず、スープ液のみを通すスリット38cが形成されている。また、折片部38bは、支軸45によって回動自在にレードル11の両側部に軸支されている。さらに、折片部38bの上端奥側には、レードル11の上部と当接して、仕切板38の仕切位置から奥側への回動を規制するストッパ部38dが形成されている。このように仕切板38は構成されるから、支軸45を中心に開口11a側に回動自在である。また、このように形成される仕切板38の重心位置は支軸45から開口11a側に寄った位置にあるから、この仕切板38は、図7の矢印Aのようにスープ収容部11bの奥側に向かって回動付勢されつつ、スープ収容部11bを開口11a側と奥側に仕切る仕切位置に保持される。 【0017】 このような仕切板38を有するレードル11は、容器5に設けられたホッパ40にその開口11aを向けて回動可能にリンク機構部8の先端に軸支される。そして、容器5内をホッパ40に向かって回動するとき、スープ収容部11bの仕切面部38aの開口11a側にスープ類に混在する具を収容し、その奥側にスープ液を収容して、スープ類の具とスープ液の比率を一定にしてスープ類を汲み上げる。 上蓋部2に設けられる駆動装置26は、駆動モータ28と、駆動モータ28の回転軸28aに固着された駆動アーム27と、駆動アーム27の先端に一端を回動自在に軸支された駆動リンク片30と、駆動リンク片30の長手方向に沿って設けられた長穴30bに係合する案内支軸29と、駆動リンク片30の他端に設けられリンク機構部8の連結板24に設けられる溝部24aと係合する駆動連結ピン30a等から構成されている。このように構成される駆動装置26は、駆動モータ28が通電されると、その回転軸28aとともに駆動アーム27が回転し、その先端に軸支された駆動リンク片30がその長穴30bに係合する案内支軸29に案内されながら遥動する。さらに、駆動リンク片30の他端に設けられた駆動連結ピン30aにより、これと係合するリンク機構部8の連結板24が回転軸9を回動して、リンク機構部8が回動する。このようにして、リンク機構部8は駆動モータ28の回転によって回動される。 【0018】 このように構成されるスープ類の供給装置において、容器5内に収容されたスープ類を食器16に小分けする場合の各部の作用および動作について説明する。 先ず、レードル11を装着したリンク機構部8を容器5内に入れて、リンク機構部8の回転軸9を容器5の側面部5cに設けられたU字状の溝部6に取り付ける。そして、容器5にスープ類を注いで収容する。 続いて、図4のように本体部1の上部の開口を閉塞する上蓋部2を上方に回動して開く。さらに本体部1に備えられた前面カバー23を取り外し、容器5の把持部7を持って、容器5を本体部1の前方から容器保持部21に装着する。そして、前面カバー23を本体部1に再び装着し、上蓋部2を下方に回動して本体部1の上部を閉塞する。このとき、上蓋部2に備えられた駆動装置26の駆動連結ピン30aをリンク機構部8の連結板24に設けられた溝部24aに係合させる。そして、コントロールパネル31の設定ボタン33によりスープ類の保存温度を設定する。この状態で、容器5内に収容されるスープ類は所定の温度に保存される。 【0019】 また、この状態とき、容器5内に収容されるスープ類は、リンク機構部8のレードル11によって攪拌される。具体的には、上蓋部2に設けられた駆動装置26の駆動モータ28が通電され、駆動リンク片30を介してリンク機構部8とその先端のレードル11が開口11aと反対方向の後方側に回動する。そして、後方側に例えば30度傾いた位置(図9(b)参照)まで回動すると、今度はリンク機構部8とともにレードル11がこれと逆方向の前方側(開口11aの方向)に回動する。そして、同様に前方側に30度傾いた位置まで回動すると、また、リンク機構部8とともにレードル11が前述の後方側に回動する。この動作サイクルを連続して、あるいは断続的に繰り返すことにより、容器5内に収容されるスープ類はレードル11により攪拌される。 次に、食器置部3に食器16が置かれ、コントロールパネル31の小分開始スイッチ32が操作されると、スープ類の小分け動作が開始される。具体的には、駆動装置26の駆動モータ28が通電され、駆動リンク片30を介してリンク機構部8が、図3に示す待機状態からレードル11の開口11aの方向に回転する。そして、図9の(a)に示すように例えば前方側に約30度傾いた所定の位置まで回動すると、今度は、リンク機構部8がレードル11の開口11aと反対方向に回動する。この場合、レードル11は開口11aを斜め上方に向けながら移動するので、スープ類が開口11aからスープ収容部11bに侵入する。そして、そのスープ液は仕切板38のスリット38cを介してその奥側のスープ収容部11bに収容される。 【0020】 ここで、レードル11はその上部に空気穴20aが配設されているので、仕切面部38aの表面に具等が付着してスリット38cが狭くなっている場合にも、スープ収容部11bの空気が空気穴20aから抜けるので、スープ液を容易に仕切面部38aの奥側のスープ収容部11bに収容することができる。したがって、スープ液のスープ収容部11bへの収容不足を防止することができる。 また、この場合に、レードル11の底部のスクレイパー39は容器5の底面部5bと摺接して、これに沿って円弧運動しするので、底面部5bに蓄積された具が容器5のスープ液内に拡散される。 そして、図9の(b)に示すように例えば後方側に約30度傾いた所定の位置まで回動すると、今度は、再びリンク機構部8がレードル11の開口11aの方向に回動する。このとき、レードル11は、開口11aから仕切面部38a手前のスープ収容部11bにスープ液中に拡散した具を集積しながら回動する。この際、開口11aから具と共にスープ収容部11bに侵入するスープ液は、仕切板38を通過して空気穴20aから外部に排出されるから、仕切面部38a手前のスープ収容部11bに、具を効率的に集積することができる。 【0021】 さらに、回転が進むと、図9の(c)に示すように、レードル11は、容器5の円弧状の底面部5bから、それに続くように形成されたホッパー40の広口40aに挿入される。このとき、スープ収容部11bの仕切面部38aの開口11a側には、具とスープ液が混在して汲み上げられるが、その内のスープ液はスリット38cを介してその奥側(下側)に配設された空気穴20aから容器5内に排出される。すなわち、スープ収容部11bの仕切面部38aの開口11a側には具が、仕切面部38aの奥側にはスープ液がそれぞれ完全に分離されて収容される。また、これにより、具とスープ液が常に所定の比率でレードル11内に収容される。 そして、さらにリンク機構8が回動すると、レードル11は、ホッパー40内に挿入されて、これと一体となって、ホッパー40を軸支する支軸41を中心に容器5の開口5aを越えてその外側に図9の(d)に示すように回動し、レードル11内のスープ類が食器置部3に置かれた食器16に吐出される。このとき、レードル11内の仕切板38は、その奥側に収容されているスープ液に押圧されて、開口11a側に回動して開くから、スープ収容部11bの奥側に侵入した具糟等もスープ液とともに全て放出される。そして、レードル11のスープ収容部11b内に収容されたスープ類は、ホッパー40を介してその筒口40bから略一定の吐出状態で食器16に吐出される。そして、スープ収容部11bのスープ類が全て食器16に小分けされると、リンク機構部8が逆方向に回転され、再びレードル11が容器内に戻される。このような動作により、所定の量のスープ類が容器5から食器16に小分けされる。 【0022】 尚、容器5の開口5aは、常時は容器カバー20によって覆われて閉塞されている。そして、容器カバー20は、レードル11がホッパー40内に挿入され、これと一体となって容器5の開口5aを超えてその外側に回動する場合に、これに押されて開かれる吐出口扉20aを備えている。 ところで、レードル11は、上部にスープ収容部11bの奥側と通じる空気穴20aを備えるから、仕切板38の仕切面部38aにスープ類の具等が付着して、スリット38cが狭くなった場合にも、スープ収容部11b内の空気が空気穴20aからレードル11の外部に抜けるので、スープ液を容易にスープ収容部11bの奥側に収容することができる。したがって、スープ液のスープ収容部11bへの収容不足を防止して、スープ類を全体として常に所定の量に汲み上げて食器に小分けすることができる。 【0023】 また、レードル11上部に備えられた空気穴20aは、仕切板38の近傍であって、その奥側のスープ収容部11bと通じる位置に配置されているから、仕切板38の開口11a側に具とスープ液が混在して汲み上げられるとき、スープ液のみが分離手段のスリット38cを介して空気穴20aからレードル11の外部に排出される。すなわち、分離手段38の開口11a側には常に所定量の具のみを汲み上げるから、具とスープ液を常に一定の割合で汲み上げて食器に小分けすることができる。 また、レードル11上部に設けられる空気穴20aは、蓋板20を空気穴20aの位置が異なるものに交換することにより、容易にその位置を移動することができる。すなわち、レードル11内の空気及びスープ液の排出される位置を移動することができるから、スープ収容部11bに汲み上げられるスープ液の量を空気穴20aの位置に対応して変更することができる。したがって、レードル11により汲み上げるスープ類の具とスープ液の割合をこれにより変更して食器に小分けすることができる。 【0024】 また、レードル上部に設けられる空気穴20aは、蓋板20を空気穴20aの形状が異なるものに交換することにより、その形状を容易に変更することが可能である。すなわち、容器5内に収容されるスープ類の種類によって異なる具の大きさや、スープ液の流動性に応じて空気穴20aの形状を変更することができるから、このスープ類の具やスープ液などにより空気穴20aが閉塞されないようにすることができる。したがって、これによりレードル11によって常に具とスープ液の割合を一定の状態で、且つ所定の量のスープ類を汲み上げて食器に小分けすることができる。 このようにして、本実施形態のスープ類の供給装置は、仕切板38の仕切面部38aに具等が付着してスリット38cが狭くなり、スープ収容部11bの奥側にスープ液が収容され難くなった場合にも、スープ液をスープ収容部11bの奥側に容易に収容可能にし、また、容器5内のスープ類の具の割合が少なくなった場合にも、レードル11の仕切板38より手前の開口11a側に具を効率的に集積して、これに収容される具の量が少なくならないようにし、レードル11によって容器5内のスープ類を汲み上げるとき、具とスープ液を常に所定の割合で汲み上げて食器に小分けすることができるものである。 【0025】 なお、本発明は、言うまでもなく本実施の形態の示す装置のみに限定されず、本発明の趣旨の包含する範囲で応用変更が可能である。 【図面の簡単な説明】 【0026】 【図1】本発明の実施形態のスープ類の供給装置を示す外観斜視図である。 【図2】本発明の実施形態のスープ類の供給装置の内部構造を示す正面断面図である。 【図3】本発明の実施形態のスープ類の供給装置の内部構造を示す側面断面図である。 【図4】本発明の実施形態のスープ類の供給装置において、本体部上部の開口を覆う上蓋部を上方に回動して開いた状態を示す斜視図である。 【図5】本発明の実施形態のスープ類の供給装置のリンク機構部、及び容器の構成を示す斜視図である。 【図6】本発明の実施形態のスープ類の供給装置のレードルを示す正面図である。 【図7】本発明の実施形態のスープ類の供給装置のレードルを示す側面断面図である。 【図8】本発明の実施形態のスープ類の供給装置のレードルを示す平面図である。 【図9】本発明の実施形態のスープ類の供給装置において、容器に収容されたスープ類を食器等に子分けする場合の、容器内のリンク機構部、ホッパー等の動作状態を順に示す側面断面図で、(a)は容器内のリンク機構部が、待機状態からレードルの開口(汲み口)方向の所定の位置まで回動した状態、(b)は容器内のリンク機構部がレードルの開口と反対方向の所定の位置まで回動した状態、(c)は容器内のリンク機構部が再びレードルの開口の方向に回動し、レードルがホッパーの広口に挿入される状態、(d)はレードルがホッパー内に挿入されて、容器の開口を越えて外側に回動し、レードル内のスープ類がホッパーの筒口から食器に吐出される状態、をそれぞれ示すものである。 【符号の説明】 【0027】 1 本体部 3 食器置部 5 容器 5a 開口 8 リンク機構部(機構部) 11 レードル(柄杓部) 11a 開口(汲み口) 11b スープ収容部 15 固定ねじ 16 食器 20 蓋板 20a 空気穴(貫通孔) 26 駆動装置(駆動手段) 38 仕切板(分離手段) 38a 仕切り面部 38c スリット
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| 【出願人】 |
【識別番号】000237710 【氏名又は名称】富士電機リテイルシステムズ株式会社 【住所又は居所】東京都千代田区外神田6丁目15番12号
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| 【出願日】 |
平成16年5月12日(2004.5.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088339 【弁理士】 【氏名又は名称】篠部 正治
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| 【公開番号】 |
特開2005−323502(P2005−323502A) |
| 【公開日】 |
平成17年11月24日(2005.11.24) |
| 【出願番号】 |
特願2004−141881(P2004−141881) |
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