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【発明の名称】 白滝切断装置および該装置を備えた白滝製造設備
【発明者】 【氏名】鶴田 織寛
【住所又は居所】群馬県高崎市緑町4丁目5番20 オリヒロエンジニアリング株式会社内

【要約】 【課題】白滝の破片を形成することなく、複数本の長尺の白滝を定寸に切断する。

【解決手段】白滝切断装置は、複数本の長尺の白滝を、第1および第2のコンベア42、43で搬送しながら切断する両刃のカット刃51を備えている。カット刃51は、第1および第2のコンベア42、43の間に配置され、長尺の白滝の搬送路を横切って上下移動するように構成されている。長尺の白滝60は、カット刃51を所定のタイミングで上下方向に間欠的に移動させることにより切断される。第1のコンベア42の搬出側には、長尺の白滝がコンベアに巻き込まれることを防止する巻き込み防止板52が設けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数本の長尺の白滝を、第1のコンベアと前記第1の搬出側に配置された第2のコンベアとで搬送しながら、前記第1および第2のコンベアの間で前記白滝の搬送路を横切って移動するカット刃を用いて切断する白滝切断装置において、
前記第1のコンベアの搬出側に、前記長尺の白滝が前記第1のコンベアに巻き込まれることを防止する巻き込み防止手段を設けたことを特徴とする白滝切断装置。
【請求項2】
前記巻き込み防止手段は、前記カット刃の移動方向と平行な方向に配置された板状部材であり、前記カット刃の移動のガイド部材としても機能する請求項1に記載の白滝切断装置。
【請求項3】
前記カット刃を間において前記巻き込み防止手段と平行に配置された下流側のガイド部材をさらに有する、請求項2に記載の白滝切断装置。
【請求項4】
前記白滝の搬送路の上方で、前記カット刃を間において対向配置された一対の板状部材を含む押さえガイド手段をさらに有し、前記一対の板状部材のそれぞれの下端には、前記カット刃を下方から上方に向かって移動させながら前記長尺の白滝を切断する際の前記長尺の白滝の浮き上がり防止する構造部が設けられている、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の白滝切断装置。
【請求項5】
目皿装置から連続的に押し出される複数本の長尺の蒟蒻混練物を茹で上げて前記長尺の白滝とする茹で上げ装置と、
前記茹で上げ装置から連続的に搬出される前記長尺の白滝を湯切りしながら搬送する網目構造の取り出しコンベアと、
前記取出しコンベアの搬出側に配置された第1および第2のコンベアと、
前記第1および第2のコンベアの間に配置された請求項1ないし4のいずれか1項に記載の前記白滝切断装置とを有する白滝製造設備。
【請求項6】
前記第2のコンベアの搬出側に配置され、同コンベアから搬出される切断された白滝を受容して所定量ごとに分配するホッパー装置と、
前記ホッパー装置から供給された前記所定量の切断された白滝を連続的に袋詰めする充填包装機とをさらに有する、請求項5に記載の白滝製造設備。
【請求項7】
前記第2のコンベアの搬出側に、前記切断された白滝が前記第2のコンベアに巻き込まれることを防止するホッパー用巻き込み防止手段をさらに有する、請求項6に記載の白滝製造設備。
【請求項8】
前記充填包装機は、
前記ホッパー装置から供給された前記所定量の切断された白滝を充填物として筒状フィルム内に供給する供給機構と、
前記筒状フィルムを搬送する搬送機構と、
充填物が投入された前記筒状フィルムを挟み込む一対のスクレーパ部材を備えたスクレーパ機構と、
前記スクレーパ機構の上方に配置され、前記筒状フィルムを一対の部材で挟んでその幅方向に熱シールする熱シール機構と、
前記スクレーパ機構と前記横シール機構とを、前記筒状フィルムの搬送方向に沿って一体に上下移動させる駆動機構とを有し、
前記一対のスクレーパ部材で前記筒状フィルムの前記充填物より上方の部位を挟み込む動作と、
前記筒状フィルムの搬送を停止して、前記一対のスクレーパ部材で前記筒状フィルムを挟み込んだ状態で前記スクレーパ機構と前記横シール機構とを一体に下降させる動作と、
前記一対のスクレーパ部材を下降させることによりしごかれた前記筒状フィルムの部位を前記熱シール機構により熱シールする動作とを行うことによって、前記切断された白滝が袋詰めされた包装袋を製造するように構成されている、請求項6に記載の白滝製造設備。
【請求項9】
前記取出しコンベアと前記第1のコンベアとの間で搬送される前記長尺の白滝のたるみを検出する検出手段をさらに有し、
前記第1のコンベアの速度を前記検出手段の検出結果に基づいて変速する制御を行うように構成されている、請求項5ないし8のいずれか1項に記載の白滝製造設備。
【請求項10】
前記第2のコンベアを前記第1のコンベアよりも高速に駆動する制御を行うように構成されている、請求項5ないし9のいずれか1項に記載の白滝製造設備。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、茹で上げられた複数本の長尺の白滝を切断するための白滝切断装置、および切断された白滝が袋詰めされた製品を製造するための白滝製造設備に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、目皿から連続的に押し出された複数本の長尺の蒟蒻混練物を茹で上げることにより凝固させ、これにより得られた長尺の白滝をコンベア上で搬送しながら、カット刃を用いて一定のタイミングで切断することにより定寸の白滝を連続的に製造する装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
また、特許文献2には、図12に示すように2基のコンベア140a、140bの間に設けられたカット刃151を用いて凝固した長尺の白滝を切断する装置が提案されている。
【0004】
図12に示す白滝製造設備101は、不図示の茹で上げ装置から連続的に茹で上げられた長尺の白滝160を湯切りしながら搬送する取出しコンベア139と、取出しコンベア139の搬出側に配置された第1のコンベア140aおよび第2のコンベア140bを備えている。第1および第2のコンベア140a、140bは、所定の間隔をおいて互いに隣接して配置されており、白滝160をスムーズに搬送できるようにその上面の高さが同一となっている。長尺の白滝160を切断するための両刃のカット刃151は、両コンベア140a、140bの間に配置され、白滝160の搬送路を横切って上下方向に移動自在に設けられている。カット刃151は、不図示の駆動手段によって間欠的に上下移動されるように構成されている。このように、カット刃151の刃先をコンベアベルトに当接させることなく白滝160を切断する構成とすることにより、カット刃151やコンベアベルトが損傷しにくにものとなっている。
【0005】
上述のように構成された白滝製造設備101では、各コンベア139、140a、140bを同時駆動すると、凝固した長尺の白滝160は、第1および第2のコンベア140a、140b上で直線状となって搬送される。この白滝160の搬送に合わせてカット刃151を一定のタイミングで上下移動させると、長尺の白滝160が連続的に一定長さに切断される。切断された白滝160は第2のコンベア140bによってさらに下流側に搬送され、不図示の充填包装機によって袋詰めされる。
【特許文献1】特公平7−16377号公報
【特許文献2】特開2004−000207号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら図12に示したような従来の構成では、長尺の白滝160を上流側から搬送しながらカット刃151で切断する際に、長尺の白滝160の先端側が第1のコンベア140aに巻き込まれてしまい、先端側が第1のコンベア140aと第2のコンベア140bの間の隙間に垂れ下がる状態となる場合があった。
【0007】
このような状態で長尺の白滝160を切断すると、切断後の白滝160の長さが不揃いとなることがあった。また、垂れ下がっていた白滝160の一部が切断され、その切断された白滝160の破片が落下したり、あるいは、下流側の第2のコンベア140bによって搬送されたりする可能性もある。特に、切断された破片が第2のコンベア140bによって搬送された場合、破片が袋詰め製品に封入されてしまい製品の品位を低下させることとなる。
【0008】
そこで本発明の目的は、白滝の破片を形成することなく、複数本の長尺の白滝を定寸に切断することができる白滝切断装置およびその装置を備えた白滝製造設備を提供することにある。また、本発明の他の目的は、上記本発明の白滝切断装置により切断された白滝が封入された張りのある袋詰め製品を、その横シール部に白滝を残留させることなく連続的に製造する白滝製造設備を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明による白滝切断装置は、複数本の長尺の白滝を、第1のコンベアと前記第1の搬出側に配置された第2のコンベアとで搬送しながら、前記第1および第2のコンベアの間で前記白滝の搬送路を横切って移動するカット刃を用いて切断する白滝切断装置において、前記第1のコンベアの搬出側に、前記長尺の白滝が前記第1のコンベアに巻き込まれることを防止する巻き込み防止手段を設けたことを特徴とする。
【0010】
本発明の白滝切断装置によれば、第1のコンベアと第2のコンベアとの間に巻き込み防止手段を備えているため、長尺の白滝の先端側は第1のコンベアに巻き込まれることなく搬送される。したがって、白滝の先端側が第1および第2のコンベアの間の隙間に垂れ下がることが防止されるため、長尺の白滝は破片を形成することなく切断される。また、長尺の白滝の搬送に合わせてカット刃を所定のタイミングで間欠的に駆動することにより、各切断動作で切断される白滝の長さを同一とすることができる。
【0011】
上記巻き込み防止手段は、カット刃の移動方向と平行な方向に配置された板状部材であり、カット刃の移動のガイド部材としても機能するものであってもよい。この場合、白滝切断装置として、カット刃を間において上記巻き込み防止手段と平行に配置された下流側のガイド部材をさらに設けてもよい。
【0012】
また、白滝切断装置として、白滝の搬送路の上方で、カット刃を間において対向配置された一対の板状部材を含む押さえガイド手段をさらに設けてもよい。一対の板状部材のそれぞれの下端には、カット刃を下方から上方に向かって移動させながら上記長尺の白滝を切断する際の上記長尺の白滝の浮き上がり防止する構造部が設けられている。
【0013】
本発明による白滝製造設備は、目皿装置から連続的に押し出される複数本の長尺の蒟蒻混練物を茹で上げて上記長尺の白滝とする茹で上げ装置と、その茹で上げ装置から連続的に搬出される長尺の白滝を湯切りしながら搬送する網目構造の取り出しコンベアと、その取出しコンベアの搬出側に配置された上記第1および第2のコンベアと、第1および第2のコンベアの間に配置された上記本発明による白滝製造装置とを有するものであってもよい。
【0014】
本発明の白滝製造設備によれば、茹で上げ装置から連続的に茹で上げられた長尺の白滝が、取り出しコンベア上で湯切りされて第1および第2のコンベアによってさらに搬送される。長尺の白滝は、第1および第2のコンベアによって搬送されながら、本発明の白滝切断装置によって切断されるため、白滝の破片を形成することなく切断される。
【0015】
また、本発明の白滝製造設備は、第2のコンベアの搬出側に配置され、同コンベアから搬出される切断された白滝を受容して所定量ごとに分配するホッパー装置と、そのホッパー装置から供給された上記所定量の切断された白滝を連続的に袋詰めする充填包装機とをさらに有するものであってもよい。このような構成によれば、切断された白滝はホッパー装置によって所定量ごとに分配され、分配された所定量ごとの白滝が袋詰めされた袋詰め製品が連続的に製造される。
【0016】
また、ホッパー装置を設ける場合、第2のコンベアの搬出側に、切断された白滝が第2のコンベアに巻き込まれることを防止すホッパー用巻き込み防止手段をさらに設けてもよい。
【0017】
上記充填包装機は、ホッパー装置から供給された上記所定量の切断された白滝を充填物として筒状フィルム内に供給する供給機構と、筒状フィルムを搬送する搬送機構と、充填物が投入された上記筒状フィルムを挟み込む一対のスクレーパ部材を備えたスクレーパ機構と、そのスクレーパ機構の上方に配置され、上記筒状フィルムを一対の部材で挟んでその幅方向に熱シールする熱シール機構と、上記スクレーパ機構と上記横シール機構とを、筒状フィルムの搬送方向に沿って一体に上下移動させる駆動機構とを有し、一対のスクレーパ部材で上記筒状フィルムの充填物より上方の部位を挟み込む動作と、その筒状フィルムの搬送を停止して、一対のスクレーパ部材で筒状フィルムを挟み込んだ状態でスクレーパ機構と横シール機構とを一体に下降させる動作と、一対のスクレーパ部材を下降させることによりしごかれた筒状フィルムの部位を上記熱シール機構により熱シールする動作とを行うことによって、本発明の切断装置によって切断された白滝が袋詰めされた包装袋を製造するものであることが好ましい。
【0018】
このような充填包装機を用いることにより、袋詰め製品として製造された包装袋の熱シール部に白滝が残留することが防止され、しかも、封入された白滝が破損しにくい張りのある包装袋が製造される。
【0019】
また、取出しコンベアと第1のコンベアとの間で搬送される長尺の白滝のたるみを検出する検出手段をさらに設け、この検出手段の検出結果に基づいて、第1のコンベアの速度を変速する制御を行うように構成されたものであってもよい。また、第2のコンベアを第1のコンベアよりも高速に駆動する制御を行うように構成されたものであってもよい。
【0020】
なお、「複数本の白滝」とは、蒟蒻混練物を糸状に押し出して加熱凝固させたものであり、複数本の白滝同士がそれぞれ独立したものに限らず、特許文献2に記載されているような、複数本の白滝がその長手方向の一部で互いに一体化されているものも含む。
【発明の効果】
【0021】
上述したように本発明の白滝切断装置によれば、第1のコンベアと第2のコンベアとの間に巻き込み防止手段を設けたことにより、長尺の白滝の先端側が第1のコンベアに巻き込まれることが防止されるため、長尺の白滝を破片を形成することなく定寸に切断することができる。本発明の白滝製造設備によれば、蒟蒻混練物を連続的に茹で上げられて凝固した長尺の白滝を上記本発明の白滝切断装置を用いて連続的に切断することができる。また、ホッパー装置および充填包装機を備えた本発明の白滝製造設備によれば、ホッパー装置によって分配された所定量ごとの白滝が袋詰めされた袋詰め製品が連続的に製造することができる。特に、その充填包装機がスクレーパ機構を備えるものであれば、袋詰め製品である包装袋の熱シール部に白滝が残留することを防止し、かつ、封入された白滝が破損しにくい張りのある包装袋を製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態による白滝製造設備の構成を模式的に示す図である。
【0024】
図示するように白滝製造設備1は、蒟蒻混練物を生成して連続的に供給する蒟蒻混練物供給機10と、蒟蒻混練物供給機10から連続的に供給された蒟蒻混練物を連続的に押し出す目皿装置20と、目皿装置20から押し出された蒟蒻混練物を茹で上げて加熱凝固させ長尺の白滝60とする茹で上げ装置30と、茹で上げられた白滝60を搬送する搬送装置40と、長尺の白滝60を切断する切断装置50と、切断装置50によって切断された白滝61を一時的に保持するホッパー装置70と、切断された白滝61を袋詰めする充填包装機80とを備えている。なお、蒟蒻混練物供給機10、目皿装置20、茹で上げ装置30は、この種の白滝製造設備に用いられる一般的なものであるため、その詳細な説明は省略する。また、搬送装置40およびホッパー装置70は上記特許文献2に示されたものとほぼ同様に構成されている。
【0025】
蒟蒻混練物供給機10は、図示しないホッパー、練り機、およびポンプ等で構成され、蒟蒻粉を20℃前後の水に溶かした蒟蒻糊がホッパーに供給されると、この蒟蒻糊と石灰水とが練り機で混合されて蒟蒻混練物とされ、ポンプによって目皿装置20へ供給される。
【0026】
目皿装置20は、蒟蒻混練物が供給される供給室を形成するハウジング(不図示)と、そのハウジングの下面に取り付けられ供給室の底面を構成する目皿(不図示)とを有している。目皿には、蒟蒻混練物を糸状に押し出すための複数の押し出し孔が形成されている。
【0027】
茹で上げ装置30は、60〜90℃程度の温水を収容するとともに目皿装置20から押し出された蒟蒻混練物が投入される流し槽31と、蒟蒻混練物の茹で上げのための流路を構成する茹で上げパイプ32と、茹で上げパイプ32の出口部の下方に配置された温水回収タンク(不図示)とを有している。目皿装置20から押し出された蒟蒻混練物は、流し槽31内の温水とともに茹で上げパイプ32を通過する間に茹で上げられて凝固し、連続的した長尺の白滝60となる。茹で上げられた白滝60は、茹で上げパイプ32の出口部から温水とともに後述する取出しコンベア41上に搬出される。ここで白滝60は温水と分離されて湯切りされ、分離された温水は取出しコンベア41の下方の温水回収タンク(不図示)内に収容される。温水回収タンク内に収容された温水は、不図示のポンプによって流し槽31に回収され、流し槽31、茹で上げパイプ32、および温水回収タンク(不図示)を循環する。
【0028】
搬送装置40は、長尺の白滝60を湯切りしながら搬送する取出しコンベア41と、湯切りされた長尺の白滝60を搬送するための第1のコンベア42と、第1のコンベア42の搬出側に配置された第2のコンベア43とを備え、さらに、第1のコンベア42上に、搬送される白滝60のたるみ(張り)を検出するための検出機45を有している。
【0029】
取出しコンベア41は、3つのコンベアローラを備えておりそのうちの1つが図示しないモータによって回転駆動されるように構成されている。3つのコンベアローラのうち下流側の2つはほぼ同一高さに配置されており、残りの1つはそれら2つのコンベアローラよりも下方に配置されている。3つのコンベアローラには、茹で上げられた白滝60を湯切りするための網目構造のコンベアベルトが架けられており、図示しないモータを回転させるとコンベアベルトが移動するように構成されている。取出しコンベア41は、上流側が傾斜部となっており、下流側が水平部となっている。
【0030】
第1および第2のコンベア42、43はいずれも、取出しコンベア41と同様、3つのコンベアローラにコンベアベルトが架けられることによって構成されており、その上面はいずれも水平で、かつ、同一高さとなっている。第1のコンベア42の上面は取出しコンベア41の水平部よりも低い位置となっている。これにより、取出しコンベア41の搬出側から搬出された長尺の白滝60は、垂れ下がるようにして連続した状態で第1のコンベア42上に繰り出されて搬送される。両コンベア42、43間の距離は、後述する切断装置50のカット刃51(図3参照)が移動できる程度となっている。
【0031】
なお、両コンベア42、43は、3つのコンベアローラのうちの1つを回転駆動するための不図示のモータをそれぞれ独立して備えており、これにより、第1および第2のコンベア42、43は互いに独立して駆動可能となっている。これにより、それぞれのモータの回転速度を調整することにより、両コンベア42、43のコンベアベルトの移動速度(以下、単に「コンベアの速度」という)を同一にすることもできるし、一方の移動速度を相対的に高速にすることもできる。
【0032】
検出機45は、搬送される白滝60のたるみを検出してコンベア42、43の速度を変速させるための機構であり、図2に示すように、回動自在に支持された検出板46と、検出板46の回動変位を検出するためのロータリーエンコーダ47を備えている。検出板46は、その上端がロータリーエンコーダ47の回転軸に固定されることによって回動自在となっており、また、白滝60に当接する部位は、白滝を傷つけることのないよう、搬送される白滝60の形状に合わせて湾曲した形状となっている。
【0033】
長尺の白滝60を第1のコンベア42上で直線状に整列させるため、第1のコンベア42の速度を取出しコンベア41より高速に駆動する場合、その速度差によって、白滝60の先端側が第1のコンベア42によって引っ張られる。すると、白滝60は、取出しコンベア41と第1のコンベア42との間で突っ張った状態となり、場合によっては白滝60が破断してしまう可能性もある。
【0034】
検出板46は、このような不具合を防止するため、白滝60が突っ張った状態となったときに白滝60に当接して回動変位する位置に配置されている。また、第1のコンベア42の速度は、ロータリーエンコーダ47の検出結果に基づいて低速となるように制御されるように構成されている。このように、長尺の白滝60のたるみを検出する検出機45を設け、その検出結果に基づいて第1のコンベア42の速度が変速される構成とすることにより、白滝60の破断が防止されている。
【0035】
切断装置50について、図2〜図4を参照して詳細に説明する。図3は、図2に示す切断装置のカット刃周辺の構造を示す図であり、図3(a)は側面図であり、図3(b)は上面図である。図4は、カット刃の形状および動作を説明するための図であり、図2の矢印A方向から見た矢視図である。
【0036】
切断装置50は、図2に示すように、白滝60を切断するためのカット刃51と、カット刃51を移動させるためのロータリーアクチュエータ55と、カット刃51で白滝60切断する際に白滝60が浮き上がるのを防止するための上側押さえガイド53と、白滝60が第1のコンベア42に巻き込まれるのを防止する本実施形態の特徴部である巻き込み防止板52とを有している。
【0037】
カット刃51は両刃であり、図3に示すように、第1のコンベア42と第2のコンベア43の間を、白滝60の搬送路を横切って上下方向に移動するように構成されている。また、図4に示すように、白滝60を切断するのに十分な長さの細長い板状部材からなり、その一端がロータリーアクチュエータ55の回転軸55aに固定されて支持されている。カット刃51の刃先は、板状部材の上側に形成された刃先51aと、下側に形成された51bとに分けられる。カット刃51の板状部材は、先端側に向かってその外形形状が先細りとなるように形成されており、刃先51a、51bはいずれもこの先細りした傾斜部に設けられている。このようにカット刃51の外形形状を先細り形状とすることにより、慣性モーメントが小さくなるため、本実施形態のような往復運動に好適なものとなる。また、慣性モーメントが小さいことは、ロータリーアクチュエータ55への負担が小さいという利点も有している。
【0038】
ロータリーアクチュエータ55に所定の電気的信号を入力すると、カット刃51は図4に示すような上下2つの位置の間を間欠的に移動する。すなわち、カット刃51は、下方に向かって移動する際には下側の刃先51bにより、また、上方に向かって移動する際には上側の刃先51aにより、白滝60を切断する。このようにカット刃51を両刃とし、往復移動の双方向で白滝60を切断するものとすることにより、カット刃51を無駄に移動させることなく切断が行われる。なお、カット刃51を移動させる駆動源は、ロータリーアクチュエータに限らずエアシリンダやモータであってもよい。
【0039】
上側押さえガイド53は、図2に示すように、カット刃51を挟むようにして対向配置された一対の部材53a、53bが駆動用シリンダ54のアーム部に取り付けられることにより上下移動するように構成されている。一対の部材53a、53bはいずれも板状部材からなり、2枚の板状部材は所定の距離をおいて平行に設けられ、白滝60を押さえることができるように、その下端がそれぞれ上流側および下流側に折り曲げられている。上流側に配置された部材53aの下端は、折り曲げられた先端部が搬送される白滝60にくい込むことがないように、斜め上方に向かって曲げられており、一方の下流側の部材53bの下端は、ほぼ水平となるように曲げられている。
【0040】
上側押さえガイド53の一対の部材53a、53bは、駆動用シリンダ54(図2参照)のアーム部を進退移動させると、図3に示すような上下2つの位置の間を移動する。一対の部材53a、53bの移動範囲の下降端位置は、白滝60の搬送を妨げることのないよう、部材53a、53bを下降させたときに部材下端の折り曲げ部が白滝60に当接しない高さに調整されている。
【0041】
また、カット刃51を挟んで配置された一対の部材53a、53bは、カット刃51の移動のガイド部材としても機能するものである。したがって、2枚の部材53a、53bの間の距離は、カット刃51の移動を妨げないようにある程度のゆとりをもってカット刃51の板厚寸法より広くされていることが好ましい。また、上述したようにカット刃51は細長い板状部材で構成されており、外力が加わると変形することもあるため、不測の外力が加わることを防ぐことを目的として、2枚の部材53a、53bを、図4に示すように十分な大きさの板状部材で構成し、カット刃51の先端側をカバーするようにすることが好ましい。
【0042】
上記のように構成された上側押さえガイド53は、図5に示すように、カット刃51を下方から上方に向かって移動させながら白滝60を切断する際に下降端位置とされる。これにより、切断時にカット刃51によって白滝60が持ち上げられる場合であっても、白滝60は上側押さえガイド53によって押さえつけられるため、浮き上がりが防止され良好に切断されるものとなる。
【0043】
巻き込み防止板52は、図3に示すように1枚の板状部材からなり、第1のコンベア42に白滝60が巻き込まれるのを防止するため、第1のコンベア42と第2のコンベア43との間であって、第1のコンベア42寄りの位置に配置されている。巻き込み防止板52の上端面は、第1のコンベア42の上面よりやや低い高さに位置している。これにより、第1のコンベア42によって搬送された白滝60が仮に第1のコンベア42に巻き込まれそうになったとしても、巻き込み防止板52の上端面に乗り上がることによって、巻き込まれることなく第2のコンベア43上に搬送されるようになっている。なお、図3では巻き込み防止板52の上端面の角部が第1のコンベア42のコンベアベルトに当接しているように描かれているが、実際には、角部とコンベアベルトの間には、白滝60が巻き込まれない程度の隙間が設けられている。また、巻き込み防止板は、その上端面が水平となっているものに限らず、図6に示す巻き込み防止板58のように、上端面が下流側に向かって傾斜したものであってもよい。
【0044】
巻き込み防止板52の下流側には、図3(b)に示すように、同じく板状部材で構成された下流側カット刃ガイド56が所定の距離をおいて巻き込み防止板52と平行に配置されている。巻き込み防止板52と下流側カット刃ガイド56との間の距離は、上述した上側押さえガイド53の一対の部材53a、53bの間の距離とほぼ同じくなっている。本実施形態では、巻きこみ防止板52および下流側カット刃ガイド56によって、下方に移動したカット刃51がガイドされるようになっている。このように、巻き込み防止板52に、巻き込みを防止する機能とガイド部材としての機能とを持たせることによって、巻き込み防止用の部材とガイド部材とを別個に設ける必要がなくなり構造が簡略化する。
【0045】
ホッパー装置70は、図7に示すように、第2のコンベア43から搬出される白滝61の落下位置に開口する筒型容器75と、筒型容器75の下端開口部を開閉するための一対のシャッター74と、筒型容器75の上部側に設けられた落下防止シャッター71とを有している。
【0046】
筒型容器75は、落下する白滝61を確実に受容できるようにその上端開口部が十分な大きさに形成されている。また、その下端開口部は包装機のホッパー上に位置している。筒型容器75は、断面積が下端側に向かうにつれて徐々に小さくなるように、その側壁が傾斜して先細りとなっている。このように側壁を傾斜させることにより、この側壁を伝って落下する白滝61は落下時の衝撃が緩和され破損しにくいものとなる。
【0047】
ホッパー用巻き込み防止板76は、白滝61が第2のコンベア43に巻き込まれることを防止するための部材であり、図示するように、第2のコンベア43の搬出側に設けられている。この巻き込み防止板76は、板状部材からなり、第2のコンベア43を構成している搬出側のコンベアローラの中心よりやや下方に配置され、斜め下方に向かって傾斜している。巻き込み防止板76の端部とコンベアベルトとの間には、白滝61を巻き込まない程度の隙間が設けられている。
【0048】
このようにホッパー用巻き込み防止板76を設けることにより、白滝61がコンベアベルト表面に張り付いて巻き込まれそうになったとしても、白滝61は、巻き込み防止板76の表面上に載り上がり、防止板76の表面を伝って下方に移動して筒型容器75内に確実に落下するようになっている。
【0049】
一対のシャッター74は、筒型容器75の底面を構成する部材であり、白滝61の落下経路を間において対向配置されたシリンダ73a、73bのアーム部(不図示)にそれぞれ取り付けられている。2つのシリンダ73a、73bを同時駆動してそれぞれのアーム部を前進させると、一対のシャッター74が重なり合うようにして前進し、筒型部材75の下端開口部が閉塞される。また、2つのシリンダ73a、74bのアーム部を後退させると、一対のシャッター74がそれぞれ後退し、下端開口部が開放される。このように構成された一対のシャッター74は、容器内に所定量の白滝61が落下するまで閉塞状態とされ、所定のタイミングで開放されることにより、シャッター74上に保持した所定量の白滝61を一斉に包装機側に落下させるように制御される。
【0050】
図7に示す状態は落下防止シャッター71が前進した位置にある状態を示している。落下防止シャッター71は、上記一対のシャッター74が開放されたときに前進位置とされ、余分な白滝61が包装機に供給されるのを防止するためのものである。落下防止シャッター71は、シリンダ72によって進退移動するように構成されている。落下防止シャッター71は平板状の部材からなり、その先端側は、前進させたときに筒型容器75の内周壁に沿うような形状に形成されている。また、前進させたときに、筒状容器75の内周壁と落下防止シャッター71の先端との間には約0.5mm〜1.0mm程度の隙間ができるように構成されている。これにより、両部材同士が衝突することがなく、しかも、白滝61が隙間から落下することもない。
【0051】
上記のように構成されたホッパー装置70は、一対のシャッター74を前進させて筒型容器75の下端開口部を閉塞すると共に、落下防止シャッター71を退避させたモードを所定時間のあいだ継続することにより、第2のコンベア43から連続的に搬出される白滝61をシャッター74上に一時的に保持する。なお、保持される白滝61の量は、袋詰め製品に封入する白滝61の量に応じて決定すればよい。
【0052】
次いで、一対のシャッター74を開放すると共に、落下防止シャッター71を前進させたモードとする。すると、シャッター74上に保持されていた白滝61が包装機側に一斉に落下する。またこのとき、第2のコンベア43からは引き続き連続的に白滝61が搬出されているが、シャッター74の開放に先だって落下防止シャッター71を前進位置とすることにより、白滝61は落下防止シャッター71上に保持されるため落下することはない。これにより、必要量以上の白滝61が包装機に供給されることが防止されている。
【0053】
充填包装機80は、ホッパー装置70から供給された白滝61を連続的に袋詰めすることができるものであれば特に限定されるものではないが、例えば図8に示すような構成のものが、横シール機構で白滝61を挟む可能性が小さい点で好ましい。
【0054】
図8に示す充填包装機80は、シート状のフィルムを筒状に形成し、長手方向に沿って重ね合わされた端部同士を不図示の縦シール機構によりを熱シール(縦シール)することにより筒状フィルム95を形成し、上述したホッパー装置70から供給された白滝71が封入水とともに投入された筒状フィルム95を横シール機構82で横シールすることにより、白滝61が封入された包装袋96を連続的に製造するものである。
【0055】
充填包装機80は、筒状フィルム95を間において対向配置され、筒状フィルム95を挟み込んだ状態で回転することによりフィルムをしごきながら下方に搬送する一対のシゴキローラ81と、筒状フィルム60をその幅方向に熱シールする横シール機構82と、熱シール機構82によって熱シールする部位に存在する白滝61を掻き下ろして熱シール部に白滝61が残留することを防止するスクレーパ機構83と、ベース84によって一体に保持された上記横シール機構82およびスクレーパ機構83を筒状フィルム95の搬送方向に沿って上下移動させるための駆動機構(不図示)とを備えている。また、図示しないが、ホッパー装置70から供給された白滝61を受容するホッパーと、そのホッパーに連通して白滝61を封入水とともに筒状フィルム95内に投入する投入ノズル等で構成された供給機構を備えている。なお、シゴキローラ81、横シール機構82、および図示しない供給機構の構成はこの種の包装機に一般的に用いられるものと同様であるので詳細な説明は省略する。
【0056】
一対のシゴキローラ81は、筒状フィルム95の搬送方向に略直交する方向に対向移動して筒状フィルム95を挟み込むことができるように構成され、また、不図示の駆動手段により回転駆動されるように設けられている。
【0057】
横シール機構82は、シゴキローラ81の下方に配置されており、筒状フィルム95を挟み込む一対の部材として、ヒータバー82aと受け部材82bとを備えている。ヒータバー82aには、筒状フィルム95を加熱して熱シールするための不図示の加熱手段(例えば電熱ヒータ等)が内蔵されている。一方、受け部材82bには、ヒータバー82aの加圧面に対向する位置に受け部(不図示)が設けられており、これにより、ヒータバー82aの加圧面と受け部材82bの受け部とで筒状フィルム95を挟み込むことができるように構成されている。また、受け部材82bには、熱シール部を切断して包装袋96を切り分けるためのカッター82cが設けられており、カッター82cは筒状フィルム95に対して進退移動可能に設けられている。
【0058】
スクレーパ機構83は、例えばプラスチック材料からなる当接部材が貼り付けられた一対のスクレーパ部材を備えている。スクレーパ部材は、例えばエアシリンダ等を駆動源とする不図示の駆動機構によって駆動され、対向移動して筒状フィルム95を挟み込むことができるように構成されている。なお、一対のスクレーパ部材は、後述するように、筒状フィルム95を挟み込み、その状態で下方に移動することによって筒状フィルム95の白滝61を掻き下ろしながら包装袋96に張りをもたせるものである。したがって、スクレーパ部材の先端に貼り付けられた当接部材は、筒状フィルム95を傷つけることのないよう、摩擦係数の小さい材料であることが好ましい。当接部材は、プラスチック材料の他にも、例えばガラス繊維からなる材料であってもよくテープの形態で貼り付けられていてもよい。
【0059】
横シール機構82とスクレーパ機構83とは、筒状フィルム95の搬送方向に沿って上下移動可能に設けられたベース84によって一体に保持されている。ベース84の移動は例えばサーボモータを駆動源とするものであってもよく、サーボモータの回転動力をクランク機構を介して伝達し、ベース84を上下方向に往復運動させるものであってもよい。
【0060】
上記のように構成された充填包装機80の動作について図9、10を参照して以下に説明する。
【0061】
まず、図9(a)に示すように、シゴキローラ81、横シール機構82、およびスクレーパ機構83を、それぞれ開いた状態で、ベース部材84の可動範囲の上端であるL1高さに位置させる。なお、L1の高さは、カッター82cの刃先の高さを示している。この状態で、下端が熱シールされた筒状フィルム95内に所定量の充填物を投入する。この充填物の投入は、詳細には、シゴキローラ81で挟まれた部位を底部として筒状フィルム95内に投入された充填物が、シゴキローラ81を開くことによって落下することにより行われる。ここで「充填物」とは、上述したホッパー装置70から供給された所定量の白滝61と、白滝61とともに封入される充填液とを含むものである。
【0062】
次いで、図9(b)に示すように、シゴキローラ81で筒状フィルム95を挟み込んだ状態でシゴキローラ81を回転させる。すると、筒状フィルム95は、充填物が存在しない扁平部95a(空充填部)を形成しながら下方に搬送される。シゴキローラ81による筒状フィルム95の搬送は、扁平部95aがスクレーパ機構83の当接部材によって挟まれる位置まで送られた時点で停止される。
【0063】
次いで、図9(c)に示すように、スクレーパ機構83を駆動して、一対のスクレーパ部材で筒状フィルム95の充填物より上方の部位を挟み込む。このように、充填物の上方の部位を挟み込むようにすることにより、一対のスクレーパ部材によって充填物内の白滝61が挟まれることが防止されている。
【0064】
次いで、図10(d)に示すように、筒状フィルム95の搬送を停止した状態で、ベース84(図8参照)を所定の距離だけ下方に移動させることにより、横シール機構82およびスクレーパ機構83が図示するL2の高さまで下降する。このとき、一対のスクレーパ部材は筒状フィルム95を挟んだ状態となっているため、スクレーパ部材を下降させるにしたがって筒状フィルム95内の充填物は加圧され筒状フィルム95に張りが与えられる。また、スクレーパ部材を下降させる際に、フィルム内の充填物はスクレーパ部材によって掻き下ろされるため、熱シールする部位に白滝61等の充填物が残ることが防止されている。
【0065】
次いで、図10(e)に示すように、熱シール機構82のヒータバー82aおよび受け部材82bを前進させて筒状フィルム95の扁平部95aを挟み込み熱シールする。
【0066】
次いで、図10(f)に示すように、カッター82cを前進させ熱シール部を切断して筒状フィルム95を切り分けた後、熱シール機構82およびスクレーパ機構83を開くと充填物が封入された1つの包装袋96が製造される。その後、ベース部材84(図8参照)を上方に移動させ、熱シール機構82およびスクレーパ機構83を元の高さL1まで移動させる。
【0067】
以上の一連の工程を繰り返すことによって、白滝61が封入水とともの封入された張りのある包装袋96を連続して製造することができる。
【0068】
なお、次回分の充填物の供給は、不図示の供給機構を用いてシゴキローラ81が閉じられている図9(b)〜図10(f)のいずれかの工程の間に行われ、所定量の充填物が、シゴキローラ81によって挟まれた部位を底部として筒状フィルム95内に供給されるようになっている。このようにして供給された充填物は、図9(a)の工程で説明したように、シゴキローラ81を開くと同時に下方に落下して次回分の充填物として投入される。
【0069】
上述した充填包装機80は次のような理由から白滝61の包装に好適である。第1に、充填包装機80では、熱シールする部位は一対のスクレーパ部材によって充填物が掻き下ろされているため、白滝61が横シール部に残留することがない。したがって、シール不良が発生したり、カッター82cで切断した包装袋95の端部に白滝61が露出して腐敗したりすることが防止されるためである。第2に、包装袋96に張りをもたせることが可能なため、封入水と共に封入された白滝61に外部からの衝撃が加わりにくくなり、白滝61の損傷が抑えられるためである。
【0070】
なお、図9(a)、(b)では、充填物がシゴキローラ81の高さを超える程度に投入され、シゴキローラ81で充填物の存在している部位を挟み込むように図示されているが、シゴキローラ81で挟み込んだ際に白滝61を挟んでしまうおそれがある場合は、充填物の量を少なくしてシゴキローラ81が充填物の上方を挟み込むようにしてもよい。このとき、図11(a)に示すように、シゴキローラ81で筒状フィルム95を挟み込むとフィルム内に空気も一緒に取りこまれてしまうこととなるが、図11(b)に示すように、この空気はスクレーパ機構83でしごいた際にスクレーパ部材同士の間から逃げるため、最終的に封入される空気の量は最小限に抑えられる。
【0071】
以上のように構成された本実施形態の白滝製造設備1の全体の動作について、以下に説明する。
【0072】
蒟蒻混練物供給機10(図1参照)から供給された蒟蒻混錬物は、目皿装置20の目皿から連続的に押し出され複数本の糸状とされる。この複数本の糸状の蒟蒻混練物は、茹で上げ装置30の流し層31に投入され、茹で上げパイプ32内で茹で上げられて加熱凝固し長尺の白滝60となる。
【0073】
茹で上げられた白滝60は、茹で上げパイプ32の出口部から取出しコンベア上41に排出され、取り出しコンベア41上で蛇行状態で搬送されながら湯切りされる。
【0074】
第1のコンベア42は、取り出しコンベア41よりもやや速い速度で駆動されており、取出しコンベア41上の蛇行した白滝60の先端側を第1のコンベア42上に載せると、白滝60は、第1のコンベア42のコンベアベルトの移動に伴って、取出しコンベア41の搬出側から垂れ下がるようにして第1のコンベア42に繰り出される。このとき、第1のコンベア42が取出しコンベア41よりも高速で駆動されているため、白滝60は第1のコンベア41に引っ張られるようにして直線状態で搬送される。
【0075】
直線状態となった白滝60の先端側は、巻き込み防止板52の作用により第1のコンベア42の搬出側に巻き込まれることなく、第2のコンベア43に繰り出される。第2のコンベア43は、第1のコンベア42と同期して駆動されているため、第1のコンベア42と第2のコンベア43との間に掛け渡された白滝60の部位は直線状態に保たれる。
【0076】
切断装置50は、第1のコンベア42の速度、すなわち白滝60の搬送速度に応じた所定のタイミングで間欠的に駆動される。つまり、ロータリーアクチュエータ(図4参照)をその所定のタイミングで駆動することによりカット刃51が上下移動して長尺の白滝60が切断される。カット刃51を駆動するタイミングは、各切断動作で切断される白滝の長さが同一となるように調整されている。
【0077】
ここで、カット刃51を上方に向かって移動させながら切断する際に白滝60が浮き上がるのを防止する上側押さえガイド53(図3参照)は、生産の準備段階で、長尺の白滝60の先端側を第2のコンベア43上に載せた後に下降位置とされ、その後、その下降位置のまま上下移動しないように制御されてもよい。あるいは、カット刃51が上方に向かって移動するタイミングに合わせてその都度下降位置となるように制御されてもよい。いずれにしても、カット刃51が上方に向かって移動する際に下降位置に位置していることによって、切断時の白滝60の浮き上がりが防止され、切断が良好に実施される。
【0078】
また、長尺の白滝60を常に定寸に切断するため、白滝切断装置50を駆動する上記「所定のタイミング」は、第1のコンベア42の速度に応じて適宜変更されるように制御されている。上述したように第1のコンベア42の速度は、白滝60の破断を防止することを目的として、検出機45の検出結果に基づいて変速されるように制御されている。したがって、切断装置50の駆動を予め設定した一定のタイミングで行ったとしても、第1のコンベア42の速度が変化した場合、切断された白滝61の長さは不揃いとなってしまう。そこで、本実施形態では、第1のコンベア42の速度に応じて切断装置50を駆動するタイミングを適宜変更するような制御を行うことによって、長尺の白滝60を常に定寸に切断できるように構成されている。
【0079】
また、第2のコンベア43は、第1のコンベア42と同じ速度で駆動されてもよいが、第1のコンベア42より高速で駆動されていることがより好ましい。第2のコンベア43を相対的に高速で駆動した場合、その速度差によって、第2のコンベア43上に載っている長尺の白滝60の部位が引っ張られる。その結果、第1のコンベア42と第2のコンベア43との間に掛け渡された白滝60の部位にその張力が作用して、より確実に直線状態となる。したがって、カット刃51による切断がより良好に行えるようになる。さらに、第2のコンベア43が相対的に高速である場合、第2のコンベア43上の切断された白滝61同士の間隔が広くなる。このように、白滝61同士の間隔が広くなることによって、第2のコンベア43から搬出される白滝61同士の間に空間的ゆとりが形成される。この空間的ゆとりが小さく白滝61同士ほぼ接触した状態では、ホッパー装置70(図7参照)のシャッター74を用いて白滝61を所定量ごとに分配しようとしても、個々の白滝61同士を分離することが困難であり、包装機に供給される白滝61の量にばらつきが生じる可能性がある。しかし、上述のように第2のコンベア43を相対的に高速として白滝61同士の間に空間的ゆとりを形成することにより、ホッパー装置70による白滝61の分離が実施しやすいものとなるため、分配される白滝61の量にばらつきが生じにくくなる。また、このような空間的ゆとりは、センサ手段を設けて白滝61の個数をカウントする場合にも有利である。
【0080】
切断装置50によって定寸に切断された白滝61は、図1に示すように、第2のコンベア43によって搬送される。図7に示すように、第2のコンベア43の搬出側まで搬送された白滝61は、ホッパー用巻き込み防止板76の作用により第2のコンベア43の搬出側に巻き込まれることなく、ホッパー装置70の筒型容器75内に落下する。ホッパー装置70は、一対のシャッター74で筒型容器75の下端開口部を閉塞すると共に、落下防止シャッター71を退避させたモードで、シャッター74上に落下してきた白滝61を保持する。このモードは、シャッター74上に保持される白滝61の量が所定量となるまで継続される。すなわち、シャッター74上に保持される白滝61の量は、シャッター74を開閉するタイミングによって制御されており、このタイミングは第2のコンベア43の速度や、袋詰め製品に封入する白滝61の量に応じて予め設定されている。
【0081】
なお、所定量の白滝61を分配する方法は、上記のような時間的なタイミングにより制御するものの他にも、例えば、落下してきた白滝61の総重量を検出するセンサ手段を用いて制御するものであってもよい。
【0082】
ホッパー装置70は、白滝61を保持するための上記モードを所定時間のあいだ継続した後、次いで一対のシャッター74を開放すると共に、落下防止シャッター71を退避させたモードに移行する。すると、シャッター74上に保持されていた所定量の白滝61が落下して包装機の不図示のホッパーに供給される。
【0083】
充填包装機80に供給された上記所定量の白滝61は、図9、10を参照して説明した一連の動作により袋詰めされて、定寸の白滝61が封入水と共に封入された張りのある包装袋96(図10参照)が製造される。
【0084】
以上説明したように白滝製造設備1によれば、図3に示すように、切断装置50が第1のコンベア42と第2のコンベア43との間に巻き込み防止板52を備えているため、長尺の白滝60の先端側は第1のコンベア42に巻き込まれることなく搬送される。したがって、白滝60の先端側が第1および第2のコンベア42、43の間の隙間に垂れ下がることが防止され、長尺の白滝60は破片を形成することなく定寸に切断される。
【0085】
また、長尺の白滝60は第1のコンベア42上で直線状に整列されているため、切断が良好に実施される。また、第2のコンベア43を第1のコンベア42より高速で駆動すれば、切断する部位を引っ張った状態で切断することができるため、切断がより良好に実施されるものとなる。また、カット刃51を下方から上方に向かって移動させながら切断する際に、切断装置50の上側押さえガイド53が下降位置とされているため、白滝60の浮き上がりが防止され、良好な切断が実施されるようになっている。
【0086】
切断装置50では、巻き込み防止板52を板状部材で構成し、巻き込みを防止する機能だけでなく、カット刃51のガイド部材としての機能も持たせているため、巻き込み防止用の部材とガイド部材とを別個に設ける必要がなく、簡略な構造となっている。また、切断装置50では、カット刃51の移動をガイドする部材が白滝60の搬送路を挟んで上下に配置されているため、カット刃51の移動が良好に実施され、カット刃51に不測の外力が加わって変形することも防止されている。
【0087】
また、白滝製造設備1は、白滝60のたるみを検出する検出機45(図1参照)を備えており、それにより第1のコンベア42の速度が変速されるように制御されるものであるため、取出しコンベア41と第1のコンベア42との間で長尺の白滝61が破断することが防止されている。また、図7に示すように、第2のコンベア43の搬出側にホッパー用巻き込み防止板76を設けているため、切断された白滝61は確実にホッパー装置70内に落下するようになっている。さらに、白滝製造設備1は、スクレーパ機構83を備えた充填包装機80(図8参照)を用いて定寸に切断した白滝61を袋詰め包装するものであるため、包装袋96の熱シール部に白滝61が残留することが防止される。また、この充填包装機80によれば、封入された白滝61が破損しにくい張りのある包装袋96が製造される。
【0088】
図3では、上側押さえガイド53の一対の部材53a、53bの下端がそれぞれ曲げられて、その角部はR形状となっているが、それに限らず例えば図12のように構成されていてもよい。図12の上側押さえガイド63は、図3の上側押さえガイド53と同様に、一対の部材63a、63bを有している。各部材63a、63bの角部64a、64bは稜線が残るように鋭角または直角に形成されている。このように、上側押さえガイド63の角部64a、64bを鋭角または直角とすることにより、カット刃51と協働して白滝60を切断する際に、白滝60に対して良好にせん断力を与えることができるため、白滝60の切断面がきれいになる。このようなことは巻き込み防止板52にも同様に適用することができ、図示するように、巻き込み防止板52の角部52aを残すことにより、白滝60がより良好に切断される。
【実施例】
【0089】
本発明者らは、図1の白滝製造設備1の目皿装置20に一般的な目皿を取り付け、白滝製造設備1全体を駆動して切断された白滝61が封入された包装袋96を製造しようとしたところ、白滝61の長さや太さが不揃いとなることに気がついた。そこでこの原因について検討を行ったところ、目皿装置20に用いる目皿自体の構造に原因があることが分かった。このような経緯を経て行った本発明の実施例について、以下、比較例と共に説明する。
【0090】
図13は、目皿装置の取り付け位置および目皿の厚さについて説明するための図であり、図13(a)が比較例を示しており、図13(b)が本実施例を示している。また、図14は目皿の押出し孔の配置を説明するための図であり、図15は本実施例の目皿における押出し孔の配置をより詳細に説明するための拡大図である。
【0091】
(比較例)
図13(a)に示すように、目皿21の厚さt1を7mmとし、その取り付け高さh1は流し層31(図1参照)の水面から100mmとした。なお、蒟蒻混練物の押出しに用いられる目皿の一般的な厚さは約7mm〜10mmである。
【0092】
目皿21には、図14(a)に示すように、複数の押出し孔25を9行9列のマトリクス状に形成した。なお、9行9列のマトリクスのうちの4隅の部分には押出し孔25を形成しなかった。押出し孔25の配置ピッチl1およびl2は、いずれも10mmとした。また、各押出し孔25の内直径は2.2mmとした。
【0093】
(本実施例)
図13(b)に示すように、目皿22の厚さt2を15mmとし、その取り付け高さh2を40mmとした。
【0094】
目皿22には、図14(b)に示すように、上記目皿21と同様に内直径が2.2mmの複数の押出し孔25を、目皿22の中央部付近を除く領域に形成した。具体的には、押出し孔25は、内直径d1、d2、d3がそれぞれ52mm、72mm、92mmである3つの配置円28a、28b、28c上に形成されている。各押出し孔25は、図15に示すように、配置円28a上においては20°毎に、配置円28b上においては15°毎に、そして配置円28c上においては12°毎に配置されており、それぞれ各配置円28a〜28c上で互いに等間隔となっている。このように配置することにより、それぞれの配置円28a〜28c上の押出し孔25が、半径方向に延びる一直線上に並ばない構成となっている。これにより、蒟蒻混練物の各押出し孔25への行き渡りが良好となる。また、押出し孔25が半径方向に延びる一直線上に並ぶように配置されている構成と比較して、各押出し孔25における蒟蒻混練物の押出し圧力が比較的均一となる。
【0095】
比較例および本実施例において、蒟蒻糊としてはいずれも「特等」の蒟蒻粉を30倍の水(23℃)で溶いたものを用いた。これを蒟蒻混練物供給機10のホッパーに供給し、練り機で石灰水と混ぜ合わせて蒟蒻混練物とした。石灰水は、50リットルの水に対して1kgの石灰を溶かしたものを、1.0リットル/分の割合で練り機に供給した。練り機は700rpmの回転数で駆動させ、練り機から目皿装置20へ10リットル/分の割合で蒟蒻混練物を供給した。なお、このときの供給圧力は、比較例で1kgf/cm2(98×10-3MPa)、本実施例で2kgf/cm2(196×10-3MPa)とした。また、茹で上げ装置30内での温水の温度は75℃とした。
【0096】
以上の条件で実験を行ったところ、比較例では、目皿21の中心部周辺の押出し孔25からは比較的良好に蒟蒻混練物が押し出されていたが、外周側の押出し孔25では、蒟蒻混練物の太さが細くなったり、途切れたりしていた。したがって、茹で上げられた長尺の白滝60や切断後の白滝60も長さや太さが不揃いとなった。一方、本実施例では、目皿22の各押出し孔25からほぼ均一な太さの蒟蒻混練物が途切れることなく連続的に押し出された。したがって、茹で上げられた長尺の白滝60も太さがほぼ均一で連続したものとなり、これを切断装置50で切断することにより、1本1本の長さが揃った白滝61を得ることができた。
【0097】
なお、本実施例と比較例とではいずれも押出し孔25の大きさは同一であるが、本実施例の目皿22(板厚15mm)から押し出された直後の蒟蒻混練物の太さは、比較例の目皿21(板厚7mm)から押し出されたものと比較して細くなっていた。また、最終的に得られる白滝60の太さは、目皿22の取り付け高さをh2(図13参照)を調整することにより変更することが可能である。これは、目皿22から押し出された蒟蒻混練物は目皿22から押し出された直後の部位と水面に着水する部位とを比較すると、その自重により、水面に着水する部位の方が細くなることを利用したものである。したがって、押出し孔25の大きさを変更しなくても、目皿22の取り付け高さをh2を高くすれば細い白滝60を得ることができ、目皿22の取り付け高さをh2を低くすれば太い白滝60を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】本発明の一実施形態による白滝製造設備の構成を模式的に示す図である。
【図2】図1の白滝製造設備の搬送装置の一部分拡大して示す拡大図である。
【図3】図2に示す切断装置のカット刃周辺の構造を示す拡大図であり、図3(a)は側面図であり、図3(b)は上面図である。
【図4】カット刃の形状および動作を説明するための図である。
【図5】切断装置の上側押さえガイドの作用を説明するための図である。
【図6】巻き込み防止板の変形例を示す図である。
【図7】ホッパー装置の構成を示す図である。
【図8】充填包装機の構成を示す図である。
【図9】図8の充填包装機による包装動作を説明するための図である。
【図10】図8の充填包装機による包装動作を説明するための図である。
【図11】図8の充填包装機の制御を変更した際の動作を説明するための図である。
【図12】切断装置のカット刃周辺の構造の他の例を示す拡大図である。
【図13】目皿装置の取り付け位置および目皿の厚さについて説明するための図である。
【図14】目皿の押出し孔の配置を説明するための図である。
【図15】本実施例の目皿の押出し孔の配置をより詳細に示す拡大図である。
【図16】従来の白滝製造設備の切断装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0099】
1 白滝製造設備
10 蒟蒻混練物供給機
20 目皿装置
21、22 目皿
25 押出し孔
28a、28b、28c 配置円
30 茹で上げ装置
31 流し槽
32 茹で上げパイプ
40 搬送装置
41 取出しコンベア
42、43 コンベア
45 検出機
46 検出板
47 ロータリーエンコーダ
50 切断装置
51 カット刃
51a、51b 刃先
52 巻き込み防止板
52a 角部
53、63 上側押さえガイド
53a、53b、63a、63b 部材
54 駆動用シリンダ
55 ロータリーアクチュエータ
56 下流側カット刃ガイド
58 巻き込み防止板
60、61 白滝
64a、64b 角部
70 ホッパー装置
71 落下防止シャッター
72、73a、73b シリンダ
74 シャッター
75 筒型容器
76 ホッパー用巻き込み防止板
80 充填包装機
81 シゴキローラ
82 横シール機構
82a ヒータバー
82b 受け部材
82c カッター
83 スクレーパ機構
84 ベース
95 筒状フィルム
96 包装袋
【出願人】 【識別番号】596088093
【氏名又は名称】オリヒロエンジニアリング株式会社
【住所又は居所】群馬県高崎市緑町4丁目5番20
【出願日】 平成16年4月30日(2004.4.30)
【代理人】 【識別番号】100123788
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 昭夫

【識別番号】100106297
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 克博

【識別番号】100106138
【弁理士】
【氏名又は名称】石橋 政幸

【公開番号】 特開2005−312390(P2005−312390A)
【公開日】 平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願番号】 特願2004−135825(P2004−135825)